介護保険を使うのか、医療保険が適応されるのか。それは患者さんの状態や所得、年齢によってかわってきます。基本要介護度者は介護保険を優先で使えるようになっています。では、早速報酬を見ていきましょう。
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介護保険における訪問介護費
診療・介護報酬ともにサービス提供主体によって点数が異なります。なんと医療機関が行うより、訪問看護ステーションを重視した報酬体系になっています。より介護側でできることは、介護側にやれるように促しているのが見られますね。
訪問看護ステーション
- 20分未満: 310単位(訪問看護(Ⅰ)1)
- 20分未満: 463単位(訪問看護(Ⅰ)2)
- 30分以上60分未満: 814単位(訪問看護(Ⅰ)3)
- 60分以上90分未満: 1117単位(訪問看護(Ⅰ)4)
医療機関
- 20分未満: 262単位(訪問看護(Ⅱ)1)
- 20分未満: 392単位(訪問看護(Ⅱ)2)
- 30分以上60分未満: 567単位(訪問看護(Ⅱ)3)
- 60分以上90分未満: 835単位(訪問看護(Ⅱ)4)
准看護師・看護師の違い
看護師が、准看護師で単位数に影響ができきます。本来できることは変わらないのに不思議ですよね。訪問看護ステーションとしても正看護師を採用したいわけです。准看護師の場合は、上記報酬の90%換算になります。月に100,000万だとして、20人の患者がいたら、合計20万円もかわってきます。同じ診療内容で行うのに、不思議です。
同一建物居住者への提供で報酬異なる
1つの建物、または隣接する建物に月に20人以上のの利用者にサービスを提供した場合、上記記載の報酬の90%の算定になります。効率の面から考えれば、10%削減されても、費用対効果は悪くないですね。実際、移動一回すれば30分~60分も動くので、担当できる人数は大幅に変わってきます。一度で同一建物でみれる人数が少ないと大変なので、効率的に回りましょう。
医療保険における訪問看護・訪問看護療養費の報酬
訪問看護療養費
同一建物以外へのサービス提供。
- 保健師、助産師、看護師、理学療法士、作業療法士
- 週に3回まで: 5550円/day
- 4回目以降 : 6550円/day
- 准看護師
- 週に3回まで: 5050円/day
- 4回目以降 : 6050円/day
- 悪性腫瘍の患者、褥瘡患者への専門の看護師によるケア
- 12,850円 1回/day
訪問看護療養費(Ⅱ)
同一建物内でのサービス提供。
- 保健師、助産師、看護師、理学療法士、作業療法士
- 同日に2人
- 週に3回まで: 5550円/day
- 4回目以降 : 6550円/day
- 同日に3人以上
- 週に3回まで: 2780円/day
- 4回目以降 : 3280円/day
- 同日に2人
- 准看護師
- 同日に2人まで
- 週に3回まで: 5050円/day
- 4回目以降 : 6050円/day
- 同日に3人以上
- 週に3回まで: 2530円/day
- 4回目以降 : 3030円/day
- 悪性腫瘍の患者、褥瘡患者への専門の看護師によるケア
- 12,850円 1回/day
- 同日に2人まで
訪問看護基本療養費(Ⅲ)
- 月の初日
- 機能強化型訪問看護管理療養費1: 12,400円/ day
- 機能強化型訪問看護管理療養費2: 9,400円/ day
- 上記以外: 7400/day
- 2日目以降
- 2980円/日
最後に
介護・医療ともにサービス提供主体によって異なり、どちらかといえば訪問看護ステーションにより優遇されている報酬体系です。ぜひ在宅を訪問看護筆頭に頑張っていただきたいです。