
介護福祉士のパート合格制度とは?2026年開始の新制度を徹底解説
2026年1月から導入される介護福祉士国家試験のパート合格制度を解説。3パートに分けて段階的に合格を目指せる新制度のメリット・デメリット、有効期間などを詳しく紹介します。
「パート合格制度って何?」「分割して受験できるようになるの?」「働きながらでも合格しやすくなる?」
2026年1月(第38回試験)から、介護福祉士国家試験に「パート合格制度」が導入されます。13科目を3つのパートに分け、合格したパートは2年間免除される画期的な新制度です。これにより、働きながら介護福祉士を目指す方にとって、資格取得のハードルが大きく下がります。
パート合格制度の特徴
- 3パート分割:13科目をA(人間と社会)・B(こころとからだのしくみ)・C(介護)に分割
- 2年間免除:合格したパートは翌年・翌々年の試験で受験免除
- 段階的合格:最大3年かけて資格取得を目指せる
- 働きながら受験しやすい:年度ごとに集中するパートを絞れる
介護福祉士国家試験の受験者の約8割は、介護施設で働きながら受験しています。「仕事が忙しくて全科目の勉強ができない」「夜勤があると勉強時間が取れない」という悩みを抱える方も多いでしょう。パート合格制度は、そんな働く介護職員のための新制度です。
この記事では、パート合格制度の仕組み、3つのパートの構成と科目、メリット・デメリット、効果的な活用法、よくある質問まで詳しく解説します。2026年以降に介護福祉士試験を受験予定の方は、ぜひ参考にしてください。
パート合格制度とは
パート合格制度とは、介護福祉士国家試験の13科目を3つのパートに分けて合否判定を行う新制度です。2024年9月に厚生労働省の有識者会議で決定され、2026年1月の第38回試験から導入されます。
制度の概要
- 13科目をA・B・Cの3つのパートに分割
- パートごとに合否判定を実施
- 合格したパートは2年間免除(翌年・翌々年の試験で再受験不要)
- 不合格パートのみ翌年再受験が可能
- 全パート合格で介護福祉士資格を取得
- 最大3年かけて段階的に合格を目指せる
従来制度との比較
| 項目 | 従来の制度 | パート合格制度 |
|---|---|---|
| 合否判定 | 全13科目一括 | 3パートごと |
| 不合格時 | 翌年全科目再受験 | 不合格パートのみ再受験 |
| 免除期間 | なし | 合格パートは2年間免除 |
| 最長取得期間 | 1年 | 最大3年 |
| 受験料 | 18,380円 | 18,380円(変更なし) |
| 初回受験 | 全科目 | 全科目(免除は2回目以降) |
従来の制度では、1科目でも不合格になると翌年全科目を再受験する必要がありました。パート合格制度では、合格したパートは2年間免除されるため、不合格パートの学習に集中できます。
導入時期と適用範囲
- 2026年1月(第38回試験)から導入
- 2025年1月(第37回試験)は従来通りの一括判定
- 初回受験時は全科目を受験する必要あり
- 実務経験ルート、養成施設ルート、EPAルートなど全ての受験者に適用
- 外国人介護職員も対象
パート合格制度が導入される背景
なぜパート合格制度が導入されることになったのか、その背景を詳しく解説します。
1. 介護福祉士試験の受験者数が減少
介護福祉士国家試験の受験者数は年々減少しています。
| 年度 | 受験者数 | 備考 |
|---|---|---|
| 2013年度 | 約15万人 | ピーク |
| 2018年度 | 約9万人 | 減少傾向 |
| 2023年度 | 約7万5千人 | ピーク時の半数以下 |
受験者が減少している原因の一つに、「仕事と勉強の両立が難しい」という声があります。パート合格制度により、受験のハードルを下げて受験者数の回復を図る狙いがあります。
2. 約8割が働きながら受験
介護福祉士試験の受験者は、約8割が介護現場で働きながら受験しています。
- 実務経験ルート:介護施設などで3年以上働きながら受験(最も多い)
- EPAルート:外国人介護職員が働きながら受験
- 養成施設ルート:専門学校等を卒業して受験
仕事と勉強の両立は大変で、特に夜勤や残業がある介護職では勉強時間の確保が課題でした。「試験前の繁忙期と重なって勉強できなかった」「夜勤明けは疲れて集中できない」といった声も多くあります。
パート合格制度により、年度ごとに力を入れる科目を絞れるため、働きながらの資格取得がしやすくなります。
3. 2040年に向けた介護人材確保
厚生労働省の推計によると、2040年度には約272万人の介護職員が必要とされています。
| 年度 | 必要な介護職員数 | 現状からの増加 |
|---|---|---|
| 2025年度 | 約243万人 | 約32万人増 |
| 2040年度 | 約272万人 | 約57万人増 |
現在より約57万人増やす必要があり、介護福祉士の資格取得を促進することが急務です。パート合格制度は、この人材確保策の一環として導入されます。
4. 介護福祉士の処遇改善との連動
介護福祉士資格を持つ職員は、処遇改善加算や資格手当の対象になることが多く、給料アップにつながります。資格取得を促進することで、介護職員全体の処遇改善にも寄与することが期待されています。高齢化が進む日本において、介護人材の確保と質の向上は重要な課題です。
3つのパートの構成と科目
13科目は以下の3つのパートに分けられます。各パートの科目と問題数、学習のポイントを詳しく見ていきましょう。
Aパート:人間と社会(午前試験)
| 科目 | 問題数 | 内容 |
|---|---|---|
| 人間の尊厳と自立 | 2問 | 人権・尊厳の理解、自立支援 |
| 人間関係とコミュニケーション | 2問 | 対人関係の基本、チームケア |
| 社会の理解 | 12問 | 社会保障制度・介護保険制度・障害者福祉 |
計16問程度。制度や法律の知識が問われるパートです。
Aパートの学習ポイント
- 介護保険法、社会福祉法などの法制度を暗記
- 制度改正のポイントを押さえる
- 過去問で出題傾向を把握
- 暗記中心の学習が効果的
Bパート:こころとからだのしくみ(午前・午後試験)
| 科目 | 問題数 | 内容 |
|---|---|---|
| こころとからだのしくみ | 12問 | 人体の構造・機能、心理 |
| 発達と老化の理解 | 8問 | 加齢に伴う心身の変化 |
| 認知症の理解 | 10問 | 認知症の種類・症状・ケア |
| 障害の理解 | 10問 | 身体障害・知的障害・精神障害 |
| 医療的ケア | 5問 | 喀痰吸引・経管栄養の知識 |
計45問程度。医学・心理学的な知識が問われるパートです。
Bパートの学習ポイント
- 人体の構造と機能を理解する
- 認知症の4大疾患(アルツハイマー型、血管性、レビー小体型、前頭側頭型)を押さえる
- 各障害の特性と支援方法を理解
- 医療的ケアは実務者研修の内容を復習
- 理解を重視した学習が必要
Cパート:介護(午後試験)
| 科目 | 問題数 | 内容 |
|---|---|---|
| 介護の基本 | 10問 | 介護の理念・倫理・ICF |
| コミュニケーション技術 | 8問 | 利用者・家族との関わり方 |
| 生活支援技術 | 26問 | 入浴・食事・排泄・移動介助 |
| 介護過程 | 8問 | アセスメント・計画・評価 |
| 総合問題 | 12問 | 事例問題(複合的な出題) |
計64問程度。最も問題数が多いパートです。
Cパートの学習ポイント
- 現場経験を活かせる科目が多い
- 生活支援技術は具体的な介助方法を確認
- 介護過程はPDCAサイクルを理解
- 総合問題は事例を読み解く力が必要
- 過去問演習で実践力を養う
パート合格の仕組みと流れ
パート合格制度の具体的な仕組みと、資格取得までの流れを解説します。
合格までの流れ(パターン別)
パターン1:1年で全パート合格(理想的)
- 第38回試験(2026年1月)でA・B・C全パート受験
- 全パート合格
- 介護福祉士資格取得
従来通り1年で合格するパターンです。受験料は1回分(18,380円)で済みます。可能であればこのパターンを目指しましょう。
パターン2:2年で合格
- 第38回試験でA・B・C全パート受験
- AパートとBパート合格、Cパート不合格
- 第39回試験(2027年1月)でCパートのみ受験(A・Bは免除)
- Cパート合格
- 介護福祉士資格取得
2年で合格するパターンです。受験料は合計36,760円(18,380円×2回)。
パターン3:3年で合格(最大期間)
- 第38回試験でAパートのみ合格
- 第39回試験でBパート合格(Aは免除)
- 第40回試験(2028年1月)でCパート合格(A・Bは免除)
- 介護福祉士資格取得
3年かけて段階的に合格するパターンです。受験料は合計55,140円(18,380円×3回)。ただし、この場合は初年度に合格したAパートの免除期限が第40回試験で切れるギリギリになるので注意が必要です。
免除期間の仕組み
合格したパートは、合格した翌々年の試験まで有効です。
例:2026年1月(第38回)でAパートのみ合格した場合
| 試験回 | 時期 | Aパートの状態 |
|---|---|---|
| 第39回 | 2027年1月 | 免除 ○ |
| 第40回 | 2028年1月 | 免除 ○(最後の年) |
| 第41回 | 2029年1月 | 免除期限切れ ×(再受験必要) |
免除期間の延長テクニック
免除中のパートを再受験して合格すれば、有効期間がさらに2年延長されます。
例:Aパート合格後、翌年もAパートを再受験して合格した場合
- 第38回:Aパート合格(免除期間:第39回・第40回まで)
- 第39回:Aパート再受験・合格(免除期間延長:第40回・第41回まで)
苦手パートの学習に集中しつつ、得意パートの免除期間も維持できる戦略です。ただし、受験料は毎回満額かかる点に注意しましょう。
受験申込みの注意点
- 受験申込みは例年8〜9月頃
- 実務経験証明書など必要書類を準備
- 免除申請は受験申込時に行う
- 免除パートの証明として前年の合格通知が必要
パート合格制度のメリット・デメリット
パート合格制度にはメリットとデメリットがあります。自分の状況に合った活用法を考えましょう。
メリット
1. 学習負担の軽減
- 一度に全13科目を勉強しなくてよい
- パートごとに集中して学習できる
- 苦手科目に時間をかけられる
- 1年目で得意パートを合格させ、2年目は苦手パートに集中できる
2. 働きながら受験しやすい
- 仕事と勉強の両立がしやすくなる
- 年度ごとに力を入れる科目を絞れる
- 繁忙期を避けて学習スケジュールを立てられる
- 夜勤や残業が多い月があっても、翌年に持ち越せる
3. モチベーション維持
- 部分合格でも成果を実感できる
- 「まず1パート」から始められる心理的安心感
- 不合格でも翌年の学習範囲が限定される
- 完全な不合格よりも前向きに再チャレンジできる
4. 受験のハードルが下がる
- 「全科目一発合格」のプレッシャーが軽減
- 計画的に2〜3年かけて合格を目指せる
- 再チャレンジへの心理的ハードルが下がる
- 介護福祉士を諦めていた人も再挑戦しやすい
デメリット
1. 受験料は毎回満額
- 18,380円が毎年必要
- 1パートだけの受験でも満額かかる
- 2年で合格:約3.7万円
- 3年で合格:約5.5万円
- 費用面では1年で合格する方がお得
2. 資格取得まで長期化の恐れ
- 最長3年かかる可能性
- 途中でモチベーションが下がるリスク
- 免除期限切れに注意が必要
- 「いつでも受かればいい」と思うと学習が疎かに
3. 知識の維持が必要
- 合格パートの知識を忘れないようにする
- 介護福祉士として働くには全科目の知識が必要
- 合格後も継続的な学習が大切
- 2〜3年後に忘れていると実務で困ることも
4. 制度への懸念
- 日本介護福祉士会は資格の質低下を懸念
- 「簡単に取れる資格」というイメージがつく可能性
- ただし、試験内容・合格基準自体は変わらない
パート合格制度の効果的な活用法
パート合格制度を効果的に活用するためのポイントを紹介します。
1. まずは全パート合格を目指す
初回受験では、パート合格を前提にせず、全パート合格を目指して勉強しましょう。結果的に一部パートが不合格になっても、合格パートは免除されるので無駄にはなりません。
「パート合格でいいや」と思って手を抜くと、結局どのパートも合格できない可能性があります。全力で臨んで、結果的にパート合格になった場合に制度を活用しましょう。
2. 得意パートから確実に合格する
自分の得意分野を把握して、確実に合格できるパートから押さえていきましょう。
| 得意な方 | おすすめパート | 理由 |
|---|---|---|
| 現場経験が長い方 | Cパート(介護) | 実践的な内容が多い |
| 暗記が得意な方 | Aパート(人間と社会) | 制度・法律の暗記中心 |
| 医学知識がある方 | Bパート(こころとからだのしくみ) | 人体・疾患の理解が必要 |
3. 免除期間を意識したスケジュール
合格パートの免除期間は2年間です。3年目には再受験が必要になるので、計画的に進めましょう。
- 理想:2年以内に全パート合格
- 注意:3年目は初年度に合格したパートの免除が切れる
- 対策:2年目で残りパートに全力を注ぐ
4. 苦手パートに集中投資
得意パートが合格したら、翌年は苦手パートに学習時間を集中できます。これがパート合格制度の最大のメリットです。
- 苦手パートの過去問を繰り返す
- テキストを読み込んで理解を深める
- 模擬試験で弱点を確認
5. 合格パートの知識も維持する
合格パートの科目も、介護福祉士として働くうえで必要な知識です。完全に忘れてしまわないよう、定期的に復習しておきましょう。
おすすめの学習スケジュール例(2年計画)
- 1年目(4〜12月):全パートを学習、特に苦手分野を把握
- 1年目試験後:不合格パートを分析、弱点を洗い出す
- 2年目(4〜12月):不合格パートに集中、過去問を繰り返す
- 試験直前:模擬試験で実力チェック、苦手分野の最終確認
パート合格制度が向いている人・向いていない人
パート合格制度は全員に適しているわけではありません。自分に合っているか確認しましょう。
パート合格制度が向いている人
- 仕事が忙しく勉強時間が取れない方:年度ごとに集中するパートを絞れる。夜勤や残業が多くても、計画的に学習を進められる
- 一度不合格になり再挑戦したい方:合格パートを活かして再チャレンジできる。過去の努力が無駄にならない
- 段階的に確実に合格したい方:焦らず計画的に進められる。「まず1パート」から始められる安心感
- 苦手科目がはっきりしている方:苦手パートに時間を集中できる。得意パートを先に合格させて安心感を得られる
- 外国人介護職員の方:日本語での学習に時間がかかっても対応可能。EPAルートの方にも適用される
- 育児・介護と両立している方:限られた時間で効率的に学習できる。年度ごとに学習量を調整可能
- 試験に対する不安が強い方:「全科目一発合格」のプレッシャーが軽減。部分合格でも成果を実感できる
パート合格制度が向いていない人
- 早く資格を取りたい方:1年で全パート合格を目指すべき。パート合格を前提にすると取得が遅れる
- 受験料を抑えたい方:複数年かけると受験料が増える。3年で約5.5万円(1年なら約1.8万円)
- 長期間の学習継続が苦手な方:2〜3年モチベーションを保つ必要あり。中だるみのリスクがある
- すでに十分な学習時間を確保できる方:従来通り一括合格を目指す方が効率的。制度を使わなくても合格できる
- 転職のために急いで資格が必要な方:介護福祉士資格が応募条件の求人に早く応募したい場合は1年合格を目指す
タイプ別おすすめ戦略
| タイプ | おすすめ戦略 |
|---|---|
| フルタイム勤務・夜勤あり | 2年計画。1年目は得意パート合格、2年目は苦手パートに集中 |
| パート・時短勤務 | 1年合格を目指す。時間に余裕があれば全科目学習可能 |
| 育児・介護との両立 | 2〜3年計画。無理のないペースで進める |
| 外国人職員 | 2〜3年計画。日本語学習と並行して進める |
| すでに不合格経験あり | 得意パートから確実に合格。合格実績をモチベーションに |
どちらを選ぶべきか迷ったら
迷った場合は、まず全パート合格を目指して勉強することをおすすめします。パート合格制度は「保険」として考え、結果的に一部不合格になった場合に活用しましょう。最初からパート合格を前提にすると、学習のペースが落ちてしまう可能性があります。
制度をうまく活用すれば、仕事と勉強を両立しながら介護福祉士資格を取得できます。自分の状況に合った戦略を立てて、合格を目指しましょう。
パート合格制度に関するよくある質問
Q. 2025年1月の試験(第37回)はパート合格制度の対象ですか?
A. いいえ、第37回試験は従来通りの一括判定です。パート合格制度は2026年1月の第38回試験から適用されます。2025年1月に受験する方は、全科目で合格基準を満たす必要があります。
Q. 受験料はパートごとに分割されますか?
A. いいえ、受験料は18,380円で変更なしです。1パートのみ受験でも満額必要です。3年かけると約5.5万円の受験料がかかります。費用面では1年で合格する方がお得です。
Q. 初回から特定のパートだけ受験できますか?
A. いいえ、初回受験時は全パート(全13科目)を受験する必要があります。パート免除は2回目以降の受験から適用されます。「まずAパートだけ受験」ということはできません。
Q. 免除されたパートを再受験することはできますか?
A. はい、可能です。再受験して合格すれば、免除期間がさらに2年延長されます。苦手パートの学習に時間をかけたい場合、得意パートを再受験して免除期間を延ばす戦略も有効です。
Q. 3パート全部不合格だとどうなりますか?
A. 翌年、全パートを再受験する必要があります。従来の試験と同じ状態です。免除されるパートはありません。まずは1パートでも合格することを目指しましょう。
Q. 養成施設卒業者にも適用されますか?
A. はい、全ての受験者に適用されます。なお、2027年度以降の養成施設卒業者は、試験合格が資格取得の必須条件になります(経過措置終了)。それまでは卒業と同時に資格取得できる経過措置があります。
Q. 各パートの合格基準は?
A. 詳細な合格基準は公表されていませんが、従来の試験と同様に、各パートで一定の得点率(60%程度)を超える必要があると考えられます。また、0点の科目があると不合格になる「足切り」ルールも維持される見込みです。
Q. 外国人にも適用されますか?
A. はい、EPA(経済連携協定)ルートなど、全ての受験者に適用されます。日本語での学習に時間がかかる外国人にとっても、段階的に合格を目指せるメリットがあります。
Q. 実技試験はどうなりますか?
A. 介護福祉士試験の実技試験は、実務者研修を修了していれば免除されます。パート合格制度は筆記試験に適用されるもので、実技試験とは別の仕組みです。
Q. パート合格制度で資格の価値は下がりますか?
A. 一部の専門家からは懸念の声もありますが、試験内容や合格基準自体は変わりません。段階的に合格を目指せるようになるだけで、介護福祉士としての専門性は維持されます。
まとめ
介護福祉士国家試験のパート合格制度について詳しく解説しました。
パート合格制度のポイント
- 導入時期:2026年1月(第38回試験)から
- 仕組み:13科目を3パート(A:人間と社会、B:こころとからだのしくみ、C:介護)に分割
- 免除期間:合格パートは2年間免除
- 受験料:18,380円(変更なし、毎回満額)
- 初回受験:全パート受験が必要(2回目以降に免除適用)
- 最長期間:3年かけて段階的に合格を目指せる
メリット
- 働きながら段階的に合格を目指せる
- 苦手パートに学習時間を集中できる
- 受験のハードルが下がり、再チャレンジしやすい
- 部分合格でもモチベーションを維持できる
デメリット
- 受験料は毎回満額かかる(3年で約5.5万円)
- 資格取得まで最長3年かかる可能性
- 免除期限の管理が必要
- 合格パートの知識維持も必要
効果的な活用法
- まずは全パート合格を目指して勉強
- 結果的に不合格になったパートに翌年集中
- 免除期間(2年)を意識したスケジュール管理
- 得意パートから確実に合格していく
おすすめの人
- 仕事が忙しく勉強時間が取れない方
- 一度不合格になり再挑戦したい方
- 段階的に確実に合格したい方
- 外国人介護職員の方
パート合格制度により、介護福祉士を目指すハードルが下がります。「忙しくて勉強時間が取れない」「一発合格は難しい」という方も、まずチャレンジしてみてはいかがでしょうか。計画的に進めれば、働きながらでも介護福祉士資格を取得できます。
介護福祉士資格を取得すれば、資格手当や処遇改善加算の対象となり、給料アップにつながります。また、サービス提供責任者や施設長など、キャリアアップの道も広がります。介護業界でのキャリアアップを目指して、ぜひ資格取得にチャレンジしてください。
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