失業給付(基本手当)とは

失業給付(基本手当)とは

失業給付(雇用保険の基本手当)は離職後の生活保障。介護転職での受給額計算・給付日数・手続きを解説。

ポイント

この記事のポイント

失業給付(雇用保険の基本手当)は、雇用保険被保険者が離職後、再就職活動中に受給する給付です。受給額は離職前6か月の平均賃金日額の50〜80%(年齢・賃金水準で変動)、給付日数は90〜330日。介護転職で利用する際は離職票の発行から始まり、ハローワークでの求職申込・認定日通い・求職活動報告を経て受給します。自己都合退職は2か月の給付制限期間あり、会社都合・特定理由離職者は給付制限なし。

目次

失業給付の受給要件と算定方法

失業給付(正式名称:雇用保険の基本手当)は、雇用保険法に基づき次の要件を満たすと受給できます。

受給要件

  • 離職前2年間に雇用保険被保険者期間が通算12か月以上(会社都合・特定理由離職者は離職前1年間に6か月以上で可)
  • 失業状態にあり、就労意思と能力があり積極的に求職活動を行う
  • ハローワークで求職申込し失業認定を受けている

受給額の計算

「賃金日額×給付率(50〜80%)」が日額。賃金日額は離職前6か月の総支給額(賞与除く)を180で割った額。

給付日数

区分被保険者期間1〜5年5〜10年10〜20年20年以上
自己都合・定年90日90日120日150日
会社都合(35歳未満)90日120日180日180日
会社都合(45歳以上)180日240日270日330日

受給までの手続き8ステップ

  1. 退職時に必要書類受領:離職票(離職証明書)、雇用保険被保険者証、源泉徴収票を会社から受領(退職後10日以内発行が会社の義務)
  2. ハローワークへ求職申込:本人確認書類・離職票・写真2枚・印鑑・通帳を持参
  3. 離職理由の確認:自己都合か会社都合か、特定理由離職者該当か。実態が異なる場合は異議申立で再判定
  4. 受給説明会:求職申込から1〜2週間後に開催。雇用保険受給資格者証を受領
  5. 7日間の待期期間:求職申込日から7日間は無条件で待機。この期間は給付対象外
  6. 給付制限期間(自己都合のみ):待期期間後、2か月の給付制限期間。この期間も給付対象外
  7. 初回失業認定日:初回認定日にハローワーク窓口へ出向き求職活動報告。約1週間後に初回振込
  8. 4週間ごとの認定日:以後4週間に1回、求職活動2回以上を報告。継続して受給

介護転職で失業給付を最大活用する戦略

1. 退職前に介護転職エージェント登録

離職前から介護専門エージェント(カイゴジョブ・レバウェル介護ジョブメドレー介護等)に登録しておくと、離職と同時に転職活動を開始できる。失業給付の認定日に求職活動として申告可能。

2. 再就職手当の活用

給付日数を3分の1以上残して再就職した場合、残日数の60〜70%相当が「再就職手当」として一括支給。失業給付を全部もらい切るより、早期再就職+再就職手当の方が経済メリットが大きい場合多。

3. 教育訓練給付金との併用

失業給付受給中に介護福祉士実務者研修・ケアマネ受験対策講座等を受講すると、教育訓練給付金(受講料の20〜70%支給)を受けられる。介護福祉士国家試験を目指す転職者には強力な制度。

4. 失業給付の延長制度

病気・出産・育児・家族介護等で30日以上就労できない状態が続く場合、ハローワークに申請して受給期間を最大3年延長可能。介護休業を経て退職した方は特に活用価値あり。

失業給付のよくある質問

Q. 介護福祉士の資格があると有利になりますか?

A. 失業給付額自体は資格と無関係。ただし求人が豊富なため再就職手当や早期就職の可能性が高く、結果的にプラスになります。

Q. 受給中にアルバイトはできますか?

A. できますが申告が必要。1日4時間未満の就労は受給日数の減少のみで給付額は変わらず、4時間以上の就労は給付額が減額。無申告でアルバイトすると不正受給として返還命令+3倍の追徴金。

Q. 給付日数を超えても再就職できない場合は?

A. 「個別延長給付」「広域延長給付」等の制度がある。倒産・解雇による特定受給資格者は最大60日延長可能。また「職業訓練受講給付金」を受けて職業訓練校に通うパスもあります。

参考文献・出典

まとめ

失業給付は介護転職活動中の経済的セーフティネットです。受給額は離職前賃金の50〜80%、給付日数は90〜330日と離職理由・年齢・被保険者期間で大きく異なります。介護分野は売り手市場のため早期再就職が現実的で、再就職手当の活用で経済メリットを最大化できます。教育訓練給付金との併用で介護福祉士実務者研修・ケアマネ受験対策を受講するパスも有効。退職前から計画的にハローワーク手続きを進め、生活の連続性を保ちながらキャリアアップ転職を実現しましょう。

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執筆者

介護のハタラクナカマ編集部

編集部

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