
男性介護士の働き方|割合・給料・夜勤・家族を養う収入モデルを厚労省データで整理
男性介護士の割合26.6%、平均給与35.6万円、夜勤実態、出世モデル、結婚と住宅ローンの現実までを厚労省データで整理。これから介護職を目指す男性の働き方ガイド。
この記事のポイント
男性介護士は介護職員全体の26.6%(厚労省 令和6年度介護従事者処遇状況等調査)を占め、平均給与は月35万6,030円(女性32万8,830円)と全体平均を上回ります。夜勤回数は月平均4〜5回、20〜30代の比率が高く、中堅以降は施設長・サービス提供責任者など管理職への昇進ルートが現実的な選択肢です。一方で全産業平均との年収差は約8万円残るため、家族を養うには夜勤手当・処遇改善加算・役職手当の3階建てで月収35万円以上を確保するキャリア設計が必要です。
目次
「介護は女性の仕事」というイメージは、過去20年で大きく変化しました。厚生労働省の最新統計では、介護職員に占める男性の割合は4人に1人に達し、20代の入職者では男性比率が30%を超える施設も珍しくありません。一方で、給料の男女差・夜勤負担・「結婚できない」といった世間のイメージは根強く、これから介護を目指す男性、すでに働いている男性介護士にとって「自分のキャリアと家族のお金は本当に成り立つのか」という不安は無視できません。
この記事では、厚生労働省と介護労働安定センターの一次データを根拠に、男性介護士の現状(割合・給料・夜勤・出世)と、家族を養うための現実的な収入モデルを整理します。Xでよく見られる「給料が低くて結婚できない」「夜勤で生活が壊れた」といった声も、データと突き合わせて検証していきます。
男性介護士の割合は26.6%|厚労省データで見る男女比の現状
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、介護職員に占める男性の割合は26.6%です。介護労働安定センター「令和5年度介護労働実態調査」でも、施設系(特養・老健・有料老人ホーム等)の介護職員の男性比率は約27%、訪問介護員では男性比率が16.2%と職場形態による差が大きいことが分かります。
職種・施設タイプ別の男性比率
| 職種・施設タイプ | 男性比率 | 特徴 |
|---|---|---|
| 介護職員(施設等) | 26.6% | 入所系で最も男性比率が高い |
| 福祉施設介護員(特養・老健) | 約31% | 夜勤あり、移乗介助の需要大 |
| ケアマネジャー | 約24% | 資格職・キャリアアップ後の到達点 |
| 訪問介護員(ホームヘルパー) | 約16% | 非常勤・主婦層が中心、男性は少数派 |
年代別に見ると20〜30代で男性比率が突出
男性介護士の年代構成は20代24.5%、30代34.8%と若手層が中心で(介護労働安定センター調査)、これは女性が40代以上に集中する傾向(女性40代25.0%、50代25.6%)とは対照的です。つまり、新卒・第二新卒で介護に入った場合、現場の同世代男性の比率は実態として3〜4割に達することが多く、「男性が孤立する職場」というイメージは特に若年層では当てはまらないと言えます。
給料の男女差|男性35.6万円・女性32.8万円・全産業との差は8万円
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査」によれば、介護職員(常勤)の平均給与月額は男性35万6,030円・女性32万8,830円で、男女差は月額2万7,200円(年約32万円)あります。男性の方が高い理由は、夜勤回数が多い・役職者比率が高い・勤続年数がやや長い、の3点に集約されます。
男女別の給与水準と全産業比較
| 区分 | 月額平均給与 | 推定年収 | 全産業平均との差 |
|---|---|---|---|
| 男性介護職員 | 35万6,030円 | 約430万円 | −約157万円 |
| 女性介護職員 | 32万8,830円 | 約395万円 | −約20万円 |
| 全産業男性平均 | 約49万円 | 約587万円 | ― |
※全産業平均は厚労省「令和5年賃金構造基本統計調査」より。
「男女差」より「全産業男性との差」の方が大きい
男女差は月2.7万円ですが、男性介護職員と全産業男性平均との差は月13万円・年157万円に及びます。これは10年で1,500万円超、住宅ローン返済額に換算すると物件価格1,500万円分のハンディキャップに相当します。当サイトが厚労省統計を独自分析した結果、この差を埋めるには「夜勤手当・処遇改善加算・役職手当」の三重取りが事実上の必須条件となります。
男女差が拡大する局面・縮小する局面
- 20代前半: 男女差はほぼゼロ(夜勤回数も近い)
- 30代後半〜40代: 男性が役職に就き始め、男女差が月3〜5万円に拡大
- 50代以降: 男性は施設長・管理者で年収500万円超も視野、女性は時短・パート転換で差が再拡大
夜勤の実態|男性介護士は月平均4〜5回・施設タイプで負担が変わる
男性介護士の夜勤回数は、入所系施設で月平均4〜5回が標準です。介護労働安定センターの調査によれば、介護職員の夜勤割合は男性で高く、特養・有料老人ホーム等の常勤男性は夜勤手当だけで月2.5万〜4万円を加算できる職場が中心です。
施設タイプ別の夜勤回数と手当目安
| 施設タイプ | 夜勤回数(月) | 1回あたり手当 | 月夜勤手当合計 |
|---|---|---|---|
| 特別養護老人ホーム | 4〜5回 | 6,000〜8,000円 | 2.4〜4.0万円 |
| 介護老人保健施設 | 4〜5回 | 5,000〜7,000円 | 2.0〜3.5万円 |
| グループホーム | 4〜6回 | 5,000〜7,000円 | 2.0〜4.2万円 |
| 有料老人ホーム | 3〜5回 | 7,000〜10,000円 | 2.1〜5.0万円 |
| 夜勤専従 | 8〜10回 | 20,000〜30,000円 | 16〜30万円 |
男性が夜勤を多く担う構造的理由
- 体力負担: 緊急時のおむつ交換・体位変換など重労働を担いやすい
- 不審者対応: 夜間の侵入・転倒対応で「男性が1人いると安心」というシフト編成
- 家庭事情: 育児中の女性職員の夜勤免除分を男性が引き受ける慣習
夜勤の実情とリスク
16時間夜勤(夕方から翌朝まで)が一般的で、ワンオペ夜勤(職員1名で20〜40名対応)の施設も依然として残ります。介護労働安定センターの自由回答では「ワンオペ夜勤で看取りが重なるとメンタル限界」「2交代の睡眠負債で日勤シフトに支障」といった声が報告されており、夜勤専従は短期的に高収入だが、3〜5年で生活リズムが崩れ転職に至るケースも少なくありません。
出世・昇進ルート|現場リーダーから施設長まで5段階の年収モデル
男性介護士が現実的に到達可能な役職と年収レンジを整理します。介護福祉士などの国家資格と実務経験年数で進めるキャリアラダーが施設ごとに整備されており、男性は管理職比率が女性より高い傾向があります。
5段階のキャリアラダーと年収の目安
| 段階 | 役職 | 必要経験 | 年収目安 |
|---|---|---|---|
| 1 | 介護職員(一般) | 未経験〜3年 | 320〜400万円 |
| 2 | フロアリーダー・介護主任 | 介護福祉士+3〜5年 | 400〜470万円 |
| 3 | 介護課長・サービス提供責任者 | 5〜8年 | 450〜530万円 |
| 4 | 施設長・ホーム長(管理者) | 10年〜・社会福祉主事任用 | 500〜650万円 |
| 5 | エリアマネジャー・本部 | 15年〜・複数施設経験 | 600〜800万円 |
男性が選びやすいスペシャリスト型の選択肢
- ケアマネジャー: 介護福祉士5年実務後に受験。年収400〜520万円・夜勤なし。
- 機能訓練指導員(柔道整復師等を併用): 整形外科・スポーツ系から転身する男性が増加中。
- 福祉用具専門相談員: 営業・カタログ提案中心、年収400〜500万円。
- サービス提供責任者(訪問介護): 実務者研修+介護福祉士で就任可。
「出世しやすい」のは事実だが構造的バイアスでもある
厚労省「賃金構造基本統計調査」では、介護分野の管理職比率は男性の方が女性の約2倍で、これは育児・介護による離職率の差が大きく影響しています。男性は離職率が低く勤続年数が伸びやすいため結果的に管理職に到達しやすい、というのが構造的な実態です。逆に言えば、家庭の事情で働き続けられれば、女性でも同じルートに到達可能です。
男性介護士のメリット・デメリット|職場で「歓迎される瞬間」と「壁を感じる瞬間」
メリット:男性介護士が現場で評価される5つのポイント
- 移乗介助・体位変換で重宝される: 体重80kg超の利用者対応で必要不可欠。求人票で「男性歓迎」が出る最大の理由は移乗の安全性確保で、リフトを併用しても2名介助のうち1名は男性が望ましいとされる場面が多い。
- 夜勤シフトで採用優遇: 男性スタッフ不足の施設では、入職時の基本給に2,000〜5,000円の上乗せ事例も。男性が夜勤に1名以上いるシフトは女性スタッフの安心感も高め、職場全体の定着率向上に貢献する。
- 同性介助のニーズ: 男性利用者の入浴・排泄を「男性に頼みたい」という希望は年々増加。特に終末期ケアで尊厳を守るうえで男性介護士の存在は決定的に重要となる。
- 長期的な勤続が可能: 育休による中断が女性ほど発生せず、勤続10年以上の比率が高い。介護労働安定センターの統計でも男性常勤の平均勤続年数は女性を上回る傾向。
- 管理職・マネジメント職への登用が早い: 5〜8年で施設長候補に挙がるケースが多い。法人本部・複数施設のエリアマネジャーなど経営側ポジションも視野に入る。
デメリット:男性介護士が直面する4つの壁
- 異性介助への抵抗: 女性利用者から「異性に身体を触られたくない」と拒否されるケース。特に入浴介助では男性介護士が外され、その分の業務量が他職員に偏る問題も生じる。
- 「男性だから力仕事」の固定観念: 重労働を一方的に振られ、腰痛離職率が高い。20代〜30代の若い男性ほど「あいつ若いから」と頼られすぎ、慢性的な腰痛を抱えるリスクが高まる。
- 女性中心の人間関係への適応: 休憩室・ロッカーが少数派、雑談の話題が合わないなど居場所のなさ。職場の派閥や噂話に巻き込まれにくい一方で、孤立感を抱えやすい構造的課題がある。
- 世間からの「介護士=低収入」イメージ: 結婚相手の親に反対される、住宅ローン審査で勤続年数や年収を厳しく見られる、といった実害。属性的な信用補完として資格取得・昇進実績が必要となる。
家族を養う収入モデル|手取り25万円・住宅ローン4,000万円を成立させる3つの設計
「介護士の給料で家族を養えるのか」は、男性介護士が最も気にする論点です。一般に住宅ローン4,000万円・35年返済の世帯では月手取り25万円以上が必要とされます(金融機関の年収倍率6〜7倍を逆算)。介護職員の平均給与から逆算した3つの収入モデルを整理しました。
パターンA:特養夜勤あり常勤+介護福祉士
| 内訳 | 月額 |
|---|---|
| 基本給(介護福祉士・5年経験) | 22万円 |
| 夜勤手当(5回×7,000円) | 3.5万円 |
| 処遇改善加算(Ⅰ) | 3.0万円 |
| 資格手当・各種手当 | 2.0万円 |
| 月総支給 | 30.5万円 |
| 手取り目安 | 約24万円 |
パターンB:有料老人ホーム主任+夜勤あり
| 内訳 | 月額 |
|---|---|
| 基本給(介護福祉士・主任) | 26万円 |
| 役職手当 | 3.0万円 |
| 夜勤手当(4回×8,000円) | 3.2万円 |
| 処遇改善・特定加算 | 4.0万円 |
| 月総支給 | 36.2万円 |
| 手取り目安 | 約28万円 |
※想定年収:賞与3.5ヶ月分込みで約500万円。
パターンC:施設長(10年以上のキャリアパス)
| 内訳 | 月額 |
|---|---|
| 基本給(管理者) | 35万円 |
| 管理職手当 | 7.0万円 |
| 処遇改善加算配分 | 3.0万円 |
| 月総支給 | 45万円 |
| 手取り目安 | 約34万円 |
※想定年収:賞与4ヶ月分で約650万円。
共働き前提のリアル
独身〜結婚直後はパターンA、子育て世帯はパターンBを目標に、配偶者がパートで月10万円程度の世帯収入を加える「世帯月手取り35万円」モデルが現実的です。男性介護士の場合、夜勤の妻と日勤の自分でシフトを合わせ、保育園の送り迎えを分担するスタイルも珍しくありません。
男性介護士に向いている人の特徴|現場で長く続く5タイプ
- 1. 体力に自信があり、ボディメカニクスを学ぶ意欲がある
力任せの介助では3年以内に腰痛離職するリスクが高い。介護労働安定センターの調査では離職理由の上位に「腰痛・体調不良」が入る。正しい技術習得が前提。 - 2. 短期でなく10年スパンでキャリア設計できる
男性が高収入帯に到達するには、介護福祉士→ケアマネ/主任→施設長の階段を5〜10年で上るルートが王道。短期離職を繰り返すと収入が頭打ちになる。 - 3. 数字・データに強く、加算や制度を理解できる
処遇改善加算・特定加算の配分は施設ごとに異なる。給与明細を読み解ける男性介護士は転職時に有利な条件交渉ができる。 - 4. 同性の介助に抵抗がなく、利用者の尊厳を理解できる
男性利用者の入浴・排泄介助は男性介護士へのニーズが高い領域。プライバシーへの配慮ができる人が選ばれる。 - 5. 異業種からの転職組で、社会経験を活かせる
営業・建築・自衛隊出身の男性介護士は、コミュニケーション力や危機管理能力で評価されるケースが多い。30代以降の未経験スタートでも十分活躍できる。
男性介護士が活躍しやすい施設タイプ|年収・夜勤・出世のバランスで選ぶ
男性介護士が長期で稼ぎ・続けられる施設タイプを、年収・夜勤負担・出世スピードの3軸で整理します。介護労働安定センターの調査によれば、男性比率が高い職場は男性スタッフ同士の連帯が生まれやすく、定着率も高い傾向にあります。
狙い目1:有料老人ホーム(介護付き)
基本給が他施設より2〜3万円高く、男性主任への登用も早い。富裕層向け施設では年収500万円超も可能で、賞与4ヶ月以上の事例も少なくない。夜勤負担は月3〜5回と適正水準で、介護度が軽めの利用者が多いため腰痛リスクも比較的抑えられる。
狙い目2:介護老人保健施設(老健)
リハビリ職と連携する場面が多く、機能訓練指導員へのキャリアチェンジ余地あり。在宅復帰加算で施設の経営も安定しており、賞与水準が高め(4ヶ月分以上)。介護福祉士+ケアマネ取得後に支援相談員ポストへ移行する男性キャリアパスもメジャー。
狙い目3:障害者支援施設
男性比率が約40%と高く、男性が孤立しない職場。重度心身障害の介助で男性ニーズが極めて高い。夜間支援員ニーズも継続的にある。介護保険ではなく障害福祉サービスの報酬体系で動くため、加算構造の理解が転職時の評価ポイント。
狙い目4:訪問介護のサービス提供責任者
サ責は管理職的ポジションで、訪問件数の調整・スタッフ管理が主業務。月収32〜38万円・夜勤なし。介護福祉士+実務者研修で就任可。日中の事業所勤務が中心で、家族との時間を確保しやすいのも30代男性が選びやすい理由。
避けたい職場の特徴
- 処遇改善加算の配分が不透明(給与明細に項目がない)
- 夜勤手当が1回5,000円未満
- 男性スタッフが1〜2名のみで「重労働の押し付け」が発生する
- 賞与が年2ヶ月以下
- リフト・スライディングボード等の腰痛予防機器が未導入
- 有給取得率が50%を下回る(求人票や面接で必ず確認)
男性介護士のよくある質問(FAQ)
Q1. 男性介護士は本当に結婚できないのですか?
「男性介護士は結婚できない」という言説はSNSでは目立ちますが、実態は職場・年収・キャリア設計に大きく依存します。介護福祉士を取得し主任クラス(年収450万円以上)に到達した男性の婚姻率は、全産業男性とほぼ変わりません。一方で、無資格・夜勤専従だけで月収維持している場合は、住宅ローン審査や交際相手の親への説明が壁になるケースが報告されています。資格+役職+安定施設の3点セットが結婚への現実的な解決策です。
Q2. 男性が異性介助を断られたとき、どうすればいいですか?
女性利用者から異性介助を拒否された場合、無理に行わず女性職員と交代するのが原則です。その分、男性介護士は男性利用者の入浴・排泄・看取り対応で価値を発揮できます。多くの施設では、入職時のアセスメントで「同性介助希望」を確認するため、現場で衝突するケースは年々減少しています。
Q3. 30代未経験から男性介護士に転職するのは遅いですか?
遅くありません。介護労働安定センターの調査では、介護職員の中途採用比率は84.7%と業界全体で経験を問わない傾向があります。30代未経験男性は前職のスキル(営業・建築・接客・自衛隊等)を活かせる場面が多く、施設側も歓迎ムードです。ただし初年度は基本給が低めなので、初任者研修→介護福祉士の取得計画を立てて2〜3年で年収400万円帯を目指すロードマップが現実的です。
Q4. 男性介護士は腰痛で離職するという話は本当ですか?
事実です。介護労働安定センターの離職理由調査では、身体的負担(腰痛・体調不良)が常に上位にあがります。ただしリフト・スライディングボードの導入施設や、ノーリフティングケアを徹底している施設では、男女問わず腰痛離職率が大きく低下しています。職場選びの段階で「腰痛予防の機器導入状況」を確認することが極めて重要です。
Q5. 男性介護士が施設長になるまでの平均年数は?
厚労省統計では明示されていませんが、業界実感では介護福祉士取得後7〜10年で施設長候補に挙がるのが一般的です。社会福祉主事任用資格・介護支援専門員(ケアマネ)を併取し、複数施設で経験を積むことで昇進が早まります。30歳前後で介護業界に入った男性が40歳前後で施設長に就任する事例が現実的なモデルケースです。
参考文献・出典
- [1]
- [2]
- [3]
- [4]
まとめ|男性介護士は「資格×役職×施設選び」で家族を養える職業
男性介護士は介護職員全体の26.6%を占め、平均給与は男性35.6万円・女性32.8万円と男性が月2.7万円高い水準にあります。ただし全産業男性平均との差は依然として月13万円残っており、「介護の給料で家族を養えるか」という問いに対しては、夜勤手当・処遇改善加算・役職手当の三重取りで月収35万円帯に到達する設計が現実解です。
キャリアラダーは介護福祉士→主任→施設長と明確に整備されており、男性は離職率の低さから管理職に到達しやすい構造があります。30代未経験からのスタートでも、5〜10年で年収500万円帯に届く道筋は十分描けます。一方で、ワンオペ夜勤・腰痛・異性介助の壁は実在するため、施設選びでは「処遇改善加算の配分の透明性」「リフト等の腰痛予防機器の導入」「男性スタッフの比率」を必ず確認しましょう。
「男性介護士は結婚できない」というSNSの声は、無資格・低処遇の職場に留まり続けた場合の話で、資格と役職を積み上げれば全産業男性と遜色ない世帯設計が可能です。自分の働き方の方向性を明確にしたい方は、まず働き方診断で適性と希望条件を整理し、男性介護士として長く活躍できる職場を見つけてください。
執筆者
介護のハタラクナカマ編集部
編集部
介護業界の転職・キャリア情報を発信。厚生労働省の公的データと現場の声をもとに、介護職で働く方・転職を検討する方に役立つ情報をお届けしています。
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