介護記録のSOAP書き方|Subjective/Objective/Assessment/Planの4要素と現場の記入例
介護職向け

介護記録のSOAP書き方|Subjective/Objective/Assessment/Planの4要素と現場の記入例

介護記録のSOAP書き方を、S(主観)/O(客観)/A(評価)/P(計画)の4要素ごとに、転倒・食事・服薬・夜間覚醒の現場記入例つきで徹底解説。厚労省の運営基準やLIFE連携、ICT介護ソフトでの入力フローまで、転職前に押さえたい記録スキルを整理します。

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ポイント

SOAP記録の要点

介護記録のSOAPは「S=利用者の言葉」「O=バイタル・行動の事実」「A=そこから導く判断」「P=次のケア計画」を1セットにする思考フレームです。厚生労働省令(指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営に関する基準 第37条/特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準 第9条)で記録の作成は義務化されており、SOAP形式に統一すると多職種連携・LIFE提出・事故防止のすべてが噛み合います。本記事では4要素を分解しつつ、転倒・食事・服薬・夜間覚醒の現場で使える記入例と、ICT介護ソフト/LIFE連携のフローまで一気に整理します。

目次

intro

「記録は書けるけれど、SOAPで書けと言われると手が止まる」——介護現場でいちばん多い悩みのひとつです。SOAP(ソープ)は、もともと医師・看護師が患者の経過を整理するために使ってきた記録様式で、近年は介護福祉士・ケアマネ・サービス提供責任者・ヘルパーまでもが採用し始めています。背景にあるのは2021年度から本格運用が始まった「LIFE(科学的介護情報システム)」と、多職種連携の標準化です。

SOAPの良さは、ただ「事実を書く」のではなく、事実から判断、判断から次のケアへと記録の中で思考が一本につながる点にあります。「眠れていない」「ご飯を食べない」のような曖昧な記録ではなく、誰が読んでも同じ動きが取れる記録に変わります。本記事は、これから記録様式を整え直したい介護職員、訪問介護のサ責、ユニットリーダー、そして転職活動の面接で「SOAPは使えますか」と聞かれた人に向けて、4要素の意味と書き分けのコツ、実際の現場で頻出する4シーン(転倒・食事・服薬・夜間覚醒)の記入例、ICT介護ソフトやLIFE連携での運用までを丁寧にまとめました。

SOAPとは:医療記録から介護現場への導入

SOAPは、米国の医師ローレンス・ウィードが1968年に提唱したPOMR(Problem-Oriented Medical Record/問題志向型医療記録)を構成する経過記録の形式です。利用者の抱える「問題(プロブレム)」ごとに、S(主観的情報)→O(客観的情報)→A(評価)→P(計画)の順に記録を積み上げることで、思考プロセスごと共有できる点に強みがあります。日本では1970年代以降に看護記録へ広がり、近年は介護記録にも標準化が進んでいます。

なぜ介護現場でSOAPが選ばれるのか

介護記録は厚生労働省令により「指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営に関する基準(第37条)」「特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準(第9条)」などで作成が義務付けられており、提供したサービス内容・利用者の状況の客観的記録が求められます。SOAPはこの「客観的に何が起こり、何を判断し、次に何をするか」を分離して書くという構造そのものが運営基準と相性が良く、サービス担当者会議や行政指導監査での説明にも耐えやすいフォーマットです。

叙述式・経時記録との違い

従来の叙述式(フリーフォーマット)は書きやすい一方で、書き手の癖が出やすく、新人と熟練者で情報の粒度がばらつきます。経時記録は時系列で並べるため起こったことは追えますが、「なぜそのケアをしたか」が抜けがちです。SOAPは「観察→判断→行動」の流れを定形にするため、誰が書いても同じ視点で記録できるのが最大の強みです。ヒヤリハットの分析や事故報告書の補強資料にも転用しやすく、リスクマネジメント上の価値も大きいといえます。

SOAPに向かない場面・補完が必要な場面

一方で、SOAPは「問題が明確に1つに切り出せる場面」で最も力を発揮します。送迎・入浴・食事介助といった日常ルーティンの大半は、フォーカスチャーティング(DAR:Data/Action/Response)や経時記録の方が軽くまわります。「変化があったとき」「ヒヤリが起きたとき」「ケアプラン見直しのトリガーが出たとき」にSOAPを発動させる、というハイブリッド運用が現場のリアルです。本記事の後半で取り上げる4シーンは、いずれもこのSOAP発動条件に該当するケースばかりです。

S(Subjective):主観情報の書き方

S(Subjective)は「利用者本人・家族の言葉」を記録するパートです。ここに記録者の解釈や判断を混ぜないことが鉄則です。「眠れなかったみたいです」ではなく、利用者が実際に何と言ったか、家族から聞き取った内容そのままを「」(カギ括弧)で残します。

Sに書く情報・書かない情報

Sに書くものは具体的に次の3層です。①利用者本人の発話(痛み・不安・要望・拒否の言葉)、②家族・キーパーソンからの伝達情報(在宅での様子、服薬状況の自己申告など)、③認知症などで言葉にならない場合は、表情・うなずき・拒否の身振りの「観察された訴え」を補助的にSへ。一方、「機嫌が悪そう」「不穏な様子」など書き手の解釈はSではなくAへ回します。介護現場でいちばん多い失敗は、ここで「〜のように見えた」「〜と思われる」を入れてしまうことです。

言葉にしない利用者への対応

失語・重度認知症・終末期などで言葉が取れない場合、Sは空欄でも問題ありません。むしろ無理に推測の言葉を入れる方がリスクです。代替として、表情の変化(しかめる、目を閉じる)、行動の訴え(手で患部を押さえる、食事を払いのける)といった「非言語の主観」をかぎ括弧なしでSに置く運用がよく使われます。日本看護協会が公表する『看護記録に関する指針』も、観察された訴えをそのまま記述することを推奨しています。

良い例・悪い例

悪い例:「夜間眠れていないようだ」
良い例:S「夜中に何度も目が覚めて、トイレに行きたかった。喉も渇いた」

悪い例は記録者の推測が混ざっており、O(事実)かA(評価)に振り分けるべき情報です。良い例は本人発話そのままで、後段のO・A・Pにつなげやすくなります。Sを徹底するだけで、記録の客観性は一段上がります。

O(Objective):客観情報・バイタル・行動観察

O(Objective)は「測定値・観察事実」だけを書くパートです。誰が見ても同じように確認できる事実だけを記載し、解釈・推測は一切混ぜません。「顔色が悪い」は主観なのでO不適格、「顔面蒼白、口唇チアノーゼあり」と書ければOです。

必ず押さえる5系統の客観情報

介護現場のOは大きく次の5系統に分かれます。①バイタルサイン(血圧/脈拍/呼吸数/SpO2/体温)、②摂取量・排泄量(食事量○割、水分○ml、排便回数・性状)、③身体所見(皮膚の色/創傷/褥瘡サイズ/浮腫の程度)、④行動観察(歩行距離、立位保持時間、起き上がり動作の自立度、徘徊回数)、⑤環境情報(ベッド柵の位置、センサーマット作動の有無、室温・湿度)。LIFEに提出するBarthel Index、CHASE系の身体機能評価項目もここに集約されます。

数値で書くか、観察スケールで書くか

「少し腫れている」「やや痛みあり」のような曖昧表現は、O欄では避けます。代わりに、NRS(Numerical Rating Scale)で痛み6/10FIM歩行 4点Bristolスケール 5のように、現場で共有されているスケールに置き換えます。介護報酬改定に伴い、LIFE提出ではこうした標準スケールでの記録が事実上の前提になっています。各施設で使うスケール一覧を新人研修時にまとめておくと、Oの粒度が一気に揃います。

悪い例・良い例

悪い例:「食欲なさそうで少ししか食べていなかった」
良い例:O:朝食 主食2割/副食3割摂取、水分摂取量120ml、12:00時点でBT 36.8℃/BP 142/88/HR 92/SpO2 96%。食事中の咳嗽1回、ムセなし。

良い例は同じ事実から複数の判断(食欲低下なのか、嚥下リスクが出てきたのか、脱水傾向か)を組み立てられます。Oに事実を残しておけば、後から見返したときに別の職種が異なる仮説を立てる「再評価可能性」を担保できます。

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A(Assessment):評価・気づき・判断

A(Assessment)は「SとOから何が読み取れるか」を書くパートです。ここで初めて介護職としての職業的な判断を入れます。S・Oは「事実の収集」、Aは「事実の解釈」と切り分けると迷いません。

Aで書くべき3つの判断軸

現場で再現性のあるAを書くには、次の3軸で考えるのが効率的です。①状態変化の評価(昨日や前回と比べてどう変化したか/プラスかマイナスか)、②原因仮説(その変化はなぜ起きたと考えられるか)、③リスク評価(このまま放置するとどうなるか、緊急度はどれくらいか)。たとえば「Sで痛みを訴え、Oで体温37.8℃」のとき、Aは「①発熱と疼痛の出現、②尿路感染症の可能性、③脱水・敗血症への進展リスクあり、看護師への報告を要する」という形に整います。

「気づき」を言語化するフレーズ

Aの書き出しに使えるテンプレートを持っておくと、新人でも書きやすくなります。「〜が示唆される」「〜と推察される」「〜のリスクが高まっている」「ケアプラン目標◯◯の達成度は△△」などが典型です。日本看護協会の指針も、Aは「看護師の判断と専門性が表れる部分」と位置づけており、介護現場でもAの厚みがそのまま記録の専門性として読まれます。逆に言えば、A欄が薄い・あるいはS/Oの繰り返しになっている記録は、職員教育の余地が大きい状態です。

避けたい主観・偏見・断定

「ワガママだ」「介護拒否がひどい」「家族が非協力的」のような感情ラベルはAに書きません。これらは個人の評価ではなく、属性化(ステレオタイプ化)であり、ケアの質を下げる原因になります。「拒否があった事実」はO「なぜ拒否したと考えられるか」はAと分離する習慣をつけると、行政指導や事故報告での問われ方にも耐える記録になります。

P(Plan):次のケアプラン・依頼事項

P(Plan)はAで導いた判断を受けて「次に何をするか」「誰に伝えるか」「いつ再評価するか」を具体化するパートです。SOAPの中でいちばん「明日の自分・他の職員が動ける」かどうかが問われる場所であり、ケアの質を底上げするレバレッジポイントです。

Pを書くときの3要素:観察計画/ケア計画/連絡計画

Pは大きく次の3層で書き分けると、抜け漏れがありません。①OP(Observation Plan)=何をどの頻度で観察するか。「BT・SpO2を2時間ごとに測定」「夜間排尿回数をカウント」など。②TP(Treatment/Care Plan)=具体的にどんなケアを行うか。「水分摂取を1時間ごとに50ml促す」「離床センサーを足元側へ移動」「ポジショニング2時間ごと」など。③EP(Education/Connect Plan)=家族・利用者本人・他職種への教育・連絡・依頼。「看護師に18時の検温結果を電話で報告」「家族に明日のサ担会議で情報共有」など。OP/TP/EPまで踏み込んでおくと、訪問介護や夜勤帯の引継ぎでも漏れません。

ケアプラン本体との関係

SOAPのPはあくまで「個別記録の中での次の一手」であり、ケアプラン(居宅サービス計画書・施設サービス計画書)の本体ではありません。ただし、SOAPのPで「ケアプランの目標◯◯と乖離が大きい」「短期目標見直しが必要」と書き続けることで、サービス担当者会議やモニタリングのタイミングでケアプラン本体の見直しトリガーになります。「SOAPは日々の運用、ケアプランは中期の設計図」と捉え、SOAPのPがケアプラン更新の入口になるよう動かすのが理想です。

Pを薄くしない3つのコツ

新人にいちばん多いのは、Pが「経過観察」「様子観察」だけで終わるパターンです。これを防ぐには、(1)主語・動詞・期限をワンセットで書く(「夜勤者が23時に再度バイタル測定」)、(2)誰に何をいつまでに依頼したかを明記する(「看護師Aへ17:30に電話報告済み」)、(3)再評価のタイミングを必ず入れる(「明朝のラウンドで再アセスメント」)の3点を徹底します。これだけでPの密度は劇的に上がります。

実際の記入例:転倒・食事・服薬・夜間覚醒

ここからは現場で頻出する4シーンについて、そのままコピーして使えるSOAP記入例を提示します。施設・在宅・小規模多機能のいずれでも応用できるよう、Aには「リスク評価」、Pには「OP/TP/EP」の3層を必ず含めています。

シーン1:居室での転倒

S:「ベッドから立ち上がって、トイレに行こうとしたら転んだ」(本人)
O:14:20、居室内ベッド横の床に右側臥位で発見。BP 138/82、HR 96、SpO2 96%、BT 36.7℃。右大腿外側に発赤2cm。意識清明、四肢の自動運動あり。離床センサーは未作動(電源OFFの状態を確認)。
A:外傷は軽度の打撲のみと推察。骨折・頭部打撲の所見なし。離床センサー未稼働が直接的な発見遅延要因と考えられ、再発リスクは高い。家族説明と看護師報告を要する。
P:OP=バイタル・痛みNRSを2時間ごとに測定、24時間以内に発赤部位を再観察。TP=離床センサー電源を常時ONへ運用変更、ベッド高を最低位置に固定、夜間ポータブルトイレを居室内に配置。EP=看護師Bへ14:30に電話報告、家族へ15:00に状況連絡、明朝のカンファレンスで再発防止策を共有。

シーン2:食事量低下

S:「あんまりお腹がすかない。味もよくわからない」(本人)
O:朝食 主食2割/副食1割/汁物完飲、水分摂取量100ml。3日前から摂取量が漸減(5割→3割→2割)。体重は1週間で1.2kg減少。口腔内に白苔様付着あり、義歯のガタつきを観察。
A:口腔内カンジダ症もしくは義歯不適合による咀嚼困難の可能性。脱水・低栄養リスクが上昇している。BMI・血清アルブミン値の確認が望ましい段階。
P:OP=1日3食ごとの摂取量・水分量を計量で記録、毎朝体重測定を1週間継続。TP=高栄養補助食品(200kcal/本)を3食間に追加、口腔ケアを毎食後に5分実施、義歯洗浄後にフィッティング確認。EP=歯科衛生士に翌日訪問依頼、看護師に栄養面でのドクターコール要否を相談、家族に好物の差し入れ可否を確認。

シーン3:服薬拒否

S:「この白い薬は嫌だ。前に飲んだら気持ち悪くなった」(本人)
O:9:00、朝食後の降圧薬と抗血栓薬を提供したが、降圧薬を吐き出す動作あり。抗血栓薬は服用済み。BP 168/96、HR 88。3日連続で同薬剤を拒否している経過あり。
A:過去の副作用体験による拒薬と推察される。BP高値が続いており、降圧薬未服用は脳血管イベントのリスクを高める。代替剤型(OD錠・経皮吸収)や処方変更を医師と検討する必要性が高い。
P:OP=BPを朝・昼・夕の3回測定し、3日間の推移を表で記録。TP=服薬時にトロミ水を併用、声かけは「これは血圧のお薬です」と用途を明示。EP=主治医に本日13:00までにFAXで拒薬経過と血圧推移を報告、ケアマネに服薬支援サービスの追加可否を相談、家族へ夕方に経過説明。

シーン4:夜間覚醒・徘徊

S:「家に帰らないといけない。子どもが待っている」(本人)
O:23:40、ナースコールなしで居室を出てエレベーターホールへ向かう様子をスタッフが発見。日中の昼寝時間120分(通常45分)、就寝前のトイレ回数1回。就寝薬は規定どおり21:00に服用済み。
A:昼寝の延長による睡眠覚醒リズムの乱れと、夕方からの帰宅願望の強まりが要因と推察。転倒・離院リスクが高まっており、夜間の見守り強化が必要。
P:OP=離床センサー稼働状況を朝まで2時間ごとに確認、覚醒時刻と発言内容を経時的に記録。TP=昼寝時間を60分に短縮するレクリエーション計画、夕方17:00〜18:00に家族写真を見ながら傾聴の時間を設ける。EP=夜勤者間で「23時以降は居室前の人感センサー音量を上げる」ことを共有、サービス担当者会議で生活リズム調整を議題化、家族に夕方の電話面会を提案。

SOAPと介護記録ICTツール・LIFE連携

2021年度に運用が始まったLIFE(科学的介護情報システム)は、2024年8月に新システムへ完全移行し、入力項目とデータ提出タイミングが大幅に見直されました。介護報酬の科学的介護推進体制加算・自立支援促進加算などのアウトカム評価系加算は、いずれもLIFEへのデータ提出が要件であり、現場の記録が直接報酬につながる時代に入っています。

ICT介護ソフトでのSOAP入力フロー

主要な介護ソフト(ほのぼの・楽すけ・カイポケ・リハブクラウドなど)はいずれも、SOAP形式のテンプレートを標準搭載しています。実際の入力フローは概ね次の通りです。①日々のケア記録は経時記録テンプレートで軽く回す②状態変化・ヒヤリ・新たな問題が出たときだけSOAPテンプレートを起動③LIFE提出項目(Barthel Index、認知症自立度、栄養スクリーニングなど)はSOAPの「O」欄に自動連動④CSV出力でLIFEへアップロード。SOAPの記述粒度がそのままLIFE提出データの精度を左右するため、現場の記録スキルがアウトカム評価加算の取得可否に直結します。

LIFEフィードバックをSOAPに戻す

LIFEは提出データを分析し、各事業所に対して「全国・都道府県平均との比較」「同種別事業所内での位置づけ」をフィードバックします。このフィードバック票を、サービス担当者会議や事業所内勉強会でSOAP記録と突き合わせると、「自施設は他施設よりADL改善率が低い→Pの中身が観察計画ばかりでケア介入が薄い」など、記録の質と成果の相関を可視化できます。これはSOAPを単なる文書様式から「PDCAサイクル」に進化させる強力な使い方です。

音声入力・AI要約の活用と注意点

近年は音声入力アプリやスマートグラス連携で、現場のつぶやきをそのままテキスト化する取り組みも進んでいます。便利な一方、AIが自動要約するとS・Oの境界が曖昧になりやすく、特に「主観の言葉を要約せずに残す」というSOAPの原則を崩しがちです。ICT導入時には、「Sは原文のまま残し、A・Pは人間が必ず手直しする」といった運用ルールをセットで決めるのがコツです。SOAPの考え方を持ったまま、テクノロジーを取り入れていくのが介護記録のこれからのスタンダードです。

まとめ

SOAPは、介護記録を「事実→判断→次のケア」の流れで整える、現場いちばんの思考フレームです。S=利用者の言葉、O=測定値・観察事実、A=そこからの判断・リスク評価、P=次のケア計画と連絡事項——この4要素を分けて書く習慣がつくと、夜勤帯の引継ぎも、家族説明も、サービス担当者会議も、LIFE提出データもすべて同じ記録から組み立てられるようになります。

転倒・食事・服薬・夜間覚醒のように「変化があったとき」「ヒヤリが起きたとき」を狙ってSOAPを発動させ、日常ケアはフォーカスチャーティングや経時記録で軽くまわす、というハイブリッド運用が現実的です。記録の質はそのままアウトカム評価加算や事業所評価につながる時代ですから、転職活動においても「SOAPで書ける」「ICTソフトのSOAPテンプレートでLIFEまで連動させた経験がある」というスキルは強力な武器になります。今日からは、まず1日1ケースだけでもSOAPで書いてみる——その積み重ねが、3か月後のキャリアと、目の前の利用者の暮らしを確実に変えていきます。

執筆者

介護のハタラクナカマ編集部

編集部

介護業界の転職・キャリア情報を発信。厚生労働省の公的データと現場の声をもとに、介護職で働く方・転職を検討する方に役立つ情報をお届けしています。

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