
介護職の看取りケア・ターミナルケア完全ガイド|役割・流れ・心構え・加算
介護職の看取りケア・ターミナルケアを徹底解説。両者の違い、具体的な役割、看取りまでの流れ、家族対応、看取り介護加算、現場で必要な心構えまでまとめます。
この記事のポイント
介護職の看取りケア・ターミナルケアとは、回復が見込めない利用者が最期まで尊厳を保ちながら穏やかに過ごせるよう支援するケアです。介護職は体位変換・口腔ケア・清拭・排泄介助などの日常生活援助に加え、傾聴・寄り添い・家族への声かけといった精神的サポートを担います。2024年時点で約8割の介護施設が看取りに対応しており、看取り介護加算(72単位/日〜1,580単位/死亡日)の算定で施設の取組も拡大中です。介護福祉士のキャリアアップに直結する重要分野です。
看取りケアとターミナルケアの違い|緩和ケアとの関係
「看取りケア」「ターミナルケア」「緩和ケア」は混同されがちですが、目的と対象者がそれぞれ異なります。介護職として正確に理解しておくことは、家族説明や多職種連携の場面で必要不可欠です。
ターミナルケア(終末期医療)
病気や老衰により回復が見込めず、医師により余命が限られていると判断された方に対する医療+介護+精神面の総合ケアを指します。痛みや呼吸困難などの身体的苦痛を医療的に和らげる「医療行為」を含み、看護師や医師の関与が大きいのが特徴です。期間は数日〜数週間が中心です。
看取りケア(看取り介護)
主に介護施設で行われる、医療的処置を最小限にした日常生活ケア中心の関わりです。本人・家族・施設・主治医が「看取りに移行する」ことに同意した時点から始まります。特養や有料老人ホームでは1〜3か月の期間で進められることが多く、介護職員が中心となってケアを行います。
緩和ケア
本来はがん患者の身体的・精神的苦痛を和らげるケアの総称ですが、現在は終末期に限らず診断時から並行して行うケアとして広く解釈されています。介護施設では、看取りケアに含まれる形で実践されます。
3者の関係を端的にまとめると「ターミナルケア=医療を含む総合終末期ケア」「看取りケア=介護施設での生活援助中心の終末期ケア」「緩和ケア=苦痛緩和を目的とした横断的ケア」となります。介護職は看取りケアを主軸に、ターミナルケア・緩和ケアの一部を担う立ち位置です。
看取りケアにおける介護職の具体的な役割
看取りケアにおいて、介護職は「身体的ケア」「精神的サポート」「家族支援」「多職種連携」の4領域を担います。それぞれの具体的な業務を解説します。
1. 身体的ケア
- 体位変換:褥瘡(床ずれ)予防のため、2時間おきの体位変換を行います。終末期は皮膚が脆弱になるため、ポジショニングクッションを使った微調整が重要です。
- 口腔ケア:経口摂取が困難になっても、口腔内の保湿・清拭を続けます。スポンジブラシや口腔ジェルを用いた優しいケアで、誤嚥性肺炎を予防します。
- 清拭・整容:入浴が困難になった後も、温かいタオルでの清拭、髪の整え、ひげ剃り、爪切りを続けて尊厳を保ちます。
- 排泄介助:おむつ交換は皮膚状態の観察も兼ね、頻回に行います。下痢・血便など異常があれば看護師に即報告します。
- 食事介助:本人が望む形で、ゼリー・とろみ茶・お楽しみ食など少量ずつ提供します。「最後に食べたいもの」をかなえる場面も多くあります。
2. 精神的サポート
傾聴と寄り添いが中心になります。死への不安・後悔・家族への思いを語る方には、否定せず黙って耳を傾けます。手を握る、足をさする、好きな音楽を流すといった非言語的コミュニケーションも重要です。
3. 家族支援
面会時の声かけ、状態変化の説明、ケアへの参加促し(口腔ケアや清拭を一緒に行う)を通じて、家族が「看取りに参加できた」と実感できるよう支援します。
4. 多職種連携
医師・看護師・ケアマネ・支援相談員と日々情報共有を行い、本人の状態変化や家族の意向を記録に残して引き継ぎます。
看取りケアの流れ|移行決定から看取り後まで
看取りケアは突然始まるものではなく、本人・家族の意思確認を経て段階的に移行します。介護職が把握しておくべき5段階の流れを紹介します。
STEP1: 終末期の判断(移行前)
主治医が「医学的に回復が困難」と判断し、本人の状態が悪化傾向にあると評価された段階で、看取りへの移行が検討されます。介護職は日々のバイタル・摂食量・排泄状況・表情の変化などを記録し、判断材料を提供します。
STEP2: 意思確認とインフォームドコンセント
本人・家族・主治医・施設長・ケアマネ・介護リーダーが集まり、看取り介護への移行を説明して同意書を取得します。延命処置の希望(経管栄養・点滴・救急搬送の有無)も具体的に確認します。
STEP3: 看取り介護計画書の作成
ケアマネが中心となって看取り介護計画書を作成。介護職は具体的なケア手順(体位変換頻度・口腔ケア方法・家族対応など)を計画に落とし込みます。
STEP4: 日々の看取りケア実施
計画に沿って24時間体制でケアを実施。週1回はカンファレンスで状態を再評価し、必要に応じて計画を修正します。家族への状態報告も丁寧に行います。
STEP5: 看取り当日とエンゼルケア
呼吸が浅くなり始めたら家族に連絡し、付き添いを促します。ご逝去後は看護師と協力してエンゼルケア(清拭、整髪、着替え、化粧)を行い、家族が穏やかに最期のお別れができる場を整えます。退所後は職員間でデスカンファレンスを行い、ケアを振り返って次に活かします。
あなたに合った介護の働き方は?
簡単な質問に答えるだけで、ピッタリの施設タイプがわかります
看取り介護加算の単位数と算定要件
看取りケアを実施する施設は「看取り介護加算」を算定できます。介護報酬上の評価が高まっており、介護職の看取り研修受講が施設の収益にも直結する時代になっています。
看取り介護加算(特養の場合・2024年度改定後)
- 死亡日45日前〜31日前:72単位/日
- 死亡日30日前〜4日前:144単位/日
- 死亡日前々日・前日:680単位/日
- 死亡日:1,280単位/日
- 看取り介護加算(II)(夜勤配置がより手厚い場合):上記+追加単位
算定要件(主なもの)
- 看取りに関する指針を定め、入所者・家族に説明し同意を得ていること
- 常勤の看護師を1名以上配置し、24時間連絡できる体制があること
- 看取りに関する職員研修を実施していること
- 個室または静養室を確保し、プライバシーに配慮した環境を整えていること
- 本人・家族の意思を尊重したケア計画を作成し、定期的に見直していること
これらの要件は介護職が直接関与する部分も多く、特に「看取り研修の受講」「指針に基づくケア記録」「家族説明への同席」は現場介護職の実務に直結します。看取り経験のある介護職は転職市場でも評価が高く、月額1〜2万円の待遇差につながる事例もあります。
看取りケアで大切にしたい5つの心構え
看取りケアは介護職にとっても精神的負担が大きい業務です。長く続けるためには、自分自身のメンタルケアも含めた心構えが欠かせません。
1. 「治す」ではなく「支える」ケアに切り替える
看取り期は医学的回復を目指す段階ではありません。「いかに穏やかに、その人らしく過ごしてもらうか」に視点を切り替えることで、ケアの選択肢が広がります。例えば、無理な離床より好きな体位での休息を優先する、食事量より味わう時間を大切にする、といった発想転換が重要です。
2. 五感を使った関わりを増やす
意識レベルが低下しても、聴覚は最後まで残ると言われます。穏やかな声かけ、好きな音楽、家族写真を見せる、アロマの香り、温かいタオルの感触など、五感を通じた関わりを増やしましょう。
3. 家族の「悔いを残さない時間」を作る
家族が後悔しないように、最期の数日は面会時間の制限を緩和する施設が増えています。介護職から「今日はお風呂上がりで気持ちよさそうにされていますよ」など、ポジティブな状態を伝えることが家族の安心につながります。
4. デスカンファレンスで気持ちを整理する
看取り後は職員間でデスカンファレンスを行い、ケアを振り返ります。「もっと何かできたのでは」と抱え込まず、チームで気持ちを共有することがバーンアウト予防になります。
5. 自分の感情を否定しない
悲しい・つらいと感じるのは自然な反応です。施設のメンタルケア相談窓口や産業医、外部のEAPサービスを必要に応じて活用しましょう。
介護職の看取りケアに関するよくある質問
介護職の看取りケアに関するよくある質問
Q1. 看取りケアに資格は必要ですか?
A. 法的な資格要件はありません。介護福祉士や初任者研修・実務者研修の修了者であれば実施可能です。ただし「看取りケア専門士」「終末期ケア専門士」など民間資格を取得すると専門性をアピールでき、施設内のリーダー業務にもつながります。
Q2. 看取り経験がない新人でも担当できますか?
A. 新人がいきなり主担当になることはありません。多くの施設では看取り研修を受けたベテランがメインで、新人は補助役として関わりながら段階的に経験を積みます。最初は怖くて当然ですが、先輩職員と一緒に行うことで学べます。
Q3. 看取りケアで医療行為はできますか?
A. 介護職は医療行為(注射・点滴・酸素吸入の管理など)はできません。ただし喀痰吸引等研修を修了していれば、痰の吸引と経管栄養は実施可能です。看取り期は痰の吸引が必要になる場面があるため、研修受講者の需要は高いです。
Q4. ターミナルケアに対応する施設で働くメリットは?
A. 介護職としての専門性が高まり、キャリアアップにつながります。看取り対応施設は研修制度も充実している傾向があり、長期的なスキル形成に有利です。
Q5. 看取りで精神的に辛くなったらどうすれば?
A. 一人で抱え込まず、デスカンファレンス・上司面談・外部カウンセリングを活用しましょう。多くの看取り対応施設では「グリーフケア研修」を職員向けに実施しており、活用を勧められます。
Q6. 看取り対応の施設はどう探せばいいですか?
A. 求人票の「看取り介護加算」「ターミナルケア対応」の記載や、面接時に「年間の看取り件数」を確認すると判断しやすくなります。年間20件以上の看取りがある特養・有料老人ホームは経験を積むのに適しています。
看取りケアの実践事例|現場で役立つケア技術
看取りケアの知識をより実践的に深めるため、現場で頻繁に遭遇する場面別のケア技術を整理します。実際の介護記録や事例集から抽出した代表的なシーンです。
呼吸が浅くなった利用者へのケア
終末期になると呼吸数が減り、下顎呼吸(顎を上下させる呼吸)が見られるようになります。この段階では体位を15度程度上向きにし、顎を引いた姿勢で気道を確保します。痰がからむ場合は喀痰吸引等研修修了者が吸引を実施。家族には「これは苦しんでいるのではなく、自然な過程です」と説明し、不安を和らげる声かけが重要です。
せん妄が出現した場合
終末期せん妄は約80%の方に見られると言われ、突然興奮したり幻覚を訴えたりします。否定せず「そうですね」と受け止めながら、部屋の照明を落として静かな環境を作ります。家族の写真や本人が好きな音楽を流すことも効果的です。
脱水・浮腫への対応
飲み込みが難しくなった利用者には、口腔スポンジで水分を補給。輸液は本人の負担になる場合もあるため、医師と相談しながら判断します。下肢浮腫が出る場合はクッションで足を少し上げ、循環を助けます。
家族の付き添い時の声かけ
家族が泊まり込みで付き添う場合、「ご家族がそばにいることを本人もきっと感じていますよ」と肯定的に声をかけます。家族にも食事と休息を促し、看護師と連携してメンタルケアを行うのが介護職の大切な役割です。
認知症利用者の看取り|BPSD対応との両立
看取り対象者の多くは認知症を併発しています。厚生労働省の認知症施策推進大綱でも、終末期の認知症ケアは重要課題とされています。BPSD(行動・心理症状)対応と看取りケアを両立させるには、本人の不安を最小化することが最優先です。
認知症の方が示す終末期サイン
- 食事量の急激な減少(普段の半分以下が3日以上続く)
- 覚醒時間の減少と傾眠傾向
- 言葉の量が減り、発語が単音節になる
- 歩行困難から寝たきりに移行
- 排泄回数の減少と尿量の低下
パーソンセンタードケアの実践
認知症終末期は、本人の人生史を尊重した「パーソンセンタードケア」が重要です。生前好きだった音楽・食べ物・写真・香りを取り入れ、五感を通じて穏やかな時間を提供します。介護記録に書かれている「好きなもの」「家族の名前」「以前の職業」などの情報を活かしましょう。
家族との協力
認知症の方の意思確認が難しい場面では、家族とともに「本人らしい最期」を考えます。元気だった頃に本人が話していた「こうしてほしい」という言葉を家族から聞き取り、ケア計画に反映させます。アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の考え方を、施設としても日頃から取り入れておくことが望ましいです。
ユマニチュードの活用
「見る・話す・触れる・立つ」の4つの柱からなるユマニチュード技法は、認知症終末期にも有効です。視線を合わせ、ゆっくり話しかけ、優しく触れることで、本人の安心感を引き出せます。
在宅看取りと施設看取りの違い
近年、在宅看取りを希望する高齢者が増加していますが、実際に在宅で最期を迎える割合は約17%(厚労省「人口動態統計」)に留まります。残りの大半は病院・介護施設で看取られています。介護職員はどちらの現場でも活躍する可能性があるため、両者の違いを理解しておきましょう。
在宅看取りの特徴
- 訪問介護・訪問看護・訪問診療が連携してケアを提供
- 本人が住み慣れた環境で家族と過ごせる
- 家族の介護負担が大きく、心身のサポートが必要
- 医師は週1〜2回の訪問、夜間は電話対応が基本
- 急変時の対応は家族とヘルパーの連携で行う
施設看取りの特徴
- 24時間体制で介護職員と看護師が見守り
- 急変時の対応がスムーズ
- 家族は面会・付き添いの形で関われる
- 個室・静養室の確保で穏やかな環境を提供
- 看取り介護加算を算定できる施設が多い
介護職のキャリアと選び方
看取り経験を積みたい場合は、看取り対応件数が年20件以上の特養・有料老人ホームを選ぶと経験を積みやすいです。在宅看取りに興味があれば、訪問介護事業所のうち「看取り加算実績あり」の事業所が候補となります。両方の経験を積んでおくと、ケアマネジャーや看取りケア専門士へのキャリアパスが開けます。
地域包括ケアの視点
厚生労働省は「住み慣れた地域で最期まで暮らす」地域包括ケアシステムを推進しており、施設・在宅のシームレスな連携が今後の介護現場の主流となります。介護職員も地域の医療・福祉ネットワークを理解しておくと活躍の幅が広がります。
看取り経験を活かすキャリアパスと専門資格
看取りケアの経験は介護職員のキャリアアップに直結します。専門知識を体系的に学ぶことで、転職時の評価アップや給料アップにつながります。
1. 看取りケア専門士・終末期ケア専門士
民間資格ですが、看取り介護に必要な知識を体系的に学べます。受験要件は介護福祉士・看護師などの国家資格保有者が中心。試験対策テキストと過去問で合格率は60〜70%です。
2. 認知症介護実践リーダー研修
都道府県主催の研修で、認知症終末期ケアを含むBPSD対応・チームマネジメントを学びます。修了者は施設で認知症ケアリーダーとして配置され、月額3,000〜10,000円の手当が付くケースもあります。
3. 喀痰吸引等研修
看取り期に必要な医療的ケア(痰の吸引・経管栄養)を実施できる介護職員を養成する研修。第1号・第2号・第3号の3区分があり、看取り対応施設では第1号研修修了者の需要が高いです。
4. 介護福祉士からのキャリアアップ
介護福祉士取得後の次のステップとして、認定介護福祉士(5年以上の実務経験+指定研修600時間)があります。看取りケアの専門性が認められ、月給1〜3万円のアップが期待できます。
転職市場での評価
「看取り対応経験あり」の介護職員は、特養・有料老人ホーム・グループホームから引く手あまたです。介護労働安定センターの調査でも、看取り経験者の転職時の給与アップ率は他の介護職員より約8%高い傾向にあります。研修受講と実務経験の両輪でキャリアを積み上げましょう。
看取りケアを学ぶ書籍・サイト
厚労省「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」、日本看取り学会の刊行物、e-ラーニングシステム「みんなの介護学」などが信頼できる学習リソースです。
看取り対応施設の選び方|転職前に確認すべき7項目
看取りケアに本格的に取り組みたい介護職員が転職先を選ぶ際、確認すべき7つの項目を整理します。求人票の文言と面接時の質問の両方で、施設の本気度を見極めましょう。
1. 年間の看取り件数
年20件以上の施設が経験を積みやすい目安。10件未満の施設では看取り経験が積めず、専門性が伸びにくいです。「過去1年間の看取り件数」を面接で質問しましょう。
2. 看取り介護加算(II)の算定
夜勤帯の看護職員配置がより手厚い施設は看取り介護加算(II)を算定しています。看取り体制が整っている証拠です。
3. 看取り研修の実施頻度
年2回以上の看取り研修・グリーフケア研修を実施している施設は職員教育に投資しています。「研修内容」「外部講師の有無」も確認すると深く判断できます。
4. 個室・静養室の確保
看取り期は個室での対応が原則。多床室しかない施設は静養室が常時1〜2室確保されているかをチェック。
5. デスカンファレンスの実施
看取り後の振り返り会議を全職員参加で実施しているか。職員のメンタルケアを大切にする施設の証拠です。
6. ACP(人生会議)の取組み
本人・家族・医療者・介護職員が事前に人生の最終段階の希望を話し合う「ACP」を導入している施設は、家族・本人視点のケアが浸透しています。
7. グリーフケアサポート
職員のメンタルケアとして、外部EAPサービス・産業医・カウンセラーとの契約があるか。バーンアウト予防の体制が整っているかを確認しましょう。
面接で実際に質問する例文
「年間の看取り件数を教えてください」「看取り研修の頻度と外部講師の有無は?」「看取り後のデスカンファレンスは行っていますか?」「職員のメンタルケアにはどのような制度がありますか?」
看取りケアの今後の展望|2040年問題と介護職の役割
厚生労働省の推計では、2040年には年間死亡者数が約168万人に達し、現在の医療機関の受入れ能力を超えると見込まれています。この「多死社会」においては、介護施設・在宅での看取りがますます重要になります。看取り対応できる介護職員の需要は今後も継続的に高まり、看取りケア・グリーフケアの専門性は介護職員の市場価値を大きく高める分野となるでしょう。今のうちに看取り経験を積み、研修・資格でスキルを体系化することは、介護職員としての長期キャリア戦略として極めて有効です。
参考文献・出典
- [1]
- [2]
- [3]
- [4]
まとめ|看取りケアは介護職の専門性を高める分野
介護職にとって看取りケア・ターミナルケアは、利用者の人生の最期に寄り添う重要な役割です。身体的ケア・精神的サポート・家族支援・多職種連携の4領域を担い、生活援助の専門職として最期まで尊厳を支えます。2024年度の介護報酬改定で看取り介護加算が拡充され、対応施設は増加傾向にあります。
新人時代は補助役からスタートし、先輩職員のケアを観察しながら段階的に経験を積むことが大切です。看取り経験は介護福祉士のキャリアパスでも高く評価され、将来的に介護リーダー・サービス提供責任者・施設長を目指す上でも欠かせないスキルになります。
精神的負担の大きい業務だからこそ、デスカンファレンスや外部相談窓口を活用して自分自身のメンタルケアを忘れないことが、長く続けるための鍵です。看取りケアに取り組む施設を選ぶ際は、研修制度・看取り件数・グリーフケア体制の3点を確認しましょう。
関連記事

介護職の夜勤完全ガイド|手当相場・スケジュール・一人夜勤の実態【2026年版】
介護職の夜勤手当は1回5,000〜8,000円が全国相場で、月5回なら年間30〜48万円の収入アップが可能です。16時間・8時間夜勤のタイムスケジュール、施設別の手当比較表、一人夜勤の実態とリスク、夜勤専従の年収シミュレーション、健康管理7つのコツまで現場データをもとに徹底解説する2026年版ガイドです。

外国人介護職員と一緒に働く|現場で役立つコミュニケーション術と4つの在留資格
外国人介護職員との働き方を解説。4つの在留資格(EPA・技能実習・特定技能・在留資格介護)の違い、やさしい日本語の使い方、文化の違いへの対応、パート合格制度の活用法まで。

介護職の人間関係の悩み|離職理由No.1の原因・対処法・良い職場の見分け方
介護職の離職理由1位「人間関係」は24.7%を占め、悩みの約半数が上司・先輩の言動に関する問題です。職場で起きやすいトラブル5パターン、構造的な5つの原因、自分→上司→外部窓口→転職の段階別対処法、施設タイプ別リスク比較、人間関係が良い職場を見分ける7つのチェックリストを公的データで解説します。

介護職と子育ての両立ガイド|ママにおすすめの施設・働き方・制度を解説
介護職と子育ての両立方法を解説。デイサービス・訪問介護などママに人気の施設形態、育児休暇・時短勤務・子の看護休暇の制度、扶養内パートのシミュレーション、急な子どもの発熱時の対応まで網羅。

介護記録の書き方完全ガイド|新人が押さえるべき5つのポイントと例文集
介護記録の書き方を新人向けに徹底解説。5W1Hの基本、客観と主観の書き分け、場面別の例文集(食事・入浴・排泄・レク)、タブレット記録のコツ、記録を速く書く裏技まで網羅。