
実務者研修の医療的ケアを徹底解説!喀痰吸引・経管栄養の内容と修了後の流れ
実務者研修で学ぶ医療的ケア(喀痰吸引・経管栄養)の内容を解説。50時間のカリキュラム、演習の流れ、修了後に必要な実地研修と登録手続きまで詳しく紹介します。
「実務者研修で学ぶ医療的ケアって何?」「喀痰吸引や経管栄養は難しい?」「研修を修了すればすぐに現場で実施できる?」
実務者研修では、介護職員が行える医療的ケア(喀痰吸引・経管栄養)について50時間のカリキュラムで学びます。2012年の法改正により、一定の研修を修了した介護職員もこれらの医療的ケアを実施できるようになりました。
ただし、実務者研修を修了しただけでは業務として医療的ケアを行うことはできません。修了後に実地研修を受け、都道府県に登録する必要があります。
この記事では、実務者研修の医療的ケアの内容、喀痰吸引・経管栄養の演習の流れ、修了後に必要な手続き、費用、そして医療的ケアが活かせる職場まで詳しく解説します。介護福祉士を目指している方、医療的ケアのスキルを身につけたい方はぜひ参考にしてください。
医療的ケアとは?
医療的ケアとは、日常生活を送る上で必要とされる「喀痰吸引(かくたんきゅういん)」と「経管栄養(けいかんえいよう)」を指します。
喀痰吸引とは
喀痰吸引とは、自力で痰を排出できない利用者に対し、吸引器を使って口腔・鼻腔・気管内の痰を体外へ排出するケアです。痰が詰まると呼吸困難や肺炎のリスクが高まるため、定期的な吸引が必要です。
経管栄養とは
経管栄養とは、口から食事を摂れない利用者に対し、チューブを通して胃や腸に直接栄養剤を注入するケアです。嚥下機能が低下した方や、意識障害のある方などが対象になります。
なぜ介護職員が医療的ケアを行うようになったのか
以前は喀痰吸引や経管栄養は医療行為とされ、医師や看護師しか行えませんでした。しかし、以下の背景から2012年に法改正が行われ、一定の研修を修了した介護職員も実施できるようになりました。
- 在宅介護の増加:医療的ケアが必要な高齢者が在宅で生活するケースが増加
- 看護師不足:看護師だけでは24時間の対応が難しい
- 介護現場のニーズ:特養や老健などで医療的ケアが必要な入所者が増加
- 介護職員の質向上:より専門的なケアを提供できる人材の育成
この法改正により、介護職員も「認定特定行為業務従事者」として登録すれば、医師や看護師の指示のもとで医療的ケアを実施できるようになりました。
実務者研修の医療的ケアカリキュラム
実務者研修では、医療的ケアについて50時間のカリキュラムで学びます。講義と演習の両方が含まれています。
カリキュラムの内容
| 項目 | 内容 | 時間数 |
|---|---|---|
| 医療的ケアの基礎 | 医療的ケアの定義、法的背景、安全管理 | 10時間 |
| 喀痰吸引(基礎) | 呼吸器の仕組み、吸引の基礎知識 | 8時間 |
| 喀痰吸引(実施手順) | 口腔・鼻腔・気管カニューレ内部の吸引手順 | 8時間 |
| 経管栄養(基礎) | 消化器の仕組み、経管栄養の基礎知識 | 8時間 |
| 経管栄養(実施手順) | 胃ろう・腸ろう・経鼻経管の注入手順 | 8時間 |
| 救急蘇生法 | 緊急時の対応、心肺蘇生法 | 8時間 |
| 合計 | 50時間 |
演習の回数
講義に加えて、シミュレーター(人形)を使った演習を行います。各行為について所定の回数以上の演習が必要です。
| 行為の種類 | 必要演習回数 |
|---|---|
| 口腔内吸引 | 5回以上 |
| 鼻腔内吸引 | 5回以上 |
| 気管カニューレ内部吸引 | 5回以上 |
| 胃ろう・腸ろうによる経管栄養 | 5回以上 |
| 経鼻経管栄養 | 5回以上 |
演習では、正しい手順を身につけるまで繰り返し練習します。人形を使ったシミュレーションなので、失敗を恐れずに練習できます。
講義形式
多くのスクールでは、医療的ケアの講義は通学で行われます。一部のスクールではオンライン授業を導入しているところもありますが、演習は必ず通学で実施する必要があります。
喀痰吸引の詳細と演習の流れ
喀痰吸引について、種類ごとの特徴と演習で学ぶ具体的な手順を解説します。
喀痰吸引の目的
喀痰吸引は以下の目的で行われます。
- 気道確保:痰が詰まって呼吸困難になることを防ぐ
- 感染症予防:痰がたまることで肺炎などの感染症リスクを低減する
- 呼吸の楽さ:痰を除去することで利用者が楽に呼吸できるようになる
- SpO2の維持:酸素飽和度を適切なレベルに保つ
喀痰吸引の3つの種類
1. 口腔内吸引
口の中にたまった痰や唾液を吸引します。最も一般的な吸引方法で、利用者への負担も比較的少ないです。吸引カテーテルを口腔内に挿入し、痰を吸い出します。カテーテルの挿入深度は10cm程度が目安です。嚥下機能が低下している方に多く実施されます。
2. 鼻腔内吸引
鼻から咽頭(のど)までの痰を吸引します。鼻腔の粘膜は敏感なため、丁寧な操作が求められます。カテーテルの挿入深度は15〜20cm程度が目安です。鼻出血に注意が必要で、カテーテルを無理に押し込まないことが重要です。口腔内吸引では取りきれない痰がある場合に実施します。
3. 気管カニューレ内部吸引
気管切開をしている利用者に対し、気管カニューレ(気管に挿入された管)の内部の痰を吸引します。感染リスクが高いため、無菌操作が特に重要です。カテーテルはカニューレの長さプラス1〜2cm程度の深さまで挿入します。最も難易度が高く、慎重な操作が求められます。
演習で学ぶ手順
Step 1: 実施準備
- 手指衛生(手洗い、手指消毒)を徹底する
- 必要物品の準備(吸引器、吸引カテーテル、手袋、消毒液、水・アルコール綿など)
- 吸引器の作動確認と吸引圧の設定
- 利用者への声かけと説明、同意の確認
- 体位の調整(可能であれば上体を挙上)
- プライバシーへの配慮(カーテンを閉めるなど)
Step 2: 吸引実施
- 手袋を装着(気管カニューレ内部吸引は滅菌手袋)
- 吸引カテーテルを清潔に取り出す
- 吸引器の吸引圧を確認(通常15〜20kPa、最大でも26kPa以下)
- カテーテルを適切な深さまで挿入(吸引しながら挿入しない)
- 吸引は10〜15秒以内で行う(長すぎると低酸素状態になる)
- カテーテルを回転させながら引き抜く
- 痰の性状(色、量、粘度)を観察
- 利用者の表情、SpO2値を確認
Step 3: 報告・記録
- 吸引物の状態(量:少量・中量・多量、色:白色・黄色・血性など、粘度:サラサラ・ネバネバなど)
- 利用者の状態(呼吸状態、表情、SpO2値、咳嗽の有無など)
- 異常(出血、チアノーゼ、SpO2低下など)があれば看護師に報告
- 介護記録に詳細を記入
Step 4: 片づけ・感染予防
- 使用したカテーテルの洗浄(水を吸引して内部を洗う)
- 物品の消毒・保管
- 手袋を外して手指衛生
- 次回使用に備えた準備
経管栄養の詳細と演習の流れ
経管栄養について、種類ごとの特徴と演習で学ぶ具体的な手順を解説します。
経管栄養の目的
経管栄養は以下の目的で行われます。
- 栄養補給:口から食事を摂れない方に必要な栄養を届ける
- 水分補給:脱水を防ぎ、適切な水分バランスを維持する
- 薬剤投与:経口摂取できない薬を投与する経路としても使用
- 誤嚥防止:嚥下機能が低下した方の誤嚥性肺炎を予防する
経管栄養の3つの種類
1. 胃ろう(PEG)
腹部から胃に直接チューブを挿入する方法です。長期間の経管栄養が必要な方に適しています。チューブが外から見えにくく、日常生活への影響が少ないのが特徴です。最も一般的な経管栄養の方法で、介護施設でも多く見られます。ボタン型とチューブ型があり、ボタン型は目立ちにくいです。
2. 腸ろう
腹部から小腸に直接チューブを挿入する方法です。胃の機能に問題がある方や、胃食道逆流のリスクが高い方に適しています。胃ろうより管理が難しい場合があり、注入速度に特に注意が必要です。下痢を起こしやすいため、栄養剤の温度や速度の調整が重要です。
3. 経鼻経管栄養
鼻から胃までチューブを挿入する方法です。短期間の栄養補給に用いられることが多いです。チューブが顔に見えるため、外見上の負担があります。チューブの自己抜去リスクがあるため、特に認知症の方には注意が必要です。チューブが細いため詰まりやすく、定期的な交換が必要です。
演習で学ぶ手順
Step 1: 実施準備
- 手指衛生を徹底する
- 必要物品の準備(栄養剤、注入ボトル・バッグ、チューブ、注射器、聴診器など)
- 医師・看護師からの指示内容を確認(栄養剤の種類・量・速度)
- 栄養剤の賞味期限と状態を確認
- 利用者への声かけ、同意の確認
- 体位の調整(上半身を30〜45度挙上し、逆流を防止)
- チューブの位置確認(胃内にあることを確認。胃ろうの場合はろう孔周囲の状態も確認)
Step 2: 注入実施
- 栄養剤を適切な温度(人肌程度、38〜40度)に調整
- 注入ボトル・バッグにセットし、エアー抜きを行う
- チューブに接続(接続部の緩みがないか確認)
- 指示された速度で注入開始(通常100〜200ml/時間、高齢者はゆっくりと)
- 注入中は利用者のそばで状態観察(嘔吐、腹痛、腹部膨満感、下痢、顔色の変化などがないか)
- 注入中に異常があれば直ちに中止し、看護師に報告
Step 3: 報告・記録
- 注入量、注入時間、使用した栄養剤の種類
- 利用者の状態(気分不良、嘔吐、腹部膨満感、排泄状況など)
- ろう孔周囲の状態(発赤、腫脹、漏れがないか)
- 異常があれば看護師・医師に報告
- 介護記録に詳細を記入
Step 4: 片づけ・事後管理
- チューブの洗浄(白湯30〜50mlでフラッシュし、詰まりを防止)
- 使用した物品の洗浄・消毒・保管
- 手指衛生
- 体位を維持(逆流防止のため30分〜1時間は上半身挙上を維持)
- 次回の注入に備えて物品を準備
実務者研修修了だけでは医療的ケアはできない
重要:実務者研修を修了しただけでは、実際の業務で医療的ケアを行うことはできません。業務として医療的ケアを実施するには、追加の手続きが必要です。
医療的ケアを業務で行うために必要なこと
Step 1: 実地研修の受講
実務者研修で学ぶのは「基本研修」の内容です。業務として医療的ケアを行うには、登録研修機関で「実地研修」を受ける必要があります。実地研修では、実際の利用者に対して医療的ケアを実施します。
| 行為の種類 | 必要実地研修回数 |
|---|---|
| 口腔内吸引 | 10回以上 |
| 鼻腔内吸引 | 20回以上 |
| 気管カニューレ内部吸引 | 20回以上 |
| 胃ろう・腸ろうによる経管栄養 | 20回以上 |
| 経鼻経管栄養 | 20回以上 |
Step 2: 都道府県への登録申請
実地研修を修了したら、「認定特定行為業務従事者」として都道府県に登録申請を行います。申請先は自分の住民票がある都道府県です。登録証が交付されると、業務として医療的ケアを実施できるようになります。
Step 3: 勤務先の登録確認
医療的ケアを行うには、勤務する事業所が「登録特定行為事業者」として登録されている必要があります。すべての介護事業所が登録しているわけではないので、転職時には確認しましょう。
喀痰吸引等研修の種類
医療的ケアを実施するための研修は、以下の3種類があります。
| 研修種類 | 対象行為 | 対象利用者 |
|---|---|---|
| 第1号研修 | 喀痰吸引(口腔・鼻腔・気管カニューレ)+ 経管栄養(胃ろう・腸ろう・経鼻)のすべて | 不特定多数 |
| 第2号研修 | 上記のうち任意の行為 | 不特定多数 |
| 第3号研修 | 特定の利用者に必要な行為 | 特定の利用者のみ |
実務者研修を修了していれば、第1号・第2号研修の基本研修が免除されます。実地研修のみを受ければ認定を受けられます。
実地研修の費用と期間
実地研修にかかる費用と期間について解説します。実務者研修を修了していれば、基本研修が免除されるため費用を抑えられます。
費用の目安
| 受講パターン | 費用目安 | 対象者 |
|---|---|---|
| 実地研修のみ | 2万〜8万円 | 実務者研修修了者 |
| 基本研修+実地研修 | 15万〜20万円 | 実務者研修未受講者 |
実務者研修を修了していれば、基本研修(約10万〜15万円相当)が免除されるため、大幅に費用を抑えられます。
期間の目安
実地研修の期間は、受け入れ先の状況や受講者のスケジュールによって異なります。
- 勤務先で受講する場合:通常業務の中で実地研修を行うため、1〜3ヶ月程度
- 外部の登録研修機関で受講する場合:受け入れ先との調整が必要で、2〜6ヶ月程度
実地研修を受けられる場所
実地研修は、都道府県に登録された「登録研修機関」で受講できます。
- 勤務先の介護事業所:勤務先が登録研修機関になっていれば、勤務しながら研修を受けられます
- 介護福祉士養成校・専門学校:研修コースを開講しているスクール
- 医療法人・社会福祉法人:病院や特養などが研修機関として登録している場合
まずは勤務先に登録研修機関かどうかを確認してみましょう。勤務先で受講できれば、費用が安くなったり、勤務時間内に研修を受けられたりするメリットがあります。
医療的ケアが免除されるケース
実務者研修の医療的ケア科目が免除されるケースがあります。
免除対象となる資格・研修
| 保有資格・修了研修 | 免除される内容 |
|---|---|
| 喀痰吸引等研修(第1号・第2号)修了者 | 医療的ケア科目(50時間)が免除 |
| 認定特定行為業務従事者 | 医療的ケア科目(50時間)が免除 |
| 看護師・准看護師 | 医療的ケア科目(50時間)が免除 |
すでに喀痰吸引等研修を修了している方は、実務者研修の医療的ケア科目を受ける必要がありません。その分、研修時間と費用を抑えられます。
介護福祉士国家試験との関係
介護福祉士国家試験を受験する場合、医療的ケアの知識は筆記試験の出題範囲に含まれています。ただし、喀痰吸引等研修を修了していて実務者研修の医療的ケアが免除された方も、国家試験には医療的ケアの問題が出題されます。
免除を受けた場合でも、国家試験対策として医療的ケアの知識を学んでおくことをおすすめします。
免除申請の方法
免除を受けるには、実務者研修の申し込み時に該当する資格証・修了証のコピーを提出します。スクールによって手続きが異なるため、申し込み前に確認しましょう。
医療的ケアが活かせる職場
医療的ケアのスキルを持っていると、以下のような職場で活躍できます。
医療的ケアが必要とされる施設
特別養護老人ホーム(特養)
入所者の重度化が進んでおり、喀痰吸引や経管栄養が必要な方が増えています。医療的ケアができる介護職員は重宝され、採用時に優遇されることが多いです。夜間も医療的ケアが必要な利用者がいるため、夜勤でも対応できる人材が求められています。
介護老人保健施設(老健)
医療と介護の中間施設として、医療的ケアが必要な利用者が多くいます。医師・看護師が常駐しているため、指導を受けながら医療的ケアを実践しやすい環境です。医療的な知識やスキルを深めたい方には最適な職場です。
介護医療院
医療依存度の高い利用者が入所する施設です。喀痰吸引や経管栄養が必要な方が多く、医療的ケアのスキルは必須と言えます。医療と介護の両方を学べる環境で、キャリアアップにもつながります。
訪問介護(在宅)
在宅で医療的ケアが必要な方が増えています。訪問看護と連携しながら、介護職員が喀痰吸引などを行うケースがあります。利用者一人ひとりに寄り添ったケアができ、やりがいを感じられる職場です。在宅での医療的ケアは今後さらに需要が高まると予想されています。
障害者支援施設
医療的ケアが必要な障害者の方を支援する施設でも、喀痰吸引や経管栄養のスキルが求められます。特に重度心身障害者施設では、医療的ケアができる介護職員が不可欠です。
グループホーム
認知症対応型グループホームでも、入居者の高齢化に伴い医療的ケアが必要になるケースが増えています。看護師が常駐していない施設も多いため、医療的ケアができる介護職員がいると安心です。
医療的ケアができるメリット
- 就職・転職に有利:医療的ケアができる介護職員は需要が高く、採用されやすい。特に医療依存度の高い利用者が多い施設では優遇される
- 給料アップの可能性:一部の施設では、医療的ケアができる職員に手当(月額3,000〜10,000円程度)がつく
- キャリアアップ:より専門性の高いケアに携われ、スキルの幅が広がる。将来的に看護師を目指す場合の基礎にもなる
- 利用者への貢献:医療的ケアが必要な方の生活を支えられる。「あなたがいてくれて助かる」と言われるやりがい
- 夜勤対応力:夜間に医療的ケアが必要になった場合にも対応でき、施設から信頼される
医療的ケアの需要は今後も増加
高齢化が進む日本では、医療的ケアが必要な高齢者は今後も増加します。介護施設だけでなく、在宅介護でも医療的ケアができる人材の需要は高まっています。今のうちにスキルを身につけておくことで、将来のキャリアに大きなアドバンテージとなります。
医療的ケアに関するよくある質問
実務者研修の医療的ケアについて、よく寄せられる質問にお答えします。
Q. 医療的ケアの演習は難しいですか?
A. 初めての方でも理解できるよう、丁寧に指導してもらえます。人形(シミュレーター)を使ったシミュレーションなので、失敗を恐れずに練習できます。講師が手順を一つひとつ確認してくれるので、着実に技術を身につけられます。合格率は非常に高く、ほとんどの方が修了しています。
Q. 実務者研修を修了すれば、すぐに医療的ケアができますか?
A. いいえ、実務者研修を修了しただけでは業務として医療的ケアを行うことはできません。修了後に「実地研修」を受け、「認定特定行為業務従事者」として都道府県に登録する必要があります。また、勤務先が「登録特定行為事業者」として登録されている必要もあります。
Q. 喀痰吸引等研修を別に受ける必要はありますか?
A. 実務者研修を修了すれば、喀痰吸引等研修の「基本研修」が免除されます。「実地研修」のみを受講すれば認定を受けられるため、費用と時間を大幅に抑えられます。
Q. 実地研修はどこで受けられますか?
A. 都道府県に登録された「登録研修機関」で受講できます。勤務先の介護事業所が登録研修機関になっている場合は、勤務しながら研修を受けられます。まずは勤務先に確認してみましょう。外部で受講する場合は、介護福祉士養成校や専門学校、医療法人などが開講しています。
Q. 医療的ケアが免除されるケースはありますか?
A. すでに喀痰吸引等研修を修了している方、認定特定行為業務従事者として登録されている方、看護師・准看護師の資格を持っている方は、実務者研修の医療的ケア科目(50時間)が免除されます。
Q. 介護福祉士国家試験に医療的ケアは出題されますか?
A. はい、出題されます。「医療的ケア」は介護福祉士国家試験の出題範囲に含まれており、喀痰吸引や経管栄養に関する問題が出題されます。実務者研修でしっかり学んでおけば、国家試験対策にもなります。
Q. 医療的ケアができると給料は上がりますか?
A. 施設によって異なります。一部の施設では、医療的ケアができる職員に対して手当(月額3,000〜10,000円程度)を支給しているところがあります。また、医療的ケアができることで採用されやすくなったり、より条件の良い施設に転職しやすくなったりするメリットがあります。
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医療的ケアのスキルを活かして働きたい方へ。施設によって医療的ケアの必要性や頻度は異なります。
「医療的ケアを積極的に実践したい」「医療との連携が多い環境で働きたい」という方には、老健や介護医療院が向いています。一方、「医療的ケアは必要に応じて」という方には、有料老人ホームやデイサービスが向いているかもしれません。
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まとめ
実務者研修の医療的ケアについて詳しく解説しました。
医療的ケアとは
- 喀痰吸引(口腔内・鼻腔内・気管カニューレ内部)
- 経管栄養(胃ろう・腸ろう・経鼻経管)
- 2012年の法改正で、研修修了した介護職員も実施可能に
実務者研修のカリキュラム
- 50時間の講義(医療的ケアの基礎、喀痰吸引、経管栄養、救急蘇生法)
- 各行為5回以上の演習(シミュレーターを使用)
修了後に必要な手続き
- 実地研修の受講(実際の利用者に対するケア)
- 都道府県への登録(認定特定行為業務従事者)
- 勤務先が登録特定行為事業者であること
費用・期間
- 実地研修のみ:2万〜8万円(実務者研修修了者)
- 基本研修+実地研修:15万〜20万円(未受講者)
- 実務者研修修了者は基本研修が免除されるためお得
実務者研修で医療的ケアを学ぶことは、介護福祉士を目指す上での必須課程であると同時に、キャリアの幅を広げる大きなチャンスです。修了後は実地研修を受けて、ぜひ医療的ケアのスキルを現場で活かしてください。
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