
実務者研修のカリキュラム|20科目450時間の学習内容を完全解説
実務者研修のカリキュラムを徹底解説。20科目450時間の全内容、4つの領域、保有資格別の免除科目、通学と通信の割合まで詳しく紹介。修了試験の有無や難易度も解説。
「実務者研修ではどんな内容を学ぶの?」「450時間って具体的に何をするの?」「難しそうだけど、ついていける?」
実務者研修は厚生労働省が定めた20科目・450時間のカリキュラムで構成されています。介護福祉士国家試験を受験するために必須の研修であり、介護現場で必要な知識・技術を体系的に学べる内容になっています。
| 領域 | 科目数 | 時間数 | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| 人間と社会 | 3科目 | 60時間 | 人権・尊厳、社会保障制度 |
| 介護 | 10科目 | 265時間 | 介護技術、介護過程 |
| こころとからだのしくみ | 5科目 | 75時間 | 認知症・障害の理解 |
| 医療的ケア | 2科目 | 50時間 | 喀痰吸引、経管栄養 |
このうち約90%(405時間)は通信学習で進められ、通学が必要なのは7〜10日程度。働きながらでも無理なく取得できるカリキュラム設計です。修了率はほぼ100%と言われており、真面目に取り組めば誰でも修了できます。
この記事では、実務者研修の20科目を領域別に詳しく解説。各科目で学ぶ具体的な内容、保有資格別の免除科目、通学と通信の割合、難易度と修了試験についてまで徹底解説します。
実務者研修カリキュラムの全体像【4領域・20科目・450時間】
実務者研修のカリキュラムは、厚生労働省によって定められた4つの領域・20科目・合計450時間で構成されています。介護福祉士養成施設(2年制の専門学校など)と同等の到達目標を設定しており、幅広い利用者に対する基本的な介護提供能力を身につけることを目的としています。
4つの領域と時間配分
| 領域 | 科目数 | 時間数 | 割合 | 学習のポイント |
|---|---|---|---|---|
| 人間と社会 | 3科目 | 60時間 | 13% | 介護の基本理念、社会保障制度を学ぶ |
| 介護 | 10科目 | 265時間 | 59% | 最も時間をかけて学ぶ実践的な介護技術 |
| こころとからだのしくみ | 5科目 | 75時間 | 17% | 認知症・障害など利用者理解のための知識 |
| 医療的ケア | 2科目 | 50時間 | 11% | 喀痰吸引・経管栄養の知識と実技 |
最も時間をかけて学ぶのは「介護」領域(265時間・59%)で、実践的な介護技術と介護過程を習得します。次いで「こころとからだのしくみ」(75時間)で利用者を理解するための心理・生理学的知識を学びます。
20科目一覧
| 領域 | 科目名 | 時間 |
|---|---|---|
| 人間と社会 | 人間の尊厳と自立 | 5時間 |
| 社会の理解I | 5時間 | |
| 社会の理解II | 30時間 | |
| 介護 | 介護の基本I | 10時間 |
| 介護の基本II | 20時間 | |
| コミュニケーション技術 | 20時間 | |
| 生活支援技術I | 20時間 | |
| 生活支援技術II | 30時間 | |
| 介護過程I | 20時間 | |
| 介護過程II | 25時間 | |
| 介護過程III【通学必須】 | 45時間 | |
| 発達と老化の理解I | 10時間 | |
| 発達と老化の理解II | 20時間 | |
| こころとからだのしくみ | 認知症の理解I | 10時間 |
| 認知症の理解II | 20時間 | |
| 障害の理解I | 10時間 | |
| 障害の理解II | 10時間 | |
| こころとからだのしくみI・II | 各20時間 | |
| 医療的ケア | 医療的ケア(講義) | ― |
| 医療的ケア(演習)【通学必須】 | 50時間 |
通信学習と通学の割合
450時間のうち、約90%(最大405時間)は通信学習で進められます。通学が必須なのは以下の2科目です。
| 科目 | 時間数 | 通学日数目安 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 介護過程III | 45時間 | 5〜7日 | グループワーク、実技演習 |
| 医療的ケア(演習) | 一部 | 1〜2日 | シミュレーター演習 |
| 合計 | 約45時間 | 7〜10日 |
通学日数は週1回でも、連続でもスクールによって選べます。働きながら受講する方は、土日コースや平日夜間コースを選ぶと両立しやすいでしょう。
カリキュラムの到達目標
実務者研修のカリキュラムは、以下の能力を身につけることを目標としています。
- 幅広い利用者への対応力:認知症、障害、医療的ケアが必要な方など
- 介護過程の展開力:アセスメント→計画→実施→評価のサイクル
- 他職種との連携力:チームケアにおける介護福祉士の役割理解
- 医療的ケアの基礎:喀痰吸引・経管栄養の安全な実施
【領域1】人間と社会(3科目・60時間)の学習内容
「人間と社会」領域では、介護の基本理念と社会保障制度について学びます。介護職として働くうえでの土台となる考え方を身につける領域です。
人間の尊厳と自立(5時間)
介護の根幹となる「人間の尊厳」と「自立支援」の考え方を学びます。
| 学習テーマ | 具体的な内容 |
|---|---|
| 人間の尊厳 | 人権思想の歴史、ノーマライゼーション、利用者本位の介護 |
| 自立の概念 | 身体的自立・精神的自立・社会的自立、ADL・IADLの考え方 |
| 介護における尊厳保持 | プライバシーの尊重、虐待防止、身体拘束禁止 |
この科目で学ぶ「尊厳の保持」と「自立支援」は、介護福祉士の基本理念です。利用者を「お世話される人」ではなく「その人らしく生きる主体」として尊重する姿勢を学びます。初任者研修を修了している方は、この科目が免除されます。
社会の理解I(5時間)
介護保険制度と地域福祉の基礎知識を学びます。
| 学習テーマ | 具体的な内容 |
|---|---|
| 介護保険制度の概要 | 制度の仕組み、保険者と被保険者、サービスの種類 |
| 介護保険サービス | 居宅サービス、施設サービス、地域密着型サービス |
| 地域福祉 | 地域包括ケアシステム、インフォーマルサービス |
介護保険制度の基本を理解することで、「なぜこのサービスを利用できるのか」「利用者の費用負担はどうなっているのか」といった疑問に答えられるようになります。初任者研修を修了している方は、この科目も免除されます。
社会の理解II(30時間)
社会保障制度全般について幅広く学びます。実務者研修で初めて学ぶ内容が多く含まれます。
| 学習テーマ | 具体的な内容 |
|---|---|
| 社会保障制度 | 年金制度、医療保険制度、雇用保険、生活保護 |
| 障害者福祉制度 | 障害者総合支援法、障害福祉サービスの種類 |
| 権利擁護 | 成年後見制度、日常生活自立支援事業、苦情解決制度 |
| 介護保険制度の詳細 | 要介護認定、ケアマネジメント、地域支援事業 |
介護現場で利用者や家族から「年金はどうなるの?」「成年後見制度って何?」といった質問を受けることがあります。この科目で学ぶ知識は、相談対応の質を高めるために役立ちます。
「人間と社会」領域を学ぶ意義
この領域は技術的な科目ではありませんが、介護福祉士としての基盤を形成する重要な領域です。
- 利用者理解の深化:単なる「介助」ではなく、その人の人生を支える視点
- 制度活用の知識:利用者に適切なサービスを提案できる
- 権利擁護の意識:虐待防止や意思決定支援に必要な知識
【領域2】介護(10科目・265時間)の学習内容
「介護」領域は実務者研修の中核をなす領域です。全体の約60%の時間を占め、実践的な介護技術と介護過程を学びます。
介護の基本I(10時間)
| 学習テーマ | 具体的な内容 |
|---|---|
| 介護福祉士の役割 | 職業倫理、専門性、法的位置づけ |
| 自立支援の考え方 | 残存機能の活用、利用者主体のケア |
| 介護を必要とする人の理解 | 高齢者・障害者の心理と生活 |
介護の基本II(20時間)
| 学習テーマ | 具体的な内容 |
|---|---|
| 介護職の倫理 | プライバシー保護、守秘義務、虐待防止 |
| 安全確保とリスク管理 | 事故防止、感染症対策、緊急時対応 |
| チームケア | 多職種連携、カンファレンス、情報共有 |
コミュニケーション技術(20時間)
| 学習テーマ | 具体的な内容 |
|---|---|
| コミュニケーションの基本 | 傾聴、共感、受容、非言語コミュニケーション |
| 利用者との関係構築 | 信頼関係の形成、コミュニケーション障害への対応 |
| チームのコミュニケーション | 報告・連絡・相談、記録の書き方 |
生活支援技術I(20時間)
| 学習テーマ | 具体的な内容 |
|---|---|
| 食事の介護 | 食事介助の基本、嚥下障害への対応、口腔ケア |
| 入浴・清潔保持の介護 | 入浴介助、清拭、整容、更衣介助 |
| 排泄の介護 | トイレ介助、おむつ交換、排泄リズムの把握 |
生活支援技術II(30時間)
| 学習テーマ | 具体的な内容 |
|---|---|
| 移動・移乗の介護 | 歩行介助、車いす操作、ベッド上の移動、トランスファー |
| 福祉用具の活用 | 介護用ベッド、リフト、杖・歩行器の選定と使用 |
| 睡眠・終末期の介護 | 睡眠環境の整備、ターミナルケアの基本 |
| 家事援助 | 調理、洗濯、掃除、買い物代行 |
介護過程I(20時間)
| 学習テーマ | 具体的な内容 |
|---|---|
| 介護過程とは | 根拠に基づく介護、PDCAサイクル |
| アセスメント | 情報収集、課題の明確化、ICFの視点 |
| 介護計画の立案 | 目標設定、支援内容の決定 |
介護過程II(25時間)
| 学習テーマ | 具体的な内容 |
|---|---|
| 介護計画の実施 | 計画に基づく介護の提供、状況に応じた対応 |
| 評価・修正 | 目標達成度の評価、計画の見直し |
| 記録の書き方 | 介護記録の目的、客観的な記録方法 |
介護過程III(45時間)【通学必須】
実務者研修の最重要科目であり、通学が必須です。
| 学習テーマ | 具体的な内容 |
|---|---|
| 事例研究 | 実際の利用者事例をもとにアセスメント→計画→実施→評価を実践 |
| グループワーク | 他の受講生と意見交換しながら介護過程を展開 |
| 実技演習 | 計画に基づいた介護技術の実践 |
| 発表・ディスカッション | 自分の考えを言語化し、多角的な視点を学ぶ |
介護過程IIIでは、架空の利用者事例をもとに、アセスメントから評価までの一連のプロセスを実践します。グループワークを通じて他の受講生と意見交換することで、多様な視点を学べます。
【領域3】こころとからだのしくみ(5科目・75時間)の学習内容
「こころとからだのしくみ」領域では、利用者を理解するための心理学・生理学的な知識を学びます。認知症や障害についての理解を深め、適切なケアにつなげることが目的です。
発達と老化の理解I(10時間)
| 学習テーマ | 具体的な内容 |
|---|---|
| 人間の発達段階 | 乳児期〜老年期の発達課題、ライフサイクル理論(エリクソンなど) |
| 老化のメカニズム | 身体的老化、心理的老化、社会的老化の違い |
| 老年期の特徴 | 感覚機能の変化、運動機能の変化、認知機能の変化 |
発達と老化の理解II(20時間)
| 学習テーマ | 具体的な内容 |
|---|---|
| 高齢者の心理 | 喪失体験(配偶者、役割、身体機能)、適応と受容、老年期うつ |
| 高齢者に多い疾患 | 脳血管疾患、心疾患、骨折、廃用症候群、誤嚥性肺炎 |
| 老化に伴う変化と介護 | 視力・聴力低下への対応、嚥下機能低下への対応、転倒予防 |
高齢者に多い疾患の知識は、日々の観察やケアに直接活かせます。「いつもと様子が違う」と気づくためにも、この科目の学習は重要です。
認知症の理解I(10時間)
| 学習テーマ | 具体的な内容 |
|---|---|
| 認知症の基礎知識 | 認知症の定義、原因疾患、有病率(高齢者の約15%) |
| 認知症の種類と症状 | アルツハイマー型(約60%)、レビー小体型、血管性認知症、前頭側頭型 |
| 中核症状とBPSD | 記憶障害、見当識障害、周辺症状(徘徊・暴力・妄想等) |
認知症の理解II(20時間)
| 学習テーマ | 具体的な内容 |
|---|---|
| 認知症ケアの基本 | パーソン・センタード・ケア、本人の視点に立つケア、バリデーション |
| BPSDへの対応 | 原因の理解(不安、混乱、痛み等)、環境調整、非薬物療法 |
| 認知症ケアの実際 | コミュニケーションの工夫、なじみの関係づくり、生活リズムの維持 |
| 家族支援 | 介護者の負担軽減、レスパイトケア、認知症カフェ |
認知症の利用者は介護現場で非常に多く、この科目の知識は毎日のケアに直結します。「なぜこの行動をするのか」を理解することで、適切な対応ができるようになります。
障害の理解I・II(各10時間・合計20時間)
| 学習テーマ | 具体的な内容 |
|---|---|
| 障害の概念 | ICF(国際生活機能分類)、医学モデルと社会モデル、障害者権利条約 |
| 身体障害 | 肢体不自由、視覚障害、聴覚障害、内部障害(心臓・腎臓等) |
| 知的障害 | 知的障害の特性、発達段階に応じた支援 |
| 精神障害 | 統合失調症、気分障害(うつ・躁うつ)、発達障害(ASD・ADHD) |
| 障害者支援の実際 | 障害特性に応じたコミュニケーション、環境調整、社会参加支援 |
高齢者介護の現場でも、認知症や障害のある利用者への対応は必須です。この領域で学ぶ知識は、日々のケアの質を高めるために欠かせません。
【領域4】医療的ケア(2科目・50時間)の学習内容
「医療的ケア」領域では、喀痰吸引(かくたんきゅういん)と経管栄養について学びます。2012年の法改正により、一定の研修を受けた介護職員がこれらの医療的ケアを行えるようになりました。実務者研修はその基礎を学ぶ場です。
医療的ケア(講義)
医療的ケアの知識を学びます。通信学習で進められる部分です。
| 学習テーマ | 具体的な内容 |
|---|---|
| 医療的ケアの基礎 | 医療的ケアの法的根拠、介護職員が行える範囲、医療職との連携 |
| 感染予防 | 標準予防策(スタンダードプリコーション)、手洗い、消毒、個人防護具 |
| 安全管理 | ヒヤリハット、事故発生時の対応、緊急時連絡体制 |
| 喀痰吸引の基礎知識 | 呼吸器の構造、痰の発生メカニズム、吸引の種類と適応 |
| 経管栄養の基礎知識 | 消化器の構造、経管栄養の種類(経鼻・胃ろう・腸ろう)、栄養剤の種類 |
医療的ケア(演習)【通学必須】
シミュレーター(人形)を使って実技を練習します。通学が必須の科目です。
喀痰吸引の演習内容
| 演習項目 | 回数目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 口腔内吸引 | 5回以上 | 口の中の痰を吸引する手技 |
| 鼻腔内吸引 | 5回以上 | 鼻から管を入れて吸引する手技 |
| 気管カニューレ内吸引 | 5回以上 | 気管切開している方への吸引 |
経管栄養の演習内容
| 演習項目 | 回数目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 胃ろう・腸ろうによる経管栄養 | 5回以上 | 栄養剤の注入手技、滴下速度の調整 |
| 経鼻経管栄養 | 5回以上 | 鼻から挿入したチューブへの注入 |
実務者研修で学ぶ医療的ケアの位置づけ
実務者研修で学ぶのは「基本研修」と呼ばれる部分です。実際に利用者さんに医療的ケアを行うには、就職先の施設で「実地研修」を受ける必要があります。
| 研修 | 内容 | 場所 |
|---|---|---|
| 基本研修(実務者研修) | 知識の習得、シミュレーター演習 | スクール |
| 実地研修 | 実際の利用者への医療的ケア | 就職先施設 |
介護福祉士国家試験に合格し、登録を受けた後は、実地研修を経て医療的ケアを行えるようになります。高齢化が進む中、医療的ケアができる介護職員のニーズは高まっています。医療的ケアのスキルを持つことで、活躍できる場が広がります。
保有資格別の免除科目と受講時間
すでに介護関連の資格を持っている方は、一部の科目が免除されます。免除される科目が多いほど受講時間が短くなり、費用も安くなります。
資格別の免除時間と受講時間
| 保有資格 | 免除時間 | 受講時間 | 期間目安 | 費用目安 |
|---|---|---|---|---|
| 無資格 | 0時間 | 450時間 | 約6ヶ月 | 10〜20万円 |
| 介護職員初任者研修 | 130時間 | 320時間 | 約4ヶ月 | 8〜11万円 |
| ホームヘルパー2級 | 130時間 | 320時間 | 約4ヶ月 | 8〜11万円 |
| ホームヘルパー1級 | 355時間 | 95時間 | 約2ヶ月 | 7〜10万円 |
| 介護職員基礎研修 | 400時間 | 50時間 | 約1ヶ月 | 3〜6万円 |
初任者研修修了者の免除科目
初任者研修を修了している方は、以下の科目が免除されます。
| 領域 | 免除科目 | 時間 |
|---|---|---|
| 人間と社会 | 人間の尊厳と自立、社会の理解I | 10時間 |
| 介護 | 介護の基本I・II、コミュニケーション技術、生活支援技術I・II、介護過程I・II | 105時間 |
| こころとからだのしくみ | 発達と老化の理解I、認知症の理解I、障害の理解I | 15時間 |
初任者研修で学んだ内容と重複する部分が免除されるため、効率的に学習を進められます。
ホームヘルパー1級保有者の免除科目
ホームヘルパー1級を持っている方は、355時間が免除され、受講するのは95時間のみです。
- 免除される科目:人間と社会の全科目、介護の基本・生活支援技術・介護過程I・IIなど
- 受講が必要な科目:介護過程III、医療的ケア
介護職員基礎研修修了者の免除科目
介護職員基礎研修を修了している方は、400時間が免除されます。受講するのは医療的ケア(50時間)のみです。
介護職員基礎研修は2012年に廃止されましたが、資格自体は有効です。お持ちの方は早めに実務者研修を取得し、介護福祉士を目指すことをおすすめします。
喀痰吸引等研修修了者の場合
喀痰吸引等研修(1号・2号研修)を修了している方は、医療的ケアの一部が免除されます。他の保有資格との組み合わせにより、受講時間と費用がさらに軽減されます。
実務者研修の難易度と修了試験について
「450時間もあるなんて難しそう…」「試験に受からなかったらどうしよう」と不安に感じる方も多いですが、実務者研修は修了率がほぼ100%と言われています。
実務者研修が難しくない理由
| 理由 | 詳細 |
|---|---|
| 修了試験は義務ではない | 試験を実施しないスクールも多い |
| 試験があっても追試あり | 不合格でも再挑戦できる |
| 課題は自宅で取り組める | テキストを見ながら時間をかけて解答できる |
| 実技は繰り返し練習 | できるまで丁寧に指導してもらえる |
| ほとんどの人が働きながら受講 | 無理のないペースで進められる設計 |
修了試験の実態
実務者研修の修了試験について、実態を解説します。
- 試験の有無:スクールによって異なる。実施しないスクールも多い
- 試験形式:筆記試験(選択式または記述式)が中心
- 難易度:テキストの内容を理解していれば解ける程度
- 追試:不合格でも追試を受けられる(多くのスクールで無料)
- 合格率:ほぼ100%(真面目に取り組めば落ちない)
つまずきやすいポイントと対策
| つまずきポイント | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 介護過程の記述 | 文章で説明するのが難しい | 事例を何度も読み込み、見本を参考にする |
| 医療的ケアの演習 | 手順を覚えるのが大変 | 手順書を見ながら繰り返し練習 |
| 課題レポートの提出 | 期限に追われてしまう | 計画的にスケジュールを立てる |
| 通学日の調整 | 仕事との両立が難しい | 振替制度があるスクールを選ぶ |
初任者研修との難易度比較
| 項目 | 初任者研修 | 実務者研修 |
|---|---|---|
| 修了試験 | 筆記試験あり(必須) | スクールによる(必須ではない) |
| 試験形式 | 選択式・記述式 | レポート・実技が中心 |
| 難易度 | 暗記中心 | 理解・実践中心 |
| 合格率 | ほぼ100% | ほぼ100% |
実務者研修は初任者研修と比べて、暗記よりも「理解」と「実践」が重視されます。レポート提出と実技演習が中心なので、暗記が苦手な方でも取り組みやすい構成です。
実務者研修カリキュラムに関するよくある質問
Q実務者研修は全て通信で受講できますか?
いいえ、全てを通信で受講することはできません。「介護過程III」と「医療的ケア演習」は通学が必須です。通学日数は7〜10日程度のスクールが多いです。約90%は通信学習で進められるので、働きながらでも無理なく受講できます。
Qカリキュラムの順番は決まっていますか?
基本的にはスクールが定めた順番で受講します。通信学習の部分は自分のペースで進められますが、通学科目の日程はスクールの開講スケジュールに従います。多くのスクールでは、通信学習を先に進めてから通学に入る流れになっています。
Q介護過程IIIでは具体的に何をしますか?
架空の利用者事例をもとに、アセスメント→計画立案→実施→評価の一連のプロセスを実践します。グループワークで他の受講生と意見交換しながら学びます。介護福祉士として「根拠のある介護」を実践するための中核となる科目です。
Q医療的ケアは未経験でも大丈夫ですか?
大丈夫です。シミュレーター(人形)を使って練習するので、実際の利用者さんに行う前に十分な練習ができます。講師が丁寧に指導してくれるので、手順を覚えればできるようになります。1回でできなくても、できるまで繰り返し練習させてもらえます。
Q途中で挫折する人はいますか?
ほとんどいません。多くのスクールでは修了率がほぼ100%です。課題の提出期限に余裕を持たせているスクールも多く、仕事との両立もしやすい設計になっています。万が一遅れそうな場合は、スクールに相談すれば対応してもらえることがほとんどです。
Q介護福祉士国家試験とカリキュラムは関係ありますか?
はい、密接に関係しています。実務者研修のカリキュラムは、介護福祉士国家試験の出題範囲と重なる部分が多いです。特に「介護過程」「医療的ケア」「認知症の理解」などは試験でも重要な分野です。実務者研修でしっかり学んでおくことで、国家試験対策にもなります。
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実務者研修で学ぶ知識・技術は、どの介護施設でも活かせます。ただし、施設の種類によって求められるスキルや働き方は大きく異なります。
特養、老健、訪問介護、デイサービスなど、施設タイプによって夜勤の有無、給料水準、キャリアパスが変わってきます。あなたの希望する働き方に合った施設タイプを見つけてみませんか?
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まとめ:450時間のカリキュラムで介護のプロへ
実務者研修のカリキュラムについて詳しく解説しました。ポイントをまとめます。
カリキュラムの全体像
| 領域 | 科目数 | 時間数 | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| 人間と社会 | 3科目 | 60時間 | 人権・尊厳、社会保障制度 |
| 介護 | 10科目 | 265時間 | 介護技術、介護過程 |
| こころとからだのしくみ | 5科目 | 75時間 | 認知症・障害の理解 |
| 医療的ケア | 2科目 | 50時間 | 喀痰吸引、経管栄養 |
学習形式
- 通信学習:約90%(405時間)を自宅で学習
- 通学:7〜10日程度(介護過程III、医療的ケア演習)
保有資格による免除
- 初任者研修修了者:130時間免除 → 320時間受講(約4ヶ月)
- ホームヘルパー1級:355時間免除 → 95時間受講(約2ヶ月)
- 介護職員基礎研修:400時間免除 → 50時間受講(約1ヶ月)
難易度
- 修了率はほぼ100%
- 修了試験は義務ではなく、追試もあり
- 暗記より「理解」と「実践」が中心
450時間のカリキュラムを通じて、介護福祉士として必要な知識・技術を体系的に身につけられます。約90%は通信学習で進められるため、働きながらでも無理なく取得可能です。
介護福祉士国家試験の受験資格を得るためにも、実務者研修のカリキュラムにしっかり取り組み、プロの介護職を目指しましょう。
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