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初任者研修の通信と通学の違い

初任者研修の通信と通学の違い

介護職員初任者研修は通信のみでは取れません。通信+通学併用と通学のみの違い、メリット・デメリット、おすすめの選び方を詳しく解説します。

「初任者研修は通信だけで取れる?」「通学と通信、どっちを選べばいい?」「働きながらでも無理なく取得できる?」

介護職員初任者研修の取得を検討している方からよく聞かれる質問です。

結論から言うと、初任者研修は通信のみでは取得できません。厚生労働省の規定により、全130時間のカリキュラムのうち89.5時間は通学(スクーリング)が必須とされています。

ただし、「通信+通学併用コース」を選べば、自宅学習を最大限に活用して通学日数を減らすことが可能です。働きながら取得する方の多くがこの併用コースを選択しています。

この記事では、通信と通学の違い、それぞれのメリット・デメリット、自分に合ったコースの選び方まで徹底解説します。

通信のみでは取得できない理由

介護職員初任者研修は、通信講座のみでは取得できません。独学も不可です。これは厚生労働省の規定によるもので、全国どのスクールでも同じルールが適用されます。

法律で通学が義務付けられている

厚生労働省の「介護員養成研修の取扱細則について」により、全130時間のカリキュラムのうち89.5時間は対面での講義・実技演習が必須とされています。

学習形態時間数割合
通学必須(対面講義・実技)89.5時間以上約69%
通信可能(自宅学習)最大40.5時間約31%
合計130時間100%

なぜ通学が必要なのか?

初任者研修では、テキストだけでは習得できない実践的な介護技術を学びます。

1. 実技演習が必須

  • 移乗介助:ベッドから車いすへの移動、体位変換
  • 入浴介助:洗身・洗髪、浴槽への出入り介助
  • 食事介助:嚥下障害のある方への介助方法
  • 排泄介助:おむつ交換、トイレ誘導
  • 衣類の着脱:片麻痺のある方への着替え介助

これらは実際に体を動かして練習しなければ身につきません。

2. グループワーク・ロールプレイングがある

  • 受講生同士でペアを組んで介護する側・される側を体験
  • 事例検討でのディスカッション
  • 介護現場を想定したロールプレイング

3. 講師による個別指導が必要

  • 介護技術の正しい姿勢・力の入れ方を直接指導
  • 利用者を傷つけない安全な介助方法の確認
  • 腰を痛めないボディメカニクスの習得

「完全通信」「通信のみ」の広告に注意

インターネット上には「通信のみで取得可能」と誤解させるような広告もありますが、これは「通信+通学併用コース」のことを指しています。通学日数を減らせるという意味であり、通学ゼロで取得することは法律上不可能です。

初任者研修のカリキュラム構成(130時間の内訳)

初任者研修のカリキュラムは全国共通で、10科目・130時間で構成されています。このうち、通信で学べる部分と通学が必須の部分が明確に分かれています。

10科目の内訳と学習形態

科目時間数通信可否
1. 職務の理解6時間通学のみ
2. 介護における尊厳の保持・自立支援9時間一部通信可
3. 介護の基本6時間一部通信可
4. 介護・福祉サービスの理解と医療との連携9時間一部通信可
5. 介護におけるコミュニケーション技術6時間一部通信可
6. 老化の理解6時間通信可
7. 認知症の理解6時間通信可
8. 障害の理解3時間通信可
9. こころとからだのしくみと生活支援技術75時間一部通信可
10. 振り返り4時間通学のみ

通信で学べる内容(最大40.5時間)

自宅学習できるのは主に座学(講義)部分です。

  • 介護保険制度の仕組み
  • 老化のメカニズムと高齢者の心身の変化
  • 認知症の基礎知識(種類、症状、対応)
  • 障害の種類と特性
  • コミュニケーションの基本理論
  • 介護における倫理・尊厳の考え方

これらはテキストを読み、レポート課題を提出する形式で学習します。

通学が必須の内容(89.5時間以上)

対面でなければ学べない実技演習とグループワークが中心です。

実技演習の主な内容

  • 移動・移乗介助:車いす操作、ベッドからの移乗、歩行介助
  • 食事介助:姿勢調整、食事の介助方法、誤嚥予防
  • 入浴・清拭介助:洗身・洗髪、ベッド上での清拭
  • 排泄介助:トイレ介助、おむつ交換、ポータブルトイレ
  • 着脱介助:片麻痺のある方への衣類着脱
  • 体位変換:褥瘡予防のための体位変換技術
  • ベッドメイキング:シーツ交換、環境整備

グループワーク・演習

  • 事例検討とディスカッション
  • ロールプレイング(利用者役・介護者役)
  • コミュニケーション演習
  • 振り返りと相互フィードバック

修了評価試験

カリキュラム修了後、筆記試験(修了評価)があります。研修で学んだ内容から出題され、合格率はほぼ100%です。不合格でも再試験を受けられるスクールがほとんどです。

通信+通学併用と通学のみコースの徹底比較

通信と通学の比較イラスト

初任者研修には「通信+通学併用コース」と「通学のみコース」の2種類があります。どちらを選んでも取得できる資格は同じですが、学び方に違いがあります。

基本比較表

項目通信+通学併用通学のみ
自宅学習最大40.5時間なし
スクーリング89.5時間130時間
通学日数約15〜17日約20〜23日
最短取得期間約1〜1.5ヶ月約1ヶ月
標準取得期間約2〜4ヶ月約1〜2ヶ月
費用相場5万円〜10万円7万円〜15万円
開講数非常に多い少ない

通信+通学併用コースの特徴

現在、ほとんどのスクールがこのコースを採用しています。

学習の流れ

  1. 通信学習:テキストで座学部分を自宅学習(約2〜4週間)
  2. レポート提出:各科目の理解度を確認する課題を提出
  3. スクーリング:教室で実技演習・グループワーク(約15日間)
  4. 修了試験:筆記試験を受けて修了

通学スケジュール例

コースタイプ通学頻度取得期間
短期集中コース週4〜5日約3〜4週間
週2〜3回コース週2〜3日約1.5〜2ヶ月
土日コース週2日(土日)約2〜2.5ヶ月
週1回コース週1日約3.5〜4ヶ月

通学のみコースの特徴

自宅学習なしで、すべて教室で学ぶコースです。

メリット

  • 講師に直接質問しながら学べる
  • 仲間と一緒に学ぶことでモチベーションを維持しやすい
  • 自己管理が苦手でも強制力がある
  • 座学もその場で理解を深められる

デメリット

  • 通学日数が多く、時間的拘束が大きい
  • 開講しているスクールが少ない
  • 費用がやや高め

資格の価値は同じ

どちらのコースで取得しても、発行される「介護職員初任者研修修了証明書」は同じです。就職時に「通信で取った」「通学で取った」と区別されることはありません。

履歴書への記載方法も同じで、取得方法による不利は一切ありません。

通信+通学併用・通学のみのメリット・デメリット

通信・通学それぞれのメリット・デメリットのイラスト

それぞれのコースのメリット・デメリットを詳しく比較します。自分のライフスタイルに合ったコースを選ぶ参考にしてください。

通信+通学併用コースのメリット

1. 通学日数を大幅に減らせる

通学のみコースと比べて約5〜8日間通学日数を減らせます。仕事への影響を最小限に抑えられるため、働きながら取得する方に最適です。

2. 自分のペースで学習できる

通信学習部分は、早朝・深夜・休日など好きな時間に学習できます。まとまった時間が取れない方でも、スキマ時間を活用して進められます。

3. 費用を抑えられる傾向がある

通学のみコースより1〜3万円程度安いことが多いです。また、交通費の負担も少なくなります。

4. コース選択肢が豊富

土日コース、夜間コース、週1回コースなど、多様なスケジュールから選べます。ほとんどのスクールがこの形式を採用しています。

5. 復習しながら進められる

テキストを何度も読み返しながら学習できるため、理解を深めやすいです。苦手な部分に時間をかけることもできます。

通信+通学併用コースのデメリット

1. 自己管理が必要

通信学習は自分で進めなければなりません。後回しにしがちな方は、スクーリング直前に慌てることも。計画的に進める必要があります。

2. 質問がすぐにできない

自宅学習中にわからないことがあっても、すぐに講師に聞けません。メールやスクーリング時に質問することになります。

3. 学習仲間との交流が少ない

通信学習は一人で行うため、孤独を感じることも。モチベーション維持が課題になる場合があります。

4. レポート課題の負担

各科目のレポート課題を提出する必要があります。期限までに提出しないとスクーリングに進めないスクールもあります。

通学のみコースのメリット

1. 講師に直接質問できる

わからないことがあればその場で質問できます。理解が曖昧なまま進むことがありません。

2. 強制力があり継続しやすい

決まった日時に通学するため、サボりにくい環境です。自己管理が苦手な方でも確実に修了できます。

3. 受講生同士で学び合える

グループワークや休憩時間を通じて仲間ができます。情報交換や励まし合いができ、モチベーション維持につながります。

4. 実技の練習時間が長い

座学も対面で行うため、結果的に実技演習に使える時間が増えます。より多くの練習ができます。

通学のみコースのデメリット

1. 通学日数が多い

約20〜23日間の通学が必要です。仕事との両立が難しい場合があります。

2. スケジュールの柔軟性が低い

急な予定変更に対応しにくく、振替が難しい場合があります。

3. 開講しているスクールが少ない

通信+通学併用が主流のため、選択肢が限られます。

4. 費用がやや高め

通信+通学併用コースより1〜3万円程度高い傾向があります。

自分に合ったコースの選び方

通信+通学併用コースと通学のみコース、どちらを選ぶべきか迷っている方のために、状況別のおすすめを紹介します。

通信+通学併用コースがおすすめの人

  • ☑ 働きながら取得したい
  • ☑ 家事・育児と両立したい
  • ☑ 通学日数をできるだけ減らしたい
  • ☑ 自分のペースで学習を進めたい
  • ☑ 費用をできるだけ抑えたい
  • ☑ 土日や夜間に通学したい
  • ☑ 自己管理が得意

通学のみコースがおすすめの人

  • ☑ 時間に余裕がある(離職中、学生など)
  • ☑ 仲間と一緒に学びたい
  • ☑ 自己管理が苦手で、強制力がほしい
  • ☑ 実技をしっかり練習したい
  • ☑ わからないことをすぐに質問したい
  • ☑ 短期集中で一気に取得したい

働き方別おすすめコース

あなたの状況おすすめコース取得期間目安
フルタイム勤務(平日)土日コース(併用)約2〜2.5ヶ月
パート・アルバイト週2〜3回コース(併用)約1.5〜2ヶ月
シフト勤務(不定休)週1回コース(併用)約3.5〜4ヶ月
専業主婦・主夫平日コース(併用)約1.5〜2ヶ月
離職中・求職中短期集中コース(併用or通学のみ)約1ヶ月
学生短期集中or土日コース約1〜2ヶ月

迷ったときの判断ポイント

ポイント1:通学可能な曜日・時間帯

まず「確実に通える曜日・時間帯」を確認しましょう。土日しか通えないなら土日コース、平日昼間に通えるなら平日コースというように、スケジュールから逆算して選びます。

ポイント2:取得を急いでいるか

「1ヶ月以内に取りたい」なら短期集中コース一択です。「半年以内に取れればいい」なら週1回コースでも十分です。期限から逆算しましょう。

ポイント3:自己管理の得意・不得意

通信学習を計画通りに進められる自信がない場合は、通学のみコースか、スクーリング開始前に通信を終わらせるスケジュールを組むのがおすすめです。

ポイント4:費用と通いやすさのバランス

費用が安くても遠いスクールだと交通費がかさみます。通勤経路上にあるスクールを選ぶと、時間的にも金銭的にも負担が減ります。

おすすめの選び方

通信+通学併用がおすすめの人

  • 働きながら取得したい人
  • 家事・育児と両立したい人
  • 通学日数を減らしたい人
  • 自分のペースで学習したい人
  • 費用を抑えたい人

通学のみがおすすめの人

  • 時間に余裕がある人
  • 仲間と一緒に学びたい人
  • 自己管理が苦手な人
  • 実技をしっかり練習したい人
  • 講師に質問しながら学びたい人

スクール選びの5つのポイント

通信+通学併用コースを選ぶ際に、確認すべきポイントを5つ紹介します。

1. 通学スケジュールの柔軟性

仕事をしながら取得する場合、急な予定変更への対応が重要です。

  • 振替制度:欠席した日を別日に振り替えられるか
  • 振替の回数制限:何回まで振替可能か
  • 振替の手続き:事前連絡のみでOKか、別途費用がかかるか

振替制度が充実しているスクールを選ぶと、仕事との両立がしやすくなります。

2. 通学場所と交通アクセス

約15〜17日間通学することを考えると、通いやすさは重要です。

  • 自宅から30分〜1時間以内が理想
  • 通勤経路上にあると便利
  • 駅から近いか(徒歩5分以内が理想)
  • 駐車場の有無(車通学の場合)

3. 費用と支払い方法

スクールによって費用に大きな差があります。比較する際は総額で確認しましょう。

  • 受講料(5万円〜15万円程度)
  • テキスト代(込みか別途か)
  • 分割払いの可否と手数料
  • キャッシュバック制度の有無(就職条件付き)
  • 教育訓練給付金の対象講座か

4. サポート体制

通信学習中や就職活動時のサポートも確認しましょう。

  • 質問対応:メール・電話でいつでも質問できるか
  • レポート添削:丁寧なフィードバックがあるか
  • 就職サポート:求人紹介、面接対策があるか
  • 再試験制度:不合格時の対応(無料再試験が多い)

5. 実績と評判

長く運営しているスクールは、それだけノウハウがあります。

  • 運営年数と修了生の人数
  • 口コミ・評判(Google口コミ、SNSなど)
  • 就職率(公開しているスクールもある)
  • 講師の質(現場経験のある講師か)

主要スクール比較

スクール費用目安特徴
カイゴジョブアカデミー4.3万円〜特待生制度で実質無料も可能
未来ケアカレッジ5万円〜全国展開、振替制度充実
三幸福祉カレッジ8万円〜就職サポート充実
ニチイ8.8万円〜最大手、全国どこでも受講可
ベネッセ6万円〜大手の安心感

通信学習のスケジュール例

通信+通学併用コースでの、具体的な学習スケジュール例を紹介します。

例1:フルタイム勤務の方(土日コース・約2.5ヶ月)

期間月〜金土・日
1〜2週目帰宅後30分〜1時間 通信学習通信学習2〜3時間
3〜4週目帰宅後30分 通信学習スクーリング(9:00〜17:00)
5〜8週目復習30分スクーリング(9:00〜17:00)
9週目試験対策修了試験

ポイント:平日の負担は1日30分〜1時間程度。日曜日を休養日にしたい場合は、土曜のみコースを選ぶ方法も。

例2:パート勤務の方(週2回コース・約2ヶ月)

期間スケジュール
1〜2週目シフト休みの日に通信学習(1日2〜3時間×週3日)
3〜7週目火・木 スクーリング + 他の日に復習
8週目修了試験

ポイント:シフトの調整がつきやすい方は、平日コースの方が早く取得できます。

例3:専業主婦・主夫の方(週1回コース・約4ヶ月)

期間スケジュール
1〜4週目子どもが学校・園にいる間に通信学習(1日1〜2時間)
5〜16週目毎週水曜 スクーリング(9:00〜17:00)
17週目修了試験

ポイント:週1回なら無理なく続けられます。取得まで時間はかかりますが、生活リズムを崩さずに資格取得できます。

通信学習の進め方のコツ

1. スクーリング開始前に終わらせる

通信学習はスクーリングと並行ではなく、先に終わらせるのがおすすめ。スクーリングが始まると予習・復習に時間を取られ、通信学習が後回しになりがちです。

2. 毎日少しずつ進める

週末にまとめてやろうとすると挫折しがち。1日30分でも毎日続けることで、無理なく修了できます。

3. レポート課題は早めに提出

期限ギリギリだと、不備があった場合に再提出が間に合わないことも。余裕を持って提出しましょう。

4. わからないところはメモしておく

通信学習中にわからなかったことはメモしておき、スクーリングで質問しましょう。講師に直接聞けるチャンスを活かしてください。

通信と通学に関するよくある質問

Q完全に通信だけで取れる介護の資格はありますか?

初任者研修は通信のみでは取れませんが、介護事務や福祉住環境コーディネーターなどは通信のみで取得可能です。

Q通信学習の内容は何ですか?

主に座学部分を自宅でテキストを読みながら学習します。介護保険制度、老化の理解、認知症の基礎知識などです。

Q通信と通学で資格の価値は変わりますか?

変わりません。どちらで取得しても同じ修了証明書が発行されます。就職時に不利になることはありません。

Q働きながらでも本当に取得できますか?

十分に可能です。土日コースや夜間コースを選べば、仕事への影響を最小限に抑えられます。

まとめ

初任者研修の通信と通学の違いについて解説しました。

この記事のポイント

  • 通信のみでは取得できない(89.5時間の通学が必須)
  • 「通信+通学併用」と「通学のみ」の2種類から選べる
  • 働きながら取るなら通信+通学併用がおすすめ
  • どちらを選んでも資格の価値は同じ
  • 自分のライフスタイルに合った通学スケジュールを選ぶことが大切

コース選びの判断基準

あなたの状況おすすめ
働きながら取得したい通信+通学併用(土日or週1回コース)
短期集中で取得したい通学のみ or 短期集中コース
費用を抑えたい通信+通学併用
自己管理が苦手通学のみ
時間に余裕があるどちらでもOK

次のステップ

  1. 通える範囲のスクールを複数ピックアップ
  2. 資料請求して費用・スケジュールを比較
  3. 振替制度・サポート体制を確認
  4. 自分に合ったコースに申し込み

初任者研修は介護職のスタートラインとなる資格です。自分の生活スタイルに合った方法を選んで、無理なく資格取得を目指しましょう。

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