
小規模多機能の仕事はきつい?大変なことと対処法を詳しく解説
小規模多機能型居宅介護の仕事は本当にきついのか?大変な点や辞めたくなる理由、対処法を現場目線で詳しく解説します。
「小規模多機能の仕事はきつい」「しんどい」という声を聞くことがありますが、実際のところどうなのでしょうか。小規模多機能型居宅介護は、通い・訪問・泊まりの3つのサービスを同じ事業所で提供する地域密着型の介護サービスです。
この記事では、小規模多機能で働く介護職員が「きつい」「大変」と感じる具体的な理由と、その対処法を現場目線で詳しく解説します。また、小規模多機能ならではのメリットや、この仕事に向いている人の特徴、他施設との比較まで網羅的にお伝えします。小規模多機能への就職・転職を検討している方、現在働いていて悩みを抱えている方は、ぜひ参考にしてください。
小規模多機能型居宅介護とは
小規模多機能型居宅介護(通称:小多機)は、「通い」「訪問」「泊まり」の3つのサービスを1つの事業所で提供する介護サービスです。利用者は同じ事業所・同じスタッフから一体的なサービスを受けられるため、環境の変化に敏感な認知症の方にも適したサービスとして知られています。
小規模多機能の特徴
小規模多機能型居宅介護には、以下のような特徴があります。
- 登録定員:1事業所あたり29名まで
- 通いの定員:1日あたり18名まで(登録定員の半数〜15名が目安)
- 泊まりの定員:1日あたり9名まで
- 24時間365日対応:利用者のニーズに応じて柔軟にサービス提供
- 地域密着型:原則として事業所がある市区町村の住民が対象
3つのサービスの内容
通いサービスは、デイサービスに似た日中の通所サービスです。入浴介助、食事介助、レクリエーション、機能訓練などを行います。ただし、一般的なデイサービスよりも少人数で、家庭的な雰囲気の中でサービスを提供します。
訪問サービスは、利用者の自宅を訪問して介護サービスを提供します。身体介護(入浴・排泄・食事など)や生活援助(掃除・洗濯・調理など)を行います。訪問介護と似ていますが、同じ事業所のスタッフが対応するため、利用者との関係性が深いのが特徴です。
泊まりサービスは、事業所に併設された宿泊室で夜間を過ごすサービスです。ショートステイに似ていますが、日頃から通いで利用している施設に泊まるため、利用者にとって環境の変化が少なく、安心して過ごせます。
デイサービスや訪問介護との違い
一般的なデイサービスや訪問介護は、それぞれ独立したサービスです。利用者が複数のサービスを利用する場合、別々の事業所・別々のスタッフが対応することになります。一方、小規模多機能では同じスタッフが3つのサービス全てに関わるため、利用者の状態を総合的に把握したケアが可能です。
小規模多機能の仕事がきつい・大変と感じる7つの理由
小規模多機能で働く介護職員が「きつい」「しんどい」と感じる理由を、具体的に7つ紹介します。
1. 覚える業務が多い
小規模多機能では通い・訪問・泊まりの3つのサービス全ての業務を覚える必要があります。通いサービスではレクリエーションの企画・運営、入浴介助、食事介助、送迎業務などを担当します。訪問サービスでは利用者の自宅での身体介護や生活援助、環境整備を行います。泊まりサービスでは夜間の見守り、就寝介助、起床介助、緊急対応などが求められます。それぞれに必要なスキルが異なり、入職後は覚えることが非常に多くなります。特にマルチタスクが苦手な方は、業務の幅広さにきつさを感じやすいでしょう。
2. 少人数体制による業務負担
小規模多機能は文字通り「小規模」な事業所であり、職員数も限られています。日本医療労働組合連合会の「2024介護施設夜勤実態調査」によると、調査対象の小規模多機能27事業所はすべて1人体制で夜勤を行っています。日中のスタッフ数も最低限で運営していることが多く、急な欠勤が出た場合のカバーも大変です。常に人手不足感を感じやすく、一人あたりの業務量が多くなりがちな環境です。
3. 訪問業務のプレッシャー
訪問サービスでは、利用者の自宅に基本的に1人で伺って介護を行います。施設内と違い、困ったときにすぐ他のスタッフに助けを求めることができません。利用者の体調急変や転倒事故など、予期せぬ事態への対応も1人で判断する必要があります。また、利用者宅はバリアフリーが整っていないことも多く、段差のある場所での移動介助、狭い浴室での入浴介助、手すりのないトイレでの排泄介助など、難易度の高い対応が求められることもあります。
4. 柔軟な対応が求められる
小規模多機能の利用者は、日によって利用するサービスが変わることがあります。「今日は通いだけの予定だったが、家族の体調不良で急遽泊まりになった」「朝の訪問予定だったが、通いに変更したい」といった突発的な変更も珍しくありません。状況に応じた柔軟な対応が常に求められるため、「決められた通りに仕事をしたい」タイプの方にはストレスになることがあります。スケジュール通りに進まないことへの適応力が必要です。
5. 夜勤の負担
泊まりサービスがあるため、小規模多機能でも夜勤が発生します。前述の通り1人体制での夜勤が一般的で、急変対応や複数の利用者からのナースコール対応を1人でこなす必要があります。夜間に認知症の利用者が徘徊したり、不穏になったりした場合も、1人で対応しなければなりません。また、通い・訪問・泊まりとシフトが変わるため、早番・日勤・遅番・夜勤と勤務時間が不規則になり、生活リズムが乱れやすくなります。
6. 人間関係が固定されやすい
少人数の職場であるため、人間関係が固定されやすいという特徴があります。大規模な施設であればフロアや部署の異動で人間関係をリセットできますが、小規模多機能ではそれが難しいです。苦手な同僚がいる場合、毎日顔を合わせることになり、精神的なストレスが蓄積していきます。また、少人数ゆえにスタッフ間の距離が近く、プライベートに踏み込まれやすいと感じる方もいます。
7. 記録業務の多さ
3つのサービスそれぞれで記録を残す必要があり、事務作業の負担も大きいです。通いサービスの活動記録、訪問時のサービス提供記録、泊まりの夜間記録、申し送り事項など、1日の中で複数の記録を作成することも珍しくありません。介護業務に加えて事務作業の時間も確保しなければならず、残業につながることもあります。記録に追われて利用者と向き合う時間が減ってしまうというジレンマを感じる職員も多いです。
他施設との負担比較
小規模多機能の仕事は本当にきついのか、他の介護施設と比較してみましょう。
| 項目 | 小規模多機能 | 特養 | デイサービス | 訪問介護 |
|---|---|---|---|---|
| 身体介護の負担 | 中程度 | 重い | 軽め | 中程度 |
| 業務の多様性 | 高い(3サービス) | 低い | 低い | 低い |
| 夜勤 | あり(1人体制多) | あり(2人以上) | なし | なし |
| 移動・外出 | あり(訪問) | なし | 送迎あり | あり |
| 利用者との関係 | 深い | 深い | 中程度 | 中程度 |
| 人員体制 | 少人数 | 多人数 | 中規模 | 少人数 |
特別養護老人ホームとの比較
特養は要介護3以上の重度の方が入居するため、身体介護の負担は小規模多機能より重い傾向があります。一方、業務内容は入所介護に特化しているため、覚えるべきことは小規模多機能より限定的です。夜勤は2人以上の体制が一般的で、1人夜勤の小規模多機能より精神的な負担は軽いといえます。
デイサービスとの比較
デイサービスは日中のみの通所サービスで、夜勤がないのが最大の特徴です。業務内容もデイサービスに特化しているため、小規模多機能より覚えることは少なくなります。ただし、利用者との関係性は浅くなりがちで、「馴染みの関係」を築きにくい面があります。
訪問介護との比較
訪問介護も利用者宅を1人で訪問するため、訪問時の負担は小規模多機能と同程度です。ただし、訪問介護は訪問業務のみに特化しているため、通いや泊まりの業務はありません。また、夜勤がない事業所も多く、ワークライフバランスを重視する方には働きやすい環境です。
総合的な負担度
小規模多機能は「業務の多様性」が最も高い施設です。3つのサービスを覚える必要があり、入職直後の負担は大きくなります。しかし、一度覚えてしまえば、通い・訪問・泊まりと変化のある働き方ができるため、「毎日同じ業務の繰り返しは飽きる」という方には向いています。
小規模多機能を辞めたくなる理由
小規模多機能で働く中で、辞めたいと感じる代表的な理由を紹介します。自分の状況と照らし合わせて、対処法を考える参考にしてください。
人間関係のストレス
少人数の職場であるため、人間関係に問題があると逃げ場がありません。特定の同僚との相性が悪い場合、毎日顔を合わせることになり、精神的なストレスが蓄積していきます。また、小規模ゆえにスタッフ間の距離が近く、プライベートに踏み込まれやすいと感じる方もいます。
業務量と給料のバランス
3つのサービスを担当し、覚えることも多い割に、給料が見合わないと感じる方もいます。小規模多機能の平均月給は22〜27万円程度で、特養や老健よりやや低い傾向があります。業務量に対して給料が低いと感じると、モチベーションが下がりやすくなります。
訪問業務への苦手意識
施設内での介護は得意でも、利用者の自宅での介護に苦手意識を持つ方もいます。自宅はバリアフリーが整っていないことも多く、慣れない環境での介護は難易度が上がります。また、1人で対応するプレッシャーから、訪問業務を避けたいと感じることもあります。
キャリアアップの不安
小規模な事業所では、管理職や役職のポストが限られています。リーダーや管理者になれる人数が少ないため、キャリアアップの道筋が見えにくいと感じることがあります。将来的なキャリアを考えたときに、大規模施設への転職を考える方もいます。
利用者の状態変化への対応
小規模多機能では同じ利用者を継続的にケアするため、利用者との関係性が深くなります。それはメリットでもありますが、利用者の状態が悪化したときや看取りの場面では、精神的な負担が大きくなります。特に認知症の進行や終末期のケアは、スタッフにとっても辛い経験となることがあります。
シフトの不規則さ
通い・訪問・泊まりとサービスが分かれているため、シフトが複雑になりがちです。日勤・夜勤・早番・遅番と勤務時間が変わり、生活リズムが乱れやすくなります。特に子育て中の方や、規則正しい生活を送りたい方にとっては、シフトの不規則さがストレスになることがあります。
小規模多機能で働きやすくする8つの対処法
小規模多機能の仕事がきついと感じたときの対処法を紹介します。すぐに実践できるものから、中長期的に取り組むものまで、状況に応じて参考にしてください。
1. まずは「通い」から慣れる
入職直後は全てを完璧にこなそうとせず、まずは通いサービスの業務から覚えましょう。通いサービスはデイサービスに近い内容で、比較的イメージしやすいです。入浴介助、食事介助、レクリエーションの流れを掴んでから、徐々に訪問、そして泊まりと段階的にスキルを身につけることで、無理なく業務を覚えられます。焦らず、3〜6ヶ月程度で全体を把握できればOKという気持ちで取り組みましょう。
2. 訪問は先輩と同行から
訪問業務に不安がある場合は、まずは先輩スタッフと同行訪問から始めましょう。利用者宅の環境、介護の手順、利用者・家族とのコミュニケーション方法を学べます。また、バリアフリーが整っていない環境での介護テクニックや、困ったときの対処法も教えてもらえます。何度か同行してから1人での訪問にステップアップすることで、不安を軽減できます。同行訪問の回数を増やすよう上司に相談するのも良いでしょう。
3. コミュニケーションを密に取る
少人数の職場だからこそ、日頃からのコミュニケーションが重要です。業務の引き継ぎや利用者の情報共有はもちろん、何気ない雑談も含めてスタッフ間の関係を良好に保ちましょう。お互いの業務状況を把握していれば、忙しいときに助け合いやすくなります。人間関係が良ければ、きついと感じる場面でも支え合えます。ランチや休憩時間を活用して、業務以外の話もするようにしましょう。
4. 困ったときは早めに相談
悩みを1人で抱え込まず、早めに上司や先輩に相談しましょう。「こんなことで相談していいのか」と躊躇せず、小さなことでも声に出すことが大切です。「訪問時の介助方法に自信がない」「このケースへの対応が分からない」など、具体的に相談することで、的確なアドバイスをもらえます。多くの先輩も同じ悩みを経験しているため、共感してもらえることも多いです。
5. 利用者との関係性を楽しむ
小規模多機能の大きな魅力は、利用者との深い関係性です。大規模施設では難しい「馴染みの関係」を築けるのは、小規模多機能ならでは。利用者の好みや生活歴を知り、「○○さんはこの歌が好き」「△△さんは朝はゆっくり起きたい」といった個別の情報を活かしたケアにやりがいを見出しましょう。利用者からの「ありがとう」の言葉が、きつさを乗り越える力になります。
6. 資格取得でスキルアップ
介護福祉士や実務者研修などの資格取得を目指すことで、業務への自信がつきます。資格の勉強を通じて介護の知識が深まり、「なぜこのケアが必要なのか」を理解できるようになります。また、計画作成担当者(ケアマネ)の資格を取得すれば、小規模多機能内でのキャリアアップも可能です。資格取得支援制度がある事業所も多いので、費用補助や勉強会の活用を検討しましょう。
7. 勤務形態の見直しを相談
夜勤がきつい場合は、日勤のみへの変更を相談してみましょう。パートや契約社員として日勤専従で働くことも選択肢です。給料は下がる可能性がありますが、体調やプライベートとのバランスを考えて、無理のない働き方を選ぶことも大切です。また、夜勤回数を減らしてもらえないか交渉することも一つの方法です。
8. どうしても合わなければ転職を検討
対処法を試しても改善しない場合は、転職を検討することも選択肢です。小規模多機能で培った3サービスの経験は、どの介護施設でも活かせる強みになります。特養ならより深い介護スキルを、デイサービスなら夜勤なしの働き方を選べます。自分に合った職場を見つけることで、介護の仕事を長く続けられるようになります。転職エージェントに相談して、希望条件に合う求人を探してもらうのも良いでしょう。
小規模多機能で働くメリット・やりがい
きつい面ばかりに目が行きがちですが、小規模多機能には他の施設にはないメリットややりがいもたくさんあります。働く前に知っておきたいポイントを紹介します。
総合的な介護スキルが身につく
通い・訪問・泊まりの3サービスを経験することで、介護職として総合的なスキルが身につきます。デイサービスでのレクリエーション技術、訪問での在宅介護技術、夜勤での緊急対応力など、幅広い経験を積むことができます。将来どの施設に転職しても即戦力として活躍できる強みになります。「介護職としての引き出しを増やしたい」という方には最適な環境です。
利用者との深い関係性
同じ利用者と長期的に関わるため、「馴染みの関係」を築くことができます。利用者の好みや生活歴、家族との関係性、趣味や習慣まで深く理解した上でケアを提供できるのは、小規模多機能ならではの魅力です。「○○さんにはこの声かけが効く」「△△さんはこの時間に入浴すると落ち着く」といった個別性の高いケアが可能になります。利用者から名前で呼んでもらえる関係性は、大きなやりがいにつながります。
家庭的な雰囲気
大規模施設と違い、家庭的でアットホームな雰囲気の中で働けます。利用者もスタッフも少人数のため、一人ひとりの顔と名前が一致し、きめ細かなコミュニケーションが取れます。大規模施設の「流れ作業」感に違和感を感じる方には、働きやすい環境です。利用者と一緒に料理をしたり、季節の行事を楽しんだりと、生活に寄り添ったケアができます。
柔軟なサービス提供
利用者のニーズに応じて柔軟にサービスを組み合わせられるのも魅力です。「今日は体調が悪いので通いを短時間に」「急遽泊まりに変更」といった臨機応変な対応ができるため、利用者の生活に寄り添ったケアが実現できます。マニュアル通りではない、その人に合ったケアを提供できるやりがいがあります。利用者や家族から「融通が利いて助かる」と感謝されることも多いです。
身体的負担が比較的軽い
小規模多機能の利用者は、要支援〜要介護2程度の軽度〜中等度の方が多い傾向があります。特養のように要介護3以上の重度の方ばかりではないため、身体介護の負担は比較的軽めです。腰痛など身体的な不安を抱えている方でも、働きやすい環境といえます。ただし、利用者の介護度は事業所によって異なるため、入職前に確認することをおすすめします。
地域とのつながり
地域密着型サービスとして、地域社会との関わりを持ちながら働けます。利用者が住み慣れた地域で生活を続けられるよう支援することで、地域包括ケアの一翼を担うやりがいがあります。地域のイベントへの参加や、近隣住民との交流、自治体との連携など、閉鎖的になりがちな介護施設とは異なる開放感があります。「地域に貢献したい」という思いを持つ方には、やりがいを感じやすい職場です。
小規模多機能の仕事に向いている人
小規模多機能の仕事に向いている人の特徴を紹介します。自分に当てはまるかどうか、チェックしてみてください。
マルチタスクが得意な人
通い・訪問・泊まりと複数の業務を並行してこなす必要があるため、マルチタスクが得意な人に向いています。「同じことの繰り返しより、変化がある方が好き」という方には、小規模多機能の働き方が合っているでしょう。
利用者との関係性を大切にしたい人
同じ利用者と長期的に関わるため、利用者一人ひとりと深い関係を築きたいという方に向いています。「流れ作業のような介護ではなく、その人らしさを尊重したケアがしたい」という志向の方には、やりがいを感じやすい職場です。
コミュニケーション能力が高い人
少人数の職場であるため、スタッフ間のコミュニケーションが重要になります。また、利用者・家族との関わりも深いため、コミュニケーション能力が高い人は活躍しやすいです。人と話すことが好き、チームワークを大切にできる方に向いています。
柔軟な対応ができる人
利用者のニーズに応じて臨機応変な対応が求められるため、「マニュアル通り」より「臨機応変」が得意な人に向いています。状況に応じて判断し、最善の対応を考えられる方は、小規模多機能で力を発揮できるでしょう。
介護スキルを幅広く身につけたい人
3サービスを経験できるため、総合的な介護スキルを身につけたい方に最適です。「将来どんな施設でも働けるようになりたい」「介護職としての引き出しを増やしたい」という方には、小規模多機能は良い経験になります。
地域に根差した働き方をしたい人
地域密着型サービスとして、地域社会に貢献したいという方に向いています。利用者が住み慣れた地域で生活を続けられるよう支援することにやりがいを感じられる方は、小規模多機能の理念に共感できるでしょう。
小規模多機能の仕事に関するよくある質問
Q未経験でも小規模多機能で働けますか?
はい、未経験でも働けます。ただし、3サービスを覚える必要があるため、入職後はまず「通い」サービスから始めるのが一般的です。先輩スタッフの指導のもと、段階的に訪問・泊まりの業務を覚えていきます。研修制度が充実している事業所を選ぶと安心です。
Q訪問業務は必須ですか?
基本的には3サービス全てに携わりますが、施設によっては役割分担している場合もあります。訪問業務が苦手な場合は、面接時に相談してみましょう。ただし、訪問経験は介護職としてのスキルアップにつながるため、チャレンジする価値はあります。
Q他施設への転職はできますか?
もちろん可能です。3サービスの経験があるため、特養・デイサービス・訪問介護などどの施設でも即戦力として活躍できます。小規模多機能での経験は、転職市場でも評価される強みになります。
Q小規模多機能の給料は他施設より低いですか?
小規模多機能の平均月給は22〜27万円程度で、特養や老健よりはやや低い傾向があります。ただし、事業所によって差があり、大手法人の小規模多機能では特養並みの給与のところもあります。处遇改善加算の取得状況も確認しましょう。
Q夜勤1人体制は本当ですか?
多くの小規模多機能で夜勤は1人体制が一般的です。これは泊まりの定員が9名以下と少ないためです。ただし、オンコール体制(自宅待機)でバックアップする事業所もあります。面接時に夜勤体制を確認することをおすすめします。
Q小規模多機能でケアマネとして働けますか?
はい、小規模多機能には「計画作成担当者」という役割があり、ケアマネジャー資格を持つ方が担当します。利用者のケアプラン作成からサービス調整まで行う、やりがいのあるポジションです。介護職からのキャリアアップとして目指す方も多いです。
あなたに合った働き方を診断
小規模多機能が自分に合っているか不安な方、他の施設タイプと比較してみたい方へ。無料の働き方診断で、あなたの希望条件や適性に合った介護施設のタイプを見つけましょう。
まとめ
小規模多機能型居宅介護の仕事は、通い・訪問・泊まりの3サービスを覚える必要があり、確かに大変な面があります。少人数体制での運営、夜勤1人体制、訪問業務へのプレッシャーなど、「きつい」と感じるポイントは複数あります。
しかし、総合的な介護スキルが身につくこと、利用者との深い関係性を築けること、家庭的な雰囲気の中で働けることなど、小規模多機能ならではのメリットも多くあります。特に「マルチタスクが得意」「利用者との関係を大切にしたい」という方には、やりがいを感じやすい職場です。
きついと感じたときは、まず先輩や上司に相談し、業務の進め方を見直してみましょう。それでも合わないと感じる場合は、小規模多機能で培った経験を活かして他施設への転職を検討することも選択肢です。自分に合った働き方を見つけて、介護の仕事を長く続けられる環境を選びましょう。
あわせて読みたい
日勤の1日の流れ
小規模多機能の日勤は、通いサービスを中心に、訪問も組み合わせた業務となります。以下は一般的な日勤(8:30〜17:30)のタイムスケジュールです。
8:30 出勤・朝礼・申し送り
夜勤者からの申し送りを受け、夜間の利用者の様子や注意点を確認します。その日の通い利用者、訪問予定、泊まり予定者などをスタッフ全員で共有します。
9:00 送迎・訪問
通い利用者のお迎えに出発します。送迎ルートは事前に決まっていますが、その日の利用者によって変動します。送迎と並行して、訪問担当スタッフは朝の訪問に出発。起床介助や朝食準備、通院付き添いなどを行います。
10:00 健康チェック・入浴介助
通い利用者が揃ったら、バイタルサイン(体温、血圧、脈拍)を測定し、体調を確認します。その後、入浴介助を開始。少人数のため、一人ひとりのペースに合わせてゆっくり入浴してもらえます。入浴を希望しない方や見合わせる方には、足浴や清拭で対応します。
11:30 昼食準備・食事介助
昼食の配膳準備を行い、利用者の食事介助を行います。食事形態(普通食、刻み食、ミキサー食など)は利用者ごとに異なるため、確認しながら提供します。食事中の見守りや声かけ、服薬介助も重要な業務です。
13:00 レクリエーション・機能訓練
午後はレクリエーションや機能訓練の時間です。体操、歌、ゲーム、創作活動など様々なプログラムを実施。利用者の身体状況や好みに合わせて、個別で対応することもあります。午後の訪問がある場合は、この時間帯に訪問に出かけます。
15:00 おやつ・フリータイム
おやつの時間です。水分補給も兼ねて、お茶やコーヒーと一緒に提供します。その後は比較的自由な時間となり、利用者同士のおしゃべりや個別でのリハビリ、趣味活動などに付き添います。
16:00 送迎・記録作成
通い利用者を自宅へ送り届けます。送迎中は車内での転倒防止に注意し、自宅では家族への申し送りを行います。送迎が終わったら、その日の介護記録を作成。利用者ごとに体調や様子、実施したケア内容を記録します。
17:00 夜勤者への申し送り
夜勤者に日中の様子や注意点を申し送ります。泊まり利用者についての情報は特に詳しく伝えます。
17:30 退勤
申し送りと記録確認が終わったら退勤です。残務がなければ定時で帰れることが多いです。
のの働き方
のでは、様々な働き方が可能です。
勤務形態の選択肢
- 日勤のみ:の中には日勤帯のみで働ける施設もあります
- シフト制:早番・日勤・遅番・夜勤のローテーションが基本
- パート・アルバイト:週2〜3日から働ける柔軟な雇用形態
で働く環境
エリアのでは、資格取得支援制度や研修制度が充実している施設が多くあります。での経験を積みながら、キャリアアップを目指すことができます。
のでキャリアを築く
での仕事をしながらキャリアを築くための情報をご紹介します。
キャリアアップの道筋
- 資格取得:初任者研修 → 実務者研修 → 介護福祉士と段階的にステップアップ
- 役職への昇進:でリーダー・主任・管理者として施設運営に携わる
- 専門性の深化:ならではのケア技術を極める
長く働ける環境
の多くのでは、産休・育休制度や時短勤務制度が整備されており、ライフステージに合わせた働き方が可能です。
関連記事

特養の仕事はきつい?大変な理由と乗り越える方法を解説
特養の仕事がきついと言われる理由を現場目線で解説。体力的・精神的な負担への対処法や、特養で働くメリット・やりがいも紹介します。

老健の仕事はきつい?大変な理由と乗り越える方法を解説
老健の仕事がきついと言われる理由を現場目線で解説。リハビリ支援や医療との連携など老健ならではの大変さと、その対処法を紹介します。

デイサービスはきつい?大変なことと対処法を現場目線で解説
デイサービスで働く介護職がきついと感じる理由と対処法を解説。レクリエーション、送迎、多人数ケアなどの大変さと乗り越え方を紹介します。

有料老人ホームはきつい?大変なことと対処法を現場目線で解説
有料老人ホームで働く介護職がきついと感じる理由と対処法を解説。接遇、夜勤、クレーム対応などの大変さと乗り越え方を紹介します。

サ高住の仕事はきつい?大変なことと対処法を現場経験者が解説
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の仕事は本当にきついのか?大変な点や辞めたくなる理由、対処法を現場目線で詳しく解説します。