
老健のシフト・勤務形態|夜勤体制と働き方の特徴
老健(介護老人保健施設)のシフト・勤務形態を解説。2交代制と3交代制の勤務時間の違い、夜勤帯の看護師常駐体制、リハビリ職との連携が特徴的な1日の流れを紹介。在宅復帰支援を重視する老健ならではの働き方や、転職前に確認すべきポイントもまとめました。
Quick Diagnosis
全6問・動画ガイド付き
性格から、合う働き方をみつける。
介護の仕事を嫌いになる前に。施設タイプや転職サービスの選び方を、6つの質問と45秒の動画で整理できます。
目次
老健(介護老人保健施設)は、医療ケアとリハビリテーションを提供する入所型の介護施設です。24時間体制で利用者をケアするため、介護職員は日勤・夜勤を含むシフト制で働くことになります。
「老健のシフトってどうなっているの?」「夜勤は特養と比べて大変?」「看護師がいるから安心できる?」など、老健への転職を検討している方には気になる点が多いのではないでしょうか。
結論から言うと、老健は看護師が24時間常駐しており、夜勤でも医療的なサポートを受けられるのが大きな特徴です。また、大規模施設が多いため夜勤は複数名体制となることが一般的で、特養やグループホームと比べて安心感があります。
老健の夜勤手当は1回あたり平均約7,684円と介護施設の中でもトップクラスの水準です。月4〜6回の夜勤で月額3〜5万円程度の収入アップが見込めます。また、リハビリ職との連携を通じて専門的なスキルを身につけられるのも老健ならではの魅力です。
この記事では、老健の具体的なシフトパターン、2交代制・3交代制の違い、夜勤の仕事内容と人員配置基準、1日の流れ、メリット・デメリット、そして求人選びのポイントまで詳しく解説します。老健で働くことを検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
介護職の全国給与データから見るポイント
本サイトが保有する都道府県別給与データでは、介護職全体の全国平均は月給26.4万円、年収368万円です。手当・待遇の記事では、平均額だけでなく「地域差」と「施設タイプ差」を分けて見ることが重要です。手当や賞与は事業所ごとの差が大きい領域です。公的統計の平均値を基準線にすると、高い・低いを感覚だけで判断しにくくなります。
県別では上位の東京都が月給31.8万円、下位の長崎県が月給23.6万円で、月給差は約8.2万円あります。
| 順位 | 都道府県 | 平均月給 | 平均年収 |
|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 31.8万円 | 435万円 |
| 2 | 神奈川県 | 31.4万円 | 441万円 |
| 3 | 奈良県 | 28.6万円 | 388万円 |
| 4 | 兵庫県 | 28.6万円 | 385万円 |
| 5 | 滋賀県 | 28.5万円 | 390万円 |
介護老人保健施設の全国平均は月給35.3万円、年収424万円です。施設タイプ別給与は処遇状況等調査系の値で、都道府県別の介護職全体平均とは母集団が異なるため、同じランキングとしては混ぜず「施設タイプを見る目安」として使います。
| 順位 | 施設タイプ | 平均月給 | 平均年収 |
|---|---|---|---|
| 1 | 特別養護老人ホーム | 36.2万円 | 434万円 |
| 2 | 有料老人ホーム | 36.1万円 | 433万円 |
| 3 | 介護老人保健施設 | 35.3万円 | 424万円 |
| 4 | 訪問介護 | 35.0万円 | 420万円 |
| 5 | 小規模多機能型居宅介護 | 30.5万円 | 366万円 |
| 6 | グループホーム | 30.2万円 | 362万円 |
| 7 | デイサービス | 29.4万円 | 353万円 |
出典: 都道府県別給与は厚生労働省「賃金構造基本統計調査」系データ、施設タイプ別給与は介護従事者処遇状況等調査系データに基づく本サイト集計。調査の母集団・定義が異なるため、表同士を単純比較せず、給与を見る切り口として分けて掲載しています。
介護老人保健施設の施設数データから見るポイント
本サイトが保有する厚生労働省由来の施設データでは、介護老人保健施設は全国に4,089件あります。この記事のテーマは「働き方・現場理解」です。働き方を考えるときは、その施設タイプが全国でどれくらいあり、どの地域に多いかを知ると、求人の探しやすさやキャリアの広げ方を判断しやすくなります。
| 順位 | 都道府県 | 施設数 | 全国比率 |
|---|---|---|---|
| 1 | 大阪府 | 218件 | 5.3% |
| 2 | 神奈川県 | 196件 | 4.8% |
| 3 | 東京都 | 192件 | 4.7% |
| 4 | 愛知県 | 185件 | 4.5% |
| 5 | 北海道 | 181件 | 4.4% |
| 順位 | 市区町村 | 施設数 | 全国比率 |
|---|---|---|---|
| 1 | 群馬県高崎市 | 20件 | 0.5% |
| 2 | 鹿児島県鹿児島市 | 19件 | 0.5% |
| 3 | 大分県大分市 | 18件 | 0.4% |
| 4 | 富山県富山市 | 18件 | 0.4% |
| 5 | 広島県呉市 | 17件 | 0.4% |
老健は、都道府県別では大阪府218件、神奈川県196件、東京都192件に多く、市区町村別では群馬県高崎市20件、鹿児島県鹿児島市19件、大分県大分市18件に集まりやすい傾向があります。求人や施設を比較するときは、全国平均の説明だけでなく「自分が探す地域にどれだけ選択肢があるか」まで見ると、判断の精度が上がります。
出典: 厚生労働省「介護サービス情報公表システム」オープンデータ(2025年12月末時点)に基づく本サイト集計。施設数は公開データの登録状況により変動します。
老健の勤務形態の特徴

老健は要介護1以上の高齢者に医療ケアとリハビリを提供し、在宅復帰を支援する施設です。特養と異なり、看護師が24時間常駐しているのが最大の特徴です。
24時間365日のケア体制
老健は入所型施設のため、24時間365日のケアが必要です。介護職員は日勤だけでなく夜勤も担当するシフト制で働きます。利用者の入所期間は原則3〜6ヶ月程度で、在宅復帰を目指すリハビリ中心の施設です。
看護師との連携が強い
老健は医療法人が運営することが多く、看護師が24時間配置されています。特養では夜間に看護師がいない施設も多いですが、老健は法律で夜間も看護師の配置が義務付けられています。
夜勤中も看護師がいるため、以下のような場面で連携できます。
- 利用者の体調急変時の対応
- 医療的ケア(経管栄養、吸引など)の実施
- 服薬管理・与薬の確認
- 医師への報告・指示受け
医療依存度の高い利用者への対応に不安がある方でも、看護師に相談しながら働ける環境は大きな安心材料です。
人員配置基準
老健の人員配置基準は以下の通りです。
| 職種 | 配置基準 |
|---|---|
| 介護職員 | 入所者3人に対して1人以上 |
| 看護職員 | 入所者3人に対して1人以上(看護:介護=2:5程度) |
| 理学療法士・作業療法士等 | 入所者100人に対して1人以上 |
| 医師 | 常勤1人以上 |
夜勤の人員配置基準
老健の夜勤人員配置基準は以下の通りです。
- 入所者41人以上:看護・介護職員2人以上
- 入所者40人以下:看護・介護職員1人以上(緊急連絡体制が必要)
老健は定員100名以上の大規模施設が半数以上を占めているため、夜勤は複数名体制となることが一般的です。グループホームのように1人で夜勤を担当するケースは少なく、精神的な負担は比較的軽いと言えます。
リハビリ職との連携
老健には理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)などのリハビリ専門職が在籍しています。介護職員もリハビリに関わる機会があり、機能訓練の知識・スキルを身につけられるのが老健ならではのメリットです。
老健の具体的なシフト例
老健では主に2交代制または3交代制のシフトが採用されています。日本医療労働組合連合会の調査によると、約87.6%の施設が2交代制を採用しています。
2交代制のシフト例
2交代制は「日勤」と「夜勤」の2つのシフトで構成されます。
| シフト | 勤務時間 | 実働時間 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 日勤 | 8:30〜17:30 | 8時間 | 入浴介助、リハビリ補助が中心 |
| 夜勤 | 17:00〜翌10:00 | 約14時間 | 休憩2〜3時間、仮眠あり |
2交代制の夜勤は16〜17時間の長時間勤務ですが、仮眠時間を2〜3時間含むため実働は14時間前後です。夜勤明けは必ず休みになるため、まとまった休息時間を確保できます。
3交代制のシフト例
3交代制は「日勤」「準夜勤」「深夜勤」の3つのシフトで構成されます。
| シフト | 勤務時間 | 実働時間 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 日勤 | 8:30〜17:30 | 8時間 | 入浴介助、リハビリ補助 |
| 準夜勤 | 16:30〜翌1:30 | 8時間 | 夕食介助、就寝介助 |
| 深夜勤 | 0:30〜9:30 | 8時間 | 巡回、起床介助、朝食介助 |
3交代制は各シフト8時間程度で、2交代制より1回あたりの拘束時間が短いのがメリットです。ただし、準夜勤から深夜勤への切り替えなど、生活リズムの調整が必要になります。
早番・遅番を含む4交代制
一部の老健では、早番・遅番を含む4交代制を採用しています。
| シフト | 勤務時間 |
|---|---|
| 早番 | 7:00〜16:00 |
| 日勤 | 8:30〜17:30 |
| 遅番 | 10:00〜19:00 |
| 夜勤 | 17:00〜翌10:00 |
夜勤回数の目安
老健の夜勤回数は月4〜6回程度が一般的です。人員体制が整っている大規模施設では、夜勤回数を調整しやすい傾向があります。
| 施設規模 | 月間夜勤回数目安 |
|---|---|
| 定員100名以上 | 月4〜5回 |
| 定員50〜99名 | 月5〜6回 |
| 定員50名未満 | 月6〜8回 |
夜勤専従という働き方
老健には日勤と夜勤をミックスでこなすシフト形態だけでなく、夜勤専従という働き方もあります。夜勤のみを担当するため、以下のようなメリットがあります。
- 日中の時間を自由に使える
- 夜勤手当のみで高収入を得られる
- 生活リズムが安定する(常に夜型)
- 出勤回数が少ない(月8〜10回程度)
夜勤が可能な人材の確保は施設として困難となっているため、夜勤専従で働ける介護職員は需要が高く、採用されやすい傾向があります。
老健のシフトで知っておくべき「変形労働時間制」
老健の多くは1ヶ月単位の変形労働時間制を採用しています。通常の「1日8時間・週40時間」とは異なる計算方法のため、知っておくべきポイントを解説します。
変形労働時間制とは
1ヶ月の中で労働時間を平均し、週40時間以内に収まっていればOKという制度。これにより、16時間夜勤のような長時間勤務が法的に可能になります。
確認すべきポイント
- 就業規則に変形労働時間制の記載があるか:記載がない場合、16時間夜勤は違法の可能性
- 月の総労働時間が適切か:31日の月なら177.1時間が上限(週40時間換算)
- 夜勤明けの休日が確保されているか:夜勤明け→翌日休みが一般的だが、夜勤明けの当日は「勤務日」扱い
変形労働時間制は合法的な制度ですが、運用が適切でないと過重労働につながるため、シフト表の確認は大切です。
老健介護職員の1日の流れ

老健で働く介護職員の1日の流れを、日勤と夜勤それぞれで詳しく紹介します。
日勤(8:30〜17:30)のスケジュール例
- 8:30 出勤・夜勤者からの申し送り
- 9:00 排泄介助・居室の環境整備
- 9:30 リハビリへの誘導・見守り
- 10:00 入浴介助(午前中がメイン)
- 11:30 昼食準備・食堂への誘導
- 12:00 昼食介助・服薬介助
- 13:00 休憩(1時間)
- 14:00 リハビリ補助・レクリエーション
- 15:00 おやつ・水分補給・排泄介助
- 16:00 夕食準備・記録作成
- 17:00 夜勤者への申し送り
- 17:30 退勤
老健の日勤は入浴介助とリハビリ補助が中心です。リハビリ職と連携しながら、利用者の機能回復をサポートします。
夜勤(17:00〜翌10:00)のスケジュール例
- 17:00 出勤・日勤者からの申し送り
- 17:30 夕食準備・配膳・食事介助
- 19:00 口腔ケア・服薬介助・排泄介助
- 20:00 就寝介助・体位変換
- 21:00 消灯・巡回開始・記録作成
- 22:00〜2:00 定期巡回(2時間ごと)・ナースコール対応
- 2:00〜5:00 仮眠(交代で2〜3時間)・巡回継続
- 5:00 起床準備
- 6:00 起床介助・排泄介助・整容
- 7:30 朝食準備・配膳・食事介助
- 9:00 口腔ケア・服薬介助・記録作成
- 10:00 日勤者への申し送り・退勤
夜勤の主な仕事内容
老健の夜勤で行う主な業務は以下の通りです。
1. 食事介助
夕食と朝食の配膳、食事介助、服薬介助を行います。経管栄養の利用者がいる場合は看護師と連携して対応します。
2. 排泄介助・体位変換
定期的な排泄介助と体位変換を行います。褥瘡(床ずれ)予防のため、2時間ごとの体位変換が必要な利用者もいます。
3. 巡回・見守り
居室を定期的に巡回し、利用者の安全を確認します。認知症の利用者の徘徊対応や転倒予防も重要な業務です。
4. ナースコール対応
利用者からのコールに迅速に対応します。トイレ介助や体調不良の訴えなど、内容は様々です。
5. 記録記入
利用者の状態変化、実施したケア、申し送り事項を記録します。電子カルテを導入している施設も増えています。
6. 緊急時対応
利用者の体調急変時は、まず看護師に報告し、指示を仰ぎます。老健は看護師が24時間いるため、医療的な判断を任せられるのが強みです。
老健の勤務形態のメリット・デメリット
老健で働くことには、他の介護施設にはないメリットとデメリットがあります。転職を検討する際は、両方をしっかり理解した上で判断しましょう。
メリット
1. 夜勤でも看護師がいる安心感
老健の最大のメリットは、夜勤中も看護師が常駐していることです。特養やグループホームでは夜間に看護師がいないことも多く、医療的な判断を介護職員が行う必要がありますが、老健ではその心配がありません。
2. 複数名体制が多い
老健は定員100名以上の大規模施設が多く、夜勤も複数名体制となることが一般的です。1人で夜勤を担当するグループホームと比べ、精神的な負担は軽減されます。
3. 夜勤手当で収入アップ
老健の夜勤手当は1回あたり5,000〜10,000円が相場です。月4〜6回の夜勤で2〜6万円の収入アップが期待できます。
| 施設形態 | 夜勤手当(1回) |
|---|---|
| 老健 | 7,684円(平均) |
| 特養 | 6,000円前後 |
| グループホーム | 5,000円前後 |
4. 仮眠・休憩が取りやすい
複数名体制のため、夜勤中の仮眠・休憩時間が確保されやすいです。2交代制でも2〜3時間の仮眠を取れる施設が多いです。
5. リハビリの知識が身につく
理学療法士・作業療法士との連携でリハビリの知識・スキルが身につきます。介護福祉士のキャリアアップにもつながります。
6. 医療的ケアを学べる
看護師と連携する機会が多いため、医療的ケアの知識を身につけられます。経管栄養や吸引など、特養では経験しにくいスキルを習得できます。
デメリット
1. 2交代制は拘束時間が長い
2交代制の夜勤は16〜17時間勤務となり、体力的な負担が大きいです。長時間の緊張状態が続くため、疲労を感じやすい人もいます。
2. 生活リズムの乱れ
日勤と夜勤の切り替えで、生活リズムが乱れやすいです。特に3交代制は準夜勤・深夜勤の調整が難しく、睡眠不足になりがちです。
3. 医療依存度が高い利用者への対応
老健は医療ニーズの高い利用者が多いため、急変対応のプレッシャーがあります。ただし、看護師がいるため最終的な判断は任せられます。
4. 入退所が頻繁
老健は在宅復帰を目指す施設のため、利用者の入退所が頻繁です。特養と比べて利用者の入れ替わりが多いため、新しい利用者への対応が必要です。
5. リハビリへの理解が求められる
リハビリ職との連携が多いため、機能訓練の知識が求められます。介護だけでなくリハビリの視点も持つ必要があります。
老健が向いている人
- 看護師と連携して働きたい人
- 医療的ケアのスキルを身につけたい人
- リハビリに興味がある人
- 複数名体制で夜勤したい人
- 大規模施設で働きたい人
老健が向いていない人
- 1人でじっくりケアしたい人
- 長期的に利用者と関わりたい人
- 医療的ケアに抵抗がある人
- 小規模でアットホームな職場が好みの人
老健で働くコツと求人選びのポイント
老健で快適に働くためのコツと、求人選びで確認すべき重要なポイントを紹介します。
夜勤をこなすコツ
1. 仮眠を効果的に取る
夜勤中の仮眠は90〜180分が理想的です。90分は睡眠のワンサイクルに相当し、すっきり目覚められます。仮眠前にカフェインを摂取すると、起床時に覚醒しやすくなります。また、仮眠前にはスマートフォンを見ないようにし、目を休めることも大切です。
2. 夜勤前の過ごし方
夜勤前日は昼過ぎまで仮眠を取り、体力を温存しましょう。夜勤直前に重い食事を取ると眠くなりやすいため、軽めの食事がおすすめです。消化の良い炭水化物とたんぱく質を中心に摂取しましょう。
3. 夜勤明けの過ごし方
- 帰宅後すぐに長時間眠らない(体内時計が狂う)
- 朝日を浴びて体内時計をリセット
- 仮眠は3〜4時間程度に留める
- 夕方以降に本格的な睡眠を取る
- カフェインは夜勤明けの午前中まで
4. 看護師との関係構築
老健では看護師との連携が非常に重要です。日頃から報告・連絡・相談を心がけ、信頼関係を築いておくと、夜勤中の緊急時もスムーズに対応できます。分からないことは積極的に質問し、医療的な知識を吸収しましょう。
5. 体調管理のポイント
夜勤を続けるためには体調管理が欠かせません。
- 休日は規則正しい生活リズムを心がける
- 適度な運動で体力を維持する
- バランスの良い食事を取る
- ストレス解消法を見つける
求人選びのチェックポイント
1. シフト形態を確認
2交代制か3交代制かを確認しましょう。体力に自信がない場合は、1回の勤務時間が短い3交代制がおすすめです。
2. 月間夜勤回数
月何回の夜勤があるか確認しましょう。月4〜5回が働きやすい目安です。人員不足の施設では月8回以上になることもあります。
3. 仮眠室の有無
夜勤中に仮眠を取れる環境があるか確認しましょう。専用の仮眠室がある施設は、休憩時間をしっかり確保できます。ベッドの有無や空調設備も確認しておくと良いでしょう。
4. 夜勤の人員体制
夜勤が何名体制か確認しましょう。複数名体制の施設は、精神的な負担が軽減されます。また、看護師の配置状況も重要なポイントです。
5. 夜勤手当の金額
夜勤手当の具体的な金額を確認しましょう。老健の相場は1回5,000〜10,000円です。相場より低い場合は注意が必要です。
6. 資格取得支援制度
介護福祉士やケアマネジャーの資格取得を支援する制度があるか確認しましょう。キャリアアップを目指す方には重要なポイントです。研修費用の補助や勤務シフトの配慮がある施設がおすすめです。
7. 離職率・定着率
離職率が低い施設は働きやすい環境が整っている証拠です。面接時に直接聞くか、介護労働安定センターの公表データを参考にしましょう。
老健のシフト・夜勤に関するよくある質問
老健のシフトや夜勤について、よくある質問に詳しくお答えします。
Q1. 老健の夜勤は特養より楽ですか?
A. 一概には言えませんが、看護師がいる分、精神的な負担は軽い傾向があります。
老健は看護師が24時間いるため、医療的な判断は任せられます。ただし、医療依存度の高い利用者が多いため、業務内容自体は特養と同程度かそれ以上に忙しいこともあります。
Q2. 未経験でも老健の夜勤はできますか?
A. 可能ですが、日勤で経験を積んでから夜勤に入るのが一般的です。
多くの施設では、入職後3〜6ヶ月は日勤で業務を覚え、その後夜勤に入ります。複数名体制の施設では先輩職員と一緒に夜勤を経験できるため、未経験者でも安心です。
Q3. 老健の夜勤手当はいくらですか?
A. 1回あたり5,000〜10,000円が相場で、平均は約7,684円です。
老健の夜勤手当は介護施設の中で高い水準です。月5回の夜勤で約35,000〜50,000円の収入アップが期待できます。
Q4. 老健でも夜勤なしで働けますか?
A. 日勤のみのポジションがある施設もありますが、限られています。
パートや非常勤であれば日勤のみで働ける場合があります。正社員の場合は夜勤が必須となる施設が多いため、求人票や面接で確認しましょう。夜勤免除を認めている施設もあるので、事情がある場合は相談してみてください。
Q5. 老健と特養、どちらが働きやすいですか?
A. 個人の適性によって異なります。
- 老健が向いている人:医療的ケアを学びたい、看護師と連携したい、リハビリに興味がある
- 特養が向いている人:長期的に利用者と関わりたい、看取りケアに関心がある、生活支援を中心にしたい
Q6. 老健の夜勤は何人体制ですか?
A. 施設規模によりますが、2〜5名程度が一般的です。
定員100名以上の施設では、介護職員2〜3名+看護師1名の計3〜4名体制が多いです。小規模施設でも最低2名は配置されます。
Q7. 老健の夜勤で仮眠は取れますか?
A. ほとんどの老健で2〜3時間の仮眠時間が確保されています。
複数名体制のため、交代で仮眠を取ることができます。専用の仮眠室がある施設も多いです。ただし、利用者の状態や緊急対応により、仮眠時間が短くなることもあります。
Q8. 老健の3交代制は2交代制より楽ですか?
A. 1回の勤務時間は短いですが、生活リズムの調整が難しい面もあります。
3交代制は1回8時間程度の勤務で体力的には楽ですが、準夜勤・深夜勤の切り替えで生活リズムが乱れやすいです。2交代制は長時間ですが、夜勤明けが必ず休みになるため、まとまった休息を取りやすいメリットがあります。
Q9. 老健で夜勤専従として働くメリットは?
A. 高収入、日中の自由時間、生活リズムの安定などのメリットがあります。
- 夜勤手当のみで月収30〜35万円も可能
- 月8〜10回の出勤で済む
- 日中の時間を有効活用できる
- 常に夜型生活で体内リズムが安定
夜勤専従は需要が高く、採用されやすい傾向があります。
Q10. 老健の夜勤で大変なことは何ですか?
A. 体力的な負担、急変対応のプレッシャー、長時間の緊張感が挙げられます。
特に2交代制の16〜17時間勤務は体力を消耗します。また、医療依存度の高い利用者が多いため、急変への備えが常に必要です。ただし、看護師がいるため最終判断は任せられます。
Q11. 老健の夜勤は女性でも大丈夫ですか?
A. もちろん大丈夫です。多くの女性職員が夜勤を担当しています。
老健は複数名体制の施設が多く、女性職員も安心して夜勤に入れます。体力に不安がある場合は、夜勤回数を相談できる施設を選びましょう。
Q12. 老健の夜勤明けは休みになりますか?
A. 2交代制の場合、夜勤明けは原則として休みになります。
16〜17時間の夜勤後は、翌日が休みとなるのが一般的です。夜勤明け→公休日というパターンで、連続した休息時間を確保できます。3交代制の場合は施設によって異なります。
まとめ
老健は医療ケアとリハビリを提供する入所型の介護施設で、24時間体制のシフト制で働きます。約87.6%の施設が2交代制を採用しており、夜勤は16〜17時間の長時間勤務となりますが、しっかり仮眠時間が含まれます。
この記事のポイント
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主なシフト形態 | 2交代制(約87.6%の施設) |
| 夜勤時間 | 16〜17時間(仮眠2〜3時間含む) |
| 夜勤体制 | 複数名体制(看護師+介護職員) |
| 夜勤手当 | 1回約7,684円(介護施設で高水準) |
| 月間夜勤回数 | 4〜6回が一般的 |
| 収入アップ | 月2〜6万円 |
老健の夜勤の特徴まとめ
- 夜勤でも看護師が24時間いるので安心
- 大規模施設が多く、夜勤は複数名体制が一般的
- リハビリ職との連携でスキルが広がる
- 夜勤専従という働き方も選択可能
- 仮眠室完備の施設も多い
求人選びのチェックリスト
- ☑ シフト形態(2交代制か3交代制か)を確認
- ☑ 月間夜勤回数(4〜5回が理想)を確認
- ☑ 夜勤の人員体制(複数名体制か)を確認
- ☑ 夜勤手当の金額(相場は5,000〜10,000円)を確認
- ☑ 仮眠室の有無を確認
- ☑ 資格取得支援制度の有無を確認
老健と他施設の夜勤比較
| 施設形態 | 夜勤体制 | 看護師 | 夜勤手当 |
|---|---|---|---|
| 老健 | 複数名 | 24時間常駐 | 約7,684円 |
| 特養 | 複数名 | 夜間不在も | 約6,000円 |
| グループホーム | 1人が多い | 日中のみ | 約5,000円 |
| 有料老人ホーム | 複数名 | 施設による | 約5,500円 |
老健での勤務を検討している方へ
老健は特養と比べて医療依存度の高い利用者が多いですが、看護師との連携が取りやすく、医療的ケアのスキルを身につけたい方に適した職場です。
夜勤に不安がある方は、見学時に夜間のサポート体制を確認しておくと安心です。老健での経験は、医療と介護の両方のスキルを身につける良い機会となります。リハビリ職との連携を通じて、介護の専門性を高めていきましょう。
参考文献・出典
- [1]
- [2]
- [3]
- [4]
- [5]
執筆者
介護のハタラクナカマ編集部
編集部
介護業界の転職・キャリア情報を発信。厚生労働省の公的データと現場の声をもとに、介護職で働く方・転職を検討する方に役立つ情報をお届けしています。
続けて読む

2026/1/5
介護職のシフト・勤務形態を徹底解説|2交代・3交代・4交代の違い
介護職のシフト・勤務形態を徹底解説。2交代制(16時間夜勤)・3交代制(8時間夜勤)・4交代制の違い、夜勤手当1回8,000〜12,000円の相場、特養・デイサービスなど施設別の勤務パターン、週休3日制の最新動向、自分に合ったシフトの選び方を紹介します。

2026/5/7
介護のシフト勤務の種類と選び方|2交代・3交代・日勤のみ・夜勤専従の違い
介護の4つのシフト類型(2交代・3交代・日勤のみ・夜勤専従)を、厚労省と日本医労連2025年調査の最新数字で比較。月収目安、夜勤回数、生活リズム、家庭との両立を踏まえ、年代・体力・希望年収から自分に合うシフトを選ぶ判断フレームを提示します。

2026/4/29
有料老人ホームのシフトと勤務形態|早番・日勤・遅番・夜勤の時間と2交代/3交代の違い
介護付き有料老人ホームで働く介護職の早番・日勤・遅番・夜勤のタイムスケジュール、2交代制と3交代制の違い、夜勤回数の目安、休日制度を、医労連や介護労働実態調査の最新データを交えて整理します。
このテーマを深掘り
関連トピック

介護のシフト勤務の種類と選び方|2交代・3交代・日勤のみ・夜勤専従の違い

有料老人ホームのシフトと勤務形態|早番・日勤・遅番・夜勤の時間と2交代/3交代の違い

デイサービスのシフト・勤務形態完全ガイド|日勤のみ・送迎時間・残業の実態【2026年版】

特養(特別養護老人ホーム)のシフト・勤務形態完全ガイド|2交代制vs3交代制・夜勤回数・1日の流れ【2026年版】

老健(介護老人保健施設)のシフト・勤務形態完全ガイド|4交代制・夜勤回数・特徴【2026年版】

特養のシフト・勤務形態|早番・遅番・夜勤の働き方【2026年版】

特養のシフト・勤務形態|早番・遅番・夜勤の働き方【2026年版】

介護の夜勤専従とは?シフト・給料・メリット・向いている人を解説

訪問介護のシフト・勤務時間は?直行直帰や登録ヘルパーの働き方

グループホームのシフト・勤務形態は?夜勤体制と1日の流れ

デイサービスのシフト・勤務時間は?早番・遅番・送迎の働き方解説
ご家族・ご利用者の視点
同じテーマをご家族・ご利用者の方の視点から書いた記事。視野を広げるためのヒントとして。
親の入退院に合わせた介護休業の取り方|93日を3回分割で使う実務戦略
親が入院した・退院が決まった家族向けに、介護休業93日を「入院直後・退院準備・在宅立ち上げ」の3シーンに分割して使う実務戦略を解説。給付金67%の振込タイミング、つなぎ資金、短時間勤務との併用、2025年改正の活用法まで厚労省資料で網羅。
高齢者の感染性胃腸炎を家庭で乗り切る|ノロ・ロタ・カンピロバクターの対応と脱水予防
在宅介護中のご家族向け、高齢者の感染性胃腸炎(ノロウイルス・ロタウイルス・カンピロバクター・サルモネラ)の家庭対応ガイド。重症化サイン・嘔吐物処理(次亜塩素酸0.1%)・経口補水液の与え方・受診タイミング・家庭内感染防止・認知症の方への対応まで、厚生労働省・国立感染症研究所・東京都健康長寿医療センターの公的情報をもとに解説します。
