
老健(介護老人保健施設)に向いている人の特徴
老健で働くのに向いている人の性格・特徴を解説。リハビリ支援や医療連携への適性、特養との違い、自分に合う職場の選び方も紹介します。
「老健で働いてみたいけど、自分に向いているか分からない」「特養とどっちが合っているんだろう」と悩んでいませんか。
介護老人保健施設(老健)は、在宅復帰を目指すリハビリ施設です。理学療法士や作業療法士、医師、看護師など多くの専門職と連携しながら働くため、特養やグループホームとは異なる適性が求められます。
この記事では、老健で働くのに向いている人の特徴を詳しく解説します。仕事内容やメリット・デメリット、他施設との比較も紹介するので、自分に合った職場選びの参考にしてください。
老健(介護老人保健施設)とは
介護老人保健施設(老健)とは、病院での治療を終えた高齢者が在宅復帰を目指してリハビリを行う施設です。「中間施設」とも呼ばれ、病院と自宅の間に位置する役割を担っています。
老健の基本情報
入所対象は要介護1〜5の認定を受けた65歳以上の方(特定疾病がある場合は40歳以上)です。入所期間は原則3〜6ヶ月程度で、在宅復帰に向けたリハビリを集中的に行います。全国に約4,300施設あり、入所定員は約36万人です。
老健の人員配置
老健には多くの専門職が配置されています。医師は常勤で1名以上(入所者100名に対し1名)、看護職員・介護職員は入所者3名に対し1名以上、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士はそれぞれ適当数が必要です。このほか、支援相談員、介護支援専門員、栄養士、薬剤師なども配置されます。
特養との違い
特別養護老人ホーム(特養)は「終の棲家」として長期入所を前提としていますが、老健は「在宅復帰」を目標とした短期〜中期の入所施設です。そのため、老健ではリハビリの比重が大きく、入退所の頻度も高いのが特徴です。また、老健は医師が常勤している点も特養との大きな違いです。
老健の介護職員の仕事内容
老健で働く介護職員の仕事内容を理解することで、自分に向いているかの判断材料になります。
食事介助
朝食・昼食・夕食の配膳、食事介助、下膳を行います。嚥下機能に合わせた食事形態(普通食、刻み食、ミキサー食など)の確認、食事中の見守り、服薬介助も含まれます。食堂への誘導や座席の調整なども担当します。栄養士と連携して、利用者の栄養状態の把握や食事の工夫についても情報共有します。
入浴介助
入浴の介助を行います。老健の入所者は比較的ADL(日常生活動作)が高い方も多いですが、転倒リスクがあるため見守りや一部介助が必要です。機械浴を使用する方への介助も行います。入浴前後のバイタルチェックや着脱介助も重要な業務です。皮膚の状態観察や褥瘡予防のチェックも入浴時の大切な役割です。
排泄介助
トイレ誘導、おむつ交換、ポータブルトイレの介助などを行います。在宅復帰を目指す施設のため、できるだけトイレでの排泄を促し、自立度の維持・向上を意識したケアが求められます。排泄パターンを把握し、適切なタイミングでトイレ誘導することで、おむつ外しにつなげることもあります。
移動介助・移乗介助
車いすへの移乗、歩行介助、居室から食堂やリハビリ室への移動介助を行います。リハビリの成果を活かせるよう、過介助にならないよう注意しながら支援します。理学療法士から「この方はここまで自分でできます」と申し送りを受け、その情報を活かしたケアを提供します。
リハビリ支援
理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)が行う個別リハビリの補助や、日常生活の中でのリハビリ(生活リハビリ)を支援します。「できることは自分でやってもらう」という視点が大切です。食事、着替え、トイレなど日常の動作一つひとつが生活リハビリになります。リハビリスタッフと密に連携し、ケアの中でリハビリ効果を高める工夫をします。
レクリエーション
集団で行う体操、ゲーム、創作活動などのレクリエーションを企画・実施します。機能維持や認知機能の活性化を目的としたプログラムが中心です。季節の行事や誕生日会なども企画し、入所生活に楽しみを提供します。レクリエーションを通じて利用者同士の交流を促すことも大切な役割です。
介護記録の作成
日々のケア内容、利用者の状態変化、バイタル情報などを記録します。多職種で情報を共有するため、正確で分かりやすい記録が求められます。カンファレンスへの参加や、ケアプランの見直しにも関わります。記録は次のシフトへの申し送りや、リハビリスタッフへの情報提供にも活用されます。
多職種との連携
老健の特徴として、医師、看護師、PT、OT、ST、栄養士、ケアマネジャーなど多くの専門職と日常的に連携します。カンファレンスでの情報共有、リハビリ方針の確認、医療的な注意点の把握など、チームケアの一員としての役割が求められます。週1回程度のカンファレンスでは、利用者一人ひとりの目標達成状況や課題を話し合い、ケア方針を調整します。介護職の視点から気づいたことを発言することも大切です。
老健に向いている人の特徴
老健で活躍できる人には、以下のような特徴があります。自分に当てはまるかチェックしてみてください。
1. 多職種連携が得意・好きな人
老健では医師、看護師、PT、OT、ST、栄養士など多くの専門職と連携します。カンファレンスでの意見交換や、日常的な情報共有が欠かせません。「チームで働くことにやりがいを感じる」「他職種から学ぶことが楽しい」という方に向いています。一人で黙々と働きたい方には向いていないかもしれません。チームの一員として意見を発信しつつ、他職種の意見も尊重できるバランス感覚が大切です。
2. リハビリ・ADL向上に興味がある人
老健は在宅復帰を目指す施設です。「利用者さんができることを増やすケアがしたい」「回復していく姿を見届けたい」という方にぴったりです。機能訓練や生活リハビリを通じて、利用者の自立度が向上していく過程に関われるやりがいがあります。入所時は車いすだった方が歩けるようになったり、自分で食事ができるようになったりする姿を見届けられるのは、老健ならではの喜びです。
3. 医療的なスキルを身につけたい人
老健には医師・看護師が常駐しており、医療的ケアに触れる機会が多いです。バイタルサインの異常への対応、急変時の初期対応、薬の知識など、医療に関する学びが得られます。将来的に病院や訪問看護ステーションなど医療系施設への転職を考えている方にもおすすめです。医療職と日常的に連携することで、専門用語や疾患の知識が自然と身につきます。
4. 変化に対応できる柔軟性がある人
老健は入退所が頻繁で、3〜6ヶ月程度で利用者が入れ替わります。新しい利用者への対応、ケア方針の変更など、常に変化があります。「同じことの繰り返しより変化がある方が好き」「新しい人との出会いを楽しめる」という方に向いています。逆に、ルーティンワークを好む方には合わないかもしれません。臨機応変に対応できる柔軟性が求められます。
5. 目標達成にやりがいを感じる人
「在宅復帰」という明確なゴールがあるのが老健の特徴です。入所時の目標を設定し、チームでその達成に向けて取り組みます。目標に向かって努力することが好きな方、達成感をモチベーションにできる方に向いています。利用者が無事に自宅に帰れたときの達成感は格別です。
6. 介護技術を向上させたい人
老健は身体介護の機会が多く、基本的な介護技術を磨けます。移乗介助、入浴介助、排泄介助など、実践を通じてスキルアップできます。また、認知症ケアやコミュニケーションスキルも身につきます。「介護技術を高めたい」という意欲がある方におすすめです。先輩職員や他職種からのフィードバックを受けながら成長できる環境です。
7. 気持ちの切り替えができる人
利用者の入れ替わりが早いため、せっかく関係性を築いても退所でお別れになることが多いです。また、認知症の利用者から暴言を受けたり、介護拒否をされたりすることもあります。真に受けすぎず、気持ちを切り替えられる人が長く働けます。良い意味での割り切りができることも大切なスキルです。
8. コミュニケーション能力が高い人
利用者、家族、多職種など、様々な人とコミュニケーションを取ります。入所者が頻繁に入れ替わるため、新しい人と短期間で信頼関係を築く力が求められます。話を聞く力、分かりやすく伝える力がある方に向いています。報告・連絡・相談(報連相)を適切に行えることも重要です。
9. 体力がある人
老健は入所者数が多く、業務量も多い傾向があります。身体介護の機会も多いため、一定の体力が必要です。運動習慣がある方、健康管理を意識している方は老健の仕事に体力を活かせます。夜勤もあるため、不規則な生活リズムに適応できることも求められます。
老健に向いていない人の特徴
一方で、以下のような方は老健で働くのが難しいと感じる可能性があります。
利用者と長期的に関わりたい人
老健は入退所が多く、利用者との関係が3〜6ヶ月程度で終わることがほとんどです。「一人の利用者とじっくり長期間関わりたい」「終の棲家で最期まで寄り添いたい」という方は、特養やグループホームの方が向いています。
一人で黙々と働きたい人
多職種連携が必須のため、常にチームで情報共有しながら働きます。「一人で自分のペースで仕事を進めたい」「報連相が苦手」という方にはストレスになりやすいです。
医療が苦手・興味がない人
医師や看護師との連携が日常的にあり、医療的な知識や用語に触れる機会が多いです。「医療は専門外だから関わりたくない」という方には負担に感じるでしょう。
ルーティンワークが好きな人
入退所に伴いケアの対象者や内容が頻繁に変わります。「毎日同じ流れで安定して働きたい」「変化が苦手」という方には合わないかもしれません。
体力に自信がない人
老健は入所者数が多く、業務量も多い傾向があります。身体介護の機会も多いため、一定の体力が必要です。また、夜勤もあるため不規則な生活リズムに適応できることも求められます。
これらに当てはまる方は、特養、デイサービス、訪問介護など他の施設形態も検討してみてください。
老健で働くメリット
老健で働くことには、他の施設にはないメリットがあります。
医療やリハビリの知識が身につく
医師・看護師が常駐し、PT・OT・STと日常的に連携するため、医療やリハビリに関する知識が自然と身につきます。バイタルサインの見方、疾患の特徴、リハビリの目的と方法など、他施設では得にくい学びがあります。例えば、脳卒中後遺症のある方へのアプローチ方法、パーキンソン病の方の動作の特徴、認知症の種類ごとの対応法など、実践的な知識が身につきます。介護福祉士やケアマネジャーへのキャリアアップにも有利です。
医師・看護師に相談できる安心感
利用者の体調に異変があったとき、すぐに医師や看護師に相談できます。「この症状は様子見で大丈夫?」「薬の副作用かもしれない」といった疑問をすぐに確認できるのは心強いです。医療的な判断を専門職に任せられるため、介護職員として安心して働けます。特養やグループホームでは看護師が不在の時間帯もありますが、老健は医療体制が充実しています。
利用者の回復を見届けられる
入所時は介護度が高かった方が、リハビリを経て歩けるようになったり、自宅に帰れるようになったりする姿を見届けられます。「自分のケアが利用者の回復に貢献できた」という実感は、大きなやりがいになります。「ありがとう」「おかげで家に帰れる」という言葉をかけてもらえることも多く、モチベーションにつながります。
給与水準が比較的高い
老健の介護職員の平均給与は、介護施設の中でも高い水準にあります。厚生労働省の調査によると、老健は特養に次いで2番目に平均給与が高い施設形態です。医療法人が運営していることが多く、福利厚生も充実している傾向があります。賞与や退職金制度が整っている施設も多いです。
キャリアの幅が広がる
老健での経験は、病院、訪問看護ステーション、リハビリ施設など医療系施設への転職にも有利です。多職種連携の経験、医療的な知識、リハビリ視点でのケアなど、幅広いスキルが身につくためです。介護業界内でのステップアップはもちろん、医療業界へのキャリアチェンジも視野に入れられます。
身体的負担が比較的少ない場合も
老健の入所者はリハビリを行えるADLがある方が多いため、特養に比べると身体介護の負担が軽い場合もあります。もちろん施設によって異なりますが、全介助の方の割合は特養より少ない傾向があります。
老健で働くデメリット・きついと感じる理由
老健で働くことにはデメリットもあります。事前に理解しておくことでミスマッチを防げます。
入退所が多く落ち着かない
3〜6ヶ月で利用者が入れ替わるため、常に新しい人の対応が必要です。せっかく関係性を築いても退所でお別れになり、寂しさを感じることもあります。「じっくり寄り添いたい」という方には物足りなさがあるかもしれません。新しい入所者が来るたびにアセスメントやケアプランの確認が必要になり、業務量が増える一因にもなります。
多職種間の見解の相違
介護職、看護師、リハビリスタッフなど、それぞれの専門職が異なる視点を持っています。ケアの方針について意見が食い違うこともあり、調整に苦労する場面があります。「介護職の意見が通りにくい」と感じることもあるようです。特にリハビリ優先か安全優先かで意見が分かれることがあります。
業務量が多い
入所者数が多く、入退所に伴う業務(アセスメント、カンファレンス、記録など)も発生するため、業務量は多い傾向があります。慢性的な人手不足もあり、一人あたりの負担が大きくなることがあります。残業が発生しやすい施設もあるため、面接時に確認しておくことをおすすめします。
接遇スキルを活かしにくい
入所期間が短いため、利用者一人ひとりに合わせた細やかなケアを提供する時間が限られます。「もっとその人らしいケアをしたい」と感じても、効率を優先せざるを得ない場面があります。長期的な関係性の中でケアを深めていきたい方には向いていないかもしれません。
夜勤がある
24時間体制のため夜勤があります。不規則なシフトに適応できない方、家庭の事情で夜勤が難しい方にはネックになります。ただし、夜勤手当があるため収入アップにつながるメリットもあります。月4〜5回程度の夜勤が一般的ですが、施設によって異なります。
看取りの経験が積みにくい
老健は在宅復帰を目指す施設のため、看取りケアを行う機会は特養に比べて少ないです。看取りケアに興味がある方、終末期ケアを学びたい方は、特養や有料老人ホームの方が経験を積みやすいでしょう。
老健と他施設の比較|自分に合う職場は?
老健以外の介護施設にも、それぞれ特徴があります。自分に合った職場を見つけるための参考にしてください。
特別養護老人ホーム(特養)に向いている人
特養は要介護3以上の方が終身で暮らす施設です。「一人の利用者と長期間関わりたい」「最期まで寄り添いたい」「看取りケアに興味がある」という方に向いています。身体介護の比重が高く、体力が必要です。給与水準は介護施設の中で最も高いです。
有料老人ホームに向いている人
有料老人ホームは民間企業が運営する施設で、サービス品質やホスピタリティが重視されます。「接遇やマナーを活かしたい」「きれいな施設で働きたい」という方に向いています。入居者の介護度は施設によって様々です。
デイサービス(通所介護)に向いている人
デイサービスは日帰りで利用者を受け入れる施設です。「夜勤なしで働きたい」「レクリエーションが好き」「日中のみの勤務がいい」という方に向いています。身体介護は比較的少なく、体力的な負担は軽めです。
グループホームに向いている人
グループホームは認知症の方が少人数で共同生活する施設です。「認知症ケアを極めたい」「家庭的な雰囲気で働きたい」「一人ひとりとじっくり関わりたい」という方に向いています。調理など生活援助の業務も多いです。
訪問介護に向いている人
訪問介護は利用者の自宅を訪問してサービスを提供します。「自分のペースで働きたい」「一対一のケアがしたい」「直行直帰で働きたい」という方に向いています。一人で判断する場面が多いため、経験者向けです。
比較表
| 施設 | 入所期間 | 介護度 | 夜勤 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 老健 | 3〜6ヶ月 | 要介護1〜5 | あり | 多職種連携好き、医療志向 |
| 特養 | 終身 | 要介護3〜5 | あり | 長期ケア志向、体力あり |
| 有料老人ホーム | 様々 | 様々 | あり | 接遇重視、ホスピタリティ |
| デイサービス | 日帰り | 軽度〜中度 | なし | レク好き、日勤希望 |
| グループホーム | 終身 | 認知症 | あり | 認知症ケア、家庭的 |
よくある質問
老健への転職を検討する方からよく寄せられる質問にお答えします。
Q. 老健は未経験でも働けますか?
A. はい、未経験でも働けます。ただし、多職種連携が求められるため、コミュニケーション能力は重視されます。介護職員初任者研修を取得しておくと採用で有利です。教育体制の整った施設を選ぶことをおすすめします。
Q. 老健の仕事はきついですか?
A. 業務量が多く、入退所に伴う変化も多いため、「きつい」と感じる人もいます。ただし、医療体制が充実しているため安心感があり、利用者の回復を見届けられるやりがいもあります。自分の適性に合っていれば、やりがいを感じながら働けます。
Q. 老健と特養、どちらが働きやすいですか?
A. 人によって異なります。多職種連携やリハビリに興味があるなら老健、長期的にじっくり寄り添いたいなら特養が向いています。給与は特養の方がやや高い傾向がありますが、老健も高水準です。
Q. 老健で働くために必要な資格はありますか?
A. 無資格でも働ける施設はありますが、介護職員初任者研修以上の資格があると採用されやすいです。介護福祉士を持っていると、資格手当がつく施設も多いです。
Q. 老健で働いて合わないと感じたらどうすればいいですか?
A. 無理に続ける必要はありません。老健が合わなくても、介護の仕事が向いていないわけではありません。特養、デイサービス、グループホームなど、自分に合った施設形態を探してみてください。
Q. 老健から他の施設への転職は可能ですか?
A. はい、老健での経験は他施設でも評価されます。特に医療的な知識や多職種連携の経験は、病院や訪問看護ステーションへの転職に有利です。
自分に合った介護の働き方を診断しよう
老健が自分に向いているか、まだ迷っている方もいるのではないでしょうか。介護の仕事には様々な選択肢があり、施設形態によって求められる適性が異なります。
「多職種連携は得意だけど、長期的に関わりたい気持ちもある」「医療に興味はあるけど、夜勤が不安」など、複数の条件を考慮して自分に合った職場を見つけることが大切です。
働き方診断では、あなたの希望条件や性格から、おすすめの介護施設タイプを提案します。老健だけでなく、特養やデイサービス、グループホームなど幅広い選択肢の中から、あなたに合った働き方を見つけてください。
まとめ
老健に向いている人の特徴について解説しました。最後にポイントをまとめます。
老健に向いている人
- 多職種連携が得意・好きな人
- リハビリ・ADL向上に興味がある人
- 医療的なスキルを身につけたい人
- 変化に対応できる柔軟性がある人
- 目標達成にやりがいを感じる人
- 介護技術を向上させたい人
- 気持ちの切り替えができる人
- コミュニケーション能力が高い人
老健に向いていない人
- 利用者と長期的に関わりたい人
- 一人で黙々と働きたい人
- 医療が苦手・興味がない人
- ルーティンワークが好きな人
老健で働くメリット
- 医療やリハビリの知識が身につく
- 医師・看護師に相談できる安心感
- 利用者の回復を見届けられる
- 給与水準が比較的高い
- キャリアの幅が広がる
老健は「在宅復帰」という明確なゴールに向かって、チームでケアを提供する施設です。多職種連携やリハビリ支援に興味がある方には、やりがいのある職場です。この記事を参考に、自分に合った職場選びをしてください。
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老健(介護老人保健施設)の介護職は、入所者のリハビリ支援と在宅復帰に向けたケアを行います。ここでは、代表的なシフトごとの1日の流れを紹介します。
早番(7:00〜16:00)の1日
| 時間 | 業務内容 |
|---|---|
| 7:00 | 出勤・夜勤者からの申し送り確認 |
| 7:30 | 起床介助・着替え・排泄介助 |
| 8:00 | 朝食準備・配膳・食事介助 |
| 9:00 | 口腔ケア・バイタル測定・排泄介助 |
| 9:30 | リハビリへの送り出し・見守り |
| 10:30 | 入浴介助(午前入浴の方) |
| 12:00 | 昼食準備・配膳・食事介助 |
| 13:00 | 口腔ケア・休憩 |
| 14:00 | リハビリ補助・レクリエーション |
| 15:00 | おやつ提供・水分補給 |
| 15:30 | 介護記録の作成・遅番への申し送り |
| 16:00 | 退勤 |
日勤(9:00〜18:00)の1日
| 時間 | 業務内容 |
|---|---|
| 9:00 | 出勤・申し送り確認・カンファレンス |
| 9:30 | リハビリ送迎・入浴介助 |
| 11:00 | 排泄介助・居室整備 |
| 12:00 | 昼食準備・配膳・食事介助 |
| 13:00 | 口腔ケア・休憩 |
| 14:00 | レクリエーション・機能訓練補助 |
| 15:00 | おやつ提供・カンファレンス参加 |
| 16:00 | 入浴介助(午後入浴の方) |
| 17:00 | 介護記録・多職種への情報共有 |
| 17:30 | 夜勤者への申し送り |
| 18:00 | 退勤 |
夜勤(17:00〜翌10:00)の1日
| 時間 | 業務内容 |
|---|---|
| 17:00 | 出勤・日勤者からの申し送り |
| 18:00 | 夕食準備・配膳・食事介助 |
| 19:00 | 口腔ケア・排泄介助 |
| 20:00 | 就寝介助・着替え |
| 21:00 | 消灯・巡回開始 |
| 0:00 | 体位変換・おむつ交換(2〜3時間おき) |
| 5:00 | 起床準備 |
| 6:00 | 起床介助・着替え・排泄介助 |
| 7:00 | 朝食準備・配膳・食事介助 |
| 8:00 | 口腔ケア・排泄介助 |
| 9:00 | 介護記録の作成 |
| 9:30 | 日勤者への申し送り |
| 10:00 | 退勤 |
老健ならではの業務の特徴
- リハビリ連携:理学療法士・作業療法士との情報共有が重要
- カンファレンス参加:入所者の在宅復帰計画を多職種で検討
- 医療的ケア:看護師との連携のもと、服薬管理や体調管理をサポート
- 在宅復帰支援:家族への介護指導や退所後の生活準備
老健で働くメリット・デメリット
老健(介護老人保健施設)での就職を検討している方に向けて、メリットとデメリットを詳しく解説します。
老健で働く4つのメリット
1. 給与水準が高い
老健の介護職員の平均月給は約35.6万円で、介護施設の中でも高水準です。
| 施設タイプ | 平均月給 |
|---|---|
| 特養 | 361,860円 |
| 老健 | 355,990円 |
| グループホーム | 302,010円 |
| デイサービス | 294,440円 |
※出典:厚生労働省「令和5年度介護従事者処遇状況等調査」
2. 医療知識・スキルが身につく
老健には医師が常勤し、看護師も24時間体制で配置されています。医療と介護の連携を学べる環境で、医療的ケアの知識も身につきます。将来、医療系の施設で働きたい方にも役立つ経験が積めます。
3. リハビリ専門職から学べる
老健には理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)が常駐。リハビリの視点を持った介護を学べるため、入所者の自立支援に向けたケアスキルが向上します。
4. 入所者の回復を実感できる
老健は在宅復帰を目指す施設。入所者がリハビリを通じて回復し、自宅に戻っていく姿を見届けられるのは、老健ならではのやりがいです。
老健で働く3つのデメリット
1. 入所者の入れ替わりが多い
老健の平均入所期間は約3〜6ヶ月。特養と比べて入所者の入れ替わりが頻繁なため、一人ひとりとじっくり関わりたい方には物足りなく感じることも。その分、多くの方のケアを経験できるメリットもあります。
2. 多職種連携の調整が必要
医師・看護師・リハビリ職・相談員・栄養士など、多職種との情報共有やカンファレンスへの参加が求められます。チームワークは必須ですが、コミュニケーションの負担を感じる方もいます。
3. 夜勤がある
老健も入所施設のため夜勤シフトがあります。生活リズムの調整が必要ですが、夜勤手当で収入を増やせるメリットもあります。
老健に向いている人
- 医療知識を身につけたい方
- リハビリに興味がある方
- 入所者の回復・在宅復帰をサポートしたい方
- 多職種連携のチームケアに興味がある方
- 様々な症状・状態の方のケアを経験したい方
老健は医療と介護の橋渡しを学べる職場です。スキルアップを目指す方、将来のキャリアの幅を広げたい方に最適な環境といえます。
のの働き方
のでは、様々な働き方が可能です。
勤務形態の選択肢
- 日勤のみ:の中には日勤帯のみで働ける施設もあります
- シフト制:早番・日勤・遅番・夜勤のローテーションが基本
- パート・アルバイト:週2〜3日から働ける柔軟な雇用形態
で働く環境
エリアのでは、資格取得支援制度や研修制度が充実している施設が多くあります。での経験を積みながら、キャリアアップを目指すことができます。
このトピックの基本ページ

老健(介護老人保健施設)の仕事内容を徹底解説|リハビリ連携から給料まで
老健で働く介護職の仕事内容を詳しく解説。リハビリ職との連携、医療ケア、1日のスケジュールから給料、メリット・デメリットまで。在宅復帰を支援する老健の魅力とは。
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