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📑目次

  1. 01介護関連サービス事業協会(CSBA)とは?設立の背景と目的
  2. 02設立1年で会員約100法人――幅広い業種が参加
  3. 03「100年人生サポート認証」16社・2,658事業所に交付――認証の仕組みと内訳
  4. 04保険外サービスの利用実態――クラウドケアとダスキンの事例
  5. 05今後の展望――市場マップ・データベース構築・認証領域の拡大
  6. 06出典・参考情報
  7. 07まとめ:保険外サービスの信頼基盤が整いつつある
介護関連サービス事業協会が設立1年で会員100社に到達――「100年人生サポート認証」は16社・2658事業所へ

介護関連サービス事業協会が設立1年で会員100社に到達――「100年人生サポート認証」は16社・2658事業所へ

介護保険外サービスの業界団体「介護関連サービス事業協会(CSBA)」が発足1年で会員約100法人に到達。認証制度「100年人生サポート認証」を16社・2658事業所に交付し、市場マップ作成やデータベース構築にも着手。転職を考える介護職向けに最新動向を解説。

ポイント

この記事のポイント

介護保険外サービスの運営企業で構成する「介護関連サービス事業協会(CSBA)」が、2025年2月の設立から1年を迎え、会員数が約100法人に到達しました。生活支援・配食の2業種でガイドラインを策定し、認証制度「100年人生サポート認証」を16社・2,658事業所に交付。今年度は保険外サービスの市場マップ作成や自治体別データベース構築にも着手し、保険外サービス市場の「見える化」を加速させます。

📑目次▾
  1. 01介護関連サービス事業協会(CSBA)とは?設立の背景と目的
  2. 02設立1年で会員約100法人――幅広い業種が参加
  3. 03「100年人生サポート認証」16社・2,658事業所に交付――認証の仕組みと内訳
  4. 04保険外サービスの利用実態――クラウドケアとダスキンの事例
  5. 05今後の展望――市場マップ・データベース構築・認証領域の拡大
  6. 06出典・参考情報
  7. 07まとめ:保険外サービスの信頼基盤が整いつつある

介護関連サービス事業協会(CSBA)とは?設立の背景と目的

一般社団法人 介護関連サービス事業協会(英文略称:CSBA=Care-related Service Business Association)は、介護保険外サービスの健全な普及と発展を目的として2025年2月27日に設立された業界団体です。代表理事には介護サービス企業「イチロウ株式会社」の水野友喜社長が就任しています。

設立の背景にある「保険外サービス」の課題

介護保険制度では、趣味のための外出支援や同居家族分の家事支援など、生活上のニーズがあっても給付対象外となるサービスが多く存在します。こうした「保険外サービス」は年々市場が拡大している一方で、次のような課題が指摘されてきました。

  • 情報の不透明さ:サービスの定義が曖昧で、利用者やその家族が必要な情報にアクセスしにくい
  • 品質のばらつき:事業者ごとにサービスの質や料金設定が異なり、選びにくい
  • ケアマネジャーの消極性:質が不透明なため、紹介責任を懸念してケアマネが保険外サービスの紹介に消極的になりがち

こうした課題を解決するため、SOMPOケア、ツクイ、ダスキン、ワタミなど介護・生活関連の大手10社が業種の垣根を超えて結集し、CSBAが発足しました。設立式には経済産業省や厚生労働省の幹部も来賓として出席し、国としても保険外サービスの振興を後押しする姿勢を示しています。

協会の主な活動内容

  • 介護保険外サービス事業者向けガイドラインの策定
  • 認証制度「100年人生サポート認証」の運営
  • サービス情報の可視化・データベース整備
  • 省庁・自治体・関係団体との連携

設立1年で会員約100法人――幅広い業種が参加

2026年3月に都内で開催されたカンファレンスで、水野代表理事は協会の1年間の活動を報告しました。発足時の参画企業10社から、2026年3月時点で会員数は約100法人にまで拡大しています。

会員の業種構成

加盟する約100法人の業種は多岐にわたります。

業種割合
訪問介護・介護保険サービス19%
介護保険外・自費支援16%
介護タクシー・外出支援8%
施設運営7%
医療・看護6%
その他(配食、人材関連、リハビリ等)44%

会員のエリア分布

エリア別では大都市圏に集中する傾向が見られます。

  • 東京:30%
  • 千葉:9%
  • 大阪:8%
  • 愛知:6%

上位4エリアだけで半数以上を占めており、今後は地方への広がりが課題の一つとなりそうです。

転職市場への影響

会員企業の増加は、介護保険外サービス分野における求人の多様化にもつながっています。訪問介護の経験者が保険外サービスに転職するケースや、無資格から保険外サービスの現場に入るケースなど、介護業界のキャリアの選択肢が広がりつつあります。

「100年人生サポート認証」16社・2,658事業所に交付――認証の仕組みと内訳

CSBAの中核事業である認証制度「100年人生サポート認証」は、2025年10月に第一期の審査を開始しました。協会が策定したガイドラインに基づき、サービス品質・運営体制・利用者対応などを総合的に審査する制度で、介護保険外サービスでは初の試みです。

認証の審査プロセス

認証は3段階の審査で行われます。

  1. 1次審査:認証対象となる法人かどうかの資格確認
  2. 2次審査:ガイドラインを遵守した運営がされているか、運用証跡に基づく書面審査
  3. 3次審査:外部有識者による第三者審査

認証は2年間有効の更新制で、取得事業者には認証マークが付与され、協会の公式サイトにも掲載されます。

認証実績の内訳

2026年3月時点での認証実績は以下のとおりです。

項目数値
申請企業数34社
認証企業数16社
認証事業所数2,658事業所

業種別の内訳は次のとおりです。

業種認証企業数認証事業所数
生活支援サービス12社811事業所
配食サービス4社1,847事業所

認証を取得した主な企業

第一期の認証事業者には、大手から中小まで幅広い企業が含まれています。

【生活支援サービス】(12社)

  • イチロウ株式会社
  • 株式会社クラウドケア
  • 株式会社ダスキン
  • 株式会社ツクイ
  • 株式会社ポピンズファミリーケア
  • アクティア株式会社
  • ArC株式会社
  • 株式会社アール・ケア クルーズ
  • 株式会社クラリス・ヘルスケア・パートナーズ
  • 株式会社さくら総合福祉
  • 豊心株式会社
  • 株式会社楽土舎

【配食サービス】(4社)

  • 株式会社シニアライフクリエイト
  • 株式会社シルバーライフ
  • SOMPOケアフーズ株式会社
  • ワタミ株式会社

生活支援では21項目の認証基準が設けられ、日々のサービスがガイドラインに則って提供されているかを運用証跡に基づいて厳格に審査しています。

保険外サービスの利用実態――クラウドケアとダスキンの事例

カンファレンスの第2部では、実際に保険外サービスを展開する企業の利用実態が紹介されました。

クラウドケア:保険サービスとの併用が3〜6割

株式会社クラウドケアは、保険外の生活支援サービスを展開する企業です。同社によると、利用者の3〜6割が介護保険サービスと保険外サービスを併用しているとのこと。

同社の小嶋氏は「今まで保険外サービスは質が不透明で、その紹介責任から消極的になるケアマネがほとんどだった」と現状の課題を説明。認証制度が安心してサービスを選ぶ指針になることへの期待を示しました。

保険外サービスの主な利用内容には以下のようなものがあります。

  • 趣味や買い物のための外出付き添い
  • 同居家族分を含む家事全般のサポート
  • 通院・入退院時の付き添い
  • 話し相手やコミュニケーション支援

ダスキン:無資格者に約40時間研修、シニア人材が活躍

株式会社ダスキンは、フランチャイズ展開のノウハウを活かした独自の人材育成モデルで注目されています。

  • 研修体制:無資格者に対して約40時間の研修を提供し、身体介助などの基本スキルを習得した上で現場に配置
  • スタッフの平均年齢:63歳 ―― シニア世代の活躍の場にもなっている
  • ケアマネ訪問:年間12〜13万件の地道な訪問活動を継続

ライフケア事業部の香山賢一事業部長は「人生経験を活かした接遇、傾聴力が認知症ケア、家族支援の場で発揮されている。シニアの活躍の場にもなっている」と述べています。

また香山氏は「最初は全く相手にされなかったのが、ここ10年で少しずつ見方が変わってきている」とケアマネとの関係構築の変化にも言及。「単に『利用者を紹介してほしい』ではなく、保険外サービスがケアマネの負担やシャドウワークを軽減する価値を伝えていく必要がある」と強調しました。

介護転職者にとっての意味

ダスキンの事例は、介護資格がなくても保険外サービスの現場で活躍できる可能性を示しています。また、60代以上のシニア世代が戦力として求められている点は、年齢を気にする転職者にとって心強い情報でしょう。保険外サービスは介護業界における新たなキャリアパスの一つになりつつあります。

今後の展望――市場マップ・データベース構築・認証領域の拡大

水野代表理事は「介護ニーズの高まりを受け、保険外サービスも社会的に関心が集まっている実感がある。一方で、サービスの定義の曖昧さや、ケアマネジャーや本人・家族が情報を探しづらいことが課題」と説明し、今後の注力分野を明らかにしました。

今年度の3つの重点施策

施策内容
市場マップの作成保険外サービスの定義を整理・体系化し、業界全体の見取り図を作成。サービスの分類と位置づけを明確にする
自治体別データベースの構築自治体ごとに保険外サービスが検索できるデータベースを整備。利用者やケアマネが地域の事業者を探しやすくする
認証対象業種の拡大現在の生活支援・配食に加え、外出支援、訪問理美容、身元保証などニーズの高い業務にも認証を広げる

第三期認証審査が2026年4月スタート

協会は四半期ごとに認証審査を実施する方針で、第三期の申請受付は2026年4月に開始されています。認証取得を目指す事業者は、入会と認証申請の同時受付も可能です。

認証制度が拡大し、データベースが整備されれば、利用者やケアマネにとって「信頼できる保険外サービスを探す」ハードルが大きく下がることが期待されます。

保険外サービス市場の将来性

高齢者人口の増加、単身高齢世帯の増加、介護離職の深刻化を背景に、保険外サービスの需要は今後も拡大が見込まれます。経済産業省も保険外サービスのビジネスモデル確立に向けた検討会を立ち上げており、官民一体での市場整備が進んでいます。

転職を検討する介護職にとって、保険外サービス分野は成長市場で新しいキャリアを築ける領域として注目に値します。

まとめ:保険外サービスの信頼基盤が整いつつある

介護関連サービス事業協会(CSBA)は、設立からわずか1年で会員約100法人を集め、認証制度「100年人生サポート認証」を16社・2,658事業所に交付しました。保険外サービスの「質の見える化」という課題に対して、業界団体として初めて体系的な取り組みを進めている点は大きな意義があります。

今後は市場マップの作成やデータベースの構築により、利用者・ケアマネ・事業者のすべてにとって情報へのアクセスが改善される見通しです。認証対象の業種拡大も予定されており、保険外サービス市場はますます整備が進むでしょう。

介護業界で転職を考えている方にとって、保険外サービスは今後のキャリアの選択肢として見逃せない分野です。無資格からの参入やシニア世代の活躍など、従来の介護職とは異なる働き方も広がっています。自分に合った働き方を見つけるために、まずは適性を確認してみませんか?

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公開日: 2026年4月16日最終更新: 2026年4月16日

執筆者

介護のハタラクナカマ編集部

編集部

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