介護職の靴・シューズの選び方|疲れにくい・滑りにくい・脱ぎ履きしやすい選定ポイント
介護職向け

介護職の靴・シューズの選び方|疲れにくい・滑りにくい・脱ぎ履きしやすい選定ポイント

介護職の仕事靴は滑りにくさ・クッション性・軽さ・脱ぎ履きのしやすさが要。厚労省の腰痛予防指針と転倒労災データをもとに、室内用・送迎用・入浴介助用のシーン別選定ポイントとサイズの合わせ方を実務目線で解説します。

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介護職の靴は、滑りにくいソール・適度なクッション性・軽さ・脱ぎ履きのしやすさの4点を満たす「かかとを覆うシューズタイプ」が基本です。社会福祉施設の労働災害では転倒が約4分の1を占め、厚生労働省の腰痛予防対策指針もサンダル・ハイヒールを避け足に合った靴を使うよう求めています。室内用・送迎用・入浴介助用をシーンで分け、夕方のサイズで0.5cm余裕を見て選ぶと失敗しません。

目次

介護の現場は、フロアを1日中歩き回り、しゃがんで靴を履き替え、入浴介助では濡れた床に立ち、送迎では運転と乗降介助をこなす、足元への負担が非常に大きい仕事です。合わない靴を履き続けると、足や膝・腰の疲労が蓄積するだけでなく、つまずきや滑りによる転倒という労働災害のリスクも高まります。

一方で、求人サイトや量販店には「介護向け」をうたう靴が数多く並び、何を基準に選べばよいのか分かりにくいのも事実です。この記事では、特定の商品をすすめるのではなく、滑りにくさ・クッション性・軽さ・脱ぎ履き・つま先保護・かかとの安定・洗える素材・施設規定という選定基準を整理し、室内用・送迎用・入浴介助用のシーン別に、さらにサイズの合わせ方まで実務目線で解説します。厚生労働省の公的資料を裏づけにしながら、自分の働き方に合う1足を選べるようにすることがゴールです。

なぜ介護職の靴選びが重要なのか|転倒・疲労と労災のリスク

転倒は社会福祉施設の労災で大きな割合を占める

介護の靴選びは、見た目や好みの問題ではなく、安全衛生の問題です。厚生労働省がまとめた社会福祉・介護事業の労働災害発生状況では、事故の型のうち「転倒」が全体のおよそ4分の1(年により約25〜33%)を占め、「動作の反動・無理な動作(主に腰痛)」と合わせると死傷災害の約6割に達します。社会福祉施設で働く人の労働災害は近年も高止まりが続いており、足元の安定はそのまま事故防止に直結します。

転倒災害は、フロアの移動や利用者対応が重なる午前9〜11時台に多く発生する傾向があり、急いで動く時間帯ほどソールのグリップとフィット感がものを言います。被災者は50歳以上が多くを占めるため、加齢に伴う身体機能の変化を補う意味でも、靴の機能は重要です。

合わない靴は疲労・腰痛・転倒の引き金になる

サイズが大きすぎる靴は足が中で滑り、踏ん張りが効かずにつまずきの原因になります。逆に小さすぎる靴やクッションの乏しい靴は、長時間の立ち仕事で足裏・膝・腰の疲労を増やします。かかとが固定されないサンダルやスリッパは、移乗介助でとっさに踏ん張る場面で脱げたり滑ったりして危険です。

つまり「疲れにくい」「滑りにくい」「脱ぎ履きしやすい」という3つの要望は、快適さの話であると同時に、転倒・腰痛という労災を遠ざけるための実務的な条件でもあるのです。次章から、具体的な選定基準を1つずつ見ていきます。

介護職の靴の選定ポイント8つ

1. 滑りにくいソール(耐滑性)

最優先したいのが滑りにくさです。介護現場の床は、消毒液や水分、食べこぼし、入浴介助での濡れなどで滑りやすくなりがちです。厚生労働省の腰痛予防対策指針でも、作業床面は「防滑性」に優れたものが望ましいとされており、靴側でもグリップを確保することが転倒防止につながります。ソールの溝(トレッドパターン)が深く、接地面積が広いもの、ゴム系で柔らかめのアウトソールは耐滑性が高い傾向があります。「耐滑」「耐油」「防滑ソール」といった表示を目安にしましょう。

2. クッション性(疲れにくさ)

1日中歩き、立ち続ける仕事では、衝撃を吸収するクッション性が疲労を大きく左右します。インソール(中敷き)に厚みと反発があるもの、かかと部分の衝撃吸収が考えられたものを選ぶと、足裏・膝・腰への負担が和らぎます。市販の靴でも、自分の足に合った機能性インソールに入れ替えることでクッション性と土踏まずのサポートを高められます。

3. 軽さ

歩数の多い介護職にとって、靴の重さは1歩ごとに積み重なります。重く硬い靴は足を持ち上げる動作を妨げ、疲労とつまずきの原因になります。クッション性とのバランスを取りつつ、できるだけ軽量なモデルを選ぶと動きやすくなります。

4. 脱ぎ履きのしやすさ

居室や浴室、自宅訪問など、介護職は1日に何度も靴を脱ぎ履きします。かがんで紐を結び直す動作は腰への負担になり、時間も取られます。マジックテープ(面ファスナー)式や、伸縮性のある履き口のスリッポン式は、しゃがまずに着脱でき、フィット感の微調整もしやすいのでおすすめです。紐靴を選ぶ場合は、ほどけにくい結び方やゴム紐を使い、ほどけた紐を踏んで転ぶリスクを避けましょう。

5. つま先の保護とつまずき防止

利用者に足を踏まれたり、ベッドや車いす、ストレッチャーの脚にぶつけたりする場面は日常的にあります。つま先がしっかり覆われ、ある程度の硬さで保護されている形状が安心です。重量物を扱う送迎・物品運搬が多い職場では、つま先に芯の入った安全性の高いタイプも選択肢になります。また、つま先が少し反り上がった形状はつまずきにくく、すり足になりがちな疲労時にも有効です。

6. かかとの安定性(ホールド感)

かかとがしっかり包まれ、横ブレしない靴は、移乗や歩行介助でとっさに踏ん張るときの安定性を高めます。かかとを踏んでサンダル的に履ける靴は脱ぎ履きこそ速いものの、踏ん張りが効かず転倒のリスクが上がるため、業務中は避けるのが無難です。かかとを覆い、足首付近で軽くホールドされる「シューズタイプ」を基本にしましょう。

7. 洗える・拭ける素材

排泄介助や食事介助、入浴介助では、汚れや水分が靴に付きやすく、衛生面の配慮が欠かせません。表面をサッと拭き取れる合成皮革やラバー素材、丸洗いできるメッシュ素材は、清潔を保ちやすく乾きも早いので実用的です。複数足を用意して洗い替えながら使うと、靴の寿命も延び、においの蓄積も防げます。

8. 施設の規定・色指定の確認

見落としがちなのが職場のルールです。施設によっては靴の色(白系・黒系など)やデザイン、ヒールの高さ、入浴介助用の指定がある場合があります。華美なデザインや派手な色、装飾の多い靴は避け、購入前に必ず職場の服装規定を確認しましょう。色指定が分からない場合は、白系の無地を選んでおくと多くの職場で無難に使えます。

シーン別の靴の選び方|室内用・送迎用・入浴介助用

室内(フロア)用:軽さと脱ぎ履きを重視

施設内で利用者対応や記録、配膳などをこなす室内用は、軽量でクッション性があり、脱ぎ履きしやすいシューズタイプが基本です。マジックテープ式やスリッポン式で、メッシュなど通気性のよい素材だと長時間でも蒸れにくく快適です。屋内専用にすれば外の汚れを持ち込まず、衛生的に使えます。

送迎・屋外用:耐久性とつま先保護を重視

デイサービスの送迎や買い物同行などで屋外を歩く場面では、雨天時のグリップや耐久性、つま先の保護が重要になります。車の乗り降りや車いすの積み下ろし、物品の運搬も伴うため、ソールがしっかりして滑りにくく、つま先が守られたモデルが安心です。屋外用と室内用を分けておくと、床を汚さず衛生面でも有利です。

入浴介助用:耐滑性と排水性を最優先

浴室は水と石けんで非常に滑りやすく、転倒リスクが最も高い場面の一つです。入浴介助では、裸足やスリッパではなく、水はけがよく滑りにくい専用のサンダルやシューズを使います。甲がしっかり覆われ、足が前後に滑らない形状で、排水性の高いソールのものを選びましょう。乾きやすく丸洗いできる素材だと、衛生的に保てます。なお入浴介助用でも、かかとが固定されず脱げやすいタイプは避けるのが安全です。

このように、1足ですべてをまかなおうとするより、業務シーンごとに役割を分けて複数足を用意するほうが、安全性・快適性・衛生面のいずれでも有利になります。

失敗しないサイズ・フィットの合わせ方

夕方の足のサイズで合わせる

足は1日の活動や立ち仕事で夕方にむくんで大きくなる傾向があります。朝の足に合わせて選ぶと、勤務後半にきつく感じて疲れやすくなります。試し履きや採寸は、できれば足がむくみやすい夕方の状態で行い、つま先に5mm〜10mm(指1本分弱)ほどの余裕を持たせると、長時間でも快適に履けます。

足長だけでなく足囲(ワイズ)も確認する

サイズは足の長さ(cm)だけでなく、足の幅・甲の高さを表す「足囲(ワイズ)」も重要です。同じ24.0cmでも幅が合わないと、締め付けや横ブレで疲れや靴擦れの原因になります。幅広・甲高の人は3E・4Eなどゆとりのある表示を、細身の人は標準幅を選ぶと、かかとが浮かずにフィットします。

かかと・甲・指先の3点をチェックする

試し履きでは、(1) かかとが浮かずに包まれているか、(2) 甲が締め付けられず適度に固定されているか、(3) つま先に指の自由があるか、の3点を立った状態と歩いた状態の両方で確認します。マジックテープやスリッポンの履き口は、むくみに合わせて調整できるかも見ておきましょう。

インソールと靴下も含めて考える

勤務で実際に履く靴下を着けて試すと、本番に近いフィット感を確認できます。クッションや土踏まずのサポートが足りないと感じたら、機能性インソールに入れ替えることで履き心地を底上げできます。買い替えのサインは、ソールの溝がすり減って滑りやすくなったとき、クッションがへたって衝撃を感じるようになったときです。耐滑性は安全に直結するため、見た目がきれいでもソールが摩耗したら早めに交換しましょう。

独自分析|厚労省データから読む「靴で防げる労災」

転倒と腰痛は、靴と床の対策が効く領域

当サイトが厚生労働省の公表資料を読み解くと、社会福祉施設で働く人の労働災害は、「動作の反動・無理な動作(主に腰痛)」と「転倒」の2つで死傷災害の約6割を占めるという構造が一貫して見えてきます。このうち転倒は、靴のグリップ・フィットと床面の防滑対策という、比較的シンプルな手立てで予防効果が期待できる領域です。

腰痛予防指針が「靴」を明記している意味

注目したいのは、厚生労働省の「職場における腰痛予防対策指針」が、作業管理の項目として明確に「靴、服装等」を挙げ、作業時の靴は足に適合したものを使用し、腰部に著しい負担のかかる作業ではハイヒールやサンダルを使用しないこと、と定めている点です。同指針は介護・看護作業を腰痛が起きやすい5作業の一つに位置づけており、足元の安定が腰の保護にもつながるという考え方が読み取れます。つまり「足に合った、かかとの覆われた靴を履く」ことは、個人の快適さの工夫である以前に、国の指針が示す腰痛・転倒対策の基本動作なのです。

個人の靴選びと職場の床対策はセットで効く

厚生労働省と労働災害防止団体は、休業4日以上の死傷災害で最も件数が多い転倒を減らすため「STOP!転倒災害プロジェクト」を進めており、危険箇所の「見える化」や床面の整備を呼びかけています。靴という個人側の対策と、濡れや段差をなくす職場側の床対策は、どちらか一方では不十分で、両輪で取り組むことで転倒リスクを下げられます。靴を選ぶ際に「この床のどこで滑りやすいか」を意識することは、現場のヒヤリハットを減らす第一歩になります。

避けたいNG靴と、その理由

サンダル・スリッパ・かかとを踏む履き方

かかとが固定されないサンダルやスリッパ、かかとを踏んで履くスタイルは、移乗介助でとっさに踏ん張る場面で脱げたり滑ったりして危険です。腰痛予防指針でも、負担の大きい作業ではサンダルを避けるよう示されています。脱ぎ履きの速さは魅力でも、業務中の常用は避けましょう。

ほどけやすい紐靴

紐がほどけやすい靴は、ほどけた紐を踏んで転倒する原因になります。紐靴を使うなら、ほどけにくい結び方やゴム紐、結ばないタイプのシューレースを活用しましょう。

つま先が開いた・露出するデザイン

つま先が開いた靴は、足を踏まれたときや物にぶつけたときに保護されず、けがのリスクがあります。汚れや水分も入りやすいため、業務用には不向きです。

ヒールの高い靴・底の硬すぎる靴

ヒールのある靴は不安定で、しゃがむ・踏ん張る動作に向きません。逆に底が硬すぎて衝撃を吸収しない靴も、立ち仕事の疲労を増やします。安定とクッションのバランスが取れたフラットなシューズが基本です。

サイズの合わない靴

大きすぎる靴は足が中で動いてつまずきやすく、小さすぎる靴は靴擦れやむくみ時の締め付けで疲労を招きます。前章のサイズ・フィットの考え方を参考に、足に合った1足を選びましょう。

長く快適に使うためのお手入れ・運用のコツ

複数足をローテーションする

同じ靴を毎日履き続けると、汗による湿気が抜けきらず、においや雑菌、素材の劣化につながります。2足以上を用意して交互に履き、しっかり乾かしてから使うと、清潔さと耐久性の両方が保てます。室内用・送迎用・入浴介助用を分けておくと、自然にローテーションが組めます。

こまめに拭く・洗う

排泄・食事・入浴介助で汚れがついたら、その日のうちに拭き取るか洗うことで、においと劣化を防げます。洗える素材を選んでおくと手入れが楽になります。乾かす際は直射日光や高温の乾燥機を避け、風通しのよい場所で陰干しすると素材が傷みにくくなります。

インソールも交換・洗濯する

へたったインソールはクッション性が落ち、衛生面でも問題が出ます。取り外して洗えるタイプを選び、定期的に洗う・交換することで、履き心地と清潔を保てます。

ソールの摩耗をチェックする習慣

耐滑性は安全に直結します。月に一度はソールの溝のすり減りを確認し、溝が浅くなって滑りやすくなったら早めに買い替えましょう。見た目がきれいでも、グリップが落ちた靴は転倒リスクを高めます。

介護職の靴の買い替え目安と購入前チェックリスト

買い替えの目安|「まだ履ける」と「もう替えどき」の見分け方

介護職の靴は毎日長時間・屋内外で酷使するため、見た目がきれいでも機能が落ちていることがあります。次のサインが出たら買い替えを検討しましょう。靴底のすり減りで溝が浅くなると、濡れた床やお風呂場で滑りやすくなり転倒・腰のひねりにつながります。かかとの内側がつぶれて足が左右にぶれる、クッションが沈んで歩くと底づき感がある、といった状態も疲労や膝・腰への負担を増やします。インソールのへたりやニオイ・内側の縫製のほつれも、衛生面とフィット低下のサインです。

使用頻度にもよりますが、毎日フルタイムで履く場合はおおむね半年〜1年を一つの目安にし、滑り止めの溝が浅くなったら期間にかかわらず早めに交換するのが安全です。2足を曜日で履き替えるとクッションの回復時間が確保でき、結果的に1足あたりが長持ちします。

購入前チェックリスト|後悔しないための確認項目

購入の前に、次の点を確認しておくと失敗が減ります。まず職場の規定を確認しましょう。色(白・黒・指定なし)、かかとを覆う形か、スリッパ・サンダル不可か、室内用と送迎・外出用を分ける必要があるか、は施設によって異なります。次に、自分の働き方に合うかを考えます。送迎や買い物同行が多いなら屋外でのグリップと防水性、入浴介助があるなら水場で滑らず乾きやすい素材、立ち仕事中心ならクッション性と軽さが優先になります。

試し履きは、足がむくみやすい夕方に、実際に勤務で履く靴下を着けて行うとサイズのズレを防げます。両足で履いて数歩歩き、つま先に1cm程度の余裕があるか、かかとが浮かないか、甲が締めつけられないかを確認します。脱ぎ履きの頻度が高い職場では、面ファスナー(マジックテープ)やスリッポンタイプだと和室や浴室前での着脱がスムーズです。予算は「安い1足を頻繁に買い替える」より「滑り止めとクッションがしっかりした1足を手入れして長く使う」方が、足腰の負担と総額の両面で有利になりやすい点も意識しておきましょう。

介護職の靴下・インソールの選び方と組み合わせ

靴下・インソールとの組み合わせで快適さは変わる

靴そのものだけでなく、靴下とインソール(中敷き)の組み合わせも足の疲れや蒸れを大きく左右します。長時間の立ち仕事では、吸汗速乾性のある靴下を選ぶと蒸れによる不快感や水虫・においの予防につながります。むくみやすい人は、締めつけの強い靴下より、ふくらはぎを軽くサポートする着圧タイプが合う場合もあります。つま先に縫い目が当たって痛む場合は、シームレス(縫い目の少ない)靴下に替えるだけで改善することがあります。

クッションがへたってきた靴は、市販の衝撃吸収インソールを入れることで一時的に履き心地を回復できますが、靴底の滑り止めがすり減っている場合はインソールでは補えないため、買い替えのサインと考えましょう。インソールを入れるとサイズ感がきつくなることがあるので、購入時はインソールを入れた状態でフィットを確認しておくと安心です。

なお、靴・靴下・インソールは消耗品です。毎日使うものだからこそ、定期的に状態を見直して早めに整えることが、結果的に足腰の健康と仕事の続けやすさにつながります。自分の足と働き方に合った組み合わせを見つけておきましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. 介護職の靴はスニーカーでも大丈夫ですか?

かかとを覆い、滑りにくく、軽くてクッション性のあるスニーカーなら問題ありません。むしろ脱ぎ履きしやすいマジックテープやスリッポンのスニーカータイプは介護向きです。ただし装飾が多い派手なデザインは職場規定に触れる場合があるため、色やデザインは事前に確認しましょう。

Q. クロックスのようなサンダルタイプはどうですか?

かかとが固定されないサンダルやスリッパは、踏ん張りが効かず脱げやすいため、フロアでの常用には向きません。入浴介助など濡れた場所では、甲が覆われ滑りにくい専用サンダルを使うのは選択肢になりますが、その場合もかかとが固定されるタイプを選ぶと安全です。

Q. 靴は何足くらい用意すればよいですか?

最低でも室内用と入浴介助用・屋外用を分け、同じ用途でも2足あると交互に乾かしながら使えて衛生的です。送迎の多い職場では屋外用を別に用意すると床も汚しません。

Q. 予算はどのくらいを見ておけばよいですか?

価格よりも、滑りにくさ・クッション性・脱ぎ履き・つま先保護といった機能が自分の業務に合っているかを基準に選びましょう。すり減ったソールは安全に関わるため、安価でも定期的に買い替える前提で考えると安心です。

Q. 足のむくみや疲れがひどいときはどうすればよいですか?

夕方の足に合わせた適切なサイズと幅(ワイズ)、クッション性のあるインソールが基本です。それでも改善しない場合は、勤務中の小休止やストレッチ、職場の床・動線の見直しも合わせて検討しましょう。痛みやしびれが続く場合は無理をせず専門家に相談してください。

参考文献・出典

まとめ|自分の働き方に合う1足を選ぶ

介護職の靴選びは、滑りにくいソール・適度なクッション性・軽さ・脱ぎ履きのしやすさ・つま先の保護・かかとの安定・洗える素材・施設規定の8点を押さえ、かかとを覆うシューズタイプを基本にすることが要点です。社会福祉施設の労働災害では転倒が大きな割合を占め、厚生労働省の腰痛予防対策指針も足に合った靴の使用を求めています。靴選びは快適さの工夫であると同時に、転倒・腰痛という労災を遠ざける実務的な安全対策でもあります。

室内用・送迎用・入浴介助用をシーンで分け、夕方の足に合わせて足長と足囲(ワイズ)の両方でフィットを確認し、ソールがすり減ったら早めに買い替える。この基本を守れば、特定のブランドや高価な商品に頼らなくても、自分の働き方に合った1足にたどり着けます。

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執筆者

介護のハタラクナカマ編集部

編集部

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