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介護職の夜勤明けの過ごし方|体調を崩さない10のコツと注意点

介護職の夜勤明けの過ごし方|体調を崩さない10のコツと注意点

介護職の夜勤明けの過ごし方を解説。仮眠のベストな時間帯、食事のコツ、運動のタイミング、生活リズムを崩さない方法。夜勤明けにやってはいけないNG行動も紹介。

ポイント

この記事のポイント

介護職の夜勤明けは「午前中に2〜3時間仮眠→昼に起きて日光を浴びる→夜は通常時間に就寝」が理想のリズムです。昼過ぎまで寝ると夜眠れなくなり生活リズムが崩れます。食事は消化の良いものを腹六〜七分目で、カフェインは14時以降避ける。帰宅後すぐのアルコールはNG(睡眠の質が大幅低下)。運動は仮眠後の軽い散歩程度にとどめましょう。遮光カーテン(1級遮光)とシリコン耳栓は夜勤者の必需品です。温泉・サウナ・マッサージでのリフレッシュも体のメンテナンスに効果的。夜勤前は2〜3時間の仮眠と軽めの食事で備え、激しい運動は避けて体力を温存します。夜勤がつらくなったら夜勤回数の調整や日勤のみの施設への転職も選択肢です。

16時間の夜勤を終えて帰宅した後、あなたはどう過ごしていますか?「昼過ぎまで爆睡→起きてダラダラ→夜眠れない→翌日もだるい」というパターンに陥っていませんか?

実は、夜勤明けの過ごし方次第で、翌日以降の体調とパフォーマンスが大きく変わります。正しい過ごし方を知っている介護職員とそうでない職員では、慢性疲労の蓄積度に明らかな差が出ます。

日本医労連の「2024年介護施設夜勤実態調査」によると、介護施設の月平均夜勤回数は4.4回。年間に換算すると約50回以上の夜勤をこなしていることになります。毎回の夜勤明けの過ごし方が積み重なれば、1年後・5年後の体調に大きな影響を与えるのは当然です。

この記事では、介護職の夜勤明けの過ごし方を「仮眠」「食事」「活動」「リフレッシュ」「体調管理」の5つのカテゴリーに分けて徹底解説。さらに夜勤前の過ごし方、夜勤のメリット・デメリット、夜勤がつらくなった場合の選択肢まで、夜勤に関するすべてを網羅しています。明日の夜勤明けから実践できる内容ばかりですので、ぜひ参考にしてください。

介護職の夜勤とは — 勤務時間と2つのシフトパターン

夜勤明けの過ごし方を考える前に、まず介護職の夜勤の基本を押さえておきましょう。

2交代制(ロング夜勤)

介護施設で最も多い夜勤の形態が2交代制(ロング夜勤)です。夕方16〜17時に出勤し、翌朝9〜10時に退勤する約16時間の勤務。途中に2時間程度の仮眠休憩が設けられています。

時間帯主な業務
16:00〜17:00出勤・申し送り・夕食準備
17:00〜18:00夕食介助・服薬介助
18:00〜20:00口腔ケア・パジャマへの更衣・排泄介助
20:00〜21:00就寝介助・臥床介助
21:00〜22:00巡回・記録作成
22:00〜翌5:00定時巡回(2時間おき)・ナースコール対応・体位変換・仮眠休憩(2時間程度)
5:00〜6:00起床介助・更衣介助・排泄介助
6:00〜7:00バイタルチェック・朝食準備
7:00〜8:00朝食介助・服薬介助・口腔ケア
8:00〜9:30記録作成・日勤への申し送り・退勤

3交代制(ショート夜勤)

一部の施設では3交代制(ショート夜勤)を採用。22時〜翌7時の約8〜9時間勤務です。拘束時間は短いですが、仮眠時間が確保されないことが多く、出勤前の生活リズム調整が難しいというデメリットもあります。

ロング夜勤 vs ショート夜勤 比較

項目ロング夜勤(2交代制)ショート夜勤(3交代制)
勤務時間約16時間約8〜9時間
仮眠あり(2時間程度)なし or 短い
月の夜勤回数4〜5回8〜10回
夜勤手当(1回)6,000〜8,000円3,000〜5,000円
夜勤明けの休み翌日ほぼ確実に休み翌日も勤務の場合あり
体への負担1回の負担が大きい頻度が高い分、累積疲労

夜勤明けの過ごし方はロング夜勤を前提に解説します。ロング夜勤の場合は退勤後に丸一日使えるため、過ごし方の工夫が体調維持に直結します。

月の夜勤回数の目安

日本医労連の「2024年介護施設夜勤実態調査」によると、介護施設の月平均夜勤回数は4.4回。ただし施設形態により差があります。

施設形態月平均夜勤回数
特別養護老人ホーム4.5回
介護老人保健施設4.3回
グループホーム5.0回
有料老人ホーム4.2回

グループホームは小規模(1ユニット9名)のため、1人夜勤(ワンオペ)になることが多く、夜勤回数も多めです。夜勤回数が多い施設では、夜勤明けの過ごし方がより重要になります。

夜勤明けの過ごし方 — 疲れを残さない10のコツ

夜勤明けの過ごし方のイラスト

ここからは夜勤明けの過ごし方を仮眠・食事・活動の3つのカテゴリーに分けて、具体的な10のコツをご紹介します。すべて実践する必要はありませんが、自分に合ったものから取り入れてみてください。

【仮眠編】質の高い短時間睡眠がカギ

1. 帰宅後の仮眠は2〜3時間まで

帰宅後すぐに2〜3時間の仮眠を取るのがベスト。5時間以上寝ると深い睡眠(ノンレム睡眠)に入ってしまい、起きた後に強いだるさ(睡眠慣性)が生じます。さらに夜の睡眠にも影響し、翌日以降の生活リズムが崩れる悪循環に。必ずアラームをセットして、決めた時間に起きましょう。

理想的なタイムスケジュール例:

時間行動
9:30退勤・帰宅
10:00軽食・入浴
10:30仮眠開始(遮光カーテン+耳栓)
13:00起床・日光を浴びる
13:30〜17:00自由時間(買い物・散歩・趣味)
18:00夕食
22:00〜23:00通常の就寝時間に就寝

2. 遮光カーテン+耳栓で睡眠環境を整える

日中の仮眠は光と騒音で質が下がりがち。遮光カーテン(1級遮光)とシリコン耳栓は夜勤者の必需品です。アイマスクも有効。室温は18〜22℃が最適で、これより暑いと寝苦しく、寒いと交感神経が刺激されて目が覚めやすくなります。スマホは機内モードにして通知音で起こされないようにしましょう。

3. 夜は通常の就寝時間に寝る

仮眠後は昼間起きて活動し、夜は通常の就寝時間(22〜24時頃)に寝ることで生活リズムを元に戻します。翌日が日勤なら特に重要です。「昼寝したから夜眠れない」場合は、ぬるめの入浴やストレッチでリラックスすると入眠しやすくなります。

【食事編】胃腸をいたわる食べ方

4. 帰宅後の食事は消化の良いものを

仮眠前の食事はおにぎり、バナナ、スープ、ヨーグルト、豆腐など消化が良いものを選びましょう。揚げ物やカップ麺、激辛料理は胃腸に負担がかかり、睡眠の質を下げます。食べすぎも禁物で、腹六〜七分目が理想です。

夜勤明けにおすすめの食事例:

  • 朝食:おにぎり1個+味噌汁+バナナ
  • 昼食(仮眠後):うどん、そば、サンドイッチ+サラダ
  • 夕食:通常の食事でOK。タンパク質(鶏肉・魚)を意識

5. カフェインは14時以降避ける

帰宅直後のコーヒーはOKですが、14時以降のカフェインは夜の睡眠を妨げるため避けましょう。カフェインの半減期は約5〜6時間。14時にコーヒーを飲むと、20時になってもカフェインの半分が体内に残っています。どうしても飲みたい場合はデカフェやカフェインレスのハーブティーに切り替えましょう。

6. アルコールは仮眠後に少量で

帰宅直後のアルコールは入眠を早めますが、睡眠の質を大幅に下げます。アルコールにより深い睡眠(ノンレム睡眠)が阻害され、途中覚醒が増えるためです。飲むなら仮眠後の昼食〜夕食時に少量(ビール1本・ワイン1杯程度)にとどめましょう。「夜勤明けの朝ビール」は最も体に悪い習慣の一つです。

【活動編】体内時計をリセットする

7. 仮眠後は外に出て日光を浴びる

2〜3時間の仮眠後は自然光を浴びることで体内時計をリセットしましょう。日光を浴びると脳内のセロトニンが分泌され、気分が安定し、夜にはメラトニン(睡眠ホルモン)に変換されて夜の寝つきも良くなります。30分程度の散歩がベストですが、ベランダで日光を浴びるだけでも効果があります。

8. 激しい運動は避ける

ジムでのハードな筋トレやランニングは疲労が蓄積するためNG。軽いストレッチ、ヨガ、散歩程度にとどめましょう。特に夜勤で移乗介助を何度もした場合、腰や肩に負担がかかっているため、激しい運動で故障するリスクがあります。

9. 予定を入れすぎない

夜勤明けの日に予定を詰め込みすぎると疲労が回復しません。「夜勤明けは休息日」と割り切り、リフレッシュに充てましょう。やりたいことは1〜2つに絞り、「あれもこれも」と欲張らないことが大切です。

10. 連勤の場合は特に注意

夜勤明け→翌日日勤のような連勤は体への負担が大きい。可能であれば夜勤明けの翌日は休みになるシフトを希望しましょう。2024年の「勤務間インターバル制度」の普及促進により、前の勤務終了から次の勤務開始まで最低11時間空けることが推奨されています。就業規則に規定があるか確認し、あまりにも詰まったシフトが続く場合はシフト責任者に相談しましょう。

夜勤明けのリフレッシュ方法 — ゆっくり派・アクティブ派別

夜勤明けの過ごし方は大きく分けて「ゆっくり休みたい派」と「アクティブに動きたい派」の2タイプ。どちらが正解ということはなく、自分に合ったリフレッシュ方法を見つけることが大切です。

ゆっくり休みたい派のリフレッシュ方法

1. ぬるめのお風呂でリラックス

帰宅後は38〜40℃のぬるめのお湯に15〜20分つかりましょう。血行が促進され、筋肉の疲労回復が早まります。入浴剤やアロマオイルを使うとリラックス効果がさらにアップ。シャワーだけで済ませるより睡眠の質も向上します。熱いお湯(42℃以上)は交感神経を刺激してしまうので避けましょう。

2. 録り溜めたドラマ・映画を楽しむ

仮眠後に起きたら、録り溜めたドラマや映画を楽しむ時間に。NetflixやAmazonプライムなどの動画配信サービスを活用すれば、自分のペースで楽しめます。ただし仮眠前のスマホ・タブレット視聴はブルーライトで入眠を妨げるので避けましょう。

3. 温泉・サウナ・岩盤浴で心身をリセット

仮眠後にスーパー銭湯や日帰り温泉に行くのは介護職員に人気のリフレッシュ方法です。サウナ→水風呂→外気浴の「ととのう」体験は、自律神経のバランスを整え、夜勤で乱れた体内リズムのリセットに効果的。岩盤浴でじっくり汗をかくのもおすすめです。

4. マッサージ・整体で体をメンテナンス

介護の仕事は移乗介助や入浴介助で腰・肩・首に負担がかかります。月1〜2回のマッサージや整体は「体のメンテナンス」として効果的。夜勤明けは平日昼間の予約が取りやすく、料金も割安なことが多いです。

アクティブに動きたい派のリフレッシュ方法

5. 平日の空いたお店でショッピング

夜勤明けの平日昼間は、ショッピングモールやデパートが空いていて快適。土日は混雑して行きづらいお店もゆっくり見られます。自分へのご褒美に少し良いものを買うのも、夜勤を頑張るモチベーションになります。

6. カフェでモーニングを楽しむ

夜勤仲間と退勤後にそのままモーニングに行くのも人気の過ごし方。仕事の話で盛り上がったり、愚痴を言い合ったりすることでストレス発散に。一人カフェで読書を楽しむのもリフレッシュになります。

7. 公的手続き・通院を済ませる

役所・銀行・郵便局・病院など、平日の日中しか行けない用事をまとめて済ませられるのは夜勤明けの大きなメリット。特に定期健康診断や歯科検診は夜勤明けに予約するのがおすすめです。

8. 旅行・レジャーに出かける

ロング夜勤の場合、夜勤明け+翌日休みで実質2日間の自由時間が確保できます。近場の温泉旅行や日帰りドライブ、テーマパーク、釣り、ゴルフなど、まとまった時間を活かしてリフレッシュ。楽しい予定を入れておくと夜勤のモチベーションにもなります。

9. 家事をまとめてこなす

洗濯物を外に干す、掃除機をかける、食事の作り置きをするなど、平日の日中だからこそ効率的にできる家事があります。一人暮らしや子育て中の方にとっては、夜勤明けの日中が貴重な家事タイムです。

10. 子どもや家族と過ごす

夜勤明けが平日であれば、平日しかできない遊びを子どもと一緒に楽しめます。空いている動物園や水族館、公園遊びなど。仮眠後にお迎えに行って、一緒におやつを食べるだけでも子どもは大喜びです。

夜勤明けのNG行動

夜勤明けのNG行動のイラスト

夜勤明けについやってしまいがちなNG行動をまとめました。「分かっているけどやめられない」という方も多いですが、一つずつ改善することで疲労の蓄積を防げます。

NG行動なぜダメなのか代替策
昼過ぎまで寝る深い睡眠に入り睡眠慣性が発生。夜眠れなくなり生活リズムが崩壊するアラームで2〜3時間後に強制起床
帰宅直後のアルコール入眠は早まるが、睡眠の質が大幅に低下。途中覚醒が増え、疲労が回復しない仮眠後の昼食〜夕食時に少量にとどめる
仮眠前にスマホを長時間見るブルーライトがメラトニン分泌を抑制し、入眠しにくくなる仮眠前30分はスマホOFF。機内モードに設定
ジムでハードに運動16時間勤務後の体にさらなる負荷。疲労蓄積で翌日以降に影響軽い散歩(30分)やストレッチにとどめる
予定を詰め込む休息不足で免疫力低下。体調を崩すリスクが高まる「夜勤明けは休息日」と割り切る
長距離の運転眠気による居眠り運転のリスク。特に帰宅時の運転は事故率が高い公共交通機関、タクシー、同僚との相乗りを利用
エナジードリンクの多飲カフェイン+糖分の過剰摂取で血糖値が乱高下。かえって疲労感が増すコーヒー1〜2杯程度にとどめる

特に注意すべきは「帰宅時の運転」です。夜勤明けの居眠り運転による交通事故は毎年報告されています。疲労が激しいときは施設の仮眠室で30分休んでから帰宅するか、公共交通機関を利用しましょう。安全に帰宅することが夜勤明けの最初の「過ごし方」です。

夜勤前の過ごし方 — 万全の状態で夜勤に臨むコツ

夜勤明けを有意義に過ごすには、夜勤前の準備も重要です。夜勤当日の過ごし方で、勤務中のパフォーマンスと夜勤明けの疲労度が大きく変わります。

1. 夜勤前に2〜3時間の仮眠を取る

夜勤の出勤前に14〜16時頃に2〜3時間の仮眠を取りましょう。睡眠は約90分周期で深い眠り(ノンレム睡眠)と浅い眠り(レム睡眠)を繰り返します。レム睡眠のタイミングで目覚めるとスッキリ起きられるので、90分の倍数(90分 or 180分)でアラームをセットするのがコツです。

2. 食事は軽めに、消化の良いものを

夜勤前の食事は腹八分目にとどめましょう。満腹で出勤すると勤務中に血糖値が上がり眠気が襲ってきます。おにぎり、サンドイッチ、バナナなど消化の良い軽食がベスト。揚げ物や大盛りのラーメンなどは避けましょう。

3. カフェインは出勤2〜3時間前に

コーヒーや緑茶のカフェインは摂取後30分〜1時間で効果が出始め、4〜5時間持続します。出勤2〜3時間前に飲めば、勤務開始時にちょうど効果が発揮されます。仮眠直前にカフェインを飲んで仮眠する「カフェインナップ」も効果的です。

4. 激しい運動は避け、体力を温存する

夜勤前にジムでハードなトレーニングをすると、勤務中にバテてしまいます。夜勤当日は軽いストレッチ程度にとどめ、体力を温存しましょう。特に夜勤中は日勤より少ない人数で対応するため、急変時の対応に備えた体力が必要です。

5. 夜勤セットを準備しておく

夜勤に持っていくアイテムを事前に準備しておくと、当日バタバタせずに済みます。

  • 軽食・飲み物:おにぎり、パン、バナナ、水筒(温かい飲み物)
  • 防寒具:カーディガン、靴下(夜間は冷える施設が多い)
  • 目薬・リップクリーム:乾燥対策
  • 眠気覚まし:コーヒー、ミント系のガム
  • 着替え:退勤後にそのまま出かける場合に

夜勤明けの体調管理 — 肌荒れ・腸内環境・メンタルケア

夜勤を長く続けるためには、日々の体調管理が欠かせません。夜勤特有の体調トラブルとその対策を知っておきましょう。

肌荒れ対策

夜勤で睡眠リズムが乱れると、肌のターンオーバーが乱れてニキビ・肌荒れ・くすみが起きやすくなります。

  • 帰宅後すぐにメイクを落とす:16時間以上のメイクは肌に大きな負担
  • 保湿を徹底する:夜勤中は施設の乾燥した空気にさらされるため、高保湿の化粧水・乳液を使う
  • ビタミンCを意識的に摂る:フルーツやサプリメントでビタミンCを補給。コラーゲン生成を促し、肌の回復を助ける
  • 枕カバーを清潔に保つ:仮眠で使う枕カバーは週2回以上交換

腸内環境の維持

夜勤で生活リズムが不規則になると、便秘や下痢など腸内トラブルが起きやすくなります。

  • ヨーグルト・納豆などの発酵食品を毎日摂る
  • 食物繊維(野菜・海藻・きのこ)を意識的に取り入れる
  • 夜勤中のジャンクフードを控える(カップ麺、菓子パン、スナック菓子は腸内環境を悪化させる)
  • 水分を十分に摂る:夜勤中は忙しくて水分補給を忘れがち。1勤務あたり最低1リットルは飲む

メンタルケア

夜勤は日勤に比べて少人数で対応するプレッシャーや、深夜の孤独感、急変時の不安など精神的な負担が大きいです。

  • 夜勤の不安や愚痴は溜め込まない:仲間や家族に話すことで気持ちがラクになる
  • 趣味の時間を確保する:夜勤明けに好きなことをする時間は精神的な回復に不可欠
  • 「夜勤がつらい」と感じたら無理しない:眠れない、食欲がない、気分が沈むなどの症状が続く場合は上司や産業医に相談
  • 夜勤回数の調整を相談する:月6回以上の夜勤が体に合わない場合、施設長やシフト責任者に相談して回数を減らしてもらえることもある

長期的な健康リスクと対策

夜勤を長期間続けると、以下の健康リスクが指摘されています。

リスク原因対策
睡眠障害体内時計の乱れ夜勤明けのルーティンを固定化する
肥満・メタボ不規則な食事、夜間の間食夜勤中の食事内容を管理する
心血管疾患自律神経の乱れ定期健康診断を必ず受ける
うつ・不安障害日光不足、孤独感仮眠後に外出して日光を浴びる

年1回の健康診断は必ず受診しましょう。夜勤者は特に血圧・血糖値・コレステロール値に注意が必要です。

夜勤のメリット・デメリット — それでも夜勤を選ぶ理由

「夜勤はきつい」というイメージが先行しますが、夜勤ならではのメリットもたくさんあります。メリットとデメリットを正しく理解した上で、自分に合った働き方を選びましょう。

夜勤のメリット

メリット詳細
夜勤手当で収入アップ1回あたり6,000〜8,000円の夜勤手当。月4〜5回で月収が2.4〜4万円アップ。年間で約30〜48万円の差
日中の時間が自由に使える病院・役所・銀行など平日昼間しか行けない用事を済ませられる
出勤日数が少ないロング夜勤の場合、月4〜5回の出勤で月16〜17日勤務と同等の給与を得られることも
通勤ラッシュを避けられる夕方出勤・朝退勤のため、満員電車や渋滞のストレスがない
利用者とじっくり関われる夜間は日中に比べてゆったりとした時間の流れ。不安で眠れない利用者との会話でケアの幅が広がる
スキルアップにつながる急変対応、少人数での判断力、緊急時のリーダーシップなど、夜勤でしか身につかないスキルがある

夜勤のデメリット

デメリット詳細
生活リズムが乱れやすい昼夜逆転で体内時計が狂い、睡眠障害・食欲不振・疲労感のリスク
拘束時間が長いロング夜勤は約16時間。仮眠時間を含めても職場にいる時間が長い
少人数の責任とプレッシャー日勤の半分以下の人数で全利用者に対応。急変時の判断も自分に委ねられる
家族・友人との時間が合わない夕方出勤のため、夕食や夜の時間を家族と過ごせない
体への長期的な影響不規則な生活の継続は、肥満・高血圧・心疾患のリスク因子になる

夜勤専従という選択肢

「夜勤の方が自分に合っている」という人には夜勤専従という働き方もあります。夜勤のみに特化することで、

  • 月10〜12回の夜勤で月収30〜35万円(日勤常勤より高い場合も)
  • 日中の時間が毎日自由に使える
  • 生活リズムが「夜型」で固定されるため、シフト交代による体調不良が減る

ただし夜勤専従は体への負担も大きいため、20〜30代のうちに稼ぐ手段として割り切るか、週2〜3回のペースで無理なく続けるのがおすすめです。

夜勤がつらくなったら — 働き方を変える5つの選択肢

「夜勤明けの過ごし方を工夫しても、やっぱり夜勤がつらい」と感じたら、我慢し続けるのではなく働き方を見直すことも大切です。

1. 夜勤回数を減らしてもらう

まずは現在の職場で夜勤回数の調整を相談しましょう。施設によっては月の夜勤回数を2〜3回に減らすことが可能です。特に育児中の方や持病がある方は配慮されるケースが多いです。

2. 日勤のみの施設に異動・転職する

夜勤のない施設形態を選べば、生活リズムの乱れから解放されます。

施設形態夜勤の有無特徴
デイサービスなし日中のみ。土日休みの施設も多い
訪問介護基本なし短時間勤務が可能。自分のペースで働ける
デイケア(通所リハ)なしリハビリ中心。医療職と連携
居宅介護支援事業所なしケアマネジャーとしてデスクワーク中心
地域包括支援センターなし相談業務中心。土日休み・定時退勤が多い

3. ショート夜勤の施設に変える

ロング夜勤(16時間)がつらい場合、3交代制でショート夜勤(8〜9時間)の施設に転職する方法もあります。1回の拘束時間が短いため、身体的な負担は軽減されます。

4. 夜勤の仮眠環境が良い施設を選ぶ

施設によって夜勤中の仮眠環境は大きく異なります。転職時には以下を確認しましょう。

  • 仮眠時間:2時間確保されているか(規定のみで実際は取れない施設もある)
  • 仮眠室の環境:個室か大部屋か、ベッドの質、空調は快適か
  • 夜勤の人員配置:2人以上の体制か、ワンオペか
  • 見守りセンサーの導入:ICT導入施設は巡回回数が減り、仮眠が確保しやすい

5. パート・派遣で夜勤なしの働き方を選ぶ

正社員からパートや派遣に切り替えることで、「日勤のみ」「週3日」など柔軟な働き方が可能に。収入は下がりますが、体調を崩して長期休職するよりもキャリアの継続性は高いです。

夜勤がつらいと感じることは決して甘えではありません。自分の体と心を守ることが、介護職を長く続ける最大のコツです。

よくある質問

Q. 夜勤明けは何時間寝るのがベストですか?

A. 2〜3時間の仮眠がベストです。5時間以上寝ると深い睡眠に入ってしまい、起きた後のだるさが増す「睡眠慣性」が起こります。また、長時間の昼寝は夜の睡眠に影響し、生活リズムが崩れる原因に。仮眠後は起きて日光を浴び、夜は通常の時間に就寝しましょう。

Q. 夜勤明けにやってはいけないことは?

A. ①昼過ぎまで寝る(生活リズム崩壊)②帰宅直後のアルコール(睡眠の質低下)③仮眠前のスマホ長時間視聴(ブルーライトで入眠困難)④ジムでのハードな運動(疲労蓄積)⑤予定の詰め込みすぎ(休息不足)。特にアルコールは入眠は早まりますが、睡眠の質を大幅に下げるため注意が必要です。

Q. 夜勤中に眠くなったらどうすればいい?

A. ①冷水で顔を洗う②ミント系のガムを噛む③軽いストレッチ(屈伸、肩回し)④明るい場所に移動する⑤同僚と会話する。コーヒーは朝方に飲むと帰宅後の仮眠に影響するため、飲むなら深夜2時頃までにしましょう。

Q. 夜勤明けに運動しても大丈夫ですか?

A. 仮眠後の軽い散歩(30分程度)やストレッチはOKです。むしろ日光を浴びながらの散歩は体内時計のリセットに効果的。ただし、ジムでの筋トレやランニングなどハードな運動は疲労が蓄積するため避けましょう。

Q. 夜勤明けの日に予定を入れても大丈夫?

A. 仮眠後の午後からなら問題ありません。買い物、カフェ、映画、友人との食事など、無理のない範囲で楽しみましょう。ただし、長距離の運転は眠気による事故リスクがあるため注意が必要です。仮眠前に運転して帰宅するのもリスクがあるため、公共交通機関や送迎を利用するのが安全です。

Q. 夜勤が体に合わないと感じたらどうすればいい?

A. まずは①夜勤明けの過ごし方を見直す②夜勤回数の調整を職場に相談する、の2つを試しましょう。それでもつらい場合は、日勤のみの施設(デイサービス・訪問介護など)への転職を検討してください。夜勤がない施設でも介護福祉士の資格があれば十分な収入を得られます。

Q. 夜勤明けの翌日も仕事の場合、どう過ごすべき?

A. 夜勤明け→翌日勤務の場合は特に注意が必要です。帰宅後の仮眠を3時間しっかり取り、仮眠後に外出して日光を浴び、夜は21時台には就寝しましょう。勤務間インターバル(前の勤務終了から次の勤務開始まで)が11時間未満の場合は、労働基準法の趣旨に反する可能性があるため、施設に改善を求めることもできます。

参考文献・出典

  • [1]
    2024年介護施設夜勤実態調査結果- 日本医労連

    介護施設の月平均夜勤回数4.4回、仮眠時間の実態、ワンオペ夜勤の割合など

  • [2]
    交代勤務者の健康管理ガイドライン- 厚生労働省

    夜勤労働者の睡眠管理、仮眠の取り方、勤務間インターバルの推奨基準

  • [3]
    令和6年度 介護労働実態調査結果- 介護労働安定センター

    介護職員の夜勤手当の相場、施設形態別の夜勤回数、離職率との関連

「夜勤が体に合わない」「生活リズムが崩れてつらい」「睡眠障害の症状が出てきた」と感じたら、無理に続ける必要はありません。デイサービスや訪問介護など、夜勤なしで働ける施設はたくさんあります。介護福祉士の資格があれば、日勤のみでも十分な収入を得られます。働き方診断であなたに合った施設タイプ・雇用形態を見つけましょう。夜勤の有無、給与、通勤時間、希望の休日パターンなど、あなたの希望条件に合った働き方が3分で見つかります。診断は無料で何度でも利用できます。

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まとめ

この記事のポイントまとめ

テーマポイント
仮眠のコツ帰宅後2〜3時間。遮光カーテン+耳栓で環境を整える。5時間以上は逆効果
食事消化の良いものを腹六〜七分目。カフェインは14時まで。アルコールは仮眠後に少量
活動仮眠後に外出して日光を浴びる。軽い散歩がベスト。激しい運動はNG
リフレッシュ温泉・サウナ・マッサージで体をメンテナンス。平日の空いた時間を有効活用
NG行動昼寝しすぎ、帰宅直後の飲酒、仮眠前のスマホ、帰宅時の居眠り運転に注意
体調管理肌荒れ・腸内環境・メンタルに注意。年1回の健康診断は必須
夜勤前の準備2〜3時間の仮眠、軽めの食事、体力温存。夜勤セットを事前に準備
メリット夜勤手当で年間30〜48万円UP、平日昼間の自由時間、出勤日数が少ない
つらくなったら夜勤回数の調整、日勤のみの施設への転職、ショート夜勤の施設も選択肢

夜勤明けの過ごし方は「習慣」にすることが大切

夜勤明けの過ごし方で最も大切なのは「2〜3時間の仮眠→昼に起きて日光を浴びる→夜は通常時間に就寝」のリズムを守ること。毎回同じルーティンを繰り返すことで、体が自然と夜勤明けモードに切り替わり、疲労回復のスピードが上がります。

「1回の夜勤明けの過ごし方」ではなく、「年間50回以上の夜勤明けをどう過ごすか」という視点で考えてみてください。正しい過ごし方を習慣化すれば、夜勤を含む介護の仕事を10年、20年と長く続けることができます。

夜勤は「きつい」だけではありません。夜勤手当で年間30〜48万円の収入アップ、平日昼間の自由時間、少人数でのスキルアップなど、メリットを最大限活かせれば充実した働き方ができます。この記事で紹介した10のコツとリフレッシュ方法の中から、自分に合ったものを取り入れて、介護職を楽しく続けていきましょう。

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介護職の夜勤明けの過ごし方|疲れを残さない10のコツ
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公開日: 2026年3月21日最終更新: 2026年3月21日

執筆者

介護のハタラクナカマ編集部

編集部

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