
介護職は転職回数が多いと不利?採用への影響と伝え方
介護職の転職回数が多いと採用で不利になるのか、採用担当が本当に気にする点を解説。介護の離職率13.1%や勤続3年未満が64%という公的データを踏まえ、何回から多いと見られるか、職務経歴書・履歴書の書き方、面接での伝え方の例文、避けるべきNGまで網羅します。
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この記事のポイント
介護職は転職回数が多くても、それだけで採用に不利になることは多くありません。介護の離職率は13.1%と全産業(15.4%)より低い一方、人手不足から採用意欲は高いためです。採用担当が本当に見るのは「回数」より「短期間で辞めた理由に一貫性があるか」「次は定着できるか」。転職理由を整理し、職務経歴書と面接で前向きに説明できれば、複数施設の経験はむしろ強みになります。
目次
「介護の仕事を3回も4回も変えてきたけれど、次の面接で不利にならないだろうか」——転職活動を始めると、多くの人がこの不安にぶつかります。求人サイトやエージェントは「介護は人手不足だから大丈夫」と言いますが、実際の採用担当者が転職回数をどう見ているのか、そして何をどう伝えれば前向きに受け止めてもらえるのかは、意外と整理されていません。不安なまま面接に臨むと、せっかくの経験が伝わらず、本当の評価を受けられないこともあります。
この記事では、公的な調査データをもとに「介護業界で転職回数が採用に与える本当の影響」を明らかにしたうえで、何回から「多い」と見られるのか、採用担当が気にする3つのポイント、そして職務経歴書・履歴書・面接で転職回数をどう伝えればよいかを、具体例とともに解説します。年代別・ケース別の伝え方の注意点まで踏み込むので、自分の状況に近いところから読み進めてください。「回数を隠す」のではなく「経験として語る」ための実践ガイドです。
データで見る:介護の転職回数が「不利になりにくい」3つの理由
「転職回数が多い=不利」という思い込みを、まず公的データで点検しましょう。介護業界には、回数の多さがほかの業界ほど決定打になりにくい構造的な背景があります。
1. 介護の離職率は全産業より低い
「介護はすぐ辞める人が多い」というイメージは、すでに古いものになりつつあります。介護労働安定センターの令和5年度「介護労働実態調査」によると、訪問介護員・介護職員を合わせた2職種の離職率は13.1%。これは厚生労働省「令和5年雇用動向調査」が示す全産業の離職率15.4%を下回る水準です。離職率は2012年度の17.0%以来、減少傾向が続いています。つまり業界全体として「定着しやすい職場づくり」が進んでおり、応募者の転職回数だけを過度に問題視する事業所は減っています。
2. 採用意欲が高く、経験者は歓迎されやすい
同調査では、従業員が「不足している」と感じる事業所が合計64.7%にのぼり、訪問介護員では約8割が人手不足を訴えています。2職種の採用率は16.9%と離職率を上回り、人材の出入りが活発です。即戦力となる経験者へのニーズは強く、複数施設での実務経験はむしろ採用側にとって魅力に映ります。
3. 「短期離職」と「転職回数」は別物として見られる
注意したいのは、採用担当が警戒するのは「回数そのもの」ではなく「短期間での離職の繰り返し」だという点です。厚生労働省の資料では、介護職を離職した人の約64%が勤続3年未満で辞めており、特に小規模・開設年数の浅い事業所ほどこの傾向が強いと報告されています。逆にいえば、各職場で一定期間きちんと働いた実績があれば、回数が多くても「腰を据えて働ける人」と評価されやすいのです。
当サイトの考察:回数より「在籍期間×理由の一貫性」
これらのデータを重ねると、介護の採用で本当に見られているのは〈転職回数〉という単純な数字ではなく、〈1社あたりの在籍期間〉と〈辞めた理由の一貫性〉の掛け算だと整理できます。たとえば「3回転職したが各3年勤務」と「2回転職だが各半年で離職」では、前者のほうが定着への信頼を得やすい。回数を減らすことに気を取られるより、「なぜ辞め、なぜ次を選んだか」を一本の筋として語れるかが勝負どころです。
何回から「転職回数が多い」と見られる?年代別の目安
「自分の転職回数は多いほうなのか」を知るには、年代ごとの一般的な目安を押さえておくと安心です。採用担当が肌感覚で「やや多い」と感じ始めるラインは、おおむね次のとおりです。
| 年代 | 「多い」と見られ始める目安 | 主に見られるポイント |
|---|---|---|
| 20代 | 3回以上 | 1社あたりの在籍期間が極端に短くないか |
| 30代 | 4回以上 | キャリアの方向性に一貫性があるか |
| 40代以上 | 5回以上 | マネジメント・専門性など積み上げがあるか |
ただしこれはあくまで目安で、絶対的な基準ではありません。介護のような対人援助職では、資格・実務経験・担当してきた利用者層といった「経験の中身」が回数以上に重視されます。施設形態(特養・老健・グループホーム・訪問など)を変えながら経験を広げてきた場合、複数の職場経験はむしろ「多様な現場に対応できる」という強みとして受け止められることもあります。
回数より問題視されやすいのは「短期離職の連続」
たとえ回数が目安以内でも、すべての職場が半年〜1年未満で辞めている場合は「またすぐ辞めるのでは」と懸念されやすくなります。反対に、回数が目安を超えていても、各職場で2〜3年以上勤め、辞めた理由が説明できるなら、過度に心配する必要はありません。自分の職歴を「回数」だけでなく「在籍期間」とセットで棚卸ししておきましょう。
採用担当者が転職回数で本当に気にしている3つのこと
採用担当が転職回数を確認するのは、応募者を減点するためではなく、「採用後のミスマッチを避けたい」からです。背景にある懸念を理解しておけば、応募書類や面接で先回りして不安を解消できます。
① 早期離職につながらないか
採用には求人掲載費・面接対応・入職後の教育など、相応のコストと時間がかかります。短期間での転職が続いていると「今回も同じように早期退職になるのでは」と確認されます。ここで効くのが、各職場での在籍期間と「次は長く働きたい具体的な理由」をセットで示すことです。
② 職場(チーム)に適応できるか
介護はチームで利用者を支える仕事です。採用担当は「人間関係でつまずいて辞めていないか」「協調して動けるか」を気にします。前職の人間関係の不満を強調するのではなく、「多様な職場で連携を学んだ」という方向に語れると安心材料になります。
③ キャリアの方向性に軸があるか
転職のたびに業務内容や目指す方向がバラバラだと、「何をしたいのか分からない」と受け取られます。逆に「一貫して◯◯を大切にしてきた」という共通の軸を示せれば、回数はその軸を実現するための過程として前向きに解釈されます。介護福祉士やケアマネなど資格取得・スキルアップの流れと結びつけるのも有効です。
職務経歴書・履歴書での転職回数の書き方
転職回数が多い場合、応募書類の「書き方の工夫」で印象は大きく変わります。ポイントは「隠さず・整理し・前向きに補足する」の3つです。
職歴は省略せず、すべて正確に記載する
「回数が多いから」と一部の職歴を省くのは厳禁です。社会保険や雇用保険の記録から後で経歴の不一致が判明すると、経歴詐称とみなされ信頼を大きく損ないます。短期離職の職歴も含め、正社員・契約・派遣・パートを問わず正確に書きましょう。
職務経歴書は「キャリア式」で経験を束ねる
職歴を古い順に並べる「編年体式」だと、回数の多さがそのまま目立ってしまいます。転職回数が多い人は、業務内容やスキルごとにまとめる「キャリア式(職能別)」を選ぶと、一つひとつの転職よりも「身につけた力の総量」が伝わります。たとえば「身体介護・生活援助」「認知症ケア」「記録・カンファレンス」「新人指導」といった切り口で、複数施設の経験を横断的に整理します。
短期離職には簡潔な理由を添える
家族の介護や事業所の閉鎖・休止など、やむを得ない事情がある場合は「家族の介護のため退職(現在は就業に支障なし)」「事業所の閉鎖に伴い退職」のように一行添えると、誤解を防げます。理由を長々と書く必要はありません。
自己PR欄で「軸」と「定着意欲」を示す
職務経歴書の自己PR欄では、複数の職場で共通して大切にしてきたこと(軸)と、応募先で長く貢献したい意欲を結びます。「さまざまな施設形態を経験する中で、利用者一人ひとりのペースに合わせたケアを一貫して大切にしてきました」のように、回数を経験の厚みへと言い換えるのがコツです。
面接で転職回数を聞かれたときの伝え方|回答例とNG例
面接で「なぜ転職回数が多いのですか」と聞かれたら、それは攻撃ではなく「定着できる人か確かめたい」というサインです。慌てず、次の3ステップで答えると一貫性が伝わります。
伝え方の基本構成:軸 → 学び → 活かす
- 共通する軸を先に示す:「これまで複数の施設を経験しましたが、一貫してチームで連携できる環境を求めてきました」
- 各転職で学んだことを簡潔に:「個人判断が多い職場で報連相の重要性を学び、次の職場で情報共有がケアの質を安定させると実感しました」
- 応募先でどう活かすかにつなげる:「この経験を活かし、御施設では報告・相談を大切にしながらチームケアに貢献したいと考えています」
OK回答例とNG例の比較
| 状況 | OK例(前向き・一貫性あり) | NG例(不満・他責) |
|---|---|---|
| 転職理由を聞かれた | 「より利用者一人ひとりと丁寧に関われる環境を求めて選び直してきました」 | 「給料が安かったので」「上司と合わなかったので」 |
| 回数が多い理由 | 「自分が力を発揮できる条件を見極める中で結果的に回数が増えましたが、その分、施設ごとの違いが明確になりました」 | 「たまたま職場に恵まれなくて…」を繰り返す |
| 次は長く働けるか | 「働くうえで大切にしたいことが整理でき、御施設の◯◯が自分の価値観と合うと感じています」 | 「今度こそ頑張ります」と根拠なく意欲だけ示す |
ポイントは、前職の不満を「言い換え」だけでごまかさず、そこから何を学び、応募先でどう活かすかまでセットで語ること。表情を変えず冷静に話せると、変化に強い柔軟性と定着への意志が伝わります。
転職回数が多いことを「強み」に変える視点
転職回数は、語り方次第で足かせにも武器にもなります。介護現場では、複数施設の経験がプラスに働く場面が少なくありません。採用担当の多くは、回数の数字だけを見るのではなく「その人が現場でどう動けるか」を知りたいと考えています。
強みになりやすいポイント
- 現場適応力:施設形態や利用者層が変わっても早く順応できる経験は、人手不足の現場で重宝されます。新しい職場の手順やローカルルールをすばやく吸収できる人は、教育コストが低く済むため歓迎されます。
- 視野の広さ:特養・老健・グループホーム・訪問など複数を経験していると、ケアの引き出しが多く、業務改善の提案にもつながります。「前の施設ではこの記録方法で負担が減った」といった具体的な知見は、即戦力性の裏づけになります。
- 「比較」ではなく「選択」として語れる:いくつもの職場を見てきたからこそ「自分はこういう環境で力を発揮できる」と根拠を持って言えます。これは志望動機の説得力に直結します。
逆に注意したいこと
- すべてが短期離職だと、強みより「定着不安」が先に立ちます。在籍期間の長い職場を軸に語り、短期の職歴は理由を添えてフォローしましょう。
- 経験を「広く浅く」で終わらせず、資格取得や得意分野(認知症ケア・看取り・リハビリ補助など)で一本の専門性に束ねると説得力が増します。「いろいろやってきた」ではなく「◯◯を軸に幅を広げてきた」と言い換えるのがコツです。
- 転職のたびに志望動機が場当たり的だと一貫性を欠いて見えます。応募先ごとに、これまでの経験と募集内容を結びつけて語れるよう準備しておきましょう。
ケース別・転職回数の伝え方の組み立て方
転職の背景は人それぞれです。代表的なケースごとに、面接や書類でどう組み立てればよいかを整理します。共通するのは「事実を認め、軸を示し、未来につなげる」という流れです。
人間関係が理由で複数回辞めたケース
介護労働実態調査でも、前職を辞めた理由の1位は「職場の人間関係に問題があったため」(34.3%)で、決して珍しい理由ではありません。ただし「人間関係が悪かった」とそのまま並べると他責に聞こえます。「チームで連携できる環境を大切にしたいという思いが強く、相性を見極める中で転職が重なりました。その経験から、見学時にスタッフ同士の声かけや申し送りの様子を必ず確認するようになりました」のように、学びと行動の変化まで語ると説得力が増します。
キャリアアップ・資格取得のために職場を変えたケース
初任者研修→実務者研修→介護福祉士、あるいは特養→在宅→看取り対応の強い施設、といったステップアップが背景にある場合は、回数はむしろ前向きな材料です。「より専門性を高められる環境を選んできた結果」と一貫した方向性を示し、応募先で次に身につけたいこと(ケアマネ、認知症ケア専門、リーダー職など)まで語ると、長期的に働くイメージが伝わります。
家庭の事情・体調でブランクや短期離職があるケース
出産・育児・家族の介護・自身の療養などは、誰にでも起こりうる事情です。「家族の介護のため一時退職しましたが、現在は就業に支障ありません」と簡潔に伝え、両立支援制度(時短・夜勤免除など)が整った職場を選んでいることを示すと、定着への現実的な見通しが共有できます。
異業種・派遣・パートからの転職を含むケース
正社員以外の職歴や異業種の経験も、隠す必要はありません。接客業で培った傾聴力、事務職で身につけた記録・PCスキルなどは介護現場でも活きます。「多様な経験を介護でどう活かすか」に翻訳して伝えれば、回数の多さは視野の広さに変わります。
年代別に見る、転職回数の伝え方の注意点
同じ「転職回数が多い」でも、年代によって採用担当の見方や、効果的なアピールの仕方は変わります。自分の年代でどこに重点を置くべきかを押さえておきましょう。
20代:在籍期間の短さをどう補うか
20代で3回以上の転職があると、まず「定着力」を確認されます。経験年数がまだ浅いぶん、スキルの蓄積より「なぜ続かなかったか」「次は腰を据えられるか」が焦点になりがちです。ここでは、たとえ短い期間でも各職場で何を学んだかを具体的に語り、「環境を選び直してきたからこそ、自分に合う働き方が明確になった」と前向きに整理することが効果的です。介護は若手の入職が歓迎される業界でもあるため、伸びしろと素直さを示せれば回数は大きな障害になりません。
30代:キャリアの一貫性と即戦力性
30代では、これまでの経験が「点」ではなく「線」としてつながっているかが見られます。複数施設の経験を、身体介護・認知症ケア・記録やカンファレンスへの参加・後輩指導といったスキルの軸でまとめ、「即戦力として現場に入れる」ことを示しましょう。資格取得やリーダー経験があれば、回数はキャリア形成の過程として自然に受け止められます。
40代以上:マネジメント・専門性で語る
40代以上は、回数そのものよりも「これまでの経験を組織にどう還元できるか」が問われます。チームのまとめ役、新人育成、業務改善の実績など、現場を支える側としての貢献を具体的に語ると、豊富な転職経験が「多様な現場を知る強み」に転じます。体力面を不安視されやすい年代でもあるため、無理なく長く働ける働き方への希望も併せて伝えると安心材料になります。
採用側の本音:人手不足でも「誰でもいい」わけではない
介護事業所の6割超が人手不足を感じている一方で、採用にはコストがかかるため「すぐ辞めない人」を選びたいのが本音です。だからこそ、回数を取り繕うより、定着できる根拠(軸・学び・職場選びの基準)を誠実に示すことが、結局は最短の合格ルートになります。
転職回数をこれ以上増やさないための職場選び
「次こそ長く働きたい」なら、応募の段階でミスマッチを減らす工夫が効きます。離職率が下がっている事業所の共通点は、調査でもはっきりしています。転職回数を増やさない最大のコツは、入職前に「合うかどうか」を見極めることです。
- 転職の「軸」を言語化してから探す:給与・通勤・人間関係・夜勤回数・残業の有無など、自分が外せない条件に優先順位をつけておくと、ブレない職場選びができます。条件を整理しないまま求人の数だけ見ると、また同じ理由で辞める悪循環に陥りがちです。
- 人間関係と労働条件を見学・面接で確認する:介護労働実態調査では、採用がうまくいっている理由の1位が「職場の人間関係がよいこと」(62.7%)、2位が「残業が少なく有給を取りやすいこと」(57.3%)でした。見学時にはスタッフ同士の声かけや表情、離職状況、有給取得率を具体的に尋ねましょう。質問に丁寧に答えてくれるかどうかも、職場の風通しを測る材料になります。
- 入職後1年は「慣れること」に集中する:最初の数か月で違和感を覚えても、すぐ辞めずに環境への適応を優先すると、結果的に在籍期間が伸び、次の転職時の評価も安定します。困りごとは早めに相談し、抱え込まないことも長続きの秘訣です。
よくある質問(FAQ)
Q. 転職回数が多いと、書類選考で落とされやすいですか?
A. 介護業界では回数だけで機械的に落とされることは多くありません。ただし職務経歴書で在籍期間や理由が整理されていないと不安材料になります。キャリア式でスキルを束ね、短期離職には簡潔な理由を添えましょう。
Q. 短期間で辞めた職場は履歴書に書かないほうがいい?
A. 書かないのは避けてください。雇用保険などの記録から経歴の不一致が判明すると経歴詐称とみなされる恐れがあります。正確に記載し、必要なら一行で事情を補足するのが安全です。
Q. 面接で「なぜそんなに転職したのか」と強い口調で聞かれたら?
A. 圧迫に見える質問も定着確認のためです。表情を変えず、「共通する軸 → 学び → 応募先での活かし方」の順で冷静に答えると、対人スキルの高さも同時に伝わります。
Q. 異業種からの転職や正社員以外の職歴も回数に数えられますか?
A. パートや派遣、異業種の経験も職歴として扱われますが、マイナスとは限りません。前職で培ったコミュニケーション力やビジネスマナーは介護でも活きるため、応募先で活かせる点として書きましょう。
Q. ブランク(離職期間)がある場合はどう伝える?
A. 家族の介護・育児・療養など、ブランクの理由を簡潔に説明し、「現在は就業に支障がない」ことと、その間に学んだこと・準備したことを添えると前向きに受け止められます。
参考文献・出典
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まとめ:転職回数は「隠す」より「経験として語る」
介護職にとって、転職回数の多さはそれ自体が不採用の決め手になることは多くありません。介護の離職率は13.1%と全産業より低く、人手不足を背景に経験者へのニーズは高い——この事実を踏まえれば、過度に身構える必要はないとわかります。むしろ問題は、不安から職歴を曖昧にしたり、自信なさげに説明したりして、本来の経験の価値が伝わらないことのほうにあります。
採用担当が本当に見ているのは、回数そのものではなく「短期離職を繰り返していないか」「辞めた理由に一貫性があるか」「次は定着できそうか」の3点です。だからこそ、まず自分の職歴を〈在籍期間〉と〈理由〉でセットに棚卸しし、職務経歴書はキャリア式で経験を束ね、面接では「軸 → 学び → 応募先での活かし方」の順に冷静に語る。この準備ができれば、複数施設の経験は「現場適応力」「視野の広さ」という強みに変わります。
そして次の一歩は、これ以上ミスマッチを増やさない職場選びです。自分が外せない条件を言語化し、人間関係や労働条件を見学・面接で確かめてから決めれば、転職回数は「過去の不安」ではなく「自分に合う環境を見極めてきた証」になります。応募書類の書き方や面接の答え方に迷ったら、退職理由の伝え方や職務経歴書の書き方といった関連記事も参考にしながら、一貫したストーリーを組み立てていきましょう。あなたのこれまでの経験は、必ず次の現場で活きます。
執筆者
介護のハタラクナカマ編集部
編集部
介護業界の転職・キャリア情報を発信。厚生労働省の公的データと現場の声をもとに、介護職で働く方・転職を検討する方に役立つ情報をお届けしています。
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