
介護過程の展開とは|4ステップとICFを現場でどう回すか
介護過程の展開を介護職向けに解説。アセスメント・計画・実施・評価の4ステップにICF(国際生活機能分類)の6分類をどう埋め込むか、ケアプランとの違い、現場のつまずきと回し方を厚労省資料を基に整理します。
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この記事のポイント
介護過程の展開とは、利用者一人ひとりの「したい生活」を実現するために、アセスメント(情報収集・課題分析)、計画立案、実施、評価の4ステップを循環させる思考プロセスです。経験や勘ではなく根拠に基づいてケアを組み立てる枠組みで、各段階でICF(国際生活機能分類)の6分類を使うと、利用者の強みと環境因子まで含めた全体像をチームで共有できます。ケアプランが多職種全体の方針なのに対し、介護過程はそれを介護職が日々のケアに落とし込む実践プロセスである点が違いです。
目次
「なぜそのケアをするのか説明できますか」。実務者研修や介護福祉士の試験で必ず問われ、現場でもサービス担当者会議や記録のたびに突きつけられるのが、この問いです。その答えを支えるのが介護過程の展開です。
介護過程は「アセスメント」「計画立案」「実施」「評価」という4つの段階を回し続ける営みですが、順序を暗記しただけでは現場で使えません。実際の利用者を前にすると、情報をどう整理すればよいのか、目標をどう言葉にすればよいのか、評価で何を見ればよいのかで手が止まります。そこで土台になるのがICF(国際生活機能分類)の視点です。
この記事では、4ステップそれぞれの中身を厚生労働省の資料に沿って押さえたうえで、ICFの6分類を各段階にどう埋め込むか、ケアプランや看護過程とどう違うか、そして現場でつまずきやすいポイントと回し方を、介護職の目線で整理します。
介護過程とは|根拠に基づいた介護実践の枠組み
介護過程とは、利用者が願う自立した日常生活を実現するために、根拠に基づいて行われる一連の介護実践の進め方であり、考え方の枠組みです。厚生労働省は「介護過程を一言で表すならば根拠に基づいた介護実践」だと述べています。経験や勘だけで仕事をしていては介護の質が統一されず、提供されるケアがばらばらになり、利用者が望む生活は実現できません。「なぜその介護を行うのか」という根拠があるからこそ、チーム全員が同じ方向を向いて介護を進められます。
介護過程の目的は自立支援とQOLの向上
介護過程の目的はシンプルで、利用者の自立支援とQOL(生活の質)の向上を、科学的根拠に基づいて実現することです。ここでいう自立支援は「自分でできることを増やす」だけを指すのではありません。たとえ全介助の状態でも、本人が望む暮らし方や役割に近づくこと自体が目的になります。
「展開」とは4ステップを循環させること
介護過程の「展開」という言葉は、4つの段階を一度きりで終わらせず、評価から次のアセスメントへとつなげて回し続けることを指します。利用者の状態や望みは時間とともに変わるため、一度立てた計画が永久に正しいわけではありません。回し続けることで、変化に合わせてケアを更新していくのが展開の本質です。製造業や経営で使われるPDCAサイクル(Plan-Do-Check-Act)と似た構造だと考えると理解しやすいでしょう。
誰が担うのか
介護過程は介護福祉士だけの専有業務ではなく、多職種が連携する基盤として位置づけられます。ただし、24時間の生活に最も近い場所で利用者を観察し、計画を日々のケアに落とし込むのは介護職です。だからこそ、初任者研修・実務者研修・介護福祉士の各課程で介護過程が体系的に扱われ、現場の中核スキルとされています。
介護過程の4ステップを順番に押さえる
介護過程は「アセスメント」「計画立案」「実施」「評価」の4ステップで構成されます。順番には意味があり、アセスメントが必ず先頭で、評価が次のアセスメントにつながる循環構造になっています。試験でも現場でも、この順序と各段階の中身を取り違えると支援全体がぶれます。
ステップ1:アセスメント(情報収集と課題分析)
アセスメントは、利用者本人や家族、取り巻く環境から得られる情報を収集することから始まります。ここで最も狙われる誤解が「アセスメント=情報を集めること」という矮小化です。厚生労働省の資料は、各所から得られる断片的な情報を理論や知識、経験、チームの意見を踏まえて結びつけ、その情報がどういう意味を持つのかを解釈し、取り組むべき課題を捉えて目標を設定するまでがアセスメントだとしています。
つまりアセスメントは、情報収集→解釈→関連づけ→統合化→生活課題(ニーズ)の明確化という流れです。「右手でハンドリムを押し、右足で地面をけって車いすを自走している」のように、事実を具体的に記録したうえで、その情報同士を関連づけて「本人にとって何が困りごとなのか」を文章化していきます。集めるだけで止めず、意味づけまで行って初めてアセスメントになります。
ステップ2:計画立案(目標設定と支援内容の具体化)
計画立案は、アセスメントで見出された課題に取り組み、目標を達成するための具体的な支援内容を、本人や関係者と合意形成するプロセスです。厚生労働省はここで重要なのは言語化だとしています。どのような課題に対して、どのように取り組み、何を目指すのかが言葉になって初めて、チームや関係者と共有・合意できるからです。
目標は長期目標(到達したい姿)と短期目標(数週間から数カ月で達成できる具体的な状態)に分けて設定します。コツは、目標を「利用者の言葉」で表すことです。「歩行訓練を行う」は支援者の行動であって利用者の目標ではありません。「孫の運動会まで歩いて行けるようになる」のように、本人にとって意味のある到達点として書くと、ケアの方向がぶれにくくなります。
ステップ3:実施(計画に沿ったケアと観察記録)
実施は、個別介護計画に基づいて実際にケアを行う段階です。厚生労働省は実施で重要な点を三つ挙げています。一つ目は計画に沿って介護できる個人の能力と、それを育む教育体制があること。二つ目は計画どおりの支援が行われているかをチェックする仕組みがあること。三つ目は「評価」につなげるための記録です。
ここでのポイントは「やりっぱなしにしない」ことです。実施中も観察と記録を止めず、利用者の反応や表情、できたこと・できなかったことを書き残します。この記録が次の評価の材料になります。計画立案までできても、実際に提供され、記録されなければ意味がありません。
ステップ4:評価(達成度の検証と次の循環へ)
評価は、計画で設定した目標に対して現状を確認し、次のサイクルのアセスメントにつなげる段階です。目標の達成状況や、実施過程で得られた記録、本人や関係者の意見が、新たな情報になっていきます。
養成校向けの厚生労働省研修資料は、評価の視点として次の順番を示しています。(1)実施は計画どおりに行われ、利用者の反応はどうだったか。(2)利用者にとって適切で妥当な内容だったか、計画は無理のないものだったか。(3)生活課題や介護の方向性の判断は適切だったか。(4)情報収集や利用者への情報提供に不足や偏りはなかったか。達成できたかどうかだけでなく、計画やアセスメント自体の妥当性まで振り返るのが評価です。ここで得た気づきが、そのまま次のアセスメントの出発点になります。
ICFの視点を4ステップに埋め込む
ICF(国際生活機能分類)は、2001年にWHOが採択した「生きることの全体像」をとらえる枠組みです。介護過程の各ステップにICFの視点を重ねると、情報の集め方や目標の立て方が一段とぶれにくくなります。ここでは、ICFの基本構造を確認したうえで、4ステップへの落とし込み方を示します。
ICFの6分類と統合モデル
ICFは「健康状態」「心身機能・身体構造」「活動」「参加」「環境因子」「個人因子」の6つの要素で人をとらえます。中核となる生活機能は、心身機能・身体構造(生命レベル)、活動(個人レベル)、参加(社会レベル)の3階層です。これに背景因子として環境因子と個人因子が加わります。
- 心身機能・身体構造(b・s):筋力や視覚・聴覚、関節の動き、内臓の働きなど。
- 活動(d):食事・更衣・移動などのADLや、調理・洗濯などのIADL。
- 参加(d):家庭や地域での役割。家事、趣味の会、地域行事への参加など。
- 環境因子(e):福祉用具、住環境、家族や介護サービス、制度など。
- 個人因子:年齢、性別、価値観、生活歴、職歴、性格など。分類コードは付かないが、その人らしさを表す重要な要素。
ICFの前身であるICIDH(1980年)が「機能障害→能力障害→社会的不利」という一方向でマイナス面だけをとらえたのに対し、ICFは各要素が相互に影響し合う双方向の関係を重視し、プラス面(強み)から出発する統合モデルです。厚生労働省の原典資料も、医学モデルと社会モデルの両極端を総合し、「心身機能」「活動」「参加」のどのレベルにも偏らず全体を見ることがICFの要だとしています。
「している活動」と「できる活動」を分けて見る
ICFの大きな特徴は、「活動」を実行状況(している活動)と能力(できる活動)の二つに分けてとらえる点です。たとえばリハビリの場面では杖で歩けるのに(できる活動)、居室では車いすしか使っていない(している活動)という差がよく生じます。厚生労働省の資料は、この両者の差を生む原因を明らかにすることが活動向上の重要なヒントになると述べています。差があるということは、福祉用具の導入や環境調整、声かけの工夫で生活がさらに改善する余地があるというサインです。
ステップ別のICF活用法
ICFは机上の理論ではなく、4ステップの各段階で次のように使えます。
- アセスメント:情報を6分類に振り分けて整理する。どの欄が空いているかで、不足している情報が視覚的に分かる。できないこと(マイナス面)だけでなく、できること・強み(プラス面)も必ず書き出す。
- 計画立案:6分類の相互作用から目標を立てる。たとえば「歩行が困難(活動)」なら、心身機能を直接治さなくても、歩行補助具という環境因子を足すことで活動と参加を広げる、という発想ができる。一つの要素への働きかけが他の要素を改善する連鎖を意識する。
- 実施:環境因子や個人因子(本人の意欲・好み)を踏まえ、本人が主体的に取り組めるかかわり方を選ぶ。
- 評価:6分類の状態を再確認し、実行状況と能力の差が縮まったか、参加が広がったかを見る。
厚生労働省の原典は、ICFのもう一つの価値を「共通言語」だと説明しています。多職種が同じ枠組みで利用者をとらえることで、専門職間の連携が深まるだけでなく、本人・家族との共通認識が生まれ、自己決定を尊重した協働につながります。「本人・家族は自分の生活・人生の専門家である」という視点は、介護過程を回すうえで忘れてはならない前提です。
事例で見る|介護過程の1サイクル
ここまでの4ステップとICFを、一つの場面でつなげてみます。具体的な事例で流れを追うと、各段階の役割が立体的に見えてきます。なお以下は理解を助けるための仮想的な場面構成です。
場面設定
脳梗塞の後遺症で右半身に軽い麻痺が残る方。居室では車いすを使い、日中はほとんど自室で過ごしている。家族からは「以前は近所の囲碁サークルに通うのが生きがいだった」という話がある。
アセスメント(ICFで整理)
情報を6分類に振り分けます。心身機能・身体構造として右半身の軽い麻痺。活動では、リハビリの場面では手すりを使って数歩歩ける(できる活動)のに、居室では車いすしか使っていない(している活動)という差がある。参加では、楽しみだった囲碁サークルから遠ざかっている。環境因子として手すりや歩行補助具の有無、個人因子として「人と打つのが好き」という価値観。ここで見えてくる生活課題は「歩く力はあるのに使えておらず、楽しみだった参加の機会も失っている」ことです。
計画立案
長期目標を本人の言葉で「また囲碁サークルに通えるようになりたい」と置き、短期目標を「3週間後にフロアのレクリエーション室まで手すりを使って歩いて行ける」と具体化します。支援内容には、できる活動と している活動の差を埋めるための環境調整(手すりの設置、歩行器の導入)と、声かけのタイミングを盛り込みます。
実施と評価
計画に沿って歩行の機会を日々のケアに組み込み、そのつど反応と歩数を記録します。3週間後の評価では、目標の達成度に加えて、計画は無理がなかったか、参加(人と交わる場)が広がったかを確認します。もし達成できていなければ、その原因を次のアセスメントの材料として、計画を更新します。これが介護過程の展開、つまり1サイクルを回して次へつなぐということです。
ケアプラン・看護過程との違いを整理する
介護過程とケアプラン(ケアマネジメント)の違い
現場で最も混同されやすいのが、介護過程とケアプランの関係です。ケアプラン(施設サービス計画書・居宅サービス計画書)は、ケアマネジャーが多職種をまとめて作成する、利用者の生活全体の方針です。一方、介護過程はそのケアプランを基盤に、介護職が自分たちの担当する支援を具体化し、日々のケアに落とし込んで回していくプロセスです。
厚生労働省の資料も、介護過程は「介護支援専門員が作成する施設サービス計画書(ケアプラン)や、相談支援専門員が作成するサービス等利用計画を基盤とした、ケアマネジメントのプロセスとリンクして進められる」と位置づけています。両者は対立するものではなく、ケアマネジメントという大きな循環の中に、介護職による介護過程の循環が組み込まれている入れ子の関係です。
| 観点 | ケアプラン(ケアマネジメント) | 介護過程 |
|---|---|---|
| 作成・主体 | ケアマネジャー(多職種を統括) | 介護職(チーム) |
| 対象範囲 | 利用者の生活全体・サービス全体の方針 | 介護職が担う支援の具体化 |
| 視点 | どのサービスを組み合わせるか | 日々のケアをどう実施し評価するか |
| 計画書 | サービス計画書(ケアプラン) | 個別介護計画(個別ケア計画) |
介護過程と看護過程の違い
介護過程はしばしば看護過程と比較されます。看護過程は「アセスメント・看護診断・計画・実施・評価」の5段階で、疾病・治療・回復を主軸に医学的問題の解決を目指します。これに対し介護過程は「生活・自立支援」を主軸に、本人の「したい生活」の実現を目指す点が決定的に異なります。
評価の指標も、看護過程が症状の改善や治癒を見るのに対し、介護過程は「できる活動・参加の拡大」を見ます。構造は似ていても、見ている方向が違うのです。だからこそ、医療職と連携するときは、介護職が生活軸の情報(参加や本人の望み、生活歴)を提供する役割を担う意識が大切になります。
現場で介護過程を回すコツ
4ステップとICFを頭で理解しても、忙しい現場で回し続けるのは別の難しさがあります。実践を支える具体的なコツを整理します。
記録を「評価につながる形」で残す
介護過程が形だけにならないかどうかは、記録の質で決まります。「いつ・誰が・何を・なぜ」が分かる記録を残すことで、実施が評価につながります。事実(観察したこと)と解釈(そこから考えたこと)を分けて書くと、後から振り返ったときに判断の根拠をたどれます。SOAP形式など定型の枠を使うと、書く人によるばらつきを抑えられます。
目標は本人の言葉に翻訳する
計画書の目標が「ADL維持」「転倒防止」のような支援者目線の言葉で埋まっていると、ケアが作業になりがちです。「居室から食堂まで自分で歩いて行きたい」のように、本人にとって意味のある到達点に翻訳すると、チーム全員が同じゴールを共有できます。
強み(プラス面)を必ず1つ以上書く
アセスメントでは、できないことに目が向きがちです。ICFの考え方に沿って、残された力・できている活動・支えになっている環境や人といったプラス面を必ず書き出すと、自立支援につながる計画が立てやすくなります。
サービス担当者会議で生活軸の情報を出す
多職種が集まる会議では、医療や機能の話に偏りがちです。介護職は、利用者が普段どんな表情で何を楽しみにしているか、何に困っているかという生活軸の情報を持っています。これを言語化して共有することが、介護過程の循環を多職種のケアマネジメントとつなぐ要になります。
よくあるつまずきと対処法
つまずき1:アセスメントが情報収集で止まる
最も多いのが、情報を集めただけで満足してしまうケースです。厚生労働省の調査研究でも、介護過程の各段階のうちアセスメントの段階で指導に苦慮することが多いと報告されています。情報を集めたら必ず「この情報同士はどうつながるか」「本人にとっての困りごとは何か」を考え、生活課題として文章化するところまで進めましょう。シートの欄を埋めること自体が目的ではありません。
つまずき2:計画が形骸化して見直されない
一度立てた計画が更新されないまま放置されると、介護過程は循環しなくなります。評価のタイミングをあらかじめ決め、達成度だけでなく計画やアセスメントの妥当性まで振り返る習慣をつけると、形骸化を防げます。状態が変わったらその都度アセスメントに戻る、という展開の発想が大切です。
つまずき3:個別性が失われ画一的なケアになる
業務に追われると、誰に対しても同じケアになりがちです。ICFの個人因子(価値観・生活歴・好み)を意識的に書き出すと、その人ならではの支援に立ち返れます。「この人は几帳面で計画的に進めたい人だ」という一文が、声かけの仕方や手順の組み立てを変えます。
つまずき4:目標設定を介護職だけで決めてしまう
目標は利用者と共に設定するのが原則です。介護職が専門的視点で決めた目標を本人に伝えるだけでは、自己決定の尊重から外れます。本人が「自分の生活・人生の専門家」であるという前提に立ち、本人・家族の声を傾聴して目標に反映させましょう。
よくある質問
Q. 介護過程とケアプランはどちらが先ですか
ケアマネジャーが作成するケアプランが上位にあり、それを基盤に介護職が個別介護計画を作って介護過程を回します。ケアプランの方針を受けて、介護職が担当部分を具体化・実施・評価する関係です。
Q. アセスメントとモニタリングはどう違いますか
アセスメントは支援の出発点で行う状態把握と課題分析、モニタリングは支援を始めた後に効果や課題を継続的に確認する取り組みです。介護過程では、評価の段階で得た情報が次のアセスメントにつながるため、両者は循環の中で組み合わさって働きます。
Q. 介護過程はどの資格課程で学べますか
介護過程の基本的な考え方は介護職員初任者研修で、ICFを活用した介護計画の作成を含む実践的な展開は介護福祉士実務者研修で学べます。介護福祉士国家試験でも、4ステップの順序やICFの構造は頻出テーマです。
Q. ICFは難しそうですが、現場で本当に使えますか
最初は6分類への振り分けで手が止まるかもしれませんが、紙に6つの枠を書いて情報を入れていくだけでも、不足している情報や見落としていた強みが見えてきます。完璧にコード化する必要はなく、全体像を偏りなくとらえる物差しとして使うのが現実的です。
参考文献・出典
- [1]
- [2]
- [3]ICF(国際生活機能分類)-生きることの全体像についての共通言語- 厚生労働省(社会保障審議会統計分科会 生活機能分類専門委員会 参考資料)
ICFの統合モデル、6分類、実行状況と能力の区別、共通言語としての意義
- [4]
まとめ
介護過程の展開は、アセスメント・計画立案・実施・評価の4ステップを循環させ、根拠に基づいて利用者の「したい生活」を実現していく営みです。アセスメントを情報収集で終わらせず、解釈と統合まで進めて生活課題を言語化すること、目標を本人の言葉に翻訳すること、実施を評価につながる記録で支えること。この一つひとつが、介護を「作業」から「専門職の実践」へと引き上げます。
そしてその全体を貫く物差しがICFです。心身機能・活動・参加のどのレベルにも偏らず、環境因子と個人因子まで含めて全体像をとらえ、プラス面から出発する。実行状況と能力の差に着目し、本人・家族を「生活の専門家」として尊重する。これらの視点を4ステップに埋め込めば、介護過程は形だけの手続きではなく、利用者一人ひとりの暮らしを動かす力になります。明日のアセスメントから、まず6つの枠に情報を入れて強みを1つ書き出すところから始めてみてください。
執筆者
介護のハタラクナカマ編集部
編集部
介護業界の転職・キャリア情報を発信。厚生労働省の公的データと現場の声をもとに、介護職で働く方・転職を検討する方に役立つ情報をお届けしています。
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