介護職の年末年始勤務|手当・シフト・休めるかと過ごし方
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介護職の年末年始勤務|手当・シフト・休めるかと過ごし方

介護職は年末年始も休めない?年末年始手当の相場と法的な扱い、施設タイプ別に休める可能性、希望休の取り方、出勤日の過ごし方まで、公的統計をもとに解説します。

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年末年始勤務の要点(アンサーカプセル)

介護施設の多くは年中無休で運営されるため、入所系(特養・老健・グループホーム・有料老人ホーム)の介護職は年末年始も交代で勤務するのが一般的です。年末年始手当は労働基準法上の義務ではなく、施設の就業規則に基づき任意で支給されるもので、現場では1日あたり数千円程度を設定する施設が目立ちます。一方、デイサービスや訪問介護は年末年始を休業日とする事業所も多く、施設タイプを選べば「年末年始に休める介護職」も十分に目指せます。

目次

介護職の年末年始勤務をめぐる悩み(導入)

年末が近づくと、介護職の多くが「今年の年末年始は休めるのか」「年越しも出勤になりそう」とそわそわし始めます。世間がカウントダウンや初詣で賑わうなか、自分は夜勤明けで仮眠、元旦も利用者のおせちを配膳している。そんな働き方に、もやもやした気持ちを抱える人は少なくありません。

そもそも介護施設は、入居者の生活が365日続く場所です。食事も排泄も入浴も、カレンダーの都合では止まりません。だからこそ「年末年始は休みたい」という気持ちと「現場を空けられない」という現実のあいだで、毎年シフトの綱引きが起こります。

この記事では、年末年始勤務にまつわる疑問を、(1)休めるのか(施設タイプ別の実態)、(2)年末年始手当はつくのか(法的な扱いと相場)、(3)シフトはどう決まり、どう希望休を取るのか、(4)出勤する場合の過ごし方、という4つの軸で整理します。さらに、公的統計をもとに「年末年始に休みやすい職場」への転職という選択肢まで踏み込みます。介護の働き方そのものを見直すきっかけとして読み進めてください。

介護職は年末年始に休めるのか|施設タイプ別の実態

結論:施設タイプで「休めるか」は大きく変わる

「介護職は年末年始に休めるのか」という問いに対する答えは、勤務先の施設タイプによってまったく異なります。利用者が施設で生活している入所系か、日中だけ利用する通所系か、自宅に出向く訪問系かで、年末年始の運営方針が分かれるためです。

大きく分けると、次の3つのパターンになります。

1. 入所系(特養・老健・グループホーム・有料老人ホーム):原則出勤

特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、グループホーム、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅などの入所・居住系は、入居者が24時間そこで暮らしているため、年末年始も通常どおり運営されます。食事介助・排泄介助・服薬・夜間の見守りといった業務はカレンダーに関係なく発生するため、職員は早番・遅番・夜勤を組み合わせて交代で出勤します。

そのため、入所系で働く介護職は「年末年始のどこかは必ず出勤する」のが基本です。全員が一斉に休むことは構造的に不可能で、12月31日や1月1日に勤務が割り当てられる人が必ず出ます。ただし、後述するシフトの工夫により、年末年始のうち何日かは休めるよう調整している施設がほとんどです。

2. 通所系(デイサービス・デイケア):休業の事業所が多い

デイサービス(通所介護)やデイケア(通所リハビリ)は、利用者が日中だけ通い、夜は自宅に戻る形態です。そのため、年末年始(一般的に12月30日や31日から1月3日まで)を休業日とする事業所が多く見られます。利用者側も帰省した家族と過ごすなどで利用が減るため、まとまった休みを取りやすいのが特徴です。

「年末年始はしっかり休みたい」という人にとって、通所系は有力な選択肢になります。求人票でも「年末年始休み(12/31〜1/3)」と明記されているものが多く、休業日数を事前に確認しやすい点もメリットです。

3. 訪問系(訪問介護):事業所方針と契約次第

訪問介護は、ヘルパーが利用者の自宅を訪問してサービスを提供します。年末年始を休業とする事業所もあれば、独居高齢者など支援が欠かせない利用者のために、最低限の訪問を継続する事業所もあります。年末年始の対応は事業所の方針と利用者との契約内容によって変わるため、求人検討時に「年末年始の稼働の有無」を確認しておくと安心です。

「全員が休めない」のではなく「交代で休む」

誤解されやすいのですが、入所系でも「年末年始はまったく休めない」わけではありません。正確には「全員同時には休めないので、交代で休みを回す」というのが実態です。年末年始の5〜6日間のうち、出勤2〜3日・休み2〜3日のように分散させ、職員間で公平になるよう組むのが一般的な運用です。次の章からは、その勤務に対する手当と、シフトの決まり方を詳しく見ていきます。

年末年始手当と割増賃金|法的な扱いと相場

年末年始手当は「法律上の義務」ではない

まず押さえておきたいのは、「年末年始に働いたら必ず特別手当がもらえる」という法律は存在しないという点です。労働基準法には、年末年始という暦の上の特別な期間に対して割増賃金や手当の支給を義務づける規定はありません。年末年始手当は、あくまで各施設が就業規則や賃金規程で独自に定めて支給する任意の手当です。

したがって「うちは年末年始手当が出るのに、友人の施設は0円だった」という差は、違法でも何でもなく、施設ごとの制度の違いにすぎません。就業規則に「12月◯日から1月◯日までに勤務した場合、1日につき年末年始業務手当を支給する」と定められていれば支給され、定めがなければ通常の賃金のみとなります。

割増賃金(休日手当)との関係を正しく理解する

「年末年始手当」と混同されやすいのが、労働基準法で定められた休日労働の割増賃金です。ここは正確に区別しておきましょう。

労働基準法第37条では、法定休日(使用者が労働者に与えなければならない週1日または4週4日の休日)に労働させた場合、通常の賃金の3割5分(35%)以上の割増賃金を支払う義務があると定めています。深夜帯(22時〜翌5時)に重なる場合は、深夜割増25%が加わり合計6割(60%)以上になります。

ここで重要なのは、元日や年末年始は、それ自体が法定休日になるわけではないという点です。国民の祝日である1月1日や、慣行的な年末年始休みは、多くの企業で「法定外休日」または通常の所定労働日として扱われます。法定休日(週1日など)に年末年始の勤務が重なれば35%の割増が発生しますが、重ならなければ休日割増は法的には必須ではありません。シフト制で週休を別の曜日に確保している介護現場では、元日の勤務でも自動的に35%割増がつくとは限らない、という整理になります。

つまり、年末年始の収入アップは「法定の休日割増」と「施設独自の年末年始手当」の2階建てで考える必要があります。前者は法定休日に重なったときだけ、後者は就業規則に定めがあるときだけ発生します。

年末年始手当の相場感

年末年始手当の金額は施設によって幅が大きく、公的な統計はありません。ただし、介護職向けの口コミ・相談コミュニティに寄せられる声を見ると、おおよその傾向は読み取れます。

  • 1日あたり数千円型:12月30日〜1月3日など対象日を定め、出勤1日につき定額(おおむね数千円程度)を支給するタイプ。現場では1日3,000円前後から5,000円程度の声が多く聞かれます。
  • 時給上乗せ型:年末年始の期間中、1時間あたり数百円を上乗せするタイプ。8時間勤務で数千円相当になります。
  • 支給なし型:年末年始手当の制度自体がなく、通常の賃金のみという施設も一定数あります。

対象期間も「12月31日〜1月3日」「12月30日〜1月2日」など施設ごとに異なり、年によって金額や対象日が見直されることもあります。これらはあくまで現場の声に基づく目安であり、正確な金額は必ず自分の勤務先の就業規則・賃金規程で確認してください。

手当を確認するときのチェックポイント

転職や入職の際に年末年始手当を確認したい場合は、次の3点を押さえると判断しやすくなります。

  1. 対象期間と金額:何日から何日まで、1日あたり(または1時間あたり)いくらか。
  2. 雇用形態による違い:常勤のみか、パート・非常勤にも支給されるか。施設によっては常勤に手当がなく非常勤にだけ出る、あるいはその逆のケースもあります。
  3. 法定休日割増との併給:年末年始手当とは別に、法定休日に重なった日の35%割増がきちんと計算されているか。

年末年始シフトの決まり方と希望休の取り方

年末年始シフトはどう決まるのか

入所系の介護現場では、年末年始のシフト決めが毎年の恒例行事です。全員が同時に休めない以上、「誰がいつ出勤するか」を公平に決める必要があり、施設ごとにさまざまな方法が使われています。

代表的な決め方

  • くじ引き・抽選:希望が偏りやすい大晦日・元日の担当を、くじや抽選で決める方法。運任せですが、全員が同じ条件で臨むため納得感が得やすいのが利点です。
  • 前年実績の見える化:前年の年末年始に出勤した人・休んだ人を記録しておき、今年は前回休んだ人に出勤を依頼する方法。「去年休んだ人が今年は出る」というローテーションで、長期的な公平性を担保します。
  • 希望休の申告制:早めに「31日と1日は出られる」「2日は休みたい」といった希望を出し合い、リーダーが全体を調整する方法。家庭の事情を反映しやすい一方、希望が集中すると調整が難航します。
  • 固定・輪番制:ユニットやフロアごとに担当を割り振り、毎年順番に回す方法。

多くの施設では、これらを組み合わせて運用します。たとえば「基本は前年実績ベース、どうしても決まらない大晦日だけくじ引き」といった形です。

希望休を通りやすくする5つのコツ

年末年始にどうしても休みたい予定がある場合、伝え方とタイミングで通りやすさは変わります。

  1. とにかく早く申告する:年末年始のシフトは10〜11月ごろから組み始める施設が多く、早く希望を出した人ほど反映されやすい傾向があります。「決まってから言う」のではなく「決まる前に言う」が鉄則です。
  2. 理由を具体的に添える:「実家への帰省で◯日に新幹線を予約済み」「親族の法事」など、動かせない事情は具体的に伝えると配慮されやすくなります。
  3. 譲れる日と譲れない日を分けて伝える:「全部休みたい」より「元日は出られるが、2日と3日は休みたい」と優先順位を示すほうが、調整側も組みやすく合意を得やすいです。
  4. 交換要員を自分で見つける:「この日は代わりに◯◯さんが入ってくれる」と代替案までセットで提案すると、承認のハードルが下がります。
  5. 普段から協力姿勢を見せる:日頃から急なシフト交代に応じている人は、年末年始の希望も通りやすくなります。「お互いさま」の関係づくりが効いてきます。

新人でも希望は通る?

「新人だから年末年始は出勤させられて当然」と思い込む必要はありません。早めの申告と具体的な事情の説明、そして代替案の提示があれば、入職初年度でも希望が通るケースは珍しくありません。逆に、何も言わずに我慢していると、配慮しようがないまま出勤割り当てが確定してしまいます。遠慮よりも、早めの相談が結果的に休みにつながります。

施設タイプ別・年末年始の働き方早見表

施設タイプ別・年末年始の働き方早見表

ここまでの内容を、施設タイプ別に整理します。「年末年始に休みやすい職場かどうか」を見極める目安として活用してください。

施設タイプ年末年始の運営休みやすさ手当の傾向
特別養護老人ホーム(特養)通常運営(24時間)交代で出勤、休みは分散年末年始手当を設ける施設が比較的多い
介護老人保健施設(老健)通常運営(24時間)交代で出勤、休みは分散夜勤手当が高めで年末年始手当もある場合あり
グループホーム通常運営(少人数夜勤)少人数体制で出勤負担が偏りやすい施設規模により手当の有無は様々
有料老人ホーム/サ高住通常運営交代で出勤大手・民間で手当を整備する例あり
デイサービス(通所介護)休業の事業所が多い年末年始にまとまった休みを取りやすい休業のため手当の対象外が多い
デイケア(通所リハ)休業の事業所が多い休みを取りやすい休業のため手当の対象外が多い
訪問介護事業所方針による事業所により差が大きい稼働する場合は手当を設ける例あり

この表からわかるのは、「年末年始も収入を増やしたい人」は入所系、「年末年始は確実に休みたい人」は通所系、という大まかな住み分けです。自分のライフスタイルや家族構成に合わせて、施設タイプから働き方を選ぶ視点が大切です。

公的統計で見る介護職と年末年始の休み(独自分析)

公的統計で見る「介護職と年末年始の休み」の実像

年末年始に休めるかどうかは、突き詰めると「その職場が年間でどれだけ休みを確保し、有給を取りやすい環境か」という土台の上に乗っています。ここでは公的統計を手がかりに、介護職の休みの実像を独自に整理します。

全産業の年間休日は過去最多、それでも介護はシフト次第

厚生労働省の令和7年就労条件総合調査によると、令和6年の労働者1人平均の年間休日総数は116.6日で、1企業平均は112.4日。いずれも昭和60年以降で過去最多を更新しました。年次有給休暇の取得率も66.9%(取得日数12.1日)と過去最高水準です。社会全体として、休みは取りやすい方向に動いています。

ただし、この数字は「全産業の平均」であり、土日祝・年末年始を一律に休業とするオフィス型の働き方を多く含みます。年中無休で交代勤務を組む入所系介護施設では、年間休日を107〜110日程度に設定し、その代わり平日に休みを配置する運用が一般的です。つまり「年間の休日数」自体は確保していても、その休みが世間と同じ年末年始に当たるとは限らない、というのが介護職特有の構造です。

「休めない」のではなく「休みが世間とずれる」

ここから見えてくる本質は、介護職は休日が少ないというより、休日のタイミングが社会の繁忙・閑散とずれているということです。世間が一斉に休む年末年始に出勤する代わりに、混雑が落ち着いた1月中旬や平日にまとまった休みを取れば、旅行費用も安く、行楽地も空いています。実際、現場の先輩からは「正月をずらして1月中旬に連休を取るほうが得」というアドバイスがよく聞かれます。これは交代勤務職ならではの、見落とされがちなメリットです。

当サイトの視点:年末年始は「働き方の相性」を見直す好機

当サイトが介護職の働き方を整理してきた立場から見ると、年末年始のシフトに強いストレスを感じるかどうかは、その人と職場の「相性」を映す鏡です。年末年始の出勤手当をモチベーションに変えられる人もいれば、家族と過ごせないことが何より苦痛な人もいます。前者には入所系・夜勤あり、後者には通所系・夜勤なしが向いている、という具合に、年末年始の働き方は施設選びの判断材料そのものになります。毎年12月になると気が重くなるなら、それは我慢すべきことではなく、働き方を見直すサインかもしれません。

出勤する場合の年末年始の過ごし方

出勤する場合の年末年始の過ごし方

年末年始に出勤が決まったとき、少しの工夫で気持ちの持ちようは変わります。現場で実践されている過ごし方の知恵を紹介します。

仕事面:年末年始ならではの業務に備える

年末年始の介護現場は、通常業務に加えて季節の行事が重なります。大晦日の年越しそばの提供、元日のおせちや雑煮の配膳、書き初めや初詣気分を味わえるレクリエーションなど、利用者に季節を感じてもらう場面が増えます。配膳や下膳の手間が普段より増えるため、人員配置が薄くならないか、事前にシフトと役割分担を確認しておくと当日慌てずに済みます。

また、年末年始は医療機関が休診になりやすく、体調急変時の対応や感染症(インフルエンザ・新型コロナなど)の流行にも注意が必要な時期です。緊急時の連絡体制、嘱託医や協力医療機関の年末年始の対応、感染対策の手順をチームで共有しておきましょう。

気持ち面:出勤を前向きに変える工夫

  • 連休を「ずらして」取る:年末年始に出勤する代わりに、1月中旬など空いている時期にまとまった休みを申請する。旅行費用が安く、行楽地も空いていて満足度が高まります。
  • 手当を目的化する:年末年始手当や法定休日割増がつく場合、その分を「自分へのご褒美」「貯金」と決めておくと、出勤の納得感が上がります。
  • 利用者との時間を楽しむ:家族と離れて過ごす利用者にとって、職員は年末年始を一緒に過ごす大切な存在です。「ありがとう」と言われる場面も多く、やりがいを感じやすい時期でもあります。
  • 差し入れ文化を活用する:施設長や管理者がお菓子や軽食を差し入れる慣行のある職場もあります。職員同士でねぎらい合う雰囲気づくりも、しんどさを和らげます。

休む場合:罪悪感を持ちすぎない

逆に年末年始に休みをもらえた場合、「自分が休んだ分、誰かが出ている」と気にしすぎる必要はありません。交代で回しているからこそ成り立つ働き方です。次に同僚が休みたいときに快く代わるなど、「お互いさま」の姿勢で長く働ける関係を築くことのほうが大切です。

年末年始に休める職場へ転職するという選択肢

年末年始に休める職場へ転職するという選択肢

毎年の年末年始勤務がどうしても負担なら、働き方そのものを変えるのも現実的な選択です。介護の資格や経験は施設タイプを越えて活かせるため、「年末年始に休みやすい職場」へ移ることは十分に可能です。

転職時に確認したいポイント

  • 施設タイプ:年末年始に確実に休みたいなら、デイサービス・デイケアなど休業日のある通所系が有力。求人票の「年末年始休み(12/31〜1/3)」表記を確認します。
  • 年間休日数:年間休日数が多いほど、休みを柔軟に配置しやすくなります。105日と115日では年10日分の差があります。
  • 夜勤の有無:夜勤なしの日勤帯中心の職場は、年末年始も日中シフトに限定されるため負担が軽くなります。
  • 有給の取りやすさ:希望休や有給の取得実績を面接で質問し、「お互いさま」の風土があるかを見極めます。

キャリアの軸として「休みの相性」を考える

給料や仕事内容だけでなく、「自分が休みたいタイミングで休めるか」も、長く働くうえで欠かせない条件です。年末年始の働き方は、その職場の休暇文化が凝縮して表れるポイント。求人選びの段階で意識しておくと、入職後のギャップを防げます。自分に合った施設タイプや勤務形態がわからない場合は、まず働き方の傾向を診断で把握してから求人を絞り込むと、ミスマッチを減らせます。

よくある質問(FAQ)

Q. 介護職は年末年始に必ず出勤しないといけませんか?

入所系(特養・老健・グループホームなど)では年中無休運営のため、年末年始のどこかは交代で出勤するのが基本です。ただし全日出勤ではなく、職員間で休みを分散させるため、何日かは休めるよう調整している施設がほとんどです。通所系(デイサービス等)は年末年始を休業とする事業所が多く、まとまった休みを取りやすくなります。

Q. 元日に働けば自動的に給料は割増になりますか?

元日や年末年始は、それ自体が労働基準法上の法定休日になるわけではありません。シフトで定めた法定休日(週1日など)に勤務が重なれば35%の休日割増が発生しますが、重ならなければ休日割増は法的には必須ではありません。加えて、施設が就業規則で年末年始手当を定めていれば、それが別途支給されます。

Q. 年末年始手当の相場はいくらですか?

公的な統計はなく、施設によって幅があります。現場の声では、1日あたり数千円(3,000〜5,000円程度)を出勤日数分支給する施設や、時給に数百円上乗せする施設、手当なしの施設まで様々です。対象期間も「12/31〜1/3」など施設ごとに異なるため、自分の勤務先の就業規則・賃金規程で確認するのが確実です。

Q. 新人でも年末年始の希望休は取れますか?

取れる可能性は十分あります。シフトは10〜11月から組み始める施設が多いため、早めに具体的な事情とともに希望を伝えるのがコツです。「全部休みたい」より「この日は出られるが、この日は休みたい」と優先順位を示し、代替案も添えると通りやすくなります。

Q. 年末年始に休みたいなら、どんな職場を選べばいいですか?

デイサービスやデイケアなど、年末年始を休業とする通所系の事業所が有力です。求人票に「年末年始休み(12/31〜1/3)」と明記されているか、年間休日数が多いか、夜勤の有無を確認しましょう。年末年始に確実に休める働き方は、施設タイプの選択で実現できます。

参考文献・出典

まとめ:年末年始の働き方は選べる

まとめ:年末年始の働き方は「選べる」

介護職の年末年始勤務について、要点を振り返ります。

  • 入所系(特養・老健・グループホーム・有料老人ホーム)は年中無休のため、年末年始も交代で出勤するのが基本。ただし全員一斉ではなく、休みは分散して回す。
  • 通所系(デイサービス・デイケア)は休業の事業所が多く、年末年始にまとまった休みを取りやすい。訪問系は事業所方針による。
  • 年末年始手当は法律上の義務ではなく、施設の就業規則に基づく任意の手当。相場は1日数千円程度が目安だが、手当なしの施設もある。
  • 元日が自動的に法定休日になるわけではない。法定休日に重なった日のみ35%割増が発生し、年末年始手当はそれとは別枠。
  • 希望休は「早めの申告・具体的な理由・優先順位・代替案」で通りやすくなる。新人でもあきらめる必要はない。
  • 公的統計では年間休日・有給取得率ともに過去最高水準。介護職は休みが少ないのではなく、休みのタイミングが世間とずれているのが実態。

年末年始の働き方は、施設タイプや勤務形態を選ぶことで大きく変えられます。「年末年始は稼ぎたい」人も「確実に休みたい」人も、自分に合った職場は必ず見つかります。毎年12月に気が重くなるなら、それは我慢ではなく、働き方を見直すサインです。

自分にはどんな施設タイプ・勤務形態が向いているのか。まずは働き方の傾向を診断で把握し、年末年始の過ごし方まで含めて納得できる職場選びにつなげてください。

執筆者

介護のハタラクナカマ編集部

編集部

介護業界の転職・キャリア情報を発信。厚生労働省の公的データと現場の声をもとに、介護職で働く方・転職を検討する方に役立つ情報をお届けしています。

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