初任者研修を働きながら取得する方法|土日・夜間・短期コース別の両立スケジュール
介護職向け

初任者研修を働きながら取得する方法|土日・夜間・短期コース別の両立スケジュール

介護職員初任者研修を働きながら取得する全手順を2026年版で解説。130時間カリキュラムの内訳、通信併用・土日・夜間コースの選び方、正社員/パート別の期間試算、教育訓練給付金(最大50%還元)と事業所支援の活用法まで網羅します。

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この記事のポイント

介護職員初任者研修は、働きながらでも取得可能です。全130時間のカリキュラムのうち最大40.5時間を自宅学習(通信)に充てられるため、土日コース(週1日通学/約3〜4か月)や夜間コース(週2回通学/約4〜5か月)を選べば、正社員勤務と両立できます。受講料は5〜10万円が相場ですが、雇用保険加入者なら特定一般教育訓練給付金で最大50%(上限20万円)が還付され、実質負担は半額以下に抑えられます。

目次

介護職の全国給与データから見るポイント

本サイトが保有する都道府県別給与データでは、介護職全体の全国平均は月給26.4万円、年収368万円です。資格・キャリアの記事では、平均額だけでなく「地域差」と「施設タイプ差」を分けて見ることが重要です。資格取得の価値は、試験や研修の難しさだけでなく、その後にどの施設タイプ・地域で条件を伸ばせるかで変わります。

県別では上位の東京都が月給31.8万円、下位の長崎県が月給23.6万円で、月給差は約8.2万円あります。

順位都道府県平均月給平均年収
1東京都31.8万円435万円
2神奈川県31.4万円441万円
3奈良県28.6万円388万円
4兵庫県28.6万円385万円
5滋賀県28.5万円390万円
順位施設タイプ平均月給平均年収
1特別養護老人ホーム36.2万円434万円
2有料老人ホーム36.1万円433万円
3介護老人保健施設35.3万円424万円
4訪問介護35.0万円420万円
5小規模多機能型居宅介護30.5万円366万円
6グループホーム30.2万円362万円
7デイサービス29.4万円353万円

出典: 都道府県別給与は厚生労働省「賃金構造基本統計調査」系データ、施設タイプ別給与は介護従事者処遇状況等調査系データに基づく本サイト集計。調査の母集団・定義が異なるため、表同士を単純比較せず、給与を見る切り口として分けて掲載しています。

仕事を辞めずに介護の入門資格を取りたい人へ

「介護職に興味はあるけれど、いきなり転職するのは怖い」「今の仕事を続けながら、介護の資格だけでも先に取っておきたい」──そう考える方にこそ、介護職員初任者研修(以下、初任者研修)は相性のよい資格です。

初任者研修は、介護業界へ踏み出す最初のステップとして位置づけられる公的資格で、130時間のカリキュラムを修了すれば取得できます。厚生労働省の通知(介護員養成研修の取扱細則)で全国統一のカリキュラムが定められており、どの都道府県で受講しても内容はほぼ共通です。そして、この130時間のうち最大40.5時間は通信(自宅学習)に置き換えが可能と明文化されています。

本記事では、別の仕事を続けながら初任者研修を取得したい方に向けて、130時間の内訳、通学形態別の所要期間、教育訓練給付金を含めた費用の抑え方、無理のないスケジュールの組み方までを、2026年4月時点の最新情報で整理します。現職の勤務形態別(正社員/パート/夜勤あり)に「いつまでに取れるか」の試算も加え、読み終える頃には「自分の場合は週◯回通学、◯か月コース」とイメージできるようにしました。

働きながら初任者研修を取得できる5つの理由

1. 働きながらの受講を前提にコースが設計されている

初任者研修は介護職の入口資格として、毎年多くの方が働きながら受講しています。そのため大手・中堅スクールの多くが、平日夜間・土曜・日曜・短期集中など複数のコースを並行開講しています。厚生労働省も「教育訓練給付金のご案内」において、オンライン講座や夜間・土日開講の講座も指定対象であることを明記しており、働きながらの受講を前提とした制度設計がなされています。

2. カリキュラムの約3割(40.5時間)を自宅学習に振り替えられる

初任者研修のカリキュラム130時間のうち、最大40.5時間までは通信形式での学習が認められています(「介護員養成研修の取扱細則」に基づく)。つまり、通学が必要なのは実質89.5時間程度。日数にして15日前後の通学で済むため、土日だけの通学でも3〜4か月で修了可能な設計になっています。

3. 2027年4月からはテレビ電話・録画動画も認められる

2026年3月31日付で厚生労働省が発出した介護保険最新情報vol.1490により、令和9年(2027年)4月以降、対面に加えてテレビ電話装置等の活用、録画動画の視聴、通信学習という実施形態が新たに規定されます(通信学習の上限は従来どおり40.5時間)。実技は引き続き対面必須ですが、座学部分の学び方の選択肢はさらに広がる見込みです。

4. 修了試験の合格率はほぼ100%

初任者研修の修了評価は1時間程度の筆記試験で、70点以上が合格基準です。授業をまじめに受けていれば解けるレベルで、スクール側も補講や再試験を用意しているため、仕事と並行しても一発合格を狙えます。試験対策に多くの時間を割く必要がない点は、多忙な社会人にとって大きな利点です。

5. 振替受講が可能なスクールが多い

急な残業や出張、体調不良で授業を欠席した場合も、別日程の同じ授業に振替受講できるスクールが一般的です。振替の回数や無料/有料はスクールによって異なるため、申込前に必ず確認しましょう。シフト制勤務の方にとって、振替制度の有無はスクール選びの重要ポイントになります。

130時間カリキュラムの内訳と通信可能時間

働きながらの受講計画を立てるには、まず130時間の内訳を知っておくことが重要です。厚生労働省「介護員養成研修の取扱細則について」で定められた10科目の時間数と、各科目で通信(自宅学習)に振り替えられる上限時間は次のとおりです。

研修科目総時間通信可能な上限通学必須
1. 職務の理解6時間-6時間
2. 介護における尊厳の保持・自立支援9時間7.5時間1.5時間
3. 介護の基本6時間3時間3時間
4. 介護・福祉サービスの理解と医療の連携9時間7.5時間1.5時間
5. 介護におけるコミュニケーション技術6時間3時間3時間
6. 老化の理解6時間3時間3時間
7. 認知症の理解6時間3時間3時間
8. 障害の理解3時間1.5時間1.5時間
9. こころとからだのしくみと生活支援技術75時間12時間63時間
10. 振り返り4時間-4時間
合計130時間40.5時間89.5時間

注目すべきは「9. こころとからだのしくみと生活支援技術」の75時間。全体の半分以上を占めるこの科目は実技演習が中心で、通信に振り替えられるのは12時間のみです。残り63時間は必ず対面(通学)で受講する必要があります。1日の通学が6時間の場合、この科目だけで10〜11日の通学が必要になる計算です。

一方、「1. 職務の理解」と「10. 振り返り」は通信不可のため、最初と最後は必ず対面受講が必要になる点も、スケジュール設計時に覚えておきましょう。

通学・通信・夜間・土日クラス|4コースの選び方

働きながらの受講で選択肢になる主要4コースを、通学頻度・取得期間・向いている人で整理しました。

コース通学頻度取得期間向いている人
短期集中週3〜4回(平日日中)約1〜1.5か月転職活動中/有休消化中/退職して次の仕事までの間
平日コース週1〜2回(平日日中)約2〜3か月シフト制で平日休みが取りやすい/主婦・パート
土日コース週1回(土曜または日曜)約3〜4か月平日フルタイム勤務(正社員・会社員)
夜間コース週2回(18:30〜21:30頃)約4〜5か月残業が少ない平日勤務/土日に予定が入る方

土日コース:正社員が最も選びやすい王道

週1回、土曜日もしくは日曜日の朝から夕方まで通学するスタイルです。1日あたり6時間程度の講義で、合計15回前後の通学になります。予定が固定化されるため管理しやすく、平日フルタイム勤務の方には最も両立しやすいコースです。ただし3〜4か月と期間が長くなるため、冠婚葬祭や家族の予定で1〜2回は欠席が発生する前提で、振替制度のあるスクールを選んでおくと安心です。

夜間コース:開講数が少ないため早めに探す

平日の夜18:30頃から21:30頃までの3時間を週2回受講するコースです。仕事帰りに直接通える点が魅力ですが、1日3時間×2回で週6時間ペースのため、取得まで4〜5か月かかります。また夜間コースを開講しているスクールは都市部の一部に限られ、地方では選択肢が少ないのが実情です。

平日コース:主婦層・シフト制勤務向け

平日の日中に週1〜2回通学します。医療・介護・販売などシフト制で平日休みが取りやすい方、子どもの学校時間帯に学びたい主婦層に選ばれます。週2回ペースなら2か月で修了可能で、比較的短期間でまとめて取得したい方にも適しています。

短期集中:退職前後の「空白期間」を活用

週3〜4回の平日通学で最短1か月で修了できます。転職活動中や有休消化期間、失業給付の受給期間を活用するのが現実的で、勤務と両立するのは難しいコースです。ただし失業中であれば、ハローワークの求職者支援訓練(職業訓練)として無料で受講できるケースもあります。

勤務形態別|初任者研修の取得期間試算【当サイト独自分析】

ここでは、現職の勤務形態別に「いつまでに初任者研修を取得できるか」を当サイトが試算しました。130時間の内訳(通学必須89.5時間/通信可能40.5時間)と、コース別の通学頻度から逆算した現実的な目安です。

パターン1:カレンダー通り勤務の正社員・会社員(平日9〜18時)

  • 推奨コース:土日コース(週1日通学)
  • 取得期間の目安:3〜4か月(4月開講なら7月下旬〜8月修了)
  • 週あたり学習時間:通学6時間+平日夜の自宅学習3時間=合計9時間
  • 月間コスト(時間):約36時間

土日が確実に休める勤務形態であれば、土日コースが最安定ルートです。ただし土日に家族サービスや副業がある方は、夜間コース(4〜5か月)も選択肢に入れて検討しましょう。

パターン2:シフト制で平日休みがあるパート・アルバイト・サービス業

  • 推奨コース:平日コース(週1〜2日通学)
  • 取得期間の目安:2〜3か月
  • 週あたり学習時間:通学6〜12時間+自宅学習2〜3時間
  • 月間コスト(時間):32〜60時間

平日に休みを取れるシフト制勤務なら、週2回通学の平日コースで2か月での修了を狙えます。シフト希望を「火・木は通学のため休み」と固定化できるかが鍵です。

パターン3:夜勤あり介護・医療・工場勤務

  • 推奨コース:土日コース+通信併用/平日コース
  • 取得期間の目安:4〜5か月
  • 週あたり学習時間:通学6時間+自宅学習2〜3時間

夜勤明けの通学は体力的に厳しいため、土日コースを基本にしつつ通信学習を積極活用する設計がおすすめです。実技15日分は必ず対面なので、夜勤明け直後の受講は避けてシフト調整を行いましょう。夜間コースは仕事終わり→夜間講義→帰宅のサイクルが体力的に続かないケースが多く、当サイトの分析では夜勤従事者にはおすすめしません。

パターン4:育児・介護と両立する方

  • 推奨コース:平日コース(子どもの登園・登校時間帯)
  • 取得期間の目安:3〜4か月

9:30〜16:30頃の時間帯に開講されるコースを選べば、保育園・学校の時間内に通学が完結します。長期休み期間は通学を避けるスケジュール設計も検討しましょう。

ハローワーク給付金・自治体補助で受講料を抑える

初任者研修の受講料相場は5〜10万円(通信併用コースで6〜8万円が中心帯)ですが、働きながらの受講者が最も活用しやすいのは「教育訓練給付金」です。雇用保険加入者が対象で、受講修了後に受講料の一部が返ってきます。

1. 特定一般教育訓練給付金(最大50%/上限20万円)

厚生労働省の案内によれば、2024年10月から給付率が40%→50%に拡充され、年間上限20万円まで受給可能です。介護職員初任者研修は特定一般教育訓練の指定対象講座として多数登録されています。条件は原則として雇用保険加入1年以上(初回利用時)。受講料8万円の講座であれば、修了後に最大4万円が還付されます。

2. 一般教育訓練給付金(20%/上限10万円)

特定一般教育訓練の指定を受けていない講座でも、一般教育訓練給付金の対象であれば受講料の20%(上限10万円)が還付されます。雇用保険加入3年以上(初回は1年以上)が条件です。申込前に必ず「教育訓練給付金講座検索システム(kyufu.mhlw.go.jp)」で受講予定講座が対象かを確認しましょう。

3. 申請の流れ

  1. 最寄りのハローワークで雇用保険加入状況を確認し、支給要件照会票を発行してもらう
  2. 指定講座を選び、スクールに申込
  3. 受講料を自己負担で支払い、130時間のカリキュラムを修了
  4. 修了日の翌日から1か月以内にハローワークで申請
  5. 審査後、指定口座に還付金が振り込まれる

注意点として、給付金は「受講料を一度全額支払ってから後で戻ってくる」仕組みです。受講前に手元資金の用意が必要で、申請期限(修了後1か月以内)を過ぎると受給できません。

4. 自治体の補助・キャンペーン

自治体によっては、介護人材確保対策として介護資格取得の補助制度を独自に設けている場合があります。さらに多くのスクールが「友達紹介」「Web申込」「早期申込」「キャッシュバック」等の割引キャンペーンを実施しており、給付金と併用可能な場合もあります。

5. 求職者支援制度(職業訓練)は働きながらでは利用不可

ハローワークの職業訓練(ハロートレーニング)は受講料無料ですが、原則として求職中(離職中)の方が対象で、働きながらの受講はできません。現職を続けながら取得する場合は、教育訓練給付金の活用が基本となります。

介護事業所の「資格取得支援制度」を使って無料取得する方法

「転職後に介護職として働きながら取得する」という選択肢もあります。介護業界では人材確保のため、無資格・未経験で採用し、働きながら初任者研修を取得させる事業所が増えています。この場合、受講料は事業所が全額負担してくれるケースが一般的です。

資格取得支援制度の主なパターン

  • 受講料全額負担型:事業所が提携スクールの受講料を負担。勤務時間扱いで通学できる事業所もある
  • 立替貸付型:事業所が受講料を立て替え、一定期間勤務すれば返済免除(例:2年勤務で全額免除)
  • 合格祝い金型:自己負担で受講し、合格後に事業所が受講料相当額を支給

メリット

  • 受講料の自己負担がゼロになる
  • 実務と学習内容がリンクし、理解が深まる
  • 取得後の就業先が確保されているため、求職活動が不要
  • 介護現場の雰囲気を体感してから資格の価値を実感できる

注意点

  • 立替貸付型の場合、早期離職すると返済義務が生じる(契約内容の確認必須)
  • 勤務時間扱いか自己時間扱いかは事業所によって異なる
  • 受講できるスクールが指定されており、自由に選べない場合がある

どちらを選ぶべきか:当サイトの独自分析

現職を続けたい方(転職は資格取得後に検討したい方)は教育訓練給付金を使った自己受講が基本です。一方、「介護業界に飛び込む覚悟ができている」「すぐに働き始めたい」方は、資格取得支援制度のある事業所に入職するほうが経済的・時間的効率が高くなります。受講料5〜10万円を丸ごと事業所負担にでき、給与を得ながら学べるためです。

取得スケジュールの組み方|3か月プラン・6か月プラン

実際にどのような時間配分で進めれば両立できるのか、2つのモデルスケジュールを紹介します。

プラン1:3か月で集中修了(土日コース・週1日通学)

曜日平日夜土曜日曜
休み--
自宅学習 20:00〜21:00
自宅学習 20:00〜21:00
休み
自宅学習 20:00〜21:00
-
-
土曜または日曜:通学 9:30〜17:00(6時間)

週合計の学習時間:9時間(通学6+自宅学習3)。3か月で約108時間、残りの22時間は土日の自宅学習や振替通学でカバーします。

プラン2:6か月でゆっくり修了(夜間+通信中心)

曜日時間帯内容
休み-
20:00〜21:00自宅学習(e-ラーニング)
18:30〜21:30通学(夜間クラス)
20:00〜21:00自宅学習
18:30〜21:30通学(夜間クラス)
13:00〜14:00自宅学習(復習)
休み-

週合計の学習時間:10時間(通学6+自宅学習4)。夜間コースは修了まで4〜5か月が一般的ですが、家庭の事情や繁忙期を加味して6か月で設計すると余裕が持てます。

挫折しないための3つのコツ

  1. 申込前に3か月分のカレンダーを埋める:通学日・振替予備日・自宅学習時間を全てカレンダーに入れ、家族や職場と共有する
  2. 実技科目は無理に振り替えない:実技演習は欠席すると後の授業が理解しにくくなる。体調管理に注意し、休むなら座学回に
  3. 修了試験の対策は講義ノートで足りる:授業で配布される資料とノートの見直しで合格レベルに到達する。試験対策の別途参考書購入は不要

働きながら受講する方のスクール選び5つのポイント

初任者研修のカリキュラムは全国統一ですが、スクール選びで受講のしやすさが大きく変わります。働きながら受講する方は次の5点を必ず確認しましょう。

1. 通学のしやすさ(立地・アクセス)

少なくとも15日前後は通学が必要です。勤務先や自宅の最寄り駅から乗り換えなし・30分以内を目安に選ぶと継続しやすくなります。駅徒歩5分圏内の教室を持つスクールが有利です。

2. 通信併用(通信+通学)講座があるか

通信併用講座であれば40.5時間を自宅学習に振り替えられ、通学日数を15日程度に抑えられます。通学のみの講座もあるため、申込前に必ず「通信併用」の表記を確認しましょう。

3. 振替受講の制度と費用

急な残業や体調不良で欠席した際、別日程の同じ授業に振替できるか、無料か有料か、回数制限があるかを確認します。シフト制勤務の方には特に重要です。

4. 教育訓練給付金の指定対象講座か

受講料の20〜50%が還付される給付金制度の対象講座かを、厚生労働省の教育訓練給付金講座検索システムで事前に確認しましょう。「厚生労働大臣指定講座」のロゴが表示されているスクールが目印です。

5. 修了後の就業支援の有無

資格取得後の就職を視野に入れるなら、系列の人材紹介サービスや就業相談を併設するスクールが便利です。修了者限定の求人紹介や面接対策を無料で受けられるケースもあります。

よくある質問

Q1. 仕事を続けながら最短何か月で取得できますか?

平日コースで週2回通学できる場合、最短2か月での修了が可能です。土日のみの通学では3〜4か月が現実的な目安となります。130時間のカリキュラムのうち通学が必要なのは89.5時間のため、週あたりの通学頻度で逆算できます。

Q2. 通信のみで初任者研修は取得できますか?

完全通信(自宅学習のみ)では取得できません。厚生労働省の定めにより、通信に振り替えられるのは最大40.5時間まで。残り89.5時間は対面(通学)での受講が必須です。特に75時間ある「こころとからだのしくみと生活支援技術」は実技演習が中心のため、必ずスクールで受講する必要があります。

Q3. 修了試験に落ちたら働きながら再受験できますか?

ほぼすべてのスクールで再試験制度が用意されています。合格率はほぼ100%(授業をまじめに受けていれば解けるレベル)のため、働きながらの受講でも合格できるケースが大半です。万が一不合格でも、補講や再試験で合格するまでサポートされます。

Q4. 教育訓練給付金と自治体補助は併用できますか?

教育訓練給付金(国の制度)と自治体独自の補助金は、併用可能な場合があります。ただし併用条件や上限金額は自治体により異なるため、お住まいの自治体の介護人材確保担当窓口で確認が必要です。スクールの早期申込割引・キャッシュバックとの併用は可能なことが多いです。

Q5. 受講中に転職しても給付金は受けられますか?

教育訓練給付金は「受講開始時に雇用保険被保険者であること」が条件です。受講開始後に退職しても、修了時点で要件を満たしていれば給付を受けられます。ただし離職後1年以上経過すると対象外になる点に注意してください。詳細は受講開始前にハローワークで確認しましょう。

Q6. 勤務先に「資格取得のため通学する」と伝えるべきですか?

法的な申告義務はありません。ただし土日コースや夜間コースで3〜4か月継続する場合、繁忙期の休日出勤依頼や残業要請と重なることもあるため、信頼できる上司には事前に共有しておくことで調整がしやすくなります。

参考文献・出典

まとめ|自分のペースで介護の第一歩を

介護職員初任者研修は、働きながらでも十分に取得可能な資格です。130時間のカリキュラムのうち最大40.5時間を自宅学習に振り替えられ、土日コース・夜間コース・平日コースなど多様な受講形態が用意されているため、正社員・パート・シフト制勤務など、どんな勤務形態の方にも対応できる柔軟性があります。

受講料は5〜10万円が相場ですが、雇用保険加入者であれば特定一般教育訓練給付金で最大50%(上限20万円)が還付され、実質負担は半額以下に抑えられます。また、「介護業界への転職」を前提にすれば、資格取得支援制度のある事業所に就職して受講料全額を会社負担にする道もあります。

本記事で紹介したように、勤務形態別の取得期間は正社員(土日コース)で3〜4か月、シフト制(平日コース)で2〜3か月、夜勤従事者で4〜5か月が現実的な目安です。まずは自分の勤務カレンダーに3か月分の通学日・自宅学習時間を書き込んで、無理のないスケジュールを組めるか確認してみましょう。

介護職への第一歩を踏み出したい方は、働き方診断で自分に合った介護の働き方(施設形態・勤務形態)を事前に把握しておくと、資格取得後の転職活動がスムーズに進みます。3分程度の簡単な質問に答えるだけで、あなたに合う介護現場のタイプがわかります。

執筆者

介護のハタラクナカマ編集部

編集部

介護業界の転職・キャリア情報を発信。厚生労働省の公的データと現場の声をもとに、介護職で働く方・転職を検討する方に役立つ情報をお届けしています。