
デイサービスの残業・休日の実態を徹底解説
デイサービスの残業時間や休日の実態を詳しく解説。日勤のみで夜勤なし、日曜休みが多いなど働きやすさのポイントから、残業が発生する理由、削減方法まで。転職前に知っておきたいデイサービスの労働環境をご紹介。
この記事のポイント
「デイサービスは残業が少ないって本当?」「日曜日は休めるの?」「夜勤がないから働きやすそう」——介護職への転職を考える方の中には、デイサービスの働きやすさに注目している方も多いのではないでしょうか。
デイサービス(通所介護)は、利用者が日帰りで通う施設のため、24時間体制の入居型施設とは働き方が大きく異なります。基本的に日勤のみで夜勤がなく、日曜日が休みの施設も多いのが特徴です。そのため、「規則正しい生活を送りたい」「家庭との両立を重視したい」「夜勤による体調の乱れを避けたい」という方に人気があります。介護業界の中でも、特に働きやすいと評判の施設形態です。
一方で、「デイサービスでも残業があるのでは?」「サービス残業の問題は?」「送迎業務が大変では?」といった疑問もあるでしょう。実際、送迎業務やレクリエーションの準備など、サービス提供時間外の業務が残業につながるケースもあります。
この記事では、デイサービスの残業・休日の実態を詳しく解説します。平均残業時間のデータ、残業が発生する理由と削減方法、他の介護施設との比較、向いている人の特徴まで、転職前に知っておくべき情報をお伝えします。デイサービスで働くイメージをつかみ、自分に合った職場選びの参考にしてください。ぜひ最後までお読みいただき、転職活動にお役立てください。
デイサービスの勤務体制と休日の特徴

デイサービス(通所介護)は、利用者が自宅から施設に通い、日帰りで介護サービスを受ける施設です。入居型施設と異なり、営業時間が決まっているため、働き方にも特徴があります。まずは基本的な勤務体制を理解しましょう。
日勤のみで夜勤なし
デイサービスの最大の特徴は、日勤のみの勤務で夜勤がないことです。一般的な勤務時間は8:00〜17:00や9:00〜18:00程度で、利用者の送迎時間を含めて日中の業務となります。夜勤による生活リズムの乱れがなく、規則正しい生活を送れるのが大きなメリットです。
夜勤がないことで、以下のようなメリットがあります。
- 毎日同じ時間に起床・就寝できる
- 体調管理がしやすい
- 家族との生活リズムを合わせやすい
- プライベートの予定が立てやすい
- 睡眠の質が安定する
ただし、送迎業務がある場合は、利用者の自宅への送り迎えのために早朝や夕方の勤務が発生します。勤務時間は施設によって異なるため、求人情報で「始業時間」「終業時間」を確認しましょう。
日曜休みの施設が多い
デイサービスは日曜日が定休日の施設が多いのが特徴です。アンケート調査によると、デイサービス職員の約50%が「日曜日は休み」と回答しています。土日祝日も営業する入居型施設と比べると、休日の予測が立てやすいメリットがあります。
日曜休みのメリットとしては、以下が挙げられます。
- 子どもの学校行事に参加しやすい
- 家族との時間を確保できる
- 友人との予定が合わせやすい
- 土日に開催されるイベントに参加できる
ただし、土曜日は営業している施設が多く、シフト制で土曜出勤が発生することもあります。完全土日休みを希望する場合は、求人情報で営業日を確認することが大切です。
週休2日制が基本
多くのデイサービスでは週休2日制を採用しています。年間休日は105〜115日程度が一般的です。日曜日が定休日の施設では、日曜+平日1日の週休2日となるケースが多いです。
祝日の扱いは施設によって異なります。祝日も営業する施設では、祝日出勤の代わりに振替休日が付与されます。年末年始やお盆の休暇についても、求人情報で確認しましょう。GWなどの大型連休は、利用者のニーズが高まる時期でもあるため、出勤となる施設もあります。
サービス提供時間と勤務時間の関係
デイサービスのサービス提供時間は、一般的に9:00〜16:00や10:00〜16:00程度です。しかし、職員の勤務時間はサービス提供時間より長くなります。なぜなら、送迎業務、準備・片付け、記録作成などがサービス提供時間外に発生するからです。
具体的な時間配分の例は以下のとおりです。
- 8:00〜9:00:出勤、準備、送迎(迎え)
- 9:00〜16:00:サービス提供時間(入浴、食事、レク等)
- 16:00〜17:00:送迎(送り)、片付け、記録作成
この差がサービス残業につながるケースもあるため、注意が必要です。面接時に「サービス提供時間と勤務時間の差は何に使われますか?」と質問すると、実態を把握しやすくなります。
デイサービスの残業時間・休日数のデータ

デイサービスの残業時間や休日数について、統計データをもとに詳しく見ていきましょう。転職先を選ぶ際の参考にしてください。データを理解することで、自分に合った職場を選びやすくなります。
平均残業時間は月5〜10時間程度
介護労働安定センターの調査によると、デイサービスの週平均労働時間は36.6時間で、介護事業所全体の36.9時間とほぼ同程度です。1週間あたりの労働時間として最も多いのは「40時間以上45時間未満」で46.2%を占めています。これは週5日8時間勤務に相当し、大幅な残業がないことを示しています。
残業時間の分布を見ると、以下のような傾向があります。
- 残業なし:約59%(半数以上が残業なしで働けている)
- 週5時間未満:約26%(月20時間未満相当、一般的な水準)
- 週5〜10時間:約8%(月20〜40時間相当、やや多め)
- 週10時間以上:約5%(月40時間以上相当、改善が必要)
デイサービスは入居型施設と比較して、残業が少ない傾向にあります。半数以上の職員が残業なしで働けている点は、大きな魅力です。ただし、施設によって差があるため、求人情報や面接で「月平均残業時間」を具体的に確認しましょう。
年間休日数は105〜115日
デイサービスの年間休日数は、施設によって異なりますが、105〜115日程度が一般的です。日曜定休の施設では、週休2日(日曜+平日1日)を基本に、夏季・年末年始休暇を加えた日数となります。
年間休日の目安は以下のとおりです。
- 105日:週休2日制の最低ライン(4週8休×52週÷4)
- 110日:週休2日+夏季・年末年始休暇(一般的な水準)
- 115日:充実した休暇制度(比較的好待遇)
- 120日以上:土日祝休みの施設(レアケース)
求人を比較する際は、年間休日数を必ずチェックしましょう。同じ「週休2日」でも、実際の休日数は施設によって10〜15日の差があることもあります。年間休日が多い施設は、職員を大切にする姿勢の表れでもあります。
休日出勤の頻度
デイサービス職員へのアンケートでは、「休日出勤はほとんどない」が約50%、「数ヶ月に1回あるかないか」が約47%という結果が出ています。入居型施設と比較して、休日出勤の頻度が低いのが特徴です。
ただし、以下のような場合は休日出勤が発生することがあります。
- イベントの準備(運動会、季節行事、お祭りなど)
- 施設の大掃除や設備点検(年末、年度末など)
- 繁忙期の人員補充(欠勤者が出た場合)
- 研修やミーティング(月1回程度の施設も)
- 家族会や説明会(年に数回程度)
代休が取れるかどうかは施設の方針によるため、面接時に「休日出勤の頻度」「代休の取得状況」を確認しましょう。
有給休暇の取得状況
デイサービスは日勤のみで職員配置が安定しているため、有給休暇を取得しやすい傾向にあります。入居型施設では夜勤シフトの調整が必要ですが、デイサービスでは日中の人員調整のみで済むため、有給申請のハードルが低くなります。
有給取得のしやすさは、以下の要因に左右されます。
- 施設の規模:大規模施設は人員に余裕があり取得しやすい
- 職員数:少人数だと調整が難しく取得しにくい
- 施設の風土:有給取得を推奨する雰囲気があるか
- 管理者の姿勢:有給取得に理解があるか
- 繁忙期の有無:イベント時期は取得しにくい
小規模なデイサービスでは職員数が少なく、有給取得が難しい場合もあります。施設の規模や職員数も、働きやすさを判断する重要な材料です。
他の介護施設との残業・休日比較
デイサービスの残業・休日を、他の介護施設と比較してみましょう。施設形態によって働き方は大きく異なるため、転職先選びの参考にしてください。自分のライフスタイルに合った施設を選ぶことが、長く働き続けるコツです。
入居型施設との比較
| 施設形態 | 月平均残業 | 年間休日 | 夜勤 | 土日出勤 |
|---|---|---|---|---|
| デイサービス | 5〜10時間 | 105〜115日 | なし | 土曜あり・日曜休み多い |
| 特養 | 10〜15時間 | 110〜115日 | 月4〜6回 | シフト制で土日出勤あり |
| 老健 | 12〜18時間 | 108〜115日 | 月4〜6回 | シフト制で土日出勤あり |
| グループホーム | 8〜12時間 | 105〜110日 | 月4〜5回 | シフト制で土日出勤あり |
デイサービスは入居型施設と比較して、残業時間が短く、夜勤がないのが大きな特徴です。土日のうち少なくとも日曜日は休める施設が多く、生活リズムを整えやすいメリットがあります。一方で、夜勤手当がないため、月収は入居型施設より3〜5万円程度低くなる傾向があります。収入とワークライフバランスのどちらを重視するかで選びましょう。
通所型・訪問型との比較
| 施設形態 | 月平均残業 | 休日の特徴 | 勤務時間 |
|---|---|---|---|
| デイサービス | 5〜10時間 | 日曜休み多い | 8:00〜17:00など固定 |
| デイケア(通所リハ) | 8〜12時間 | 日曜休み多い | 日勤のみ、リハビリ記録あり |
| 訪問介護 | 5〜15時間 | シフト調整可能 | 直行直帰も可能、移動時間あり |
同じ通所型のデイケア(通所リハビリテーション)と比較すると、デイサービスはリハビリ記録などの事務作業が少なく、残業が少ない傾向にあります。訪問介護は勤務時間の融通が利きますが、移動時間が発生する点が異なります。
デイサービスを選ぶメリット
- 夜勤なしで規則正しい生活:日勤のみで生活リズムを保てる。体調管理がしやすい
- 日曜休みで家族との時間:子どもの学校行事にも参加しやすい。友人との予定も合わせやすい
- 残業が少ない傾向:半数以上が残業なしで働けている。プライベートを充実させやすい
- 休日出勤が少ない:イベント時以外はほとんどない。予定が立てやすい
- 体力的な負担が軽め:夜勤による疲労がない。長く働き続けやすい
デイサービスを選ぶデメリット
- 夜勤手当がない:入居型施設より月収が3〜5万円低くなる可能性
- 送迎業務がある:運転免許が必要な施設が多い。送迎時のトラブル対応も
- レクリエーションの負担:企画・準備に時間がかかる。人前で話すスキルが必要
- 利用者との関係構築:通所のため深い関わりが持ちにくい場合も
- 土曜出勤がある:完全土日休みの施設は少数
デイサービスが向いている人
- 夜勤を避けたい人、夜勤の体調管理が難しい人
- 子育てや家庭と両立したい人、日曜日は家族と過ごしたい人
- 規則正しい生活を送りたい人、決まった時間に働きたい人
- レクリエーションやコミュニケーションが得意な人、人と接するのが好きな人
- 運転免許を持っている人、送迎業務に抵抗がない人
残業が発生する理由と削減する7つの方法
デイサービスは残業が少ない傾向にありますが、ゼロではありません。残業が発生する理由と、削減するための具体的な方法をご紹介します。自分でできる工夫と、施設側に求める改善の両面から考えましょう。
残業が発生する主な理由
デイサービスで残業が発生する理由には、以下のようなものがあります。施設によって状況は異なりますが、共通して見られる原因を把握しておきましょう。
- 送迎業務:サービス提供時間外に発生し、道路状況や利用者の体調で延長することも
- レクリエーションの準備:企画立案・材料準備を勤務時間外に行うケース
- 介護記録の作成:利用者対応後に記録を書く必要がある
- 申し送り・ミーティング:勤務時間外に設定されることがある
- 片付け・掃除:利用者帰宅後の清掃が残業になることも
- 人手不足:欠勤者の代わりに業務が集中する
- 突発的な対応:利用者の体調不良、家族対応など
1. 送迎ルートを最適化する
送迎業務は残業の大きな原因です。効率的なルート設計を提案したり、送迎担当者を固定化することで時間短縮が可能です。道路状況を把握し、混雑時間帯を避けたルートを選ぶことも効果的です。また、送迎中のトラブル(利用者の体調不良、渋滞など)に備えて、余裕を持ったスケジュールを組むことも大切です。
2. レクリエーションの準備を効率化
レクリエーションの企画・準備は時間がかかりがちです。以下の工夫で準備時間を短縮しましょう。
- 過去の企画をデータベース化して再利用
- 100均で手に入る材料を活用
- 季節ごとの定番企画をローテーション
- チームで分担して負担を軽減
- 利用者と一緒に準備を楽しむ
3. 介護記録をこまめに入力する
利用者対応の合間に記録を入力する習慣をつけましょう。タブレット端末を活用したICT化が進んでいる施設では、リアルタイム入力が可能です。退勤前にまとめて書くのではなく、隙間時間を活用することがポイントです。記録のテンプレートを活用すると、入力時間を短縮できます。
4. 申し送りを効率化する
申し送りが長引くと残業につながります。伝えるべき情報を「変化があったこと」「継続観察が必要なこと」「依頼事項」の3点に絞り、簡潔に伝えましょう。申し送りシートやICTツールを活用するのも効果的です。5分以内で終わることを目標にしましょう。
5. 業務分担を見直す
特定の人に業務が集中すると残業が増えます。チーム内で役割分担を明確にし、偏りがないか定期的に見直しましょう。掃除や事務作業など、利用者ケア以外の業務を分担することで、負担を軽減できます。
6. ICTを活用して業務効率化
介護記録の電子化、送迎管理システム、利用者情報の共有ツールなど、ICTを活用することで業務効率が大幅に向上します。導入されている施設では、残業時間が月平均で5〜10時間削減されたという報告も多くあります。
7. サービス残業には毅然と対応する
サービス残業は労働基準法違反です。「みんなやっているから」と諦めず、残業時間を記録し、上司に相談しましょう。改善されない場合は、労働基準監督署への相談や転職も選択肢です。
残業が少ない職場を選ぶポイント
- 職場の雰囲気:見学時に職員の様子を観察。疲れた表情がないか
- 求人の頻度:頻繁に求人が出ている施設は離職率が高い可能性
- 離職率:低離職率は働きやすさの指標
- ICT導入状況:電子化が進んでいると業務効率が良い
- 人員配置:余裕のある配置か確認
デイサービスの残業・休日に関するよくある質問
Q. デイサービスは残業が少ないって本当ですか?
A. はい、入居型施設と比較すると残業は少ない傾向にあります。介護労働安定センターの調査によると、デイサービス職員の約59%が「残業なし」と回答しています。月平均残業時間は5〜10時間程度で、特養(10〜15時間)や老健(12〜18時間)より短いのが特徴です。ただし、施設の規模や人員配置によって異なるため、求人情報や面接で確認することをおすすめします。
Q. デイサービスは日曜日に休めますか?
A. 多くのデイサービスは日曜日が定休日です。約50%の施設が日曜休みとなっています。ただし、土曜日は営業している施設が多く、シフト制で土曜出勤が発生することがあります。完全土日休みの施設は全体の10〜20%程度と少数です。日曜休みを重視する場合は、求人情報で営業日を確認しましょう。
Q. デイサービスの勤務時間は何時から何時ですか?
A. 一般的な勤務時間は8:00〜17:00や9:00〜18:00程度です。送迎業務がある場合は、利用者の送り迎えに合わせて早朝や夕方の勤務が発生します。サービス提供時間(例:9:00〜16:00)と勤務時間は異なるため、注意が必要です。勤務時間については、求人情報で必ず確認しましょう。
Q. デイサービスにサービス残業はありますか?
A. 残念ながら、サービス残業が発生している施設もあります。主な原因は、レクリエーションの準備(企画立案、材料購入)、介護記録の作成、片付け・掃除などです。サービス残業は労働基準法違反なので、発生している場合は記録を残し、上司や労働基準監督署に相談しましょう。ICT化が進んでいる施設では、サービス残業が少ない傾向にあります。
Q. デイサービスで送迎業務は必須ですか?
A. 施設によります。送迎専門のドライバーがいる施設もあれば、介護職員が送迎も担当する施設もあります。運転免許を持っていない場合や、送迎業務を避けたい場合は、求人情報で「送迎なし」「送迎専任ドライバーあり」の条件を探すか、面接で確認しましょう。送迎業務には運転スキルだけでなく、車いす対応や利用者とのコミュニケーションも求められます。
Q. デイサービスの年間休日はどのくらいですか?
A. 105〜115日程度が一般的です。日曜定休の施設では、週休2日(日曜+平日1日)を基本に、夏季・年末年始休暇が加わります。年間休日120日以上の施設は土日祝休みのケースが多く、比較的少数です。同じ週休2日でも年間休日数に差があるので、求人比較の際はチェックしましょう。
Q. デイサービスと特養、どちらが働きやすいですか?
A. 働きやすさは人によって異なります。デイサービスは「夜勤なし」「日曜休み」「残業少なめ」がメリットですが、夜勤手当がないため収入は低くなる傾向があります(月3〜5万円の差)。特養は「収入が安定」「キャリアアップしやすい」メリットがありますが、夜勤やシフト制の負担があります。収入とワークライフバランス、どちらを優先するかで施設を選びましょう。
Q. 残業が多いデイサービスの見分け方は?
A. 以下のポイントをチェックしましょう。①求人が頻繁に出ている施設は離職率が高い可能性があります。②面接時に「月平均残業時間」「有給取得率」を具体的に質問しましょう。③見学時に職員の雰囲気を観察し、疲れた表情がないか確認。④口コミサイトで評判を確認。⑤サービス提供時間と勤務時間の差を確認(差が大きいと残業リスク)。これらを総合的に判断しましょう。
まとめ
デイサービスの残業・休日について詳しく解説しました。最後に重要なポイントをおさらいしましょう。
この記事のまとめ
- 残業時間:月平均5〜10時間程度。約59%が残業なしで働けている
- 勤務形態:日勤のみで夜勤なし。規則正しい生活が送れる
- 休日:日曜休みの施設が多い。年間休日は105〜115日程度
- 残業の原因:送迎、レク準備、記録作成、人手不足など
- 残業削減:ICT活用、業務分担、効率的な記録入力がポイント
- 他施設比較:入居型施設より残業少なめ。ただし夜勤手当はなし
- 向いている人:夜勤を避けたい人、家庭と両立したい人、日曜休みを重視する人
デイサービスで働くことを検討している方へ
デイサービスは、介護業界の中でも働きやすい環境が整っている施設形態です。夜勤がなく、日曜休みの施設が多いため、家庭との両立や規則正しい生活を重視する方に向いています。残業も入居型施設と比較して少なく、プライベートの時間を確保しやすいのが魅力です。
ただし、夜勤手当がないため、入居型施設と比較すると収入が低くなる傾向があります(月3〜5万円の差)。収入よりもワークライフバランスを重視するかどうか、自分の優先順位を考えて判断しましょう。また、送迎業務やレクリエーションの企画など、デイサービス特有の業務もあるため、自分の適性を考えることも大切です。
転職先を探す際は、残業時間、年間休日数、送迎業務の有無、有給取得率などを確認することが大切です。面接では「残業が発生する主な理由は?」「送迎業務の負担は?」「有給取得率は?」といった具体的な質問をして、実態を把握しましょう。
見学時には、職員の雰囲気や余裕を持って働いているかを観察することも重要です。レクリエーションの様子や利用者との関わり方を見て、自分に合いそうかを判断してください。デイサービスでのやりがいを見つけ、長く働ける職場を探しましょう。
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デイサービス介護職員の1日のスケジュール
一般的なデイサービス(7〜8時間型)で働く介護職員の1日の流れを、時間帯別に詳しく解説します。施設によって多少の違いはありますが、基本的な流れは共通しています。
8:00〜8:30 出勤・朝礼・準備
出勤後、まずは朝礼でその日の利用者情報(人数、体調注意点、新規利用者、要介護度など)を共有します。送迎ルートの確認、送迎車の点検(ガソリン残量、車椅子リフトの動作確認など)、施設内の準備(テーブルセッティング、入浴準備、お茶の準備など)を行います。利用者を迎える前の大切な準備時間です。この時間に連絡帳や前回の記録を確認し、利用者の状態を把握しておきます。
8:30〜9:30 送迎(お迎え)
送迎車で利用者の自宅へお迎えに行きます。1台の車で5〜10人程度を順番にピックアップするため、効率的なルート選択が求められます。車椅子の利用者がいる場合はリフト車を使用し、安全に乗車させます。家族への挨拶、利用者の乗降介助、シートベルト確認、車内での見守りを行いながら施設へ向かいます。朝の体調や気分を会話から把握することも大切な業務です。天候によって所要時間が変わるため、余裕を持ったスケジュール管理が必要です。
9:30〜10:00 到着・健康チェック
利用者が到着したら、笑顔でお出迎えします。上着を脱がせて席に案内し、お茶を提供しながらバイタル測定(体温・血圧・脈拍)を行います。体調確認の結果は記録し、入浴可否を判断します。高血圧の方は入浴を控える、微熱がある方は看護師に報告するなどの対応を行います。この時間帯はコミュニケーションの場でもあり、利用者の表情や様子から体調変化を読み取ります。他の利用者との会話も始まり、1日の活動がスタートします。
10:00〜11:30 入浴介助
午前中のメイン業務が入浴介助です。1日に10〜20人程度の利用者を入浴させるため、効率的な段取りが必要です。着脱介助→浴室への移動→洗身・洗髪→浴槽での入浴→体拭き・着衣→整容(ドライヤー、スキンケア、爪切りなど)という流れで進めます。入浴中は皮膚状態の観察(褥瘡、湿疹、傷など)も行い、異常があれば看護師に報告します。入浴しない利用者はフロアで体操やレクリエーション、個別の機能訓練を行います。入浴介助は体力を使う業務なので、スタッフ間で交代しながら行うことが多いです。
11:30〜12:00 昼食準備
入浴介助を終え、昼食の準備に入ります。テーブルセッティング、配膳の準備、利用者の食事形態(常食・刻み食・ソフト食・ミキサー食・とろみ付きなど)の確認を行います。トイレ誘導も昼食前に済ませておきます。手洗いの声かけ、エプロンの準備、席への誘導なども行います。
12:00〜13:00 昼食・服薬介助
昼食を提供し、必要な利用者には食事介助を行います。むせ込みに注意しながら、利用者のペースに合わせて介助します。食事量の記録(主食・副食それぞれ何割摂取したかなど)、服薬介助(食前薬・食後薬の確認)、口腔ケア(歯磨き・義歯洗浄など)も行います。昼食後はトイレ誘導を行い、休憩タイムに入ります。食事中は利用者同士の会話も弾み、楽しい雰囲気を作ることも職員の役割です。
13:00〜13:45 休憩
職員は交代で45〜60分の休憩を取ります。利用者は昼食後の休息時間となり、テレビを見たり、うたた寝をしたり、おしゃべりをしたりと自由に過ごします。この時間帯は見守り当番が必要で、転倒やトイレの訴えなどに注意します。休憩が終わったスタッフは、午後のレクリエーションの準備を行います。
13:45〜15:00 午後のレクリエーション・機能訓練
午後のメインはレクリエーションや機能訓練です。集団体操(座ったままできる体操、口腔体操など)、ゲーム(風船バレー、ボーリング、輪投げ、しりとり、カルタなど)、カラオケ、脳トレ(計算、パズル、クイズ)、創作活動(塗り絵、折り紙、手芸、書道など)など、日替わりで様々なプログラムを実施します。利用者が楽しめるよう、声かけや盛り上げ役になることも職員の役割です。季節行事(花見、夏祭り、敬老会、クリスマス会など)の日は特別プログラムを行います。機能訓練指導員がいる場合は、個別のリハビリプログラム(歩行訓練、マシントレーニングなど)も行われます。
15:00〜15:30 おやつ・水分補給
おやつタイムは、利用者にとってお楽しみの時間です。おやつ(和菓子、洋菓子、果物など日替わり)と飲み物(お茶、コーヒー、紅茶など好みに合わせて)を提供し、コミュニケーションを取りながらゆったり過ごします。この時間に連絡帳の記入を行うこともあります。トイレ誘導も済ませ、帰宅準備に入ります。
15:30〜16:30 帰宅準備・送迎(お送り)
利用者の持ち物(バッグ、上着、杖、連絡帳など)を確認し、帰宅準備を行います。送迎車に乗車させ、各自宅へお送りします。家族への引き継ぎ(その日の様子の報告、気になった点の共有、連絡帳の受け渡し)も大切な業務です。玄関先での見送りまで行い、安全に帰宅を確認します。一人暮らしの利用者の場合は、自宅内まで付き添うこともあります。
16:30〜17:30 記録・清掃・退勤
送迎から戻ったら、ケース記録の仕上げ、申し送り事項のまとめを行います。施設内の清掃(フロア、トイレ、浴室など)、翌日の準備(レクの準備、入浴順の確認など)、ミーティング(終礼)を経て退勤します。片付けや記録が長引いて残業になることもありますが、基本的には17:30頃には退勤できます。
デイサービスで働くメリット
デイサービスで働くメリットを紹介します。転職を検討する際の参考にしてください。
1. 夜勤がない
デイサービス最大のメリットは夜勤がないことです(お泊りデイを除く)。日勤のみで17時〜18時頃には退勤でき、生活リズムが安定します。夜勤があると体調を崩しやすい方、子育て中の方、家族の介護をしている方に人気があります。規則正しい生活ができるため、趣味や副業の時間も確保しやすいです。
2. 土日休みの施設も多い
土日祝日が休みの施設も多く、週末を家族や友人と過ごしやすいです。プライベートを大切にしたい方、子どもの行事に参加したい方には魅力的な職場です。ただし、土日営業の施設もあるため、求人時に確認しましょう。シフト制でも土日休みを取りやすい施設もあります。
3. 未経験でも始めやすい
デイサービスは介護施設の中でも未経験者が入りやすい職場です。日勤のみでチームで動くので、1人で判断を迫られる場面も少ないです。資格がなくても働ける施設も多く、介護の第一歩として選ぶ人も多いです。働きながら介護職員初任者研修や介護福祉士の資格取得を目指すこともできます。研修制度が充実している施設も多く、基本的な介護技術を学べます。
4. 身体的負担が比較的軽い
入居型施設と比較すると、要介護度が低い利用者が多いため、全介助の場面は少なめです。腰痛などの身体的負担を軽減したい方に向いています。また、夜勤がないため、体力的にも無理なく続けられます。立ち仕事は多いですが、重度者の移乗介助などは少ない傾向があります。
5. 利用者との深い関係
毎日または週に複数回通ってくる利用者と信頼関係を築けます。「今日も来てくれた」「楽しかった」という笑顔がやりがいになります。利用者の生活を支えているという実感を得られ、家族からの感謝の言葉をもらえることもあります。長期間関わることで、利用者の変化に気づき、適切なケアにつなげることもできます。
6. 幅広いスキルが身につく
デイサービスでは、身体介護だけでなく、レクリエーションの企画・進行、送迎業務、家族対応など、多様なスキルが身につきます。コミュニケーション能力や企画力は、将来のキャリアにも活かせます。管理者やケアマネージャーを目指す際にも、デイサービスでの経験は役立ちます。
のの働き方
のでは、様々な働き方が可能です。
勤務形態の選択肢
- 日勤のみ:の中には日勤帯のみで働ける施設もあります
- シフト制:早番・日勤・遅番・夜勤のローテーションが基本
- パート・アルバイト:週2〜3日から働ける柔軟な雇用形態
で働く環境
エリアのでは、資格取得支援制度や研修制度が充実している施設が多くあります。での経験を積みながら、キャリアアップを目指すことができます。
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