介護医療院で働く介護職の1日の流れ|早番・日勤・遅番・夜勤のタイムスケジュール
介護職向け

介護医療院で働く介護職の1日の流れ|早番・日勤・遅番・夜勤のタイムスケジュール

介護医療院の介護職の1日のスケジュールを早番・日勤・遅番・夜勤の時間帯別に詳しく解説。2交代/3交代のシフト、夜勤体制、医療的ケアや看取り当日の流れ、特養・老健との違いまで、転職前に知りたい働き方を厚労省データで紹介します。

Quick Diagnosis

45

全6問・動画ガイド付き

性格から、合う働き方をみつける。

介護の仕事を嫌いになる前に。施設タイプや転職サービスの選び方を、6つの質問と45秒の動画で整理できます。

無料で診断を始める
ポイント

この記事のポイント

介護医療院で働く介護職の1日は、早番(7:00頃〜)・日勤(8:30頃〜)・遅番(〜18:30頃)・夜勤(16:30頃〜翌9:30頃)のシフトで24時間を分担します。多くの施設は2交代制で、夜勤は約16時間。起床・食事・入浴・排泄介助に加え、看護師と連携した医療的ケア(喀痰吸引・経管栄養・バイタル観察)や看取りが日常業務に組み込まれているのが、特養や老健との大きな違いです。医師・看護師が常駐するため急変時も安心して働けます。

目次

介護職の全国給与データから見るポイント

本サイトが保有する都道府県別給与データでは、介護職全体の全国平均は月給26.4万円、年収368万円です。手当・待遇の記事では、平均額だけでなく「地域差」と「施設タイプ差」を分けて見ることが重要です。手当や賞与は事業所ごとの差が大きい領域です。公的統計の平均値を基準線にすると、高い・低いを感覚だけで判断しにくくなります。

県別では上位の東京都が月給31.8万円、下位の長崎県が月給23.6万円で、月給差は約8.2万円あります。

順位都道府県平均月給平均年収
1東京都31.8万円435万円
2神奈川県31.4万円441万円
3奈良県28.6万円388万円
4兵庫県28.6万円385万円
5滋賀県28.5万円390万円
順位施設タイプ平均月給平均年収
1特別養護老人ホーム36.2万円434万円
2有料老人ホーム36.1万円433万円
3介護老人保健施設35.3万円424万円
4訪問介護35.0万円420万円
5小規模多機能型居宅介護30.5万円366万円
6グループホーム30.2万円362万円
7デイサービス29.4万円353万円

出典: 都道府県別給与は厚生労働省「賃金構造基本統計調査」系データ、施設タイプ別給与は介護従事者処遇状況等調査系データに基づく本サイト集計。調査の母集団・定義が異なるため、表同士を単純比較せず、給与を見る切り口として分けて掲載しています。

「介護医療院に転職したいけれど、1日の働き方が想像できない」「医療的ケアや夜勤が多そうで不安」——そう感じる介護職は少なくありません。介護医療院は2018年に創設された比較的新しい施設で、医療と介護を一体的に提供する長期療養・生活施設です。要介護度の高い利用者が中心で、特養や老健とは1日のスケジュールも業務の中身も異なります。

この記事では、介護医療院で働く介護職の1日の流れを早番・日勤・遅番・夜勤の時間帯別タイムテーブルで具体的に解説します。シフトの組まれ方、夜勤体制、医療的ケアや看取り当日の動き、そして特養・老健との「1日の違い」まで、厚生労働省の基準データをもとに整理しました。転職後の働き方をリアルにイメージしたい方の判断材料になれば幸いです。

介護医療院とは?1日のスケジュールが他施設と違う理由

介護医療院は、長期にわたり療養が必要な要介護者に、療養上の管理・看護・医学的管理下の介護・機能訓練・日常生活上の世話を提供する施設です(介護保険法第8条第29項)。2018年4月に創設され、「日常的な医学管理」「看取り・ターミナルケア」といった医療機能と、「生活施設」としての機能を兼ね備えている点が最大の特徴です。介護療養病床からの転換先として整備が進み、医療と介護の両方のニーズを併せ持つ高齢者の受け皿となっています。

I型・II型で利用者像と業務量が変わる

介護医療院には人員基準の異なる2つの類型があり、どちらの療養棟に配属されるかで1日の業務の負担感が変わります。

  • I型:介護療養病床(療養機能強化型)相当。重篤な身体疾患を有する方、身体合併症を持つ認知症高齢者など、医療依存度の高い利用者が中心。介護職員の配置は手厚く5:1。
  • II型:介護老人保健施設相当以上。I型と比べて容体が比較的安定した利用者が中心。介護職員の配置は6:1。

I型は喀痰吸引や経管栄養など医療的ケアに関わる場面が多く、観察力・報告力がより求められます。II型は生活支援やレクリエーションの比重がやや高い傾向です。同じ介護医療院でも、I型・II型を組み合わせて運営する施設が多いため、面接時に「どの療養棟の配属か」を確認しておくと働き方のミスマッチを防げます。

なぜ1日の流れが特養・老健と違うのか

食事・入浴・排泄といった生活介助の骨格は他施設と共通します。違いは、医師・看護師が24時間体制で常駐し、医療的ケアが日課に組み込まれていること。バイタル測定や服薬、体位変換による褥瘡予防、医師の回診への対応などが1日のスケジュールに織り込まれ、介護職は「生活を支える」と同時に「医療チームの一員として観察・報告する」役割を担います。これが介護医療院ならではのタイムテーブルを生んでいます。看護職員は入所者6人に対し1人以上、医師はI型で48人に対し1人以上(施設で3人以上)配置されており、生活施設でありながら医療提供施設としての性格も併せ持つことが、1日の業務構成に表れています。

介護医療院の1日の流れ(日中の基本スケジュール)

まずは施設全体の日中の動きを押さえましょう。介護医療院は24時間365日体制で、起床から就寝まで利用者の生活を支えます。下表は一般的な日勤帯の流れの一例です(施設・療養棟により前後します)。

時間主な業務
6:00〜起床介助・声かけ、着替え・洗面、トイレ誘導・おむつ交換
7:30〜朝食(食堂への移動介助・配膳・食事介助)、食後の服薬確認・口腔ケア
10:00〜入浴介助(看護師のバイタルチェック後、一般浴・機械浴)
12:00〜昼食(移動介助・配膳・食事介助)、服薬・口腔ケア
14:00〜レクリエーション・リハビリ補助、医師の回診対応
15:00〜おやつ・水分補給
16:00〜見守り・トイレ誘導、介護記録の作成、夜勤者への申し送り準備
18:00〜夕食(移動介助・配膳・食事介助)、服薬・口腔ケア
21:00〜就寝介助、消灯後の定期巡回・体位変換・おむつ交換

この基本の流れを、複数のシフト(早番・日勤・遅番・夜勤)で時間帯を分担して回していきます。利用者の要介護度が高いため、食事・入浴・排泄のすべてで全介助に近い対応が求められる場面が多く、合間に医療的ケアの補助と記録が入るのが介護医療院の1日です。

とくに介護医療院では、各介助の前後に「観察」と「記録」が必ずセットになります。食事なら摂取量とむせの有無、入浴なら皮膚の状態や血圧変動、排泄なら便の性状や量——こうした細かな情報を記録し、看護師・医師と共有することが、利用者の体調管理と急変の早期発見につながります。日中は食事・入浴・レクが時間帯ごとに集中するため、限られた人数でいかに段取りよく動けるかがポイントになります。寝たきりの利用者が多い施設でも、日中は無理のない範囲でレクリエーションに参加してもらい、生活にメリハリを持たせる工夫をするのも介護職の大切な仕事です。

シフト別の1日|早番・日勤・遅番のタイムスケジュール

介護医療院の介護職は、交代制シフトで時間帯を分担します。求人で見かける代表的なシフト時間は次の通りです(一例)。施設の勤務形態によって時間帯や交代制(2交代/3交代)は異なります。

  • ① 7:30〜16:00(早番)
  • ② 8:30〜17:00(日勤)
  • ③ 10:00〜18:30(遅番)
  • ④ 16:30〜翌9:30(夜勤)

早番(7:00〜7:30出勤)の流れ

1日の中で最も慌ただしいのが朝です。出勤後すぐに夜勤者から申し送りを受け、夜間の利用者の様子や体調変化を確認します。続いて起床介助・洗面・着替え・トイレ誘導に入り、朝食の配膳・食事介助・服薬確認・口腔ケアへ。誤嚥リスクの高い利用者が多いため、嚥下状態を見ながら一人ひとりに合わせてミキサー食・きざみ食を介助します。午前中はそのまま入浴介助の準備・実施へと続きます。短時間に多くの介助が集中するため、職員同士の連携と段取りが欠かせません。

時間業務
7:00〜7:30出勤・夜勤者からの申し送り
7:30〜9:00起床介助・朝食介助・服薬確認・口腔ケア
9:00〜12:00入浴介助、バイタル測定補助、排泄介助
12:00〜13:00昼食介助・服薬・口腔ケア
13:00〜16:00記録、レク補助、トイレ誘導、退勤

日勤(8:30〜17:00)の流れ

施設の中心となる時間帯を担当します。入浴介助・昼食介助・レクリエーション・リハビリ補助が業務の柱です。日中は医師の回診や看護師の処置が入るため、介護職は利用者の体調変化(顔色・食欲・排泄・意識レベル)を観察し、気づいた点を速やかに医療職へ報告する役割が重要になります。週に数回、同じフロアの介護職員・看護師・管理栄養士などで多職種カンファレンスを開き、利用者ごとのケア方針を話し合うこともあります。日勤帯は人員が最も厚いため、新人教育やOJTが行われやすい時間帯でもあります。

遅番(10:00〜18:30)の流れ

午後から夕方にかけてが中心です。レクリエーション後の見守り、おやつ・水分補給の介助、夕方のトイレ誘導、夕食の配膳・食事介助・服薬を担当します。夕食後は就寝に向けた準備に入り、夜勤者へ日中の様子や体調変化を申し送って退勤します。日中と夜間をつなぐ橋渡し役で、申し送りの精度がそのまま夜間の安全につながります。夕方は利用者が疲れやすく転倒リスクも高まる時間帯のため、見守りの目を切らさないことが求められます。

夜勤の1日の流れと夜勤体制|介護医療院ならではの注意点

介護医療院の夜勤は、2交代制(約16時間)が主流です。日勤より少人数で、起床から食事までの「医療+生活」を支えます。下表は2交代夜勤のタイムスケジュール例です。

時間業務
16:30出勤・日勤者からの申し送り(体調変化・服薬・医療的処置の情報共有)
18:00夕食準備・食事介助・服薬介助・口腔ケア
20:00〜21:00就寝準備(トイレ・おむつ交換・着替え・ベッドへの移乗)、消灯
21:00〜翌5:001〜2時間ごとの巡回、体位変換(褥瘡予防)、おむつ交換、ナースコール対応、記録
0:00〜3:00頃交代で休憩・仮眠
6:00起床介助・朝食準備・食事介助・服薬介助
8:30日勤者への申し送り
9:30退勤

介護医療院の夜勤体制の特徴

  • 医師・看護師が常駐:夜間も看護職員が配置され、急変時には医師に連絡できる体制。介護職が一人で重い判断を抱え込まずに済むのは大きな安心材料です。
  • 医療的ケアへの対応:夜間も喀痰吸引・経管栄養・体位変換などが必要な利用者が多く、看護師と連携して観察・報告を行います。
  • ユニット型の夜勤配置基準:ユニット型では、昼間は1ユニットごとに常時1人以上、夜間・深夜は2ユニットごとに1人以上の介護職員または看護職員を配置することが基準で定められています(厚生労働省)。

2交代制と3交代制の違い

夜勤の組まれ方は施設の勤務形態で変わります。

  • 2交代制:日勤(8時間)+夜勤(約16時間)。介護業界では最も多い形態。1回の夜勤は長いが、出勤日数が抑えられ、明け+公休でまとまった休みを取りやすい。
  • 3交代制:日勤・準夜勤・夜勤がいずれも8時間。1回の拘束時間が短く身体負担は軽いが、シフトが複雑になりやすい。

夜勤専従という働き方を選べる施設もあります。経験者向けの募集が中心で、月10回前後の出勤で効率的に収入を得たい人に向いています。応募前に夜勤回数・仮眠の有無・夜勤手当を必ず確認しましょう。

特養・老健・療養型病院との「1日の違い」を比較

同じ入所系施設でも、1日のスケジュールに占める「医療的ケア」「機能訓練」「生活支援」の比重は施設ごとに異なります。介護職の働き方の違いを整理しました。

施設1日の中心医療的ケアの比重看取り対応夜勤帯の特徴
介護医療院生活介助+医療的ケア+看取り高い(看護師常駐・吸引/経管栄養が日常)あり(日常的)医師・看護師に連絡できる体制で安心
特別養護老人ホーム(特養)生活介助・レク中心中(看護師は日中中心の施設が多い)あり(施設による)介護職中心、夜間の看護師は不在の場合も
介護老人保健施設(老健)在宅復帰に向けたリハビリ中〜高(医師常駐)施設によるリハ職は日中、夜間は介護中心
医療療養型病院医療・治療が中心非常に高い(病院基準)あり看護師主導、介護は補助的

働き方への影響

介護医療院は、特養のような「生活の場」としての要素と、療養型病院のような「医療の場」としての要素の中間に位置します。1日のスケジュールには必ず医療的ケアの補助と観察・報告が組み込まれるため、生活介助のスキルに加えて医療知識が自然と身につくのが特徴です。一方、要介護度が高く全介助が多いため身体的負担は大きめ。「医療に近い現場で長期的に利用者へ寄り添いたい」人に向いた働き方といえます。

たとえば特養では夜間に看護師が不在となる施設もあり、急変時は介護職がオンコールで看護師に判断を仰ぐケースが少なくありません。これに対し介護医療院は夜間も看護職員が配置され、医師にもすぐ連絡できる体制が整っています。同じ「夜勤」でも、介護職が一人で背負うプレッシャーの大きさが違うのです。また老健はリハビリと在宅復帰支援が1日の柱となるため、機能訓練の補助に関わる時間が長くなります。自分が1日のうちどの業務に多くの時間を割きたいかを基準に施設を選ぶと、転職後のミスマッチを防げます。

【独自分析】1日の業務に「医療的ケア」が占める意味|現場事例から読む

介護医療院の1日が他施設と決定的に違うのは、生活介助の合間に医療的ケアの補助と観察・報告が常に挟まる点です。当サイトが厚生労働省の人員基準を読み解くと、その理由が見えてきます。

人員基準が示す「医療と介護の距離の近さ」

介護医療院では看護職員が6:1で配置され、I型では医師が48:1(施設で3人以上)と手厚く常駐します。これは特養(看護師は日中中心の施設が多い)と比べて、1日のあらゆる時間帯で医療職にすぐ相談できる環境を意味します。介護職にとっては、利用者の「いつもと違う」を発見して報告すれば、その場で看護師・医師の判断につながる——つまり観察力がそのままケアの質に直結する職場です。喀痰吸引等研修(認定特定行為業務従事者)を修了すれば、医師の指示のもとで喀痰吸引や経管栄養も担えるようになり、業務の幅とキャリアが広がります。

看取りが「1日の流れ」に組み込まれる現場

介護医療院は看取り・ターミナルケアを日常的に担います。済生会が運営する介護医療院「なでしこ境港」の公開事例では、施設の医師がターミナル期と判断した時点から月1回の看取りカンファレンスを開き、医師・看護師・介護福祉士・介護支援専門員・管理栄養士・理学療法士が各専門職の視点で情報を共有しています。介護福祉士は「日常ケアの中で気づいた身体状態の変化を共有する」役割を担い、コーヒー好きの利用者の居室に香り袋を置くなど、その人らしい最期の環境づくりにも関わっています(出典:済生会 ソーシャルインクルージョンを考えるWebメディア)。

このように、介護医療院の介護職の1日は「食事・入浴・排泄を回す」だけでなく、多職種チームの中で利用者の人生の最終段階に深く関わる時間でもあります。負担は大きい一方、医療・看取りの専門性が確実に積み上がる点が、長期的なキャリア形成上の大きな価値といえます。

1日に組み込まれる医療的ケアと看取り当日の動き

介護医療院の1日の流れをより具体的にイメージするために、生活介助以外に発生する代表的な業務をまとめます。

介護職が日常的に関わる医療的ケアの補助

  • バイタルサイン測定の補助:体温・血圧・脈拍・SpO2の測定と記録。異常値は速やかに看護師へ報告。
  • 喀痰吸引・経管栄養:認定特定行為業務従事者の認定を受けた介護職員は、医師の指示のもと口腔内・鼻腔内・気管カニューレ内の喀痰吸引、胃ろう・腸ろう・経鼻経管栄養を実施可能。
  • 服薬確認の補助:看護師が準備した薬の配薬確認と服薬後の状態観察。
  • 褥瘡予防:2時間ごとの体位変換、エアマット管理、皮膚状態の観察と報告。

看取り当日に発生する業務

ターミナル期に入った利用者の最期が近づくと、1日の動きは通常と変わります。バイタルや呼吸状態の観察頻度を上げ、家族の面会対応や心理的サポート、苦痛を和らげる体位調整、口腔ケアなどに時間を割きます。多職種で対応方針を統一し、利用者が穏やかに過ごせるよう環境を整えるのが介護職の役割です。長く関わった利用者を看取る場面は精神的負担も伴いますが、最期まで寄り添う経験は介護職としての大きな成長につながります。

介護医療院で働くメリット・デメリットと向いている人

1日の流れを踏まえると、介護医療院で働くことの良し悪しが具体的に見えてきます。転職を判断する材料として整理します。

メリット

  • 医師・看護師が24時間常駐し、急変時も安心:利用者の体調が急に変化しても、その場で医療職に相談・連絡できる体制が整っています。一人で重い判断を抱え込まずに済むため、医療依存度の高い利用者を担当する不安が軽減されます。
  • 医療的ケア・看取りの専門スキルが身につく:喀痰吸引や経管栄養、褥瘡予防、ターミナルケアなど、他施設では経験しにくい高度なケアに日常的に関われます。認定特定行為業務従事者の研修を修了すれば担える業務が増え、キャリアの幅が広がります。
  • 長期的に利用者へ寄り添える:長期療養が前提のため、同じ利用者と長く関わり、最期まで伴走できます。短期で入退所が繰り返される施設とは違うやりがいがあります。
  • 残業が少なめの傾向:1日の流れが定型化しているため、残業が月5〜10時間以内の施設も多いとされます。

デメリット・大変なところ

  • 身体的負担が大きい:要介護度の高い利用者が中心で、移乗・入浴・排泄の全介助が多く、腰への負担も大きくなりがちです。ボディメカニクスや介護機器の活用が欠かせません。
  • 精神的負担がある:長く関わった利用者を看取る場面は、辛さを伴います。チームで支え合い、グリーフケアの体制がある施設を選ぶことが大切です。
  • 多職種連携の難しさ:医療色が強く、医師・看護師・リハビリ職との連携が求められます。慣れるまで報告・連携に戸惑うこともあります。

介護医療院に向いている人

次のいずれかに当てはまる人は、介護医療院の1日の働き方にやりがいを感じやすいでしょう。

  • 医療に近い現場で介護スキルを磨きたい人
  • 長期療養の利用者をじっくりサポートしたい人
  • 看取り・ターミナルケアに前向きに取り組みたい人
  • 多職種チームで連携しながら働くのが好きな人
  • 観察力を活かして利用者の小さな変化に気づける人

逆に、在宅復帰支援やリハビリ中心の働き方を希望する場合は老健、生活支援・レク中心を望む場合は特養など、ほかの施設の方が合うこともあります。1日のスケジュールと業務の中身を比べて、自分の希望に近い施設を選びましょう。

介護医療院の1日・働き方に関するよくある質問

Q. 介護医療院の夜勤は何時から何時までですか?

2交代制の場合、16:30頃出勤〜翌9:30頃退勤の約16時間が一般的です。3交代制を採用する施設では、夜勤は8時間勤務になります。施設により時間帯は異なるため、求人票や面接で確認しましょう。

Q. 早番・遅番・日勤のシフト時間の目安は?

一例として、早番7:30〜16:00、日勤8:30〜17:00、遅番10:00〜18:30です。朝の起床・食事介助が集中する早番が最も忙しい時間帯になりやすい傾向があります。

Q. 1日の中で医療的ケアはどのくらいありますか?

利用者の医療依存度が高いため、バイタル測定の補助、服薬確認、体位変換による褥瘡予防などが日常的に発生します。認定を受けた介護職員は喀痰吸引・経管栄養も担います。医療行為そのものは看護師が中心ですが、介護職は観察・報告で医療チームを支えます。

Q. 未経験でも介護医療院で働けますか?

未経験・無資格から始められる求人もありますが、医療依存度が高く全介助の場面が多いため、初任者研修や実務者研修を取得しておくと業務理解がスムーズです。働きながら資格を取得し介護福祉士を目指すキャリアパスも一般的です。

Q. 残業は多いですか?

介護医療院は1日の流れが定型化されているため、残業は1カ月あたり5〜10時間以内など少ない傾向の施設が多いとされます。ただし施設の人員状況により異なるため、面接時に平均残業時間を確認しましょう。

Q. I型とII型では1日の働き方が違いますか?

はい。I型は医療依存度の高い利用者が中心で医療的ケアの補助に関わる場面が多く、II型は容体が比較的安定した利用者が中心で生活支援・レクの比重がやや高めです。配属される療養棟によって日々の業務の負担感が変わります。

参考文献・出典

まとめ|介護医療院の1日は「生活×医療×看取り」を分担で支える

介護医療院で働く介護職の1日は、早番・日勤・遅番・夜勤のシフトで24時間を分担し、起床・食事・入浴・排泄といった生活介助に、看護師と連携した医療的ケアの補助と看取り対応が組み込まれる構成です。要介護度の高い利用者が中心で身体的負担は小さくありませんが、医師・看護師が常駐するため急変時も安心して働け、医療・看取りの専門性を着実に積み上げられる職場です。

転職を検討する際は、配属される療養棟(I型/II型)、夜勤の体制と回数、平均残業時間を面接で確認すると、入職後のミスマッチを防げます。1日のスケジュールと業務の中身を他施設と比べたうえで、自分の希望に近い職場を選ぶことが、長く働き続けるための第一歩です。「医療に近い現場で、長期的に利用者へ寄り添いたい」という方には、やりがいの大きい選択肢になるはずです。自分にどんな施設・働き方が合うか迷ったら、まずは働き方診断で適性を確かめてみてください。

執筆者

介護のハタラクナカマ編集部

編集部

介護業界の転職・キャリア情報を発信。厚生労働省の公的データと現場の声をもとに、介護職で働く方・転職を検討する方に役立つ情報をお届けしています。

続けて読む

このテーマを深掘り

関連トピック

ご家族・ご利用者の視点

同じテーマをご家族・ご利用者の方の視点から書いた記事。視野を広げるためのヒントとして。