介護職の変形労働時間制|シフト・夜勤と残業代の仕組み
介護職向け

介護職の変形労働時間制|シフト・夜勤と残業代の仕組み

介護施設の16時間夜勤やシフトを支える変形労働時間制を、worker目線で解説。1か月・1年単位の違い、法定労働時間の総枠、変形労働でも残業代が出る3つのケース、よくある誤解、自分のシフトで損していないかの確認方法、36協定との関係まで厚労省資料と労基法条文で整理。

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この記事のポイント

変形労働時間制とは、1か月や1年といった期間を平均して1週間あたり40時間以内に収まれば、特定の日や週に法定労働時間(1日8時間・週40時間)を超えて働かせてよいとする制度です(労働基準法第32条の2・第32条の4)。介護施設で16時間夜勤などの長時間シフトが組めるのは、この仕組みがあるためです。ただし「変形労働だから残業代はゼロ」というのは誤りです。あらかじめ決めた所定労働時間を超えた日や週、月の法定労働時間の総枠を超えた分には時間外労働の割増賃金(2割5分以上)が発生します。さらに午後10時から午前5時までの深夜割増(2割5分以上)は、変形労働かどうかに関係なく別途必ず支払われます。

目次

介護の仕事は、早番・日勤・遅番・夜勤と勤務時間がバラバラで、2交代制では16時間に及ぶ長い夜勤もあります。こうしたシフトを法律上成り立たせているのが「変形労働時間制」です。本来、労働基準法は1日8時間・週40時間を超える労働を原則として認めていません。変形労働時間制は、その枠を一定期間でならして配分し直すことで、忙しい日や夜勤の日に長く働く勤務を可能にしています。

ところが現場では、「変形労働だから残業代は出ない」「夜勤で8時間以上働いても残業にならない」と誤って説明され、本来もらえるはずの割増賃金を取りこぼしているケースがあります。変形労働時間制は残業代を消す制度ではなく、残業の数え方が通常とは違うだけです。この記事では、制度の仕組みを介護のシフト・夜勤に当てはめながら、どんなときに残業代が発生するのか、自分のシフトで損していないかをどう確認するかまで、厚生労働省の資料と労働基準法の条文に沿って整理します。

変形労働時間制とは|1か月単位・1年単位の違い

変形労働時間制は、1日8時間・週40時間という法定労働時間を、決まった日や週ごとに厳密に守るのではなく、一定期間で平均して週40時間以内に収めればよいとする制度です。介護のように曜日や時期で忙しさが変わり、夜勤のように1勤務が長くなる職場で広く使われています。種類は主に次の4つですが、介護施設で使われるのはほぼ前の2つです。

1か月単位の変形労働時間制(労基法第32条の2)

1か月以内の期間を平均して週40時間以内になるように、各日・各週の所定労働時間を設定する制度です。施設系の介護事業所で最も多く使われます。16時間夜勤や、月初・月末・特定の曜日に長く働く勤務を組むのに向いています。導入には、就業規則への記載または労使協定の締結(および労働基準監督署への届出)が必要です。

1年単位の変形労働時間制(労基法第32条の4)

1か月を超え1年以内の期間を平均して週40時間以内に収める制度です。季節で繁閑がある事業所に向きます。1日は10時間、1週は52時間まで、連続勤務は原則6日までといった細かな上限があり、導入には労使協定の締結と就業規則への記載の両方、さらに労働基準監督署への届出が必要です。

その他(フレックスタイム制・1週間単位)

フレックスタイム制(第32条の3)や1週間単位の非定型的変形労働時間制(第32条の5、規模30人未満の小売業・旅館・飲食店などに限定)もありますが、介護施設の交代勤務で使われることは多くありません。自分の勤務先がどの制度かは、就業規則や雇用契約書、労使協定で確認できます。

なぜ介護のシフト・夜勤で変形労働が多用されるのか

介護施設は365日24時間、入居者の生活を止めることができません。日勤だけでは夜間や早朝の体制を組めず、どうしても早番・遅番・夜勤を組み合わせる必要があります。とくに2交代制では、夜勤を「16時〜翌10時」のように1勤務16時間前後(休憩2時間を含む)で設定する施設が多くあります。

このとき、変形労働時間制を使わないと、1日8時間を超える部分(夜勤の例では約8時間)がそのまま時間外労働になり、毎回の夜勤に残業代の支払いが発生します。一方、1か月単位の変形労働時間制を採用し、就業規則や労使協定で夜勤日の所定労働時間を16時間と決めておけば、その日の所定労働時間の範囲内である限り、8時間を超えていても時間外労働として扱われません。これが、介護のシフトで変形労働時間制が広く使われる理由です。

言い換えると、変形労働時間制は「事業所が長い夜勤シフトを残業扱いにせずに組むための制度」です。だからこそ、働く側は「自分の夜勤の所定労働時間が何時間に設定されているか」を知っておくことが、残業代の取りこぼしを防ぐ第一歩になります。

介護施設で1か月単位の変形労働時間制が多いのは、月の前半と後半、あるいは曜日によって必要な人員が変わるためです。たとえば行事のある週や、夜勤を厚く配置する日は所定を長くし、利用者の少ない日や日勤だけの日は短くすることで、月全体の総労働時間を法定の枠内に収めます。1年単位の変形労働制は、季節による繁閑(年末年始やお盆など)に対応するために使われることがあります。いずれの場合も、就業規則や労使協定で対象期間と各期間の労働時間をあらかじめ定めておくことが、制度を適法に使う前提になります。

所定労働時間と「法定労働時間の総枠」の考え方

変形労働時間制を理解するうえで欠かせないのが、3つの言葉の区別です。法定労働時間は労働基準法が定める上限で、原則1日8時間・週40時間。所定労働時間は、就業規則やシフトであらかじめ事業所が決めた働く時間。そして法定労働時間の総枠は、変形期間全体でならしたときの上限時間です。

1か月単位の場合、総枠は「40時間 ×(その月の暦日数 ÷ 7日)」で計算します。厚生労働省のリーフレットでは、月の暦日数ごとに次の値が示されています。

月の暦日数法定労働時間の総枠(週40時間の場合)
28日160.0時間
29日165.7時間
30日171.4時間
31日177.1時間

1年単位の場合は「40時間 ×(対象期間の暦日数 ÷ 7日)」で、1年365日なら約2,085.7時間(うるう年は約2,091.4時間)が総枠になります。

ポイントは、事業所はこの総枠を超えるシフトをそもそも組めないという点です。変形期間のシフトをあらかじめ作る段階で総枠を超えて所定労働時間を設定していると、その変形労働時間制自体が無効になり、結果的に法定どおり1日8時間・週40時間を超えた分すべてが残業として扱われます。働く側にとっては、「シフト表の合計時間が総枠(たとえば30日の月で171.4時間)を超えていないか」を見るだけでも、制度が正しく運用されているかの目安になります。

具体例で見る残業代の計算

1か月単位の変形労働時間制を例に考えます。ある月の所定労働時間の総枠が「177時間」(31日の月の上限)に設定されているとします。シフトで組まれた所定が合計170時間で、実際に働いたのが185時間だった場合、総枠177時間を超えた8時間分は確実に残業(時間外労働)となり、2割5分以上の割増賃金が必要です。

さらに、変形労働制では「あらかじめ8時間を超える所定が組まれた日」はその時間まで残業になりませんが、所定が7時間の日に9時間働けば、超えた2時間は残業です。総枠の範囲内かどうかと、各日・各週の所定を超えたかどうかの両面で判定するのがポイントです。深夜(22時〜翌5時)の勤務には、これとは別に2割5分以上の深夜割増が重なります。夜勤の多い介護では、この深夜割増の取りこぼしにも注意が必要です。

変形労働でも残業代が出る3つのケース|夜勤シフトで確認

変形労働時間制でも残業代(時間外労働の割増賃金)は発生します。ただし数え方が独特で、厚生労働省のリーフレットでは次の3段階の順で時間外労働を判定します(1か月単位・1年単位で共通)。下にいくほど「変形期間が終わってからまとめて精算する」イメージで、①→②→③の順に、すでに数えた分を除きながら積み上げます。

ケース1|1日単位(その日の所定労働時間を超えた)

所定労働時間が8時間を超える日に設定されている場合は、その所定労働時間を超えた分が時間外労働。それ以外の日(所定が8時間以下の日)は、8時間を超えた分が時間外労働になります。

たとえば夜勤の所定労働時間が16時間と決められているなら、16時間ぴったりで終われば1日単位の時間外労働はゼロです。しかし申し送りや記録、急な体調変化への対応で17時間働いたら、超えた1時間は時間外労働として残業代の対象になります。逆に、日勤(所定8時間)の日に10時間働けば、8時間を超えた2時間が時間外労働です。「夜勤は何時間働いても定額」という運用は、この点で誤りになり得ます。

ケース2|1週単位(その週の所定労働時間または40時間を超えた)

所定労働時間が40時間を超える週に設定されている場合はその所定を超えた分、それ以外の週は40時間を超えた分が時間外労働です(ケース1で数えた分は除きます)。夜勤が重なって特定の週に労働が集中したときに発生しやすい部分です。たとえば所定が38時間の週に45時間働けば、40時間を超えた5時間(ケース1で数えた分を除く)が時間外労働になります。

ケース3|変形期間全体(月や年の総枠を超えた)

変形期間が終わった時点で、実際に働いた合計が法定労働時間の総枠を超えていれば、その超過分が時間外労働です(ケース1・2で数えた分は除きます)。1日8時間も週40時間も超えていないのに、月の合計が総枠(30日なら171.4時間)を超えたために時間外労働になる、という見落としやすいパターンがここに当たります。所定労働時間どおりに働いていても、シフトの組み方しだいでこの③で残業が出ることがあります。

これら時間外労働には、労働基準法第37条により2割5分以上の割増賃金が必要です。さらに、夜勤で避けられない午後10時から午前5時までの深夜労働には、変形労働かどうかと無関係に2割5分以上の深夜割増が上乗せされます。時間外労働と深夜が重なる時間帯は、合計で1.5倍以上の賃金になります。

自分のシフトで損していないか確認する手順

変形労働時間制は仕組みが複雑なため、残業代の計算ミスや取りこぼしが起きやすい制度です。次の順に確認すると、自分の働き方が制度どおりに扱われているかが見えてきます。第一に、就業規則やシフト表で「何単位(1か月単位か1年単位か)の変形労働制か」「各日の所定労働時間」を確認します。第二に、給与明細で実際の労働時間と、時間外・深夜・休日の割増がそれぞれ正しく支払われているかを照らし合わせます。第三に、月の総労働時間が法定の総枠を超えているのに割増がついていない月がないかをチェックします。心当たりがあれば、タイムカードやシフト表、給与明細を手元に残しておきましょう。これらは後で相談・請求する際の証拠になります。

よくある誤解|「変形労働だから残業代ゼロ」は間違い

誤解1|変形労働なら残業代は一切出ない

もっとも多い誤解です。変形労働時間制が消すのは「あらかじめ所定労働時間として設定した範囲の、8時間超え部分」だけです。所定を超えた労働、週40時間や所定を超えた週、月や年の総枠を超えた分には、通常どおり時間外労働の割増賃金が発生します。

誤解2|深夜手当も変形労働なら不要

深夜割増(午後10時〜午前5時、2割5分以上)は、労働基準法第37条第4項に基づくもので、変形労働時間制とはまったく別の制度です。夜勤の深夜帯は、変形労働であっても必ず深夜割増が支払われます。これを「夜勤手当に含んでいる」とする場合は、夜勤手当のうち深夜割増に相当する額が法定額を満たしているかの確認が必要です。

誤解3|足りない日と多い日を後から相殺できる

「先週8時間で終わった日があるから、今週の超過分と相殺してゼロ」という運用はできません。時間外労働は、上の3段階のルールに従って数えた結果が残業であって、事業所が後から都合よく差し引くことは認められていません。

誤解4|シフトを後から自由に変えても問題ない

変形労働時間制では、各日・各週の労働時間を事前に特定しておくことが要件です。会社が業務の都合で当日になって所定労働時間を任意に変更するような運用は、制度が無効と判断されることがあります(裁判例でも、シフトの特定が不十分なケースで変形労働時間制が無効とされた例があります)。無効になれば、1日8時間・週40時間を超えた分はすべて残業として計算し直されます。

36協定との関係

変形労働時間制を採用していても、総枠や各日・各週の所定を超えて働かせるには、別途「36協定(時間外・休日労働に関する労使協定)」の締結と労働基準監督署への届出が必要です。36協定がなければ、そもそも法定の枠を超える残業をさせること自体ができません。さらに2019年以降は、時間外労働に「原則 月45時間・年360時間」という上限規制があり、変形労働制でもこの上限は適用されます。自分の職場が36協定を結んでいるか、特別条項で上限が引き上げられていないかは、働く側も知っておく価値があります。

自分のシフトで損していないかの確認方法

専門知識がなくても、次の順でチェックすれば「残業代が取りこぼされていないか」の見当がつきます。給与明細・シフト表・就業規則(または雇用契約書・労使協定)を手元に用意してください。

  1. 制度を確認する。就業規則や労使協定に「1か月単位(または1年単位)の変形労働時間制」と書かれているか。記載や届出がなければ、そもそも変形労働時間制は適用されず、1日8時間超はすべて残業です。
  2. 夜勤日の所定労働時間を確認する。自分の夜勤が所定何時間に設定されているか(例:16時間)。実際の退勤がそれを超えた日は、超過分が時間外労働の対象です。
  3. 月の合計時間を総枠と比べる。その月の実労働時間の合計が、暦日数に応じた総枠(28日160.0/30日171.4/31日177.1時間など)を超えていないか。超えていれば、超過分は時間外労働です。
  4. 深夜帯の割増を確認する。午後10時〜午前5時の労働時間に対し、深夜割増(2割5分以上)が給与明細に反映されているか。夜勤手当に丸めている場合は内訳を確認します。
  5. 食い違いがあれば記録を残して相談する。タイムカードや勤務記録のコピーを取り、まず事業所に確認。解決しなければ、労働基準監督署や都道府県労働局の総合労働相談コーナーに相談できます。残業代の請求権には時効(当面3年)があるため、早めの行動が大切です。

36協定との関係|変形労働でも必要なもの

変形労働時間制と混同されやすいのが、36(サブロク)協定です。両者は役割が違います。

変形労働時間制は、法定労働時間の「配分」を変える制度です。一方、36協定(労働基準法第36条)は、法定労働時間を「超えて」労働させたり、法定休日に労働させたりするために必要な労使協定です。つまり、変形労働時間制を導入していても、上で見た3つのケースのように時間外労働(残業)が発生する以上、その残業をさせるには36協定の締結と労働基準監督署への届出が別途必要です。

言い換えると、変形労働時間制があるから残業させてよい、ということにはなりません。変形労働で組んだシフトの所定を超える労働をさせるには、36協定がなければそもそも違法です。さらに36協定があっても、時間外労働には原則として月45時間・年360時間の上限規制があり、これを超える働き方は健康面でも法的にも問題になります。自分の勤務先で36協定が結ばれ、届け出られているかは、就業規則と同様に職場で確認できます。

転職や面接の際にも、変形労働時間制かどうかは確認しておきたいポイントです。求人票の「変形労働時間制」の表示や、月の所定労働時間、休日数を見れば、その職場のシフトの組み方や残業の出やすさをある程度読み取れます。気になる場合は、面接で「何単位の変形労働制か」「残業代はどう計算されるか」を質問しても失礼にはあたりません。制度を理解している応募者だと伝わることは、むしろ働き方を大切にする姿勢の表れになります。

よくある質問(変形労働時間制と介護のシフト)

Q. 16時間夜勤で8時間以上働いているのに残業代が出ません。違法ですか。

必ずしも違法とは限りません。夜勤の所定労働時間が16時間と適法に設定されていれば、その範囲内の8時間超えは時間外労働になりません。ただし深夜割増は別途必要で、所定の16時間を超えた分や月の総枠を超えた分には残業代が出ます。まず就業規則で所定労働時間と制度を確認しましょう。

Q. 変形労働時間制でも有給休暇や休憩はもらえますか。

もらえます。変形労働時間制は労働時間の配分を変える制度で、年次有給休暇や休憩(6時間超で45分、8時間超で60分以上)のルールは通常どおり適用されます。

Q. 育児や家族の介護があるのに長時間の夜勤シフトを入れられます。配慮はないのですか。

厚生労働省のリーフレットでは、育児を行う者や老人などの介護を行う者、特別の配慮を要する者については、必要な時間を確保できるよう事業所が配慮しなければならないとされています。事情がある場合は、シフト作成の段階で相談する根拠になります。

Q. シフトが毎月バラバラで、自分の残業を計算できません。

1日・1週・月の総枠の3段階で見るのが基本ですが、計算は複雑です。タイムカードや勤務記録を保存し、給与明細の時間外・深夜の時間数と突き合わせ、食い違いがあれば事業所や労働基準監督署に相談するのが現実的です。

Q. 変形労働時間制だと有給休暇や休憩はどうなりますか。

有給休暇の権利や休憩のルール(6時間超で45分、8時間超で60分)は、変形労働時間制でも通常どおり適用されます。変形労働制が変えるのは「どの日に何時間働くか」の所定の決め方であって、休憩・有給・深夜割増といった他の労働者保護のルールを免除するものではありません。

Q. シフトが直前に大きく変えられるのは問題ありませんか。

1か月単位の変形労働時間制では、各日の労働時間をあらかじめ就業規則やシフト表で特定しておく必要があります。会社が一方的に、しかも直前に勤務時間を頻繁に変更するのは、制度の趣旨に反し無効とされる場合があります。シフトの変更ルールが就業規則にどう書かれているかを確認しておきましょう。

参考文献・出典

まとめ

変形労働時間制は、介護の長い夜勤やバラバラのシフトを法律上成り立たせるための「労働時間の配分ルール」であって、残業代を消す制度ではありません。残業の数え方が、(1)その日の所定労働時間を超えたか、(2)その週の所定または40時間を超えたか、(3)月や年の総枠を超えたか、という3段階に変わるだけです。どの段階でも超えた分には2割5分以上の割増賃金が発生し、午後10時から午前5時の深夜割増は変形労働と関係なく必ず上乗せされます。

「変形労働だから残業代ゼロ」は誤りです。自分の夜勤の所定労働時間、月の合計と総枠、深夜割増の有無を確認すれば、損していないかの見当はつきます。食い違いがあれば記録を残し、事業所や労働基準監督署に相談しましょう。働き方やシフトの負担を見直したいときは、自分に合う働き方を整理したうえで職場選びを考えるのも一つの方法です。

変形労働時間制そのものは違法でも不利な制度でもなく、繁閑のある介護現場で柔軟に人員を配置するための仕組みです。問題になるのは、制度を口実に残業代が正しく払われないケースです。仕組みを理解しておけば、自分の給与明細を読み解き、損をしていないかを自分で確かめられます。疑問があれば、まず職場に確認し、解決しなければ労働基準監督署や労働組合に相談する道があります。

働き方のルールを知ることは、自分の時間と賃金を守る力になります。変形労働時間制という言葉に身構えず、まずは自分のシフトと給与明細を一度見直し、わからない点は早めに確認することをおすすめします。

正しい知識は、安心して長く働き続けるための土台になります。困ったときに頼れる窓口があることも、ぜひ覚えておいてください。

執筆者

介護のハタラクナカマ編集部

編集部

介護業界の転職・キャリア情報を発信。厚生労働省の公的データと現場の声をもとに、介護職で働く方・転職を検討する方に役立つ情報をお届けしています。

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