介護職に将来性はある?AIで仕事はなくなる?需要とキャリアの見通し
介護職向け

介護職に将来性はある?AIで仕事はなくなる?需要とキャリアの見通し

介護職に将来性はある?AIで仕事はなくなる?厚労省の最新推計(2040年272万人必要)と将来推計人口、AIで代替できる業務とできない業務を一次データで整理し、介護職個人のキャリアの見通しを解説します。

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この記事のポイント

介護職には高い将来性があり、AIで完全になくなる可能性は低い職業です。厚生労働省の最新推計では、介護職員は2040年度に約272万人が必要で、2022年度の約215万人から約57万人の増員が求められます。AIや介護ロボットは記録・見守り・送迎といった業務を効率化しますが、利用者の気持ちを汲む対人ケアや状況に応じた判断は人にしか担えません。つまり「AIに任せる部分」と「人が価値を発揮する部分」が分かれ、AIを使いこなせる介護職ほど需要が高まると考えられます。

目次

介護職の全国給与データから見るポイント

本サイトが保有する都道府県別給与データでは、介護職全体の全国平均は月給26.4万円、年収368万円です。給与・働き方の記事では、平均額だけでなく「地域差」と「施設タイプ差」を分けて見ることが重要です。働き方を考えるときは、全国平均、都道府県差、施設タイプ差を分けて見ると、自分が狙うべき条件が見えやすくなります。

県別では上位の東京都が月給31.8万円、下位の長崎県が月給23.6万円で、月給差は約8.2万円あります。

順位都道府県平均月給平均年収
1東京都31.8万円435万円
2神奈川県31.4万円441万円
3奈良県28.6万円388万円
4兵庫県28.6万円385万円
5滋賀県28.5万円390万円
順位施設タイプ平均月給平均年収
1特別養護老人ホーム36.2万円434万円
2有料老人ホーム36.1万円433万円
3介護老人保健施設35.3万円424万円
4訪問介護35.0万円420万円
5小規模多機能型居宅介護30.5万円366万円
6グループホーム30.2万円362万円
7デイサービス29.4万円353万円

出典: 都道府県別給与は厚生労働省「賃金構造基本統計調査」系データ、施設タイプ別給与は介護従事者処遇状況等調査系データに基づく本サイト集計。調査の母集団・定義が異なるため、表同士を単純比較せず、給与を見る切り口として分けて掲載しています。

「介護職を続けて、この先大丈夫だろうか」「AIやロボットに仕事を奪われるのでは」――そんな不安を抱く人は少なくありません。実際、介護職を辞めた人の理由として「将来に対する不安」は上位に挙がり、特に若い世代でその傾向が強いと指摘されています。給料が上がりにくい、キャリアの道筋が見えにくいといった声も根強くあります。

一方で、人口構造のデータを見れば、介護を必要とする高齢者は今後も増え続け、担い手は構造的に不足し続ける見通しです。問題は「介護職という仕事がなくなるかどうか」ではなく、「そのなかで自分がどう働き、何を強みにするか」にあります。

この記事では、厚生労働省や国立社会保障・人口問題研究所などの一次データをもとに、(1)介護職の需要の見通し、(2)AIで代替できる業務とできない業務、(3)「将来性がない」と言われる理由への反論、(4)2040年に向けた個人のキャリア戦略を、推測ではなく事実ベースで整理します。最後に、自分に合った働き方を見つけるための無料診断も紹介します。

介護職の需要はどうなる?人口データで読む将来性

介護職の将来性を語るうえで、最も確かな根拠は人口構造のデータです。感覚論ではなく、公的な推計を順に見ていきます。

2040年度に介護職員は約272万人が必要(厚労省推計)

厚生労働省は2024年7月、第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数を公表しました。それによると、介護職員の必要数は以下のように見込まれています。

  • 2022年度(実績):約215万人
  • 2026年度:約240万人(2022年度比で約25万人増/年あたり約6.3万人)
  • 2040年度:約272万人(2022年度比で約57万人増/年あたり約3.2万人)

つまり、2040年度に向けて毎年コンスタントに人を増やし続けても、ようやく必要数に届くかどうかという規模感です。なお、この272万人は兼務・非常勤も「1人」として数える実人員ベースの数字で、常勤換算では約206万人とされています。いずれにせよ、現状から大幅な増員が必要な点は変わりません。

高齢者人口は2040年に約3,928万人・高齢化率34.8%へ

需要の背景にあるのが高齢者人口の増加です。国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(令和5年推計)」によると、65歳以上人口は2040年に約3,928万人に達し、総人口に占める割合(高齢化率)は34.8%まで上昇すると見込まれています(2020年は28.6%)。総人口自体は減少していくため、「支えられる側が増え、支える側が減る」構造が一層鮮明になります。

特に介護需要に直結する後期高齢者(75歳以上)の比率が高まることが重要です。65歳以上人口そのものは2043年頃にピークを迎えるとされますが、要介護リスクの高い高齢層が分厚くなるため、介護サービスの必要量は人口ピークの後もしばらく高止まりすると考えられます。

有効求人倍率は全産業の約3倍――構造的な人手不足

需要の強さは、求人市場にも表れています。介護関係職種の有効求人倍率は近年おおむね約3.9〜4.0倍で推移しており、全職業平均(おおむね1.1〜1.2倍)の約3倍超という高水準です。これは「求職者1人に対して約4件の求人がある」状態で、働き手にとっては選択肢が多く、条件交渉がしやすい環境であることを意味します。

ただし倍率には大きな地域差があります。たとえば東京都が7倍台に達する一方、東北の一部県では2倍台にとどまるなど、都市部ほど人手不足が深刻です。「将来性」を考えるときは、全国平均だけでなく自分の働く地域の状況を見ることも大切です。

この人手不足は一時的なものではなく、人口構造に根ざした長期トレンドです。なぜ2040年がひとつの節目になるのか、制度や社会保障への影響もあわせて知りたい方は、介護の2040年問題を解説した記事や、介護人材確保のリアルをまとめた記事もあわせてご覧ください。求職者側の交渉力という視点でも、いまの市場環境は追い風と言えます。

AIで介護の仕事はなくなる?代替できる業務とできない業務

「AIで介護の仕事はなくなるのか」という問いには、「業務単位で見れば、なくなる仕事と残る仕事に分かれる」というのが現実的な答えです。AIやロボットを敵か味方かの二択で考えるのではなく、どの作業がどちらに振り分けられるのかを冷静に見ていきましょう。

まず押さえたい:AIとロボットは別物

混同されがちですが、AI(人工知能)は「頭脳(データ処理・判断)」、ロボットは「身体(物理的な動作)」にあたります。AIだけでは入浴・移乗などの身体介助はできず、ロボットだけでは状況に応じた臨機応変な対応ができません。介護現場を機械が単独で回すには両方の技術が高度に組み合わさる必要があり、現時点ではまだ部分的な支援にとどまっています。実際、介護ロボットを導入していない事業所は依然として多数派で、普及はこれからという段階です。

AIに任せやすい業務(効率化が進む領域)

  • 介護記録の入力・文書作成:音声入力やタブレット記録で、手書き・残業の負担を削減
  • 見守り・夜間巡視:センサーやバイタル検知で、異常を自動通知(カメラを使わずプライバシーに配慮する方式も)
  • 送迎ルートの最適化・配車計画:交通状況をふまえた自動配車
  • ケアプラン作成の支援:アセスメントの分析やプラン案の提示をAIが補助
  • 請求・事務処理:レセプト関連などの定型処理

これらは「人手がかかるわりに付加価値が見えにくい作業」であり、AI化によって職員が本来のケアに時間を割けるようになる、という方向で進んでいます。

AIに任せにくい業務(人が価値を発揮する領域)

  • 気持ちのケア・傾聴:表情や声色から不安を察し、安心感を届ける関わり
  • 身体介助の臨機応変な対応:その日の体調や反応に合わせた入浴・移乗・食事介助
  • 一人ひとりに合わせた声かけ・意思決定支援:人生背景や価値観をふまえた判断
  • 家族・多職種との信頼関係づくり:チームで利用者を支える調整役
  • 緊急時の判断と責任:容態の急変など、結果責任を負う対応

これらは「正解が一つに決まらない」「相手との関係性の中で初めて成り立つ」仕事であり、AIが最も苦手とする領域です。多くの専門機関・転職メディアが共通して指摘するのも、まさにこの「対人ケアの非代替性」です。

結論:介護職は「AIに奪われる」より「AIと組む」職業へ

リクルートワークス研究所のように「むしろAI・ロボットの活用がなければ将来の介護は人手不足で立ち行かない」と指摘する見方もあります。AIは介護職の仕事を奪う脅威というより、深刻な人手不足を補い、職員を消耗作業から解放する「不可欠なツール」になりつつあります。だからこそ、AIを拒絶するのではなく使いこなせる介護職こそ、これからの現場で重宝される存在になっていきます。介護現場での具体的なICT・ロボット・AI活用の動向は、介護DXの最前線をまとめた記事でも詳しく解説しています。

「AGIが来れば介護職もなくなる」は本当か

「いずれ人間のように考える汎用人工知能(AGI)が登場し、介護職も置き換わるのでは」という不安もよく聞かれます。たしかに技術的特異点(シンギュラリティ)の議論は活発ですが、介護の本質は単なる情報処理ではなく、相手との関係性のなかで安心や尊厳を支えることにあります。仮に高度なAIが普及しても、「誰に支えられたいか」という利用者の感情面のニーズは残り続けます。さらに、事故やトラブルが起きたときに最終的な判断と責任を負うのは人であり、この点でも対人ケアの中核を機械に丸ごと委ねることは現実的ではありません。技術の進展は注視しつつも、「AIに全部奪われる」という極端な見方に振り回される必要はありません。

「介護職に将来性がない」と言われる4つの理由を検証

需要が伸びる職業のはずなのに、「介護職は将来性がない」という声も根強くあります。その理由を一つずつ取り上げ、データと制度の事実をふまえて検証します。不安の正体を分解すると、何が本当の課題で、何が誤解なのかが見えてきます。

理由1:「給料が上がりにくい」への検証

給与が他産業より低いという指摘は、長年の課題として事実の側面があります。一方で、近年は処遇改善加算の拡充やベースアップ施策が重ねられ、待遇は段階的に改善してきました。さらに前述のとおり、2040年度に向けて約57万人もの増員が必要な人手不足市場では、人材を確保するための賃上げ圧力が構造的に働きます。「需要が増えるのに供給が追いつかない」状況は、長期的には待遇改善の追い風になり得ます。具体的な手当・年収のデータは、当サイトの給料・待遇カテゴリの記事も参考にしてください。

理由2:「誰でもできる仕事=参入障壁が低い」への反論

未経験・無資格から始められることを「専門性が低い」と捉える見方がありますが、これはむしろ逆です。入口が広い一方で、初任者研修→実務者研修→介護福祉士(国家資格)→ケアマネジャー・管理者という明確なキャリアの階段が用意されており、資格と経験を積むほど専門職としての価値と待遇が上がります。前項で見たとおり、対人ケアはAIに代替されにくい高度な専門性を要する仕事です。「誰でも入れるが、極めるには専門性が要る」職業だと理解するのが正確です。

理由3:「AIに奪われる」への反論

本文で整理したとおり、AIが置き換えるのは記録・見守り・事務などの定型業務であり、対人ケアの中核は残ります。AIの普及は「仕事を奪う」のではなく「消耗作業を減らし、人にしかできない仕事に集中させる」方向に働きます。奪われるのを恐れるより、AIを使いこなす側に回ることが将来の安定につながります。

理由4:「職場の将来性」と「職業の将来性」は別問題

見落とされがちですが、「介護という職業の将来性」と「いま勤めている職場の将来性」は分けて考える必要があります。介護労働実態調査では、離職理由の最多は「職場の人間関係に問題があったため」(34.3%)であり、待遇や将来性そのものより職場環境が辞める引き金になっています。つまり「介護はもうだめだ」と職業ごと諦める前に、自分に合う職場へ移るという選択肢が有効なケースが多いのです。職業の需要は堅調なので、転職市場での交渉力は十分にあります。

データで読み解く独自分析:不足57万人の意味

ここでは、公的データを当サイトの視点でクロスして、「介護職の将来性」をより立体的に読み解きます。一般論ではなく、数字を組み合わせて初めて見える示唆を整理しました。

「人手不足」と「離職率の低下」が同時に起きている意味

意外に思われるかもしれませんが、介護職の離職率は改善傾向にあります。介護労働安定センター「令和5年度介護労働実態調査」では、介護職員の離職率は13.1%で、全産業平均(15.4%)を下回りました。2012年度の17.0%から長期的に低下してきた結果です。

つまり「人手不足=離職が多い」という単純な構図ではなく、定着は進んでいるのに、需要の伸び(高齢者増)が供給を上回るスピードで拡大しているために不足するという構造です。これは働き手にとって重要な意味を持ちます。職場環境を整えた事業所では人が辞めにくくなっており、「定着できる職場」を選べば長く安定して働ける可能性が高い、ということです。

不足数57万人を「個人の交渉力」に翻訳する

2040年度に約57万人不足という数字は、マクロでは「危機」ですが、ミクロの働き手目線では「売り手市場が長期間続く」ことを意味します。有効求人倍率が全産業の約3倍という状況は、裏を返せば求職者が職場を選べる立場にあるということです。給与・夜勤回数・教育体制・AI/ICT導入状況などの条件を比較して、より良い職場を選ぶ余地が大きい。将来性とは「職業が消えないこと」だけでなく、「働き手が主導権を持てること」でもあります。

地域差をどう読むか

有効求人倍率の地域差(都市部で高く、一部地方で低い)は、キャリア設計のヒントになります。都市部は採用ニーズが極めて強く条件交渉がしやすい一方、地域によっては65歳以上人口がすでにピークを越えている市町村もあります。長期的に同じ地域で働き続けるなら、その地域の高齢者人口がいつピークを迎えるかという視点も、就職先の安定性を見極める材料になります。

※本セクションは、厚生労働省「第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数」、介護労働安定センター「令和5年度介護労働実態調査」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(令和5年推計)」の公表値をもとに、当サイト編集部が整理・分析したものです。

AI時代に介護職として生き残るキャリア戦略5つ

介護という職業の将来性が高くても、「自分のキャリア」が自動的に安定するわけではありません。AIと共存し、人手不足が続く時代に、長く価値を発揮し続けるための具体的な動き方を整理します。

1. 資格でキャリアの階段を上る

もっとも確実な将来への投資は資格取得です。初任者研修→実務者研修→介護福祉士(国家資格)→ケアマネジャー・認定介護福祉士・管理者という道筋があり、上位資格ほどAIに代替されにくいアセスメント・判断・マネジメント業務の比重が高まります。資格は処遇改善加算の対象としても評価されやすく、待遇面でも有利です。

2. 「AIに残る側」のスキルを磨く

記録や事務がAI化されるほど、人にしかできない領域の価値が相対的に高まります。具体的には、認知症ケア・看取り・意思決定支援といった対人専門性、家族や多職種をつなぐコミュニケーション・調整力、チームをまとめるリーダーシップです。これらは「AIに奪われない仕事」の中核そのものです。

3. ICT・介護ロボットを使いこなす

これからの現場では、AI・ICTツールを拒まず使いこなせることが評価ポイントになります。記録ソフトや見守りシステムを使いこなし、さらに「ツール導入で現場をどう良くするか」を提案できる人材は、施設にとって貴重です。AIに仕事を奪われる側ではなく、AIを活用して生産性を上げる側に立つ意識が重要です。

4. 「職業の将来性」だけでなく「職場の将来性」を見極める

需要が堅調でも、勤め先の事業所が淘汰されるリスクはあります。離職率が極端に高くないか、人間関係・教育体制が整っているか、ICT導入や生産性向上に前向きか――こうした点をチェックして、長く定着できる職場を選ぶことが、個人のキャリアの安定に直結します。前述のとおり離職理由の最多は人間関係であり、職場選びは将来性そのものです。

5. 売り手市場を活かして条件を上げる

有効求人倍率が高い今は、転職によって給与・夜勤回数・通勤などの条件を改善しやすい局面です。「介護を辞める」のではなく「より良い介護の職場に移る」ことで、職業の将来性を自分のキャリアの安定に変えられます。自分の価値観に合う働き方を整理したうえで動くと、納得感のある選択につながります。

将来の不安を行動に変えるチェックリスト

将来の不安を「行動」に変える3つのチェック

  • 今の職場の離職率を確認する:全産業平均(15.4%)や介護平均(13.1%)と比べて極端に高ければ、職場側の問題である可能性。職業を諦める前に職場を見直す。
  • 次の資格を1つ決める:未取得なら初任者研修・実務者研修、有資格なら介護福祉士・ケアマネを次の目標に。資格はAI時代でも価値が落ちにくい投資。
  • 勤め先のICT/AI導入状況を見る:記録の電子化や見守りシステムが入っている職場は、職員の負担軽減と生産性向上に前向きで、長く働きやすい傾向。

「将来性がない」という漠然とした不安は、こうして具体的なチェック項目に分解すると、打ち手が見えてきます。介護という職業の需要は堅調で、人口構造から見ても今後数十年にわたり担い手が求められ続けます。あとは、その追い風を自分のキャリアに引き寄せる動き方を選ぶだけです。今の職場に違和感があるなら、職業ごと諦めるのではなく、より自分に合う職場へ移ることも前向きな一手になります。

介護職の将来性・AIに関するよくある質問

Q. 介護職は本当にAIでなくなりませんか?

記録・見守り・送迎・事務などの定型業務はAIやロボットで効率化が進みますが、気持ちのケアや臨機応変な身体介助、家族・多職種との関係づくりといった対人ケアの中核は人にしか担えません。職業全体が消えるより、業務の一部がAIに置き換わり、人はより専門性の高いケアに集中していくと考えられます。「AIで完全になくなる」という断定は適切ではありません。

Q. 介護職員はこれからどれくらい必要になりますか?

厚生労働省の第9期介護保険事業計画に基づく推計では、2026年度に約240万人、2040年度に約272万人の介護職員が必要とされ、2022年度の約215万人から約57万人の増員が求められます。高齢者人口の増加を背景に、需要は長期的に堅調と見込まれます。

Q. 「介護は将来性がない」と聞きますが本当ですか?

給与が他産業より低めである点など課題は残りますが、需要そのものは増え続ける見通しです。「将来性がない」と感じる原因の多くは、職業そのものより職場環境(人間関係・待遇・運営方針)にあります。介護労働実態調査でも離職理由の最多は「職場の人間関係」(34.3%)でした。職業を諦める前に、職場を見直す選択肢があります。

Q. AI時代に介護職として生き残るには何をすればいい?

(1)資格でキャリアの階段を上る、(2)認知症ケアや意思決定支援など対人専門性を磨く、(3)ICT・介護ロボットを使いこなす、(4)定着できる職場を選ぶ、の4つが基本戦略です。AIを拒まず、使いこなして生産性を上げられる介護職ほど評価されます。

Q. 今から介護職を始めても遅くないですか?

需要が長期的に拡大し、有効求人倍率も全産業の約3倍という売り手市場が続く見通しのため、未経験からの参入も十分に現実的です。初任者研修から始め、実務経験を積みながら上位資格を目指すことで、年齢にかかわらずキャリアを築きやすい職種です。

参考文献・出典

まとめ|介護職の将来性をキャリアの安定に変える

介護職の将来性は、感覚ではなくデータが裏づけています。厚生労働省の推計では2040年度に約272万人の介護職員が必要とされ、2022年度から約57万人の増員が求められます。高齢者人口は2040年に約3,928万人へと増え、有効求人倍率は全産業の約3倍。需要は長期的に堅調で、働き手が職場を選べる売り手市場が続く見通しです。

AIや介護ロボットは、記録・見守り・送迎・事務といった定型業務を効率化していきますが、気持ちのケアや臨機応変な身体介助、家族・多職種との信頼関係づくりといった対人ケアの中核は人にしか担えません。介護職は「AIに奪われる仕事」ではなく、「AIと組んで価値を高める仕事」へと変わっていきます。

大切なのは、職業の将来性を自分のキャリアの安定に変える動き方です。資格でキャリアの階段を上り、対人専門性を磨き、ICTを使いこなし、定着できる職場を選ぶ――この4つが、AI時代に長く活躍するための土台になります。「将来が不安」と立ち止まるより、自分に合った働き方を見つけて一歩を踏み出すことが、いちばん確実な将来への備えです。

執筆者

介護のハタラクナカマ編集部

編集部

介護業界の転職・キャリア情報を発信。厚生労働省の公的データと現場の声をもとに、介護職で働く方・転職を検討する方に役立つ情報をお届けしています。

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