
有料老人ホームの給料・年収相場と収入アップの方法
有料老人ホーム介護職の給料・年収相場を解説。介護付き・住宅型の違い、平均月給・賞与、処遇改善加算、他施設との比較、収入アップの方法を紹介。
有料老人ホームで働く介護職の給料・年収について、施設タイプ別・雇用形態別・経験年数別に詳しく解説します。有料老人ホームは民間企業が運営する介護施設で、介護付き・住宅型・健康型の3種類があり、それぞれ給与体系が異なります。
この記事では、厚生労働省の「介護従事者処遇状況等調査」や実際の求人データをもとに、有料老人ホームで働く介護職員の給料相場を徹底調査。他施設との比較、処遇改善加算の仕組み、収入アップの具体的な方法まで、転職や就職を検討している方に必要な情報を網羅的にお伝えします。有料老人ホームへの就職・転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
有料老人ホームの給料の特徴
有料老人ホームの給料には、他の介護施設とは異なるいくつかの特徴があります。まず、民間企業が運営しているため、運営会社によって給与水準に大きな差があるという点が挙げられます。上場している大手介護企業と中小規模の事業者では、同じ職種でも月給で5万円以上の差が出ることも珍しくありません。
また、有料老人ホームは介護付き・住宅型・健康型の3タイプに分かれており、それぞれで給与体系が異なります。介護付き有料老人ホームは介護保険の「特定施設入居者生活介護」の指定を受けているため、処遇改善加算の対象となりやすく、給与水準が高い傾向にあります。
有料老人ホームの3タイプと給料の違い
介護付き有料老人ホームは、24時間体制で介護サービスを提供する施設です。介護保険の指定施設であるため処遇改善加算が適用されやすく、給与水準は最も高くなります。夜勤があり、介護度の高い入居者も多いため、スキルと体力が求められます。
住宅型有料老人ホームは、生活支援サービスは施設が提供しますが、介護サービスは外部の事業所を利用します。施設スタッフは生活援助が中心となり、介護付きよりも給与水準はやや低くなる傾向があります。ただし、身体的負担は比較的軽い場合が多いです。
健康型有料老人ホームは、介護を必要としない自立した高齢者向けの施設です。介護業務はほとんどなく、見守りや生活支援が中心となります。給与水準は3タイプの中で最も低くなりますが、身体的な負担は最も軽いといえます。
運営会社による給与差
有料老人ホームの給料を左右する最大の要因は、運営会社の規模と経営状況です。大手上場企業が運営する施設では、基本給が高いだけでなく、賞与・福利厚生・研修制度なども充実しています。一方、中小規模の事業者は給与水準が低めの場合もありますが、アットホームな雰囲気や昇進しやすさといったメリットがあることもあります。
特に注目すべきは、同じ有料老人ホームでも月給で5〜10万円の差が生じるケースがあるということです。転職や就職の際は、給与だけでなく賞与の有無・支給月数、各種手当の内容、福利厚生までしっかり確認することが重要です。
施設タイプ別の給料相場
有料老人ホームの給料相場を、施設タイプ別に詳しく見ていきましょう。以下のデータは厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査」および主要介護求人サイトの募集情報をもとに算出しています。
介護付き有料老人ホームの給料
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 平均月給(常勤) | 26万〜32万円 |
| 平均年収 | 350万〜430万円 |
| 平均時給(非常勤) | 1,200〜1,600円 |
| 夜勤手当(1回) | 5,000〜10,000円 |
| 賞与(年間) | 2〜4ヶ月分 |
介護付き有料老人ホームは、3タイプの中で最も給与水準が高くなります。24時間の介護体制が必要なため夜勤があり、夜勤手当が月収アップに貢献します。大手企業では月給30万円以上の求人も多く見られます。
住宅型有料老人ホームの給料
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 平均月給(常勤) | 24万〜29万円 |
| 平均年収 | 320万〜390万円 |
| 平均時給(非常勤) | 1,100〜1,400円 |
| 夜勤手当(1回) | 4,000〜7,000円 |
| 賞与(年間) | 1.5〜3ヶ月分 |
住宅型有料老人ホームは介護付きより給与水準がやや低めですが、介護度の低い入居者が多く、身体的負担は比較的軽い傾向があります。施設によっては夜勤がない場合もあります。
健康型有料老人ホームの給料
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 平均月給(常勤) | 22万〜27万円 |
| 平均年収 | 290万〜360万円 |
| 平均時給(非常勤) | 1,050〜1,300円 |
| 夜勤手当(1回) | 3,000〜5,000円 |
| 賞与(年間) | 1〜2.5ヶ月分 |
健康型有料老人ホームは自立した高齢者向けの施設であり、介護業務はほとんどありません。そのため給与水準は最も低くなりますが、身体的負担が軽く、ワークライフバランスを重視する方には適しています。
運営会社規模別の給料相場
| 運営会社規模 | 月給相場 | 年収相場 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 大手上場企業 | 28万〜36万円 | 380万〜500万円 | 福利厚生充実、研修制度完備 |
| 中堅企業 | 25万〜31万円 | 340万〜420万円 | 地域密着、昇進機会あり |
| 中小・個人経営 | 22万〜28万円 | 290万〜370万円 | アットホーム、柔軟な働き方 |
大手企業は基本給だけでなく、住宅手当・家族手当・資格手当なども充実している傾向があります。また、確定拠出年金や社員持株会など、長期的な資産形成をサポートする制度を導入している企業も増えています。
雇用形態別の給料比較
有料老人ホームでは、正社員・契約社員・パート・派遣社員など、さまざまな雇用形態で働くことができます。それぞれの給料相場と特徴を比較してみましょう。
正社員の給料
正社員は最も安定した雇用形態で、基本給に加えて各種手当・賞与・退職金が支給されます。有料老人ホームの正社員の平均月給は25万〜32万円、年収にすると340万〜430万円程度です。
正社員のメリットは、賞与や昇給があること、社会保険が完備されていること、キャリアアップの機会が多いことです。デメリットとしては、夜勤や残業が発生しやすく、シフトの融通が利きにくい点が挙げられます。
契約社員の給料
契約社員は、期間を定めて雇用される形態です。月給は正社員より若干低く、22万〜28万円程度が相場です。賞与は支給される場合と支給されない場合があり、求人票で確認が必要です。
契約社員のメリットは、正社員登用制度がある施設なら正社員を目指せること、正社員ほど責任が重くないことです。デメリットは、雇用の安定性が低いこと、昇給や賞与が限定的なことです。
パート・アルバイトの給料
パート・アルバイトは時給制で働く形態です。有料老人ホームのパートの時給相場は1,100〜1,500円程度で、介護福祉士などの資格があれば時給100〜200円アップすることが多いです。
パートのメリットは、シフトの融通が利きやすいこと、扶養範囲内で働けること、Wワークが可能なことです。デメリットは、賞与がないこと、収入が安定しないこと、キャリアアップの機会が少ないことです。
派遣社員の給料
派遣社員は派遣会社に雇用され、有料老人ホームで働く形態です。時給は直接雇用のパートより高く、1,300〜1,800円程度が相場です。介護福祉士があれば時給1,600円以上の求人も多く見られます。
派遣のメリットは、時給が高いこと、残業が少ないこと、さまざまな施設を経験できることです。デメリットは、雇用の安定性が低いこと、賞与がないこと、施設のスタッフとの関係構築に時間がかかることです。
雇用形態別の収入比較(年間)
| 雇用形態 | 月収 | 年収目安 | 賞与 |
|---|---|---|---|
| 正社員 | 25万〜32万円 | 340万〜430万円 | あり(2〜4ヶ月) |
| 契約社員 | 22万〜28万円 | 280万〜360万円 | 施設による |
| パート(週30h) | 14万〜19万円 | 170万〜230万円 | なし |
| 派遣(週40h) | 22万〜29万円 | 260万〜350万円 | なし |
経験年数・資格別の給料
有料老人ホームの給料は、経験年数や保有資格によっても大きく変わります。キャリアプランを考える上で、どの程度の収入アップが見込めるか確認しておきましょう。
経験年数別の給料相場
| 経験年数 | 月給相場 | 年収相場 |
|---|---|---|
| 未経験〜1年 | 21万〜25万円 | 280万〜340万円 |
| 1〜3年 | 23万〜28万円 | 310万〜380万円 |
| 3〜5年 | 25万〜30万円 | 340万〜400万円 |
| 5〜10年 | 27万〜33万円 | 360万〜440万円 |
| 10年以上 | 29万〜36万円 | 390万〜480万円 |
経験を積むことで着実に給料は上がっていきます。特に3年目以降は昇給幅が大きくなる傾向があり、リーダー職への昇格機会も増えてきます。10年以上のベテランになると、管理職として年収500万円以上を目指すことも可能です。
保有資格別の給料相場
| 保有資格 | 月給相場 | 資格手当 |
|---|---|---|
| 無資格 | 20万〜24万円 | なし |
| 介護職員初任者研修 | 22万〜27万円 | 3,000〜5,000円/月 |
| 介護福祉士実務者研修 | 23万〜28万円 | 5,000〜10,000円/月 |
| 介護福祉士 | 25万〜32万円 | 10,000〜30,000円/月 |
| ケアマネジャー | 28万〜35万円 | 20,000〜40,000円/月 |
資格による給料差は非常に大きく、介護福祉士を取得すると月給が2〜4万円アップすることが一般的です。さらに、介護福祉士は処遇改善加算の対象となりやすいため、加算による収入アップも期待できます。
役職別の給料相場
| 役職 | 月給相場 | 年収相場 |
|---|---|---|
| 一般職員 | 23万〜28万円 | 310万〜380万円 |
| ユニットリーダー | 27万〜33万円 | 360万〜440万円 |
| フロアリーダー | 29万〜35万円 | 390万〜470万円 |
| 副施設長・主任 | 32万〜40万円 | 430万〜530万円 |
| 施設長・管理者 | 38万〜50万円 | 500万〜650万円 |
リーダー職に就くと、リーダー手当として月2〜5万円が加算されます。施設長クラスになると年収600万円以上も可能で、大手企業では年収700万円を超えるケースもあります。
男女別の給料差
介護業界全体として男女の給料差は縮まる傾向にありますが、有料老人ホームでも依然として差があるのが現状です。男性の平均月給は女性より1〜2万円程度高い傾向があります。これは男性の方が夜勤回数が多いこと、管理職に就く割合が高いことが要因として考えられます。
他施設との給料比較
有料老人ホームの給料は、他の介護施設と比べてどのような位置づけなのでしょうか。主要な施設タイプと比較してみましょう。
施設タイプ別の給料比較
| 施設タイプ | 平均月給 | 平均年収 | 夜勤 |
|---|---|---|---|
| 特別養護老人ホーム | 28万〜35万円 | 380万〜470万円 | あり |
| 介護老人保健施設 | 27万〜33万円 | 360万〜440万円 | あり |
| 介護付き有料老人ホーム | 26万〜32万円 | 350万〜430万円 | あり |
| グループホーム | 24万〜29万円 | 320万〜390万円 | あり |
| デイサービス | 22万〜27万円 | 290万〜360万円 | なし |
| 訪問介護 | 21万〜27万円 | 280万〜360万円 | なし |
特別養護老人ホームとの比較
特別養護老人ホーム(特養)は社会福祉法人が運営する公的施設で、給与水準は介護業界の中でも高い水準にあります。有料老人ホームと比較すると、特養の方が月給で2〜4万円程度高い傾向があります。
ただし、これは平均値の比較であり、大手企業が運営する介護付き有料老人ホームでは特養と同等かそれ以上の給与が期待できます。また、有料老人ホームは民間企業のため、実績に応じた昇給やインセンティブ制度がある場合もあります。
介護老人保健施設との比較
介護老人保健施設(老健)は、リハビリを中心とした医療系の介護施設です。医療法人が運営することが多く、給与水準は特養に次いで高くなっています。有料老人ホームと比較すると、老健の方が月給で1〜2万円程度高い傾向があります。
老健は医療的ケアの知識が求められるため、看護師や理学療法士など医療職との連携が多いのが特徴です。介護技術を高めたい方には良い環境ですが、入居者の入れ替わりが激しいため、じっくり関係を築きたい方には有料老人ホームの方が向いているかもしれません。
デイサービス・訪問介護との比較
デイサービスや訪問介護は夜勤がないため、月給は有料老人ホームより低くなります。夜勤手当がない分、月収で3〜5万円程度の差が生じることが一般的です。
ただし、夜勤がないことで生活リズムが安定しやすく、子育て中の方やワークライフバランスを重視する方には人気があります。時給で比較すると、日勤のみのデイサービスと夜勤込みの有料老人ホームで大きな差はありません。
施設選びのポイント
給料だけで施設を選ぶと、働いてから後悔することもあります。以下のポイントも考慮して、自分に合った施設を選びましょう。
- 夜勤の有無:夜勤ありなら月収は上がるが、生活リズムへの影響あり
- 身体的負担:介護度の高い入居者が多いほど身体的負担は大きい
- キャリアパス:大手企業は昇進機会が多く、長期的な収入アップが期待できる
- 通勤時間:通勤時間が長いと時間単価が下がる
- 職場の雰囲気:離職率が高い施設は何か問題がある可能性
処遇改善加算の仕組みと給料への影響
介護職の給料アップに大きく貢献しているのが「処遇改善加算」です。この制度を理解することで、より高い給料が期待できる施設を見分けることができます。
処遇改善加算とは
処遇改善加算は、介護職員の給与を引き上げるために国が設けた制度です。介護保険から施設に支払われる報酬に上乗せして支給され、その分を介護職員の給与に充てることが義務づけられています。
2024年6月からは「介護職員等処遇改善加算」として一本化され、より分かりやすい制度になりました。加算の区分によって、職員1人あたり月額15,000円〜37,000円程度の給与アップが見込めます。
処遇改善加算の区分と金額
| 加算区分 | 月額加算目安(1人あたり) | 取得要件 |
|---|---|---|
| 加算(Ⅰ) | 約37,000円 | キャリアパス要件全て+職場環境要件 |
| 加算(Ⅱ) | 約27,000円 | キャリアパス要件一部+職場環境要件 |
| 加算(Ⅲ) | 約22,000円 | キャリアパス要件一部 |
| 加算(Ⅳ) | 約15,000円 | 基本要件のみ |
介護付き有料老人ホームは介護保険の指定施設であるため、多くの施設が処遇改善加算を取得しています。一方、住宅型有料老人ホームは外部の介護サービスを利用する形態のため、施設のスタッフには加算が適用されないケースもあります。
加算が給料に反映される仕組み
処遇改善加算は、施設が介護報酬として受け取り、それを職員の給与に分配する仕組みです。分配方法は施設によって異なりますが、主に以下の形で支給されます。
- 基本給への上乗せ:毎月の基本給に加算分を上乗せ
- 手当として支給:「処遇改善手当」として別途支給
- 賞与への上乗せ:賞与時にまとめて支給
- 一時金として支給:年1〜2回、一時金として支給
求人票で「処遇改善加算あり」と記載されている場合は、月給に加算分が含まれているか、別途支給されるかを確認しましょう。
処遇改善加算を受けるためのポイント
処遇改善加算の恩恵を最大限受けるためには、以下のポイントを意識しましょう。
- 加算(Ⅰ)を取得している施設を選ぶ:月額加算が最も高い
- 介護付き有料老人ホームを選ぶ:介護保険指定施設のため加算対象
- 介護福祉士を取得する:加算の配分が資格保有者優先の施設が多い
- 正社員として働く:パートより正社員の方が加算の配分が多い傾向
有料老人ホームで収入アップする10の方法
有料老人ホームで働きながら収入をアップさせる具体的な方法を紹介します。今すぐ実践できるものから、中長期的に取り組むべきものまで、優先度の高い順に解説します。
1. 介護福祉士の資格を取得する
収入アップに最も効果的なのが介護福祉士の取得です。資格手当として月1〜3万円がプラスされるほか、処遇改善加算の配分が優遇される施設も多いです。実務経験3年以上で受験資格が得られるため、早めに取得を目指しましょう。
2. 夜勤回数を増やす
夜勤1回あたり5,000〜10,000円の手当がつくため、月4回から6回に増やすだけで月収1〜2万円アップが可能です。体力と相談しながら、無理のない範囲で夜勤を増やすことを検討しましょう。
3. リーダー職・管理職を目指す
ユニットリーダーやフロアリーダーになると、リーダー手当として月2〜5万円が加算されます。さらに施設長クラスになれば年収500万円以上も狙えます。まずはリーダーの補佐役として経験を積みましょう。
4. 大手企業に転職する
中小規模の施設から大手上場企業に転職することで、年収50〜100万円アップが期待できます。大手は基本給が高いだけでなく、賞与・福利厚生・研修制度も充実しています。
5. 介護付き有料老人ホームに転職する
住宅型や健康型で働いている場合は、介護付きに転職することで給与アップが期待できます。介護付きは処遇改善加算の対象となりやすく、月給2〜4万円程度の差が生じることもあります。
6. 都市部の施設に転職する
介護職の給料は地域によって大きく異なります。東京都や神奈川県など都市部は地方より月給2〜5万円程度高い傾向があります。通勤時間とのバランスを考慮しながら検討しましょう。
7. ケアマネジャーの資格を取得する
介護福祉士として5年以上の経験を積むと、ケアマネジャー(介護支援専門員)の受験資格が得られます。ケアマネとして働くと月給28〜35万円が相場で、介護職より収入アップが期待できます。
8. 手当の多い施設を選ぶ
基本給だけでなく、各種手当の充実度も重要です。住宅手当・家族手当・通勤手当・資格手当など、手当だけで月3〜5万円の差が生じることもあります。転職時は手当の内容を詳しく確認しましょう。
9. 副業・Wワークをする
本業に支障がない範囲で、派遣やパートとして他施設で働くことで収入を増やせます。介護の仕事は資格があれば比較的副業しやすく、月5〜10万円の追加収入も可能です。ただし、本業の就業規則を確認しましょう。
10. 資格取得支援制度を活用する
多くの有料老人ホームでは、資格取得のための費用補助や勉強会を実施しています。これらを活用して効率的に資格を取得することで、自己負担なく収入アップにつなげることができます。
有料老人ホームの給料に関する注意点
有料老人ホームへの就職・転職を検討する際、給料面で注意すべきポイントがあります。求人票の見方や、給料が低くなりやすいケースを確認しておきましょう。
求人票の「月給○○万円〜」に注意
求人票に記載されている「月給25万円〜」などの表記は、多くの場合各種手当込みの金額です。基本給はこれより低く、夜勤手当・資格手当・処遇改善手当などを全て含めた金額であることが一般的です。基本給が低いと賞与や退職金が少なくなるため、基本給の金額を必ず確認しましょう。
「みなし残業」の有無を確認
一部の施設では「みなし残業代込み」の給与体系を採用しています。例えば「月給28万円(固定残業代30時間分含む)」という場合、実際の基本給は低く、残業が少ない月でも追加の残業代が支給されません。みなし残業の有無と時間数を確認しましょう。
賞与の支給実績を確認
求人票に「賞与あり」と記載されていても、実際の支給額は業績や個人評価によって変動します。「賞与年2回(計4ヶ月分)」と記載があっても、過去の支給実績が2ヶ月分程度というケースもあります。面接時に過去の支給実績を確認することをおすすめします。
試用期間中の給料に注意
多くの施設では3〜6ヶ月の試用期間を設けており、この期間中は給料が本採用時より低い場合があります。時給換算で100〜200円低くなったり、手当が支給されなかったりすることもあるため、試用期間中の条件を確認しましょう。
処遇改善加算が給料に反映されているか確認
処遇改善加算は施設が受け取り、職員に分配する仕組みですが、分配方法は施設によって異なります。加算を取得していてもパートや派遣には配分が少ない施設もあります。自分の雇用形態でどの程度の加算が期待できるか確認しましょう。
昇給制度の有無を確認
中小規模の施設では、明確な昇給制度がない場合があります。「昇給あり」と記載があっても、昇給額が年1,000〜3,000円程度というケースもあります。長く働くことを考えるなら、昇給制度や金額の目安を確認しておきましょう。
有料老人ホームの給料に関するよくある質問
Q有料老人ホームは特養より給料が低いですか?
一概には言えません。確かに平均値で比較すると特養の方が月給2〜4万円程度高い傾向がありますが、大手企業が運営する介護付き有料老人ホームでは特養と同等かそれ以上の給与水準のこともあります。運営会社の規模や経営状況によって大きく異なるため、個別の求人条件を確認することが重要です。
Q有料老人ホームにボーナスはありますか?
多くの有料老人ホームでは賞与が支給されます。大手企業では年2回、計2〜4ヶ月分の賞与が一般的です。ただし、中小規模の施設では賞与がない場合や、寸志程度の場合もあります。求人票で賞与の有無と支給月数を確認し、可能であれば過去の支給実績も聞いてみましょう。
Q介護付きと住宅型の給料差はどのくらいですか?
介護付きの方が月2〜4万円程度高い傾向があります。介護付きは介護保険の「特定施設入居者生活介護」の指定を受けており、処遇改善加算の対象となりやすいためです。また、24時間の介護体制で夜勤があるため、夜勤手当も月収アップに貢献します。
Q有料老人ホームで年収500万円は可能ですか?
管理職やホーム長になれば十分可能です。大手企業の施設長は年収500〜650万円の求人もあります。一般職では、介護福祉士を取得して夜勤を多めに入れ、処遇改善加算も含めると年収400〜450万円程度が上限です。年収500万円以上を目指すなら、リーダー職や管理職へのキャリアアップが必要です。
Q未経験でも有料老人ホームに就職できますか?
はい、未経験・無資格でも就職可能な施設は多くあります。特に大手企業は研修制度が充実しており、働きながら資格取得を目指せます。未経験の場合の月給は20〜24万円程度からスタートとなりますが、資格取得や経験を積むことで着実に収入アップが見込めます。
Qパートの時給相場はどのくらいですか?
有料老人ホームのパートの時給相場は1,100〜1,500円程度です。介護福祉士の資格があれば時給100〜200円程度アップすることが多いです。早朝・夜間・土日は時給が上乗せされる施設もあります。派遣社員の場合は時給1,300〜1,800円程度とパートより高くなります。
Q転職で年収を上げるコツはありますか?
転職で年収を上げるポイントは、①大手企業を狙う ②介護付き有料老人ホームを選ぶ ③処遇改善加算(Ⅰ)を取得している施設を選ぶ ④各種手当が充実している施設を選ぶ、の4点です。複数の求人を比較し、基本給・手当・賞与・福利厚生をトータルで確認しましょう。
あなたに合った介護施設を診断
有料老人ホームの給料について詳しく解説しました。給料だけでなく、働き方や職場環境も含めて自分に合った施設を見つけることが大切です。無料の働き方診断で、あなたの希望条件や適性に合った介護施設のタイプを見つけましょう。
まとめ
有料老人ホームの給料相場は、施設タイプや運営会社によって大きく異なります。介護付き有料老人ホームの正社員であれば月給26〜32万円、年収350〜430万円程度が目安です。
収入アップを目指すなら、まずは介護福祉士の資格取得が最も効果的です。資格手当として月1〜3万円がプラスされるほか、処遇改善加算の配分でも優遇されます。さらにリーダー職や管理職を目指すことで、年収500万円以上も現実的な目標となります。
転職を検討している方は、大手企業が運営する介護付き有料老人ホームで、処遇改善加算(Ⅰ)を取得している施設を探すのがおすすめです。基本給だけでなく、手当・賞与・福利厚生もトータルで比較し、長期的なキャリアプランを見据えて施設を選びましょう。
有料老人ホームは民間企業ならではの柔軟さがあり、実績次第で大きな収入アップも期待できます。自分に合った働き方で、充実した介護キャリアを築いてください。
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有料老人ホームで働くことのメリットとデメリットを紹介します。
メリット
1. 身体的負担が比較的軽い
入居者の平均介護度が特養より低いため、全介助の方が少なく、腰痛などのリスクは比較的低いです。体力に自信がない方や、長く働き続けたい方には働きやすい環境です。
2. 接遇・コミュニケーションスキルが身につく
ホスピタリティを重視する環境で働くことで、接遇スキルが磨かれます。言葉遣い、身だしなみ、気配りなど、社会人として役立つスキルが身につきます。
3. 入居者との会話を楽しめる
比較的お元気な方が多いため、会話を楽しむ余裕があります。人生経験豊富な入居者から話を聞くことができ、コミュニケーションが好きな人にはやりがいを感じられます。
4. レクリエーションやイベントが充実
季節行事、趣味活動、外出レクなど、楽しいイベントが多く企画されています。企画から実施まで携われるため、クリエイティブな仕事がしたい人には魅力的です。
5. 福利厚生が充実している施設も多い
大手企業が運営する有料老人ホームでは、福利厚生が整っていることが多いです。研修制度、資格取得支援、育休制度などが充実している施設もあります。
デメリット
1. 接遇へのプレッシャー
「お客様」として入居者・ご家族に接することが求められるため、言葉遣いや態度に常に気を配る必要があります。サービス業的な働き方に慣れていないとストレスを感じることがあります。
2. ご家族からの要望・苦情対応
高い入居費用を払っているご家族は、サービスへの期待も高くなります。時に厳しい要望や苦情を受けることがあり、対応にストレスを感じる人もいます。
3. 給料は特養・老健より低め
有料老人ホームの平均月収は約33.8万円で、特養(36.1万円)や老健(35.2万円)より低い傾向があります。ただし、施設によって差が大きく、高給与の施設もあります。
4. イベント準備で残業が発生することも
レクリエーションやイベントが多い分、準備に時間がかかることがあります。行事が集中する時期は残業が発生することもあります。
早番(7:00〜16:00)の1日の流れ
早番は朝の起床介助から始まり、午後の早い時間に退勤するシフトです。朝食・昼食の介助が主な業務になります。
| 時間 | 業務内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 7:00 | 出勤・夜勤者からの申し送り確認 | 夜間の出来事、体調変化を把握 |
| 7:15 | モーニングケア準備・起床介助開始 | 入居者の覚醒状況を確認しながら |
| 7:30 | 起床介助・整容・更衣介助 | 洗顔、歯磨き、髪を整えるなど |
| 8:00 | 朝食準備・配膳 | 食事形態を確認して配膳 |
| 8:15 | 朝食介助・見守り | 摂取量を確認、服薬介助も |
| 9:00 | 服薬確認・口腔ケア・下膳 | 飲み残しがないか確認 |
| 9:30 | 排泄介助・居室巡回 | 体調確認、居室の換気 |
| 10:00 | 入浴介助(入浴日の場合) | バイタル測定後に実施 |
| 11:00 | 水分補給・体操・レク準備 | 脱水予防の声掛け |
| 11:30 | 昼食準備・配膳 | 午前の活動で食欲増進 |
| 12:00 | 昼食介助・見守り | ゆっくり食べていただく |
| 13:00 | 口腔ケア・休憩(60分) | 交代で休憩 |
| 14:00 | レクリエーション補助・見守り | 入居者と一緒に参加 |
| 15:00 | おやつ介助・記録作成 | 午前中の記録をまとめる |
| 15:30 | 日勤者・遅番への申し送り | 重要事項を漏れなく伝達 |
| 16:00 | 退勤 |
早番は朝の時間帯が最も忙しく、起床介助から朝食介助までがピークタイムです。複数の入居者を効率よくケアするため、チームワークが求められます。
のの働き方
のでは、様々な働き方が可能です。
勤務形態の選択肢
- 日勤のみ:の中には日勤帯のみで働ける施設もあります
- シフト制:早番・日勤・遅番・夜勤のローテーションが基本
- パート・アルバイト:週2〜3日から働ける柔軟な雇用形態
で働く環境
エリアのでは、資格取得支援制度や研修制度が充実している施設が多くあります。での経験を積みながら、キャリアアップを目指すことができます。
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有料老人ホームはきつい?大変なことと対処法を現場目線で解説
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有料老人ホームに向いている人の特徴10選|仕事内容・給料・特養との違いも解説
有料老人ホームで働くのに向いている人の特徴を10項目で解説。接遇スキル、ホスピタリティ、コミュニケーション力など必要な適性を紹介。仕事内容、給料相場、1日の流れ、特養との違い、メリット・デメリットまで網羅。




