
介護施設で働く派遣看護師のリアル|時給・医療行為の範囲・特養の配置基準と訪問看護派遣との違い
介護施設の派遣看護師は時給1,800〜2,500円が相場。2021年改正で社会福祉施設への日雇派遣も解禁され、特養(看護職員常勤1名以上)・老健・有料・GHで需要拡大中。施設別の医療行為範囲、夜勤の有無、訪問看護派遣との違いを公的データで整理します。
この記事のポイント
介護施設で働く派遣看護師の時給相場は正看1,800〜2,500円・准看1,700〜2,200円(首都圏・日勤)で、夜勤専従なら1勤務2.8万〜4万円。労働者派遣法施行令により病院・老健は産休代替や紹介予定派遣に限られる一方、特養・有料老人ホーム・グループホームなど社会福祉施設は派遣解禁(2021年4月から日雇派遣もOK)。特養は看護職員の常勤1名以上が義務、夜勤はオンコール対応が中心です。
目次
介護施設×派遣看護師という選択肢が広がっている
「病院から少し離れたい」「子育てや介護と両立したい」「Wワークで収入を増やしたい」──そんな看護師が、いま介護施設の派遣求人に注目しています。背景にあるのは、2021年4月の労働者派遣法施行令改正で社会福祉施設への日雇派遣が解禁されたこと、そして団塊世代の後期高齢者入りで特養・有料老人ホーム・グループホームの看護需要が急拡大していることです。
ただし、介護施設の派遣看護師は「病院派遣」とは別物。配置基準も医療行為の範囲も施設タイプで大きく異なり、訪問看護ステーションへの派遣(病院扱いで原則不可)とも区別が必要です。本記事では、特養・老健・有料・グループホームの4タイプを中心に、時給相場・配置基準・夜勤の有無・医療行為範囲を、厚労省データと最新の派遣求人実態から整理します。
介護施設で派遣看護師は働ける?派遣解禁の範囲をおさらい
看護師派遣は「全面解禁」ではありません。労働者派遣法施行令第2条で「医業」に係る派遣は原則禁止とされ、病院・診療所・助産所・介護老人保健施設(老健)・介護医療院・訪問看護は「医療機関」に分類されます。派遣で働けるのは下記の例外に限られます。
医療機関での派遣が認められる4ケース
- 産前産後・育児・介護休業の代替要員として派遣される場合
- 紹介予定派遣(最長6か月、その後直接雇用が前提)
- へき地(離島・過疎地域など)の医療機関
- 2021年4月の改正で社会福祉施設等の日雇派遣(31日未満)も追加解禁
派遣が広く認められる「介護施設」の範囲
一方、社会福祉施設に分類される下記の介護施設では、産休代替や紹介予定派遣に限定されず派遣が認められています。これが介護施設×派遣看護師が成り立つ法的根拠です。
- 特別養護老人ホーム(特養/介護老人福祉施設)
- 軽費老人ホーム・ケアハウス
- 有料老人ホーム(介護付・住宅型)
- サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
- 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
- デイサービス・小規模多機能・看多機(在宅サービス系)
注意:老健と訪問看護派遣は別ルール
同じ「介護現場」でも老健は医療機関扱いのため、原則は産休代替・紹介予定派遣のみ。同様に訪問看護ステーションも医業扱いで、自宅訪問業務への派遣は不可です(介護福祉施設併設の訪問入浴介護は派遣可)。求人票で「老健の派遣」と書かれていても、契約形態が紹介予定派遣であるケースが多い点に注意してください。
時給相場|首都圏は日勤2,000〜2,500円、夜勤専従は1勤務3万円超
派遣看護師の時給は、勤務先が「医療機関」か「介護施設」かよりも、勤務時間帯(日勤/夜勤)と地域で大きく変わります。リクルートジョブズリサーチセンターの2026年1月度集計では、三大都市圏の「看護師・准看護師」派遣平均時給は2,326円(前月比+53円・前年比+63円)。介護スタッフ全体の1,676円と比べて約1.4倍の水準です。
施設タイプ別・勤務形態別の時給目安
| 勤務形態 | 正看護師 | 准看護師 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 有料老人ホーム(日勤) | 1,900〜2,200円 | 1,700〜2,000円 | 派遣求人が最も多い |
| 特養(日勤) | 1,800〜2,200円 | 1,600〜1,900円 | 看取り対応で高め |
| 老健(日勤・紹介予定派遣) | 2,000〜2,500円 | 1,800〜2,200円 | 医療行為多く高時給 |
| グループホーム(日勤) | 1,800〜2,100円 | 1,600〜1,900円 | 1ユニット9名で穏やか |
| 夜勤専従(特養・有料) | 2,500〜3,500円 | 2,200〜3,000円 | 1勤務2.8〜4万円 |
※派遣会社の公開求人(ナースパワー、レバウェル看護派遣、スーパーナース等の2026年4月時点)と、リクルート派遣時給調査をもとに編集部集計。地方圏は日勤帯で1,500〜1,800円が中心です。
同じ介護施設でも介護職派遣との時給差は500〜700円
厚労省「労働者派遣事業の事業報告の集計結果」を時給換算した介護スタッフ派遣の平均が約1,571〜1,676円なのに対し、看護師派遣は2,000円台前半。介護施設で看護資格を活かす派遣は、介護職派遣より月収換算で7〜10万円多い計算になります。
特養・老健・有料・GHの違い|配置基準と医療行為の幅で選ぶ
介護施設の派遣看護師は、施設タイプで仕事内容と責任範囲がまったく違います。「派遣で気軽に」と思って入ると、想定外の医療処置を任されたり、逆に物足りなくなったりします。下記の比較で自分に合うタイプを把握しましょう。
4タイプ比較表
| 項目 | 特養(特別養護老人ホーム) | 老健(介護老人保健施設) | 有料老人ホーム | グループホーム |
|---|---|---|---|---|
| 看護師の配置基準 | 入所30名以下は常勤1名以上、31〜50名で2名、51〜130名で3名(介護保険法施行規則) | 入所100名あたり常勤換算9名(医師1名・看護介護10名以上のうち看護2/7) | 介護付は要介護者30名で1名・以後50名増ごとに+1名 | 配置義務なし(多くは非常勤・派遣で確保) |
| 夜勤の有無 | 原則なし。オンコール対応(月10回程度の電話、現場出動は月1回程度) | 夜勤あり(24時間看護配置義務) | 施設による(介護付は夜勤あり、住宅型はオンコール) | 原則なし。介護職員のみで夜勤、看護師はオンコール |
| 主な医療行為 | 褥瘡処置、胃ろう注入、インスリン、喀痰吸引、看取り対応、バルーン交換 | 経管栄養、点滴、喀痰吸引、リハ前後の状態観察、急変対応 | 服薬管理、バイタル、軽処置、緊急時の医療連携 | 服薬管理、バイタル、認知症の身体合併症観察 |
| 派遣の入りやすさ | ○ 直接派遣OK | △ 紹介予定派遣中心 | ◎ 求人最多 | ◎ 単発・週1〜OK多い |
| 派遣時給目安(首都圏日勤) | 1,800〜2,200円 | 2,000〜2,500円 | 1,900〜2,200円 | 1,800〜2,100円 |
選び方の指針
- 看取りまで関わりたい・医療色を残したい→特養または老健
- とにかく穏やかに働きたい・残業ゼロ→住宅型有料老人ホームかグループホーム
- 夜勤で稼ぎたい・Wワーク→有料老人ホームの夜勤専従(1勤務3万円超)
- 派遣のうちに正社員候補を見極めたい→老健の紹介予定派遣(直雇用前提)
特養の派遣看護師|「常勤1名以上」の壁と派遣がハマる理由
介護保険法施行規則第131条で、特養(介護老人福祉施設)の看護職員配置は厚労省告示にしたがい以下が定められています。
- 入所者30人以下:常勤換算で1名以上
- 31〜50人:2名以上
- 51〜130人:3名以上
- 131人以上:3名 +「(入所者数−130)÷50」を切り上げた人数
このうち、必ず1名は常勤でなければなりません。中小の特養(30名規模)では「常勤1名+非常勤数名」で回している施設が多く、常勤が産休・退職するとすぐ基準割れのリスクが生じます。基準を満たさないと「人員基準欠如減算」で介護報酬が30%減額されるため、施設側にとって派遣看護師は緊急バックアップとして欠かせません。
1日の流れ(特養・日勤)
- 8:30 出勤・申し送り、夜勤帯のオンコール記録確認
- 9:00 バイタル測定(30〜50名)、創処置、軟膏塗布
- 10:30 入浴前のバイタル確認、入浴可否判断
- 11:30 経管栄養注入準備、血糖測定・インスリン
- 12:30 服薬介助、食事介助の見守り
- 14:00 看護記録、家族からの問合せ対応
- 15:00 褥瘡処置、爪切り、医師往診の同行
- 17:00 翌日の薬準備、申し送り、退勤
夜勤はオンコールが基本
特養の夜間は介護職員のみで、看護師はオンコール待機が一般的。在宅医療ナビの調査では、月10回担当して電話対応は5回未満、現場出動は月1回程度。派遣でもオンコール手当(1回1,500〜3,000円程度)が設定されることがありますが、契約時に「オンコールあり/なし」を必ず確認しましょう。
老健・有料・GH別|派遣看護師のリアルな働き方
老健(介護老人保健施設)|医療色強め・夜勤あり・紹介予定派遣中心
老健は在宅復帰を目指すリハビリ施設で、看護師は100名あたり常勤換算9名(看護介護10名のうち看護2/7)が必要、24時間配置義務もあります。経管栄養・点滴・喀痰吸引・リハ前後の状態観察・急変対応など医療行為が多く、病院に近い感覚で働けます。ただし労働者派遣法上は「医療機関」のため、長期派遣は不可。求人の多くは紹介予定派遣(最長6か月で正社員登用)か、産休代替の有期派遣です。
有料老人ホーム|派遣求人がもっとも豊富
介護付有料老人ホーム(特定施設入居者生活介護)は要介護者30名で看護師1名、以後50名増ごとに1名追加が基準。住宅型はオンコール体制が主流です。ナースパワー2026年4月の公開求人では千葉県八千代市・正看時給2,000円/日勤のみ、埼玉県新座市・時給2,200円などが代表例。日勤9〜18時で週4〜5日勤務、残業ほぼゼロという求人が多く、「病院から離れたいが医療を完全に手放したくない」看護師に向いています。
グループホーム(GH)|1ユニット9名・認知症ケア中心
GHは認知症高齢者が1ユニット最大9名で共同生活する施設。看護師の配置義務はありませんが、医療連携体制加算(1日39単位)を算定するため非常勤・派遣で看護師を確保するのが定番です。仕事は服薬管理、バイタル、認知症の身体合併症観察が中心で、医療処置はほぼなし。「派遣で週1〜2日」「夜勤専従1ユニットでオンコール」のような柔軟な求人が多く、Wワーク派の選択肢になります。
サ高住・小規模多機能・看多機
サービス付き高齢者向け住宅は介護付(特定施設)以外なら看護師配置義務なし。小規模多機能型居宅介護は看護職員1名以上の配置が必要で、看多機(看護小規模多機能)は看護師2.5名以上+常勤1名が必須。看多機の派遣は紹介予定派遣に限られる点に注意してください。
訪問看護派遣との違い|介護施設派遣のほうが「単発で稼げる」理由
「派遣看護師=訪問看護」のイメージで応募して、求人がほとんどないことに驚く看護師がいます。訪問看護ステーションは労働者派遣法上の医療機関に分類され、患者宅での療養上の世話・診療補助は「医業」にあたるため、原則派遣は禁止です。同行訪問の研修期間中に短期派遣で雇うケースはありますが、長期の派遣案件はほとんど存在しません。
3つの違いを整理
| 項目 | 介護施設派遣 | 訪問看護派遣 |
|---|---|---|
| 派遣の可否 | ○ 特養・有料・GHなどは長期派遣OK | × 原則不可(紹介予定派遣のみ) |
| 業務範囲 | 施設内の入所者数十名を巡回管理 | 1日4〜6件の自宅訪問、移動と運転含む |
| 必要な経験 | 介護施設特有の慢性期ケアに慣れていれば可 | 1人で判断する自立性、訪問看護経験が問われる |
| 時給相場 | 1,800〜2,500円(首都圏日勤) | 常勤換算で月給28〜40万円が中心 |
| 単発案件 | 豊富(特に夜勤専従、有料の日勤帯) | ほぼなし |
訪問看護のリアルなキャリアは別記事「訪問看護ベースアップ評価料、1,050円から最大2,880円へ」で詳しく解説しています。「訪問看護に興味がある」場合は、まず正社員か常勤パートで経験を積み、その後の選択肢として介護施設の派遣(夜勤専従でWワーク)を検討するのが現実的です。
介護施設×派遣看護師のメリット・デメリット
メリット
- 時給が高水準で時間単価が稼ぎやすい:首都圏日勤で2,000円台前半、夜勤専従なら1勤務3万円超。同一労働同一賃金の浸透で2024年以降さらに上昇傾向(リクルート派遣時給2026年1月:前年比+2.8%)
- 残業ほぼゼロ・オンコール限定:病院のような救急対応がなく、定時退社が基本
- 急変・急性期処置が少ない:医療色を抑えたい看護師、復職組に向く
- 人間関係を割り切れる:施設職員(介護職)との関係はあるが、看護師同士の派閥が薄い
- 働く曜日・時間が選べる:週1〜・夜勤のみ・短期2か月などの多様な契約
- 派遣会社の交渉代行:時給アップ・契約更新条件の調整を担当者が代わりに行う
デメリット
- 賞与・退職金なし:年収換算では正職員に劣るケースあり(処遇改善加算の対象外)
- 同一事業所3年制限:労働者派遣法第40条の2により、同一事業所での派遣は最長3年
- 研修・スキルアップ機会が限定的:施設内のラダー研修対象外になることも
- 派遣切りリスク:契約更新が事業所判断、施設の経営状況に左右される
- 看取り・家族対応など重い場面で「派遣だから」と疎外感:チーム参画度合いは施設次第
- 有給取得や産休・育休が取りにくい:派遣先での雇用継続が前提のため
向いている人・向いていない人
向いている人
- ブランクから復職したい看護師:急性期処置が少ないため復帰のリハビリに最適
- 子育て・介護と両立したい:日勤のみ・週3〜4日・残業なしの求人が豊富
- Wワークで収入を増やしたい:病院常勤+月8〜10回の夜勤専従で月収+15〜20万円可
- 慢性期・看取り・認知症ケアに関心がある:高齢者医療の経験を積める
- 同じ職場に縛られず、複数施設を経験したい:派遣ならではのキャリア形成
- 人間関係をリセットしたい:「派遣だから」と一定の距離感を保てる
向いていない人
- 急性期医療や高度看護でスキルを伸ばしたい
- 退職金・賞与・有給を含めた長期的な安定を最優先
- 1人で判断する場面に不安がある(特養・GHは看護師1名体制が多い)
- 研修・教育を充実させたい(派遣先の研修対象外になりがち)
介護施設の派遣求人を選ぶときのチェックポイント7つ
1. 看護師の人数体制(自分1人になる時間帯はあるか)
特養・GHでは「看護師1名体制」のシフトが日常茶飯事。派遣初日でも判断を委ねられるため、応援体制(医師・主任ケアマネ)と相談先を確認しておきましょう。
2. オンコールの有無と手当
「日勤のみ」と書かれていても、月数回のオンコール当番が含まれる契約があります。1回1,500〜3,000円の手当、出動時の時給換算(2,000〜3,000円)を契約書で確認。
3. 医療行為の範囲
胃ろう・喀痰吸引・インスリン・看取りまで対応するか。看護師1名体制での看取り対応は精神的負担が大きいため、初回派遣では「看取りなし」案件から始めるのも手です。
4. 看護師同士の引継ぎ体制
常勤看護師がいて、派遣はサブで動く施設なら安心。「常勤が休職中で派遣が主戦力」という案件はリスク高め。
5. 派遣会社の専門性
看護師専門派遣(スーパーナース、ナースパワー、レバウェル看護派遣など)は介護施設求人にも強い。介護専門派遣は看護師求人が少なめ。
6. 同一労働同一賃金の交通費・賞与相当
2020年4月施行の働き方改革関連法で、派遣社員にも交通費実費支給と「賞与相当の上乗せ」が義務化。求人票で「交通費別途」「賞与相当含む時給」の記載を確認。
7. 紹介予定派遣の場合の正社員時給換算
老健の紹介予定派遣は「6か月後に正社員」が前提。派遣中の時給だけでなく、正社員登用後の月給・賞与・処遇改善加算の配分を事前確認。派遣時給が高くても、正社員登用後に年収ダウンするケースがあります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 介護施設の派遣看護師は違法ではないですか?
A. 合法です。労働者派遣法施行令第2条で「医業」への派遣は原則禁止ですが、特養・有料老人ホーム・グループホームなどの社会福祉施設は適用除外。2021年4月の改正で日雇派遣(31日未満)も解禁されています。違法となるのは病院・診療所・老健・訪問看護への産休代替や紹介予定派遣以外の派遣です。
Q2. 准看護師でも介護施設の派遣で働けますか?
A. 働けます。准看護師の派遣求人は、特養・有料・GHを中心に多数あり、時給は正看より100〜400円ほど低めですが1,600〜2,000円台が中心。准看護師は医師・歯科医師・看護師の指示のもとで業務を行うため、施設に常勤看護師(指示者)がいるかは要確認です。
Q3. 訪問看護ステーションへの派遣は本当に不可ですか?
A. 原則不可です。訪問看護は労働者派遣法上の「医療機関」(医業の派遣)扱いで、社会福祉施設の例外には含まれません。例外的に紹介予定派遣(最長6か月で直雇用)と産休代替のみ認められています。
Q4. 派遣でも処遇改善加算の恩恵を受けられますか?
A. 介護職員等処遇改善加算は原則として直接雇用の介護職員が対象で、派遣看護師は対象外。ただし2024年度以降、施設によっては時給に「処遇改善相当分」を上乗せして派遣会社に支払うケースが増えています。求人票で「処遇改善反映済」「処遇改善加算込みの時給」と記載されている案件をチェックしましょう。
Q5. 同じ施設で何年働けますか?
A. 労働者派遣法第40条の2により、同一事業所での派遣就業は原則3年が上限。3年を超えて働きたい場合は紹介予定派遣→直雇用への切り替え、または同一法人内の別施設へ異動する形になります。
Q6. 単発(1日だけ)の介護施設派遣はできますか?
A. 2021年4月以降、社会福祉施設での日雇派遣(31日未満)が解禁され、単発・週1勤務が可能になりました。看護師スポット派遣サイト(バイトル、ナースステップ等)で「1日3.2万円」のような特養夜勤専従単発求人が増えています。
Q7. 派遣看護師に夜勤は必須ですか?
A. 必須ではありません。日勤のみの求人が大半で、夜勤は「夜勤専従派遣」として別契約。夜勤を希望しない場合は、特養(オンコール対応)か住宅型有料老人ホームの日勤派遣を選びましょう。
Q8. 病院から介護施設派遣に転職するときに不安なことは?
A. 多くの病院出身者が戸惑うのは「医療機器が少ない」「医師が常駐していない」「介護職との分担が病院と異なる」の3点です。病院では当たり前だった輸液ポンプや心電図モニターが特養・GHにはほぼなく、急変時はバイタルと観察スキルが頼り。最初の1〜2か月は派遣会社のキャリアアドバイザーに状況を相談し、施設長や主任看護師に「これまでの経験範囲」を共有して任される業務を調整してもらうとスムーズです。
Q9. 派遣看護師でも喀痰吸引や経管栄養は対応しますか?
A. 看護師資格に基づく医療行為として、施設の指示書・ケアプランに沿って実施します。介護職員に対する喀痰吸引等研修の指導役を任されるケースもあるため、求人票で「教育・指導業務あり」の記載があれば事前に経験範囲を確認しておきましょう。
Q10. 派遣会社はどう選べばいいですか?
A. 看護師専門派遣(スーパーナース、ナースパワー、レバウェル看護派遣、MCナースネット等)が介護施設求人の質・量ともに優位です。複数社に登録し、同じ施設の求人票を見比べると「同じ施設で時給100〜200円違う」ケースもあるため、相見積もりで条件を比較しましょう。
参考文献・出典
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まとめ|「介護施設×派遣」は派遣看護師の主戦場になっていく
2021年4月の労働者派遣法施行令改正と、2024〜2026年の介護現場の人手不足を背景に、介護施設で働く派遣看護師は派遣看護師全体のなかで存在感を増しています。病院派遣と違って長期就業もOK、訪問看護派遣と違って単発・週1勤務も可能、さらに同一労働同一賃金で時給上昇率も高い──このトリプルメリットが、復職組・Wワーク派・育児中の看護師にハマっています。
選び方のコアは2つだけ。①施設タイプを「医療色×働き方」の軸で選ぶ(特養・老健は医療色強め/有料・GHは穏やか)、②看護師1名体制になる時間帯と医療行為範囲を契約前に確認する。この2点を押さえれば、ミスマッチをほぼ防げます。
編集部からの独自見解|2026年以降の市場予測
kaigonews編集部が厚労省データを横断分析した結果、「特養・有料の派遣看護師ニーズは今後3〜5年で1.5倍以上に拡大する」と見ています。根拠は3つ。①介護労働実態調査では介護施設の看護職員不足感が年々上昇、②2026年6月介護報酬臨時改定で訪問看護ベースアップ評価料が最大2,880円に拡充され、訪問看護への正社員流出が加速、③団塊世代が75歳以上に到達することで特養・有料老人ホームの開設ラッシュ。常勤確保が間に合わない施設は派遣で穴埋めせざるを得ず、時給はさらに上昇するでしょう。介護施設×看護師という組み合わせは「キャリアの寄り道」ではなく、戦略的な選択になっていきます。
kaigonewsでは派遣の働き方ガイド、介護福祉士の派遣、グループホーム派遣の詳細記事も用意しています。自分の理想に近い形を見つけ、納得のいく1社目(または何社目か)の派遣先を選んでください。
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