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📑目次

  1. 01介護老人保健施設の給与・事業所データから見るポイント
  2. 02介護老人保健施設の施設数データから見るポイント
  3. 03老健(介護老人保健施設)とは|病院と自宅の中間施設
  4. 04派遣で老健に入った場合の時給相場|厚労省データで読む
  5. 05老健・派遣介護士の1日|リハ職と組む実務スケジュール
  6. 06老健の5類型|超強化型・在宅強化型・加算型・基本型・その他型
  7. 07派遣で老健で働くメリット・デメリット
  8. 08派遣で老健に入る前に押さえておきたい5つのコツ
  9. 09よくある質問
  10. 10参考文献・出典
  11. 11まとめ|派遣で老健に入る価値は「リハ職と組む3〜6カ月」にある
介護の働き方診断
派遣介護士が老健で働くリアル|時給1,400円台・リハ職と組む在宅復帰支援の実務
介護職向け

派遣介護士が老健で働くリアル|時給1,400円台・リハ職と組む在宅復帰支援の実務

派遣で介護老人保健施設(老健)で働くときの時給相場・1日の流れ・リハビリ職との連携・3〜6カ月の入退所サイクルでの動き方を厚労省データで解説。在宅復帰支援に関わりたい派遣介護士の現実と、超強化型/在宅強化型など5類型の選び方までわかります。

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この記事のポイント

派遣介護士が介護老人保健施設(老健)で働く場合、時給は1,300〜1,800円程度(資格・地域による)で、平均は約1,399円です。老健は理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・看護師との多職種連携が特徴で、平均在所日数は約298日。施設類型では超強化型・在宅強化型が増えており、在宅復帰支援の現場に3〜6カ月単位の入退所サイクルで関われるのが大きな魅力です。

📑目次▾
  1. 01老健(介護老人保健施設)とは|病院と自宅の中間施設
  2. 02派遣で老健に入った場合の時給相場|厚労省データで読む
  3. 03老健・派遣介護士の1日|リハ職と組む実務スケジュール
  4. 04老健の5類型|超強化型・在宅強化型・加算型・基本型・その他型
  5. 05派遣で老健で働くメリット・デメリット
  6. 06派遣で老健に入る前に押さえておきたい5つのコツ
  7. 07よくある質問
  8. 08参考文献・出典
  9. 09介護老人保健施設の給与・事業所データから見るポイント
  10. 10介護老人保健施設の施設数データから見るポイント
  11. 11まとめ|派遣で老健に入る価値は「リハ職と組む3〜6カ月」にある

「派遣で介護施設を経験するなら、特養と老健のどちらがいいのか」「リハビリ職と組んで働く現場に、派遣でも入れるのか」。そんな疑問を持つ派遣介護士は少なくありません。

介護老人保健施設(老健)は、入所期間が比較的短く(平均約298日/2023年度)、在宅復帰を目標にPT・OT・看護師・支援相談員と連携しながらケアを進める「中間施設」です。特養のように長期にわたって看取りまで関わる現場とは異なり、3〜6カ月単位で利用者と濃く関わる独特のリズムがあります。

本記事では、厚生労働省・全国老人保健施設協会・福祉医療機構などの一次データをもとに、派遣で老健に入る前に知っておきたい時給相場・1日の流れ・リハ職連携の実務・施設類型(超強化型/在宅強化型/加算型/基本型/その他型)の見方を整理します。

老健(介護老人保健施設)とは|病院と自宅の中間施設

介護老人保健施設(老健)は、介護保険法に基づく公的な介護保険施設の一つです。要介護1以上の高齢者が「在宅復帰」を目標に、リハビリと介護・医療ケアを受ける入所施設にあたります。病院から退院した後、自宅にすぐ戻るのが難しい高齢者が、リハビリで生活機能を取り戻して自宅に帰っていく「中間施設」と位置づけられています。

老健の3つの基本機能

在宅復帰支援機能として、医師・看護師・PT/OT/STと連携して心身機能の維持・回復を図ります。在宅生活継続支援機能としては、通所リハ・短期入所療養介護で在宅生活を支えます。医療的ケアの提供では、医師が常勤し、所定疾患施設療養費の枠組みで施設内治療も可能です。

派遣介護士から見た老健の特徴

老健は特養(特別老人ホーム)と並んで介護施設の代表格ですが、派遣介護士の立場から見ると違いがあります。入所期間が短く、原則3〜6カ月で入退所が回るため、派遣の契約期間(3カ月更新が多い)と相性が良いのが第一点です。多職種が常駐し、医師(常勤)・看護師・PT/OT/ST・支援相談員・管理栄養士・ケアマネと毎日関わります。医療的ケアも多く、喀痰吸引・経管栄養・服薬管理など、特養より医療色が強い現場です。記録やカンファレンスも多く、在宅復帰指標を満たすための退所前訪問・サービス担当者会議が頻繁に行われます。

施設の正式略称は「老健(ろうけん)」です。派遣会社の求人票では「介護老人保健施設」「老健」「ROKEN」「ROUKEN」と表記が揺れることがあるため、検索時は複数の表記を試すと取りこぼしが減ります。

派遣で老健に入った場合の時給相場|厚労省データで読む

派遣で老健に入った場合の時給は、派遣会社の求人票・厚労省統計を組み合わせると1,300〜1,800円程度に分布しています。施設別の派遣時給は厚労省「介護従事者処遇状況等調査」をベースにした集計で老健 約1,399円とされ、特養(約1,360円)・有料老人ホーム(約1,391円)と同水準、訪問介護(約1,621円)よりは低い位置にあります。

施設タイプ別の派遣時給(参考)

施設タイプ派遣時給の目安特徴
訪問介護約1,621円身体介護中心で最高水準
グループホーム約1,403円認知症ケア専門
介護老人保健施設(老健)約1,399円リハ職連携・短期入退所
有料老人ホーム約1,391円夜勤手当が手厚い施設多
特別養護老人ホーム約1,360円長期ケア・看取り対応
デイサービス約1,253円日勤専従で時給は低め

※厚労省「介護従事者処遇状況等調査結果」をもとにした派遣時給の参考値(職種・地域・資格で大きく変動)

資格別の上乗せ

厚労省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」では、時給制で働く介護職員の保有資格別平均時給は次の通りです(派遣含む)。

  • 介護福祉士:約1,500円台後半(夜勤可なら老健派遣で1,700〜1,800円もあり)
  • 実務者研修修了:約1,400円台後半
  • 初任者研修修了:約1,400円台前半
  • 無資格:約1,330円

夜勤を入れた月収シミュレーション

老健は基本的に2交代の夜勤体制(16:30〜翌9:30など)。派遣でも月4〜5回の夜勤に入ると、時給+夜勤手当(1回6,000〜10,000円)で月収が大きく変わります。

働き方時給月収目安
日勤専従週5(介護福祉士)1,500円約24万円
日勤+月4回夜勤1,600円約30〜32万円
夜勤専従月10回1,500〜1,700円約25〜28万円

※実労働160h想定/夜勤手当・通勤手当含む。地域・派遣会社で異なります。

施設タイプ別の派遣時給の目安
訪問介護
約1,621円
グループホーム
約1,403円
老健
約1,399円
有料老人ホーム
約1,391円
特養
約1,360円
デイサービス
約1,253円
図:施設タイプ別の派遣時給の目安。老健は約1,399円で中位、訪問介護の約1,621円との差は月160時間で約3.5万円になります。

老健・派遣介護士の1日|リハ職と組む実務スケジュール

派遣で老健に入っても、業務内容は基本的に常勤と同じです。違いは「契約範囲外の管理業務(委員会・退所前訪問・家族面談など)は基本任されない」点。リハビリ職との連携サイクルを意識した1日の動きを整理します。

日勤(早番・日勤・遅番)の流れ

時間業務連携相手
7:00夜勤者から申し送り(バイタル変動・睡眠状況)夜勤介護士・看護師
7:30離床介助・整容・口腔ケア看護師(嚥下リスク確認)
8:00朝食介助・服薬確認看護師(服薬)
9:00朝礼・申し送り(リハビリ予定の確認)PT/OT/ST・看護師
9:30排泄誘導・更衣介助・入浴介助介護士チーム
10:00個別リハ送り出し(PT/OTの居室・機能訓練室への誘導)PT/OT
11:30食堂誘導・嚥下姿勢の調整ST・管理栄養士
12:00昼食介助・服薬看護師
13:30レク・生活リハ(歩行訓練同行・洗濯物たたみ等)OT
15:00おやつ・水分補給看護師
16:00記録入力・夜勤者へ申し送り看護師・夜勤介護士

夜勤(2交代制が一般的)

  • 16:30 出勤・申し送り
  • 17:30 夕食介助・服薬・口腔ケア
  • 20:00 就寝介助・コール対応
  • 22:00〜翌5:00 巡視(2時間ごと)・体位変換・夜間排泄介助・コール対応
  • 5:30 起床介助・整容
  • 7:00 朝食準備〜申し送り
  • 9:30 退勤

派遣でも夜勤帯の人員配置基準(看護・介護職員を入所者25人に対して1人以上、夜勤は2人以上の体制が一般的)に組み込まれます。看護師がオンコールで対応するか常駐するかは施設で異なるため、契約前に必ず確認しましょう。

派遣で「やる業務」と「基本やらない業務」の境界

区分業務例
派遣でやる業務食事・入浴・排泄・移乗介助、レク、生活リハ補助、PT/OTへの送り出し、記録、コール対応、夜勤シフト
派遣で基本やらない業務退所前訪問指導、サービス担当者会議の主担当、入所判定会議、新人指導、身体拘束適正化委員会の運営
事前確認すべき業務喀痰吸引・経管栄養(資格と研修要件あり)、看取り対応、家族面談、個別ケア計画作成補助

老健の5類型|超強化型・在宅強化型・加算型・基本型・その他型

老健は2018年度の介護報酬改定で「在宅復帰・在宅療養支援等指標」(最高90点)の獲得点数によって5類型に区分されました。派遣で入る老健がどの類型かによって、業務負荷もリハビリの密度もまったく違います。

5類型の判定基準と派遣で見るべきポイント

類型指標点在宅復帰率の目安派遣で入った場合の特徴
超強化型70点以上50%超退所スピード速い/カンファ頻度多/PT/OT配置厚い/業務密度高い
在宅強化型60点以上50%超超強化型に近い体制/在宅復帰機能加算(Ⅰ)対応
加算型40点以上30%超標準的な老健/介護派遣の入りやすさはこの層が中心
基本型20点以上30%以下も可長期入所者が多めで業務リズムは特養に近い
その他型20点未満―事実上の長期入所中心/2025年に向け縮小傾向

厚労省「介護給付費等実態統計」をもとにした全国老人保健施設協会の集計では、超強化型は2018年5月時点の7.4%から大きく伸び、近年は全老健の約30%を占める水準に拡大したとされています。一方で基本型は半減傾向にあり、老健全体が「より在宅復帰機能を強める」方向に動いているのが大きな潮流です。

派遣で求人を選ぶときの確認ポイント

  1. 施設類型:求人票や派遣会社の担当者に「どの類型ですか?」と聞く(言わない施設も多い)
  2. 平均在所日数:福祉医療機構のレポートでは2023年度の平均在所日数は約298日(前年から6日短縮)。100日台前後なら超強化型寄り
  3. リハビリ職の常勤数:PT/OT/STの3職種が揃っているか、常勤換算で何人配置か
  4. 夜勤体制:看護師オンコールor常駐/介護2人体制or1人+看護1人
  5. 所定疾患施設療養費の算定有無:肺炎・尿路感染・帯状疱疹など施設内治療の頻度に直結

特養との違い(派遣介護士視点)

視点老健特養
入所期間原則3〜6カ月(実績平均約298日)原則終身(看取りまで)
主目的在宅復帰・機能回復長期生活支援・看取り
多職種医師常勤・PT/OT/ST必置医師は嘱託・PTは任意配置
派遣時給目安約1,399円約1,360円
レク・行事機能訓練優先で少なめ季節行事・レク多い
記録の重さ多い(在宅復帰指標・LIFE)多い(看取り・LIFE)
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関連する主な介護用語

介護老人保健施設理学療法士作業療法士多職種連携支援相談員看取り介護保険法短期入所療養介護

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派遣で老健で働くメリット・デメリット

メリット

リハビリ職と組む経験ができる点は大きいです。PT/OT/STと毎日関わる現場は、訪問介護や有料老人ホームでは得にくく、生活リハの視点を派遣の3カ月で吸収できます。3〜6カ月の入退所サイクルも魅力で、1人の利用者と「入所から自宅復帰」までを最後まで見届けられる達成感があります。長期施設では味わえない区切りの感覚です。

医療的ケアの幅も広がります。医師常勤と看護師24時間配置の環境で、急変対応の判断・服薬管理・嚥下評価などを身近に学べます。夜勤手当が手厚いのも利点で、看護師同席の夜勤体制が多く、医療的ケアが必要でも安心できます。1回6,000〜10,000円が相場です。派遣契約と入退所サイクルが合う点も見逃せません。3カ月更新の派遣契約が、利用者の入退所リズムと噛み合います。

デメリット・注意点

在宅復帰指標を意識した記録が多いのは負担になります。派遣でも記録の質は問われ、LIFE提出データの入力に巻き込まれることもあります。業務密度も高く、超強化型・在宅強化型ほど退所カンファや退所前訪問の段取りが多く、介護士もその準備に駆り出されます。

レク・季節行事は少なめで、機能訓練優先のため、楽しいイベント運営をやりたい人には物足りないかもしれません。医療色が強くプレッシャーを感じる場面もあり、喀痰吸引・経管栄養・看取り対応が出ることがあります。未経験では戸惑うこともあるでしょう。派遣でも委員会への参加要請があり、身体拘束・感染対策委員会への出席を打診されることもあります。契約範囲を派遣会社経由で明確にしておくことが大切です。

派遣で老健に入る前に押さえておきたい5つのコツ

1. 派遣会社にリハ職連携の濃度を必ずヒアリング

「PT/OT/STは何人常勤か」「個別リハの送り出しは介護がやるのか」は施設によって全く違います。リハ職連携を経験したくて老健を選ぶなら、派遣会社の担当者経由で必ず確認しましょう。職場見学時に機能訓練室を見せてもらえると、リハの規模感が一目でわかります。

2. 在宅復帰指標と類型は「事前確認の必須項目」

同じ老健でも超強化型と基本型では業務密度が倍ほど違います。WAM NETの事業所検索で施設名を入れると、加算情報の一部が公表されています。派遣会社が「うちは超強化型ですよ」と言ったら、退所カンファ・退所前訪問・LIFE入力の頻度が高いと覚悟しておきましょう。

3. 喀痰吸引・経管栄養の対応範囲を明確に

老健は医療色が強く、喀痰吸引等研修(第3号)を持っていると派遣の選択肢が広がります。ただし、研修を持っていても「派遣の業務範囲外」と契約書に明記されていれば実施しません。グレーゾーンを残さないよう、派遣会社経由で文書化しましょう。

4. 紹介予定派遣を活用して「合うか試す」

老健は施設類型・職員の入れ替わり・夜勤体制で雰囲気が大きく変わります。3〜6カ月の派遣期間を実質的なお試しとして使い、合えば直接雇用に切り替える紹介予定派遣も有効です。介護福祉士なら、紹介予定で老健の正社員(年収380〜450万円)を狙うルートも現実的といえます。

5. 「在宅復帰した利用者を見届ける」記録を残す

派遣でも、入所から退所までの経過を自分のメモとして残しておくと、次の派遣先や正社員転職時のポートフォリオになります。リハビリ職と一緒に立てた目標と、達成までのアプローチを言語化できると、面接で「老健での経験が話せる派遣介護士」として高く評価されます。

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介護の仕事を嫌いになる前に。施設タイプや転職サービスの選び方を、6つの質問と45秒の動画で整理できます。

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よくある質問

Q. 派遣で老健に入って、リハビリ職と本当に対等に話せますか

派遣でも常勤と同じく朝礼・カンファに参加するため、PT/OT/STと日常的に意見交換します。介護士目線の生活情報(夜間のADL・食事中のムセ・気分の波など)はリハ職にとって貴重なので、観察を言語化できれば派遣・常勤の区別なく頼りにされます。

Q. 老健の派遣求人で時給1,800円超は本当にありますか

介護福祉士+夜勤可+首都圏の条件が揃えば、求人サイトでも時給1,700〜1,800円台が散見されます。在宅強化型・超強化型で人手不足の施設が高めの設定をすることが多いようです。一方、地方や日勤専従だと1,300〜1,400円台が中心になります。

Q. 派遣でも喀痰吸引や経管栄養はやることになりますか

喀痰吸引等研修を修了していて、かつ施設が登録特定行為事業者として登録していれば実施可能です。ただし派遣の場合、契約上「実施業務に含めない」と明記されることもあるため、入職前に派遣会社へ確認しましょう。

Q. 派遣で入って「在宅復帰した利用者を最後まで見届ける」ことは可能ですか

平均在所日数は約298日(2023年度/福祉医療機構)ですが、超強化型では100日台前半まで短縮しています。派遣の3カ月契約でも、入所から退所まで関われるケースは十分あります。退所前訪問の主担当は基本的に支援相談員・ケアマネが担いますが、介護士として最終日の見送りには立ち会えます。

Q. 老健と特養、どちらが派遣には向いていますか

「リハビリ・医療色を学びたい」「3〜6カ月で利用者の変化を見たい」なら老健、「長期で利用者と関係を作りたい」「看取りに関わりたい」なら特養が向きます。時給は老健の方がわずかに高い(約1,399円 vs 約1,360円)程度なので、選択基準は時給より施設特性で考えるのが吉です。

Q. 派遣で老健に入って、その後どんなキャリアにつなげられますか

老健経験は次のキャリアで強い武器になります。訪問介護・訪問リハ事業所への転職(在宅復帰後の利用者を引き継ぐ視点が活きる)、デイケアへの異動(同一法人内で転換しやすい)、ケアマネ受験後の老健・居宅ケアマネ、紹介予定派遣からの正社員登用などが現実的な選択肢です。

参考文献・出典

  • [1]
    令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果- 厚生労働省

    施設別・資格別・雇用形態別の介護職員平均給与・時給データ

  • [2]
    厚生労働省 介護分野の政策・制度情報(ポータル)- 厚生労働省
  • [3]
    介護老人保健施設の報酬・基準について- 厚生労働省 社会保障審議会 介護給付費分科会

    在宅復帰・在宅療養支援等指標と5類型(超強化型〜その他型)の判定基準

  • [4]
    2023年度 介護老人保健施設の経営状況について(Research Report 2024-016)- 独立行政法人福祉医療機構(WAM)

    2023年度の老健平均在所日数298.2日・利用率90.5%・赤字施設割合31.9%等の経営データ

  • [5]
    2024年介護老人保健施設の現状と地域特性等に関する調査 実施要綱- 公益社団法人 全国老人保健施設協会

    施設類型別の在宅復帰率・LIFE関連加算算定状況・ケアプラン連携システム導入状況の調査項目

  • [6]
    令和5年度 介護給付費等実態統計- 厚生労働省

    老健の年間実受給者数・サービス類型別利用状況

  • [7]
    介護労働者の就業実態と就業意識調査 結果報告書(令和5年度)- 公益財団法人 介護労働安定センター

    介護派遣を含む介護労働者の就業形態別データ・離職理由

関連する公的データ(本文の補足)

介護老人保健施設の給与・事業所データから見るポイント

介護老人保健施設で働く介護職員の平均月給は35.3万円、平均年収は424万円です(厚生労働省 令和6年度介護従事者処遇状況等調査に基づく全国値)。主要7施設タイプの平均33.2万円と比べると約2.1万円高い水準で、タイプ間では3番目の給与水準です。

施設タイプ平均月給平均年収介護老人保健施設との差
特別養護老人ホーム36.2万円434万円+0.9万円
有料老人ホーム36.1万円433万円+0.8万円
介護老人保健施設35.3万円424万円基準
訪問介護35.0万円420万円-0.3万円
小規模多機能型居宅介護30.5万円366万円-4.8万円
グループホーム30.2万円362万円-5.1万円
デイサービス29.4万円353万円-5.9万円

求人の母数になる事業所数で見ると、介護老人保健施設は全国に4,089件あります(75歳以上人口1万人あたり約2.0件)。最も多いのは大阪府の218件(全国の5.3%)で、次いで神奈川県の196件。最も少ない高知県は30件にとどまり、地域によって介護老人保健施設の求人の出やすさには大きな差があります。

派遣は時給換算では平均月給を上回ることも珍しくありませんが、賞与や処遇改善加算の配分が乗りにくい働き方です。常勤の平均と比べるときは年収ベースに揃えて判断しましょう。

老健は在宅復帰を目指す施設で、医師・看護職・リハビリ職と日常的に協働します。医療連携の経験を積みやすい一方、夜勤体制や手当は施設差が大きい業態です。働き方を考えるときは、全国平均、都道府県差、施設タイプ差を分けて見ると、自分が狙うべき条件が見えやすくなります。

出典: 厚生労働省 令和6年度介護従事者処遇状況等調査。厚生労働省 介護サービス情報公表システム掲載データに基づく本サイト集計。総務省統計局 人口推計(2024年10月1日現在)。調査ごとに母集団・集計定義が異なるため、数値は水準の目安として参照してください。

関連する公的データ(本文の補足)

介護老人保健施設の施設数データから見るポイント

本サイトが保有する厚生労働省由来の施設データでは、介護老人保健施設は全国に4,089件あります。この記事のテーマは「給与・待遇」です。給与を見るときは、平均額だけでなく、その施設タイプが多い地域かどうかも重要です。施設数が多い地域ほど比較対象が増え、夜勤手当・資格手当・賞与の差も見つけやすくなります。

順位都道府県施設数全国比率
1大阪府218件5.3%
2神奈川県196件4.8%
3東京都192件4.7%
4愛知県185件4.5%
5北海道181件4.4%
順位市区町村施設数全国比率
1群馬県高崎市20件0.5%
2鹿児島県鹿児島市19件0.5%
3大分県大分市18件0.4%
4富山県富山市18件0.4%
5広島県呉市17件0.4%

老健は、都道府県別では大阪府218件、神奈川県196件、東京都192件に多く、市区町村別では群馬県高崎市20件、鹿児島県鹿児島市19件、大分県大分市18件に集まりやすい傾向があります。求人条件を比較するときは、全国平均の説明だけでなく「自分が探す地域にどれだけ選択肢があるか」まで見ると、判断の精度が上がります。

出典: 厚生労働省「介護サービス情報公表システム」オープンデータ(2025年12月末時点)に基づく本サイト集計。施設数は公開データの登録状況により変動します。

まとめ|派遣で老健に入る価値は「リハ職と組む3〜6カ月」にある

派遣で老健(介護老人保健施設)に入る最大の価値は、PT/OT/STと毎日組み、3〜6カ月の入退所サイクルで利用者の在宅復帰を見届けられるという、他の施設では得にくい経験にあります。時給は約1,399円と派遣全体で見れば中位ですが、介護福祉士+夜勤可の条件を整えれば1,700〜1,800円台も狙えます。

派遣で老健を選ぶ前に確認しておきたいポイントは5つです。施設類型(超強化型/在宅強化型/加算型/基本型/その他型)と業務密度、PT/OT/STの常勤数とリハ送り出しの分担、夜勤体制と看護師オンコール・常駐の別、喀痰吸引・経管栄養など医療的ケアの契約範囲、そして紹介予定派遣として「合うかを見極める3カ月」として使う発想です。

老健の現場は、特養とも有料老人ホームとも違う独特のリズムを持ちます。在宅復帰支援という明確なゴールに向かって多職種で動く現場を派遣の柔軟さで体験できるのは、キャリアの幅を広げる大きなチャンスです。働き方診断や派遣求人の比較から、自分の価値観に合う老健を選んでいきましょう。

医療・健康情報に関する免責事項

本記事は、介護現場で働く方および介護職への転職を検討される方に向けた一般的な情報提供を目的としており、 個別の症状に対する医学的な診断・治療を行うものではありません。

ご本人・ご家族の症状やケア方法について判断が必要な場合は、必ず医師・看護師・薬剤師・言語聴覚士・理学療法士・作業療法士等の有資格者にご相談ください。 介護保険サービスの利用判断についてはケアマネジャー、行政手続きについては各市区町村の窓口にお問い合わせください。

掲載情報は公開時点の各種公的資料・業界資料に基づき作成していますが、最新の制度・診療ガイドライン等と異なる場合があります。

公開日: 2026年4月28日最終更新: 2026年10月26日

執筆者

介護のハタラクナカマ編集部

編集部

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介護派遣の働き方ガイド|メリット・デメリット・時給相場を徹底解説

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介護派遣の働き方を徹底解説。時給1,400〜1,800円の高時給、残業なし、柔軟なシフトなど7つのメリットと、3年ルール・ボーナスなしなどのデメリットを比較。登録型・紹介予定・常用型の違い、派遣会社の選び方、同一労働同一賃金の最新情報も紹介します。

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