介護のハタラクナカマ

介護職の転職、介護施設探し、介護保険・制度をわかりやすく解説します。

運営:Selfem合同会社

主要ガイド

  • 記事一覧
  • 介護用語集
  • 地域から探す

コンテンツ

  • 介護で働く方へ
  • ご家族・利用者の方へ
  • 介護ニュース
  • 施設を探す

サイト情報

  • サイトについて
  • 会社概要

規約・ポリシー

  • 利用規約
  • プライバシーポリシー

© 2026 Selfem合同会社 All rights reserved.

介護のハタラクナカマ
記事一覧用語集地域から探すご家族・利用者の方はこちら介護の働き方診断

📑目次

  1. 01訪問介護の施設数データから見るポイント
  2. 02介護記録の電子化とは|単なるペーパーレス化ではない3つの意味
  3. 03数字で見る介護記録電子化の効果|文書量4〜5割削減、ICT導入支援は累計5,371事業所
  4. 04紙→ICT移行の7ステップ|厚労省「ICT機器・ソフトウェア導入手引き」準拠
  5. 05LIFE・ケアプランデータ連携・介護情報基盤|3つのデータ連携の違い
  6. 06補助金を最大限活用する|介護テクノロジー導入支援事業の上限額と要件
  7. 07現場で「使われる」記録システムを定着させる5つのコツ
  8. 08よくある質問(FAQ)
  9. 09参考文献・出典
  10. 10まとめ|2026年4月の介護情報基盤稼働を見据えた今日からの一歩
介護の働き方診断
介護記録の電子化|紙→ICT移行のステップとLIFE/介護情報基盤連携の実務ガイド
介護職向け

介護記録の電子化|紙→ICT移行のステップとLIFE/介護情報基盤連携の実務ガイド

介護記録の電子化を成功させるための導入ステップ、LIFE・介護情報基盤連携、介護テクノロジー導入支援事業の補助金活用法を厚労省一次資料を基に解説。

Quick Diagnosis

45秒

全6問・動画ガイド付き

性格から、合う働き方をみつける。

介護の仕事を嫌いになる前に。施設タイプや転職サービスの選び方を、6つの質問と45秒の動画で整理できます。

無料で診断を始める
ポイント

この記事のポイント

介護記録の電子化は、(1) 介護ソフトとタブレット端末の導入、(2) LIFE(科学的介護情報システム)連携によるCSVデータ送信、(3) 2026年4月運用開始の介護情報基盤への接続、の3段階で進めます。厚生労働省「介護事業所におけるICT機器・ソフトウェア導入に関する手引き」によれば、適切に導入した事業所では紙媒体の文書量が4〜5割削減され、転記ミスが減り、ケアの質向上に充てる時間が確保できます。介護テクノロジー導入支援事業(地域医療介護総合確保基金)では、ICT機器に1事業所あたり最大250万円、補助率3/4(要件を満たす場合)が支給されます。本記事では現場で実装するための運用設計と補助金活用、移行スケジュールまでを解説します。

📑目次▾
  1. 01介護記録の電子化とは|単なるペーパーレス化ではない3つの意味
  2. 02数字で見る介護記録電子化の効果|文書量4〜5割削減、ICT導入支援は累計5,371事業所
  3. 03紙→ICT移行の7ステップ|厚労省「ICT機器・ソフトウェア導入手引き」準拠
  4. 04LIFE・ケアプランデータ連携・介護情報基盤|3つのデータ連携の違い
  5. 05補助金を最大限活用する|介護テクノロジー導入支援事業の上限額と要件
  6. 06現場で「使われる」記録システムを定着させる5つのコツ
  7. 07よくある質問(FAQ)
  8. 08参考文献・出典
  9. 09訪問介護の施設数データから見るポイント
  10. 10まとめ|2026年4月の介護情報基盤稼働を見据えた今日からの一歩

「ケア記録は今でも紙に手書き」「申し送りはFAX」「請求業務は転記と確認だけで2〜3日」。多くの介護事業所がこの状態を抜け出せていません。一方で、厚生労働省は2026年4月から「介護情報基盤」の運用を開始し、要介護認定情報・LIFE情報・ケアプラン・住宅改修費利用等情報を全国一元的に電子共有する仕組みを整備します。介護記録の電子化は「やったほうがいい」フェーズから「やらないと事業継続に支障」のフェーズに移行しつつあります。

本記事では、(1) 介護記録電子化のメリットと国の制度動向、(2) 紙→電子への移行を成功させる7ステップ、(3) LIFE連携と介護情報基盤の関係、(4) 介護テクノロジー導入支援事業など補助金の最大活用法、(5) 現場の運用設計(職員教育・暫定期の併用・データセキュリティ)までを実務目線で解説します。働き方視点でも「事務作業が多いから介護職を辞めたい」という離職理由の解消につながります。介護DXとはの各論として位置づけています。

介護記録の電子化とは|単なるペーパーレス化ではない3つの意味

介護記録の電子化は、単に「手書きをパソコン入力に変える」ことではありません。厚生労働省「介護ソフトを選定・導入する際のポイント集」では、3層の意味があると整理されています。

1. 記録〜請求の一気通貫

従来は、ケア記録→介護報酬請求書→ケアプラン→サービス利用票が個別書類として作成され、転記が大量に発生していました。介護ソフトを導入すると、ケア記録の入力が自動的に集計・帳票出力され、国保連への介護報酬請求まで連動します。厚労省の手引きでは「文書量の4〜5割削減」が達成可能と示されています。

2. データ連携の標準化(LIFE・ケアプランデータ連携システム)

科学的介護情報システム(LIFE)は2021年4月から運用されている厚労省のシステムで、利用者の状態とケアの内容をCSVで送信すると、全国データに基づくフィードバックが返ってきます。LIFE関連加算(科学的介護推進体制加算など)の算定にはLIFEへのデータ提供が必須です。また国民健康保険中央会「ケアプランデータ連携システム」(令和5年度本格稼働)は、居宅介護支援事業所と居宅サービス事業所間でケアプラン・サービス利用票をオンライン連携する仕組みで、令和6年度介護報酬改定では「ケアプランデータ連携システムの利用」が居宅介護支援費の算定要件に組み込まれました。

3. 介護情報基盤への接続(2026年4月〜)

2026年4月から運用開始する「介護情報基盤」は、要介護認定情報・LIFE情報・ケアプラン・主治医意見書・住宅改修費利用等情報を全国一元的に電子共有する仕組みです。利用者本人・自治体・介護事業所・医療機関が、利用者の同意の下に必要な情報を閲覧できるようになります。介護記録の電子化が前提となり、2026年度以降は介護情報基盤への接続が「業界標準」になっていきます。

数字で見る介護記録電子化の効果|文書量4〜5割削減、ICT導入支援は累計5,371事業所

「電子化したら本当に楽になるの?」という現場の疑問に、公的データから答えを示します。

文書量4〜5割削減+転記ミス減少

厚生労働省「介護事業所におけるICT機器・ソフトウェア導入に関する手引き」掲載のZ社事例では、ICT機器導入により1事業所あたり月平均で紙の文書量4〜5割削減が実現したと報告されています。削減対象は (1) アセスメントシート・サービス担当者会議録、(2) サービス提供表・介護給付費明細書、(3) 送迎・入浴の実施記録、(4) 加算チェックシート・スクリーニング様式、と幅広い範囲にわたります。

ICT導入支援事業の実績推移

厚労省「介護テクノロジー導入支援事業」資料によれば、ICT導入支援事業の補助事業所数は、令和元年度195事業所→令和2年度2,560事業所→令和3年度5,371事業所と拡大しています。同じ期間に介護ロボット導入支援事業の補助計画件数も平成27年度58件→令和3年度2,720件まで増加しており、国の補助金は介護現場のテクノロジー導入を強力に後押ししています。

LIFE対応介護ソフトは全体の約6割

厚生労働省「介護事業所におけるICTを通じた情報連携に関する調査研究」(令和3年度)によれば、調査対象の介護情報システム81製品中48製品(59.3%)がLIFEに対応済み、対応していない33製品のうち今後対応予定があるのは28.6%にとどまっていました(令和3年時点)。その後、LIFE関連加算が広がるにつれて対応率は急速に上がっており、新規購入時にはLIFE標準仕様の実装は必須条件と考えてよい状況です。

介護労働者の40%が事務作業を負担と回答

厚生労働省の関連調査では、介護労働者の約40%が「事務作業の多さ」を負担に感じていると回答しています。離職理由の上位にも「事務量の多さ」が含まれており、記録の電子化は労務改善・人材定着の観点でも重要です。

紙→ICT移行の7ステップ|厚労省「ICT機器・ソフトウェア導入手引き」準拠

厚生労働省「介護事業所におけるICT機器・ソフトウェア導入に関する手引き」は、導入プロセスを7ステップで体系化しています。実務で踏襲できるよう、各ステップでやるべきことを整理しました。

Step1: ICT機器・ソフトウェア導入計画の作成

導入の目的(業務効率化/文書量削減/LIFE加算算定など)を明確化し、現場の課題を洗い出します。施設長・主任・現場リーダー・事務担当者を含むプロジェクトチームを編成します。

Step2: 導入する介護ソフト・ICT機器を検討

(a) 介護ソフトベンダーへの問合せ、(b) 近隣事業所の見学・情報入手、(c) 都道府県の介護生産性向上総合相談センターへの相談、で情報収集します。LIFE標準仕様の実装、ケアプランデータ連携システム対応、国保連請求対応の3点は最低限の必須機能です。

Step3: 業務フローの見直し

記録→請求→ケアプラン→LIFE送信、までの流れを業務フロー図に書き起こします。「紙でやっていた工程を電子に置き換える」のではなく、「電子前提で業務工程を再設計」するのが成功の鍵です。

Step4: 実施体制の整備

運用責任者・ICT担当・LIFE担当を職員から任命し、ベンダーとの窓口を明確化します。タブレット端末は1ユニット2〜3台が目安。Wi-Fi環境・セキュリティ設定(端末紛失時のリモートワイプなど)も同時に整備します。

Step5: 関係者への説明

利用者・家族向けの説明会で「介護記録が電子化されること」「個人情報の取扱い」を周知します。同意書を整備し、署名は電子署名に対応する場合のオプションも準備します。

Step6: 職員研修

ベンダー研修+施設内研修の2段構えで実施します。厚労省ポイント集は「過渡期の対応として従来の介護ソフトを併用しながら徐々に移行することも可能」「慣れるまで時間がかかる職員向けに個別フォローを行うことが有効」と推奨しています。研修は集合研修+OJT+動画マニュアルの組合せが効果的です。

Step7: 導入効果の検証

導入後3〜6か月で (1) 文書量削減割合、(2) 残業時間の変化、(3) 転記ミスの発生件数、(4) LIFE加算算定状況、を計測します。補助金の実績報告書にも必要なため、初期段階で測定指標を決めておきましょう。

LIFE・ケアプランデータ連携・介護情報基盤|3つのデータ連携の違い

介護記録電子化を語る際、登場する3つの公的システムは混同されがちです。違いと連動関係を整理します。

システム運用開始役割誰が使う
LIFE(科学的介護情報システム)2021年4月〜利用者状態とケア内容のデータをCSV送信し、全国データに基づくフィードバックを受ける介護事業所→国(厚労省)
ケアプランデータ連携システム2023年(令和5年)4月〜本格稼働居宅介護支援事業所と居宅サービス事業所間でケアプラン・サービス利用票をオンライン送受信居宅介護支援↔居宅サービス事業所
介護情報基盤2026年4月〜順次稼働予定要介護認定情報・LIFE情報・ケアプラン・主治医意見書・住宅改修費利用情報を全国一元的に共有利用者・自治体・介護事業所・医療機関

3つのシステムは「役割分担」

厚労省は2025年6月の社会保障審議会介護保険部会で、介護情報基盤とケアプランデータ連携機能を統合する方針を示しました。介護事業所側から見ると、(1) 日々のケア記録はLIFEに送信して加算算定、(2) ケアプランは居宅と訪問・通所の間でデータ連携、(3) 自治体・医療機関への情報共有は介護情報基盤、という3層構造になります。

LIFEへのデータ提供は加算算定の必須要件

令和3年度介護報酬改定で新設された「科学的介護推進体制加算」や、リハビリ・口腔・栄養関連の各種加算は、LIFEへのデータ提供が算定要件です。提出するデータは利用者基本情報、ADL、認知機能、栄養状態、口腔機能など多岐にわたるため、介護ソフトのLIFE連携機能(CSV出力&インポート)が必須となります。

ケアプランデータ連携システムの介護報酬上の優遇

令和6年度介護報酬改定では、居宅介護支援費(II)の算定要件として「ケアプランデータ連携システムの利用」が新設されました。45件未満・60件未満・60件以上の区分別に単位数が変わり、ICT活用が経営にも直結する仕組みです。ノーリフトケアの実践と同じく、ICT導入支援事業の補助金が併用可能です。

📖

関連する主な介護用語

介護記録LIFE科学的介護介護情報基盤申し送り要介護認定ケアプラン住宅改修

▶ 介護用語集トップへ

補助金を最大限活用する|介護テクノロジー導入支援事業の上限額と要件

厚生労働省「介護テクノロジー導入支援事業」(地域医療介護総合確保基金)は、令和6年度に「介護ロボット導入支援事業」「ICT導入支援事業」を統合・再構築した制度です。介護記録ソフト・タブレット端末・通信環境整備が幅広く対象となります。

補助上限額(ICT機器・ソフト)

事業所職員数補助上限額
1〜10人100万円
11〜20人160万円
21〜30人200万円
31人〜250万円(職員数により変動しない場合は一律250万円)

パッケージ型導入支援は最大1,000万円

「介護業務支援(介護ソフト)」と連動するテクノロジー(見守りセンサー・インカム等)を組み合わせて導入する場合は、機器等の合計経費400〜1,000万円までを都道府県が設定する額で補助できます。

補助率3/4の要件

  • 職場環境の改善を図り、収支が改善された場合は職員賃金への還元を導入効果報告に明記
  • 第三者(介護生産性向上総合相談センター等)による業務改善支援を受けること
  • LIFEへのデータ提供を行うこと、または提供を予定していること
  • または「文書量半減を実現させる導入計画」を提出すること

上記要件を満たさない場合は補助率1/2となります。要件を満たす意味は大きく、職員1人あたり数十万円規模で補助額が変わります。

その他の補助金との併用

  • IT導入補助金(経産省):通常枠 補助率1/2〜2/3、上限150万円。介護ソフト・勤怠管理ソフトが対象。「カイポケ」など登録ITツール経由で申請。
  • 介護情報基盤導入助成金(国保中央会):2025年10月から受付開始。カードリーダー購入費・接続設定費が対象。199床以下の病院または診療所は補助率3/4、上限39.8万円。
  • 都道府県独自補助金:地域医療介護総合確保基金を財源として各都道府県が独自の上乗せを設定。

原則として複数の補助金は重複申請不可ですが、対象経費を分けて使い分けることは可能です。事前に都道府県の介護生産性向上総合相談センターに相談するのが鉄則です。

現場で「使われる」記録システムを定着させる5つのコツ

厚労省のポイント集や実装事例から、現場で電子記録が定着する組織の共通点を抽出しました。

1. 現場職員をベンダー選定の段階から巻き込む

厚労省手引きは「実際に介護ソフトを活用する現場職員も検討過程に参加することが重要」と明記しています。デモンストレーションは管理職だけで判断せず、現場のリーダー・夜勤者・新人にも触ってもらい、(a) 入力画面の分かりやすさ、(b) 1記録あたりの所要時間、(c) タブレット入力のレスポンス、を採点します。

2. 音声入力対応の機器を優先選定

厚労省事例集のZ社では「タブレット端末は音声入力の精度が高く、持ち運びに適した大きさであることを優先」と記録されています。手書きより速く入力できることが定着の前提です。

3. 過渡期は紙との併用を許容

厚労省ポイント集は「過渡期の対応として従来の介護ソフトを併用しながら徐々に移行することも可能」と記載しています。「初日から全員電子」を強制せず、3か月の併用期間を設けると現場の心理的抵抗が下がります。

4. 個別フォロー担当者を配置

「介護ソフトの利用には職員間での個人差がみられることが多い」「慣れるまで時間がかかる職員向けに個別フォローを行うことが有効」と厚労省は強調しています。フロアごとに「ICT担当者」を任命し、操作で困った人がすぐ聞ける体制を整えます。

5. 動画マニュアルを内製

主要操作(バイタル入力・申し送り・LIFE送信など)の動画マニュアルを内製し、施設内サーバーやクラウドで共有します。ノーリフトケア実践マニュアルでも紹介した健祥会グループの取組のように、動画は新人OJTの均質化と外国人材教育に効果絶大です。

よくある質問(FAQ)

Q1. クラウド型とオンプレミス型はどちらを選ぶべき?

多くの介護事業所ではクラウド型が現実的です。理由は (1) 初期費用が低く月額課金で導入可能、(2) アップデートが自動、(3) 災害時のデータ消失リスクが低い、ためです。LIFEや介護情報基盤との接続もクラウドベンダーが対応してくれます。オンプレミス型は大規模法人で独自カスタマイズしたい場合に限られます。

Q2. LIFE加算の算定だけが目的でも電子化する価値はある?

あります。科学的介護推進体制加算(I)は月40単位/人、(II)は月50単位/人で算定可能です。100人規模の施設なら月4,000〜5,000単位(約40,000〜50,000円)の加算収入になり、介護ソフトの月額利用料を回収できる水準です。さらにLIFEのフィードバック情報はケアの質改善に活用できます。

Q3. 介護情報基盤は2026年4月から「強制」になる?

義務化ではなく、段階的に運用開始されます。市町村のシステム改修・PIA(特定個人情報保護評価)・契約手続きなどを経て、2026年4月以降に順次稼働開始予定です。介護事業所は連携対応の介護ソフトを使えば自動的に接続できる設計のため、現時点ではLIFE対応の介護ソフトを使っているか確認しておけば十分です。

Q4. 個人情報セキュリティが心配。どこまで対策が必要?

厚労省は「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」と「介護事業所における個人情報保護のガイダンス」を公開しています。最低限の対策として、(1) 端末紛失時のリモートワイプ、(2) 多要素認証、(3) アクセスログの保管、(4) 通信の暗号化(HTTPS/VPN)、(5) 退職者のアカウント即時停止、の5点を必ず実装します。介護テクノロジー導入支援事業の補助対象には、IPA「SECURITY ACTION ★一つ星」以上の宣言が要件に含まれる自治体もあります。

Q5. パートやアルバイト職員にもタブレットを持たせる?

原則として全介護職員に1人1台または1ユニット共有の端末を割り当てます。記録の即時入力が電子化の本質的なメリットだからです。ただし権限管理(記録閲覧のみ/編集権限あり)はロール別に設定し、雇用形態と業務範囲に応じて制限します。

参考文献・出典

  • [1]
    介護事業所におけるICT機器・ソフトウェア導入に関する手引き- 厚生労働省

    令和3年度介護報酬改定に対応した電子記録導入の公式ガイドライン、Z社など実装事例を収録

  • [2]
    介護ソフトを選定・導入する際のポイント集- 厚生労働省

    介護ソフトの選定〜導入の7ステップ、現場定着のコツ、LIFE・ケアプランデータ連携対応

  • [3]
    介護テクノロジー導入支援事業- 厚生労働省

    令和6年度に介護ロボット導入支援事業とICT導入支援事業を統合した新制度、補助上限額と要件

  • [4]
    介護情報基盤について(社会保障審議会介護保険部会 第113回〜第118回資料)- 厚生労働省

    2026年4月運用開始の介護情報基盤の制度設計、LIFE・ケアプランとの統合方針

  • [5]
    科学的介護情報システム(LIFE)について- 厚生労働省

    LIFE関連加算・CSV連携標準仕様・介護ソフトベンダー向け資料の公式ページ

  • [6]
    介護情報基盤開始に向けたケアプランデータ連携システムの利用促進- 厚生労働省

    令和6年度介護報酬改定におけるケアプランデータ連携システム利用要件、介護情報基盤との統合

  • [7]
    介護情報基盤の活用のための助成金- 国民健康保険中央会/補助金ポータル

    2025年10月から始まった介護情報基盤導入助成金の対象・補助率・申請方法

  • [8]
    介護事業所におけるICTを通じた情報連携に関する調査研究(令和3年度委託事業)- 厚生労働省

    介護情報システム81製品のLIFE対応状況、CSV連携実装状況の調査結果

関連する公的データ(本文の補足)

訪問介護の施設数データから見るポイント

本サイトが保有する厚生労働省由来の施設データでは、訪問介護は全国に35,172件あります。この記事のテーマは「働き方・現場理解」です。働き方を考えるときは、その施設タイプが全国でどれくらいあり、どの地域に多いかを知ると、求人の探しやすさやキャリアの広げ方を判断しやすくなります。

順位都道府県施設数全国比率
1大阪府5,070件14.4%
2東京都2,951件8.4%
3愛知県2,175件6.2%
4神奈川県2,112件6.0%
5福岡県1,633件4.6%
順位市区町村施設数全国比率
1大阪府大阪市西成区310件0.9%
2大阪府東大阪市284件0.8%
3和歌山県和歌山市274件0.8%
4兵庫県尼崎市229件0.7%
5東京都世田谷区225件0.6%

訪問介護は、都道府県別では大阪府5,070件、東京都2,951件、愛知県2,175件に多く、市区町村別では大阪府大阪市西成区310件、大阪府東大阪市284件、和歌山県和歌山市274件に集まりやすい傾向があります。求人や施設を比較するときは、全国平均の説明だけでなく「自分が探す地域にどれだけ選択肢があるか」まで見ると、判断の精度が上がります。

出典: 厚生労働省「介護サービス情報公表システム」オープンデータ(2025年12月末時点)に基づく本サイト集計。施設数は公開データの登録状況により変動します。

まとめ|2026年4月の介護情報基盤稼働を見据えた今日からの一歩

介護記録の電子化は、もはや「先進的な施設の取り組み」ではありません。LIFE連携が加算算定の必須要件となり、ケアプランデータ連携システムが居宅介護支援費の算定区分に組み込まれ、2026年4月には介護情報基盤の運用が始まるという流れの中で、紙ベースの運用を続けることは制度的にも経営的にも持続困難になりつつあります。

本記事の重要ポイント

  • 電子化は「記録→請求の一気通貫」「LIFE等への標準データ連携」「介護情報基盤への接続」の3層構造
  • 厚労省「ICT機器・ソフトウェア導入手引き」の7ステップを踏襲:計画→検討→業務フロー見直し→体制整備→説明→研修→効果検証
  • 介護テクノロジー導入支援事業で1事業所最大250万円、補助率3/4(LIFE提供/文書量半減要件達成時)
  • 現場で「使われる」ためには:現場巻き込みの選定、音声入力、過渡期の併用、個別フォロー、動画マニュアル

2026年4月の介護情報基盤稼働に向けて、今からできることは「LIFE対応の介護ソフトが導入済みか確認する」「介護テクノロジー導入支援事業の都道府県募集スケジュールを確認する」「現場リーダーをICT担当に任命する」の3つです。

関連記事:

  • 介護DXとは|介護現場のデジタル化が必要な理由
  • 介護ロボット導入の現場対応|HAL・見守りセンサー・移乗支援ロボの選び方

医療・健康情報に関する免責事項

本記事は、介護現場で働く方および介護職への転職を検討される方に向けた一般的な情報提供を目的としており、 個別の症状に対する医学的な診断・治療を行うものではありません。

ご本人・ご家族の症状やケア方法について判断が必要な場合は、必ず医師・看護師・薬剤師・言語聴覚士・理学療法士・作業療法士等の有資格者にご相談ください。 介護保険サービスの利用判断についてはケアマネジャー、行政手続きについては各市区町村の窓口にお問い合わせください。

掲載情報は公開時点の各種公的資料・業界資料に基づき作成していますが、最新の制度・診療ガイドライン等と異なる場合があります。

公開日: 2026年5月12日最終更新: 2026年8月12日

執筆者

介護のハタラクナカマ編集部

編集部

介護業界の転職・キャリア情報を発信。厚生労働省の公的データと現場の声をもとに、介護職で働く方・転職を検討する方に役立つ情報をお届けしています。

💡

続けて読む

介護DXとは|LIFE・介護情報基盤・ロボット・補助金まで体系解説【2026年版】

2026/5/1

介護DXとは|LIFE・介護情報基盤・ロボット・補助金まで体系解説【2026年版】

介護DXの全体像をLIFE(科学的介護)、介護情報基盤(2026年4月施行)、介護ロボット9分野16項目、ICT、介護テクノロジー導入支援事業・中小企業省力化投資補助金まで一気通貫で解説。介護職の働き方変化と処遇改善との関係も整理します。

エムスリー、介護ソフト老舗ワイズマンを完全子会社化|医師9割が登録するm3が「医療×介護」のDX基盤に乗り出す

2026/6/30

エムスリー、介護ソフト老舗ワイズマンを完全子会社化|医師9割が登録するm3が「医療×介護」のDX基盤に乗り出す

医療従事者専門サイトm3.comを運営するエムスリーが2026年6月5日、介護・福祉システム大手のワイズマン(盛岡市)の全株式取得を決定。老健で約4割のシェアを持つ老舗ベンダーの完全子会社化が、介護現場のDXと医療介護連携、ひいては介護職の働き方に何をもたらすかを読み解く。

服薬支援ロボット・自動服薬支援機は飲み忘れ・飲み間違いを防ぐか|服薬管理機器の研究エビデンスと限界

2026/6/20

服薬支援ロボット・自動服薬支援機は飲み忘れ・飲み間違いを防ぐか|服薬管理機器の研究エビデンスと限界

📖

このテーマを深掘り

基本ページ

介護DXとは|LIFE・介護情報基盤・ロボット・補助金まで体系解説【2026年版】

介護DXとは|LIFE・介護情報基盤・ロボット・補助金まで体系解説【2026年版】

介護DXの全体像をLIFE(科学的介護)、介護情報基盤(2026年4月施行)、介護ロボット9分野16項目、ICT、介護テクノロジー導入支援事業・中小企業省力化投資補助金まで一気通貫で解説。介護職の働き方変化と処遇改善との関係も整理します。

→

関連トピック

エムスリー、介護ソフト老舗ワイズマンを完全子会社化|医師9割が登録するm3が「医療×介護」のDX基盤に乗り出す

エムスリー、介護ソフト老舗ワイズマンを完全子会社化|医師9割が登録するm3が「医療×介護」のDX基盤に乗り出す

服薬支援ロボット・自動服薬支援機は飲み忘れ・飲み間違いを防ぐか|服薬管理機器の研究エビデンスと限界

服薬支援ロボット・自動服薬支援機は飲み忘れ・飲み間違いを防ぐか|服薬管理機器の研究エビデンスと限界

装着型アシストスーツ(マッスルスーツ・HAL)は介護者の腰の負担を減らすか|腰部負担・筋活動・主観的きつさをめぐる研究エビデンスを現場目線で読む

装着型アシストスーツ(マッスルスーツ・HAL)は介護者の腰の負担を減らすか|腰部負担・筋活動・主観的きつさをめぐる研究エビデンスを現場目線で読む

介護現場でAIを活用する実践ガイド|記録自動化・見守り・ChatGPT活用とリスク管理

介護現場でAIを活用する実践ガイド|記録自動化・見守り・ChatGPT活用とリスク管理

介護情報基盤、4月から準備の整った市町村で順次運用|要介護認定・LIFE・ケアプランをデジタル共有、現場業務はこう変わる

介護情報基盤、4月から準備の整った市町村で順次運用|要介護認定・LIFE・ケアプランをデジタル共有、現場業務はこう変わる

介護被保険者証の電子資格確認が始まる|2026年介護保険法改正案のポイント

介護被保険者証の電子資格確認が始まる|2026年介護保険法改正案のポイント

厚労省「CARISO」介護スタートアップ支援事業、2026年度も三菱総研が受託|aba「ヘルプパッド」がグランプリ

厚労省「CARISO」介護スタートアップ支援事業、2026年度も三菱総研が受託|aba「ヘルプパッド」がグランプリ

ご家族・ご利用者の視点

同じテーマをご家族・ご利用者の方の視点から書いた記事。視野を広げるためのヒントとして。

夜間対応型訪問介護の利用方法|夜間の定期巡回・随時対応のしくみ・費用・申し込みの流れ

夜間対応型訪問介護は、夜の決まった時間の巡回と、ケアコール端末での随時対応を組み合わせて在宅の夜を支える地域密着型サービスです。対象者・費用の目安・定期巡回随時対応型との違い・申し込みの流れを、ご家族向けにやさしく解説します。

介護のイライラ・怒りとの向き合い方|感情のコントロールと虐待を防ぐセルフケア

在宅で介護をする家族のためのイライラ・怒りとの向き合い方。怒りが生まれる背景、6秒ルールなどのアンガーマネジメント、レスパイト、手が出そうなときの対処と虐待防止、相談先までやさしく解説します。

介護記録の電子化|紙→ICT移行のステップ・LIFE/介護情報基盤連携・現場の運用設計ガイド
  1. ホーム
  2. 介護DXとは|LIFE・介護情報基盤・ロボット・補助金まで体系解説【2026年版】
  3. 介護記録の電子化|紙→ICT移行のステップ・LIFE/介護情報基盤連携・現場の運用設計ガイド