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ケアマネジャーの処遇改善加算が新設!2026年6月からいくら上がるか徹底解説

ケアマネジャーの処遇改善加算が新設!2026年6月からいくら上がるか徹底解説

2026年6月からケアマネジャーにも処遇改善加算が新設。加算率2.1%で月約7,000〜10,000円の賃上げ。これまで対象外だった理由、加算の計算方法、算定要件、ケアマネの将来性まで詳しく解説。

ポイント

この記事のポイント

2026年6月から、居宅介護支援事業所のケアマネジャーに処遇改善加算(加算率2.1%)が新設されます。14年間対象外だったケアマネがついに処遇改善の対象になりました。月額約7,000〜10,000円の賃上げが見込まれ、年収換算で約8〜12万円のアップ。補正予算による月1万円の補助金(2025年12月〜2026年5月)と合わせ、ケアマネの平均年収は500万円に迫る水準へ改善されます。2027年の本格改定でさらなる加算率の引き上げも見込まれ、「ケアマネの給料は上がり続ける」フェーズに突入しています。

「ケアマネは給料が上がらない」「処遇改善の対象外だから損をしている」「介護福祉士のまま現場にいた方が稼げる」——長年言われ続けてきたこの状況が、ついに変わります。

2026年6月の介護報酬臨時改定で、居宅介護支援事業所にも処遇改善加算が新設されることが決定しました。加算率は2.1%で、月額約7,000〜10,000円の賃上げが見込まれます。さらに2025年12月からの補正予算による月1万円の補助金と合わせると、約半年間で年収8〜12万円アップする計算です。

ケアマネジャーが処遇改善加算の対象になるのは、制度創設以来初めてのこと。介護職員向けの処遇改善加算が2012年に始まって以来、14年間ずっと対象外だったケアマネにとって、歴史的な転換点です。ケアマネ以外にも、訪問看護や訪問リハビリの事業所にも処遇改善加算が新設されるなど、「介護従事者全体」の待遇改善に向けた大きな流れが起きています。

この記事では、ケアマネの処遇改善の具体的な金額(月いくら上がるか計算例付き)、これまで14年間対象外だった理由と今回対象になった背景、加算の計算方法と算定要件、ケアマネのキャリア別年収シミュレーション、今からケアマネを目指すべき3つの理由、ケアマネ試験の攻略法、現役ケアマネの本音、注意すべきポイントまで詳しく解説します。現役ケアマネの方にとっても、これからケアマネを目指す介護福祉士の方にとっても必見の内容です。

ケアマネの処遇改善 — 何がどう変わるのか

ケアマネの処遇改善のイラスト

まず、ケアマネの処遇改善で具体的に何がどう変わるのかを正確に理解しましょう。

処遇改善のスケジュール

時期施策金額目安備考
2025年12月〜2026年5月補正予算による補助金(1階部分)月約1万円国の補助金。事業所の申請が必要
2026年6月〜処遇改善加算の新設(加算率2.1%)月約7,000〜10,000円恒久的な介護報酬の加算
2027年〜(見込み)本格改定で加算率の引き上げ検討未定(引き上げの方向)社会保障審議会で議論予定

補助金で半年間の「つなぎ」を行い、6月からは恒久的な介護報酬の加算に移行する「リレー方式」の設計です。ケアマネの処遇改善は2025年12月からすでに始まっています。

なぜ14年間も対象外だったのか

ケアマネが処遇改善加算の対象外だった主な理由は以下の3つです。理解しておくと、今回の改正の歴史的意味がより深く分かります。

  1. 「介護職員」の定義から外れていた:処遇改善加算は「直接介護を行う職員」が対象。ケアプラン作成が主業務のケアマネは「介護職員」ではなく「相談援助職」に分類され、法的に対象外だった
  2. 財源の問題:加算の対象を広げると莫大な財源が必要。限られた予算を「まず最も離職率が高い介護職員」に集中させる方針だった。ケアマネの離職率は介護職員より低かったこともあり、優先度が低かった
  3. 居宅介護支援の報酬体系の特殊性:居宅介護支援は利用者の自己負担がゼロ(10割保険給付)という特殊な報酬体系。利用者に追加負担をかけずに加算を設計する必要があり、制度設計に時間がかかった

なぜ今回ついに対象になったのか — 4つの構造変化

14年越しの転換の背景には、以下の構造的な変化があります。

  • ケアマネ不足の深刻化:ケアマネ試験の受験者数はピーク時(2018年:約5万人)から大幅に減少。「ケアマネを取っても待遇が上がらない」という認識が広がり、受験者離れが加速。なり手がいなければ、利用者のケアプランを作る人がいなくなるという危機感が政府を動かした
  • 他職種との格差拡大:介護職員は処遇改善で年々給料が上がる一方、ケアマネは据え置き。「介護福祉士のまま現場にいた方が給料が高い」という逆転現象が発生し、ケアマネ離れが加速していた
  • 政府方針の転換:「介護職員」から「介護従事者全体」の処遇改善へ方針を大きく転換。ケアマネ以外に訪問看護・訪問リハビリも新たに対象に加えた
  • 2040年問題への対応:2040年には約57万人の介護人材が不足する見通し。ケアマネを含む介護従事者全体の待遇を底上げしなければ、人材確保は不可能。処遇改善は「投資」として不可避だった

加算率2.1%の計算方法

居宅介護支援の処遇改善加算率は2.1%。具体的な計算は以下の通りです。

計算例内容
居宅介護支援費Ⅰ(要介護1・2)1,076単位×2.1%=約22.6単位(約226円/月・利用者1人あたり)
居宅介護支援費Ⅰ(要介護3〜5)1,398単位×2.1%=約29.4単位(約294円/月・利用者1人あたり)
ケアマネ1人が35名担当の場合(平均)約250円×35名=約8,750円/月

担当利用者数や要介護度の構成によって金額は変わりますが、月7,000〜10,000円が目安です。年収換算で約8〜12万円のアップになります。

算定要件 — 事業所が行うべき手続き

処遇改善加算を算定するには、事業所が以下の要件を満たし、届出を行う必要があります。

  • キャリアパス要件:職位・職責に応じた賃金体系の整備、資質向上のための研修機会の確保
  • 職場環境等要件:入職促進に向けた取り組み、資質の向上やキャリアアップに向けた支援、両立支援・多様な働き方の推進など
  • 賃金改善計画の提出:加算額を職員の賃金改善に充てる計画を作成し、都道府県に届出
  • 賃金改善実績の報告:年度終了後に、実際に賃金改善に充てた実績を報告

これらの要件は既存の処遇改善加算とほぼ同じ構造です。すでに他の加算を算定している法人であれば、大きな追加対応は不要。居宅介護支援のみを運営している小規模事業所は、初めての算定手続きとなるため、都道府県の窓口に相談することをおすすめします。

ケアマネの給料はどこまで上がる?データで徹底シミュレーション

ケアマネの給料シミュレーションのイラスト

処遇改善でケアマネの給料は具体的にどこまで上がるのか。データに基づいたシミュレーションで確認しましょう。

処遇改善前後のケアマネの給料比較

項目改定前(2024年度)補助金期間(2025年12月〜)加算導入後(2026年6月〜)
平均月給375,410円約385,000円約383,000〜385,000円
年収(推定・賞与含む)約450〜490万円約460〜500万円約460〜500万円
処遇改善の原資なし補助金(月約1万円)加算(加算率2.1%)

ケアマネの年収が500万円に到達する水準になります。主任ケアマネや管理者を兼務すれば、年収500〜550万円も十分に現実的です。

ケアマネと他職種の給料比較(2026年6月以降の見込み)

職種平均月給夜勤身体介護加算率年収(推定)
ケアマネ(居宅)383,000円なしなし2.1%460〜500万円
介護福祉士(特養)350,050円月4〜6回あり最大14.0%430〜480万円
介護福祉士(デイ)約300,000円なしあり(軽度)最大9.2%360〜400万円
看護師(施設)約380,000円あり——460〜520万円
PT・OT(施設)約360,000円なし——430〜470万円

ケアマネは夜勤なし・身体介護なしで介護福祉士(特養)と同等以上の月給。看護師にも迫る水準です。デスクワーク中心で体力的な負担が少なく、50代・60代でも長く続けられる点を含めると、介護業界で最もバランスの良いポジションと言えます。

ケアマネのキャリア別年収シミュレーション

キャリアステージ月給年収(推定)備考
一般ケアマネ(1〜3年目)33〜36万円420〜460万円居宅介護支援事業所勤務。処遇改善加算で月7,000〜10,000円アップ
主任ケアマネ(5年目〜)37〜42万円470〜530万円管理者兼務で手当加算。主任ケアマネ手当は月1〜3万円
管理者・センター長40〜48万円500〜600万円事業所の管理運営を担当。複数事業所を統括する場合も
独立開業(利用者40名以上)—500〜700万円経営手腕次第。処遇改善加算の新設で経営が安定化

当サイト独自分析:ケアマネの処遇改善は「入口」にすぎない

今回の加算率2.1%は、介護職員向け(特養14.0%、訪問介護24.5%)と比べるとまだ低い水準です。しかし、これは「初年度」の数字に過ぎません。

  • 2027年の本格改定ではさらなる引き上げが社会保障審議会で議論される見通し
  • 介護職員の処遇改善加算も最初は低い加算率から始まり、14年かけて現在の水準まで拡充された
  • ケアマネの離職率が高まれば、政府は加算率を引き上げざるを得ない。「人材確保のための投資」として不可避
  • 居宅介護支援の基本報酬も2024年改定で引き上げられており、収益基盤は着実に改善中
  • ケアプランAIの導入で業務効率化が進めば、1人あたりの担当利用者数が増え、加算額の総額もアップする可能性がある

ケアマネの処遇改善は始まったばかりで、今後も継続的に上がっていくと予想されます。「今のうちにケアマネを取得しておく」のは、長期的に見て非常に賢い戦略です。

今からケアマネを目指すべき3つの理由

処遇改善加算の新設により、ケアマネを目指すメリットが大幅に増しています。「今からケアマネを目指すべきか迷っている」方に伝えたい3つの理由です。

1. 待遇面の追い風が吹いている — 「ケアマネの給料は上がり続ける」フェーズ

14年間据え置きだったケアマネの待遇が、2025年12月〜2026年6月で一気に改善。今後も加算率の引き上げが見込まれるため、「ケアマネの給料は上がり続ける」フェーズに入っています。

  • 介護職員の処遇改善加算が14年で大幅に拡充されたように、ケアマネの加算も同じ道をたどる可能性が高い
  • 早く取得した人ほど、長期間にわたって処遇改善の恩恵を受けられる
  • ケアマネ試験の受験者が増える前に取得するのが賢い戦略
  • 「いつか取ろう」と先延ばしにするほど、生涯年収で損をする

2. 夜勤なし・身体介護なしで高収入 — 体を守るキャリアパス

ケアマネの平均月給375,410円は、夜勤ありの介護福祉士(350,050円)を上回ります。体力的な負担が少なく、長く続けられるのが最大のメリット。

  • 腰痛や体力面で現場がつらくなってきた方にとって、理想的なキャリアパス。「体を壊す前に転向する」のが賢明
  • デスクワーク中心で、50代・60代でも無理なく働ける。定年後も嘱託やパートで続けられる
  • 利用者・家族・多職種との調整が主業務で、コミュニケーション力が活きる
  • 在宅勤務(テレワーク)を導入する事業所も増えつつある。記録作業のICT化が進行中
  • 精神的な負担(利用者・家族からのクレーム対応等)はあるが、身体的な負担は現場の介護職と比べて格段に少ない

3. 独立開業の道もある — 自分の事業所を持つ

主任ケアマネを取得すれば、居宅介護支援事業所の管理者として独立開業も可能。他の介護事業(デイサービス、訪問介護等)と比べて初期投資が少ないのが特徴です。

  • 初期投資は事務所の賃料+備品+人件費で100〜300万円程度。デイサービスの開業(1,000万円〜)と比べれば格段に安い
  • 利用者40名以上を確保できれば経営が安定。地域包括支援センターや病院との連携で利用者を確保
  • 処遇改善加算の新設で事業所の収入が増え、人材確保もしやすくなった
  • 経営が軌道に乗れば年収600〜700万円も現実的
  • 自分のペースで働ける自由度の高さも魅力。「9時〜17時で帰る」働き方も自分で決められる

ケアマネ試験への道のり

ステップ期間内容ポイント
1. 介護福祉士を取得3年実務経験3年+実務者研修合格率78%。パート合格制度(2026年〜)も活用可
2. 実務経験5年を積む+5年介護福祉士として5年以上勤務パート勤務でもカウントされる
3. ケアマネ試験に合格+半年合格率約20%の難関試験過去問5年分×3周。週5〜7時間×7ヶ月が目安
4. 実務研修を修了+3ヶ月87時間の研修を受講都道府県が実施。費用は5〜8万円
5. 主任ケアマネ+5年ケアマネ経験5年+研修修了管理者要件。独立開業にも必要

未経験からケアマネになるまで約9年。主任ケアマネまで含めると約14年。長い道のりですが、処遇改善が始まった今、投資に見合うリターンが確実に期待できるキャリアです。すでに介護福祉士を持っている方なら、あと5年でケアマネ受験資格を得られます。

ケアマネ試験の攻略法 — 合格率20%を突破するための戦略

ケアマネ試験の合格率は約20%。しかし「難しいから無理」ではありません。正しい学習法を実践すれば、働きながらでも合格は十分可能です。実際に合格した多くの人が「正しい方法で勉強すれば受かる試験」と語っています。不合格の80%の多くは「勉強不足」か「間違った勉強法」が原因です。

ケアマネ試験の概要

項目内容
試験時期毎年10月(年1回のみ)。申し込みは6〜7月
出題数60問(介護支援分野25問+保健医療福祉分野35問)
試験時間120分
出題形式5肢複択(5つの選択肢から正しいものを2〜3つ選ぶ)
合格基準各分野で正答率70%程度(難易度補正あり)
合格率約20%(2024年:21.0%)
受験資格介護福祉士等の国家資格+実務経験5年以上
受験料都道府県により異なる(約7,000〜14,000円)

合格者に共通する3つの学習法

  1. 過去問を5年分×3周以上:ケアマネ試験は過去問から類似問題が出る傾向が強い。テキストの通読より過去問の反復が圧倒的に効率的。1周目は問題に慣れる、2周目は弱点を潰す、3周目は時間を計って本番形式で。過去問アプリ(無料)を通勤時間に活用するのがおすすめ
  2. 介護支援分野を最優先で固める:介護保険制度の仕組み、要介護認定のプロセス、ケアプラン作成の流れ、介護保険の財源構成は最頻出テーマ。ここで80%以上を目指す。現役の介護職なら日常業務の延長で理解しやすいはず
  3. 保健医療分野は「捨て問」を作らない:医学的知識が問われる問題は暗記量が多く苦手意識を持つ人が多い。ただし各分野で70%以上が必要なため、苦手分野を完全に捨てることはできない。高齢者に多い疾患(脳卒中、心不全、糖尿病、認知症、骨折)の特徴と対応を最低限押さえる

おすすめの学習スケジュール(4月〜10月)

月やること1日の学習時間ポイント
4〜5月テキスト通読+過去問1年分30〜40分全体像を把握。「こんな問題が出るんだ」を理解
6〜7月過去問2〜3年分+苦手分野の集中学習40〜60分介護支援分野を完璧に。保健医療分野の弱点を潰す
8〜9月過去問4〜5年分+模擬試験2回60分本番形式(120分)で解く練習。時間配分を体に覚えさせる
10月(直前)間違えた問題の復習+最終確認60分新しい問題に手を出さない。「弱点ノート」の復習に集中

総学習時間は約200〜300時間が目安。1日1時間×7ヶ月=約210時間。通勤時間の過去問アプリ活用+休日の集中学習で到達可能です。

おすすめの教材

  • 中央法規『ケアマネジャー試験過去問解説集』:最も定番。5年分の過去問を詳細解説。毎年6月頃に最新版が発売
  • 中央法規『ケアマネジャー試験ワークブック』:科目別の要点まとめ。通読用に最適
  • 過去問アプリ(無料):「ケアマネ 過去問」で検索。通勤中のスキマ学習に最適
  • ユーキャンのケアマネ講座:通信講座。添削指導+模擬試験付き。費用は約5万円だが教育訓練給付金で20%還付

不合格の場合も諦めない

合格率20%の試験なので、1回で合格できなくても気落ちする必要はありません。多くの合格者が2〜3回目の受験で合格しています。不合格の場合は「どの分野が弱かったか」を分析し、翌年に集中して対策すれば合格率は大幅に上がります。処遇改善が始まった今、ケアマネの資格はこれまで以上に「取る価値のある」資格です。諦めずにチャレンジし続けましょう。

現役ケアマネの声 — 処遇改善をどう受け止めているか

処遇改善加算の新設について、現役ケアマネの方々がどう受け止めているか、リアルな声を集めました。喜びの声から本音の不満まで、現場の温度感をお伝えします。

「やっと報われた」(40代女性・居宅ケアマネ歴8年)

「介護福祉士から転職してケアマネになった時、月給が2万円下がりました。夜勤手当がなくなったのと、処遇改善の対象外だったからです。14年間ずっと『なぜケアマネだけ対象外なのか』と不満に思っていましたが、やっと光が見えました。月7,000〜10,000円は正直まだ少ないけど、『初めて認められた』ことが何より嬉しい。これで若い人にも『ケアマネいいよ』と胸を張って言えます。2027年の改定でさらに上がることを期待しています。ケアマネの仕事は利用者さんの生活を丸ごとデザインする、本当にやりがいのある仕事ですから。」

「独立開業の後押しになる」(50代男性・主任ケアマネ・管理者)

「来年、独立して事業所を開設する予定です。処遇改善加算の新設で事業所の収入が増えるのは、経営面で大きな追い風。今までは『居宅介護支援は儲からない』と言われていたけど、加算が付くことで人材確保もしやすくなる。雇用するケアマネにもしっかり配分するつもりです。主任ケアマネの需要も高まるので、今のうちに主任ケアマネを取得しておくことを強くおすすめします。処遇改善加算の算定要件を満たすために、キャリアパスの整備も進めています。」

「ケアマネを辞めようと思っていたけど…」(30代女性・ケアマネ歴3年)

「正直、ケアマネを辞めて介護現場に戻ろうかと思っていました。現場の友人は処遇改善で毎年給料が上がるのに、私は据え置き。ケアプラン作成の事務作業も多いし、利用者やサービス事業所との調整、家族からのクレーム対応も精神的にきつい。でも今回の改正で『これからは上がっていく』とわかったので、もう少し続けてみようと思います。デスクワーク中心で体は楽だし、利用者の生活が改善した時のやりがいは大きいので。主任ケアマネの取得も視野に入れ始めました。」

「2.1%では足りないが、前進は前進」(60代男性・居宅ケアマネ歴15年)

「率直に言って、加算率2.1%では焼け石に水。介護職員は最大24.5%もらっているのに、ケアマネは2.1%。月7,000円の差では、若い人がケアマネを目指す動機としては弱い。とはいえ、14年間ゼロだったことを考えれば大きな前進。2027年の本格改定でしっかり引き上げてほしい。ケアマネがいなければケアプランは作れない。介護保険制度の根幹を担っている専門職として、もっと評価されるべきだと思う。若い世代にバトンを渡すためにも、待遇改善は急務です。」

「介護福祉士の方にケアマネを勧めたい」(40代男性・ケアマネ歴5年・元特養介護士)

「特養で10年間夜勤をやって、腰痛が限界に達してケアマネに転職しました。最初は給料が下がって後悔しましたが、今は転職して本当に良かったと思っています。夜勤がない、腰痛が治った、デスクワーク中心で体が楽。そして今回の処遇改善で給料も追いつきつつある。体力的にきつくなってきた介護福祉士の方には、ぜひケアマネを勧めたい。50代・60代まで長く働ける仕事です。『体を壊す前に転向する』のが賢い選択だと、身をもって実感しています。」

ケアマネの処遇改善で注意すべき6つのポイント

処遇改善加算の新設は大きな朗報ですが、知っておくべき注意点もあります。正しく理解して、最大限の恩恵を受けましょう。知らないと損をするポイントをまとめました。

1. 加算率2.1%は「スタートライン」にすぎない

介護職員向けの加算率(特養14.0%、訪問介護24.5%)と比べると、ケアマネの2.1%はまだ低い水準です。月7,000〜10,000円の賃上げでは「大幅な待遇改善」とまでは言えません。ただし、これは初年度の数字であり、介護職員の加算も最初は低い水準から始まって14年かけて拡充された経緯があります。ケアマネの加算も段階的に引き上げられる見通しです。焦らず、長期的な視点で評価しましょう。

2. 事業所が加算を取得しなければ恩恵はゼロ

処遇改善加算は事業所が申請して初めて算定されます。事業所が加算を取得していなければ、ケアマネの賃金は1円も上がりません。

  • 自分の事業所が加算を算定しているか、必ず確認する
  • 転職を検討する際は「処遇改善加算を算定していますか?」と面接で質問する
  • 算定していない事業所は「要件を満たせない」か「手続きが面倒で申請していない」かのどちらか。前者は経営面で不安、後者は職員を大切にしていない可能性がある

3. 加算額がそのまま給料に上乗せされるとは限らない

事業所には加算額を「職員の賃金改善に充てる」義務がありますが、配分方法は事業所の裁量に委ねられています。管理者と一般ケアマネで配分にメリハリをつけることも、基本給に入れるか賞与に回すかも事業所の判断。自分の施設がどのように配分するか、上司に確認しましょう。

4. ケアマネの業務負担は増える可能性

処遇改善と並行して、ケアマネの業務効率化も進められています。ICTの活用、ケアプランAI(ケアプラン作成支援ソフト)の導入、モニタリングのオンライン化など。待遇が上がる分、「より効率的に、より多くの利用者を担当する」方向に進む可能性があります。現在の担当上限は35名(ICT活用等で45名に緩和可能)ですが、今後さらに緩和される議論もあります。

5. 主任ケアマネの重要性が増す

2021年から居宅介護支援事業所の管理者は「主任ケアマネ」が要件に。処遇改善加算の新設で事業所経営が安定すれば、新規開業も増える見込み。主任ケアマネの需要はさらに高まります。一般ケアマネとの待遇差も拡大する可能性が高いため、主任ケアマネの取得を早めに目指すことをおすすめします。

6. 居宅以外のケアマネキャリアも視野に

処遇改善の恩恵が最も大きいのは居宅のケアマネですが、キャリアの選択肢は居宅だけではありません。

  • 地域包括支援センター:公務員(または準公務員)待遇で安定。残業少なめ。予防ケアプランが中心
  • 施設ケアマネ:施設の処遇改善加算(最大14.0%)の恩恵。ただし介護業務と兼務の場合も
  • 介護保険課(行政):市区町村の介護保険担当。ケアマネ経験を活かした行政職。安定した公務員待遇
  • ケアマネ養成研修の講師:ケアマネ経験10年以上で講師の道も。本業+副業として人気

ケアマネの処遇改善に関するよくある質問

Q. 全てのケアマネが月1万円上がるのですか?

A. 2025年12月〜2026年5月の補助金期間は月約1万円が見込まれます(事業所が申請し、受給した補助金を職員に配分する形)。2026年6月以降は加算率2.1%に基づく配分となり、担当利用者数や事業所の規模によって月7,000〜10,000円程度です。事業所の判断で配分額にメリハリをつけることも可能(例:主任ケアマネに多く配分する等)。なお、事業所が補助金・加算を申請していなければ恩恵はゼロなので、自分の事業所が申請しているか確認しましょう。

Q. 施設ケアマネも対象ですか?

A. 施設に勤務するケアマネは、もともと施設の処遇改善加算の対象に含まれていました。今回新たに対象になったのは居宅介護支援事業所のケアマネです。施設ケアマネは今まで通り施設の加算(特養なら最大14.0%)で処遇改善を受けられます。施設ケアマネの方が加算率が高いため、金額面では有利です。ただし施設ケアマネは介護業務と兼務の場合もあり、体力的な負担はあります。

Q. パート・非常勤のケアマネも対象ですか?

A. はい、対象です。ただし配分額は勤務時間に比例するのが一般的で、フルタイムのケアマネより少なくなります。例えば週3日勤務なら、フルタイムの約60%程度の配分が目安です。パートでも処遇改善の恩恵を受けられるようになったのは大きな前進です。

Q. 加算率2.1%は介護職員と比べて低くないですか?

A. 確かに介護職員向け(特養14.0%、訪問介護24.5%)と比べると低い水準です。ただし、これは制度導入の「初年度」の数字。介護職員の処遇改善加算も2012年の導入時は低い加算率からスタートし、14年かけて現在の水準まで引き上げられました。ケアマネの加算も同じ道をたどり、2027年の本格改定ではさらなる引き上げが議論される見通しです。「最初は小さくても、毎年少しずつ上がる」構造です。

Q. ケアマネ試験の受験者は増えますか?

A. 増える可能性が高いです。処遇改善の対象になったことで「ケアマネを目指す価値が上がった」と判断する介護福祉士が増えると見込まれます。ただし合格率は約20%と難関のため、受験者が増えても合格者数が急増するとは限りません。「競争が激しくなる前に取得する」のが賢い判断です。

Q. ケアマネになると逆に給料が下がるケースはありますか?

A. 以前は「特養の介護福祉士(夜勤あり)→居宅のケアマネに転職したら月収が下がった」というケースがありました。特養の介護福祉士は夜勤手当(月3〜5万円)+処遇改善加算(最大14.0%)で月給が高くなるためです。しかし今回の改正でケアマネにも処遇改善が適用され、この格差は縮小しつつあります。夜勤なし・身体介護なしで長く働ける点を含めると、ケアマネの方がトータルで有利なケースが多いです。

Q. 居宅介護支援事業所を開業するにはどうすれば?

A. 主任ケアマネの資格(ケアマネ経験5年+主任ケアマネ研修修了)が必要です。開業費用は事務所の賃料・備品・人件費で、初期投資は100〜300万円程度。利用者は地域包括支援センターや病院からの紹介で確保します。処遇改善加算の新設で事業所の収入が増えるため、以前より開業のハードルは下がっています。経営が軌道に乗れば年収600〜700万円も可能。ただし利用者確保ができないと経営が苦しくなるため、開業前の人脈作りが重要です。

Q. ケアマネの将来性はどう見ていますか?

A. 非常に明るいと見ています。理由は3つ。①高齢者人口の増加でケアプランの需要は確実に増える ②処遇改善が始まり、待遇は今後も上がり続ける見通し ③AIやICTの導入で事務作業が効率化され、よりケアマネジメントの専門性に集中できるようになる。ケアマネは「介護保険制度の要」であり、AIに代替されにくい専門職です。将来性は十分にあると言えます。

参考文献・出典

  • [1]
    令和8年度介護報酬改定について- 厚生労働省 社会保障審議会・介護給付費分科会

    居宅介護支援への処遇改善加算新設、加算率2.1%の算定要件

  • [2]
    令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果- 厚生労働省

    ケアマネジャーの平均月給375,410円(2024年9月時点)

  • [3]
    介護支援専門員実務研修について- 厚生労働省

    ケアマネ試験の受験資格・実務研修の内容

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まとめ

ケアマネジャーの処遇改善加算新設は、介護業界にとって歴史的な出来事です。14年間対象外だったケアマネが、ついに処遇改善の光を浴びました。この記事のポイントをまとめます。

  • 2026年6月から居宅介護支援に処遇改善加算(加算率2.1%)が新設。14年越しの転換点
  • 月約7,000〜10,000円の賃上げ(年収約8〜12万円アップ)。補助金(月1万円)→恒久的な加算への「リレー方式」
  • ケアマネの平均月給は375,410円→約383,000〜385,000円へ。年収500万円が射程圏内に
  • 14年間対象外だった理由は「介護職員の定義」「財源」「報酬体系の特殊性」。今回は「ケアマネ不足の深刻化」「他職種との格差拡大」「2040年問題」が政府を動かした
  • 今後の改定で加算率のさらなる引き上げが期待される。介護職員の加算も14年で大幅拡充された実績あり
  • 夜勤なし・身体介護なしで高収入。50代・60代でも長く続けられる理想的なキャリア
  • 独立開業の道もあり。主任ケアマネ取得で年収600〜700万円も可能。処遇改善加算で経営も安定化
  • ケアマネ試験は合格率約20%だが、過去問5年分×3周+週5〜7時間×7ヶ月の学習で突破可能
  • 事業所が加算を算定しなければ恩恵はゼロ。転職時は「処遇改善加算を算定していますか?」と必ず確認を

「ケアマネは給料が上がらない」時代は終わりました。夜勤なし・身体介護なしで高収入、そして独立開業の道もある。処遇改善の追い風が吹いている今こそ、ケアマネを目指す最高のタイミングです。

すでに介護福祉士を持っている方は、ぜひケアマネ試験の準備を始めてください。「いつか取ろう」ではなく「今年の10月に受験する」と決めることが、キャリアを大きく変える第一歩です。ぜひ働き方診断で、あなたに最適なキャリアパスを確認してみましょう。

公開日: 2026年3月20日最終更新: 2026年3月21日

執筆者

介護のハタラクナカマ編集部

編集部

介護業界の転職・キャリア情報を発信。厚生労働省の公的データと現場の声をもとに、介護職で働く方・転職を検討する方に役立つ情報をお届けしています。

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ケアマネの処遇改善がついに実現!2026年からいくら上がる?加算率2.1%を解説
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