看護小規模多機能型居宅介護(看多機)の利用方法|通い・訪問・泊まり+看護を一体で使う仕組みと費用
ご家族・ご利用者向け

看護小規模多機能型居宅介護(看多機)の利用方法|通い・訪問・泊まり+看護を一体で使う仕組みと費用

看多機(看護小規模多機能型居宅介護)の仕組み・対象者・月額費用・小多機との違い・利用開始の流れを、ご家族向けにやさしく解説。医療ケアが必要な在宅生活の相談先まで案内します。

ポイント

この記事のポイント

看護小規模多機能型居宅介護(看多機・かんたき)とは、ひとつの事業所が「通い」「訪問介護」「泊まり」に「訪問看護」を加えた4つのサービスを一体的に提供する、要介護1以上の方向けの介護保険サービスです。医療ケアが必要な方や退院直後の方でも、なじみのスタッフに支えられて自宅での生活を続けられます。費用は月額の定額制で、要介護度に応じて1割負担なら月12,447円〜31,408円が目安です(令和6年度報酬・地域により増減、別途宿泊費や食費などの実費がかかります)。利用を考えるときは、担当のケアマネジャーか、お住まいの地域包括支援センター・市区町村の介護保険窓口に相談するところから始めます。

目次

「親が退院することになったけれど、たんの吸引や点滴の管理があって自宅で看られるか不安」「デイサービスとショートステイと訪問看護を別々に頼んでいて、手続きも連絡もばらばらで疲れてしまった」。在宅で介護をしていると、こうした医療と介護のすき間に悩む場面が出てきます。

そんなときに頼りになるのが、看護小規模多機能型居宅介護(看多機)です。通い・訪問介護・泊まり・訪問看護という4つのサービスを、ひとつの事業所がまとめて担ってくれるため、医療ケアが必要な方でも自宅での暮らしを続けやすくなります。

この記事では、看多機の仕組みや対象になる方、毎月かかる費用の目安、よく混同される小規模多機能(小多機)との違い、そして利用を始めるまでの流れを、はじめての方にもわかるようにやさしく整理します。最後に、どこに相談すればよいかもご案内します。

看多機(看護小規模多機能)とはどんなサービス?

看護小規模多機能型居宅介護(看多機)は、2012年に「複合型サービス」として創設され、2015年に現在の名称になった、比較的新しい介護保険サービスです。市区町村が指定・指導を行う「地域密着型サービス」のひとつで、住み慣れた地域での暮らしを支えることを目的としています。

4つのサービスを「ひとつの事業所」で受けられる

看多機の最大の特徴は、次の4つを同じ事業所・同じスタッフが切れ目なく提供してくれる点です。

  • 通い(デイサービス):事業所に通って、食事・入浴・機能訓練・レクリエーションなどを受けます。看多機の中心となるサービスです。
  • 訪問介護:スタッフが自宅を訪問し、食事・排せつ・入浴の介助や、調理・掃除などの生活援助を行います。一般の訪問介護と違い、時間や回数の細かい制限がなく、短時間の見守りや安否確認にも柔軟に対応できます。
  • 泊まり(宿泊):通いの延長でそのまま事業所に泊まれます。なじみの職員が対応するため、環境が変わるショートステイより負担が少なく、急な体調変化や家族の都合にも対応しやすいのが利点です。
  • 訪問看護:看護師などが自宅を訪問し、主治医の指示のもとで医療的なケア(点滴・たんの吸引・じょくそうの処置・服薬管理・健康観察など)を行います。これが小規模多機能にはない、看多機ならではの機能です。

「定額制」だから使った分だけ高くなる心配が少ない

これら4つのサービスを、利用者やご家族の状況に合わせて自由に組み合わせて使えます。料金は使った回数で増えるのではなく、要介護度ごとの月額定額制です。「今週は体調が悪いから通いを増やして泊まりも追加したい」というときも、追加料金を気にせず必要なケアを受けられます。

登録できる人数には上限がある

看多機は少人数できめ細かく支える仕組みのため、1つの事業所に登録できる人数は29人まで、1日に通いを利用できるのは18人まで、泊まりは9人までと定められています。そのため、利用したい時期に空きがないこともあり、早めの相談が大切です。

24時間365日、切れ目なく支える

看多機の事業所は休業日を設けず、24時間365日の体制で利用者を支えます。夜間や早朝に体調が急変したときも、まずは事業所の看護師や介護スタッフに連絡でき、必要に応じて主治医や協力医療機関と連携して対応します。「夜に何かあったらどうしよう」という在宅介護の大きな不安に、専門職が伴走してくれるのは大きな安心です。

医療と介護が同じチームで動く

訪問看護が看多機の中に組み込まれていることで、看護師と介護スタッフが同じチームとして情報を共有します。たとえば通いの日に看護師が体調の変化に気づけば、その日のうちに訪問看護や主治医への連絡につなげられます。医療と介護の連絡が分断されず、本人の状態に合わせてケアを素早く調整できるのが、別々の事業者に頼む場合との大きな違いです。

看多機を利用できる人・向いている人

看多機は、要介護認定で要介護1〜5と認定され、事業所と同じ市区町村に住んでいる方が対象です。地域密着型サービスのため、原則として別の市区町村にある事業所は利用できません。なお、要支援1・2の方は対象外です。

特に向いているのはこんな方

  • 退院直後で在宅生活に不安がある方:体調が安定しない時期でも、看護師の見守りと介護を一体で受けられるため、安心して自宅に戻れます。
  • 医療的なケアが日常的に必要な方:たんの吸引、点滴、インスリン注射、じょくそう(床ずれ)の処置、カテーテルや胃ろうの管理など、医療ニーズの高い方を在宅で支えられます。
  • 在宅での看取りを希望する方とそのご家族:終末期(ターミナル期)にも対応し、最期まで自宅で過ごしたいという希望に寄り添います。
  • 認知症があり、環境の変化が負担になりやすい方:通い・訪問・泊まりのどれを使っても同じ顔ぶれのスタッフが対応するため、混乱が起きにくくなります。
  • 介護するご家族の負担を軽くしたい場合:泊まりや通いを柔軟に組み合わせることで、ご家族が休息する時間(レスパイト)を確保できます。

注意したいケース

常時、医療機関での治療が必要な状態の方は対象になりにくい場合があります。また、看多機を契約すると、訪問介護・通所介護・ショートステイ・訪問看護といった同種のサービスは原則として併用できません(看多機の中ですべてまかなう仕組みのためです)。福祉用具のレンタルや住宅改修、訪問診療などは別途利用できますが、組み合わせには制約があるため、契約前にケアマネジャーへ確認しましょう。

看多機の費用・月額料金の目安

看多機の費用は、「月額の基本料金(定額)」+「加算」+「実費負担」の3つで構成されます。それぞれを順番に見ていきましょう。なお金額は令和6年度の介護報酬にもとづく目安で、お住まいの地域区分によって数%上乗せされます。実際の金額は事業所が発行する重要事項説明書や料金表で必ず確認してください。

1. 月額の基本料金(要介護度別・1割負担の目安)

通い・訪問・泊まり・訪問看護をどれだけ使っても、基本料金は要介護度ごとの定額です。1割負担の場合の1か月の目安は次のとおりです(単位を地域単価10円で換算した概算)。

  • 要介護1:約12,447円/月
  • 要介護2:約17,415円/月
  • 要介護3:約24,481円/月
  • 要介護4:約27,766円/月
  • 要介護5:約31,408円/月

所得に応じて自己負担が2割・3割になる方は、上記のおおむね2倍・3倍になります。地域区分による上乗せ(都市部ほど高め)もあるため、同じ要介護度でも事業所によって金額は変わります。

2. 加算(事業所の体制やケアの内容に応じて上乗せ)

事業所の体制や利用者の状態に応じて、基本料金に加算が上乗せされます。代表的なものは次のとおりです(1割負担の目安)。

  • 初期加算:利用開始から30日間、1日あたり約30円
  • 認知症加算:認知症の状態に応じて月約467円〜935円
  • 看護体制強化加算:医療ニーズの高い方への体制を整えている場合、月約2,530円〜3,051円
  • 特別管理加算:在宅酸素やカテーテルなど特別な医療管理がある場合、月約255円〜509円
  • ターミナルケア加算:看取りに対応した場合、約2,500単位(亡くなった月に算定)

加算は複数が重なることもあるため、医療ニーズが高い方ほど月額は上がりやすくなります。どの加算が見込まれるかは契約前に説明を受けましょう。

3. 実費負担(介護保険の対象外)

次の費用は介護保険の定額に含まれず、実費でかかります。

  • 宿泊費:泊まり1泊あたり約1,000円〜3,000円(事業所により幅があります)
  • 食費:通いの昼食や泊まりの食事代(1食あたり数百円〜)
  • 日用品費・おむつ代など

月額のイメージ(独自シミュレーション)

たとえば要介護3の方が、1割負担で「通いを週4回・泊まりを月5泊」利用したと仮定すると、基本料金の約24,481円に、宿泊費(2,000円×5泊=約10,000円)、食費・日用品費(月およそ7,000〜10,000円)、認知症加算などが加わり、おおよそ月45,000〜50,000円前後になる計算です。これは複数の事業者にデイ・ショート・訪問看護を別々に頼む場合と違い、「使った回数で青天井に増えない」のが定額制の大きな安心材料です。所得が低い方には、食費・居住費を軽くする制度(特定入所者介護サービス費=負担限度額認定)や、自己負担の上限を設ける高額介護サービス費といった負担軽減のしくみもあるため、市区町村の窓口で確認しましょう。

自己負担の割合はどう決まる?

介護保険の自己負担は所得によって1割・2割・3割に分かれます。本人の合計所得金額が160万円未満なら原則1割、220万円以上で年金収入などが一定額を超えると3割、その間が2割というのが大まかな目安です(市区町村民税が非課税の方や生活保護を受けている方は所得にかかわらず1割)。ご家族が「うちはどの割合か」を知りたいときは、毎年送られてくる介護保険負担割合証で確認できます。

定額制をどう活かすかが費用を抑えるコツ(独自の視点)

看多機は単純な料金の安さでは小多機や個別サービスにかなわないことがあります。費用に見合う価値を引き出せるのは、医療ケアと泊まりを「必要なときに遠慮なく」使える方です。たとえば月に数回しか通いを使わず医療ケアもほとんどない方であれば、定額制のメリットが薄く割高に感じられます。逆に、退院直後で訪問看護と泊まりを集中的に使う時期や、看取りが近づき医療と介護を頻繁に組み合わせる時期には、別々に頼めば限度額を超えてしまうケアを定額でまかなえるため、費用対効果が一気に高まります。「今のご本人にどれだけ医療と泊まりが必要か」を起点に、ケアマネと一緒に見極めることが、後悔のない選択につながります。

看多機と小多機・訪問看護の違い(比較表)

看多機とよく混同されるのが、名前のよく似た「小規模多機能型居宅介護(小多機・しょうたき)」です。看多機は小多機をベースに訪問看護を加えたサービスで、最大の違いは医療ケアに対応できるかどうかです。さらに、訪問看護だけを単独で頼む場合とも比べてみましょう。

比較項目看多機(看護小規模多機能)小多機(小規模多機能)訪問看護(単独利用)
受けられるサービス通い・訪問介護・泊まり・訪問看護通い・訪問介護・泊まり看護師の訪問のみ
医療的ケア(吸引・点滴・看取り等)○ 対応できる△ 別途、訪問看護の契約が必要○ 対応できる(介護は別契約)
対象要介護1〜5要支援1〜要介護5主治医が必要と認めた方(要支援含む)
料金体系月額定額制(要介護度別)月額定額制(要介護度別)利用した回数・時間に応じた料金
料金水準訪問看護が入る分、小多機より高め看多機より低め利用量しだいで増減
窓口・担当同じ事業所・同じスタッフで一本化同じ事業所・同じスタッフで一本化訪問看護ステーションが担当
こんな方に医療ケアが必要・退院直後・看取り希望医療ケアは少なく、通い中心で柔軟に使いたい介護は自宅中心で、医療管理だけ補いたい

ポイントは、医療的なケアの必要性です。日常的に医療処置が必要だったり、退院直後で体調が不安定だったり、在宅での看取りを考えていたりする場合は看多機が向いています。一方、医療ケアの必要性が低く、通いを中心に柔軟に支援を受けたいなら小多機で十分なケースも多くあります。どちらが合っているかは、ご本人の状態とご家族の状況によって変わるため、ケアマネジャーと一緒に検討するのがおすすめです。

看多機を利用するメリットと注意点

メリット

  • 医療と介護を一体で受けられる:看護師と介護スタッフが連携するため、体調の変化に気づきやすく、医療処置が必要でも自宅での生活を続けやすくなります。
  • 窓口がひとつにまとまる:通い・訪問・泊まり・訪問看護を別々の事業者に頼む手間がなく、1回の契約・1つの連絡先で済みます。緊急時の連絡先も一本化できます。
  • なじみのスタッフが対応してくれる:どのサービスを使っても同じ顔ぶれが対応するため、本人が安心でき、認知症の方の混乱も起きにくくなります。
  • 費用が定額で見通しやすい:使った回数で増えないため、体調が悪い時期に多めに使っても料金が急に跳ね上がりません。家計の計画も立てやすくなります。
  • 家族の負担を軽くできる:泊まりや通いを柔軟に組み合わせられるので、介護するご家族が休む時間をつくれます。在宅での看取りまで支えてもらえます。

デメリット・注意点

  • 小多機より料金が高め:訪問看護が加わる分、基本料金は小多機より高くなります。加算や実費が重なるとさらに上がります。
  • 他の同種サービスと併用できない:契約すると、別の訪問介護・デイサービス・ショートステイ・訪問看護は原則使えません。これまで使ってきた事業所から変わる場合があります。
  • 同じ市区町村でしか使えない:地域密着型のため、住んでいる市区町村の事業所に限られます。引っ越すと使えなくなることがあります。
  • 定員が少なく空きが出にくい:登録は29人までと少人数のため、希望してもすぐに利用できないことがあります。
  • 夜間に看護師が常駐するとは限らない:泊まりの夜間に看護師の配置までは義務づけられていないため、事業所の体制を確認しておくと安心です。

看多機を利用開始するまでの流れ

看多機を使い始めるまでの流れは、おおむね次のステップで進みます。相談から利用開始までは2週間ほどみておくとよいでしょう。

ステップ1:要介護認定を受ける(まだの場合)

看多機は要介護1〜5の方が対象です。まだ認定を受けていない場合は、お住まいの市区町村の介護保険窓口で要介護認定を申請します。すでに認定を受けている方はステップ2へ進みます。

ステップ2:相談する(ケアマネ・地域包括支援センター・市区町村)

担当のケアマネジャーがいる方は、まずケアマネに「看多機を検討したい」と伝えます。ケアマネがいない方や、どこに相談してよいか分からない方は、お住まいの地域包括支援センター、または市区町村の介護保険担当窓口に相談しましょう。本人の状態に看多機が合っているか、近くに空きのある事業所があるかを一緒に確認してくれます。

ステップ3:事業所を探して見学する

地域の看多機事業所の情報は、ケアマネや地域包括支援センターのほか、厚生労働省の「介護サービス情報公表システム」でも調べられます。気になる事業所があれば見学し、雰囲気・スタッフの対応・看護体制(夜間の看護師配置など)・料金表を確認します。

ステップ4:契約・ケアプランの作成

利用する事業所が決まったら契約を結びます。看多機では事業所に所属するケアマネジャー(介護支援専門員)がケアプランを作成するため、これまで別のケアマネが担当していた場合は担当が変わります。本人とご家族の希望を伝え、通い・訪問・泊まり・訪問看護をどう組み合わせるかを相談して決めます。

ステップ5:利用開始

ケアプランにそってサービスが始まります。使い始めてから「泊まりを増やしたい」「訪問看護の回数を見直したい」といった変更も、事業所のケアマネに相談すれば柔軟に対応してもらえます。退院に合わせて使い始めたい場合は、入院中から病院の地域連携室(医療ソーシャルワーカー)に相談しておくと、退院日からスムーズに利用できます。

看多機を選ぶときに確認したいこと

看多機を上手に使い、後悔のない選択をするためのポイントをまとめます。

  • 「夜間の看護体制」を必ず確認する:泊まりの夜間に看護師が常駐しているかは事業所によって異なります。医療ケアが必要な方は、夜間・緊急時の対応体制を契約前に質問しましょう。
  • 今かかっている主治医・訪問診療を続けられるか確認する:看多機を利用しながら、かかりつけ医の訪問診療を併用できる場合もありますが、医療保険の算定にルールがあります。今の主治医を続けたい場合は、事業所のケアマネと医師に早めに相談を。
  • 料金は「重要事項説明書」で総額を把握する:基本料金だけでなく、見込まれる加算と宿泊費・食費などの実費を足した「ひと月の概算」を出してもらうと安心です。
  • 負担軽減制度を使えるか確認する:所得が低い世帯では、食費・居住費の負担を軽くする負担限度額認定や、高額介護サービス費による上限のしくみが使える場合があります。市区町村の窓口で確認しましょう。
  • 空き状況は早めに、複数の事業所に問い合わせる:定員が少ないため、希望のタイミングで空きがないこともあります。退院予定がある場合は入院中から動き始めると安心です。

看多機についてよくある質問

Q. 看多機と小多機(小規模多機能)はどう違いますか?

A. 小多機は通い・訪問介護・泊まりの3つを提供するサービスで、看多機はそこに訪問看護が加わったものです。点滴やたんの吸引、看取りなど医療的なケアが必要な方には看多機が向いています。対象も小多機は要支援から使えますが、看多機は要介護1以上です。

Q. 要支援でも利用できますか?

A. 看多機は要介護1〜5の方が対象で、要支援1・2の方は利用できません。要支援の方で在宅サービスを柔軟に使いたい場合は、小多機(小規模多機能)が選択肢になります。

Q. 今使っているデイサービスや訪問看護と併用できますか?

A. 原則として併用できません。看多機は通い・訪問・泊まり・看護をすべて自事業所でまかなう仕組みのため、契約すると同種のサービスは看多機の中で受けることになります。福祉用具のレンタルや住宅改修などは別途利用できますが、組み合わせは事前にケアマネへ確認しましょう。

Q. 毎月いくらかかりますか?

A. 1割負担の場合、要介護度に応じて月12,447円〜31,408円が基本料金の目安です(令和6年度・地域により増減)。これに加算と、宿泊費・食費・日用品費などの実費が加わります。使った回数で増えない定額制なので、たくさん使っても料金が急増しない点が特徴です。

Q. 退院に合わせて使い始めたいのですが?

A. 入院中から、病院の地域連携室(医療ソーシャルワーカー)や担当ケアマネに相談しておくと、退院日からスムーズに利用を始められます。退院直後の不安定な時期こそ看多機が力を発揮します。

Q. 看取りまでお願いできますか?

A. 看多機は終末期(ターミナル期)のケアにも対応しており、在宅での看取りを希望する方とご家族を支えます。対応の範囲や体制は事業所により異なるため、契約前に確認してください。

参考文献・出典

まとめ:迷ったらまず相談を

看護小規模多機能型居宅介護(看多機)は、通い・訪問介護・泊まり・訪問看護の4つを、ひとつの事業所・なじみのスタッフがまとめて支えてくれるサービスです。医療的なケアが必要な方や退院直後の方、在宅での看取りを望むご家族にとって、自宅での暮らしを続けるための心強い選択肢になります。料金は要介護度ごとの月額定額制で、使った回数で青天井に増えない安心感があります。

ご本人の状態に看多機が合っているか、近くに空きのある事業所があるか、毎月の費用はどのくらいかは、ひとりで抱え込まず専門家に相談しながら確認するのが安心です。次の窓口が相談の入り口になります。

  • 担当のケアマネジャー(介護支援専門員):すでに介護サービスを使っている方は、まずケアマネに「看多機を検討したい」と伝えましょう。
  • 地域包括支援センター:ケアマネがいない方や、どこに相談してよいか分からない方の総合相談窓口です。お住まいの地域の担当センターが対応します。
  • 市区町村の介護保険担当窓口:要介護認定の申請や、費用の負担軽減制度(負担限度額認定・高額介護サービス費など)についてもここで相談できます。
  • 病院の地域連携室(医療ソーシャルワーカー):入院中で退院後の生活が不安な場合は、入院先の連携室に早めに相談しておくと、退院に合わせてスムーズに準備できます。

「自宅で、できるだけ本人らしく過ごしてほしい」。その願いをかなえる方法は、ひとつではありません。まずは身近な相談先に声をかけることから始めてみてください。

監修者

介護のハタラクナカマ 医療・介護監修チーム

医療・介護専門職チーム(看護師/介護福祉士/ケアマネジャー)

看護師介護福祉士ケアマネジャー

訪問看護・介護保険・医療保険に関する制度内容を、厚生労働省・日本訪問看護財団・全国訪問看護事業協会等の一次ソースをもとに、医療・介護専門職チームが内容の正確性を確認しています。

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