
高齢者の寝汗・大量の発汗|原因と家庭での対応・受診の目安
高齢の親が寝汗や大量の汗をかく原因を、加齢の変化・環境・薬剤・甲状腺・低血糖・感染症(結核)・悪性リンパ腫まで整理。脱水や睡眠の質低下のリスク、家庭での室温・水分・記録の対応、体重減少や発熱を伴うときの受診の目安と何科を、公的情報をもとにやさしく解説します。
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この記事のポイント
高齢者の寝汗や大量の汗は、多くが室温・寝具・加齢による体温調節の変化によるものですが、薬の影響や甲状腺機能亢進症、低血糖、結核などの感染症、悪性リンパ腫などの病気が隠れていることもあります。とくに「体重が減ってきた」「微熱や発熱が続く」「首やわきに痛くないしこりがある」のいずれかを伴う寝汗は、放置せず内科の受診をおすすめします。まずは室温と水分、着替えを整え、汗の様子を記録して受診時に伝えると診断の助けになります。
目次
「最近、親が夜中にびっしょり汗をかいて寝間着を替えている」「日中も大量に汗をかくようになった」。高齢のご家族のこうした変化に気づくと、年のせいなのか、それとも何かの病気なのか、不安になりますよね。
寝汗や発汗の多くは、室温や寝具、加齢による体の変化が原因で、大きな心配のいらないものです。一方で、ごく一部には甲状腺の病気や感染症、血液のがんなどが隠れていることもあり、その場合は寝汗以外のサインを伴うことが知られています。大切なのは、家庭でできる対応で様子を見てよいものと、早めに受診したほうがよいものを見分けることです。
この記事では、高齢者で汗のかき方が変わる理由から、考えられる原因、脱水や睡眠の質の低下といったリスク、家庭でできる対応、そして「これは受診を」という目安と何科にかかるかまでを、公的な医療情報をもとにやさしく整理します。なお、ここでの内容は一般的な情報であり、診断や治療に代わるものではありません。気になる症状があるときは、かかりつけ医にご相談ください。
高齢になると汗のかき方はどう変わる?
汗は、皮膚にある汗腺から出て、蒸発するときに体の熱を奪うことで体温を一定に保つ、体にとって欠かせないしくみです。汗には主に、暑いときや運動したときに体温を下げるためにかく「温熱性の汗」、緊張や不安など強いストレスでかく「精神性の汗」、辛いものを食べたときに顔や頭にかく「味覚性の汗」があり、これらは本来、体を守るための正常な反応です。
体温調節の働きがゆっくりになる
年齢を重ねると、汗腺の数や働き、皮膚の血流、のどの渇きを感じる感覚などが少しずつ変化します。その結果、暑さや寒さに体が対応しにくくなり、室温のわずかな変化でも汗をかいたり、逆に必要なときに汗をかきにくくなったりと、体温調節が不安定になりやすくなります。「以前より寝汗が増えた」「ちょっとしたことで大量に汗をかくようになった」と感じる背景には、こうした加齢による変化が関係していることがよくあります。汗をかきにくくなること自体も、夏場の熱中症のリスクにつながるため、汗の増減はどちらの方向でも注意して見ておきたい変化です。
寝汗(盗汗)とは
就寝中にかく汗を寝汗といい、医学的には「盗汗(とうかん)」とも呼びます。人は眠っている間にもコップ1杯程度の汗をかくとされ、ある程度の寝汗は誰にでもある自然なものです。眠りに入るとき、体は深部の体温を下げようとして汗をかくため、寝入りばなに汗ばむのもごく普通のことです。問題になるのは、寝間着やシーツを替えなければならないほど大量の寝汗が続く場合や、これまでと比べて急に量や頻度が増えた場合です。こうしたときは、環境の影響だけでなく、体の中で何かが起きていないかを確認する目安になります。とくに、寝汗とあわせて熱・体重の減少・しこりといった別のサインがないかを見ておくことが大切です。
高齢者の寝汗・大量の発汗で考えられる主な原因
原因は、環境など心配の少ないものから、受診が必要な病気まで幅があります。代表的なものを、頻度の高いものから順に整理します。多くは1番目の環境要因によるものですが、複数の原因が重なっていることもあります。
1. 環境・生活習慣によるもの(最も多い)
室温が高い、布団や毛布・寝間着が厚すぎる、湿度が高い、就寝前の飲酒・カフェイン・辛いものや熱いものの摂取、寝る直前の入浴や運動などは、寝汗を増やす身近な原因です。電気毛布や厚手の布団をつけたまま眠ると、体に熱がこもって大量の寝汗をかくこともあります。まずはこうした環境を見直すだけで改善することが少なくありません。環境を整えても寝汗が続くかどうかが、次の段階を考える目安になります。
2. ホルモンの変化(更年期以降)
女性は閉経前後にエストロゲンという女性ホルモンが大きく減り、自律神経が乱れて、突然のほてりや発汗(ホットフラッシュ)が起こりやすくなります。これは夜間にも起こり、寝汗の形であらわれることがあります。男性も加齢に伴う男性ホルモン(テストステロン)の減少で、同じようにほてりや発汗が出ることがあります。更年期に伴う症状は数年かけて落ち着いていくことが多いものの、つらいときはホルモンを補う治療などで和らげられる場合があります。
3. 自律神経の乱れ・不安や緊張
強いストレスや不安、生活リズムの乱れ、睡眠不足などで、体温や発汗を調整する自律神経のバランスが崩れ、寝汗が増えることがあります。心配ごとが続いているときや、環境が大きく変わったとき(入院・引っ越し・身近な人との別れなど)に汗が増えることもあります。
4. 薬の影響(薬剤性)
抗うつ薬、解熱鎮痛薬(アスピリンなどの非ステロイド性抗炎症薬)、一部の糖尿病治療薬、ステロイド薬など、汗を増やす作用のある薬は少なくありません。高齢者は複数の薬を飲んでいることが多く、薬どうしの影響で汗が増えることもあります。新しい薬を始めた前後で汗が増えたときは、自己判断で中止せず、処方した医師や薬剤師に相談しましょう。
5. 甲状腺機能亢進症
首の前にある甲状腺から出るホルモンが過剰になると、全身の代謝が高まり、大量の汗・動悸・体重減少・手の震え・疲れやすさなどが現れます。バセドウ病が代表的です。高齢者では症状が目立たず、「なんとなく元気がない」程度に見えることもあるため、汗とあわせて動悸や体重の変化があれば疑う手がかりになります。血液検査で調べられます。
6. 低血糖
とくに糖尿病の薬やインスリンを使っている方では、夜間に血糖が下がりすぎると、冷や汗・震え・動悸を伴う寝汗が出ることがあります。血糖値がおおむね70mg/dLを下回ると交感神経の症状が出やすく、さらに50mg/dL程度まで下がると意識がもうろうとして危険なため、夜間の発汗を頻繁に繰り返すときは主治医に相談が必要です。食事量が減ったときや薬の量が変わったときに起こりやすくなります。
7. 感染症(結核など)
細菌やウイルスの感染では、発熱や倦怠感とともに大量の寝汗が出ることがあります。なかでも結核は、過去の病気と思われがちですが現在も注意が必要な感染症で、夜間の大量の寝汗・微熱・体重減少・長引く咳をきっかけに見つかることがあります。高齢者では、若い頃に感染していた結核菌が体力の低下とともに再び活動を始めること(再活性化)があり、症状が出にくく診断が遅れやすい点にも注意が必要です。2週間以上続く咳がある場合は早めに受診しましょう。
8. 悪性リンパ腫などの病気
血液のがんである悪性リンパ腫では、寝間着を替えるほどの大量の寝汗・発熱・体重減少が代表的な全身症状(次の章で説明するB症状)として知られています。首やわき、足の付け根のリンパ節が、押しても痛みのないしこりとして腫れることも特徴です。頻度は高くありませんが、これらが重なるときは見逃さないことが大切です。このほか、白血病やカルチノイド腫瘍、副腎の腫瘍(褐色細胞腫)など、まれな病気が原因となることもあります。
見逃したくない危険なサインと受診の目安
寝汗そのものより、「何を伴っているか」が重要です。次のようなサインを伴う寝汗・発汗は、環境を整えても続くなら早めに受診してください。これらは、体の中で治療が必要な変化が起きている可能性を示す手がかりになります。
とくに注意したい組み合わせ
- 体重が減ってきた:食事量は変わらないのに、半年で体重のおよそ10%以上が減っている(たとえば体重60kgの方なら6kg程度)。
- 発熱や微熱が続く:とくに38度以上の発熱を繰り返す、あるいは原因のはっきりしない微熱が長引く。
- 首・わきの下・足の付け根に、押しても痛くないしこりがある。痛みのないリンパ節の腫れは見逃されやすいので注意します。
- 2週間以上続く咳、たんに血が混じる、強い倦怠感がある(結核などの感染症の可能性)。
- 動悸・手の震え・体重減少・疲れやすさを伴う(甲状腺の病気の可能性)。
- 糖尿病の治療中で、冷や汗・震えを伴う夜間の発汗を繰り返す(低血糖の可能性)。
「B症状」という考え方
悪性リンパ腫では、医療の現場で「B症状」と呼ばれる3つの全身症状が、診断や経過の判断に使われます。具体的には、(1) 38度以上の発熱、(2) 寝具や寝間着を替えなければならないほどの大量の盗汗(寝汗)、(3) 診断前の6か月間で10%を超える体重減少、の3つです。これらがそろう場合に注意が必要とされており、家庭で受診を判断するときの目安としても役立ちます。あくまで目安であり、当てはまっても必ず病気というわけではありませんが、複数が重なるなら早めの受診をおすすめします。逆に、寝汗だけで他のサインがまったくなく、環境の見直しで落ち着くようであれば、過度に心配しすぎる必要はありません。
こんなときは早めに
上のサインがなくても、「急に寝汗の量や頻度が増えた」「着替えが必要なほどの寝汗が続く」「寝汗で眠れず日常生活に支障が出ている」ときは、自己判断せずかかりつけ医に相談しましょう。とくに、短期間で急に変化したときは、体からのサインとして受け止め、一度診てもらうと安心です。判断に迷うときほど、記録を持って相談するのがおすすめです。
寝汗・大量の発汗が高齢者にもたらすリスク
寝汗そのものが直接の病気でなくても、汗のかきすぎは高齢者の体にいくつかの負担をかけます。原因を調べるのと並行して、これらのリスクへの備えも大切です。
1. 脱水
汗の多くは水分です。大量に汗をかくと体の水分が失われますが、高齢者はもともと体内の水分量が少なく、のどの渇きも感じにくいため、自分では気づかないうちに脱水が進みやすいという特徴があります。脱水は、だるさ・食欲低下・立ちくらみ・便秘などを招き、進むと意識がもうろうとすることもあります。とくに夜間に大量の寝汗をかくと、起床時には体の水分が大きく減っていることがあるため、就寝前後の水分補給が欠かせません。
2. 体の冷え・体温の低下
汗が蒸発するときには体の熱が奪われます。汗をかいたまま濡れた寝間着で寝ていると体が冷え、夜間の体温が下がりすぎることがあります。高齢者は体温を保つ力も弱くなっているため、汗のあとの冷えが、風邪や体調不良、さらには低体温につながることもあります。汗をかいたらこまめに着替え、濡れたままにしないことが冷えの予防になります。
3. 睡眠の質の低下
びっしょりかいた寝汗で目が覚めたり、着替えのために何度も起きたりすると、睡眠が分断されて深く眠れなくなります。睡眠の質の低下は、日中の眠気・だるさ・集中力の低下を招くだけでなく、転倒のリスクや生活全体の質にも影響します。寝具や室温を整えて、できるだけ汗で目覚めない環境をつくることが大切です。
4. 皮膚のトラブル
汗で皮膚が濡れた状態が続くと、かゆみ・かぶれ・あせもなどの肌トラブルが起こりやすくなります。寝たきりの方では、湿った状態が床ずれ(褥瘡)の悪化につながることもあるため、こまめな着替えと清潔・乾燥を心がけましょう。
家庭でできる寝汗・発汗への対応
受診の目安に当てはまらない場合は、まず環境と体調を整えながら様子を見ます。次の対応は、原因が病気であっても、本人の快適さを保ち、脱水や冷えを防ぐために役立ちます。できるところから取り入れてみましょう。
1. 寝室の室温・湿度を整える
夏は冷やしすぎない範囲でエアコンを使い、冬は暖めすぎないようにします。寝室の湿度は50〜60%程度が目安で、乾燥する時期は加湿、湿気の多い時期は除湿で調整します。布団や毛布、寝間着を重ねすぎていないか、電気毛布をつけたまま眠っていないかも見直しましょう。一晩中エアコンをつける場合は、設定温度を控えめにして体を冷やしすぎない工夫も大切です。
2. 寝具・寝間着を見直す
汗を吸って湿気を逃がしやすい、通気性・吸湿性の高い素材(綿など)を選びます。汗をかいたらこまめに替えられるよう、替えの寝間着とタオルを枕元に用意しておくと、夜中でも素早く対応できて安心です。汗を大量にかく時期は、敷きパッドや吸水シーツを使うと寝具のお手入れも楽になります。
3. 水分・塩分を補う(脱水予防)
高齢者はのどの渇きを感じにくく、寝汗で気づかないうちに脱水が進みやすいため、就寝前と起床後にコップ1杯の水分をとり、日中もこまめに補給します。大量に汗をかいたときは、水だけでなく塩分やミネラルも補える経口補水液なども役立ちます。心臓や腎臓の病気などで水分制限がある方は、主治医の指示に従ってください。
4. 体を冷やしすぎないようにする
汗が蒸発するときに体が冷えると、かえって睡眠の質が下がったり、風邪をひいたりすることがあります。汗をかいたらこまめに着替え、濡れたままにしないことが大切です。とくに明け方は体温が下がりやすいため、汗で湿った寝間着のまま眠り続けないよう気をつけます。
5. 生活習慣を整える
就寝前のアルコール・カフェイン・辛いものや熱いもの、寝る直前の入浴や激しい運動は控えめにします。入浴は就寝の1〜2時間前にすませると、体温が自然に下がって眠りに入りやすくなります。生活リズムを整え、寝室を落ち着いた環境にすることも、発汗の安定と質のよい睡眠につながります。
6. 汗の様子を記録する
受診の判断にも診察にも役立つのが「記録」です。次のような点をメモしておきましょう。
・寝汗の頻度(毎晩か、週に何回か)と量(着替えが必要か、シーツまで濡れるか)
・体重の変化(できれば週1回、同じ時間帯に測る)
・発熱の有無と体温
・しこり・咳・倦怠感・動悸など、ほかの症状
・服用している薬や、新しく始めた薬・量が変わった薬
これらを書き留めておくと、受診時に医師へ正確に伝えられ、原因の特定や必要な検査の判断がスムーズになります。スマートフォンのメモやカレンダーに残しておくのも手軽でおすすめです。
何科を受診する?受診の準備
寝汗や発汗で「どこにかかればよいかわからない」というときは、まず内科(かかりつけ医)に相談するのが基本です。内科で全身の状態を確認し、必要に応じて専門の診療科を案内してもらえます。
原因が疑われるときの主な診療科
- 内科・かかりつけ医:最初の相談先。感染症(結核など)や低血糖の確認、全身のチェック。
- 代謝内分泌内科:動悸・体重減少・手の震えを伴い、甲状腺の病気が疑われるとき。
- 血液内科:痛みのないしこり・発熱・体重減少を伴い、悪性リンパ腫などが疑われるとき。
- 婦人科:更年期のほてり・発汗が中心のとき。
- 皮膚科:明らかな全身の病気がなく、発汗そのものへの対処を相談したいとき。
迷ったときは無理に診療科を選ばず、内科や地域包括支援センター、かかりつけ医に相談すれば適切な窓口につないでもらえます。
受診時に伝えるとよいこと
前の章で記録した内容(寝汗の頻度・量、体重の変化、発熱、しこりや咳などの症状、服用中の薬)を持参すると、短い診察時間でも要点が伝わり、必要な検査の判断に役立ちます。お薬手帳も忘れずに持っていきましょう。
ご家族ができる見守りと支援
ご本人が一人で気づきにくい変化も、家族の見守りで早く気づけることがあります。離れて暮らしている場合でも、電話や訪問のときに少し気にかけるだけで、変化のサインを拾いやすくなります。
- 体重を定期的に測る:本人が気づかないうちの体重減少を、家族が記録すると早期発見につながります。月に1回でも数字を残しておくと、減少の傾向が見えてきます。
- 寝具・寝間着の替えを用意する:夜中に替えやすい環境を整え、汗で体が冷えないように配慮します。介護をしている場合は、就寝前に乾いた寝間着かどうかを確認するとよいでしょう。
- 水分をすすめる:のどの渇きを感じにくいため、家族が声をかけてこまめな水分補給を促します。決まった時間に一杯すすめるなど、習慣にすると続けやすくなります。
- 薬の変化に気を配る:新しい薬が始まった前後の体調の変化を見ておき、気になれば医師・薬剤師に相談します。お薬手帳を一緒に確認しておくと安心です。
- 受診に付き添う:症状の経過は本人より家族のほうが客観的に伝えられることが多く、付き添いや記録の共有が診断の助けになります。とくに、いつから・どのくらい・ほかにどんな症状があるかを整理して伝えると、限られた診察時間でも要点が伝わります。
「年のせい」と決めつけず、いつもと違う汗の増え方に気づいたら、記録を取りながら様子を見て、気になるサインがあれば早めに相談することが、ご本人の安心と早期の対応につながります。判断に迷うときは、地域包括支援センターやかかりつけ医に気軽に相談してみてください。
よくある質問(FAQ)
Q. 高齢の親の寝汗は、年のせいと考えてよいですか?
A. 多くは加齢による体温調節の変化や室温・寝具などの環境が原因で、過度な心配はいりません。ただし、体重減少・発熱・痛くないしこりのいずれかを伴う場合や、急に量や頻度が増えた場合は、年のせいと決めつけず受診をおすすめします。
Q. 寝汗だけで、ほかに症状がなければ受診しなくても大丈夫ですか?
A. 環境を整えても着替えが必要なほどの寝汗が続く、日常生活に支障が出ているといった場合は、ほかに症状がなくても一度かかりつけ医に相談すると安心です。寝汗以外のサイン(体重減少・発熱・しこり)がなく、環境の見直しで落ち着くようであれば、しばらく様子を見ても差し支えありません。
Q. 何科に行けばよいですか?
A. まずは内科(かかりつけ医)が基本です。甲状腺が疑われれば代謝内分泌内科、痛くないしこりや発熱・体重減少を伴えば血液内科など、必要に応じて専門科を案内してもらえます。迷うときは内科で相談すれば、適切な窓口につないでもらえます。
Q. 汗で脱水が心配です。どのくらい水分をとればよいですか?
A. 一律の量はありませんが、就寝前と起床後にコップ1杯を目安に、日中もこまめに補給します。大量に汗をかいたときは経口補水液などで塩分・ミネラルも補うとよいでしょう。持病で水分制限がある方は、必ず主治医の指示に従ってください。
Q. 糖尿病の薬を飲んでいます。夜の汗は低血糖でしょうか?
A. 夜間の冷や汗・震え・動悸を伴う発汗は、低血糖のサインのことがあります。繰り返す場合は自己判断で薬を変えず、主治医に相談してください。就寝前に少量の補食をとることで防げる場合もありますが、まずは医師と相談しましょう。
Q. 寝汗とほてり(ホットフラッシュ)は同じものですか?
A. 重なる部分はありますが、ほてりは更年期のホルモン変化などで、突然顔や上半身が熱くなり汗ばむ症状を指すことが多く、その一部が夜間に起これば寝汗として感じられます。原因が更年期に絞られるかどうかは、ほかの症状や年齢・経過から医師が判断します。
参考文献・出典
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まとめ:多くは環境の見直しで、危険サインを伴うなら早めに受診
高齢者の寝汗や大量の発汗は、その多くが加齢による体温調節の変化や室温・寝具などの環境によるもので、まずは室温・湿度、寝具、水分、着替えを整えることで快適さが改善します。一方で、薬の影響、甲状腺機能亢進症、低血糖、結核などの感染症、悪性リンパ腫といった病気が隠れていることもあります。
見分けるポイントは、寝汗そのものより「何を伴っているか」です。体重減少・発熱・痛くないしこりのいずれかを伴う寝汗、あるいは環境を整えても続く・急に増えた寝汗は、内科のかかりつけ医に相談しましょう。汗の頻度や量、体重、発熱、薬などを記録しておくと、受診がスムーズになります。「年のせい」と決めつけず、変化に気づいて備えることが、ご本人の安心につながります。
監修者
介護のハタラクナカマ 医療・介護監修チーム
医療・介護専門職チーム(看護師/介護福祉士/ケアマネジャー)
訪問看護・介護保険・医療保険に関する制度内容を、厚生労働省・日本訪問看護財団・全国訪問看護事業協会等の一次ソースをもとに、医療・介護専門職チームが内容の正確性を確認しています。
執筆者
介護のハタラクナカマ編集部
編集部
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