高齢者のしゃっくりが止まらない|原因と家庭での止め方・長引くときの受診の目安
ご家族・ご利用者向け

高齢者のしゃっくりが止まらない|原因と家庭での止め方・長引くときの受診の目安

高齢者のしゃっくり(吃逆)が止まらないときの原因と家庭でできる止め方、48時間以上続く持続性しゃっくりに潜む病気のサイン、何科を受診するかの目安を、ご家族向けにわかりやすく解説します。

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高齢のご家族のしゃっくりは、数分から数時間でおさまる一過性のものがほとんどで心配いりません。一方で、48時間以上続くしゃっくりは「持続性吃逆(きつぎゃく)」と呼ばれ、逆流性食道炎や肺炎、脳の病気、薬の副作用など、背景に別の病気が隠れていることがあります。家庭では息を止める・冷たい水をゆっくり飲むなどの方法を、誤嚥(ごえん)に気をつけて試し、2日以上続くとき、食事や睡眠が妨げられるとき、手足のしびれや強い頭痛など他の症状を伴うときは、まずかかりつけ医や内科に相談してください。

目次

「親のしゃっくりが何時間も止まらない」「夜も続いて眠れていないようで心配」。高齢のご家族のしゃっくりが長引くと、見ているご家族も不安になります。しゃっくりは医学的には「吃逆(きつぎゃく)」と呼ばれ、横隔膜(おうかくまく)という呼吸に使う筋肉が、自分の意思とは関係なくけいれんすることで起こります。

多くのしゃっくりは数分から長くても数時間でおさまり、特別な治療をしなくても自然に止まります。ただし高齢の方の場合は、若い人とは少し事情が違います。持病や飲んでいる薬の影響を受けやすく、しゃっくりが長く続くと、食事がとりにくくなったり、眠れずに体力を消耗したりと、生活への影響が大きくなりがちです。まれですが、長引くしゃっくりが重い病気の最初のサインになっていることもあります。

この記事では、高齢者のしゃっくりについて、起こる仕組みと一過性・持続性の違い、ご家族が知っておきたい原因、家庭でできる止め方、そして「いつ・何科を受診すればよいか」の目安を、介護するご家族の視点でまとめました。あわてず、しかし見逃さずに対応するための参考にしてください。なお、この記事は一般的な情報提供であり、診断や治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは医療機関にご相談ください。

しゃっくり(吃逆)とは|起こる仕組みと高齢者で気になる理由

しゃっくり(吃逆)は、胸とお腹を仕切っている横隔膜という筋肉が、突然けいれんするように収縮することで起こります。横隔膜が急に縮むと息が一気に吸い込まれ、その直後にのどの奥にある声帯(せいたい)がすばやく閉じます。このとき空気が声帯にぶつかって、あの「ヒック」という特徴的な音が生まれます。

しゃっくりは「反射」のひとつ

しゃっくりは、横隔膜や、のど・食道・胃などに分布する神経(横隔神経や迷走神経など)が刺激されることで起こる反射です。これらの神経から送られた刺激が脳幹(のうかん、脳の根もとの部分)にある「しゃっくりの中枢」に伝わり、そこから横隔膜へと指令が返ることで、けいれんが繰り返されると考えられています。胃がふくらんだとき、急に冷たいものや熱いものをとったとき、お酒を飲んだとき、気温が急に変わったときなどに、この神経が刺激されてしゃっくりが起こりやすくなります。

高齢になるとしゃっくりが気になりやすい理由

高齢の方は、もともと胃酸が食道に逆流しやすい、複数の薬を飲んでいる、神経や脳の病気を持っていることがあるなど、しゃっくりを引き起こす要因を抱えやすい傾向があります。また、若い人なら一晩眠れば回復するような消耗でも、高齢の方では食事量の低下や脱水、体力の落ち込みにつながりやすく、しゃっくりが続くこと自体が体への負担になります。だからこそ「ただのしゃっくり」と決めつけず、長引くときには注意して見ていくことが大切です。

一過性と持続性の違い|48時間がひとつの目安

しゃっくりは「どのくらい続いているか」によって、医学的に次のように分けられます。続いている時間は、背景に病気が隠れているかどうかを判断するうえでとても重要な手がかりになります。ご家族は「いつから始まったか」をぜひ覚えておいてください。

一過性のしゃっくり(48時間以内)

数分から数時間、長くても48時間以内に自然におさまるものです。食べ過ぎや早食い、炭酸飲料やお酒、急な温度変化などがきっかけになることが多く、ほとんどは心配いりません。高齢者で起こるしゃっくりの大部分はこのタイプです。

持続性のしゃっくり(48時間以上)

48時間(2日)を超えて続くものを「持続性吃逆」と呼びます。一過性とは異なり、胃や食道の病気、肺や胸の病気、脳や神経の病気、薬の副作用など、何らかの原因が背景にあることが多くなります。48時間という時間は、医療機関で「原因を調べたほうがよい」と判断する一つの目安とされています。ご家族としては、まる2日続いたら受診を考えるサインと覚えておくとよいでしょう。

難治性のしゃっくり(1か月以上)

1か月以上続くものは「難治性吃逆」と呼ばれ、精密検査や専門的な治療が必要になります。ここまで長引くケースはまれですが、放置せず必ず医療機関にかかってください。

つまり、しゃっくりそのものが危険なのではなく、「長く続くしゃっくり」が体からのサインになっている可能性がある、という点がポイントです。次の章では、高齢の方で特に注意したい原因を具体的に見ていきます。

高齢者のしゃっくりで注意したい主な原因

高齢の方のしゃっくりが長引くとき、ご家族に知っておいてほしいのは「原因は一つではない」ということです。横隔膜やその近くの神経が刺激される経路は多く、消化器・呼吸器・脳神経・代謝・薬など、さまざまな要因が関わります。ここでは家庭で気づける範囲で、代表的な原因を整理します。なお、原因の特定は検査をしないとわからないことが多いため、以下は「こういう可能性がある」という理解にとどめ、判断は医療機関にゆだねてください。

1. 横隔膜や胃が直接刺激される

食べ過ぎ・早食いで胃が急にふくらむ、炭酸飲料やお酒、熱いものや冷たいものをとる、急な温度変化などで横隔膜が刺激され、しゃっくりが起こります。最も多く、ほとんどが一過性です。

2. 胃酸の逆流(逆流性食道炎・胃食道逆流症)

高齢の方に多い原因です。胃酸が食道に逆流し、食道や横隔膜の近くを刺激して、しゃっくりが続くことがあります。胸やけ、げっぷ、食べ物がつかえる感じ、食後すぐ横になると悪化する、といった症状を伴うことがあります。

3. 薬の副作用

一部の薬がしゃっくりを起こすことが知られています。代表的なものに、ステロイド薬(とくにデキサメタゾンなど)、一部の睡眠薬や抗不安薬、抗がん剤などがあります。新しい薬を始めた、量が変わった、といったタイミングでしゃっくりが続くようになった場合は、自己判断で中止せず、処方した医師や薬剤師に相談してください。お薬手帳を持参すると確認がスムーズです。

4. 脳や神経の病気

頻度は高くありませんが、脳梗塞(のうこうそく)や脳出血、脳腫瘍など、脳や神経の病気がしゃっくりとして現れることがあります。とくに、ろれつが回らない、顔や手足のしびれ・力の入りにくさ、強い頭痛、めまい、物が二重に見えるといった症状を伴うしゃっくりは、急いで受診が必要なサインです。

5. 胸やお腹の病気

肺炎や胸膜炎など胸の病気、胆のうや膵臓(すいぞう)など腹部の病気でも、横隔膜やその神経が刺激されてしゃっくりが続くことがあります。発熱や呼吸の苦しさ、強い腹痛などを伴う場合は注意が必要です。

6. 代謝や電解質の異常

腎臓の働きの低下(腎不全)や、糖尿病、血液中のナトリウム・カルシウムなどのバランスの乱れ(電解質異常)でも、しゃっくりが起こることがあります。高齢の方は脱水や食事量の低下からこうした異常が起こりやすいため、長引くしゃっくりでは血液検査で確認することがあります。

7. ストレスや自律神経の乱れ

緊張や強い感情の動き、睡眠不足など、心理的な要因で自律神経が乱れ、しゃっくりが出ることもあります。ただし「ストレスのせい」と決めつけて他の原因を見落とさないことが大切です。

このように、しゃっくりの原因は胃や食道から脳・神経、薬まで幅広く、高齢の方では複数の要因が重なっていることも珍しくありません。大切なのは、家庭で原因を突き止めようとあせるのではなく、「いつから・どんな症状を伴うか」を観察して記録し、長引くときは医療機関に判断をゆだねることです。とくに、新しく薬を始めた前後でしゃっくりが続くようになった、持病がある、という場合は、その情報が原因の絞り込みに大きく役立ちます。受診の際には次の章で挙げる観察ポイントを参考に、気づいたことを医師に伝えてください。

家庭でできるしゃっくりの止め方|誤嚥に注意して

一過性のしゃっくりには、昔から知られている止め方がいくつかあります。これらは横隔膜の動きを落ち着かせたり、迷走神経を刺激したりして、しゃっくりの反射を断ち切ることをねらった方法です。科学的にはっきり証明されたものは多くありませんが、安全に試せるものを中心に紹介します。高齢の方に行うときは、必ず誤嚥(食べ物や水が気管に入ること)と転倒に気をつけ、本人がつらそうなら無理をしないでください。

呼吸を使う方法

  • 息を止める:深く息を吸って10秒ほど止め、ゆっくり吐く。これを2回から3回くり返します。苦しくなったらすぐに中止してください。
  • ゆっくり深呼吸する:鼻から5秒かけて吸い、口から10秒かけて吐く。お腹を意識した腹式呼吸を数回くり返します。緊張をほぐす効果も期待できます。

のどや姿勢を刺激する方法

  • 冷たい水をゆっくり飲む:コップ1杯の冷水を、一口ずつ時間をかけて飲みます。前かがみの姿勢で飲むとよいとされます。むせやすい方は無理をせず、少量ずつ行ってください。
  • 氷を口に含む:小さめの氷を口に入れてゆっくり溶かします。冷たい刺激でのどの神経を刺激する方法で、比較的むせにくく安全です。
  • 膝を抱えて前かがみになる:座った姿勢で両膝を胸に引き寄せ、30秒から1分ほど保ちます。横隔膜がやさしく圧迫され、けいれんが落ち着くことがあります。ふらつきに注意し、椅子や床で安定した姿勢で行ってください。

避けたほうがよい・注意したい方法

「驚かせる」方法は、高齢の方や心臓に持病のある方では転倒や血圧の急変につながる恐れがあるため避けてください。砂糖をなめる方法は糖尿病の方には向きません。耳に強く指を入れる、レモンや酢など強い刺激物を使うといった方法も、けがや胃酸逆流の悪化を招くことがあるため、無理に行わないようにしましょう。

誤嚥を防ぐためのポイント。飲み込む力が弱くなっている高齢の方では、水を飲ませる方法はむせや誤嚥のリスクがあります。必ず上半身を起こした姿勢で、少量ずつ、ゆっくり飲んでもらってください。むせ込みや咳が出るときはいったん中止し、落ち着いてから再開します。意識がはっきりしないときや、ぐったりしているときは、水を飲ませず先に医療機関へ相談してください。

これらの方法を試してもおさまらず、しゃっくりが長く続く場合は、家庭での対処にこだわらず受診を検討してください。次の章で、家庭での観察ポイントと「ためこまないこと」の大切さを説明します。

長引くときに体力を守る|介護する家族の見守りポイント

多くの「しゃっくり」の記事は止め方や原因の説明で終わりますが、介護するご家族にとって本当に大切なのは「長引いたときに体への負担をどう小さくするか」です。高齢の方では、しゃっくりが続くこと自体が、食事・睡眠・体力の悪循環の入り口になりやすいからです。ここではご家族ならではの視点で、見守りのポイントを整理します。

「食べられない」の連鎖に注意する

しゃっくりが続くと、食事のたびに苦しくて食べる量が減ってしまうことがあります。高齢の方の食事量の低下は、体重減少や低栄養に直結します。厚生労働省のe-ヘルスネットによると、令和5年国民健康・栄養調査では、65歳以上で低栄養傾向(BMIが20以下)にある人の割合は男性12.2%、女性22.4%にのぼります。もともと低栄養と隣り合わせの高齢の方にとって、数日でも食事がとれない状態は体力を大きく削ります。しゃっくりで食事が進まない日が続くなら、それだけでも受診を考える理由になります。

睡眠の妨げが体力を奪う

夜間もしゃっくりが続くと、本人は十分に眠れず、日中の元気や意欲まで落ちてしまいます。「夜眠れているか」「日中ぐったりしていないか」も、ご家族がチェックしたい大切なサインです。

水分不足・脱水を見逃さない

食事や水分がとりにくくなると、高齢の方は脱水になりやすくなります。脱水は電解質の乱れを招き、それがさらにしゃっくりを長引かせることもあります。こまめに少量ずつ水分をとってもらい、尿の回数が減っていないか、口の中が乾いていないかを見ておきましょう。

記録しておくと受診がスムーズ

受診時には、医師が原因を絞り込むための情報が役立ちます。次のことをメモしておくと、短い診察時間でも的確に伝えられます。

  • いつから始まったか(始まった日時)
  • どのくらいの頻度・強さか、一日のうちいつ多いか
  • しゃっくり以外の症状(胸やけ、吐き気、しびれ、頭痛、発熱、息苦しさなど)の有無
  • 持病と、現在飲んでいる薬(お薬手帳を持参すると確実)
  • 食事・水分がとれているか、眠れているか

しゃっくりは軽く見られがちですが、高齢の方では「小さな不調が連鎖して大きな衰弱につながる」ことがあります。早めに気づき、記録し、必要なら相談する。この積み重ねが、ご本人の体力を守ることにつながります。

受診の目安|様子を見てよいしゃっくりと危険なサイン

しゃっくりのほとんどは様子を見て大丈夫ですが、中には急いで対応したほうがよいものもあります。下の早見表で、「様子を見てよいしゃっくり」と「受診を考えるしゃっくり」「すぐ受診・救急を考えるしゃっくり」を見分ける目安を整理しました。あくまで目安であり、迷うときは早めに相談するほうが安心です。

状況 目安・対応
様子を見てよい 数分から数時間でおさまる。食べ過ぎ・飲み過ぎなどきっかけがはっきりしている。他の症状がなく、食事も睡眠もとれている。
受診を考える 48時間(2日)以上続く。何度もくり返す。しゃっくりで食事がとれない・眠れない。胸やけ・つかえ感・吐き気などを伴う。新しい薬を始めてから続くようになった。
すぐ受診・救急を考える ろれつが回らない、顔や手足のしびれ・力が入らない、強い頭痛、激しいめまい、物が二重に見える(脳の病気のサイン)。強い胸痛・激しい腹痛・呼吸が苦しい・高熱を伴う。ぐったりして意識がはっきりしない。

とくに、ろれつが回らない・片側の手足が動かしにくい・顔がゆがむといった症状を伴うしゃっくりは、脳梗塞など一刻を争う病気の可能性があります。これらがそろうときは、ためらわずに救急要請(119番)を検討してください。判断に迷うときは、救急安心センター事業の電話相談「♯7119」(実施している地域のみ)も活用できます。

しゃっくりが続くとき何科を受診する?相談先の目安

「受診したほうがよいのはわかったけれど、何科に行けばいいの?」と迷うご家族は多いものです。しゃっくりは原因が幅広いため、最初から専門科を選ぶ必要はありません。基本の流れを知っておきましょう。

まずはかかりつけ医・内科へ

持病があり、ふだん診てもらっている医師がいれば、まずはそのかかりつけ医に相談するのが一番です。これまでの経過や飲んでいる薬を把握しているため、原因を絞り込みやすくなります。かかりつけ医がいない場合は、総合内科や一般内科を受診すれば、必要に応じて専門科を紹介してもらえます。

症状に応じて紹介される専門科

  • 消化器内科:胸やけ・つかえ感・吐き気など、胃や食道の症状を伴うとき。逆流性食道炎などが疑われる場合に、胃カメラなどで調べます。
  • 脳神経内科:しびれ・ろれつが回らない・頭痛など神経の症状を伴うとき、また原因のはっきりしない長引くしゃっくりのとき。脳の画像検査などを行うことがあります。
  • 呼吸器内科:咳・発熱・息苦しさなど胸の症状を伴うとき。

どの科か迷う場合は、最初に内科を受けて相談すれば問題ありません。受診のときは、前章で挙げた「いつから・どんな症状を伴うか・飲んでいる薬」のメモとお薬手帳を持っていくと、診察がスムーズです。

急ぐべきか迷ったときの相談先

夜間や休日に「すぐ病院に行くべきか」迷ったときは、救急安心センター事業の電話相談「♯7119」(実施地域のみ)に電話すると、看護師などが緊急度の目安を教えてくれます。明らかに様子がおかしい、意識がはっきりしない、脳の病気を疑う症状があるといった場合は、迷わず119番で救急要請してください。

よくある質問(FAQ)

Q. しゃっくりは何日続いたら病院に行くべきですか?

A. 一つの目安は48時間(2日)です。それ以上続く場合や、何度もくり返す場合は「持続性吃逆」と呼ばれ、原因を調べたほうがよいとされています。2日たっていなくても、食事がとれない・眠れない・他の気になる症状を伴うときは、早めに相談してください。

Q. 高齢者のしゃっくりは若い人より注意が必要ですか?

A. はい。高齢の方は、逆流性食道炎や脳・神経の病気、薬の副作用など、しゃっくりの背景に別の原因があることが比較的多く、また食事や睡眠への影響が体力低下に直結しやすいため、長引くしゃっくりはより慎重に見守る必要があります。

Q. 薬の副作用でしゃっくりが出ることはありますか?

A. あります。ステロイド薬や一部の睡眠薬・抗不安薬、抗がん剤などで、しゃっくりが起こることが知られています。新しい薬を始めた前後でしゃっくりが続くようになった場合は、自己判断で中止せず、処方した医師や薬剤師に相談してください。

Q. しゃっくりで食事ができないときはどうすればよいですか?

A. 無理に食べさせず、まずは少量ずつ水分補給をして脱水を防いでください。食事がとれない状態が続くと体力が落ちるため、1日から2日とれない日が続くようなら受診を検討しましょう。むせやすい方は、上半身を起こして少量ずつ、を徹底してください。

Q. しゃっくりを止める市販薬はありますか?

A. しゃっくり専用の市販薬は基本的にありません。長引くしゃっくりは、原因に応じた治療が必要になります。市販薬で様子を見るのではなく、医療機関で原因を調べてもらうことをおすすめします。

Q. ストレスでしゃっくりが続くことはありますか?

A. 緊張や強い感情の動き、睡眠不足などで自律神経が乱れ、しゃっくりが出ることはあります。ただし「ストレスのせい」と決めつけて他の原因を見落とさないことが大切です。長引くときは一度医療機関で確認しておくと安心です。

参考文献・出典

まとめ|あわてず、しかし見逃さずに

高齢のご家族のしゃっくりは、その多くが数分から数時間でおさまる一過性のもので、過度に心配する必要はありません。家庭では、息を止める・冷たい水をゆっくり飲む・膝を抱えて前かがみになるといった方法を、誤嚥や転倒に気をつけながら試してみてください。

一方で、48時間以上続くしゃっくりは「持続性吃逆」と呼ばれ、逆流性食道炎や肺の病気、脳・神経の病気、薬の副作用など、背景に別の原因が隠れていることがあります。とくに、ろれつが回らない・手足のしびれ・強い頭痛などを伴うしゃっくりは急いで受診が必要なサインです。また、しゃっくりで食事がとれない・眠れない状態が続くと、高齢の方では体力低下や脱水につながりやすいため、症状そのものが軽くても受診を考える理由になります。

迷ったときは、まずかかりつけ医や内科に相談を。「いつから始まったか」「他にどんな症状があるか」「飲んでいる薬」をメモしておくと、受診がスムーズです。あわてず、しかし見逃さず。ご家族の早めの気づきが、ご本人の体力と安心を守ります。気になることがあれば、一人で抱え込まず、医療機関やかかりつけ医、地域包括支援センターなどの相談窓口を遠慮なく頼ってください。

監修者

介護のハタラクナカマ 医療・介護監修チーム

医療・介護専門職チーム(看護師/介護福祉士/ケアマネジャー)

看護師介護福祉士ケアマネジャー

訪問看護・介護保険・医療保険に関する制度内容を、厚生労働省・日本訪問看護財団・全国訪問看護事業協会等の一次ソースをもとに、医療・介護専門職チームが内容の正確性を確認しています。

執筆者

介護のハタラクナカマ編集部

編集部

介護保険、施設選び、在宅介護など、介護を受ける方・ご家族が判断に迷いやすいテーマを、公的情報と実務上の確認ポイントに沿って解説しています。

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