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介護職は何歳まで働ける?平均年齢48.7歳の業界で長く働く方法

介護職は何歳まで働ける?平均年齢48.7歳の業界で長く働く方法

介護職には実質的な年齢制限がなく、60代・70代で現役の方も多数。定年制度、再雇用、パート切り替えなど年齢別の働き方と、長く働くための体力・キャリア戦略を解説。

ポイント

この記事のポイント

介護職に法律上の年齢制限はなく、60代・70代で現役の方も多数います。介護士の平均年齢は48.7歳で、50代が最も多い年齢層(約27%)。訪問介護員は平均54.7歳で、70歳以上が13.5%を占めます。定年は60〜65歳が一般的ですが、定年廃止の施設が18%あり、再雇用制度で70歳まで働ける施設がほとんどです。パート・登録ヘルパーなら年齢制限なく働き続けられます。長く働くコツは「年齢に合った施設形態を選ぶ」こと。40代は特養で介護福祉士取得、50代はケアマネでデスクワークへ、60代はデイサービスやサ高住でパート——ライフステージに合わせた働き方が介護業界なら可能です。2040年には介護職員57万人不足が予測されており、シニア世代の活躍は社会全体で期待されています。

「介護職って何歳まで働けるの?」「体力的に50代・60代で続けられる?」「定年後も再雇用してもらえる?」——年齢に不安を感じる方は多いですが、介護職は年齢に関係なく長く働ける数少ない職業です。

令和6年度の介護労働実態調査によると、介護士の平均年齢は48.7歳。50代が最も多い年齢層で、60代以上も全体の約18%を占めています。特に訪問介護員は平均年齢54.7歳で、70歳以上が13.5%と他の職種と比べて突出して高い数字です。つまり、介護業界では「中高年が主力」であり、40代・50代からの転職は決して遅くありません。

しかし「何歳まで」を考えるとき、大切なのは年齢そのものではなく、年齢に合った働き方を選ぶこと。40代で特養に転職し管理職を目指す方、50代でケアマネに転身する方、60代でデイサービスのパートを始める方、70代で訪問介護のヘルパーとして活躍する方——それぞれの年齢に合ったキャリアの描き方があります。

人手不足が深刻な介護業界では、年齢を理由に門前払いされることはほぼありません。むしろ「年齢を重ねたからこそ持っている強み」——人生経験、落ち着き、共感力、利用者との世代の近さ——が高く評価されます。2040年には介護職員が57万人不足すると予測されており、シニア世代の活躍は社会全体で期待されています。

この記事では、介護職の年齢制限の実態(法律と現場の違い)、年代別のデータ(平均年齢・離職率・構成比)、年代別の転職メリットと注意点、シニア世代におすすめの施設形態と職種、長く働くための健康管理法、面接のコツ、定年制度の詳細、2040年に向けたシニア人材の需要まで、網羅的に解説します。あなたの年齢がいくつであっても、介護の仕事はあなたを必要としています。

介護職の年齢構成 — データで見る

介護職の年齢構成のイラスト
年齢層割合離職率
29歳以下約12%18.7%(最も高い)
30〜39歳約18%13.8%
40〜49歳約25%12.4%
50〜59歳約27%(最多)10.6%
60歳以上約18%低い傾向

50代が最も多い年齢層で、年齢が上がるほど離職率が下がる傾向にあります。つまり、経験を重ねた中高年ほど安定して働いているのが介護業界の実態です。

定年制度と再雇用

項目一般的な基準
定年60歳または65歳
再雇用制度65歳まで義務、70歳まで努力義務
パート・アルバイト年齢制限なし(体力次第)

介護職に年齢制限はあるのか? — 法律と現場の実態

結論から言うと、介護職に法律上の年齢制限はありません。雇用対策法(現・労働施策総合推進法)により、求人における年齢制限は原則禁止されています。「60歳まで」「35歳以下」のような年齢制限を設けた求人は原則違法です。

正社員の定年制度

ただし、正社員には定年制度があります。

項目内容
定年年齢60歳が一般的(高年齢者雇用安定法で60歳未満の定年は違法)
65歳まで企業は65歳までの雇用確保が義務(再雇用・定年引上げ・定年廃止のいずれか)
70歳まで企業は70歳までの就業確保が努力義務(2021年4月〜)

介護業界の実態を見ると、定年が65歳以上の施設が38.1%、定年なしの施設が18.0%(令和6年度介護労働実態調査)。他業界と比べて定年年齢が高い傾向にあります。

パート・派遣には定年がない

パート・アルバイト・派遣社員には定年制度が適用されないのが一般的です。健康で業務に支障がなければ、70代・80代でも働き続けることが可能です。実際、訪問介護の登録ヘルパーには70代の方が珍しくありません。

実際に高齢で働いている人はどのくらいいるのか

年齢層介護職員全体訪問介護員
60〜64歳約10%約15%
65〜69歳約5%約12%
70歳以上約3%約13.5%

特に訪問介護員は70歳以上が13.5%を占めており、高齢者が最も活躍している施設形態です。訪問介護は自分のペースで働け、身体介護の負担を調整しやすいため、シニア世代に人気があります。

定年制度の詳細 — 再雇用・定年延長・定年廃止の違い

介護施設の定年制度は、施設によって大きく異なります。転職時に必ず確認すべきポイントです。

3つの雇用確保措置

高年齢者雇用安定法により、企業は65歳までの雇用確保が義務付けられています。具体的には以下の3つのいずれかを実施する必要があります。

措置内容介護業界での普及率
①継続雇用制度(再雇用)定年後に嘱託・パートとして再雇用最も多い。約60%
②定年引上げ定年を65歳以上に設定増加傾向。約20%
③定年廃止定年制度そのものを撤廃約18%(介護業界は他業界より高い)

介護業界は人手不足のため、定年廃止の施設が18.0%と全産業平均より高いのが特徴。「何歳まででも働いてほしい」という施設が約5分の1もあるということです。

再雇用後の給与はどうなる?

定年後に再雇用される場合、給与は以下のように変わることが多いです。

項目定年前(正社員)再雇用後(嘱託・パート)
基本給月22〜28万円月18〜22万円(約20〜30%減)
賞与年2回(基本給2〜3ヶ月分)なし〜寸志
夜勤月4〜6回免除される場合が多い
勤務日数週5日週3〜4日に調整可能
社会保険加入勤務時間による

給与は下がりますが、夜勤免除と勤務日数の調整ができるため、体力に不安がある方にとっては働きやすい環境になります。また、年金と合わせれば生活水準を維持できるケースも多いです。

70歳以降も働くには

2021年4月から施行された改正高年齢者雇用安定法では、70歳までの就業機会確保が努力義務とされています。介護業界では以下の方法で70歳以降も就業可能です。

  • パート・アルバイト:定年制度の適用外。体力が続く限り働ける
  • 登録ヘルパー:訪問介護の登録制で、自分の都合に合わせて勤務
  • 送迎ドライバー:普通免許があればOK。朝夕の短時間勤務
  • 調理補助:施設の食事づくりを手伝う。家庭の料理スキルが活きる

面接で「何歳まで働けますか?」と確認し、70歳以降の就業実績がある施設を選ぶと安心です。

年齢別のおすすめキャリア戦略

年齢別のキャリア戦略のイラスト
年齢おすすめの働き方理由
40代正社員で介護福祉士取得→リーダー・主任体力がある今のうちにキャリアの土台を固める
50代ケアマネ取得→デスクワーク中心にシフト身体介護の負担を減らしつつ年収を維持
60代前半デイサービス・サ高住でパート夜勤なし・身体介護少なめで体力に配慮
60代後半〜70代送迎ドライバー・生活援助ヘルパー短時間勤務で無理なく社会参加

長く働くための3つのコツ

  1. 体力に合った施設を選ぶ:50代以降は特養から デイサービスやサ高住に移るのも賢い選択
  2. 資格でキャリアチェンジ:ケアマネ・生活相談員・介護事務など、デスクワーク中心の職種に
  3. 腰痛予防を徹底:ボディメカニクス、ストレッチ、定期的な運動で体を守る

介護職の年齢構成を詳しく分析 — 職種別・施設別のデータ

令和6年度の介護労働実態調査から、介護職の年齢構成を詳しく見ていきましょう。

職種別の平均年齢

職種平均年齢特徴
訪問介護員54.7歳最も高齢。70歳以上が13.5%
介護職員(施設系)45.3歳若い世代〜中高年まで幅広い
介護支援専門員(ケアマネ)53.2歳実務経験5年以上が受験資格のため高め
看護職員50.1歳他職種より高齢の傾向
生活相談員46.8歳社会福祉士資格保有者が多い
全職種平均48.7歳—

訪問介護員の平均年齢54.7歳は特に注目すべき数字です。70歳以上が13.5%を占めており、介護業界で最もシニアが活躍している職種です。訪問介護は移動時間が労働時間に含まれる分、1件あたりのケア時間が短く、自分のペースで働きやすいのが理由です。

年齢層別の構成比(介護職員全体)

年齢層構成比離職率特徴
20代約12%18.7%新卒・若手。キャリアの模索期で転職も多い
30代約18%13.8%結婚・出産でパートに切り替える方も
40代約25%12.4%異業種からの転職者が多い世代
50代約27%10.6%最も多い年齢層。定着率も高い
60代以上約18%低い再雇用・パートで安定就労

50代が最多で27%、次いで40代が25%。40〜50代で全体の半数以上を占めています。「介護職は若い人の仕事」というイメージとは真逆で、中高年が主力の業界です。

施設形態別の高齢職員比率

施設形態60歳以上の割合特徴
訪問介護約40%登録ヘルパーにシニアが多い。自分のペースで働ける
デイサービス約20%日勤のみで体力面の負担が軽い
グループホーム約15%少人数制でアットホーム
特養約12%身体介護が多く、体力的にハード
老健約10%医療連携が多く、専門性が求められる

訪問介護は60歳以上が約40%と突出して高く、シニアが最も働きやすい施設形態です。一方、特養・老健は身体介護の負担が大きいため、60歳以上の割合は低めです。年齢に合った施設形態を選ぶことが長く働くカギです。

男女別の年齢構成の違い

男性と女性で年齢構成に違いがあります。

  • 男性:20〜40代が中心。50代以降の割合は女性より低い。管理職に就く割合が高い
  • 女性:40〜60代が中心。出産・育児で一度離職し、40代以降に復帰するパターンが多い

女性は「子育てが一段落した40〜50代」に介護職を始める(または復帰する)ケースが非常に多く、「遅すぎる」ということは全くありません。

年代別の転職メリットと注意点

40代で介護職に転職するメリット

  • 介護福祉士を目指せる:3年の実務経験で受験資格。40代前半で始めれば40代後半には取得可能
  • 管理職を目指せる:社会人経験を活かしてリーダー→主任→管理者への昇進が早い傾向
  • 安定した雇用:40代での異業種転職は他業界では難しいが、介護業界は年齢を問わず採用
  • 年収の維持も可能:介護福祉士+夜勤で年収400万円前後は十分達成可能。前職の年収を維持できるケースも

50代で介護職に転職するメリット

  • 同世代の同僚が多い:平均年齢48.7歳なので、50代は「ど真ん中」の世代。馴染みやすい
  • 利用者との年齢が近い:60〜80代の利用者と話題が合いやすく、信頼関係を築きやすい
  • 人生経験が武器:子育て、親の介護、職場でのマネジメント——これまでの経験がすべて活きる
  • 定年まで10〜15年:長期キャリアを築く最後のチャンス。資格を取れば定年後も再雇用で働ける

60代で介護職を始める・続けるメリット

  • 社会参加の機会:定年後の社会的つながりを維持。「誰かの役に立っている」実感が得られる
  • 健康維持:適度に体を動かす仕事で、自宅にこもるより身体的・精神的に健康を保てる
  • 年金との両立:パートで週3日程度働けば年金にプラスの収入。在職老齢年金の減額に注意(月収47万円以下なら影響なし)

年代別の注意点

年代注意点対策
40代前職との年収差がストレスに3〜5年で介護福祉士取得→年収アップのロードマップを描く
50代体力面の不安デイサービス・サ高住など身体介護の負担が軽い施設を選ぶ
60代腰痛・膝痛のリスク訪問介護(生活援助中心)や送迎ドライバーなど負担の少ない職種

シニア世代におすすめの施設形態・職種

体力に不安がある方でも活躍できる施設形態・職種を紹介します。

おすすめの施設形態

施設形態おすすめ度理由
デイサービス★★★★★日勤のみ・夜勤なし。比較的介護度が低い利用者が多く、身体的負担が軽い
サ高住(一般型)★★★★★見守り・生活相談が中心。身体介護が少ない
訪問介護(生活援助)★★★★☆掃除・調理・買い物など家事スキルが活きる。自分のペースで働ける
グループホーム★★★☆☆少人数でアットホーム。ただし夜勤あり(1人夜勤の場合も)
特養・老健★★☆☆☆身体介護の負担が大きい。60代以降は体力的に厳しい場合も

おすすめの職種

職種必要な資格特徴
送迎ドライバー普通自動車免許朝夕の送迎のみ。短時間勤務OK。運転手当あり
生活援助ヘルパー生活援助従事者研修(59時間)掃除・調理・買い物の支援。身体介護なし
介護事務介護事務資格(あると有利)デスクワーク中心。レセプト請求や書類作成
ケアマネジャー介護支援専門員デスクワーク+訪問。身体介護なし。年収400万円以上
調理員調理師免許(なくてもOK)施設の食事を調理。家庭の料理スキルが活きる

よくある質問

Q. 60歳を過ぎても正社員で働けますか?

A. 定年後の再雇用制度で65歳まで正社員(または嘱託社員)として働ける施設がほとんどです。2021年からは70歳まで就業機会を確保する努力義務が施行され、70歳まで延長する施設も増えています。ただし、再雇用後は給与が下がるケースもあるため、条件を事前に確認しましょう。

Q. 70代でも介護職として採用されますか?

A. パート・アルバイトなら70代でも採用される可能性は十分あります。特に訪問介護の登録ヘルパーは70歳以上が13.5%を占めており、高齢者が最も活躍している職種です。送迎ドライバーや生活援助(掃除・調理)は体力的な負担が軽く、高齢者でも十分対応できます。面接では「体力面で不安はありますか?」と聞かれることがあるので、「デイサービスの見学で業務を確認しました。対応できると判断しています」と具体的に答えましょう。

Q. 介護職の定年後はどうなりますか?

A. 同じ施設で再雇用(パート切り替え)されるケースが最も多いです。介護福祉士資格があれば別施設への再就職も容易で、ケアマネ資格があれば独立開業も選択肢です。定年後も「働きたい」と思える職場で長く活躍できるのは、介護業界の大きな魅力です。

Q. 年金をもらいながら介護パートで働けますか?

A. はい、可能です。ただし65歳以上で厚生年金を受給しながら働く場合、月収と年金の合計が47万円を超えると年金が一部カットされます。介護パートの月収は通常8〜15万円程度なので、ほとんどの場合、年金への影響はありません。心配な方は年金事務所で事前にシミュレーションしてもらいましょう。

Q. 50代から介護職を始めて資格は取れますか?

A. もちろん取れます。初任者研修は年齢・学歴不問で受講でき、最短1ヶ月で取得可能。50代で入職→3年後に介護福祉士を取得→50代後半にはリーダー職、というキャリアパスは十分に現実的です。2026年から始まったパート合格制度で、介護福祉士の取得もさらにしやすくなりました。

Q. 介護職は体力がないと続けられませんか?

A. 施設形態と職種を選べば、体力に自信がなくても十分続けられます。デイサービスは比較的介護度が低い利用者が多く身体的負担が軽め。サ高住(一般型)は見守り中心。訪問介護の生活援助は掃除・調理が中心で身体介護は含みません。「介護=重労働」というイメージは特養の身体介護に限った話で、介護の仕事全体を表しているわけではありません。

年代別の転職成功事例

実際に40代・50代・60代で介護職に転職し、活躍している方の事例を紹介します。

事例1:45歳・事務職から特養へ(女性)

項目内容
前職一般事務(20年勤務)
転職先特別養護老人ホーム(正社員)
資格入職前に初任者研修取得。3年後に介護福祉士取得
現在入職5年目でユニットリーダーに昇進。年収約400万円

成功のポイント:事務職で培った正確な記録作成スキルとスケジュール管理力が、介護記録やシフト調整で高く評価された。「デスクワークの経験を活かせる場面が想像以上に多い」と語る。

事例2:55歳・製造業からデイサービスへ(男性)

項目内容
前職自動車部品工場(ライン作業25年)
転職先デイサービス(正社員)
資格無資格で入職→働きながら初任者研修取得
現在入職3年目。送迎ドライバーも兼務し、月収27万円

成功のポイント:「最初は不安だったが、利用者さんから『ありがとう』と言われるたびにやりがいを感じる。製造業では得られなかった人との温かいつながりがある」。送迎ドライバーを兼務することで送迎手当がつき、収入アップにもつながった。

事例3:63歳・定年退職後にグループホームへ(女性)

項目内容
前職百貨店の販売員(定年退職)
転職先グループホーム(パート・週4日)
資格入職後に初任者研修取得(施設が費用を全額負担)
現在入職2年目。利用者との会話が楽しく「第二の人生が充実している」

成功のポイント:百貨店で30年培った接客スキルと「おもてなしの心」が認知症の方への丁寧な声かけに活きている。「利用者さんと年齢が近いので、昔の話で盛り上がれるのが楽しい」。パートなので体力面の不安もなく、年金と合わせて生活にも余裕がある。

長く働くための健康管理5つのコツ

何歳まで働けるかは、体をどう守るかにかかっています。介護職を長く続けるための健康管理のコツを紹介します。

1. ボディメカニクスを徹底する

正しい体の使い方(重心を低く、利用者に近づく、足腰の力で支える)を習得すれば、腰への負担を大幅に減らせます。初任者研修で学ぶボディメカニクスは、介護職を長く続けるための最も重要なスキルです。

2. 定期的なストレッチ・運動

仕事前後の5分間ストレッチが腰痛予防に効果的。休日にはウォーキングやヨガなど、体を柔軟に保つ運動を習慣にしましょう。

3. 年に1回は健康診断を受ける

介護施設には年1回の健康診断実施義務があります。夜勤者は年2回。結果を放置せず、異常があれば早めに受診を。

4. 腰痛を感じたら早めに対処

「少し痛い」を我慢して悪化させるのが最悪のパターン。腰に違和感を感じたら整形外科を受診し、必要に応じて担当業務の変更を上司に相談。腰痛ベルトやコルセットの活用も有効です。

5. 施設形態の切り替えも「健康管理」

50代後半で特養の身体介護がきつくなったら、デイサービスやサ高住に移るのは「逃げ」ではなく「賢い健康管理」。介護業界は同じスキルで施設形態を変えられるのが最大の魅力です。年齢に合った施設で無理なく長く働くことが、結果的に最も多くの収入を得られます。

年齢別・介護職の給与比較 — 何歳でも稼げるのか?

「年齢が上がると給料も上がるの?」「60代で始めても十分な収入は得られる?」——介護職の年齢別給与データを見てみましょう。

年齢別の平均月給(常勤・月給制)

年齢層平均月給年収換算
20〜24歳約28万円約336万円
25〜29歳約30万円約360万円
30〜34歳約32万円約384万円
35〜39歳約34万円約408万円
40〜44歳約35万円約420万円
45〜49歳約35.5万円約426万円
50〜54歳約36万円約432万円
55〜59歳約36万円約432万円
60歳以上約30〜33万円約360〜396万円

50代がピークで約36万円。60歳以降は再雇用やパート切り替えで下がる傾向ですが、年金と合わせれば十分な生活水準を維持できます。

40代・50代から始めても年収400万円は可能か?

結論から言うと、十分に可能です。以下のルートが現実的です。

ルート1:特養正社員+介護福祉士+夜勤

40代で入職→3年後に介護福祉士取得→月給33〜36万円+賞与。年収400〜450万円。

ルート2:ケアマネジャー

介護福祉士取得後、さらに5年の実務経験→ケアマネ試験→合格後はデスクワーク中心で月給35〜37万円。年収420〜470万円。夜勤なしで体力面も安心。

ルート3:施設管理者

経験を積んでリーダー→主任→管理者。管理者なら月給38〜45万円、年収450〜550万円。社会人経験が長い40〜50代はマネジメント力が評価され、昇進しやすい傾向があります。

パート・アルバイトの場合

60代以降にパートで働く場合の収入目安です。

勤務パターン時給月収年収
週3日×6時間1,200円約8.6万円約104万円
週4日×6時間1,300円約12.5万円約150万円
週4日×8時間(介護福祉士)1,500円約19.2万円約230万円

年金(月額10〜15万円)と合わせれば、パートでも月収20〜30万円の生活水準を確保できます。2025年12月からの3階建て賃上げ(最大月1.9万円)はパートにも適用されるため、時給はさらに上がる見込みです。

参考文献・出典

  • [1]
    令和6年度 介護労働実態調査結果- 公益財団法人 介護労働安定センター

    介護士の平均年齢48.7歳、訪問介護員の平均年齢54.7歳、70歳以上が13.5%、年齢別離職率データ

  • [2]
    高年齢者雇用安定法の概要- 厚生労働省

    65歳までの雇用確保義務、70歳までの就業機会確保の努力義務

  • [3]
    令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果- 厚生労働省

    年齢別の介護職員平均給与額データ

年齢に合った介護の働き方を見つけたい方は、まず働き方診断で最適な施設タイプを確認しましょう。あなたの年齢・体力・経験・希望条件に合った施設形態や雇用形態が3分でわかります。40代から始めるキャリアも、60代のセカンドキャリアも、まずは自分に合った選択肢を知ることから始めてみませんか。

診断を始める

シニア世代が介護転職で気をつけるべきこと

1. 体力を過信しない

「まだまだ若い者には負けない」という気持ちは大切ですが、入浴介助や移乗介助などの身体介護は想像以上に体力を使います。入職前に施設見学で実際の業務を見ておくこと。最初から特養のような重度介護の施設を選ぶのはリスクが高いため、デイサービスやサ高住から始めるのが安全です。

2. 年金との関係を確認する

60歳以上で厚生年金を受給しながら働く場合、月収と年金の合計が47万円を超えると年金が減額されます(在職老齢年金)。パートで月収10〜15万円程度なら影響はほとんどありませんが、フルタイムで働く場合は事前にシミュレーションしておきましょう。

3. 新しいことを学ぶ姿勢を持つ

介護記録のタブレット入力、ICTツールの活用など、デジタルスキルが求められる場面が増えています。「パソコンは苦手」と拒否するのではなく、「教えてもらいながら覚えます」という姿勢が大切です。スマホが使えればタブレット記録は十分対応できます。

4. 若い世代とのコミュニケーション

介護現場には20代から70代まで幅広い年齢のスタッフがいます。年下の先輩や上司に教わることもあります。「教えてもらう」姿勢を持ち、年齢に関係なく謙虚にコミュニケーションを取ることが、職場に馴染むコツです。

5. 夜勤は慎重に

60代以降の夜勤は体への負担が大きく、生活リズムの回復にも時間がかかります。正社員でも「夜勤免除」の申し出が可能な施設もあるため、面接時に確認しましょう。夜勤なしの施設(デイサービス・訪問介護)を選ぶのも賢い選択です。

まとめ

この記事のポイントまとめ

テーマポイント
年齢制限法律上の年齢制限なし。定年は60〜65歳が一般的だが、定年廃止の施設が18%
平均年齢介護職全体48.7歳、訪問介護員54.7歳。50代が最多層
70歳以上訪問介護員の13.5%が70歳以上。パートなら年齢制限なし
40代のメリット介護福祉士を取得してキャリアの土台を築ける時期
50代のメリット同世代が多く馴染みやすい。利用者との年齢の近さが強み
60代のメリット社会参加・健康維持・年金+αの収入の一石三鳥
おすすめ施設デイサービス・サ高住(一般型)・訪問介護(生活援助)
おすすめ職種送迎ドライバー・生活援助ヘルパー・介護事務・介護助手
健康管理ボディメカニクス・ストレッチ・年齢に合った施設切り替え
2040年介護職員57万人不足。シニアの活躍が不可欠な時代が来る

年齢は「壁」ではなく「武器」

介護職において、年齢は「壁」ではなく「武器」です。20年・30年の社会人経験で培ったコミュニケーション力、忍耐力、マネジメント力——これらは若い世代には真似できないあなただけの強みです。

2040年に向けて介護人材の需要はますます高まり、シニア世代の活躍は社会全体で期待されています。「何歳から始めても遅くない」ことは、平均年齢48.7歳のデータが証明しています。「介護助手」という新しい働き方も広がっており、体力に不安があっても介護に関わる方法はたくさんあります。

まずは施設見学で現場の雰囲気を感じてみましょう。あなたの人生経験が、利用者さんの笑顔を支える力になります。

50代・60代の介護転職で面接を突破するコツ

年齢を気にして面接に不安を感じる方のために、シニア世代が面接で好印象を与えるコツを紹介します。

1. 体力面の質問には具体的に答える

「体力は大丈夫ですか?」は必ず聞かれます。「大丈夫です」だけでは不十分。

良い回答例:「週3回のウォーキングを続けており、体力には自信があります。見学で業務内容を確認し、自分の体力で対応できると判断しました。無理な場合は正直に申し出ます」

2. 前職の経験を介護に結びつける

どんな職歴でも、介護に活かせるスキルがあります。

前職アピールポイント
営業職「コミュニケーション力と忍耐力」
事務職「正確な記録作成とスケジュール管理」
接客業「おもてなしの心と臨機応変な対応」
製造業「チームワークと品質管理の意識」
主婦「家事スキルと気配り、忍耐力」

3. 「長く働きたい」意思を明確に伝える

採用担当者が最も知りたいのは「長く働いてくれるか」。「定年までしっかり働きたい」「資格を取ってキャリアアップしたい」と具体的なビジョンを示しましょう。

4. 謙虚さと学ぶ姿勢をアピール

年下の先輩や上司に教わることに抵抗がないことを伝えましょう。「未経験ですので、一から学ばせていただきたいです」という姿勢が好印象です。

5. 資格取得への意欲を示す

「入職後に初任者研修を取得したい」「将来的に介護福祉士を目指したい」と伝えると、成長意欲のある人材として評価されます。2026年から始まったパート合格制度についても触れると「業界の最新情報をキャッチしている」とポジティブに受け取られます。

シニア世代の介護転職 チェックリスト

40代以上で介護職への転職を検討している方は、以下のチェックリストで準備状況を確認しましょう。

転職前の準備

  • □ 介護の仕事内容を理解している(身体介護・生活援助・レク・記録)
  • □ 自分の体力で対応できる施設形態を検討した
  • □ 初任者研修の受講を検討した(入職前に取得するとスムーズ)
  • □ ハローワークや転職サイトで「未経験歓迎」の求人を検索した
  • □ 施設見学を1〜3施設行った

面接前の確認

  • □ 志望動機を準備した(前職の経験を介護に結びつける内容)
  • □ 「何歳まで働きたいか」を自分の中で決めた
  • □ 定年制度・再雇用制度を確認する質問を準備した
  • □ 夜勤の有無・体制を確認する質問を準備した
  • □ 資格取得支援制度の有無を確認する質問を準備した

入職後の心構え

  • □ 「教えてもらう」姿勢を忘れない
  • □ 若い先輩にも敬意を持って接する
  • □ 体の不調を感じたら無理せず上司に相談する
  • □ 初任者研修→介護福祉士の資格取得ロードマップを描く
  • □ 3ヶ月は「覚える期間」と割り切り、焦らない

2040年に向けてシニア介護職員の需要はさらに高まる

2040年には介護職員が約272万人必要で、現在より57万人不足する見込みです。この人材ギャップを埋めるために、シニア世代の活躍が不可欠です。

政府のシニア活用策

  • 70歳までの就業機会確保:2021年施行の改正法で努力義務化
  • 介護助手の制度化:無資格でもできる業務(シーツ交換・配膳・清掃等)を切り出し、シニアや主婦に担ってもらう取り組みが全国で拡大
  • 処遇改善加算の拡充:2025年12月からの3階建て賃上げ(最大月1.9万円)はパート・高齢者にも適用
  • ICT導入による負担軽減:タブレット記録や見守りセンサーにより、身体的な負担を減らす取り組みが加速

「介護助手」という新しい働き方

近年注目されているのが「介護助手」という働き方です。介護職員が行う業務のうち、専門知識が不要な周辺業務(シーツ交換、食事の配膳・下膳、清掃、洗濯、レクの補助等)を担当します。

項目介護助手介護職員
身体介護なしあり
必要資格なしなし(あると有利)
時給目安最低賃金〜1,200円1,200〜1,500円
体力面負担が軽い負担が大きい
向いている人体力に不安がある方、介護を試したい方介護を本職にしたい方

介護助手は「体力に不安があるけど、介護に関わりたい」というシニア世代にぴったりの働き方です。全国の自治体で「介護助手」の普及事業が進んでおり、求人も増加中です。

シニア世代の介護職は「社会貢献+健康維持+収入」の一石三鳥

定年後に「何もしない」生活は、認知機能や体力の低下、社会的孤立のリスクを高めます。介護の仕事は適度に体を動かし、人と交流し、社会に貢献できる理想的なセカンドキャリア。さらに年金にプラスの収入も得られます。

2040年に向けて介護人材の需要はますます高まるため、シニア世代が「活躍する側」になれる唯一の業界と言っても過言ではありません。

介護転職の年齢別おすすめ求人の探し方

年齢に合った求人を効率よく探すための具体的な方法を紹介します。

40代の求人探し

40代は「未経験歓迎」と「資格取得支援制度あり」を条件に検索。正社員の求人が豊富な年代なので、3〜5施設を比較して処遇改善加算の区分が高い施設を選びましょう。面接では前職のマネジメント経験をアピールすると、リーダー候補として期待されます。

50代の求人探し

50代は「夜勤なし可」「日勤のみ」「体力的負担が少ない」を条件に加えるのがおすすめ。デイサービス、サ高住、訪問介護(生活援助)の求人を中心に探しましょう。介護専門の転職エージェントに登録すると、年齢に合った施設を紹介してもらえます。

60代以上の求人探し

60代以上は「パート」「アルバイト」「週3日〜」「送迎ドライバー」で検索。ハローワークの介護求人コーナーも活用しましょう。シルバー人材センター経由で介護助手の求人に応募する方法もあります。面接では「体力面の自己管理ができること」「学ぶ姿勢があること」を具体的に伝えましょう。

共通のポイント:施設見学は必ず行く

年齢に関わらず、入職前の施設見学は必須です。見学で確認すべきは「スタッフの年齢層」「シニアスタッフの有無」「施設の雰囲気」の3つ。同世代のスタッフが働いている施設は、年齢に対する理解がある証拠です。見学を断る施設は避けた方が無難です。

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公開日: 2026年3月21日最終更新: 2026年3月21日

執筆者

介護のハタラクナカマ編集部

編集部

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