
高齢の親が夏になると食欲がない・だるい|夏バテの原因と家庭の対策・熱中症や脱水との見分け
夏に親が食欲がない・だるい・元気がないとき、家族は何を確認しどう支えるか。高齢者が夏バテしやすい生理的理由、食事と水分・塩分の工夫、夏バテと熱中症・脱水・夏の感染症の見分けと受診の目安、室温管理と見守りを在宅介護視点で解説します。
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この記事のポイント
高齢の親が夏になって「食欲がない・だるい・元気がない」とき、多くは夏の暑さで自律神経や胃腸が疲れる夏バテですが、高齢者は暑さやのどの渇きを感じにくいため、熱中症や脱水の入口が夏バテに見えて隠れていることがあります。家庭ではまず、水分が摂れているか、尿の量や色、受け答えがいつも通りか、数日で戻るかを観察します。ぐったりして反応が鈍い、水分が摂れない、高熱が続く、息切れやむくみがあるといったサインは様子見にせず、速やかに受診や救急を検討してください。
目次
梅雨明けから残暑にかけて、離れて暮らす親や同居の親が「ごはんをあまり食べない」「冷たいそうめんばかり」「日中ぼんやりしている」「散歩に行かなくなった」と感じる時期があります。本人は「夏バテだから大丈夫」と言いがちですが、家族としては「ただの夏バテなのか、それとも病気の入口なのか」が一番気がかりではないでしょうか。
この記事は、夏に親が見せる「だるさ・食欲低下・元気のなさ」という季節性の入口に絞って、(1)高齢者がなぜ夏バテしやすいのか、(2)夏の食欲低下を防ぐ食事と水分・塩分の工夫、(3)夏バテと熱中症・脱水・夏の感染症・隠れた病気をどう見分け、いつ受診するか、(4)室温管理と見守りのコツを、公的資料に基づいて家族目線でまとめました。脱水症そのものの詳しい見極めや、熱中症の重症度ごとの対応、通年の食欲不振への対処は、それぞれ専門の記事に内部リンクで案内します。まずは「夏のだるさ」を入口に、どこから心配すればよいかを整理していきましょう。
高齢の親が夏バテ・夏の食欲低下になりやすい4つの理由
夏バテは医学的な病名ではなく、夏の暑さや高温多湿、屋内外の温度差、睡眠不足などが重なって自律神経の調子が乱れ、だるさ・食欲不振・疲れやすさ・寝苦しさといった不調が続く状態を指す言葉です。若い人でも起こりますが、高齢の親が特に夏バテや、その先の熱中症・脱水になりやすいのには、加齢に伴う体の変化が関係しています。
1. 暑さを感じにくく、体温調節が遅れる
環境省の『熱中症環境保健マニュアル』では、加齢により皮膚の温度センサーの感度が鈍くなり、「暑い」と感じにくくなることが指摘されています。暑さに気づきにくいと、エアコンをつける・上着を脱ぐといった行動が遅れ、体に熱がこもりやすくなります。実際、夏季の高齢者の居室温度は若年者より2℃ほど高い31〜32℃に達することがあり、冷房の使用時間が短く設定温度も高めになりがちだと報告されています。
2. のどの渇きを感じにくく、水分が不足しやすい
同マニュアルによれば、脱水が進むと通常はのどが渇いて自然に水を飲みますが、高齢者は脳での察知能力が低下するため、脱水が進んでものどの渇きが起こりにくくなっています。さらに高齢者は体内の水分量そのものが少なく(一般成人は体重の約60%に対し高齢者は約50%とされます)、夜間のトイレを気にして水分を控える人も多いため、気づかないうちに水分が足りなくなりがちです。
3. 汗をかく力・熱を逃がす力が落ちる
暑いと脳が判断すると皮膚の血流量や発汗を増やして熱を逃がしますが、加齢が進むとこの反応の立ち上がりが遅れ、増え方も小さくなります。その結果、若い人より熱を逃がす力が低く、体に熱がたまりやすくなります。汗で水分やミネラルが失われると、脱水や食欲低下にもつながります。なお、日常的に運動して体力を保っている高齢者は、若年者に近い暑さ耐性を持つことも分かっており、1日1回汗をかく程度の運動習慣は体温調節の老化を遅らせる助けになります。
4. 自律神経の乱れで胃腸が弱り、食欲が落ちる
炎天下の屋外と冷房の効いた室内を行き来したり、寝苦しさで睡眠が浅くなったりすると、全身の臓器の調子を整えている自律神経のバランスが崩れます。自律神経は消化器の働きも担っているため、その乱れは食欲低下や胃腸の不調を招きます。食欲が落ちて冷たい麺類など糖質中心の食事に偏ると、糖質をエネルギーに変えるビタミンB1が不足し、さらに疲れやすくなる悪循環に陥りやすくなります。冷たい飲食物の摂りすぎでお腹を冷やし、下痢から脱水につながることもあります。
つまり高齢の親の「夏のだるさ・食欲低下」は、暑さに気づきにくい・水分が足りない・熱を逃がしにくい・胃腸が弱るという複数の変化が重なって起きています。だからこそ、本人の自覚に任せず、家族が早めに気づいて支えることが大切です。
「夏のだるさ」を軽く見てはいけない背景
夏の体調不良は、軽い夏バテから命に関わる熱中症まで地続きであることも知っておきたいポイントです。総務省消防庁によると、令和6年(2024年)5月から9月の全国の熱中症による救急搬送人員は97,578人にのぼり、統計を開始した平成20年以降で最多となりました。搬送される人の多くは高齢者で、その発生は屋外だけでなく室内でも多く報告されています。「夏のだるさ・食欲低下」はそうした事態の手前のサインでもあるため、早めの気づきと環境づくりが、重い熱中症や脱水を防ぐ第一歩になります。
夏の食欲低下を防ぐ食事・水分・塩分の工夫
食欲が落ちているときに「しっかり食べて」と促すだけでは、かえって食事が苦痛になることがあります。夏は「少しでも口に入る」「水分とたんぱく質が摂れる」ことを優先し、量より中身と回数で支えるのがコツです。
食べやすくする工夫
- 1回量を減らして回数を増やす:朝・昼・夜の3食にこだわらず、午前と午後の間食を足して5回程度に分けると、一度に食べる負担が減ります。
- のどごしと香りで食欲を呼ぶ:冷たい麺類だけに偏らせず、しょうが・みょうが・青ねぎ・大根おろし・梅干し・酢など香味や酸味を添えると食が進みやすくなります。
- 冷たいものばかりにしない:冷たい飲食物の摂りすぎは胃腸を冷やして働きを下げます。常温か少し温かいみそ汁・スープ・茶わん蒸しなどを1品入れると胃腸が休まります。
- かみやすく飲み込みやすい形に:かたい・パサつく食材は避け、やわらかく煮る、とろみをつける、刻むなど、本人のかむ力・飲み込む力に合わせて調整します。
たんぱく質を切らさない
食欲が落ちると主食(ごはん・麺)だけになりやすく、筋肉や体力を保つたんぱく質が不足しがちです。半熟卵・豆腐・納豆・湯葉・煮魚・鶏肉・ヨーグルト・牛乳など、少量でも食べやすいたんぱく源を毎食どれか1つ入れることを目安にします。環境省の資料でも、汗をかく運動の後30分以内に糖質とたんぱく質を含む食品(牛乳1〜2杯など)を摂ると、血液量が増えて熱を逃がす力が改善すると紹介されています。食が細い日は栄養補助食品(ドリンクタイプ・ゼリータイプ)で補うのも一つの方法です。食欲不振が夏に限らず通年で続く場合は、高齢者の食欲不振を家庭で改善するもあわせて参考にしてください。
水分は「のどが渇く前」に、こまめに
高齢者はのどの渇きを感じにくいため、本人任せにせず、時間を決めて少しずつ勧めるのが基本です。環境省の資料では、のどが渇いていなくても1時間ごとにコップ1杯(150mL程度)を目安に、食事以外の飲み物で1日あたり約1.5Lを補うことが示されています。起床後・入浴前後・就寝前は特に失われやすいタイミングです。水やお茶のほか、みそ汁・ゼリー・水分の多い夏野菜(きゅうり・なす)や果物など、食事からの水分も活用できます。水分が不足して脱水が疑われるときの見極め方は、高齢者の脱水症で詳しく解説しています。
塩分は「ふだんの食事から」が基本
大量に汗をかいたときは水分と一緒に塩分も補う必要がありますが、環境省の資料では、大量に汗をかかない限り塩分はふだんの食事から摂れるとされています。やみくもに塩分を増やすのではなく、食事がきちんと摂れていれば十分なことが多い点に注意してください。なお、心臓病・腎臓病・高血圧などで医師から水分量や塩分を制限されている場合は、自己判断で増やさず、必ずかかりつけ医の指示に従ってください。経口補水液の使い方や注意点については、高齢者の脱水・熱中症を防ぐもあわせて確認してください。
夏バテ・熱中症・脱水・夏の感染症の見分けと受診の目安(心配度の三段階)
家族が最も知りたいのは「これはただの夏バテか、それとも受診が必要か」という線引きです。ここでは、夏の「だるさ・食欲低下・元気のなさ」を入口に、心配度を三段階に整理しました。高齢者は症状を我慢したり、うまく訴えられなかったりするため、本人の言葉だけでなく、ふだんとの違いで判断するのがポイントです。
段階A:まずは様子を見てよいことが多い(夏バテ寄り)
- だるさや食欲低下はあるが、声をかければはっきり受け答えできる
- 水分・食事は少量でも自分で摂れている
- 尿の回数・色がいつもと大きく変わらない
- 熱はない、または微熱程度で、息苦しさやむくみはない
この段階では、涼しい環境づくり・こまめな水分・食べやすい食事・休息で経過を見ます。ただし「様子見」は放置ではありません。1日数回声をかけ、水分量・食事量・尿・受け答えを記録し、悪化しないか確認します。
段階B:数日以内に受診を考えたいサイン
- 食事がほとんど摂れない状態が続く、体重がはっきり減ってきた
- 尿の回数が減った、尿の色が濃い(かくれ脱水の可能性)
- だるさ・食欲不振が数日たっても改善しない、夏が過ぎても続く
- 下痢・嘔吐・微熱が続く(夏の感染症や胃腸炎の可能性)
- もともとの持病(糖尿病・心臓病・腎臓病など)がある
これらは脱水や夏の感染症、貧血、心不全、糖尿病・腎機能の悪化などが「夏バテ」に隠れているサインのことがあります。我慢させず、かかりつけの内科などに早めに相談してください。下痢や嘔吐をともなうときは高齢者の感染性胃腸炎を家庭で乗り切る、脱水が気になるときは高齢者の脱水症もあわせて参考にしてください。
段階C:今すぐ受診・ためらわず救急(119番)を考えるサイン
- ぐったりして反応が鈍い、呼びかけへの返事がおかしい、意識がもうろうとする
- 水分をまったく受けつけない、飲んでもすぐ吐く
- 体が熱く皮膚が乾いている、高い熱が続く
- けいれん、まっすぐ歩けない、ろれつが回らない
- 強い息切れ・胸の痛み・横になると息苦しい・急なむくみ
これらは熱中症の重い段階や、心臓・脳などの緊急事態が疑われるサインです。夏バテと決めつけて様子を見ず、すぐに受診するか、迷う場合はためらわず救急要請してください。熱中症の重症度の見分けや家庭での応急処置、救急車を呼ぶ判断の詳細は、高齢者の脱水・熱中症を防ぐで詳しく解説しています。
判断の軸はシンプルです。「水分が摂れているか」「いつもと受け答えが同じか」「数日で戻るか」。この3つのどれかが崩れたら、夏バテと決めつけずに段階を上げて考えてください。
室温・エアコンの整え方|暑さに気づきにくい親をどう守るか
夏のだるさ・食欲低下を防ぐうえで、食事や水分と並んで重要なのが室内環境です。高齢者の熱中症は屋外より室内で多く発生し、本人が暑さに気づきにくいことが背景にあります。家族が環境を整えるだけで、夏バテの悪化や熱中症をかなり防げます。
温度・湿度を「測って」管理する
暑さを感じにくい親に「暑くない?」と聞いても「大丈夫」と返ってきがちです。感覚に頼らず、居室に温湿度計を置き、数字で判断しましょう。環境省の資料では室温を28℃前後に保つことが目安とされ、湿度が高いと汗が蒸発しにくくなるため湿度70%以下を目安に調整します。室温30℃を超えたら冷房を入れる、というように家族の中で具体的な基準を決めておくと迷いません。温湿度計は本人の生活動線上の見やすい場所に置き、文字が大きいものを選ぶと、本人も意識しやすくなります。
エアコンを嫌がる親への伝え方
「冷えるのが苦手」「電気代がもったいない」といった理由でエアコンを我慢する高齢者は少なくありません。頭ごなしに「つけて」と言うより、次の工夫が役立ちます。
- 風が直接当たらないよう、風向きを上向きに固定する、扇風機を併用して空気を回す
- 設定温度を一気に下げず、まず1〜2℃から始めて慣らす
- 「電気代より入院費のほうが高くつく」と具体的に伝える、自治体の見守りや声かけも活用する
- 就寝中も熱中症は起こるため、夜間も無理に消さず弱めに使う。寝る前の水分補給と枕元の飲み物も習慣に
部屋に熱を入れない工夫
窓から差し込む日射は室温上昇の大きな要因です。断熱カーテン・すだれ・シェードで日差しを遮ると、冷房の効きもよくなります。帰宅時など室内に熱がこもっているときは、窓を開けて換気しながらエアコンを運転すると効率よく冷やせます。西日が強く入る部屋は特に温度が上がりやすいため、日中過ごす部屋を涼しい側に移すといった工夫も有効です。
家族の見守りチェックリスト|夏の『いつもと違う』に早く気づく
離れて暮らす親でも、同居でも、夏は「いつもと違う」に早く気づくことが何より大切です。次の項目を、毎日の声かけや訪問・電話のときに確認する習慣にしておくと、夏バテの悪化や熱中症・脱水の入口を見逃しにくくなります。環境省の資料でも、体調・具合・環境の3つの観点で見守ることが勧められています。
【体調】いつもと比べてどうか
- 元気か、食欲はあるか(何をどれくらい食べたか)
- 熱はないか、わきの下や口の中が乾いていないか
- 受け答えがいつも通りか、ぼんやりしていないか
【水分・尿】足りているか
- 水分を1日どれくらい摂れているか(コップ何杯か)
- トイレ(尿)の回数が減っていないか、尿の色が濃くないか
- つめを押して離したとき、ピンク色に戻るのが遅くないか(かくれ脱水の目安)
【環境】部屋は安全か
- 室温・湿度は適切か(温湿度計の数字を確認)
- エアコンを使えているか、設定温度は高すぎないか
- 日中の留守中、暑くなりすぎていないか
これらは特別な道具がなくても確認できます。記録しておくと、悪化のスピードに気づきやすく、受診したときに医師へ「いつから」「どれくらい食べ・飲めているか」「尿はどうか」を具体的に伝えられます。口頭だけでなく、スマートフォンのメモやカレンダーに食事量・水分量・体温を書き留めておくと、家族の間でも情報を共有しやすくなります。
離れて暮らす場合は、電話やビデオ通話で受け答えの様子を見る、温湿度計の写真を送ってもらう、見守りサービスや地域包括支援センターと連携するなど、複数の目で支える工夫が有効です。要介護認定を受けている場合は、訪問介護やデイサービスのスタッフにも夏場の水分・食事の見守りを具体的に依頼しておくと安心です。「数日で戻るはず」が戻らないときは、夏バテと決めつけず段階を上げて相談してください。
よくある質問
Q. 食欲がないのは夏バテだと思いますが、点滴を受けたほうがよいですか?
A. 軽い夏バテで、水分・食事が少量でも自分で摂れていれば、すぐに点滴が必要なわけではありません。まずは涼しい環境・こまめな水分・食べやすい食事で経過を見ます。ただし、水分が摂れない・尿が減る・反応が鈍いといったサインがあるときは脱水が進んでいる可能性があり、医療機関での水分・電解質の補充が必要になることがあります。自己判断で迷うときは受診して相談してください。
Q. 冷たいそうめんやアイスばかり食べたがります。やめさせるべきですか?
A. 食欲が落ちているときは「まず口に入ること」が大切なので、頭から禁止する必要はありません。ただし冷たい糖質中心の食事が続くと、たんぱく質やビタミンB1が不足してさらに疲れやすくなります。卵・豆腐・冷しゃぶ・ヨーグルトなどのたんぱく源や、常温のみそ汁を1品添える、香味や酸味で変化をつけるなど、無理なく中身を整える方向で支えましょう。
Q. 夏バテと熱中症はどう違うのですか?
A. 夏バテは暑さや生活リズムの乱れで自律神経や胃腸の調子が落ち、だるさ・食欲不振が徐々に続く状態です。熱中症は高温多湿で体温調節が追いつかず、体に熱がこもって急激に悪化する状態で、命に関わることもあります。だるさ・食欲低下が「徐々に・数日かけて」なら夏バテ寄り、「急に・意識やまっすぐ歩けるかに異常」なら熱中症を疑い、すぐ対応してください。
Q. 数日たっても食欲・元気が戻りません。受診の目安は?
A. だるさや食欲不振が数日たっても改善しない、夏が過ぎても続く、体重が減る、尿が減る・濃い、下痢や微熱が続くといった場合は、脱水・夏の感染症・貧血・心不全・糖尿病や腎機能の悪化などが隠れていることがあります。かかりつけの内科などに早めに相談してください。持病のある方は特に早めの相談を。
Q. エアコンをどうしても嫌がります。どう説得すれば?
A. 暑さを感じにくいのは加齢による自然な変化で、我慢強さの問題ではありません。風向きを上向きにする・扇風機を併用するなど冷えすぎない工夫をし、温湿度計の数字を一緒に見て「30℃を超えたらつける」と具体的な基準を決めるのが効果的です。電気代を心配する場合は、入院に至るリスクと比べて伝えると納得が得られやすくなります。
参考文献・出典
- [1]
- [2]シニアはどうして熱中症になりやすいのか? 2025- 環境再生保全機構(ERCA)
高齢者の体温調節・体内水分量の低下、こまめな水分補給(1時間ごとコップ1杯・1日約1.5L)、塩分はふだんの食事から、室内環境の整え方
- [3]
- [4]
まとめ|『大丈夫』を鵜呑みにせず、夏のいつもと違うに早く気づく
高齢の親の「夏になると食欲がない・だるい・元気がない」は、多くが暑さで自律神経や胃腸が疲れる夏バテです。けれど高齢者は暑さやのどの渇きを感じにくく、熱を逃がす力も落ちているため、熱中症や脱水、夏の感染症や持病の悪化が夏バテに見えて隠れていることがあります。だからこそ、本人の「大丈夫」を鵜呑みにせず、家族が早めに気づいて支えることが大切です。
家庭でできることは、(1)涼しい環境を数字で管理する、(2)のどが渇く前にこまめな水分を勧める、(3)少量でもたんぱく質を切らさない食べやすい食事にする、(4)毎日の見守りで「いつもと違う」に気づくこと。そして判断に迷ったら、「水分が摂れているか」「受け答えがいつも通りか」「数日で戻るか」の3点を軸に、崩れたら夏バテと決めつけず段階を上げて受診・救急を検討してください。脱水や熱中症の詳しい対応は高齢者の脱水・熱中症を防ぐ、通年の食欲不振は高齢者の食欲不振を家庭で改善するも参考に、無理なく夏を乗り切る支えにしていただければと思います。
監修者
介護のハタラクナカマ 医療・介護監修チーム
医療・介護専門職チーム(看護師/介護福祉士/ケアマネジャー)
訪問看護・介護保険・医療保険に関する制度内容を、厚生労働省・日本訪問看護財団・全国訪問看護事業協会等の一次ソースをもとに、医療・介護専門職チームが内容の正確性を確認しています。
執筆者
介護のハタラクナカマ編集部
編集部
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