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📑目次

  1. 01北海道の介護職の平均給料・年収データ【2025年版】
  2. 02札幌・旭川・函館・道東・道南|エリア別の給料相場
  3. 03特養・老健・有料・グループホーム・訪問介護|施設タイプ別の月給・年収
  4. 04介護報酬の地域区分|北海道は札幌市の6級地以外「その他(0%)」
  5. 05寒冷地手当の地域区分と支給額|北海道介護職の独自手当
  6. 06冬期の通勤負担と通勤手当|北海道で意識すべき5つのリアル
  7. 07北海道の介護職で年収アップする4ステップ
  8. 08北海道の介護職給料に関するよくある質問
  9. 09参考文献・出典
  10. 10まとめ|北海道の介護職給料は「ベース+寒冷地手当」で読み解く
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北海道の介護職の給料・年収|札幌/旭川/函館エリア別と寒冷地手当のリアル

北海道の介護職の給料・年収|札幌/旭川/函館エリア別と寒冷地手当のリアル

北海道の介護職の平均月給は約24万円・年収約318万円で全国平均より低め。ただし寒冷地手当(旭川など1級地で月29,400円)と冬期燃料手当・地域加算の薄さなど北海道特有の事情を、札幌/旭川/函館/道東のエリア別、特養/老健/有料/GH/訪問/デイの施設別、年収アップ方法まで12,000字超で解説します。

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この記事のポイント

北海道の介護職員の平均月給は約21.3万円、賞与込みの年収は約318万円で、全国平均(年収約350〜400万円)より3〜8万円ほど低めです。ただし旭川・釧路など1級地では国家公務員準拠の寒冷地手当が月29,400円(11〜3月)、札幌・小樽・千歳など2級地で月26,000円が支給対象となり、民間介護施設でも「冬期燃料手当」として年5〜10万円ほど上乗せする事業所が多いのが北海道の特徴です。

📑目次▾
  1. 01北海道の介護職の平均給料・年収データ【2025年版】
  2. 02札幌・旭川・函館・道東・道南|エリア別の給料相場
  3. 03特養・老健・有料・グループホーム・訪問介護|施設タイプ別の月給・年収
  4. 04介護報酬の地域区分|北海道は札幌市の6級地以外「その他(0%)」
  5. 05寒冷地手当の地域区分と支給額|北海道介護職の独自手当
  6. 06冬期の通勤負担と通勤手当|北海道で意識すべき5つのリアル
  7. 07北海道の介護職で年収アップする4ステップ
  8. 08北海道の介護職給料に関するよくある質問
  9. 09参考文献・出典
  10. 10まとめ|北海道の介護職給料は「ベース+寒冷地手当」で読み解く

北海道で介護職への転職を考えるとき、最初に気になるのが「給料はどのくらいもらえるのか」「冬の寒さや雪の負担分、何か手当はあるのか」という点ではないでしょうか。北海道は1道で関東地方より広く、札幌一極集中の都市圏と、旭川・函館・釧路・帯広など中核市、十勝平野や道北の小規模町村まで、地域によって介護労働市場と給料水準が大きく異なります。

結論からいえば、北海道の介護職員の平均賃金は全国平均より低めで、これは介護報酬の地域加算(地域区分)が札幌市の6級地(人件費6%上乗せ)以外、ほぼ全道が「その他(0%)」になっていることが構造的な理由です。一方で、冬の暖房費や雪道通勤の負担を補う寒冷地手当・冬期燃料手当・住宅手当が、本州の介護施設にはない独自の上乗せとして用意されています。

本記事では、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」と介護労働安定センター「介護労働実態調査」の公的データをベースに、札幌・旭川・函館・道東・道南といった主要エリア別の月収・年収相場、特養・老健・有料・グループホーム・訪問介護・デイ・ケアマネの施設タイプ別給料、寒冷地手当の地域区分(1〜3級地)と支給額、冬期通勤の実態と通勤手当、そして年収アップの具体的な4ステップを、合計12,000字超で詳しく解説します。北海道で介護職として腰を据えて働きたい方、UIターンで戻ってきて介護業界に飛び込みたい方の意思決定に役立つ実用情報をまとめました。

北海道の介護職の平均給料・年収データ【2025年版】

まず公的調査と民間の求人統計をクロスして、北海道の介護職の給料水準を正確に押さえます。複数のデータソースで数字に幅があるのは、対象職種の定義(介護職員のみ/訪問介護員/ケアマネを含むか)や、月給に夜勤手当・処遇改善加算を含めるかどうかで集計が変わるためです。

公的調査と民間調査でみる北海道の介護職給与

厚生労働省「賃金構造基本統計調査」をベースとしたマイナビ介護職の集計では、北海道の介護職員(男女計)の年収は約326万円(男性358万円/女性312万円)、訪問介護従事者は約358万円、ケアマネジャーは約413万円とされています。一方、求人ボックスが2025年時点の求人を集計したデータでは、北海道の介護士の平均年収は292万円・平均時給1,029円、介護福祉士は年収283万円・時給1,298円と、やや低めの水準が出ています。

介護ワーカーがe-Statの賃金構造基本統計調査を再集計した資料では、北海道の福祉施設介護員の月給は21.3万円、賞与45.7万円、年収換算で301〜318万円。ホームヘルパーは月給21.8万円・賞与30.6万円、ケアマネは月給27.6万円・賞与65.8万円・年収416万円と整理されています。これら3つのデータソースを総合すると、北海道の介護職員の給料水準は次のように整理できます。

北海道介護職の給料サマリー(2025年想定)

当サイトが3つの公的・民間データを組み合わせて整理した、北海道の介護職給料レンジは以下の通りです。

職種月給(基本給+諸手当)年収(賞与込み)全国平均との差
介護職員(無資格〜初任者)17.0〜23.0万円270〜310万円約30〜50万円低い
介護福祉士22.0〜28.0万円310〜360万円約20〜40万円低い
訪問介護員(常勤)21.0〜26.0万円290〜360万円ほぼ同水準
サービス提供責任者23.0〜28.0万円320〜380万円約10〜30万円低い
ケアマネジャー26.0〜31.0万円380〜420万円ほぼ同水準
施設管理職(施設長・主任)30.0〜38.0万円420〜500万円ほぼ同水準

パート・登録ヘルパーの時給

北海道のパート・アルバイトの介護職時給は、1,030〜1,545円がボリュームゾーンです。札幌中心部の有料老人ホーム・特養での無資格パートが時給1,050〜1,150円、介護福祉士有資格者の夜勤専従パートで時給1,400〜1,600円、訪問介護の登録ヘルパー(身体介護中心)は時給1,500〜1,800円というレンジ。北海道の最低賃金は2025年10月改定で1,040円と全国平均に近づいており、無資格時給1,050円は最賃ギリギリの水準ですが、介護福祉士になれば1.3〜1.7倍の時給が狙えます。

全国平均との差は「約30〜80万円」

厚生労働省の令和6年度介護従事者処遇状況等調査では、全国の常勤介護職員の平均給与は月額約30.3万円です。北海道の介護職員は月給ベースで全国平均より約3〜9万円低い水準にあり、年収ベースだと30〜80万円の差がつきます。これは後述する介護報酬の地域加算(地域区分)の差と、北海道全体の最低賃金が長らく低めだったこと、有効求人倍率が東京・神奈川ほど高騰しないことが構造的な要因です。

札幌・旭川・函館・道東・道南|エリア別の給料相場

北海道は1道で関東6県+東京を合わせたより広く、エリアによって介護職の月収・年収相場と求人量が大きく異なります。札幌一極集中の傾向はあるものの、十勝の帯広や石狩湾岸の小樽、道南の函館など、それぞれ独自の労働市場が形成されています。

札幌市・石狩エリアの給料相場

札幌市は道内人口の約3分の1(約197万人)が集中する道内最大の労働市場で、介護職の求人数も最多。月収レンジは20.0〜26.0万円(諸手当込)、年収は270〜340万円が中心ゾーンです。札幌市は介護報酬の地域区分で6級地(人件費6%上乗せ)に指定されており、北海道で唯一の地域加算が適用されるエリア。求人ベースでも住宅型有料老人ホームや特養で月給21〜28万円のレンジが目立ちます。江別市・北広島市・石狩市は地域区分が「その他(0%)」ですが、札幌通勤圏のため給与水準は札幌市内とほぼ同水準で並びます。

旭川市・上川エリアの給料相場

旭川市は人口約32万人の道北最大都市で、介護施設の集積も多いエリア。月収レンジは17.5〜24.0万円、年収250〜310万円がボリュームゾーンです。地域区分は「その他(0%)」のため介護報酬の上乗せはありませんが、旭川市は寒冷地手当の1級地に区分されており、世帯主の介護職員には冬期に月29,400円(5ヶ月で計14.7万円)が支給される事業所が公務員系・大手社会福祉法人を中心に存在します。富良野市・名寄市・士別市など上川管内も同様に1級地です。

函館市・道南エリアの給料相場

函館市は人口約24万人、北海道3番目の都市ですが、介護報酬の地域区分は「その他(0%)」、寒冷地手当の地域区分は3級地(月25,100円)と道内では比較的暖かい区分です。月収レンジは17.0〜23.0万円、年収240〜290万円と道内ではやや低めの水準。北斗市・七飯町・八雲町・松前町なども3級地に区分され、医療法人系のグループホーム・有料老人ホームの求人が中心です。求人例では北斗市の特養介護職員(夜勤手当5回分込)で月収21.1〜23.2万円・年収283〜323万円という募集があります。

道東(釧路・帯広・北見・網走)エリアの給料相場

道東エリアは寒冷地手当の1級地(釧路市・帯広市・北見市・網走市など)が広範に広がるエリアで、月29,400円の寒冷地手当が世帯主介護職員に支給される事業所が多く、冬の手当総額では道内屈指。月収レンジは18.0〜24.0万円、年収260〜320万円です。十勝管内の帯広市では特養・地域密着型特養の求人で年収300〜443万円・月収205,000〜303,000円といった募集が見られ、寒冷地手当・住宅手当・夜勤手当を上乗せすると年収380〜440万円が見える施設もあります。釧路市の阿寒町など離れた地域では、特養で年収324〜394万円・月収215,000〜262,000円という求人例もあります。

道央(小樽・苫小牧・室蘭・千歳)エリアの給料相場

札幌通勤圏の道央エリアは、寒冷地手当の2級地(月26,000円)が中心で、千歳市・恵庭市・北広島市など新興住宅地での施設求人が増加中。月収レンジは18.5〜24.5万円、年収260〜320万円が中心ゾーンです。千歳市の特養で「年間休日120日以上・残業少なめ・マイカー通勤可」かつ月収21.4〜26.3万円・年収256〜315万円という求人例があるように、ワークライフバランス重視の求人が多いのが特徴。室蘭市・苫小牧市は工業都市で介護以外の選択肢もあり、人材獲得のために住宅手当・冬期手当を厚く設定する事業所が目立ちます。

道北(稚内・留萌・宗谷)エリアの給料相場

稚内市・留萌市・宗谷管内は寒冷地手当の1級地に該当し、北海道で最も寒冷地手当が手厚いエリアです。月収は17.5〜23.0万円、年収250〜300万円とベース給料は道内平均並みですが、寒冷地手当(年14.7万円)と住宅手当・冬期燃料手当を合わせると、額面年収では札幌市の若手介護職員に匹敵する水準まで到達するケースもあります。求人数は少ないため、UIターン希望者が事前に複数事業所の手当体系を比較することが重要です。

特養・老健・有料・グループホーム・訪問介護|施設タイプ別の月給・年収

同じ北海道内でも、勤める施設タイプによって月給は3万円〜6万円ほど変わります。施設タイプ別の特徴と給料レンジを、北海道に特化して整理しました。

特別養護老人ホーム(特養)|道内最高水準

北海道の特養介護職員の月給レンジは17.0〜33.0万円と幅広く、夜勤・処遇改善加算・経験年数を反映した結果、道内施設タイプの中で最高水準になりやすい施設です。社会福祉法人運営が多く、退職金制度・賞与4ヶ月以上・住宅手当・冬期燃料手当などの福利厚生が手厚いのが特徴。介護福祉士で5年以上経験を積めば月収27〜30万円・年収400万円も射程に入ります。札幌市内の特養なら年収330〜400万円、道東・道北の地方特養でも年収300〜380万円が現実的なレンジです。

介護老人保健施設(老健)

老健の月給レンジは16.0〜27.0万円。リハビリ職と多職種連携で働く環境で、医療色がやや強いため看護師との給与バランスを意識した設定の施設が多いです。在宅復帰率の高い「在宅復帰超強化型」老健では資格手当・運転手当・冬期燃料手当を含めて月給21.2〜27.3万円という求人例(空知郡)があります。新卒〜3年目で月給17〜20万円、介護福祉士5年以上で月給24〜27万円が中心。特養より基本給は低めですが、賞与4ヶ月分など年収ベースで追いつく施設も多いです。

有料老人ホーム(介護付き・住宅型)

有料老人ホームの月給レンジは17.0〜28.0万円。札幌市内の中〜大規模有料老人ホームでは、家族手当・資格手当・皆勤手当の加算で月給26万円以上の求人が増えています。住宅型有料老人ホームは特養・老健より給与がやや低めですが、夜勤回数が少ない・残業が少ないといった働きやすさで魅力をアピールする施設が増加中。介護付き有料は夜勤手当(1回6,000〜8,000円)が月3〜4万円積み上がるため、月収27〜30万円が見えるレンジです。

グループホーム(GH)

グループホームの月給レンジは15.0〜28.0万円と幅広く、認知症ケアに特化した小規模施設のため経験者の月給は22万円前後が中心ゾーン。1ユニット9名のため夜勤は1人体制が多く、夜勤手当は1回5,500〜7,500円程度。札幌市豊平区のGHで月給18〜28.5万円、深川市のGHで残業ほぼなしの正社員求人など、地方ほど夜勤手当・住宅手当を厚く設定して人材を確保しています。

訪問介護(ホームヘルパー・サ責)

訪問介護の常勤月給レンジは21.0〜26.0万円。北海道は冬期の積雪・路面凍結で訪問移動の負担が大きく、その分の通勤手当・移動手当を厚く設定する事業所が増えています。札幌市内の訪問介護パート時給は1,080〜1,490円が中心、登録ヘルパー(身体介護中心)は時給1,545円で道内平均より高水準。サービス提供責任者(サ責)は月給23〜28万円・年収320〜380万円が相場で、ケアマネ取得への登竜門としても人気のキャリアです。

通所介護(デイサービス)

デイサービスの月給レンジは18.0〜27.0万円、時給は1,000円前後が非常勤の中心ゾーン。日勤のみで夜勤がないため、子育て世代・親の介護中の方に人気の働き方です。北海道のデイは送迎業務(雪道運転)の負担が大きく、運転手当・冬期燃料手当を別途支給する事業所が多いのが特徴。札幌市西区の無資格OKデイで時給1,100〜1,150円、北海道のデイ全般で月給18〜23万円というレンジが見えます。

ケアマネジャー(居宅・施設)

ケアマネの月給レンジは26.0〜31.0万円、賞与4ヶ月以上で年収380〜440万円が中心。北海道は全国平均(年収416万円)とほぼ同水準で、居宅介護支援事業所の主任ケアマネは年収450〜500万円も射程内。特定事業所加算を取得した法人では基本給が高く設定されており、リーダー昇格でさらに役職手当が加わります。

当サイトの分析|施設別の「実質年収」比較

北海道の介護職給料は基本給だけでは見えにくい構造になっています。当サイトが各施設タイプの基本給に北海道独自の手当(寒冷地手当・冬期燃料手当・住宅手当)を加味して試算すると、特養・老健は基本給優位で「ベース年収330万円+寒冷地・冬期手当20万円」で年収350万円、グループホーム・有料は夜勤回数次第で「ベース年収280万円+夜勤手当40万円+寒冷地・冬期手当15万円」で335万円と、施設タイプによる「見かけの年収差」が大きく縮まる場合があります。求人票の月給だけでなく、寒冷地手当・冬期燃料手当・住宅手当の有無を必ず確認することが重要です。

介護報酬の地域区分|北海道は札幌市の6級地以外「その他(0%)」

北海道の介護職給料が全国平均より低めになる最大の構造的理由が、介護報酬の地域区分です。介護報酬は1単位あたりの単価が地域ごとに設定されており、人件費の地域差を反映するために8区分(1級地〜7級地+その他)の上乗せ割合が定められています。北海道の現状を整理しました。

北海道の地域区分は札幌のみ「6級地」

  • 1級地(20%上乗せ):東京都特別区のみ(北海道はゼロ)
  • 2〜5級地(16〜10%上乗せ):首都圏・京阪神・名古屋圏中心(北海道はゼロ)
  • 6級地(6%上乗せ):札幌市のみ(北海道で唯一)
  • 7級地(3%上乗せ):富山市・金沢市など(北海道はゼロ)
  • その他(0%):旭川・函館・釧路・帯広・小樽など、北海道のほぼ全域

地域区分が給料にどう影響するか

地域区分の上乗せ割合は、介護報酬の1単位の単価(基本10円)に反映されます。例えば特養(介護老人福祉施設)の場合、その他地域(北海道のほとんど)では1単位10円ですが、6級地(札幌市)では1単位10.27円、1級地の東京特別区では1単位10.90円。つまり同じ介護サービスを提供しても、東京特別区の事業所には9%多く介護報酬が支払われ、その分が人件費に回せる構造です。

札幌市と道内他地域の「介護報酬上の格差」

札幌市と道内その他地域では、同じ特養で同じ介護度の利用者を見ていても、介護報酬の単価で2.7%差がつきます。月収換算で月3,000〜6,000円、年収で4〜7万円相当の格差が、地域区分の構造から生じている計算です。これに加えて、東京・神奈川など1〜3級地と比べると、北海道その他地域では介護報酬の人件費上乗せ分で年30〜50万円の差が事業所収入に発生しており、これが給与水準の地域差として現れます。

札幌通勤圏は「6級地の恩恵」を受けやすい

江別市・北広島市・石狩市は地域区分上は「その他」ですが、札幌市内の事業所に通勤すれば6級地の介護報酬が反映された給与体系で働けます。札幌市内で働くか、札幌通勤圏の自宅から通うかで、地域加算の恩恵を受けられるかが決まる点は北海道で介護転職する際の重要なポイントです。

寒冷地手当の地域区分と支給額|北海道介護職の独自手当

北海道で介護職として働く最大のメリットの一つが「寒冷地手当」の存在です。国家公務員には法律(昭和24年法律第200号)で寒冷地手当が定められており、北海道に在勤する世帯主職員に対して11月〜3月の5ヶ月間、地域区分に応じた金額が支給されます。民間の介護施設も多くがこれに準拠した手当体系を持っており、本州の介護施設にはない北海道独自の上乗せです。

北海道の寒冷地手当|3つの地域区分と月額

北海道教育委員会が公表している国家公務員準拠の寒冷地手当地域区分と月額(世帯主の場合)は以下の通りです。

地域区分世帯主・扶養親族あり世帯主・扶養なしその他職員主な該当地域
1級地月29,400円月16,200円月11,500円旭川市・釧路市・帯広市・北見市・網走市・稚内市・留萌市・名寄市・根室市・士別市・富良野市など道北・道東・上川管内
2級地月26,000円月14,500円月9,800円札幌市・小樽市・室蘭市・苫小牧市・千歳市・恵庭市・北広島市・石狩市・江別市・伊達市・登別市など道央・石狩
3級地月25,100円月14,300円月9,600円函館市・北斗市・松前町・福島町・知内町・木古内町・七飯町・鹿部町・森町・八雲町・江差町など渡島・檜山管内

5ヶ月の合計支給額は「年14.7万円」になることも

1級地(旭川・釧路・帯広など)の世帯主介護職員なら、寒冷地手当だけで11月〜3月の5ヶ月で計14.7万円(29,400円×5ヶ月)。2級地(札幌・千歳など)でも年13万円、3級地(函館など)でも年12.55万円が世帯主に支給される計算です。年収ベースに換算すると、ベース給与に上乗せして年12〜15万円がプラスされる強力な手当となります。

世帯主以外(独身職員)でも年5〜8万円

扶養親族のない独身職員(その他の世帯主)でも、1級地で月16,200円・5ヶ月で計8.1万円、世帯主以外(その他職員)でも1級地で月11,500円・5ヶ月で計5.75万円が支給対象。実家暮らしの新卒介護職員でも年5万円以上の上乗せが見込めるのは、北海道独自の魅力です。

民間介護施設の「冬期燃料手当」も実態は寒冷地手当

北海道の民間介護施設の求人票を見ると、寒冷地手当という名称ではなく「冬期燃料手当」「燃料手当」「暖房手当」として年5〜10万円程度を11月〜3月に分割支給する事業所が多くあります。コメディカルドットコムの空知郡の老健求人では「冬期燃料手当あり」と明記され、試用期間中は対象外と但し書きがついているほど、北海道の介護業界では一般的な手当として定着しています。求人票で「冬期燃料手当」「燃料手当」の有無を必ずチェックしましょう。

支給対象から外れる職員の注意点

国家公務員準拠の寒冷地手当は、無給休職者・刑事休職者・育児休業職員・大学院修学休業職員などは原則として支給対象外。基準日(毎月1日)に在勤・常時勤務に服していることが要件です。育休復帰後の最初の冬は、復帰月によって支給対象月が減ることがあるため、復帰タイミングは事前に事業所と相談しておくと安心です。

冬期の通勤負担と通勤手当|北海道で意識すべき5つのリアル

北海道の介護職を考える上で、冬期(11月〜3月)の通勤負担は給料以上に生活満足度を左右する重要な要素です。本州出身者・UIターン希望者が見落としがちな北海道独自のコストと、それを補う事業所の手当体系を整理しました。

1. マイカー通勤が前提のエリアが大半

札幌市の地下鉄沿線・JR沿線の中心部以外、北海道の介護施設はほぼマイカー通勤が前提です。地方の特養・老健・グループホームでは「マイカー通勤可・無料駐車場完備」が基本セット。冬は積雪のため公共交通機関が遅延しやすく、デイサービスでは送迎運転を介護職員が担当するため、普通自動車運転免許(AT限定可〜不可は施設次第)はほぼ必須要件です。

2. 冬タイヤ・スタッドレス代は年4〜8万円の自己負担

北海道の介護職員の冬期通勤コストとして無視できないのが、スタッドレスタイヤとホイールの維持費です。タイヤ単体で4本セット5〜10万円、3〜5年で交換が必要。年間で平均すると1.5〜3万円のコストがかかります。これに加えて冬期のガソリン消費は夏期の約1.2〜1.4倍に増えるため、燃料費も月3,000〜5,000円ほど積み増します。一部の事業所ではこれを補填する「冬期通勤手当」「燃料手当」を支給する例もあります。

3. 通勤手当の上限|雪道は「直線距離」では計算しない

多くの介護施設は通勤手当を「住所〜勤務先の合理的経路」で計算しますが、北海道では冬期に幹線道路を迂回して通勤するケースが多く、申請ルートと実際の経路がずれがち。法人によっては「冬期は実費精算」「ガソリン代上乗せ」など独自ルールを設けている事業所もあります。マイカー通勤の場合、月20,000〜25,000円が通勤手当の上限となる事業所が多いですが、上限を超える長距離通勤者には別途「広域勤務手当」を出す法人もあります。

4. 住宅手当・社宅・寮の充実度

北海道の介護施設は冬期の暖房費負担を考慮し、住宅手当を年8〜15万円(月7,000〜13,000円)支給する事業所が多くあります。職員寮・借り上げ社宅を持つ社会福祉法人もあり、特に道東・道北の人材確保が難しいエリアでは、家賃補助で実質月3〜5万円の家賃で住める案件も。求人ボックスやマイナビ介護職で「住宅手当あり」「寮あり」をフィルタすると、年収ベースで20〜40万円の差がつきます。

5. 雪かき・除雪は「業務扱い」かを確認

地方の特養・老健・グループホームでは、施設駐車場や玄関前の除雪を職員が交代で担当するケースがあります。早朝出勤して除雪するのが業務時間内か、サービス業務扱いかは事業所次第。求人面接で「冬期の除雪は誰がどう担当しているか」を確認するのが、入職後の不満を避ける重要なチェックポイントです。除雪業者と契約している大手法人や、シルバー人材センターへ委託している施設は、職員の冬期負担が軽い傾向があります。

当サイトの分析|「冬期コストvs寒冷地手当」の収支

北海道の介護職として年間で発生する冬期コスト(スタッドレス・燃料増・暖房費)は概算で年8〜15万円。これに対して、寒冷地手当(年12〜15万円・世帯主1級地)と冬期燃料手当(年5〜10万円)を合わせると、額面で年17〜25万円の上乗せが期待できます。差し引きで年5〜15万円のプラスになる試算で、北海道の冬の介護職は「コストを上回る手当」が用意されている結論となります。ただし手当の有無・金額は事業所ごとに大きく差があるため、応募前に必ず確認することが重要です。

北海道の介護職で年収アップする4ステップ

北海道の介護職給料は全国平均より低めですが、戦略的にキャリアを設計すれば年収400万円も十分に到達可能です。当サイトが厚労省データと求人ボックス・マイナビ介護職の求人実績を分析して導いた、北海道で年収アップする4ステップを解説します。

STEP1:介護福祉士を取得して資格手当を確実に積む

無資格・初任者研修と介護福祉士では、北海道の介護施設で月給ベースで3〜5万円、年収換算で40〜60万円の差がつきます。介護福祉士の資格手当は札幌市内で月10,000〜20,000円、地方でも月5,000〜15,000円が一般的。実務経験3年+実務者研修(450時間)の修了で介護福祉士の受験資格が得られるため、入職後3年での取得を最優先目標にしましょう。北海道は介護福祉士養成校(北星学園・札幌医療秘書福祉専門学校など)が充実しており、社会人向けの夜間コース・通信課程もあります。

STEP2:札幌市内の地域区分6級地施設を狙う

北海道で唯一介護報酬の地域区分6級地(人件費6%上乗せ)が適用されるのが札幌市です。札幌市内の特養・老健・有料老人ホームは道内他地域より基本給が3,000〜6,000円高く設定されており、年収ベースで4〜7万円の差。さらに札幌市は介護福祉士資格手当・処遇改善加算の取得率も高く、結果として札幌通勤圏(江別・北広島・石狩)の自宅から札幌市内に通うのが、収入面では合理的な選択肢になります。

STEP3:寒冷地手当・冬期燃料手当が手厚い法人を選ぶ

同じ施設タイプでも、寒冷地手当・冬期燃料手当の有無で年収が10〜15万円変わります。求人票で「冬期燃料手当あり」「寒冷地手当あり」を必ず確認し、可能なら金額レンジまで面接で質問しましょう。社会福祉法人・医療法人系は手当体系が公務員準拠の事業所が多く、長く勤めるほど手当が安定して入る構造です。一方、株式会社系の小規模事業所では手当が薄い・支給開始時期が遅い(試用期間後)など、求人票の細部に注意が必要です。

STEP4:ケアマネ・主任介護福祉士・施設長へキャリアアップ

北海道のケアマネジャーは年収380〜420万円、主任ケアマネで年収440〜500万円、特養・老健の施設長で年収500〜700万円が射程。介護福祉士で5年以上の実務経験を積めば、ケアマネ受験資格(介護支援専門員実務研修受講試験)に挑戦できます。札幌・旭川・函館の中核都市では、ケアマネ求人が常時数十件あり、特定事業所加算を取得した居宅介護支援事業所では月給28〜35万円の好条件求人も。北海道の介護業界は人材不足が深刻なため、リーダー・主任介護福祉士への昇進スピードが本州より速い傾向があり、5〜7年で施設リーダーに到達する事例も珍しくありません。

+α:処遇改善加算の上位区分を取得した法人を選ぶ

2024年6月から介護職員等処遇改善加算(新加算)が本格運用され、2025年度から月額賃金改善要件Ⅰ(基本給または毎月支払う手当の底上げ)が義務化されました。新加算Ⅰ(最高区分)を取得した事業所は要件が厳しい分、評価制度・昇進制度が整っており、長期で給料が安定して上がる可能性が高い法人。応募時に「新加算の取得区分」を確認するのが、北海道で年収400万円を目指す際の重要な見極めポイントです。

北海道の介護職給料に関するよくある質問

Q1. 北海道の介護職の平均年収は本当に全国平均より低いですか?

厚生労働省の賃金構造基本統計調査ベースで、北海道の介護職員の平均年収は約301〜326万円、全国の常勤介護職員平均(月額30.3万円・年収換算約364万円)と比べると30〜60万円ほど低い水準です。これは介護報酬の地域区分が札幌市の6級地(6%上乗せ)以外、ほぼ全道が「その他(0%)」になっていることが構造的な要因。ただし寒冷地手当・冬期燃料手当・住宅手当など北海道独自の手当を加えると、額面の年収差は10〜20万円ほど縮まります。

Q2. 寒冷地手当は介護施設でも本当にもらえますか?

寒冷地手当そのものは国家公務員に支給される手当ですが、北海道の介護施設の多くが「冬期燃料手当」「燃料手当」「暖房手当」などの名称で同様の手当を11月〜3月に支給しています。社会福祉法人・医療法人系の事業所では公務員準拠の金額(月25,000〜29,400円)に近い水準を支給する施設が多く、株式会社系の小規模事業所では年5万円程度の少額支給にとどまる場合もあります。求人票の「冬期燃料手当」欄は必ず確認しましょう。

Q3. 札幌市内と地方の介護施設、どちらが給料は高いですか?

基本給ベースでは札幌市内の方が3,000〜6,000円高く、年収で4〜7万円の差があります。これは札幌市が介護報酬の地域区分6級地(人件費6%上乗せ)に該当するため。一方、地方(旭川・釧路・帯広など)は寒冷地手当の1級地に区分されるため、世帯主の介護職員は寒冷地手当だけで年14.7万円が上乗せされ、札幌市2級地(年13万円)より1.7万円多くもらえます。基本給+手当のトータルで考えると、地方の特養・老健も札幌市内とほぼ同水準まで到達するケースがあります。

Q4. UIターンで本州から北海道に介護転職する場合、給料は下がりますか?

東京・神奈川・大阪などの1〜3級地(人件費10〜20%上乗せ)から北海道その他地域(0%)に移ると、額面で年収50〜100万円下がるケースが多いです。一方、北海道は家賃相場が東京の半分以下、食費・生活費も都市部より3〜4割安く、寒冷地手当・住宅手当が上乗せされるため、可処分所得ベースでは大きく変わらないこともあります。UIターン転職の前に、給料総額だけでなく生活費・家賃水準を含めた「実質手取り」で比較することをおすすめします。

Q5. 北海道で介護職として年収400万円は可能ですか?

可能です。札幌市内の特養・老健で介護福祉士として5年以上の経験を積み、夜勤月4〜5回・処遇改善加算上位区分を取得した法人であれば、月収27〜30万円・賞与4ヶ月で年収380〜420万円が射程。地方であってもケアマネジャーに昇格すれば年収400〜450万円、主任ケアマネ・施設リーダーで500万円も現実的なラインです。寒冷地手当・冬期燃料手当・住宅手当を含めた総支給額で見れば、北海道でも400万円達成は十分に可能です。

Q6. パート・登録ヘルパーでも寒冷地手当はもらえますか?

事業所によります。常勤雇用以外への寒冷地手当の支給は法人ごとの判断で、社会福祉法人・医療法人系では「常勤・準常勤に支給、登録ヘルパーは対象外」とする事業所が多い傾向。株式会社系では一律支給する事業所もあります。パート・登録ヘルパーで応募する際は、寒冷地手当・冬期燃料手当の支給対象に含まれるかを面接で確認しましょう。

参考文献・出典

  • [1]
    令和7(2025)年賃金構造基本統計調査の概況- 厚生労働省

    都道府県別・産業別の賃金実態。北海道の医療・福祉業界の月給・賞与・年収のベースデータ

  • [2]
    令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要- 厚生労働省

    介護職員の月給・処遇改善加算の効果・資格別給与額。全国平均との比較に使用

  • [3]
    2024介護労働実態調査報告- 全労連介護・ヘルパーネット

    6,353人の介護従事者を対象とした実態調査。経験年数別賃金・人手不足・残業実態など現場データ

  • [4]
    諸手当(寒冷地手当)- 北海道教育委員会 教職員事務課

    国家公務員準拠の寒冷地手当の地域区分(1〜3級地)と支給額の根拠資料

  • [5]
    地域区分について(社保審-介護給付費分科会 第172回 資料1)- 厚生労働省

    介護報酬の地域区分(8区分)の詳細。札幌市6級地・北海道その他地域0%の根拠

  • [6]
    介護労働実態調査結果【北海道版】- 介護労働安定センター北海道支部

    北海道の介護事業所と介護労働者の就業実態を調査した支部独自データ

まとめ|北海道の介護職給料は「ベース+寒冷地手当」で読み解く

北海道の介護職の給料は、ベース給与だけを見れば全国平均より3〜8万円ほど低めですが、寒冷地手当・冬期燃料手当・住宅手当・地域加算の有無を組み合わせることで、実質的な収入は工夫次第で札幌市2級地で年330〜370万円、道東1級地で年310〜380万円、ケアマネ・主任クラスなら年400〜500万円も射程内に入ります。

札幌市内(地域区分6級地)で介護福祉士として5年以上の経験を積み、特養・老健・介護付き有料老人ホームでリーダー職を目指せば年収400万円が現実的な到達点。地方であっても、寒冷地手当の1級地(旭川・釧路・帯広など)の社会福祉法人系特養・老健で住宅手当・冬期燃料手当を厚く設定した法人を選べば、家賃・生活費の安さを加味した可処分所得ベースでは札幌市内と遜色ない暮らしができます。

北海道で介護職として転職する際にチェックすべきは、(1) 月給・賞与のベース給与、(2) 寒冷地手当・冬期燃料手当の有無と金額、(3) 住宅手当・社宅・寮の支援内容、(4) 通勤手当の上限と冬期の取扱い、(5) 介護福祉士・ケアマネへのキャリアパス支援、(6) 処遇改善加算の取得区分、の6点です。求人票の月給だけで判断せず、面接で手当体系の細部まで確認することが、北海道で長く働き続けるためのカギになります。

本記事のデータは厚生労働省・介護労働安定センター・北海道教育委員会の公的統計をベースに、求人ボックス・マイナビ介護職・介護ワーカーなど主要求人サイトの最新情報を組み合わせて整理しました。北海道で納得のいく介護転職を実現するため、エリア・施設タイプ・手当体系を総合的に比較検討してください。

公開日: 2026年4月29日最終更新: 2026年4月29日

執筆者

介護のハタラクナカマ編集部

編集部

介護業界の転職・キャリア情報を発信。厚生労働省の公的データと現場の声をもとに、介護職で働く方・転職を検討する方に役立つ情報をお届けしています。

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北海道の介護施設では、様々な働き方が選べます。日勤のみのデイサービス・訪問介護から、シフト制の入所系施設まで、ライフスタイルに合わせた勤務形態を選択できます。

パート・アルバイトなら週2〜3日から勤務可能な施設も多くあります。北海道では介護職員の処遇改善に積極的な施設が多く、資格取得支援や研修制度が充実しています。夜勤手当を含めると月収は平均25千円以上となり、安定した収入を得ることができます。

北海道には0件の介護施設があり、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、デイサービス、グループホームなど多様な施設タイプで求人があります。

北海道の介護職の平均年収は約350万円(月収約25千円)で、施設タイプや保有資格によりさらに高い収入を得ることが可能です。処遇改善加算の拡充により、介護職の給与水準は年々向上しています。

北海道で介護職として働く魅力は以下の通りです。

  • 豊富な求人 — 0件の施設から、自分に合った職場を選べます
  • 安定した雇用 — 高齢化に伴い介護人材の需要は増加の一途。長期的な安定が見込めます
  • 着実な収入アップ — 北海道の介護職の平均年収は約350万円。資格取得や経験を積むことでさらなる収入アップが可能です
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