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📑目次

  1. 01老健で介護福祉士が担う5つの役割|在宅復帰支援の要として
  2. 02【独自分析】無資格者と介護福祉士、老健での業務範囲・給料差
  3. 03老健で働く介護福祉士の給料・年収|公的データで読む実態
  4. 04リハビリ職との連携と介護福祉士の専門性|1日の連携サイクル
  5. 05老健でのキャリアパス|リーダー・主任・ケアマネへの道のり
  6. 06老健と特養の比較|介護福祉士視点で見る5つの違い
  7. 07介護福祉士が老健転職で失敗しないためのチェックポイント
  8. 08よくある質問(FAQ)
  9. 09参考文献・出典
  10. 10まとめ|介護福祉士が老健を選ぶべきケース
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介護福祉士が老健で働くリアル|在宅復帰支援の要としての役割・給料・キャリア

介護福祉士が老健で働くリアル|在宅復帰支援の要としての役割・給料・キャリア

介護福祉士が介護老人保健施設(老健)で働くときの役割・給料・キャリアパスを厚労省データで解説。在宅復帰支援における資格者の価値、リハビリ職との連携、特養との違い、無資格者との業務差の独自分析までわかります。

ポイント

この記事のポイント

介護福祉士が介護老人保健施設(老健)で働く場合の平均給与月額は36万2,770円で、無資格者(30万2,350円)より月約6万円、年間で約72万円高い水準です(厚労省・令和6年度介護従事者処遇状況等調査)。老健は「在宅復帰を支援する中間施設」であり、介護福祉士はリハビリ専門職(PT・OT・ST)と連携しながら、ADL(日常生活動作)の回復支援・退所前カンファレンス・生活リハビリの実践を担う中核的な存在です。夜勤手当と処遇改善加算を合わせ、月給36万〜40万円台、年収450万〜500万円レンジが実勢で、リハビリ領域の専門性を高めたい介護福祉士にとって有力なキャリア選択肢となります。

📑目次▾
  1. 01老健で介護福祉士が担う5つの役割|在宅復帰支援の要として
  2. 02【独自分析】無資格者と介護福祉士、老健での業務範囲・給料差
  3. 03老健で働く介護福祉士の給料・年収|公的データで読む実態
  4. 04リハビリ職との連携と介護福祉士の専門性|1日の連携サイクル
  5. 05老健でのキャリアパス|リーダー・主任・ケアマネへの道のり
  6. 06老健と特養の比較|介護福祉士視点で見る5つの違い
  7. 07介護福祉士が老健転職で失敗しないためのチェックポイント
  8. 08よくある質問(FAQ)
  9. 09参考文献・出典
  10. 10まとめ|介護福祉士が老健を選ぶべきケース

介護福祉士として介護老人保健施設(老健)で働くことは、「在宅復帰支援」という老健独自のミッションを通じて、医療・リハビリ・介護の垣根を越えた総合的な介護力を養える選択肢です。全国に約4,200施設ある老健は、病院退院後の高齢者が自宅へ戻るための中間施設として位置づけられ、医師・看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・介護支援専門員・介護福祉士が多職種チームで関わる、介護現場の中でもっとも職種構成が豊かな場の一つです。

一方で「老健の仕事は医療色が強く大変そう」「特養や有料老人ホームと比べて給料はどうなのか」「リハビリ職の指示のもと動くだけで、介護福祉士としての専門性が出せるのか」といった疑問を持つ方も多いのが実情です。特に、介護福祉士を取得して次のキャリアを考えている人にとって、「老健で資格者として働くと、無資格者とどれだけ仕事内容・給料が違うのか」「在宅復帰支援の中で介護福祉士はどう価値を発揮できるのか」は転職判断の重要な材料になります。

本記事では、厚生労働省の統計データや介護保険法上の老健の位置付けを一次ソースに、介護福祉士が老健で担う役割、在宅復帰支援における資格者の独自価値、リハビリ専門職との連携の実際、無資格者との業務範囲・給料差、特養・有料・グループホームとの比較、リーダー・主任へのキャリアパスまでを体系的に解説します。後半では、老健を目指す際に必ず確認すべき施設選びのポイント(強化型老健・超強化型老健・介護療養型老健の違いを含む)とよくある質問にも回答します。

老健で介護福祉士が担う5つの役割|在宅復帰支援の要として

老健における介護福祉士の役割は、単に身体介護を提供するだけではありません。介護保険法第8条第28項に定められる「介護老人保健施設」は、「要介護者であって、主としてその心身の機能の維持回復を図り、居宅における生活を営むことができるようにするための支援が必要である者」を対象とする施設であり、「在宅復帰・在宅療養支援」という明確な使命を持ちます。その中で介護福祉士は、24時間利用者の生活を近くで見る立場として、在宅復帰のカギとなるADL(日常生活動作)の情報を集約し、リハビリ職と協働してケアを組み立てる中核的存在を期待されます。

1. 生活リハビリの実践と24時間ADL支援

老健でのリハビリは、PT・OT・STが行う個別リハビリ(20〜40分/日)だけで完結しません。むしろ食事・整容・更衣・排泄・移乗・入浴といった毎日の生活動作そのものをリハビリとして捉え、「できることは自分でやってもらう」「少しだけ介助を減らす」という積み重ねが在宅復帰を左右します。これを「生活リハビリ」と呼び、実施主体は介護福祉士をはじめとする介護職員です。個別リハの時間に回復した動作を、24時間の生活で維持・拡張できるかどうかが老健介護福祉士の腕の見せどころになります。

2. リハビリ専門職との情報連携とADL評価

老健の人員基準(介護老人保健施設の人員、施設及び設備並びに運営に関する基準)では、入所者100人あたりPT・OT・ST合計1人以上の配置が求められ、実際には理学療法士を中心に複数名が常勤しています。介護福祉士は日々のケアでつかんだ情報(夜間の覚醒状況、食事のムセ、移乗時の膝折れ、排泄のタイミング等)をリハ職に伝え、逆にリハ職から「この方は手すりがあれば片手で立位保持できるようになった」といった評価情報を受け取ってケアに反映します。介護記録、カンファレンス、多職種連絡ノートといったツールを介した情報のやり取りが1日を通じて発生します。

3. 在宅復帰前の試験外泊・退所前カンファレンスへの関与

老健の入所は原則3〜6か月を目安とし、その間に自宅や別施設への移行を目指します。退所前には試験外泊を実施し、実際の自宅環境でADLが維持できるかを確認するのが一般的です。介護福祉士は試験外泊前の家族への介助指導、外泊中の連絡対応、帰所後の状況確認、退所前カンファレンスへの参加を通じて、居宅ケアマネや家族への引き継ぎ情報の橋渡しを担います。ここが特養や有料老人ホームにはない、老健独自の役割領域です。

4. 医療的ケアと急変対応

老健は医師と看護師が常勤配置される医療色の強い施設で、経管栄養、褥瘡処置、インスリン管理、在宅酸素、膀胱留置カテーテル管理などを受ける利用者が比較的多く入所しています。喀痰吸引等研修(第1号・第2号)を修了した介護福祉士は、医師の指示と看護師の連携のもと、喀痰吸引や経管栄養の一部を実施できます(社会福祉士及び介護福祉士法第48条の2)。夜間帯の急変時(発熱・意識レベル低下・転倒外傷など)には、看護師・オンコール医師への報告と一次対応の判断を担うのも介護福祉士の重要な役割です。

5. 認知症高齢者への関わりとBPSD対応

老健入所者の約8割は何らかの認知症を有しているとされ、帰宅願望の強まり、夜間不穏、徘徊、興奮といったBPSD(認知症の行動・心理症状)への対応は日常業務の中核になります。介護福祉士の国家試験カリキュラムで学ぶ「認知症の理解」「こころとからだのしくみ」の知識を現場で応用し、パーソン・センタード・ケアの考え方に基づいて個別対応を組み立てます。認知症ケア専門士や認知症介護実践者研修を併せ持つ介護福祉士は、老健内での評価が高まります。

【独自分析】無資格者と介護福祉士、老健での業務範囲・給料差

老健は特養と並ぶ代表的な入所系介護施設ですが、「医療的ケア・リハビリ・認知症対応」の3点が絡み合う分、介護福祉士と無資格者の業務範囲の差が明確に現れやすい職場です。ここでは、厚労省データと法令、運用実態の3つの観点から、老健における資格者と無資格者の違いを独自に整理します。

業務範囲の差:夜勤帯の一次判断と医療的ケアで決定的

老健は24時間体制で、入所者100名の施設なら夜勤は2〜3名体制が一般的です。夜勤帯の利用者急変(発熱、呼吸状態悪化、転倒、意識レベル低下など)の一次判断は介護職員が行い、オンコール看護師・医師への報告可否の見極めを求められます。この「医療的判断を介した報告」は介護福祉士レベルの知識を前提とする業務で、無資格者が単独夜勤リーダーを担うのは現実的ではありません。

さらに、喀痰吸引等研修を修了した介護福祉士は、医師の指示のもと喀痰吸引(口腔内・鼻腔内・気管カニューレ内)と経管栄養の一部を実施できます(社会福祉士及び介護福祉士法第48条の2、2012年改正)。無資格者にはこれが認められていません。老健のように医療的ケアニーズが高い施設では、喀痰吸引対応可否が配属部署・担当利用者の割り振りに直結します。

給料差:月約6万円、年間で72万円超

厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、介護老人保健施設における介護職員の保有資格別・常勤月給は以下の通りです。

  • 無資格:30万2,350円
  • 介護職員初任者研修:32万2,760円
  • 介護福祉士実務者研修:33万4,220円
  • 介護福祉士:36万2,770円
  • 社会福祉士:38万4,850円
  • 介護支援専門員(ケアマネ):40万1,290円

介護福祉士と無資格者の差は月額6万420円、単純年換算で約72万5,000円の差です。賞与(年2.5〜3.5か月相当)を加味すると、介護福祉士は無資格者より年間90万円前後多く稼げる計算となります。

独自見解:老健の介護福祉士は「リハ職のパートナー」として価値が上がる

特養で介護福祉士の価値が際立つのは「重度者ケア・看取り・多職種連携のハブ」の文脈ですが、老健ではもう一つの独自軸として「リハビリ専門職のパートナー」という評価軸が存在します。

PT・OT・STが個別リハで回復させた動作を、24時間の生活場面で維持・再現できるかどうかは、生活リハを担う介護福祉士の観察眼とケア技術にかかっています。リハ職が立てる個別リハ計画と、介護福祉士が実行する生活リハを連動させる力は、無資格者や初任者研修修了者には実現しにくい領域です。当サイトが厚労省の人員配置基準と介護報酬体系を読み解く限り、老健の「在宅復帰率」や「ベッド回転率」といったアウトカム指標は、まさにこの連携の質で決まると考えられます。在宅復帰・在宅療養支援加算の算定要件を満たし続けるには、介護福祉士の専門性が欠かせません。

責任範囲の差:在宅復帰に向けた家族指導の実務

在宅復帰前の家族介助指導は、看護師・リハビリ職が主導しますが、実際のオムツ交換や移乗、食事介助といった生活動作の手ほどきは介護福祉士が補助として関わります。退所前の家族説明、試験外泊の注意点伝達、居宅ケアマネへの申し送りなど、「利用者が自宅に帰ってからも困らないようにする」ための家族支援は、介護福祉士の資格者だからこそ任される実務領域です。求人票でも「喀痰吸引等研修修了者優遇」「介護福祉士リーダー候補募集」といった形で、資格者への期待値が明文化されるケースが目立ちます。

老健で働く介護福祉士の給料・年収|公的データで読む実態

老健の給料水準は、特養に次ぐ入所系施設の上位に位置します。ここでは厚生労働省の最新調査から、老健の介護福祉士が実際に得ている給与を、基本給・手当・賞与・夜勤手当に分解して整理します。

平均月給と年収の目安

老健で働く介護職員全体の常勤平均月給は35万2,900円、そのうち介護福祉士の平均は36万2,770円(令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果)。月給を12か月換算すると年収約435万円、これに賞与(年2.5〜3.5か月分)を加えると年収約470万〜490万円が実勢です。勤続10年超の介護福祉士でリーダー役職が付くと、月給40万円を超え、年収500万円台に到達するケースが見られます。

給料の内訳と処遇改善加算の影響

老健の介護福祉士の月収は、おおよそ以下の内訳で構成されています(施設により変動)。

  • 基本給:20万〜25万円
  • 資格手当(介護福祉士):5,000〜15,000円
  • 夜勤手当:1回5,000〜8,000円 × 月4〜5回 = 2万〜4万円
  • 処遇改善手当:2万〜5万円(加算区分により変動)
  • 役職手当(ユニットリーダー等):1万〜1.5万円
  • 喀痰吸引等研修修了手当:月2,000〜5,000円(導入施設のみ)

2026年度の新・介護職員等処遇改善加算は最大17.6%まで拡大されており、老健では算定しやすい体制を整えている法人が多数あります。この加算の配分先として介護福祉士・認定介護福祉士に手厚く配分する「キャリアパス要件」を採用する法人では、資格者の月収上昇効果がより大きくなります。

主要介護施設との給料比較

厚生労働省・令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果に基づく、主要入所系施設の介護職員(常勤・全体)の平均給与は以下の通りです。

  • 介護老人福祉施設(特養):36万1,860円
  • 介護老人保健施設(老健):35万2,900円
  • 訪問介護事業所:34万9,740円
  • 特定施設入居者生活介護(介護付き有料):33万8,810円
  • 認知症対応型共同生活介護(グループホーム):30万2,010円
  • 通所介護事業所(デイサービス):29万4,440円

老健は特養にわずか9,000円ほど及ばないものの、有料老人ホーム・グループホーム・デイサービスより月2万〜6万円高い水準で、全国的に見ても介護現場の給料上位グループに属します。

管理職・役職者の年収

老健を含む介護老人保健施設の管理者(事務長・介護長クラス)の平均月給は、厚労省調査で43万円前後と報告されており、年収換算では550万〜600万円台に到達します。ユニットリーダー・フロアリーダーの平均月給は非管理職より2万〜3万円高い水準で、キャリア段階ごとに給与が段階的に上がる構造が明確です。

独自見解:夜勤回数・医療的ケアの負荷を加味した時給比較

老健は特養と比べると夜勤回数・身体介助負担ともに「中程度」の水準で、医療的ケアと認知症対応の比重が相対的に高いのが特徴です。老健・特養ともに夜勤は月4〜5回が標準ですが、老健は入退所サイクルが3〜6か月と短く、利用者の状態把握にかかる負担が大きい分、介護計画の読み込み・情報更新の手間が増えます。月給36万円・実働170時間(日勤換算)+夜勤70時間と置くと時給換算で1,500円台になり、有料や訪問に比べると効率的な時給水準が確保できる計算になります。「医療・リハビリ領域の専門性を上げつつ、時給効率も確保したい」ニーズに合う施設タイプだと言えます。

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リハビリ職との連携と介護福祉士の専門性|1日の連携サイクル

老健が他の介護施設と一線を画するのは、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士といったリハビリ専門職が常勤で配置され、介護福祉士と日常的に協働することです。老健の在宅復帰アウトカムは、このチームの連携品質で決まると言っても過言ではありません。ここでは1日の時間軸に沿って、介護福祉士がリハ職とどう連携するかを具体的に整理します。

朝|申し送りと日中プラン共有

夜勤者から日勤者への申し送り後、リハビリ科との朝礼・短時間カンファレンスを実施する老健が多く見られます。夜間の覚醒状況、排泄自立度、食事摂取量、転倒ヒヤリハットなど、夜勤中に介護福祉士が観察した情報は、当日のリハビリ計画の微調整に直結します。たとえば「夜中に3回起きてトイレに行けた」という情報は、排泄リハビリの目標を「誘導→見守り」に一段階進める根拠になります。

午前|個別リハビリと生活リハビリの接続

午前は利用者ごとに個別リハ(20〜40分)が組まれ、PT・OTが機能訓練室や病棟で実施します。リハ終了後、リハ職から「今日は平行棒で10m歩行ができました」といった成果情報を受け取り、介護福祉士は以後のトイレ誘導や入浴時移乗でその動作を再現できるよう介助方法を合わせます。リハ中に獲得した動作を、生活場面で定着させるのが生活リハビリの要です。

昼|食事介助と嚥下評価

昼食時は介護福祉士とSTが連携する代表的な場面です。STが評価した摂食・嚥下レベル(食形態、水分とろみの濃度、姿勢、一口量、食事時間)をもとに、介護福祉士が実際の食事介助を実施します。ムセ・咽頭残留の有無、食事時間の延長、食欲低下などを観察してST・管理栄養士にフィードバックし、食形態の調整や嚥下訓練計画に反映させる役割を担います。

午後|レクリエーション・集団リハ・入浴介助

午後はOTが担当する集団リハ・園芸療法・手工芸などのアクティビティ、介護福祉士主導のレクリエーション、入浴介助が並行して進みます。入浴介助は重要なADL評価の機会で、脱衣・洗体・浴槽またぎ・着衣の各動作でどこに介助が必要かをメモし、リハ職と共有することでリハプランに反映させます。

夕方〜夜|退所前指導と家族対応

退所予定者の家族が面会・指導に来る時間帯でもあります。看護師・リハ職が主導する家族指導に、介護福祉士も同席してオムツ交換・移乗・食事介助の実技を一緒に伝えることで、家族が自宅でも同じ手順を再現しやすくなります。家族の理解度を観察してケアマネに共有するのも介護福祉士の役割です。

多職種カンファレンスへの定期参加

老健では、入所時・中間評価時・退所前に多職種カンファレンスを実施します(施設サービス計画の原案作成・変更に関わる)。介護福祉士はユニット・フロアを代表して参加し、24時間のケア情報をもとに在宅復帰の実現可能性や必要な支援を提案します。認知症ケア、排泄自立、栄養摂取、褥瘡管理など、テーマごとに定期カンファが運営される施設もあり、介護福祉士の発言機会が豊富な点が老健ならではの特徴です。

独自見解:リハ連携スキルは転職市場でも評価される

「リハビリ職と協働してケアプランを具体化できる介護福祉士」は、在宅復帰支援に力を入れる有料老人ホームやサ高住、訪問介護、訪問リハとの接続が強い居宅介護支援事業所でも高く評価されます。老健で3年以上の実務を積んだ介護福祉士は、他施設への転職時に「リハ連携・ADL評価ができる」という差別化された職歴として通用しやすいと考えられます。介護福祉士のキャリア初期を老健で過ごすことは、その後の選択肢を広げる投資的意味合いが大きいと言えるでしょう。

老健でのキャリアパス|リーダー・主任・ケアマネへの道のり

老健は介護業界の中でもキャリアパスが明確に整備された職場の一つです。介護福祉士資格を取得してから、リーダー・主任・介護支援専門員(ケアマネ)・介護長・事務長へと昇格していくルートが標準化されており、処遇改善加算のキャリアパス要件に基づき職位・賃金テーブルが整理されています。

STEP1|入職〜3年目:一般介護職員(介護福祉士)

介護福祉士として入職した場合、まずは一般介護職員としてユニットまたはフロア配属となり、早番・日勤・遅番・夜勤のローテーションに入ります。入職1〜2年目は、施設サービス計画の読み込み、多職種カンファへの陪席、喀痰吸引等研修の受講、在宅復帰プロセスの理解が中心課題です。老健特有のADL評価スキル・リハ連携スキルはこの時期に集中的に身につけます。

STEP2|3〜5年目:ユニットリーダー・フロアリーダー

介護福祉士として3〜5年の実務経験を積むと、ユニットリーダーまたはフロアリーダーに登用される法人が多く見られます。月給は1万〜2万円アップし、40万円前後に到達。業務はシフト原案作成、新人・実習生指導、ケース会議の司会、家族対応、多職種カンファでの発言、加算算定に関わる記録管理などに広がります。

STEP3|5〜10年目:副主任・主任

リーダー経験を数年積むと副主任・主任に昇格する道が開けます。主任クラスになると月給42万〜45万円、年収で500万〜550万円が相場。人事評価、採用面接補助、ヒヤリハット・事故分析、在宅復帰率・ベッド回転率等のアウトカム管理、介護報酬加算の要件維持に関わる書類管理など、施設運営の実務に関与する比重が高まります。

STEP4|5年目以降:介護支援専門員(ケアマネ)へ転身

介護福祉士として実務経験5年以上・900日以上で、介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネ試験)の受験資格が得られます。老健内の施設ケアマネは、施設サービス計画の作成、入退所調整、居宅ケアマネ・病院MSWとの連絡調整が主業務となり、日勤専従の働き方に切り替えられる点がライフステージ変化期に魅力です。介護保険3施設のうち老健のケアマネは病院・居宅との橋渡し役が多く、相談援助スキルが磨かれます。

STEP5|10年目以降:介護長・事務長・施設長

老健の管理者(開設者兼管理者または事務長)は、医師である施設長とは別に、介護部門・事務部門を統括するポジションです。介護福祉士がキャリアを積んで事務長・介護長として処遇される事例は珍しくなく、年収600万〜700万円台が相場となります。

並行キャリア|認定介護福祉士・喀痰吸引等指導者

リーダー・主任ルートと並行して、認定介護福祉士(介護福祉士の上位資格、認定介護福祉士認証・認定機構)や、喀痰吸引等研修の指導者資格、認知症介護実践リーダー研修・指導者研修の受講など、専門性を深める道が整っています。老健は医療・リハ連携が多い分、認定介護福祉士の活躍余地が広く、教育担当として処遇されるケースも増えています。

キャリア比較|老健と特養・有料のパス

老健のキャリアパスは特養と共通部分が多いものの、「ケアマネ転身のしやすさ」「リハ連携を評価される転職市場での価値」という点で優位性があります。介護福祉士の生涯キャリアを見据えたとき、入職初期に老健で基礎を固め、その後に居宅ケアマネや訪問リハの世界に接続していく道は、ライフステージ変化に強いキャリア設計と言えるでしょう。

老健と特養の比較|介護福祉士視点で見る5つの違い

介護福祉士が入所系施設で働く場合、もっとも比較される選択肢が老健と特養です。ともに介護保険施設であり、平均月給も近い水準ですが、役割・業務特性・求められる専門性には明確な違いがあります。介護福祉士としてどちらが自分のキャリア志向に合うかを判断するための5つの視点を整理します。

1. 施設の目的:在宅復帰 vs 終の棲家

老健は介護保険法で「在宅復帰・在宅療養支援」を目的とする中間施設と位置づけられ、入所期間の目安は3〜6か月です。特養は「終の棲家」として長期入所・看取りを前提とする施設で、平均在所日数は1,000日を超えます。介護福祉士として「利用者の回復と卒業を支援する手応え」を重視するなら老健、「利用者と長期的な関係を築き看取りまで伴走する」を重視するなら特養が向きます。

2. 平均要介護度と医療的ケアの比重

特養は要介護3以上が入所の原則で、平均要介護度は約3.96。老健は要介護1〜5が対象で、平均要介護度は3.2〜3.4とやや軽め。一方で、退院直後・医療管理下の入所者が多く、経管栄養・在宅酸素・インスリン管理・褥瘡処置など医療的ケアの比重は老健のほうが高いと言われます。医療色の強い介護に関心があるなら老健が向きます。

3. リハビリ職との協働の濃さ

老健はPT・OT・STが入所者100名あたり1名以上の配置基準で、実際には複数名が常勤するため、介護福祉士は毎日リハ職と協働する環境にあります。特養は機能訓練指導員として理学療法士等を配置するものの、老健ほど濃密な連携環境ではありません。リハビリ領域の専門性を高めたいなら老健一択です。

4. 看取りケアの経験値

特養は看取り介護加算を算定する施設が全体の9割を超え、年間10〜30名規模の看取りに関わるのが一般的です。老健も看取り対応を行う施設は増えているものの、本来は在宅復帰施設のため看取り件数は特養より少なめ。看取りケアの経験を積みたいなら特養、在宅復帰支援を経験したいなら老健という使い分けになります。

5. 平均給与・夜勤回数

厚労省・令和6年度介護従事者処遇状況等調査の平均月給は、特養36万1,860円、老健35万2,900円で、特養がやや高め。ただし、手当の内訳や施設・地域によって逆転するケースもあります。夜勤回数は両施設とも月4〜5回が標準で大差ありません。

老健と特養、それぞれ向いている介護福祉士

  • 老健が向いている人:リハ職と一緒にADL回復支援に関わりたい、医療的ケアを身につけたい、入退所のサイクルで多様なケースを経験したい、家族指導・居宅ケアマネとの連携に関心がある
  • 特養が向いている人:長期的に利用者と関係を築きたい、看取りケアに携わりたい、重度者ケア・認知症ケアに特化したい、安定雇用・社会福祉法人系の福利厚生を重視する

その他施設との比較

老健は、グループホーム(月給30.2万円)、デイサービス(月給29.4万円)より給与水準で優位です。介護付き有料老人ホーム(月給33.9万円)と比べても月1万〜2万円高く、訪問介護事業所(月給34.9万円)ともほぼ同等です。「入所系で、かつリハ・医療連携のスキルを身につけたい」というニーズには老健がもっとも適しています。

介護福祉士が老健転職で失敗しないためのチェックポイント

老健は全国で約4,200施設あり、運営法人や類型によって処遇・働きやすさに大きな差があります。介護福祉士として納得できる転職を実現するため、求人票や見学時に必ず確認したい6つのチェックポイントをまとめます。

1. 老健の類型(超強化型・強化型・加算型・基本型・その他)を確認する

老健は在宅復帰率・ベッド回転率・リハビリ提供状況・退所前後の訪問指導などの要件で5類型に区分されています。報酬の高い順に「超強化型→強化型→加算型→基本型→その他型」となっており、超強化型・強化型の施設は在宅復帰に本気で取り組んでいる分、処遇改善加算の配分も手厚い傾向があります。求人票や施設ホームページで類型を確認し、「超強化型・強化型」であればリハ・多職種連携のスキルを磨きやすい環境と判断できます。

2. 処遇改善加算の算定区分と配分方法

2026年度の介護職員等処遇改善加算は加算率I〜Vに区分され、老健では最大17.6%まで算定可能です。面接で「新加算はI区分で算定していますか?」「配分は月額手当化されていますか、一時金ですか?」と率直に質問しましょう。月額手当化されている施設のほうが、安定収入として計算しやすくなります。

3. 人員配置基準の実態

老健の人員基準は利用者3人に対し介護・看護職員1人(3:1)で、うち看護職員は7人に対し2人以上という基準が定められています。実態は2.5:1や2:1の手厚い配置の施設もあり、配置が厚い施設ほど1人当たりの負担が軽くケアの質も高まります。求人票や見学時に「日中帯の介護職員数÷利用者数」を確認しましょう。

4. 夜勤体制と仮眠環境

夜勤が月何回か、2交代(16時間拘束)か3交代(8時間)か、仮眠室・休憩室の有無、夜勤人数(2人夜勤か3人夜勤か)、オンコール体制の有無は健康維持に直結します。老健は医療対応があるため、夜勤帯に看護師のオンコール体制が整っているかどうかも重要なポイントです。

5. 喀痰吸引等研修・認知症介護実践者研修の受講支援

老健は医療的ケアと認知症対応が多い施設のため、喀痰吸引等研修(第1号・第2号)、認知症介護実践者研修、認知症介護実践リーダー研修などを法人が費用負担してくれるかどうかを確認しましょう。研修費用の全額負担、研修日を出勤扱い、受講後の手当支給などの制度がある施設は、キャリア形成に適しています。

6. リハビリ専門職の配置実数と多職種カンファの運営

基準は「入所者100名あたりPT・OT・ST合計1名以上」ですが、超強化型施設では5〜8名のリハ職が常勤するケースもあります。配置実数が多いほど介護福祉士と連携する機会が増え、リハ連携スキルを磨きやすい環境になります。多職種カンファの実施頻度(週1回・月1回など)、入所時・中間・退所前カンファの運用状況も、見学時に質問しておきたいポイントです。

補足|福祉用具・ICT整備の状況

リフト、スライディングボード、介護記録ソフト、見守りセンサー、インカムなどの導入状況は、職員の身体負担・業務効率に直結します。ノーリフトケアを実践する老健は職員の腰痛離職を大幅に減らすことが知られており、見学時に機器の整備状況を目視で確認するのがおすすめです。最新の介護DX・ICT環境が整った施設は、将来的な働きやすさの指標にもなります。

よくある質問(FAQ)

よくある質問(FAQ)

Q1. 介護福祉士を取得すれば老健の給料はどれくらい上がりますか?

厚労省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」では、老健の介護福祉士の平均月給は36万2,770円で、無資格者の30万2,350円より月約6万円高い結果でした。実務者研修修了者(33万4,220円)からの差も月2万8,000円程度。資格手当5,000〜15,000円に加え、介護福祉士以上でないと付与されない加算配分(キャリアパス要件)が積み上がるため、資格取得のリターンは大きいと言えます。

Q2. 老健と特養、介護福祉士としてはどちらが働きやすいですか?

どちらも月4〜5回の夜勤があり、身体負担の水準は近いものの、業務特性が異なります。老健はリハ職との協働・医療的ケア・在宅復帰支援が中心で変化に富み、特養は重度者ケア・看取り・認知症対応が中心で長期的な関係構築が中心。キャリア志向として「リハ・医療連携を広げたい」なら老健、「重度者ケア・看取りを深めたい」なら特養が向きます。

Q3. 老健で介護福祉士は「リハビリ職の指示どおり動くだけ」になりませんか?

実際は逆で、24時間の生活を見ている介護福祉士の観察情報がリハ計画の前提になります。リハ職が個別リハで回復させた動作を、生活場面で定着させるのは介護福祉士の役割。多職種カンファでは介護福祉士がユニット代表として発言する機会も多く、決して「指示どおり動く」受け身の立場ではありません。むしろリハ職のパートナーとして対等に関わる職場です。

Q4. 喀痰吸引等研修は老健で働くなら必須ですか?

法的には必須ではありませんが、老健は医療的ケアニーズが高いため、喀痰吸引等研修修了者は大きく優遇されます。研修費用は自治体助成や法人負担で受講できるケースが多く、入職後の早い時期に修了することで夜勤リーダーへの登用や手当加算につながります。キャリア形成上の投資効果は大きいでしょう。

Q5. 介護福祉士として老健で働きながらケアマネを目指せますか?

はい、可能です。介護福祉士として5年以上・900日以上の実務経験があれば、介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネ試験)の受験資格を満たせます。老健は施設サービス計画の具体化に介護職員が深く関わるため、ケアマネ試験対策の実務知識が業務の中で自然と身につきやすい環境です。施設ケアマネとして配置転換する道、居宅ケアマネへ転職する道のどちらも開けます。

Q6. 老健の夜勤はどのくらい大変ですか?

老健の夜勤は2〜3人体制で50〜100名の入所者を担当するのが一般的です。医療的ケア(喀痰吸引・経管栄養)や急変対応が発生する可能性があるため、夜勤帯の判断力が求められる一方、看護師のオンコール体制が整っている施設が多く、単独で抱え込まなくてもよい環境です。2交代(16時間拘束)の施設が主流で、月4〜5回が標準です。

Q7. 40代・50代で介護福祉士を取得し、老健で働くのは現実的ですか?

介護業界では40代・50代の介護福祉士入職は珍しくありません。むしろリハビリ・医療領域に関心があり、多職種連携の中でじっくり成長したいミドル・シニア層には老健は適しています。ただし夜勤対応可否、身体負担への耐性が採用判断に関わるため、ノーリフトケア導入施設、夜勤回数調整可の施設を優先的に検討するとよいでしょう。

Q8. 老健は「在宅復帰率が低い」「特養待ちの倉庫」と聞きますが、本当ですか?

施設によって実態は大きく異なります。超強化型・強化型老健は在宅復帰率50%以上・ベッド回転率10%以上という厳しい算定要件をクリアしており、積極的に在宅復帰支援に取り組んでいます。逆に「その他型」の施設は長期滞在が多く、本来の老健機能が弱いと指摘されることも。求人選びでは類型の確認が不可欠です。

参考文献・出典

  • [1]
    令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果- 厚生労働省

    介護職員の保有資格別・施設形態別の平均給与額、管理職・非管理職別給与の公式統計

  • [2]
    令和5年介護サービス施設・事業所調査- 厚生労働省

    全国の介護老人保健施設の施設数、平均要介護度、入退所状況に関する公式統計

  • [3]
    介護老人保健施設(老健)制度概要- 厚生労働省

    老健の法的位置付け、在宅復帰・在宅療養支援機能、人員・設備基準

  • [4]
    社会福祉士及び介護福祉士法- e-Gov法令検索

    介護福祉士の定義、名称独占、喀痰吸引等の医療的ケアに関する規定(第48条の2)

  • [5]
    介護老人保健施設の人員、施設及び設備並びに運営に関する基準- e-Gov法令検索(厚生労働省令)

    老健の人員配置基準(3:1)、PT・OT・ST配置基準、施設サービス計画の基準

  • [6]
    介護職員等処遇改善加算(令和8年度改定)- 厚生労働省

    2026年度の新・処遇改善加算(最大17.6%)の算定要件・キャリアパス要件

  • [7]
    令和5年度介護労働実態調査- 介護労働安定センター

    介護職員の離職率、労働環境、夜勤実態に関する現場調査データ

  • [8]
    全国老人保健施設協会- 公益社団法人全国老人保健施設協会

    老健の類型区分(超強化型・強化型・加算型・基本型・その他型)、在宅復帰率・ベッド回転率の説明

  • [9]
    認定介護福祉士制度- 認定介護福祉士認証・認定機構

    介護福祉士の上位資格として2015年創設された認定介護福祉士の研修体系

まとめ|介護福祉士が老健を選ぶべきケース

介護福祉士が老健で働くことは、「在宅復帰支援」という介護保険制度における特別なミッションを通じて、リハビリ・医療・認知症ケア・多職種連携という介護現場の総合的な専門性を身につけられる有力なキャリアルートです。平均月給36万2,770円、無資格者より月約6万円・年間72万円高い給与水準、最大17.6%の処遇改善加算、リーダー→主任→ケアマネ→事務長という明確なキャリアパス、そして他施設への転職市場でも評価されやすい「リハ連携スキル」の獲得が、老健で働く介護福祉士の価値を支えています。

一方で、医療的ケアと急変対応、3〜6か月サイクルの入退所に伴う情報把握の負荷、BPSDを伴う認知症高齢者への対応は避けて通れません。老健を選ぶかどうかの判断軸としては、リハ・医療連携の専門性を高めたいなら老健、重度者ケアと看取りを深めたいなら特養、ホスピタリティ・接遇を磨きたいなら有料老人ホーム、認知症ケアに特化したいならグループホームという役割分担を理解することがミスマッチを防ぐ最短ルートです。

特に「介護福祉士を取得してリハ・医療の知識も広げたい」「将来的にケアマネを目指したいが、まずは現場の総合力をつけたい」「病院経験があり、その知識を介護現場で活かしたい」という方にとって、老健は最有力候補です。施設選びでは、老健の類型(超強化型・強化型)、処遇改善加算の算定区分、人員配置、夜勤体制、研修支援、リハ職配置実数の6点を面接・見学で必ず確認しましょう。

自分にどんな働き方が合うのか、老健・特養・有料・訪問・デイのどれが向いているのかを考えたい方は、まず当サイトの働き方診断を試してみてください。資格・経験・希望年収・働き方の優先順位をもとに、あなたに最適な介護施設タイプと転職戦略をご案内します。

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老健介護職の1日の流れ

老健(介護老人保健施設)の介護職は、入所者のリハビリ支援と在宅復帰に向けたケアを行います。ここでは、代表的なシフトごとの1日の流れを紹介します。

早番(7:00〜16:00)の1日

時間業務内容
7:00出勤・夜勤者からの申し送り確認
7:30起床介助・着替え・排泄介助
8:00朝食準備・配膳・食事介助
9:00口腔ケア・バイタル測定・排泄介助
9:30リハビリへの送り出し・見守り
10:30入浴介助(午前入浴の方)
12:00昼食準備・配膳・食事介助
13:00口腔ケア・休憩
14:00リハビリ補助・レクリエーション
15:00おやつ提供・水分補給
15:30介護記録の作成・遅番への申し送り
16:00退勤

日勤(9:00〜18:00)の1日

時間業務内容
9:00出勤・申し送り確認・カンファレンス
9:30リハビリ送迎・入浴介助
11:00排泄介助・居室整備
12:00昼食準備・配膳・食事介助
13:00口腔ケア・休憩
14:00レクリエーション・機能訓練補助
15:00おやつ提供・カンファレンス参加
16:00入浴介助(午後入浴の方)
17:00介護記録・多職種への情報共有
17:30夜勤者への申し送り
18:00退勤

夜勤(17:00〜翌10:00)の1日

時間業務内容
17:00出勤・日勤者からの申し送り
18:00夕食準備・配膳・食事介助
19:00口腔ケア・排泄介助
20:00就寝介助・着替え
21:00消灯・巡回開始
0:00体位変換・おむつ交換(2〜3時間おき)
5:00起床準備
6:00起床介助・着替え・排泄介助
7:00朝食準備・配膳・食事介助
8:00口腔ケア・排泄介助
9:00介護記録の作成
9:30日勤者への申し送り
10:00退勤

老健ならではの業務の特徴

  • リハビリ連携:理学療法士・作業療法士との情報共有が重要
  • カンファレンス参加:入所者の在宅復帰計画を多職種で検討
  • 医療的ケア:看護師との連携のもと、服薬管理や体調管理をサポート
  • 在宅復帰支援:家族への介護指導や退所後の生活準備

老健で働くメリット・デメリット

老健(介護老人保健施設)での就職を検討している方に向けて、メリットとデメリットを詳しく解説します。

老健で働く4つのメリット

1. 給与水準が高い

老健の介護職員の平均月給は約35.6万円で、介護施設の中でも高水準です。

施設タイプ平均月給
特養361,860円
老健355,990円
グループホーム302,010円
デイサービス294,440円

※出典:厚生労働省「令和5年度介護従事者処遇状況等調査」

2. 医療知識・スキルが身につく

老健には医師が常勤し、看護師も24時間体制で配置されています。医療と介護の連携を学べる環境で、医療的ケアの知識も身につきます。将来、医療系の施設で働きたい方にも役立つ経験が積めます。

3. リハビリ専門職から学べる

老健には理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)が常駐。リハビリの視点を持った介護を学べるため、入所者の自立支援に向けたケアスキルが向上します。

4. 入所者の回復を実感できる

老健は在宅復帰を目指す施設。入所者がリハビリを通じて回復し、自宅に戻っていく姿を見届けられるのは、老健ならではのやりがいです。

老健で働く3つのデメリット

1. 入所者の入れ替わりが多い

老健の平均入所期間は約3〜6ヶ月。特養と比べて入所者の入れ替わりが頻繁なため、一人ひとりとじっくり関わりたい方には物足りなく感じることも。その分、多くの方のケアを経験できるメリットもあります。

2. 多職種連携の調整が必要

医師・看護師・リハビリ職・相談員・栄養士など、多職種との情報共有やカンファレンスへの参加が求められます。チームワークは必須ですが、コミュニケーションの負担を感じる方もいます。

3. 夜勤がある

老健も入所施設のため夜勤シフトがあります。生活リズムの調整が必要ですが、夜勤手当で収入を増やせるメリットもあります。

老健に向いている人

  • 医療知識を身につけたい方
  • リハビリに興味がある方
  • 入所者の回復・在宅復帰をサポートしたい方
  • 多職種連携のチームケアに興味がある方
  • 様々な症状・状態の方のケアを経験したい方

老健は医療と介護の橋渡しを学べる職場です。スキルアップを目指す方、将来のキャリアの幅を広げたい方に最適な環境といえます。

のの働き方

のでは、様々な働き方が可能です。

勤務形態の選択肢

  • 日勤のみ:の中には日勤帯のみで働ける施設もあります
  • シフト制:早番・日勤・遅番・夜勤のローテーションが基本
  • パート・アルバイト:週2〜3日から働ける柔軟な雇用形態

で働く環境

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公開日: 2026年4月24日最終更新: 2026年4月24日

執筆者

介護のハタラクナカマ編集部

編集部

介護業界の転職・キャリア情報を発信。厚生労働省の公的データと現場の声をもとに、介護職で働く方・転職を検討する方に役立つ情報をお届けしています。

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