
介護職の履歴書の書き方|採用率を上げる書き方のポイントと見本
介護職の履歴書の書き方を見本付きで解説。志望動機・自己PR・職歴の書き方、未経験者・経験者別の例文、写真や封筒のマナー、よくあるNG例まで。採用担当者が教える合格する履歴書のコツ。
この記事のポイント
介護職の履歴書で最も重視されるのは「志望動機」と「人柄が伝わる書き方」。採用担当者の58.4%が人柄を最重要視しています。基本は手書き(丁寧さのアピール)またはPC作成(読みやすさ重視)のどちらでもOK。写真は3ヶ月以内のもの、スーツ着用、明るい表情で。志望動機は「なぜ介護職か」「なぜこの施設か」「入社後のビジョン」の3要素で構成しましょう。
「履歴書って何を書けばいい?」「志望動機が思いつかない」「手書きとPC、どっちがいい?」——介護職への転職で、履歴書の書き方に悩む方は多いです。
介護業界は人手不足で「応募すれば受かる」と思われがちですが、人気施設や好条件の求人は競争率が高く、履歴書の質が合否を分けます。この記事では、採用担当者に好印象を与える履歴書の書き方を、各項目の見本・例文付きで解説します。
履歴書の各項目の書き方

基本情報
| 項目 | 書き方のポイント |
|---|---|
| 日付 | 提出日(郵送なら投函日、持参なら当日)を記入。西暦・和暦は統一 |
| 写真 | 3ヶ月以内に撮影。スーツ着用、正面向き、明るい表情。スピード写真よりスタジオ推奨 |
| 住所 | 都道府県から正式に記入。マンション名・部屋番号も省略しない |
| 電話番号 | 日中連絡が取れる番号(携帯でOK) |
学歴・職歴
- 学歴:高校卒業から記入。学校名は正式名称(「○○高校」ではなく「○○県立○○高等学校」)
- 職歴:時系列で記入。「入社」「退社」と書く(「入職」「退職」でもOK)
- 介護施設名:正式名称で記入(「社会福祉法人○○ 特別養護老人ホーム○○」)
- 短期離職:省略せず正直に書く。空白期間は面接で聞かれるため
- 最後に「現在に至る」:在職中の場合。退職済みなら「一身上の都合により退職」
免許・資格
| 正式名称 | よくある間違い |
|---|---|
| 介護職員初任者研修修了 | ×ヘルパー2級(旧名称は使わない) |
| 介護福祉士実務者研修修了 | ×実務者研修(「修了」をつける) |
| 介護福祉士 | ×介護福祉士資格(「資格」は不要) |
| 普通自動車第一種運転免許 | ×普通免許、車の免許 |
取得予定の資格も書いてOK:「○○年○月 介護福祉士実務者研修 受講中(○月修了予定)」
志望動機
3つの要素で構成するのが基本です。
- なぜ介護職か(きっかけ・動機)
- なぜこの施設か(施設の特徴・理念への共感)
- 入社後のビジョン(どう貢献したいか・キャリアプラン)
文字数は200〜300文字が目安。短すぎると熱意が伝わらず、長すぎると読みにくい。
自己PR
介護職で評価されるスキル・経験をアピール。
- 未経験者:前職のスキル(コミュニケーション力、体力、忍耐力)を介護に結びつける
- 経験者:具体的な実績(担当した利用者数、取得した資格、リーダー経験)を数字で示す
本人希望欄
「貴施設の規定に従います」が基本。ただし以下は記入OK:
- 勤務形態の希望(「日勤のみ希望」「夜勤対応可能」)
- 入職可能日(「○月○日以降勤務可能」)
- 配慮事項(「腰痛のため重度の身体介護に不安があります」→正直に書いた方がミスマッチ防止)
志望動機の例文 — 未経験者・経験者別

未経験者の例文(接客業から転職)
10年間アパレル販売員として勤務する中で、お客様一人ひとりに寄り添い、笑顔になっていただくことにやりがいを感じてきました。年齢を重ねる中で、より直接的に人の生活を支える仕事がしたいと考え、介護職への転職を決意しました。貴施設の「利用者さま一人ひとりに寄り添う介護」という理念に共感し、接客業で培ったコミュニケーション力を活かして貢献したいと考えております。入職後は介護福祉士の資格取得を目指します。
経験者の例文(スキルアップ目的の転職)
デイサービスで3年間介護職として勤務し、介護福祉士の資格を取得しました。日勤中心の環境で基礎を学びましたが、より幅広い介護スキルを身につけたいと考え、特別養護老人ホームへの転職を志望しました。貴施設では看取り介護にも取り組まれていると伺い、利用者さまの最期まで寄り添える介護を実践したいと考えております。これまで培ったレクリエーションの企画力を活かしながら、新しい環境で成長していきたいです。
ブランクからの復職の例文
以前、介護老人保健施設で3年間勤務しておりました。出産・育児のため5年間離職しておりましたが、子どもの成長を機に介護職への復帰を決意しました。貴施設の復職支援制度が充実していることを知り、安心して再スタートできると感じました。育児で培った忍耐力と柔軟性を活かしながら、介護の専門性を改めて高めていきたいと考えております。
履歴書のNG例 — これをやると落ちる
| NG | 理由 | 改善策 |
|---|---|---|
| 誤字脱字 | 基本的な注意力がないと判断される | 書き終わったら必ず見直し。第三者にもチェックしてもらう |
| 施設名を間違える | 「本気で入職したいのか?」と疑われる | 公式サイトで正式名称を確認 |
| 「貴社」と書く | 介護施設には「貴施設」を使う | 株式会社なら「貴社」、施設なら「貴施設」 |
| 志望動機が使い回し | 「なぜうちなの?」が伝わらない | 応募先ごとに施設の特徴を調べて書き換える |
| 空欄が多い | やる気がないと思われる | 全項目を埋める。本人希望欄も「貴施設の規定に従います」と書く |
| 写真が不適切 | 私服、笑顔なし、古い写真はNG | 3ヶ月以内、スーツ、明るい表情で撮り直す |
手書きvsPC — どちらがいい?
| 項目 | 手書き | PC作成 |
|---|---|---|
| メリット | 丁寧さ・誠実さが伝わる | 読みやすい・修正が簡単 |
| デメリット | 時間がかかる・修正NG | 「手抜き」と思う採用担当もいる |
| おすすめの場面 | 社会福祉法人など伝統的な施設 | 大手企業・株式会社運営の施設 |
結論:2026年現在、どちらでもOKです。迷ったら手書きが無難。ただしPC作成でもマイナスにはなりません。重要なのは中身であり、「丁寧に書いている」ことが伝われば問題ありません。
提出方法のマナー
- 郵送:A4の白い封筒に入れ、「履歴書在中」と赤字で記入。クリアファイルに入れてから封筒へ
- 持参:クリアファイルに入れて持参。面接時に「よろしくお願いいたします」と言って渡す
- メール:PDF形式で添付。パスワード付きが丁寧だが、指定がなければそのまま添付でOK
よくある質問
Q. 転職回数が多い場合、全部書くべきですか?
A. 全て書きましょう。省略すると経歴詐称になるリスクがあります。転職回数が多い場合は、それぞれの職場で「何を学んだか」を簡潔に書き添えると、ポジティブな印象になります。
Q. 介護の資格がない場合、資格欄は空欄でいいですか?
A. 普通自動車免許があれば記入(送迎業務に活かせる)。その他にも、TOEIC、MOS、調理師免許など、介護に関係なくても持っている資格は書きましょう。「入職後に初任者研修を取得予定」と書くのも意欲アピールになります。
Q. 志望動機と自己PRは同じ内容になっても大丈夫ですか?
A. 志望動機は「なぜこの施設で働きたいか」、自己PRは「自分の強み」。重なる部分はあってもOKですが、全く同じ内容にならないよう切り口を変えましょう。
Q. 履歴書はコンビニで買えるものでいいですか?
A. コンビニの履歴書でも問題ありません。ただし、JIS規格の履歴書(厚労省推奨)を使うのが最も無難です。転職サイトからダウンロードできるテンプレートもおすすめです。
参考文献・出典
- [1]
- [2]
履歴書を書く前に、まず自分に合った施設タイプを知ることが大切。働き方診断で最適な転職先を見つけましょう。
まとめ
介護職の履歴書で最も大切なのは「この人と一緒に働きたい」と思ってもらうこと。①志望動機は3要素(なぜ介護・なぜこの施設・入社後のビジョン)で構成②資格は正式名称で記入③写真は3ヶ月以内のスーツ着用④誤字脱字は絶対NG⑤施設ごとに志望動機を書き分ける。この5つを守れば、採用率は大きく上がります。
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