
高齢の親がだるそう・元気がない(倦怠感)|考えられる原因と家庭での対応・見逃せないサインと受診の目安
高齢の親が「だるそう」「元気がない」とき、家族が気づくサインと考えられる原因(脱水・低栄養・貧血・感染・うつ・甲状腺・心不全・薬の影響など)、家庭での対応、見逃せない危険なサインと受診の目安・何科かを公的情報をもとに解説します。
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この記事のポイント
高齢の親が「なんとなくだるそう」「元気がない」と感じたら、まず食事と水分がとれているか、熱や息切れ、むくみ、急な変化がないかを確かめ、ふだんとの違いをメモに残します。高齢者の倦怠感は、脱水や低栄養、貧血、感染症(微熱を伴うことが多い)、うつ、甲状腺機能の低下、心臓や腎臓の病気、薬の影響など、さまざまな原因で起こります。「年のせい」「疲れているだけ」と決めつけず、いつもと違う元気のなさが続くとき、食欲が落ちたとき、ぐったりする・息が苦しい・むくみが強い・受け答えがおかしいときは、かかりつけ医(まずは内科)に相談してください。意識がはっきりしない、呼吸が苦しいなどの場合は迷わず救急へ連絡します。
目次
「最近、親がだるそうにしている」「以前のように元気がなく、横になっている時間が増えた」。離れて暮らす親に会ったとき、あるいは毎日のケアのなかで、こうした変化に気づくご家族は少なくありません。倦怠感(けんたいかん)は「体が重い」「力が入らない」「何をするのもおっくう」といった、はっきりとは言葉にしにくい不調です。本人は「ちょっと疲れただけ」と言うことも多く、見過ごされがちです。
けれども高齢者の場合、この「いつもと違う元気のなさ」が、体のなかで起きている変化の最初のサインであることがあります。高齢になると体の予備力(余力)が下がり、病気が起きても熱や痛みといった典型的な症状が出にくくなります。そのため「だるそう」「食欲がない」「ぼんやりしている」といった、ぼんやりした変化として現れることが珍しくありません。だからこそ、毎日そばで見ているご家族の「いつもと違う」という気づきが、とても大切な手がかりになります。
この記事では、介護を受けるご本人とそのご家族に向けて、高齢者の倦怠感について「どう受け止めればよいか」「考えられる原因」「家庭でできる対応と観察」「見逃してはいけないサイン」「受診の目安と何科に相談するか」を、公的機関や専門団体の情報をもとに整理します。倦怠感は原因がひとつとは限らず、ここでの内容は診断ではありません。気になる変化があるときは、自己判断せず医療機関に相談する目安としてお役立てください。
高齢者の倦怠感の特徴|「いつもと違う元気のなさ」を軽く見ない
高齢者の倦怠感を考えるうえで、まず知っておきたいのは「高齢者は病気のサインが分かりにくい」という特徴です。一般に若い世代なら高い熱や強い痛みではっきり現れる不調も、高齢になると体の反応がゆるやかになり、「なんとなく元気がない」「食欲が落ちた」「日中うとうとしている」といった、ぼんやりした形で表面化します。公益財団法人長寿科学振興財団の健康長寿ネットでも、高齢者は予備力や回復力が下がり、肺炎などでも微熱程度のことがあるなど、典型的な症状に当てはまりにくいことが指摘されています。
「いつもと違う元気のなさ」を軽く見ない
大切なのは、体温計の数字や検査値そのものより、「その人のふだんと比べてどうか」という視点です。たとえば平熱が低い人にとっては37度台でも体にとっては高い負担になりますし、もともと活発だった人が一日中横になっているなら、それ自体が大きな変化です。ご家族が「いつもと様子が違う」と感じる感覚は、医師が問診で重視する情報そのものです。
国立長寿医療研究センターも、元気のない高齢者については「年のせいと決めつけず」、背景に治療やケアでよくなる状態が隠れていないかを考えることの大切さを示しています。「もう歳だから仕方ない」と片づけてしまうと、本来は手当てできる原因を見逃してしまうことがあります。
倦怠感は「結果」であって「病名」ではない
倦怠感はそれ自体が病気の名前ではなく、体や心のどこかで起きている変化の「結果」として現れる症状です。だからこそ、「だるさ」だけを取り除こうとするのではなく、その背景に何があるのかを一緒に考えることが回復への近道になります。次の章では、高齢者の倦怠感の背景になりやすい主な原因を整理します。
高齢者がだるくなる・元気がなくなる主な原因
高齢者のだるさ・元気のなさは、ひとつの病気だけでなく、いくつかの要因が重なって起こることもよくあります。済生会や複数の医療機関の解説をもとに、家庭で知っておきたい主な原因を整理します。いずれも自己判断で決めつけず、当てはまりそうなものがあれば受診時に医師へ伝える手がかりとして使ってください。
脱水
高齢者はのどの渇きを感じにくく、トイレを気にして水分を控えがちで、脱水を起こしやすい状態にあります。脱水になると、だるさ、食欲低下、ぼんやりする、立ちくらみなどが現れます。夏場だけでなく、暖房で乾燥する冬や、発熱・下痢・嘔吐のあとにも起こります。
低栄養・食事量の低下
食が細くなったり、あっさりしたものばかりになったりすると、エネルギーやたんぱく質が不足し、力が入らない・疲れやすいといった状態になります。低栄養は筋力低下(フレイル・サルコペニア)とも結びつき、「動くのがおっくう」という悪循環を招きます。
貧血
血液中で酸素を運ぶヘモグロビンが不足すると、全身が酸素不足になり、だるさ、動悸、息切れ、顔色の悪さが現れます。高齢者では、胃腸からの少量の出血や栄養の偏りが背景にあることもあります。
感染症(微熱を伴うことが多い)
肺炎や尿路感染症、インフルエンザなどの感染症でも、高齢者では高熱が出ず、微熱とだるさ・食欲低下・ぼんやりだけが目立つことがあります。「元気がない」「食べない」が肺炎の最初のサインだったというケースもあるため、注意が必要です。
うつ(気分の落ち込み)
高齢者のうつでは、気分の落ち込みよりも「体がだるい」「眠れない」「何も楽しくない」といった体の訴えや意欲の低下が前面に出ることがあります。アパシー(意欲の低下)や認知症の症状とも紛らわしく、専門的な見極めが必要です。
甲状腺機能の低下
甲状腺ホルモンが不足すると全身の代謝が落ち、疲労感、寒がり、むくみ、便秘、体重増加、皮膚の乾燥などが現れます。「年のせい」「疲れているだけ」と見過ごされやすく、血液検査で分かります。
心臓の病気(心不全など)
心臓のポンプの働きが弱ると、全身に酸素や栄養が行き渡らず、だるさ、息切れ、足のむくみ、少し動いただけで疲れる、といった形で現れます。安静にしていても症状が出るようになったら注意が必要です。
腎臓の病気
腎臓の働きが下がると老廃物が体にたまり、全身のだるさ、むくみ、食欲低下、貧血などが起こります。進行するまで自覚症状が乏しいこともあります。
糖尿病・血糖の乱れ
血糖値のコントロールが乱れると、エネルギーがうまく使えず、だるさ、のどの渇き、頻尿などが現れます。初期は症状が乏しく、血液検査で気づくことが多い病気です。
薬の影響(副作用)
降圧薬、睡眠薬、抗ヒスタミン薬、一部の精神科の薬などで、だるさや眠気、ふらつきが出ることがあります。高齢者は複数の薬を飲んでいることが多く、薬の組み合わせや量の影響も考えられます。気になるときは自己判断で中止せず、医師・薬剤師に相談してください。
睡眠不足・睡眠の質の低下
夜間頻尿や不眠、睡眠時無呼吸などで睡眠が浅くなると、日中のだるさや眠気につながります。生活リズムの乱れも倦怠感の一因です。
がんなどの重い病気
頻度は高くありませんが、原因のはっきりしない体重減少や食欲低下を伴う倦怠感が続く場合、がんなどの重い病気が背景にあることもあります。長引く倦怠感を「ただの疲れ」と放置しないことが大切です。
加齢に伴う体力の低下(フレイル)
はっきりした病気がなくても、加齢とともに筋力や活動量が落ちて疲れやすくなる「フレイル」という状態があります。フレイルは、栄養・運動・社会とのつながりを意識することで進行を緩やかにできる一方、放っておくと要介護につながることもあります。ただし「フレイルだから仕方ない」と片づけず、急な悪化が隠れていないかを確かめることが大切です。
環境の変化・暑さ寒さ
季節の変わり目や猛暑・厳寒、引っ越しや入院・退院などの環境変化は、自律神経や生活リズムを乱し、一時的なだるさの引き金になります。環境を整えても回復しないときは、別の原因が隠れていないか確認します。
家庭でできる対応|水分・食事・休養・観察と記録
原因の見極めは医療機関の役割ですが、ご家庭でできる支えと観察もたくさんあります。受診を考える前後の時期に、無理のない範囲で次のことを意識してみてください。いずれも「させすぎない」ことが大切で、本人がつらそうなときは休養を優先します。
水分をこまめに
のどの渇きを感じにくいことを前提に、時間を決めて少しずつ水分をすすめます。お茶や水でとりにくいときは、汁物やゼリー、経口補水液なども選択肢になります。発熱や下痢・嘔吐があるときは、とくに脱水に気をつけます。
食べやすい食事を少量ずつ
食欲がないときは、量より「食べられるもの」を優先します。卵・豆腐・乳製品・魚など、少量でもたんぱく質がとれるものを、本人の好みに合わせて用意します。一度に食べられないときは、回数を分けるのも一つの方法です。
休養と生活リズム
だるいときは、まず体を休ませます。一方で、一日中横になったままだと体力や食欲がさらに落ちることもあるため、回復してきたら、日中はカーテンを開けて光を入れる、短時間でも起きて座る、といった生活リズムの立て直しを少しずつ行います。無理に動かす必要はありません。
体を温め、環境を整える
冷えはだるさを強めます。室温や寝具を調整し、手足が冷えていないか気を配ります。乾燥する季節は加湿も役立ちます。
毎日の様子を観察し、記録する
家庭でできるもっとも大切なことの一つが「観察と記録」です。体温、食事や水分の量、トイレの回数、眠っている時間、表情や受け答え、いつから変化したかをメモに残しておくと、受診したときに医師が原因を絞り込みやすくなります。スマートフォンのメモや手帳など、続けやすい形でかまいません。
記録の際は、数字だけでなく「いつもより口数が少ない」「好きなテレビを見なくなった」といった、ふだんを知るご家族だからこそ気づける変化も書き添えると役立ちます。
だるさと一緒に出るサインから原因のあたりをつける|症状別の関連記事
倦怠感のやっかいなところは、「だるい」という同じ訴えの裏に、まったく違う原因が隠れていることです。当サイトでは、高齢者によく見られる体の変化について、原因ごとに家庭での見極め方をまとめた記事を用意しています。だるさと一緒に出ているサインから、関連する記事をたどると、原因のあたりをつけやすくなります。下の対応表は、その入口として使ってください(あくまで目安で、診断ではありません)。
| だるさと一緒に見られる様子 | 背景として考えやすいこと | あわせて読みたい記事 |
|---|---|---|
| 微熱・元気がない・食べない | 感染症(肺炎・尿路感染など) | 高齢者が発熱・体調不良のとき家庭でできる対応 |
| 水分がとれない・口の乾き・尿が少ない | 脱水 | 高齢者の脱水症|通年リスクと家庭での見極め |
| 顔色が悪い・動悸・息切れ | 貧血・低栄養 | 高齢者の貧血と低栄養 |
| 食欲がない・食べる量が減った | 食欲不振・低栄養 | 高齢者の食欲不振を家庭で改善する |
| 気分が沈む・何も楽しくない・眠れない | 老年期うつ | 老年期うつ病|サイン・認知症との見分け方 |
| 息が苦しい・少し動くと疲れる・むくみ | 心臓の病気など | 高齢者の息切れ・呼吸が苦しいとき |
| 足や顔のむくみが強い | 心臓・腎臓・栄養の問題 | 高齢者の浮腫(むくみ)を家庭で観察する |
| 体重が減ってきた | 低栄養・重い病気の可能性 | 高齢者が痩せてきた・体重が減るとき |
| 夜眠れない・日中うとうと | 不眠・睡眠の質の低下 | 高齢者の不眠と睡眠ケア |
| 動くのがおっくう・筋力が落ちた | フレイル・サルコペニア | フレイル・サルコペニアを家族で予防する |
複数の様子が同時に当てはまるときや、どれにも当てはまらないのにだるさが続くときは、原因が一つに絞れないことが多いものです。その場合は無理に自分で判断せず、後述する受診の目安を参考に、かかりつけ医へ相談してください。
家庭での観察チェックリスト
受診するかどうか迷ったときや、毎日の見守りに役立つチェックの観点をまとめました。印刷したり、お薬手帳と一緒に控えておいたりすると、いざというときに落ち着いて対応できます。
- 食べているか:いつもの何割くらい食べられているか。水分はとれているか
- 出ているか:尿の回数・量、便通。極端に少なくないか
- 動けているか:自分で起きて座れるか、トイレに行けるか。横になっている時間が増えていないか
- 受け答え:いつもどおり会話が成り立つか。ぼんやり・混乱がないか
- 体のサイン:熱、息切れ、むくみ、顔色、体重の変化はないか
- いつから:変化が始まった時期と、きっかけ(発熱・薬の変更・暑さ寒さなど)
これらのうち、「食べられない・飲めない」「起き上がれない」「受け答えがおかしい」が一つでもあれば、早めの受診・相談を検討する目安になります。
見逃せない危険なサイン|こんなときはすぐ相談・受診を
だるさの多くは休養や生活の見直し、原因の治療で回復しますが、なかには急いで対応すべきサインが隠れていることがあります。以下のような変化があるときは、「様子を見よう」と待たずに、かかりつけ医に連絡するか、緊急性が高ければ救急相談(#7119)や119番を利用してください。高齢者は症状が出にくいぶん、いったん悪くなると急に進むことがあります。
すぐに相談・受診を考えたいサイン
- 急な変化:昨日まで元気だったのに、急にぐったりして動けない・反応が鈍い
- 意識・受け答えの異常:呼びかけへの反応が鈍い、つじつまが合わない、ぼんやりして眠り込む、急に混乱する(せん妄の可能性)
- 水分・食事がとれない:半日から1日以上ほとんど飲めない・食べられない、尿が極端に少ない
- 息切れ・呼吸が苦しい:安静にしていても息が苦しい、肩で息をする、唇や顔色が悪い
- 強いむくみ・急な体重増加:足や顔のむくみが急に強くなった、横になると息苦しい(心不全の悪化の可能性)
- 高い熱や強い症状:高熱が続く、激しい痛み、嘔吐や下痢が止まらない
- 気になる体重減少:食欲低下とともに体重が目立って減ってきた
とくに「意識がはっきりしない」「呼吸が苦しい」「冷や汗をかいてぐったりしている」といった様子は、命にかかわることがあります。迷ったときは、ためらわず119番や救急相談に連絡してください。判断に迷う段階の相談先として、救急安心センター事業(#7119)も役立ちます。
受診の目安と何科に相談するか|家族目線で
緊急のサインがなくても、だるさ・元気のなさが続くときは、早めに医療機関へ相談するのが安心です。受診の目安と、家族目線での「何科に行けばよいか」を整理します。
受診を考える目安
- 十分に休んでも、だるさが数日から1週間以上続く
- 食事や水分の量が明らかに減ってきた
- 表情が乏しくなった、口数が減った、好きなことをしなくなった
- 体重が減ってきた、むくみが出てきた
- 新しく薬が増えたあとから、だるさや眠気が強くなった
「これくらいで受診してよいのか」と迷うこともあると思いますが、高齢者の場合は「いつもと違う」が続くこと自体が受診の理由になります。早めに相談しておくほうが、原因の早期発見につながります。
何科に相談すればよい?
倦怠感は原因が幅広いため、まずは全身を診てくれる内科(かかりつけ医・総合診療科)に相談するのが基本です。かかりつけ医がいれば、ふだんの状態を知っているぶん、変化に気づいてもらいやすく、必要に応じて専門の科や病院を紹介してもらえます。
- かかりつけ医・内科:まずはここへ。血液検査などで貧血・甲状腺・血糖・腎機能・炎症などを調べられます
- 気分の落ち込み・意欲低下が強いとき:内科で相談のうえ、心療内科・精神科・もの忘れ外来へ
- 息切れ・むくみが目立つとき:循環器内科(心臓)
- 何科か分からないとき:かかりつけ医、または地域包括支援センターに相談すると、適切な窓口につないでもらえます
受診のときに伝えたいこと
限られた診察時間で原因を絞り込んでもらうために、家庭での観察記録が役立ちます。受診前に、次の内容をまとめておくとスムーズです。
- いつから、どんなふうにだるさ・元気のなさが始まったか
- 食事・水分・睡眠・排尿排便の様子の変化
- 熱・息切れ・むくみ・体重の変化など、ほかに気づいたこと
- 飲んでいる薬(お薬手帳を持参)、最近増えた薬
- もともとの持病やかかりつけの状況
本人がうまく説明できないことも多いので、ふだんを知るご家族が付き添い、気づいた変化を伝えることが、正しい見立てにつながります。
高齢者の倦怠感・元気のなさに関するよくある質問
Q. 「年のせい」でだるいだけのこともありますか?
加齢に伴って疲れやすくなること自体はありますが、「年のせい」と決めつけてしまうのは禁物です。だるさの裏に、治療やケアでよくなる原因(脱水・貧血・甲状腺・うつ・薬の影響など)が隠れていることがあります。とくに「急に」「いつもと違う」「だんだん悪くなる」ときは、年齢のせいにせず相談してください。
Q. 本人が「大丈夫」と言って受診を嫌がります。
高齢の方は遠慮や不安から受診を渋ることがあります。「悪いところを探すため」ではなく「元気に過ごせるように体の状態を確認しておこう」と前向きに伝えると、受け入れてもらいやすくなります。かかりつけ医がいれば、定期受診のついでに相談するのも一つの方法です。それでも難しいときは、地域包括支援センターに家族だけで相談することもできます。
Q. だるそうなとき、無理にでも動かしたほうがよいですか?
つらそうなときは、まず休養を優先します。一方で、回復してきたら一日中寝たままにせず、座る・少し歩くなど、できる範囲で体を動かすと、体力や食欲の回復を助けます。「させすぎず、させなさすぎず」が目安です。判断に迷うときは医師に相談してください。
Q. 微熱が続いてだるそうです。様子を見てよいですか?
高齢者では、微熱とだるさ・食欲低下だけで肺炎などの感染症が進んでいることがあります。水分がとれている・受け答えがしっかりしているなら自宅で様子を見つつ、半日から1日経っても改善しない、ぐったりする、息が苦しいといったときは受診してください。判断に迷うときは#7119も利用できます。
Q. 飲んでいる薬のせいでだるいのか確かめたいです。
薬の影響が疑われても、自己判断で中止・減量するのは危険です。お薬手帳を持って、かかりつけ医または薬剤師に「この薬を飲み始めてからだるさが出た」と具体的に伝えて相談してください。必要に応じて種類や量の調整を検討してもらえます。
参考文献・出典
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まとめ|「年のせい」と決めつけず、いつもと違う元気のなさに早めに気づく
高齢の親の「だるそう」「元気がない」は、本人が言葉にしにくく、見過ごされやすい変化です。けれども高齢者では、病気のサインがこうしたぼんやりした形で現れることが多く、毎日そばで見ているご家族の「いつもと違う」という気づきが、何よりの手がかりになります。
倦怠感の背景には、脱水・低栄養・貧血・感染症・うつ・甲状腺機能の低下・心臓や腎臓の病気・薬の影響など、さまざまな原因が考えられます。家庭では、水分と食事をこまめに支え、休養と生活リズムを整えながら、いつから・どんな様子かを観察して記録しておくことが大切です。そして、急な変化、意識や受け答えの異常、息切れ、強いむくみ、食事や水分がとれないといったサインがあるときは、ためらわずかかりつけ医や救急(#7119・119番)に相談してください。
「年のせい」と片づけず、いつもと違う元気のなさに早めに気づくこと。それが、ご本人が穏やかに過ごし続けるための、ご家族にできる一番の支えです。気になる変化があれば、まずはかかりつけの内科に相談することから始めてみてください。
監修者
介護のハタラクナカマ 医療・介護監修チーム
医療・介護専門職チーム(看護師/介護福祉士/ケアマネジャー)
訪問看護・介護保険・医療保険に関する制度内容を、厚生労働省・日本訪問看護財団・全国訪問看護事業協会等の一次ソースをもとに、医療・介護専門職チームが内容の正確性を確認しています。
執筆者
介護のハタラクナカマ編集部
編集部
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