介護業界で使われる用語を解説(全1001語)
脱抑制(だつよくせい)とは、状況や社会のルールに合わせて行動や感情を抑える力が弱まり、思ったことをそのまま口にしたり衝動的に行動したりする状態。前頭葉の働きの低下が原因で、前頭側頭型認知症などで見られます。具体例と介護現場での受け止め方・対応を解説。
相貌失認は親しい人の顔を見ても誰かわからなくなる、街並失認は見慣れた風景や建物がわからず道に迷う、視覚性失認の一種です。視力ではなく認識の障害で、認知症や脳卒中で見られます。介護現場での配慮も解説します。
チアノーゼとは血液中の酸素が不足し唇や爪、皮膚が青紫色になる状態。還元ヘモグロビン増加の仕組み、中枢性と末梢性の違い、介護現場での観察と緊急性の判断を解説します。
食後低血圧は食事の後に血圧が大きく下がり、めまい・ふらつき・眠気・失神・転倒を招くことがある状態です。仕組み、起立性低血圧との違い、起こりやすい人、介護現場での対策を解説します。
DASC-21(地域包括ケアシステムにおける認知症アセスメントシート)は、認知機能と生活機能を21項目4段階で評価し、認知症を地域で早期発見・支援につなげる観察式の評価ツール。21項目の構成、31点のカットオフ、HDS-R・MMSEとの違いを解説。
薬剤副作用(ADR)は高齢者で頻発する有害事象。ふらつき・便秘・せん妄・低血糖など代表5タイプの症状と原因薬剤、介護職が観察すべきサイン、SBAR形式での看護師・薬剤師への報告手順を厚労省指針と日本老年医学会の知見から整理する。
悪液質(カヘキシア)とは、がん・心不全・COPDなど慢性疾患に伴い、通常の栄養補給では戻りにくい著しい筋肉量・体重減少を伴う複合的な代謝異常です。低栄養・サルコペニアとの違い、診断基準、終末期ケアの考え方を解説します。
高齢者等終身サポート事業とは、身寄りのない高齢者などに身元保証・日常生活支援・死後事務をまとめて提供する民間サービス。2024年の国のガイドラインや成年後見との違い、利用時の注意点を解説します。
介護の生産性向上とは、介護の質を保ち高めながら業務の無駄を減らし、職員の負担を軽くして限られた人材で支える取り組み。厚労省ガイドラインの考え方、ICT・介護ロボット活用、7つの業務改善、加算との関係をやさしく解説。
フレイル健診は75歳以上を対象にフレイルの兆候を早く見つける健診の通称。2020年度導入の後期高齢者の質問票15項目・10領域と、メタボ健診との違い、介護予防につなぐ流れを解説します。
介護のタスクシフト(業務の移管)・タスクシェア(業務の共同化)をやさしく解説。人手不足を背景に専門職が専門的ケアに集中できるよう周辺業務を介護助手やテクノロジーに分担する機能分化の動き、メリットと注意点を厚労省資料で整理。
新しい認知症観とは、認知症になっても自分らしく希望を持って暮らせるという考え方。認知症基本法・施策推進基本計画・希望大使の動きと、介護現場での意味を一次資料で解説します。
6分間歩行試験(6MWT)は平らな場所を6分間でできるだけ歩き、その距離で持久力・運動耐容能・心肺機能を評価する検査。方法、SpO2や息切れの観察・中止基準、距離の目安、TUGやCS-30との違いを解説。
遅発性ジスキネジアとは、抗精神病薬などドパミン受容体を遮断する薬の長期使用後に現れる口・舌・顔・手足の不随意運動です。症状・原因・可逆性・介護職の観察と医療連携の役割を解説します。
排痰ケアとは痰を出しやすくする呼吸ケアの総称。体位ドレナージ・スクイージング・ハフィング・加湿の手技、誤嚥性肺炎やCOPDでの意義、たんの吸引が医行為である線引きを解説します。
社会的フレイルとは、外出や人との交流の減少、独居、社会的役割の喪失といった社会的つながりの脆弱さに着目した概念。身体的フレイルの前段階・予測因子になりうる5項目の評価指標と介護予防での重要性を解説します。
嚥下の代償法とは、低下した飲み込みの力そのものを治すのではなく、姿勢や飲み込み方の工夫で誤嚥や咽頭残留を減らす方法の総称です。息こらえ嚥下や横向き嚥下など代表的な手技を、言語聴覚士の評価との関係とあわせてやさしく解説します。
感情失禁とは、わずかな刺激で泣いたり笑ったり怒ったりと感情を抑えられなくなる状態。脳血管性認知症や脳卒中後に多い理由、持続的に上機嫌な多幸症との違い、介護現場での対応をやさしく解説します。
浸軟(しんなん)とは皮膚が尿・便・汗・浸出液などの水分に長くさらされて白くふやけ、傷つきやすくなった状態です。おむつ内やしわの間で起こりやすく、褥瘡・IAD・スキンテアの素地になります。原因と予防ケアを解説。
RSST(反復唾液嚥下テスト)は30秒間に何回空嚥下できるかを甲状軟骨触知でカウントする嚥下スクリーニング。3回未満で誤嚥疑い。手順・判定基準・MWST/FTとの違いを看護師・介護職向けに解説。
CO2ナルコーシスとは体内に二酸化炭素が溜まり意識障害や呼吸抑制を起こす状態。COPDなどへの高濃度酸素投与で起こる仕組み、症状、在宅酸素で介護職が流量を変えてはいけない理由を解説。
口すぼめ呼吸とは、鼻から吸って口をすぼめてゆっくり長く吐く呼吸法。COPDなどで気道の虚脱を防ぎ息切れを和らげる仕組み、やり方、腹式呼吸との違い、介護現場での声かけを解説します。
CS-30は椅子から立ち座りを30秒間に何回できるかで下肢筋力を測るテストです。測り方、中谷らの年代別標準値、転倒・サルコペニア・ロコモとの関係、介護予防での活用を解説します。
補足給付は、特養・老健・介護医療院・ショートステイの食費と居住費について、住民税非課税世帯の自己負担を軽減する介護保険の制度。段階別の限度額・申請手続き・預貯金要件まで、最新ルールを整理して解説。
着衣失行とは、麻痺がないのに服の前後・裏表・袖の通し方がわからず着られなくなる失行の一種。認知症や頭頂葉障害との関係、ボタンや袖通しの具体例、更衣介助の工夫を解説します。
鏡現象(ミラーサイン)とは、認知症の人が鏡に映った自分を自分と認識できず、他人と思い込んで話しかけたり怖がる症状。背景・カプグラ症候群や失認との違い・否定せず鏡を覆う等の介護対応を解説。
SPPB(Short Physical Performance Battery)は高齢者の下肢機能をバランス・歩行速度・椅子立ち上がりの3項目(各0〜4点・合計0〜12点)で評価する簡便なテスト。点数の解釈とフレイル・サルコペニア評価での位置づけを解説。
嚥下機能の精密検査である嚥下内視鏡検査(VE)と嚥下造影検査(VF)の定義・方法・違い・メリット・デメリットを整理。スクリーニング検査との位置づけや介護現場での関わりもやさしく解説します。
オピオイドとはモルヒネなどに代表される強い鎮痛薬で、がん等の強い痛みの緩和に使う医療用麻薬。依存への誤解、便秘・吐き気・眠気の対策、レスキューと介護職の関わりを解説。
オーラルフレイルは口の機能のささいな衰えで、放置すると低栄養・サルコペニア・要介護に進む可能性がある。介護現場で押さえたい4段階・チェックリスト・予防口腔体操を解説。