介護業界で使われる用語を解説(全1001語)
疼痛評価スケールはNRS・VAS・Faces Pain Scale・Wong-Baker・BPS・Abbey Pain Scaleなど。認知機能やコミュニケーション可否で選び分ける介護現場での使い方を解説。
GCS(Glasgow Coma Scale)は1974年に英グラスゴー大学で開発された国際標準の意識評価スケール。E・V・M3項目の合計3〜15点で重症度を判定する仕組み、JCSとの使い分け、介護現場での観察視点をわかりやすく整理します。
抗凝固薬の定義、ワルファリンとDOACの違い、介護現場で見逃せない出血兆候、転倒時の頭蓋内出血リスクを解説。看護師・介護職向け。
創傷ケアは皮膚の傷を治癒に導く処置全般。高齢者では褥瘡・スキンテア・術後創が中心で、湿潤環境保持療法(モイストヒーリング)が標準。介護職と看護師の役割分担を解説。
ポリファーマシーは多剤併用に伴う有害事象の問題。厚労省の指針で6剤以上で薬物有害事象が増えるとされ、ふらつき・転倒・認知機能低下など介護現場で観察すべきサインを解説する。
老年症候群は加齢に伴い高齢者に多く見られる、医療や介護を要する症状の総称。1909年Nascher博士提唱以来、転倒・失禁・せん妄・低栄養・廃用症候群など多因子性の症候を含む。日本老年医学会の定義とフレイル・サルコペニアとの関係を解説。
Tinetti(POMA)は1986年にMary Tinetti博士が開発した、バランス9項目と歩行7項目の計28点で高齢者の転倒リスクを評価するスケール。19点以下で転倒リスク高と判定する。
社会的処方(Social Prescribing)は、医療従事者が患者を地域活動や社会資源につなぐ非薬物的介入。英国NHS発祥で、日本では2022年骨太の方針に明記。介護現場での実装パターンとリンクワーカーの役割を解説します。
バーグ・バランス・スケール(Berg Balance Scale, BBS)は14項目56点満点で高齢者のバランス能力と転倒リスクを評価する国際標準ツール。カットオフ値や臨床での使い方を理学療法士向けに解説します。
JCS(ジャパン・コーマ・スケール、3-3-9度方式)は日本独自の意識レベル評価指標。I/II/III の3桁表記の意味、GCSとの違い、介護現場で発熱・転倒・脱水時に観察すべきポイントを整理。
リンパ浮腫はリンパ管・リンパ節の障害でリンパ液が組織に貯留する疾患。原発性と続発性、ISL病期分類0〜III、加齢性・心不全性浮腫との鑑別、複合的理学療法(CDT)、介護現場でのスキンケアと蜂窩織炎の早期発見までを公的ガイドラインに基づき整理。
化粧療法(けしょうりょうほう)とは、化粧・スキンケア・ネイル・整髪などの身だしなみ介入を通じて心身機能やQOLの維持・向上を図る非薬物療法。資生堂の研究で認知症高齢者のBPSD緩和効果が示され、介護施設のアクティビティケアとして広がっている。
SAS(睡眠時無呼吸症候群)は睡眠中に10秒以上の無呼吸が1時間に5回以上起こる病態です。AHI重症度分類、閉塞性OSAS・中枢性CSAS、CPAP治療、高齢者特有の症状と介護現場の観察ポイントを解説します。
半側空間無視(USN)は脳の損傷反対側の空間に注意が向かない高次脳機能障害です。右半球損傷で左側を無視する例が多く、食事の食べ残し・左側衝突などの観察と健側から患側への声かけ誘導を解説します。
園芸療法は植物の栽培・園芸活動を通じて心身機能の回復やQOL向上を図る非薬物療法。1950年代米国で発展し、日本では1990年代から普及。認知症高齢者のBPSD緩和や意欲向上のエビデンスを持ち、介護施設で広く実施されている。
失行(しっこう)は運動麻痺がないのに目的の動作ができなくなる高次脳機能障害。観念失行・観念運動失行・肢節運動失行・着衣失行・構成失行の5タイプと介護現場での声かけ・環境調整のコツを解説。
CGA(Comprehensive Geriatric Assessment/高齢者総合機能評価)は身体・精神・社会・経済の4領域を多面的に評価する手法。CGA7やBarthel指数・MMSE等の代表尺度、介護現場での活用方法を解説します。
失認は感覚機能は正常でも対象を認識できなくなる高次脳機能障害。視覚・聴覚・触覚・身体・相貌の5タイプと、失行・失語との違い、介護現場での具体的観察ポイントを神経学会の知見をもとに解説します。
特定処遇改善加算とは、経験・技能のある介護職員に月8万円相当または年収440万円超の処遇改善を目的に2019年10月に創設された加算。2024年6月の介護報酬改定で介護職員等処遇改善加算へ一本化・廃止された制度の沿革・要件I/II・配分ルール・新加算への移行までを用語集として整理します。
地域共生社会は、制度や分野の縦割りを超えて住民が『我が事・丸ごと』で支え合う社会像。厚労省の定義、社会福祉法106条、重層的支援体制整備事業、地域包括ケアシステムとの違い、介護職・ケアマネへの実務影響を整理します。
CAPD(持続携行式腹膜透析)は1日4回程度のバッグ交換で行う在宅型透析。血液透析やAPDとの違い、介護現場で家族・職員が押さえる感染兆候と観察項目を解説します。
看護体制加算は、特養や短期入所生活介護で常勤看護師配置と24時間連絡体制を評価する加算です。区分I〜IVの単位数(4〜23単位/日)と算定要件、医療連携体制加算との違いを介護現場の看護師目線で整理します。
シルバーカー(歩行車)の定義・歩行器との違い・種類・選び方を解説。自立歩行可能な高齢者向けの車輪付き歩行補助具で、介護保険は原則対象外。価格相場や選定ポイントも紹介。
電動車椅子は電動駆動式の車椅子で、ジョイスティック等で操作する移動補助具。標準型・スクーター型・簡易型の3区分、要介護2以上の介護保険レンタル、公道走行ルール、バッテリー管理まで解説します。
Vitality Indexは鳥羽研二らが開発した高齢者の意欲を5項目0〜2点で評価する10点満点のスケール。観察ベースで認知症やうつのある人にも使え、LIFE提出項目にも採用。判定基準と現場活用を解説。
QOLとは「生活の質・人生の質」を表す概念。WHO定義、客観的・主観的2軸の構造、SF-36やWHOQOL-26などの評価尺度、ADLとの違い、看取り期やアクティビティケアでの実践ポイントを介護現場視点で解説。
FAB(Frontal Assessment Battery)は6課題18点満点の前頭葉機能スクリーニング検査。カットオフ12点で前頭葉障害を疑い、前頭側頭型認知症(FTD)の早期発見に有用。所要時間10分。MMSE/HDS-Rとの違いと介護現場での読み解き方を解説。
エイジング・イン・プレイス(Aging in Place)は、高齢者が住み慣れた地域や自宅で自分らしく最期まで暮らす理念。WHO・OECDの国際的高齢化政策の共通テーマであり、日本の地域包括ケアシステムの理念的支柱。住まい・医療・介護・予防の4要素と実現方法を解説。
DCM(認知症ケアマッピング)とは、英国ブラッドフォード大学が開発した観察評価法。5分ごとに行動カテゴリ(BCC)と気分・関与度(ME)を記録し、パーソン・センタード・ケアを実践するためのフィードバックを行う手法を解説します。
エンパワメント(Empowerment)とは、利用者が本来持つ力に気づき発揮できるよう環境を整える社会福祉の援助観。1976年Solomon提唱の歴史、個人・対人・組織・社会の4レベル、介護現場での実践方法を整理します。